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審決分類 |
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備 C04B 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 C04B |
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管理番号 | 1319164 |
異議申立番号 | 異議2016-700027 |
総通号数 | 202 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2016-10-28 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2016-01-15 |
確定日 | 2016-06-07 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5747901号発明「水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5747901号の特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の一群の請求項[1、2、4、5]について訂正することを認める。 特許第5747901号の請求項1、2、4、5に係る特許を維持する。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第5747901号の請求項1ないし5に係る特許についての出願は、平成19年1月24日に出願された特願2007-13533号の一部を平成24年12月4日に新たな特許出願としたものであって、平成27年5月22日に特許の設定登録がされ、その後、その特許に対して特許異議申立人 廣瀬明子により特許異議の申立てがされ、平成28年3月22日付けで取消理由が通知され、平成28年4月25日付けで訂正請求がなされると共に意見書が提出されたものである。 第2 訂正請求について 1.訂正の内容 本件訂正請求による訂正の内容は以下のア)?エ)のとおりである。 ア.訂正事項1 訂正前の請求項1の「鉄原料0?80kg/t-クリンカー」を、訂正後の請求項1の「鉄原料30?70kg/t-クリンカー」に訂正する。 イ.訂正事項2 訂正前の請求項3を削除する。 ウ.訂正事項3 訂正前の請求項4の「請求項1?3のいずれか1項記載の」を、訂正後の請求項4の「請求項1又は2のいずれか1項記載の」に訂正する。 エ.訂正事項4 訂正前の請求項5の「請求項1?4のいずれか1項記載の」を、訂正後の請求項5の「請求項1、2又は4のいずれか1項記載の」に訂正する。 2.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否、一群の請求項について ア.訂正事項1について a)訂正の目的について 訂正事項1は、訂正前の請求項1に記載された「鉄原料」の数値範囲をより限定するものである。 したがって、訂正事項1は特許請求の範囲を減縮するものにあたるから、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号の規定に適合するものである。 b)新規事項の有無について 訂正事項1は、訂正前の請求項1を引用する請求項3の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項1は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項の規定に適合するものである。 c)特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項1は、発明のカテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 したがって、訂正事項1は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項の規定に適合するものである。 イ.訂正事項2について a)訂正の目的について 訂正事項2は、訂正前の請求項3を削除するものである。 したがって、訂正事項2は特許請求の範囲を減縮するものにあたるから、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号の規定に適合するものである。 b)新規事項の有無について 訂正事項2は、訂正前の請求項3を削除するもので、その他に何ら特定事項を加減するものではない。 したがって、訂正事項2は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項の規定に適合するものである。 c)特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項2は、訂正前の請求項3を削除するもので、発明のカテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 したがって、訂正事項2は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項の規定に適合するものである。 ウ.訂正事項3について a)訂正の目的について 訂正事項3は、訂正前の請求項4が訂正前の請求項3を引用する記載であったものを、訂正後に、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするための訂正である。 したがって、訂正事項3は、明瞭でない記載の釈明を目的とする訂正にあたるから、特許法第120条の5第2項ただし書き第3号の規定に適合するものである。 b)新規事項の有無について 訂正事項3は、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするもので、その他に何ら特定事項を加減するものではない。 したがって、訂正事項3は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項の規定に適合するものである。 c)特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項3は、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするもので、発明のカテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 したがって、訂正事項3は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項の規定に適合するものである。 エ.訂正事項4について a)訂正の目的について 訂正事項4は、訂正前の請求項5が訂正前の請求項3を引用する記載であったものを、訂正後に、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするための訂正である。 したがって、訂正事項4は、明瞭でない記載の釈明を目的とする訂正にあたるから、特許法第120条の5第2項ただし書き第3号の規定に適合するものである。 b)新規事項の有無について 訂正事項4は、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするもので、その他に何ら特定事項を加減するものではない。 したがって、訂正事項4は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項の規定に適合するものである。 c)特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項4は、訂正前の請求項3の削除に伴い、記載を明瞭にするもので、発明のカテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 したがって、訂正事項4は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項の規定に適合するものである。 オ.一群の請求項について 訂正事項1?4に係る訂正前の請求項2、4、5は、訂正前の請求項1を直接また間接的に引用しているものであって、訂正事項1により記載が訂正される訂正前の請求項1に連動して訂正されるものである。 したがって、訂正前の請求項1、2、4、5に対応する訂正後の請求項1、2、4、5は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項にあたる。 なお、取消理由の通知されていない訂正前の請求項3は削除されて訂正後に存在しないから、訂正後に、独立特許要件についての検討対象の請求項は存在しない。 3.結言 以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は、 請求項1?3について、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とし、請求項4及び5について、特許法第120条の5第2項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第4項及び第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合する。 よって、訂正後の請求項[1、2、4、5]について訂正を認める。 第3 特許異議の申立てについて 1.本件発明 本件訂正請求により訂正された請求項1、2、4、5に係る発明(以下、項番毎に「本件発明1」のように記し、総称して「本件発明」と記す。)は、その特許請求の範囲の請求項1、2、4、5に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。 なお、下線部は、訂正請求により訂正された箇所を示す。 【請求項1】 石灰石、珪石、粘土質原料及び鉄原料を含む原料を使用してセメントクリンカーを焼成した後、石膏を添加して粉砕する水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法であって、 粘土質原料が、K_(2)O量が1.6質量%未満の低K粘土質原料と、K_(2)O量が1.6質量%以上の高K粘土質原料とに分けて使用され、 セメントクリンカーの原料原単位が、石灰石900?1500kg/t-クリンカー、珪石0?120kg/t-クリンカー、高K粘土質原料0?80kg/t-クリンカー、低K粘土質原料120?300kg/t-クリンカー、及び鉄原料30?70kg/t-クリンカーであり、 セメント組成物中のC_(3)S量が30?75質量%、C_(2)S量が7?50質量%、C_(3)A量が10?20質量%、C_(4)AF量が9?20質量%であり、 セメントクリンカー中のK_(2)O量(質量%)と全Cr量(質量%)とが、全Cr量×10^(4)≦-222×K_(2)O量+225の関係を満たすように、原料中の低K粘土質原料、高K粘土質原料及び鉄原料の配合割合を調整する工程を含む、ことを特徴とする水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項2】 高K粘土質原料が、粘土及び建設発生土からなる群から選ばれる1種以上であり、低K粘土質原料が、石炭灰及び高炉スラグからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項3】削除 【請求項4】 鉄原料が高Cr鉄原料及び/又は低Cr鉄原料を含み、高Cr鉄原料が脱スラグ及び鉄精鉱からなる群から選ばれる1種以上であり、低Cr鉄原料が銅からみである、請求項1又は2のいずれか1項記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項5】 全Cr量が100×10^(-4)質量%以下、K_(2)O量が0.43質量%以下となるように、低K粘土質原料、高K粘土質原料及び鉄原料の配合割合を調整する工程をさらに含む、請求項1、2又は4のいずれか1項記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 2.取消理由の概要 特許異議の申立ての取消理由を検討した結果、当審は、それらの内から、以下の概要の取消理由を通知すべきであると判断し、訂正前の請求項1、2、4、5に係る特許に対して取消理由を通知した。 なお、以下の「(取消理由1)」?「(取消理由3)」中で「本件発明1」「本件発明2」「本件発明4」「本件発明5」とあるのは全て訂正前のものを指す。(下線は当審で付記した。) (取消理由1)実施可能要件違反 本件発明1は「セメント組成物」として「C_(4)AF量が9?20質量%」を含むが、「C_(4)AF」の成分は「4CaO・Al_(2)O_(3)・Fe_(2)O_(3)」であるから、「C_(4)AF」が生成されるために「セメントクリンカーの原料原単位」として鉄分が必須であり、発明の詳細な説明の【0030】【0031】から、鉄源は「Fe_(2)O_(3)源」としての「鉄原料」に実質的に限定される。 これに対し、本件発明1の「セメントクリンカーの原料原単位」は「鉄原料0?80kg/t-クリンカー」だから「鉄原料」が含まれない場合があり、その場合に「9?20質量%」の「C_(4)AF量」を有するセメントクリンカーが生成され得るとは技術常識から考え難く、また、発明の詳細な説明の【表2】(【0041】)には「鉄原料」を全く含まない場合の例は記載されていないから、「鉄原料」が全く含まれない場合にも本件発明1が実施できることが確認されているものでもない。 よって、請求項1、2、4、5に係る特許は、発明の詳細な説明の記載が、本件発明1、本件発明1を引用する本件発明2、本件発明1又は2を引用する本件発明4、本件発明1、2又は4を引用する本件発明5を、当業者が実施することができる程度に明確かつ十分に記載されたものでないから、特許法第36条第4項第1号の規定に適合しない特許出願に対してなされたものであり、取り消されるべきものである。 (取消理由2)サポート要件違反(その1) 本件発明1の課題は、発明の詳細な説明の【0008】【0011】から、「セメント組成物中に存在する水溶性Cr(VI)量」を「20mg/kg以下に低減」した「品質が良好なセメント組成物」の「製造方法を提供すること」であり、課題解決のために、「セメント組成物」を構成する成分の一つである「C_(4)AF」(4CaO・Al_(2)O_(3)・Fe_(2)O_(3))の生成に「鉄分」を供給する「鉄原料」を要する。 しかし、本件発明1は「鉄原料0?80kg/t-クリンカー」と特定し、これは「鉄原料」が全く含まれない場合を包含するから、本件明細書の記載及び技術常識に基づき当業者が上記課題を解決できると認識できる範囲のものとはいえず、サポート要件を充足するものではない。 よって、請求項1、2、4、5に係る特許は、本件発明1、本件発明1を引用する本件発明2、本件発明1又は2を引用する本件発明4、本件発明1、2又は4を引用する本件発明5が、発明の詳細な説明に記載したものでなく、特許法第36条第6項第1号の規定に適合しない特許出願に対してなされたものであり、取り消されるべきものである。 (取消理由3)サポート要件違反(その2) 本件発明1の課題は、発明の詳細な説明の【0008】【0011】から、「セメント組成物中に有意な量存在する水溶性Cr(VI)量」を「20mg/kg以下に低減」した「品質が良好なセメント組成物」の「製造方法を提供すること」であり、その解決手段は、同【0026】から、「セメント組成物のK_(2)O量(質量%)と全Cr量」が同【0019】【0053】に示された「式を満足するよう」に「セメントクリンカー製造用原料中のK_(2)O量と全Cr量を調整する」ことである。 そして、同【0029】から、「全Cr量」の調整は「Cr」を含む「鉄原料」の調整により行われるものであり、「全Cr量」の調整のために「鉄原料」が必要といえる。 したがって、本件発明1の課題解決の手段として、「Cr」を含む「鉄原料」が必須であることが発明の詳細な説明に記載されているものであり、「Cr」を含む「鉄原料」が全く含まれない場合は記載されていないといえる。 しかるに、本件発明1には「鉄原料0?80kg/t-クリンカー」と記載され、「鉄原料」を全く含まない場合を含むから、本件発明1は発明の詳細な説明に記載されていない部分を含むものである。 よって、請求項1、2、4、5に係る特許は、本件発明1、本件発明1を引用する本件発明2、本件発明1又は2を引用する本件発明4、本件発明1、2又は4を引用する本件発明5が、発明の詳細な説明に記載したものでなく、特許法第36条第6項第1号の規定に適合しない特許出願に対してなされたものであり、取り消されるべきものである。 3.取消理由についての判断 上記訂正により、本件発明1の「鉄原料」についての特定事項は、訂正前に「鉄原料0?80kg/t-クリンカー」であったものが、訂正後に「鉄原料30?70kg/t-クリンカー」とされた。 この訂正により、本件発明1、本件発明1を引用する本件発明2、本件発明1又は2を引用する本件発明4、本件発明1、2又は4を引用する本件発明5は、「鉄原料30?70kg/t-クリンカー」を含むものとなり、各取消理由で指摘した「鉄原料」が全く含まれない場合を包含しなくなったため、取消理由1?3は解消された。 4.むすび 以上のとおりであるから、当審の取消理由によっては、本件請求項1、2、4、5に係る特許を取り消すことはできない。 また、他に本件請求項1、2、4、5に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 石灰石、珪石、粘土質原料及び鉄原料を含む原料を使用してセメントクリンカーを焼成した後、石膏を添加して粉砕する水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法であって、 粘土質原料が、K_(2)O量が1.6質量%未満の低K粘土質原料と、K_(2)O量が1.6質量%以上の高K粘土質原料とに分けて使用され、 セメントクリンカーの原料原単位が、石灰石900?1500kg/t-クリンカー、珪石0?120kg/t-クリンカー、高K粘土質原料0?80kg/t-クリンカー、低K粘土質原料120?300kg/t-クリンカー、及び鉄原料30?70kg/t-クリンカーであり、 セメント組成物中のC_(3)S量が30?75質量%、C_(2)S量が7?50質量%、C_(3)A量が10?20質量%、C_(4)AF量が9?20質量%であり、 セメントクリンカー中のK_(2)O量(質量%)と全Cr量(質量%)とが、全Cr量x10^(4)≦-222×K_(2)O量+225の関係を満たすように、原料中の低K粘土質原料、高K粘土質原料及び鉄原料の配合割合を調整する工程を含む、ことを特徴とする水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項2】 高K粘土質原料が、粘土及び建設発生土からなる群から選ばれる1種以上であり、低K粘土質原料が、石炭灰及び高炉スラグからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項3】(削除) 【請求項4】 鉄原料が高Cr鉄原料及び/又は低Cr鉄原料を含み、高Cr鉄原料が脱スラグ及び鉄精鉱からなる群から選ばれる1種以上であり、低Cr鉄原料が銅からみである、請求項1又は2記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 【請求項5】 全Cr量が100x10^(-4)質量%以下、K_(2)O量が0.43質量%以下となるように、低K粘土質原料、高K粘土質原料及び鉄原料の配合割合を調整する工程をさらに含む、請求項1、2又は4記載の水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2016-05-27 |
出願番号 | 特願2012-265407(P2012-265407) |
審決分類 |
P
1
651・
537-
YA
(C04B)
P 1 651・ 536- YA (C04B) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 永田 史泰 |
特許庁審判長 |
真々田 忠博 |
特許庁審判官 |
中澤 登 大橋 賢一 |
登録日 | 2015-05-22 |
登録番号 | 特許第5747901号(P5747901) |
権利者 | 宇部興産株式会社 |
発明の名称 | 水溶性六価クロム低減セメント組成物の製造方法 |
代理人 | 小澤 圭子 |
代理人 | 特許業務法人津国 |
代理人 | 小澤 圭子 |
代理人 | 柳橋 泰雄 |
代理人 | 特許業務法人 津国 |
代理人 | 柳橋 泰雄 |
代理人 | 津国 肇 |
代理人 | 津国 肇 |