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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) D06F
管理番号 1312956
審判番号 不服2013-14930  
総通号数 197 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-05-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-08-02 
確定日 2016-03-30 
事件の表示 特願2010-509938号「システムアイロン用の固定装置」拒絶査定不服審判事件〔2008年12月4日国際公開、WO2008/146254、平成22年8月19日国内公表、特表2010-527731号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2008年5月30日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2007年5月31日 (EP)欧州特許庁)を国際出願日とする出願であって、平成25年3月28日付けで拒絶査定がなされ、これに対して同年8月2日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされた。
その後、平成26年1月28日付けで、請求人に前置報告書の内容を示し意見を求めるための審尋を行ったところ、同年7月29日に回答書が提出された。
そして、当審において平成26年9月11日付けで拒絶理由が通知され、これに対して、平成27年3月3日に意見書及び手続補正書が提出された。
さらに、当審において平成27年3月19日付けで拒絶理由が通知され、これに対して、同年9月17日に意見書が提出されたものである。

第2 本願発明
本願の特許請求の範囲の請求項1?7に係る発明は、平成27年3月3日の手続補正により補正された特許請求の範囲の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?7に記載されたとおりのものであると認められるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりである。
「前部、後部、底板及びハンドルを持つアイロンと、
前記アイロンを受け入れる受け入れ領域を有する携帯可能な基部と、
を有するシステムアイロンであって、前記基部は、前記アイロンを前記基部に固定し、前記アイロン及び前記基部が前記ハンドルによって担持されるようにする固定装置を有し、
前記固定装置は、前記受け入れ領域の互いに対向する側に配される第1の係合部材及び第2の係合部材を有し、前記第1の係合部材は、前記前部又は前記後部を受容し、可動素子、ガイド及び圧縮ばねを持ち、前記第2の係合部材は、前記前部又は前記後部を受容し、
前記第1及び第2の係合部材は、前記受け入れ領域の相互に反対側に配置され、前記第1の係合部材の前記可動素子は、前記第2の係合部材から離れる方向に前記ガイドに沿って移動可能であり、前記第1の係合部材は、前記第2の係合部材に向かってバイアスされ、
前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材は、係合によって前記アイロンをロックするように構成された、システムアイロン。」

第3 引用文献
これに対して、当審において通知した平成27年3月19日付け拒絶理由に引用された本願優先日前に頒布された刊行物である、特開昭59-14900号公報(以下「引用文献1」という。)には、以下の事項が記載されている。
(1)「2.特許請求の範囲
ベースの上面にハンドルを取付けてなるアイロン本体と、このアイロン本体を収納する上面開口のケースとを具備し、上記ケースはアイロン本体の上記ベースをケースの内部においてほぼ水平に支持し、かつ少なくとも上記ハンドルの握り部を上記開口を通してケースの外部に突出させる耐熱性の支持部、および、そのアイロン本体をケースに掛脱自在に掛止する掛止機構を有したことを特徴とするアイロン装置。」(1頁左下欄4?13行)
(2)「〔発明の目的〕
本発明は上述のような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、アイロン本体の収納状態が安定し、またその収納および取出しの作業を容易に能率的に行なえ、しかも全体の持ち運びをアイロン本体のハンドルを利用して便利に行うことができるアイロン装置を提供することにある。」(1頁右下欄下から4行?2頁左上欄4行)
(3)「〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図中1はアイロン本体で、2がそのベースである。ベース2にはシーズヒータなどの発熱体3が鋳込まれているとともに、上面に気化室4が形成され、この気化室4は噴出孔4a、4aを通してベース2の下面側に連通し、また気化室4の上面開口部は蓋板4bにより閉塞されている。ベース2の上面のほぼ全体は金属製のカバー2aで被われ、このカバー2aの上面に合成樹脂製のハンドル5が取付けられている。このハンドル5には上端部に握り部5aが形成され、また内部に水タンク6が設けられ、この水タンク6は前端面上部に開ロ7を有し、この開ロ7にハンドル5の前端面に形成された注入口8が嵌合し、この注入口8を通して水タンク6内に水を注入することができるようになっている。」(2頁左上欄14行?同頁右上欄11行)
(4)「25はアイロン本体1を収納するケースで、このケース25は上面に開口26を有し、また内部の前端および後端に支持板27、28が水平に設けられ、これら支持板27、28によりケース25の内部上方に支持部29が構成されている。上記支持板27、28は金属あるいは耐熱性の合成樹脂により形成され、ケース25の前端に配置する一方の支持板27は、下面に脚片30を、上面にL形の支持片31を一体に有している。また、支持板27、28によりケース25の内部下方に保管室32が構成され、この保管室32内に支持板27、28の端縁間の空間を通して電源コード33および注水用カップ34が収納保管されている。
しかしてアイロン本体1は、そのベース2の前後側下面が支持板27、28に支持され、ハンドル5の大部分が開口26から突出する状態でケース25に収納されている。上記開口26の縁部には、アイロン本体1の背面と対向して掛止片36が軸37を介して回動自在に取付けられている。この掛止片36は側面に鉤状の掛止部38を有するとともに、スプリング39により図中反時計方向に付勢され、その付勢力で上記掛止部38がアイロン本体1におけるカバー2aの後端縁に掛合している。また、カバ-2aの前端部が支持片31の先端内面に、ベース2の前端部が支持片31の基部にそれぞれ衝合している。
しかしてアイロン本体1は掛止片36に掛止されてケース25からの離脱が防止され、またこのアイロン本体1のハンドル5がケース25から突出しているから、その握り部5aを握ってアイロン本体1をケース25に収納したまま持ち運ぶことができる。」(3頁左上欄8行?同頁左下欄1行)
(5)「そしてアイロン本体1の取出しおよび収納の作業は、ケース25の上面の開口26を通して、しかもハンドル5の握り部5aを握ったまま行なえるから、その作業を容易に能率的に行うことができる。」(3頁左下欄下から3行?同頁右下欄2行)
(6)第1図及び第2図の記載から、支持板27及び支持片31がケース25の前端に位置していること、並びに、支持板28及び掛止片36がケース25の後端に位置していることが、看取される。

よって、上記記載事項(1)?(6)を総合すると、引用文献1には、
「シーズヒータなどの発熱体3が鋳込まれているベース2、ベース2の上面のほぼ全体を被うカバー2a、及び、カバー2aの上面に取り付けられるハンドル5を備えたアイロン本体1と、
アイロン本体1を収納する上面に開口26を有するケース25とを具備し、
ケース25は、内部の前端に支持板27が、後端に支持板28がそれぞれ水平に設けられ、これら支持板27、28によりケース25の内部上方に支持部29が構成されて、アイロン本体1のベース2の前後側下面を支持し、
ケース25の前端に配置する一方の支持板27は、上面にL形の支持片31を一体に有し、アイロン本体1のカバ-2aの前端部が支持片31の先端内面に、アイロン本体1のベース2の前端部が支持片31の基部にそれぞれ衝合しており、
上記開口26の縁部には、アイロン本体1の背面と対向して掛止片36が軸37を介して回動自在に取付けられ、この掛止片36は側面に鉤状の掛止部38を有するとともに、スプリング39により付勢され、その付勢力で上記掛止部38がアイロン本体1におけるカバー2aの後端縁に掛合しており、
アイロン本体1のハンドル5の大部分が開口26から突出する状態でケース25に収納されて、アイロン本体1は掛止片36に掛止されてケース25からの離脱が防止され、またアイロン本体1のハンドル5を握ってアイロン本体1をケース25に収納したまま持ち運ぶことができる、アイロン本体1をケース25に掛脱自在に掛止する掛止機構を有する、アイロン装置。」
の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

第4 対比
本願発明と引用発明とを対比する。
引用発明の「アイロン本体1」及び「ハンドル5」は、本願発明の「アイロン」及び「ハンドル」に相当し、引用発明の「ベース2」は、ケース25の支持板27、28に支持される「下面」を有する部材であるところ、本願発明の「底板」に相当し、引用発明の「アイロン本体1」の「カバ-2a」及び「ベース2」における「前端部」並びに「カバー2a」における「後端縁」は、本願発明の「前部」及び「後部」に相当する。よって、引用発明の「前端部」を持つ「ベース2」、「前端部」及び「後端縁」を持つ「カバー2a」並びに「ハンドル5」を備えた「アイロン本体1」は、本願発明の「前部、後部、底板及びハンドルを持つアイロン」に相当する。
引用発明の「ケース25」は、アイロン本体1を収納し、アイロン本体1のハンドル5を握ってアイロン本体1をケース25に収納したまま持ち運ぶことができるものであるところ、本願発明の「基部」に相当する。また、引用発明の「支持部29」は、ケース25の内部上方の前端および後端に水平に設けられた支持板27、28により構成され、アイロン本体1のベース2の前後側下面を支持しているところ、本願発明の「受け入れ領域」に相当する。よって、引用発明の「アイロン本体1のベース2の前後側下面を支持」する「支持部29」により「アイロン本体1を収納」し、「アイロン本体1のハンドル5を握ってアイロン本体1をケース25に収納したまま持ち運ぶことができる」「ケース25」は、本願発明の「前記アイロンを受け入れる受け入れ領域を有する携帯可能な基部」に相当する。
そして、引用発明の「アイロン本体1」と「ケース25」を具備する「アイロン装置」は、本願発明の「アイロン」と「基部」とを有する「システムアイロン」に相当する。
また、引用発明の「アイロン本体1のハンドル5を握ってアイロン本体1をケース25に収納したまま持ち運ぶことができる、アイロン本体1をケース25に掛脱自在に掛止する掛止機構」は、アイロン本体1をケース25に掛止した状態でアイロン本体1をケース25に固定することが明らかであるから、本願発明の「前記アイロンを前記基部に固定し、前記アイロン及び前記基部が前記ハンドルによって担持されるようにする固定装置」に相当する。
引用発明の「支持片31」は、ケース25の前端に配置する一方の支持板27の上面に一体に有しているものであって、その先端内面にアイロン本体1のカバ-2aの前端部を、またその基部にアイロン本体1のベース2の前端部をそれぞれ衝合させるものであるところ、本願発明の「前記前部又は前記後部を受容」する「前記第2の係合部材」に相当する。
引用発明の「軸37を介して回動自在に取付けられ」、「側面に鉤状の掛止部38を有するとともに、スプリング39により付勢され、その付勢力で上記掛止部38がアイロン本体1におけるカバー2aの後端縁に掛合」させるようにする「掛止片36」は、本願発明の「前記前部又は前記後部を受容」する「第1の係合部材」に相当する。
引用発明の「支持片31」は、支持部29を構成する支持板27の上面に一体となってケース25の前端に位置して、アイロン本体1の前端を衝合させるものであり、引用発明の「掛止片36」は、支持部29を構成する支持板28とともにケース25の後端に位置して、アイロン本体1の後端を掛合させるものであるから、両者は支持部29の前後端に対向して配置されている。そして、引用発明の「支持片31」によりアイロン本体1のカバ-2aの前端部及びアイロン本体1のベース2の前端部を衝合させ、「掛止片36」によりアイロン本体1は掛止されてケース25からの離脱が防止されるから、両者は「アイロン本体1をケース25に掛脱自在に掛止する掛止機構」を構成している。また、引用発明の「掛止機構」は、アイロン本体1をケース25に掛止した状態でアイロン本体1をケース25に固定するものである。ここで、「固定」という語は「ロック(lock)」という語と同じ意味で用いられることを考慮すれば、引用発明の、支持部29の前後端に対向して配置される「支持片31」と「掛止片36」により構成され、アイロン本体1をケース25に掛止した状態でアイロン本体1をケース25に固定する「掛止機構」は、本願発明の、「前記受け入れ領域の互いに対向する側に配される第1の係合部材及び第2の係合部材を有し」、「前記第1及び第2の係合部材は、前記受け入れ領域の相互に反対側に配置され」、「前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材は、係合によって前記アイロンをロックするように構成され」る「固定装置」に相当する。

したがって、本願発明と引用発明は、
「前部、後部、底板及びハンドルを持つアイロンと、
前記アイロンを受け入れる受け入れ領域を有する携帯可能な基部と、
を有するシステムアイロンであって、前記基部は、前記アイロンを前記基部に固定し、前記アイロン及び前記基部が前記ハンドルによって担持されるようにする固定装置を有し、
前記固定装置は、前記受け入れ領域の互いに対向する側に配される第1の係合部材及び第2の係合部材を有し、前記第1の係合部材は、前記前部又は前記後部を受容し、前記第2の係合部材は、前記前部又は前記後部を受容し、
前記第1及び第2の係合部材は、前記受け入れ領域の相互に反対側に配置され、
前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材は、係合によって前記アイロンをロックするように構成された、システムアイロン。」
である点で一致し、以下の点で相違するものと認められる。

[相違点]
固定装置の第1の係合部材について、本願発明は、可動素子、ガイド及び圧縮ばねを持ち、可動素子は、第2の係合部材から離れる方向にガイドに沿って移動可能であり、第1の係合部材は、第2の係合部材に向かってバイアスされているのに対して、引用発明は、掛止片36は、ケース上面開口26の縁部に軸37を介して回動自在に取付けられ、掛止片36の側面の鉤状の掛止部38がスプリング39の付勢力により、アイロン本体1におけるカバー2aの後端縁に掛合するものである点。

第5 判断
上記相違点について検討する。
当審において通知した平成27年3月19日付け拒絶理由に周知例として示した引用文献2である米国特許第3062492号明細書には、an iron receiving plate 17'を備えたa keeper member 17(本願発明の「可動素子」に相当)は、at the lower end of the base plate(ベースプレート下端)のan end wall 15(端部壁15)に対向して、the upper portion of the base plate 10(ベースプレート10上部)のguides 16(本願発明の「ガイド」に相当)に沿ってthe tip of the iron(アイロンの先端)に接近及び離間する方向に移動可能に配されており、by use of its springs resiliently(スプリングの付勢力)により、the keeper member 17がアイロンをat the lower end of the base plate(ベースプレート下端)のthe end wall 15(端部壁15)の方向に抑えつけるようにして、アイロンが不意にa holder(保持・固定装置)から外れないように掛止固定したものが記載されている(2欄15行?3欄7行、FIG.1?3、5等参照)。
また同様に周知例として示した引用文献3である実公昭44-6557号公報には、凹状のアイロン載置部2の両側壁に設けた一対の摺動溝7,7(本願発明の「ガイド」に相当)に挿入されてアイロン載置部2の後側に摺動自在に設けられ、アイロン載置部の前側の係止部4に対向して配されて、アイロンベースの後方平坦部に当接する可動棒6(本願発明の「可動素子」に相当)が、スプリング8,8(本願発明の「圧縮ばね」に相当)により常時前方に押出されるようにされており、収納したアイロンはその後方がスプリング8による可動棒6で弾圧されてアイロン載置部2に確実安定な支持状態を保つようにしたものが記載されている(1頁左欄下から13行?同頁右欄19行、第1?3図等参照)。
よって、アイロンを係脱自在に掛止固定する装置において、アイロンの前部又は後部を掛止固定するためのバネで付勢された可動素子について、可動素子を、アイロンの前部又は後部に接近及び離間する方向にガイドに沿って移動可能とし、バネによる付勢力は、可動素子をアイロンの前部又は後部に掛止させる方向、すなわちアイロンを挟んで対向する係止部に向かって近接する方向に付勢させる構造は、本願優先日前の周知技術である。
そして、アイロンの前部又は後部に可動素子を掛止させるにあたり、可動素子を回動によって移動可能とするか、アイロンを挟んで対向する係止部に向かって近接する方向にガイドに沿って移動可能とするかは、それにより作用効果上格段の差異を生ずるものではないから、引用発明の掛止片36に代えて上記周知技術を採用する程度のこと、すなわち、上記相違点における本願発明の構成を得ることは、当業者が容易になし得る設計的事項である。

そして、本願発明の奏する作用効果は、引用発明及び上記周知技術の奏する作用効果から予測し得る範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。

したがって、本願発明は、引用発明及び上記周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

なお、請求人は、平成27年9月17日付け意見書において「引用文献2及び3は、アイロンを取り付ける及び取り外すとき以外にアイロンに触れることなく保持される装置を開示しているのであります。つまり、取り付けられたアイロンにかかる重力に逆らって保持する保持装置でしかなく、それ以外の力、すなわちアイロンを持ち上げる方向の力に関しては、何ら示唆も開示もされていません。」と主張するが、上記のように掛止構造自体は周知技術であり、また、その掛止構造からみて、当該周知技術がアイロンを持ち上げる方向の力に対してもロックする機能を有するものであることは、当業者であれば十分に理解し得るものである。よって、請求人の上記主張は当を得たものとはいえず、これを採用することはできない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び上記周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-11-04 
結審通知日 2015-11-05 
審決日 2015-11-17 
出願番号 特願2010-509938(P2010-509938)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (D06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 木戸 優華  
特許庁審判長 鳥居 稔
特許庁審判官 千壽 哲郎
山崎 勝司
発明の名称 システムアイロン用の固定装置  
代理人 津軽 進  
代理人 笛田 秀仙  

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