• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H01L
管理番号 1317557
審判番号 不服2014-18894  
総通号数 201 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-09-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-09-22 
確定日 2016-07-27 
事件の表示 特願2011-532236「スタックICの静電放電(ESD)保護」拒絶査定不服審判事件〔平成22年 4月22日国際公開、WO2010/045413、平成24年 3月 8日国内公表、特表2012-506154〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯

本願は、平成21年10月15日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2008年10月15日 米国(US))を国際出願日とする出願であって、手続の概要は以下のとおりである。

拒絶理由通知 :平成25年 3月 8日(起案日)
意見書 :平成25年 9月19日
手続補正 :平成25年 9月19日
拒絶査定 :平成26年 5月13日(起案日)
拒絶査定不服審判請求 :平成26年 9月22日
理由補充 :平成26年11月 6日
審尋 :平成27年 6月29日(起案日)
拒絶理由通知(当審・最後):平成27年10月27日(起案日)

なお、平成27年6月29日付け審尋に対しては、指定した期間内に請求人から応答がなかった。
また、平成27年10月27日付け拒絶理由通知に対しても、指定した期間内に請求人から応答がなかった。

2.本願発明

本願は、「スタックICの静電放電(ESD)保護」に関するものと認められる。

3.当審の拒絶理由

当審において平成27年10月27日付けで通知した拒絶の理由の概要は、次のとおりである。

「本件出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。



特許請求の範囲に記載された、段が備える「スルービア」は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した表現ではなく、明細書又は図面に記載したいかなる部材が対応するのか不明であるから、請求項1ないし9に係る発明は明確でない。」

4.当審の判断

願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲または図面に記載した字句のうち、特許請求の範囲に記載された「スルービア」に最も近いものは、【0004】【0018】【0019】の「スルーシリコンビア」であるから、特許請求の範囲に記載された「スルービア」は、「スルーシリコンビア」を意味すると解することもできる。
しかしながら、【0004】【0018】【0019】の「相互接続」もまた、技術的には「スルービア」によって構成され得るものであるから、特許請求の範囲に記載された「スルービア」に、明細書又は図面に記載したいかなる部材が対応するのか不明である。
そして、「スルービア」の解釈は、特許請求の範囲に記載された「段」の解釈にも影響する。
したがって、請求項1ないし9に係る発明は明確でない。

5.むすび

以上のとおり、本願は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-02-29 
結審通知日 2016-03-01 
審決日 2016-03-15 
出願番号 特願2011-532236(P2011-532236)
審決分類 P 1 8・ 537- WZ (H01L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 山本 雄一  
特許庁審判長 酒井 朋広
特許庁審判官 関谷 隆一
ゆずりは 広行
発明の名称 スタックICの静電放電(ESD)保護  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 堀内 美保子  
代理人 野河 信久  
代理人 岡田 貴志  
代理人 井上 正  
代理人 峰 隆司  
代理人 福原 淑弘  
代理人 河野 直樹  
代理人 佐藤 立志  
代理人 井関 守三  
代理人 砂川 克  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ