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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A61M 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A61M 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A61M 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する A61M |
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管理番号 | 1318317 |
審判番号 | 訂正2016-390056 |
総通号数 | 202 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-10-28 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2016-04-13 |
確定日 | 2016-06-23 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5806277号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第5806277号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-11〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第5806277号(請求項の数18。以下「本件特許」という。)は、平成25年11月25日(パリ条約による優先権主張 2012年11月26日 マレーシア)の特許出願に係るものであって、平成27年9月11日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成28年4月13日に本件訂正審判の請求がされたものである。 第2 請求の趣旨及び訂正の内容 本件訂正審判は、本件特許の願書に添付した特許請求の範囲を、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?11について訂正することを求めるものであって、その訂正の内容は、次の訂正事項1、2(以下、訂正事項1及び2に係る訂正をまとめて「本件訂正」という。)のとおりである。 1.訂正事項1 本件特許の願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「を備え、」を「本体入口および入口とプランジャーポートの間のチャンバーと、を備え、」と訂正する。 2.訂正事項2 本件特許の願書に添付した特許請求の範囲の請求項2を削除する。 第3 当審の判断 1.一群の請求項について 訂正事項1、2に係る訂正前の請求項1?11に関し、請求項2?11は請求項1を引用するものである。 よって、訂正前の請求項1?11に対応する訂正後の請求項1?11は、特許法第120条の5第4項に規定する「一の請求項の記載を他の請求項が引用する関係その他経済産業省令で定める関係を有する一群の請求項」に該当する。 そうすると、本件訂正審判の請求は、当該「一群の請求項」ごとにされた請求であるから、本件訂正は、特許法第126条第3項の規定に適合するものである。 2.訂正の目的、新規事項の存否、実質的拡張・変更の有無 (1)訂正事項1について 訂正事項1に係る訂正は、本件特許の願書に添付した特許請求の範囲の請求項1に記載された「パルス発生器」による「備え」の対象として、「本体入口および入口とプランジャーポートの間のチャンバー」を追加する訂正であるから、訂正後の請求項1及び同請求項を引用する請求項3?11に係る「パルス発生器」は、「本体入口および入口とプランジャーポートの間のチャンバー」をも備える「パルス発生器」であると、技術的に限定されることとなる。 よって、この訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 そして、訂正事項1に係る訂正は、願書に添付した特許請求の範囲における「【請求項2】 本体入口および入口とプランジャーポートの間のチャンバーを備える、請求項1のパルス発生器。」の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内でしたものである。 また、訂正事項1に係る訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 (2)訂正事項2について 訂正事項2に係る訂正は、請求項2を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 そして、訂正事項2に係る訂正により、訂正後の明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項に新たな技術的事項が導入されるものではなく、この訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内でしたものである。 また、訂正事項2に係る訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 (3)まとめ 以上の(1)?(2)によれば、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものに該当し、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。 3.独立特許要件 訂正後の特許請求の範囲の請求項1、3?11に記載されている事項により特定される各発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。 よって、本件訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 第4 むすび 以上のとおり、本件訂正審判の請求に係る一群の請求項についての訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項、第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 肺分泌物を流動化させるシステムでの使用のためのパルス発生器であって、 発生器本体と、 本体内に配置されたプランジャーであって、第1の末端および第2の末端を有し、およびプランジャーポートと排出口の間の流体の流れを調節するように移動可能である、プランジャーと、 入力側および出力側を有している隔板アセンブリーと、 プランジャーの第2の末端と隔板アセンブリーの間の第1の隔板であって、プランジャーに面するプランジャー側および隔板アセンブリーに面する反対側を有する、第1の隔板と、 排出口から隔板アセンブリーの入力側まで伸張している流路と、 前記流路にある開口部および弁と、 本体入口および入口とプランジャーポートの間のチャンバーと、 を備え、 前記流路の少なくとも一部は前記発生器本体の外にあり、 前記弁は前記発生器本体の外にある前記流路の少なくとも一部にある、パルス発生器。 【請求項2】 (削除) 【請求項3】 流路との接続を形成する患者送達導管を含み、開口部および弁は、接続と隔板アセンブリーの入力側の間にある、請求項1のパルス発生器。 【請求項4】 弁がニードル弁である、請求項1のパルス発生器。 【請求項5】 隔板アセンブリーが第2の隔板および隔板アセンブリーの出力側の少なくとも一部を定義するボタンを備える、請求項1のパルス発生器。 【請求項6】 第1の隔板および隔板アセンブリーがクリアランススペースによって分離される、請求項1のパルス発生器。 【請求項7】 請求項1のパルス発生器であって、操作の間に、 A)パルス発生器は、加圧ガスを受け、 B)加圧ガスは、隔板アセンブリーの方へ第1の方向にプランジャーを動かし、これによりプランジャーポートと排出口の間の加圧ガスの流れを増加させ、 C)排出口を介して入った加圧ガスの第1部分は、隔板アセンブリーの入力側に対して圧力を及ぼし、これにより、第1の方向に対向する第2の方向に作用する力を生成し、 D)隔板アセンブリーの入力側に対する圧力は、時間とともに増加し、およびプランジャーの移動を逆転させ、その結果プランジャーが第2の方向に移動し、これによりプランジャーポートと排出口の間の加圧ガスの流れを減少する、 パルス発生器。 【請求項8】 請求項7のパルス発生器であって、操作の間に、 E)プランジャーの逆移動は、加圧ガスがプランジャーポートと排出口の間に流れなくなるまで続く、 パルス発生器。 【請求項9】 請求項8のパルス発生器であって、操作B、C、DおよびEはサイクルを含み、およびサイクルは、N回繰り返し、Nは1よりも大きい、パルス発生器。 【請求項10】 流路と接続を形成する患者送達導管を含み、および加圧ガスの第2部分は、脈動様式で患者送達流路に流れる、請求項7のパルス発生器。 【請求項11】 弁および開口部がバルブ本体外にある、請求項1のパルス発生器。 【請求項12】 パルス発生器であって、 発生器本体であって、第1のチャンバー、前記チャンバーを加圧ガスの供給元と連通するように構成された入口、前記第1のチャンバーからガスを排出するプランジャーポート、前記発生器本体からの前記ガスを排出する流路、ならびに前記プランジャーポート及び前記流路の間の排出口を備え、前記チャンバーは前記第1のチャンバーのガスの圧力を安定させるように構成される、発生器本体と、 前記プランジャーが前記プランジャーポートと前記排出口との間のガスの流れを遮ることで、ガスが前記第1のチャンバーから前記流路に流れることを遮る閉じた状態と、前記プランジャーが前記プランジャーポートと前記排出口との間のガスの流れを遮らないことで、前記第1のチャンバーから前記流路にガスが流れることを許容する開いた状態との間で移動可能な、前記本体内のプランジャーと、 プランジャーに面するプランジャー側及び反対側を有する第1の隔板であって、前記プランジャーが前記閉じた状態から離れる第1の方向に移動するにつれて前記プランジャーにより変形されるように構成される第1の隔板と、 前記排出口を通って前記流路に入るガスの全量より少ない量を受けるように前記流路に連通する第2のチャンバーと、 第2の隔板を備える隔板アセンブリーであって、前記隔板アセンブリーは前記第2のチャンバーにおいてガス圧力に晒される入力側および前記第1の隔板の反対側に面する出力側を有する隔板アセンブリーと、 前記排出口のガス圧力に応じて前記隔板アセンブリーの前記入力側に与えられるガス圧力を制限する手段と、 前記第2のチャンバー内の圧力が上がるにつれて、前記第1の方向と反対の第2の方向に向けて且つ前記プランジャーが前記第2の方向に移動するように変形されるように構成された第2の隔板と、 を備えることを特徴とするパルス発生器。 【請求項13】 請求項12に記載のパルス発生器であって、前記隔板アセンブリーはボタンを有し、前記隔板アセンブリーの前記出力側は前記ボタンの一つの面であることを特徴とするパルス発生器。 【請求項14】 請求項12に記載のパルス発生器であって、前記ガス圧力を制限する手段は、流量制限開口部および弁の一方または両方であることを特徴とするパルス発生器。 【請求項15】 請求項14に記載のパルス発生器であって、前記弁はニードル弁であることを特徴とするパルス発生器。 【請求項16】 請求項14に記載のパルス発生器であって、前記弁はニードル弁として存在することを特徴とするパルス発生器。 【請求項17】 請求項12に記載のパルス発生器であって、前記流路とともに接続を形成する患者送達導管を含み、前記ガス圧力を制限する手段は、前記患者送達導管内のガス圧力に影響を与えない前記流路の部分にあること、を特徴とするパルス発生器。 【請求項18】 請求項12に記載のパルス発生器であって、前記ガス圧力を制限する手段は、前記発生器本体の外にあることを特徴とするパルス発生器。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2016-05-31 |
結審通知日 | 2016-06-03 |
審決日 | 2016-06-14 |
出願番号 | 特願2013-243055(P2013-243055) |
審決分類 |
P
1
41・
854-
Y
(A61M)
P 1 41・ 856- Y (A61M) P 1 41・ 851- Y (A61M) P 1 41・ 855- Y (A61M) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 金丸 治之、上田 真誠 |
特許庁審判長 |
長屋 陽二郎 |
特許庁審判官 |
関谷 一夫 熊倉 強 |
登録日 | 2015-09-11 |
登録番号 | 特許第5806277号(P5806277) |
発明の名称 | 療法装置のためのパルス発生器システム |
代理人 | 一色国際特許業務法人 |
代理人 | 一色国際特許業務法人 |