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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04N |
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管理番号 | 1319948 |
審判番号 | 不服2015-21848 |
総通号数 | 203 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-11-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2015-12-09 |
確定日 | 2016-10-18 |
事件の表示 | 特願2013-193886「仮想チャンネル管理の方法、仮想チャンネルを有するネットワークベースのマルチメディア再生システム、及びコンピューター可読記憶媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 9月22日出願公開、特開2014-176081、請求項の数(23)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯及び本願発明 1 手続の経緯 本件出願は、平成25年9月19日(パリ条約の例による優先権主張2013年3月11日、台湾)の出願であって、平成26年9月30日付けで拒絶理由の通知がなされ、これに対し、平成27年2月3日付けで手続補正がなされたが、平成27年8月18日付け(発送日同年8月25日)で拒絶査定がなされた。 本件は、上記拒絶査定を不服として平成27年12月9日付けで請求された拒絶査定不服審判である。 2 本願発明 本願の請求項1?23に係る発明(以下、それぞれの発明を項番を用いて「本願発明1」等という。)は、平成27年2月3日付け手続補正により補正された特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?23に記載した事項により特定されるとおりのものであるところ、その請求項1?23の記載は次のとおりのものである。 「 【請求項1】 ネットワークベースのマルチメディア再生システムにおいてチャンネルコンテンツを管理するための仮想チャンネル管理の方法であって、 キーワードを含むコマンドを検出するステップと、 第1の検索基準を満たす任意の番組についてローカル番組データを検索して、ローカル検索結果を取得するとともに、前記第1の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、外部検索結果を取得するステップであって、前記第1の検索基準は前記キーワードを含むステップと、 前記ローカル検索結果及び前記外部検索結果の組み合わせを有する番組リストを生成するステップと、 前記番組リストを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの画面上に提示するステップであって、前記番組リストは、前記キーワードを満たす1つ又は複数の番組を含むステップと、 仮想チャンネルの追加を示す第1の選択が、前記番組リストの前記提示中に検出された場合、前記番組リストを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの仮想チャンネルに設定するとともに、前記仮想チャンネルの番組コンテンツを再生するステップであって、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツは、前記第1の検索基準を満たす前記番組リストの前記番組のコンテンツであり、前記仮想チャンネルにはチャンネル識別コードが関連付けられるステップと、 前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムが動作している間に、前記チャンネル識別コードに関連付けられた前記仮想チャンネルの選択を示す第2の選択が検出された場合、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの前記画面上で再生するステップと、 を含む、仮想チャンネル管理の方法。 【請求項2】 前記仮想チャンネルには、前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムのチャンネル属性データが関連付けられ、前記チャンネル属性データは、前記チャンネル識別コード及び前記キーワードを含み、前記キーワードを満たす前記番組リストの前記番組には、複数の番組属性データが関連付けられ、前記番組リストが前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの前記仮想チャンネルに設定される場合、前記各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定される、請求項1に記載の方法。 【請求項3】 更新イベントに応答して、 少なくとも、前記仮想チャンネルに関連付けられた前記キーワードを取得するステップと、 第2の検索基準を満たす任意の番組について前記ローカル番組データを検索して、別のローカル検索結果を取得するとともに、前記第2の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、別の外部検索結果を取得するステップであって、前記第2の検索基準は前記キーワードを含むステップと、 前記別のローカル検索結果及び前記別の外部検索結果を使用して、前記仮想チャンネルの元の番組の代わりに、前記仮想チャンネルの前記番組を更新するステップであって、前記仮想チャンネルの前記番組の各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定されるステップと、 を更に含む、請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムのパーソナル仮想チャンネルへの追加を示す前記第1の選択が、前記番組リストの前記提示中に検出された場合、前記仮想チャンネルを前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。 【請求項5】 電子番組ガイドが前記画面上に表示されている間に、前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す選択が検出された場合、前記電子番組ガイドから選択されたアイテムを前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するステップを更に含み、前記電子番組ガイドは、複数の番組カテゴリ、チャンネルリスト、及び番組を提示し、前記選択されるアイテムは、前記番組カテゴリ、前記チャンネルリスト、及び前記番組のうちの1つである、請求項4に記載の方法。 【請求項6】 番組が前記画面上に表示されている間に、前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す選択が検出された場合、前記表示されている番組を前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するステップを更に含む、請求項4に記載の方法。 【請求項7】 前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す前記選択に応答して、前記画面上に、前記パーソナル仮想チャンネルの前記番組を列挙するウィンドウを表示するステップを更に含む、請求項5又は6に記載の方法。 【請求項8】 前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムが動作している間に、前記パーソナル仮想チャンネルの選択を示す第3の選択が検出された場合、前記パーソナル仮想チンネルの前記番組コンテンツを再生するステップを更に含む、請求項4、5、又は6に 記載の方法。 【請求項9】 更新イベントに応答して、 前記キーワード及び前記仮想チャンネルに関連付けられた少なくとも1つの提供エンティティを取得するステップと、 第2の検索基準を満たす任意の番組について前記ローカル番組データを検索して、別のローカル検索結果を取得するとともに、前記第2の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、別の外部検索結果を取得するステップであって、前記第2の検索基準は、前記キーワード及び前記少なくとも1つの提供エンティティを含むステップと、 前記仮想チャンネルの前記番組を、前記別のローカル検索結果及び前記別の外部検索結果を用いて更新するステップであって、前記仮想チャンネルの前記番組の各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定されるステップと、 を更に含む、請求項1に記載の方法。 【請求項10】 前記少なくとも1つの提供エンティティは、ビデオコンテンツの提供者、ビデオコンテンツの作者、又はビデオコンテンツのリポーターである、請求項9に記載の方法。 【請求項11】 ネットワークベースのマルチメディア再生システムにより実行される場合に、該ネットワークベースのマルチメディア再生システムに、請求項1?10のいずれか一項に記載の仮想チャンネル管理の方法を実行させる、1つ又は複数のプログラムモジュールのプログラムコードを記憶したコンピューター可読記憶媒体。 【請求項12】 ネットワークベースのマルチメディア再生システムであって、 コマンド検出ユニットと、 表示ユニットと、 記憶ユニットと、 ネットワークユニットと、 前記コマンド検出ユニット、前記表示ユニット、前記記憶ユニット、及び前記ネットワークユニットに接続される処理ユニットであって、前記コマンド検出ユニットにより検出される、キーワードを含むコマンドに応答して、該処理ユニットは、第1の検索基準を満たす任意の番組についてローカル番組データを検索して、ローカル検索結果を取得するとともに、前記第1の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、外部検索結果を取得するように動作可能であり、前記第1の検索基準は前記キーワードを含む、処理ユニットと、 を備え、 前記処理ユニットは、前記ローカル検索結果及び前記外部検索結果の組み合わせを有する番組リストを生成するように動作可能であり、 前記表示ユニットは、前記番組リストを提示するように動作可能であり、該番組リストは、前記キーワードを満たす1つ又は複数の番組を含み、 仮想チャンネルの追加を示す第1の選択が、前記表示ユニットが前記番組リストを提示している間に検出された場合、前記処理ユニットは、前記番組リストを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの仮想チャンネルに設定するように動作可能であり、前記処理ユニットは、前記表示ユニットを使用して、前記仮想チャンネルの番組コンテンツを再生するように動作可能であり、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツは、前記第1の検索基準を満たす前記番組リストの前記番組のコンテンツであり、前記仮想チャンネルにはチャンネル識別コードが関連付けられ、 該ネットワークベースのマルチメディア再生システムが動作している間に、前記チャンネル識別コードに関連付けられた前記仮想チャンネルの選択を示す第2の選択が検出された場合、該ネットワークベースのマルチメディア再生システムは、前記表示ユニットを使用して、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツを再生する、ネットワークベースのマルチメディア再生システム。 【請求項13】 前記仮想チャンネルには、前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムのチャンネル属性データが関連付けられ、前記チャンネル属性データは、前記チャンネル識別コード及び前記キーワードを含み、前記キーワードを満たす前記番組リストの前記番組には、複数の番組属性データが関連付けられ、前記番組リストが該ネットワークベースのマルチメディア再生システムの前記仮想チャンネルに設定される場合、前記各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定される、請求項12に記載のシステム。 【請求項14】 更新イベントに応答して、前記処理ユニットは、 少なくとも、前記仮想チャンネルに関連付けられた前記キーワードを取得し、 前記キーワードを含む第2の検索基準を満たす任意の番組について前記ローカル番組データを検索して、別のローカル検索結果を取得するとともに、前記第2の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、別の外部検索結果を取得し、 前記別のローカル検索結果及び前記別の外部検索結果を用いて前記仮想チャンネルの前記番組を更新する ように更に動作可能であり、 前記仮想チャンネルの前記番組の各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定される、 請求項12に記載のシステム。 【請求項15】 前記表示ユニットが前記番組リストを提示している間に、前記コマンド検出ユニットが、前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムのパーソナル仮想チャンネルへの追加を示す前記第1の選択を検出した場合、前記処理ユニットは、前記仮想チャンネルを前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するように更に動作可能である、請求項12に記載のシステム。 【請求項16】 前記表示ユニットが電子番組ガイドを表示している間に、前記コマンド検出ユニットが、前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す選択を検出した場合、前記処理ユニットは、前記電子番組ガイドから選択されたアイテムを前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するように更に動作可能であり、前記電子番組ガイドは、複数の番組カテゴリ、チャンネルリスト、及び番組を提示し、前記選択されるアイテムは、前記番組カテゴリ、前記チャンネルリスト、及び前記番組のうちの1つである、請求項15に記載のシステム。 【請求項17】 前記表示ユニットが番組を表示している間に、前記コマンド検出ユニットが、前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す選択を検出した場合、前記処理ユニットは、前記表示されている番組を前記パーソナル仮想チャンネルの番組に設定するように更に動作可能である、請求項15に記載のシステム。 【請求項18】 前記パーソナル仮想チャンネルへの追加を示す前記選択に応答して、前記処理ユニットは、前記表示ユニットが、前記パーソナル仮想チャンネルの前記番組を列挙するウィンドウを表示できるようにするように更に動作可能である、請求項16又は17に記載のシステム。 【請求項19】 前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムが動作している間に、前記コマンド検出ユニットが、前記パーソナル仮想チャンネルの選択を示す選択を検出した場合、前記処理ユニットは、前記表示ユニットに、前記パーソナル仮想チャンネルの前記番組コンテンツを再生させるように更に動作可能である、請求項15、16、又は17に記載のシステム。 【請求項20】 更新イベントに応答して、前記処理ユニットは、 前記キーワード及び前記仮想チャンネルに関連付けられた少なくとも1つの提供エンティティを取得し、 前記キーワード及び前記少なくとも1つの提供エンティティを含む第2の検索基準を満たす任意の番組について前記ローカル番組データを検索して、別のローカル検索結果を取得するとともに、前記第2の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、別の外部検索結果を取得し、 前記仮想チャンネルの前記番組を、前記別のローカル検索結果及び前記別の外部検索結果を用いて更新する ように更に動作可能であり、 前記仮想チャンネルの前記番組の各番組属性データは、前記チャンネル識別コードを含むように設定される、 請求項12に記載のシステム。 【請求項21】 前記少なくとも1つの提供エンティティは、ビデオコンテンツの提供者、ビデオコンテンツの作者、又はビデオコンテンツのリポーターである、請求項20に記載のシステム。 【請求項22】 前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムはスマートテレビである、請求項12?21のいずれか一項に記載のシステム。 【請求項23】 前記コマンド検出ユニットは、信号受信、音声認識、及び映像認識のうちの1つの様式で前記キーワードを含むコマンドを検出するように動作可能である、請求項22に記載のシステム。」 3 本願発明1の分説 本願発明1を分説すると次のとおりである。 (本願発明1) (A)ネットワークベースのマルチメディア再生システムにおいてチャンネルコンテンツを管理するための仮想チャンネル管理の方法であって、 (B)キーワードを含むコマンドを検出するステップと、 (C)第1の検索基準を満たす任意の番組についてローカル番組データを検索して、ローカル検索結果を取得するとともに、前記第1の検索基準を満たす任意の外部ネットワークビデオコンテンツを求めて検索して、外部検索結果を取得するステップであって、前記第1の検索基準は前記キーワードを含むステップと、 (D)前記ローカル検索結果及び前記外部検索結果の組み合わせを有する番組リストを生成するステップと、 (E)前記番組リストを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの画面上に提示するステップであって、前記番組リストは、前記キーワードを満たす1つ又は複数の番組を含むステップと、 (F)仮想チャンネルの追加を示す第1の選択が、前記番組リストの前記提示中に検出された場合、前記番組リストを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの仮想チャンネルに設定するとともに、前記仮想チャンネルの番組コンテンツを再生するステップであって、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツは、前記第1の検索基準を満たす前記番組リストの前記番組のコンテンツであり、前記仮想チャンネルにはチャンネル識別コードが関連付けられるステップと、 (G)前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムが動作している間に、前記チャンネル識別コードに関連付けられた前記仮想チャンネルの選択を示す第2の選択が検出された場合、前記仮想チャンネルの前記番組コンテンツを前記ネットワークベースのマルチメディア再生システムの前記画面上で再生するステップと、 (H)を含む、仮想チャンネル管理の方法。 ((A)?(G)は、当審で付与した。以下各構成要件を「構成要件A」等という。) 第2 原査定の理由の概要 本願の請求項1?23に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記 引用文献1:特表2010-531625号公報 引用文献2:特開2004-320768号公報 引用文献1には、コンテンツプロバイダによって提供される非放送コンテンツのうち1つをユーザが選択する処理(段落[0020])と、統合発見インターフェースにおいて表示される一の非放送コンテンツを放送コンテンツと関連付ける処理(段落[0024])が記載されていることから、引用文献1に記載のものは、放送コンテンツと非放送コンテンツを併せてリスト表示した画面の提示中に、ユーザによって選択された一の非放送コンテンツを放送コンテンツと関連付ける技術が示されているといえる。 そして、引用文献1の段落[0037]には、「一実装において、例えば、発見データに関する編集物がメディアクライアント(412)においてコンテンツカタログ(406)から受信され、1つ以上の仮想チャンネルがメディアクライアント(412)においてカスタマイズされる。メディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)は、メディアクライアント(412)において仮想チャンネルのカスタマイズ可能にするために提供される。メディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)は、例えば、統合発見インターフェースの仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供するために、ユーザー又はコンテンツプロバイダーのような第三者によって使用され得る。ユーザーは、例えば、いくつかのメディアコンテンツを選択し、1つ以上の仮想チャンネルそれと関連付けるためのメディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)を介し、メディアクライアント(412)上にストアされるローカル設定などを介し、メディアクライアント(412)をプログラムし得る。この様にしてユーザーは、統合発見インターフェースの中の仮想チャンネルを介し提示される非放送コンテンツを識別し得る。」 と記載されているから、引用文献1に記載のものにおいて、統合発見インターフェースの表示画面で選択された非放送コンテンツを放送コンテンツと関連付けることにより、仮想チャンネルを更新することは、当業者が容易に想到し得ることである。 そして、引用文献2の段落[0013]?[0024]には、録画済み番組の中からジャンル等の指定により選択された複数の番組に対して仮想チャンネルを割り当てる際に、仮想チャンネル識別子や番組のジャンルやカテゴリといった属性を当該仮想チャンネルに関連付けて管理する技術や、当該仮想チャンネルに含まれる番組を更新する技術が記載されているから、引用文献1に記載のものにおいて、引用文献2に記載の上記技術を用いることは、当業者が容易に想到し得ることである。 また、引用文献1には、キーワードを基にコンテンツを検索することは明記されていないものの、引用文献1の段落[0029]には、所望のコンテンツを発見、すなわち検索するために利用するメタデータとして、タイトル、ジャンルや、製作者、コンテンツプロバイダ、供給元といった(本願発明でいうところの)「提供エンティティ」に関する情報を利用する技術が記載されており、コンテンツ検索の際にこのような情報をキーワードとして用いて検索することは、当業者が適宜選択してなし得ることである。 第3 引用文献の記載事項及び引用文献に記載された発明 1 引用文献1 (1)引用文献1の記載事項 原査定における拒絶の理由に引用された特表2010-531625号公報(以下「引用文献1」という。)には、「グラフィックタイルベース拡大セルガイド」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。 「【0006】 本発明の目的は、メディアコンテンツが放送又は非放送コンテンツであるか否かにかかわらずコンテンツの選択を容易にする発見インターフェースを提供することである。」 「【0013】 図1は、統合発見インターフェース(102)のカスタマイズされた仮想チャンネルの非放送コンテンツに関係する発見データを提示するシステム例(100)を示す。ユーザーの計算システム(104)が、統合発見インターフェース(102)を提示可能な表示装置(106)に接続される。計算システム(104)は、ケーブルテレビコンテンツプロバイダー(110)及びビデオ・オン・デマンドコンテンツプロバイダー(112)と通信するチューナー装置(108)(例えばセットトップボックス又は計算装置内部のチューナーカード)にも接続され得る。ケーブルテレビコンテンツプロバイダー(110)及びビデオ・オン・デマンドコンテンツプロバイダー(112)は、同一のエンティティによって表され得ることが理解されよう。更に、衛星放送サービス及び放送電波ベース放送テレビ局のようなケーブルテレビ業者と競合するコンテンツプロバイダーも同じような方法によって支援され得る。衛星ラジオ、放送ラジオのような別のメディアに関するコンテンツプロバイダーも計算システム(104)を介し支援され得る。 【0014】 一実装において、計算システム(104)は、ローカルであろうとリモートであろうと利用可能なメディアコンテンツに対するユーザーアクセスを管理するメディアアプリケーションを実行する。例えば、ユーザーは、携帯型メディアプレーヤー(114)、チューナー装置(108)、ローカルメディアライブラリー(116)、及び個別装置又は通信ネットワーク(118)を介し利用可能な別のコンテンツをコントロールするための彼の又は彼女の計算システム(104)を使用し得る。ユーザーが適用し得るコントロール例は、携帯型メディアプレーヤー(114)とローカルメディアライブラリー(116)との間にコンテンツを送信すること、計算システム(104)と接続された(示されていない)デジタルビデオレコーダーによってケーブルテレビ番組の録画予約をすること、IPコンテンツプロバイダー(120)から(映像又は歌など)IPコンテンツをダウンロードすること、を無制限に含み得る。 【0015】 一実装において、メディアアプリケーションも、計算装置(104)と接続された表示装置(例えば、モニター又はテレビ)(106)に発見インターフェース(102)を提供する。発見データは、様々なソースからコンテンツに関する番組情報を収集するメディア情報サービス(122)を介し取得される。メディア情報サービス(122)は、様々なソースから一貫性のある1つ以上のスキーマにデータをマッピングし、一貫性のある発見体験を可能にし、異なるソースからのコンテンツを関連付ける。発見インターフェース(102)は、電子番組ガイド(EPG)のような画面上のガイドによって表され得るが、様々な呼称が双方向番組ガイド(IPG)及び電子サービスガイド(ESG)を無制限に含む別の実装において使用され得る。発見インターフェース(102)は、利用可能なコンテンツ(例えば、予定のケーブルテレビ番組のような放送コンテンツ及び利用可能なIPコンテンツ、ローカルにストアされているメディアのような非放送コンテンツ)を画面上のガイドに提示し、放送コンテンツ及び非放送コンテンツが統合発見インターフェースの仮想チャンネルを介し一緒に表示される 一実装において、発見インターフェース(102)は、番組タイトル及び概要、役者名及び略歴、監督名及び略歴、製造年などその他の説明情報(まとめて「発見データ」)を表示し得るグラフィカル・ユーザー・インターフェースを提供する。一実装において、情報は、番組それぞれに対する詳細情報を選択するための選択肢を有するグリッド上に表示されるが別の形式も想定される。予定のケーブルテレビ番組、番組開始及び終了時間、ジャンル、サムネイル画像、動画、映像、及びその他の記述的メタデータに関係するチャンネル識別子も発見インターフェース(102)内に提示され得る。ラジオ及び歌曲の情報は、アーティスト、アルバム、アルバムカバーのグラフィックス、及びトラックのタイトル情報など、その他の情報を提供し得る。発見インターフェース(102)によってユーザーは、番組概要の閲覧、ジャンル、チャンネルなどによって検索し、選択されたコンテンツ、リマインダー、及びペアレンタル・コントロール機能に対する即時アクセスを取得できる。計算装置(104)が、そのように構成された場合、又はそのように接続された場合、発見インターフェース(102)は、予定の番組録画のためのコントロールを提供し得る。」 「【0017】 図2は、統合発見インターフェースの仮想チャンネルを介し放送コンテンツ及び非放送コンテンツ双方を提示する統合発見インターフェースの画面ショット例(200)を示している。発見インターフェースに提示されるグリッドの表示フレームは、特定の放送/ケーブルテレビコンテンツプロバイダー(例えば、ネットワーク、ローカル放送局など)に関連する行及び指定の時間帯に関連する欄を含む。第1の欄(202)は、選択可能な宣伝領域のコンテンツプロバイダー(例えば宣伝領域(204)参照)を識別する。宣伝領域(204)を選択することによってユーザーは、コンテンツプロバイダーの提供に関する更なる情報を提供する宣伝フレームにナビゲートし得る。 【0018】 チャンネル「4」に関する午後8時00分?午後9時00分の時間帯において放送コンテンツ領域(206)が、1回放映分のタイトル及び1回放映分の概要を説明しているメタデータを用いて番組「Alias」に関するリストを提示する。放送領域(206)を選択することによってユーザーは、木曜日午後8時00分に「Alias」を視聴するリマインダーをスケジューリングし、「Alias」1回放映分の録画及び様々なその他の動作をスケジューリングし、視聴チャンネルを放送チャンネル「4」に変更するための機能性に対するアクセスを取得し得る。放送コンテンツ領域(206)周囲の太線は、ユーザーが放送コンテンツ領域(206)にナビゲートしていることを示す。 【0019】 仮想チャンネル領域(208)は、非放送コンテンツ(例えばIPコンテンツ)を提示する。この実装において、仮想チャンネル領域(208)は、宣伝領域(204)に表示されるコンテンツプロバイダー(すなわちABC)に関連付けられていて、放送コンテンツ領域(206)の下方に提示されている(が別の実装が想定される)。放送領域(206)に表示されている放送コンテンツに関連付けられた放送コンテンツ及び非放送コンテンツ(例えばIPコンテンツ)に関係する収集されたカタログメタデータを受信することによって、統合発見インターフェースは、放送コンテンツ及び関連付けられた非放送コンテンツに関係する発見情報を提示し得る。図3に示されるように、ユーザーは、宣伝領域(204)に表示されているコンテンツプロバイダーに関連付けられた非放送コンテンツに対するアクセスを取得するための非放送コンテンツ領域(208)にナビゲートし得る。」 「【0020】 図3は、非放送コンテンツと一緒に放送コンテンツを提示する統合発見インターフェースの別の画面ショット例(300)を示す。例えば、非放送IPコンテンツ領域(308)周囲の太線は、ユーザーが、チャンネル「4」(すなわちABCチャンネルKOMO)のコンテンツプロバイダーに関連付けられた非放送コンテンツ領域(308)にナビゲートしていることを示す。非放送コンテンツ領域(308)の中でユーザーは、そのコンテンツプロバイダー(又は関連するコンテンツプロバイダー)によって提供される複数の非放送コンテンツ(例えば、IPコンテンツ)の提供の間をナビゲートし得る。図3の実装において、例えば、ユーザーは、非放送コンテンツ領域(308)の中で利用可能な「Lost」の1回放映分「The Other 48 Days」として呼ばれるIPコンテンツ(310)にナビゲートしている。図3に表示されている同一のコンテンツプロバイダーに関する別の選択肢は、「Extreme Makeover」、「Boston Legal」、「Grey’s Anatomy」、「Less than Perfect」、及び「Desperate Housewives」を含んでいるが、(例えば、非放送コンテンツ領域(308)内の更に右又は左へのナビゲートから)その他のIPコンテンツも利用され得る。 【0021】 非放送コンテンツ領域(308)に提示されている提供は、関連付けられた放送チャンネル領域(312)の文脈の中で発見データ摂取モジュール(例えば図4に関する論述参照)によって選択され得る。例えば、ユーザーが、パネルAlias(314)から非放送コンテンツ領域(308)にナビゲートした場合、非放送コンテンツ領域(308)にリストされる提供が、パネルAlias(314)における以前のユーザー状況に基づいて(例えば、Aliasを視聴する人々の間の彼らの人気に基づいて)表示するために選択され得る。代替実装において、非放送コンテンツ領域(308)にリストされる提供は、以前のユーザー状況である(例えば、親の格付けと関連する)時間帯の適正さ、計算システムに設定されたペアレンタル・コントロールの遵守、非放送コンテンツ領域(308)において支払済か又はスポンサー状況を含む別の情報に依存し得る。 【0022】 図4は、統合発見インターフェースを提供するためのシステム(400)の実装例を示す。この実装において、1つ以上のコンテンツプロバイダー(402)が、発見データ摂取モジュール(404)に発見データを提供する。発見データ摂取モジュール(404)は、コンテンツカタログ(406)のような1つ以上のコンテンツ編集物に発見データを収集する。例えば、ケーブルテレビプロバイダーのような放送コンテンツプロバイダーは、電子番組ガイドに利用可能な放送番組の詳細を指定する発見データを提供する。同様に、非放送コンテンツに利用可能な発見データは、ウェブ・クローラー(web crawler)、検索エンジン、所定のカタログ提供などを使用して、カタログに収集され得る。そのような発見データは、その後、統合発見インターフェースの中で表示及び起動するためのコンテンツカタログ(406)と結合され得る。 【0023】 発見データ摂取モジュール(404)において受信された非放送コンテンツに関連する発見データは、発見インターフェースに提示される1つ以上の仮想チャンネルに関連付けられ得る。かくしてコンテンツプロバイダーが特定の仮想チャンネルに非放送コンテンツを提供した場合、コンテンツプロバイダーは、その仮想チャンネルにリンクされるか又はそうでなければ関連付けられる発見データを発見データ摂取モジュール(404)に提供し得る。特定の一実装において、例えば、コンテンツプロバイダーは、非放送コンテンツに関する発見データを特定の仮想チャンネルにリンクするか又はそうでなければ関連付け得る。この実装において、例えば、コンテンツプロバイダーは、その受信契約者に直接に仮想チャンネルを提供し、発見インターフェースに表示するためにその仮想チャンネルにリンクされるか又はそうでなければ関連付けられる、その仮想チャンネル上に提供されるコンテンツに関する発見データを発見データ摂取モジュール(404)に提供し得る。 【0024】 コンテンツプロバイダーによって提供される仮想チャンネルも発見インターフェースを介し利用可能な別のチャンネル(例えば、放送チャンネル又は別の仮想チャンネル)に関連付けられ得る。この実装において、その仮想チャンネルを介し提供されるコンテンツに関する発見データは、発見インターフェースを介し提供される別のチャンネルに対してその仮想チャンネルを介し提供される非放送コンテンツの関係を識別する発見インターフェース関係パラメータを含み得る。図3に表示されている実装において、例えば、非放送コンテンツ領域(308)に表示される非放送コンテンツ(例えばLostの「他の48日間」と題する1回放映分(310))がABCチャンネル「4」のKOMOを介し提供されるABCコンテンツと関連付けられる。かくして、この非放送コンテンツに関連付けられた発見インターフェース関係パラメータは、このコンテンツに関する発見データが、放送コンテンツ領域(312)に表示される放送コンテンツと関連し(例えば、図3に表示されているように放送コンテンツ領域(312)の下方に)表示されることを識別し得る。 【0025】 代替として、発見インターフェースの仮想チャンネルを介し提示される非放送コンテンツの発見データは、それが関連付けられている特定の仮想チャンネルを識別し得、仮想チャンネル自体は、発見インターフェースに提示される別のいくつかの(放送又は非放送)チャンネルと仮想チャンネルとの関係を識別する発見データ又は別のいくつかのパラメータを含み得る。図3に表示されている実装において、例えば、仮想チャンネル(例えば、非放送領域(308))は、ABCチャンネル「4」のKOMOに関する放送コンテンツ領域(312)に提供されるABC放送チャンネル又はそうでなければそれに関連付けられる別のものにリンクされている。この実装において、仮想チャンネル自身の発見データ又は別のパラメータは、仮想チャンネルが、放送コンテンツ領域(312)に提供される放送チャンネル(例えば、図3に表示されているような放送コンテンツ領域(312)の下方)と関連して表示されることを識別できる。」 「【0029】 メタデータ摂取モジュール(404)は、例えば、コンテンツプロバイダーによって提供された(又は提供される予定の)コンテンツに関連するメタデータなど発見データを受信し得る。メタデータは、コンテンツの記述的なプロパティ又は統合発見インターフェースの中のコンテンツの統合方法に関する記述プロパティを無制限に含み得る。メディアコンテンツを説明するメタデータは、例えば、タイトル、あらすじ、ジャンル、カテゴリー、分類、論評、配役、チーム、アーティスト、製作者、製作年、時間、場所、コンテンツタイプ、コンテンツプロバイダー、供給元、解像度、料金、受信契約者、又は特定のメディアコンテンツに関連するその他のデータを含み得る。発見インターフェース内の統合を説明するメタデータ(例えば、発見インターフェース関係パラメータ)は、別のコンテンツを用いたコンテンツの文脈、視聴者層、又は親の格付けの関係に関する説明を無制限に含み得る。例えば、文脈関係は、共通対象項目(例えば、World War II)又はジャンル(例えば、「The 4400」、「The X-files」)を対象とするコンテンツと関連付け得る。視聴者層の関係は、一定の年齢グループの視聴者を対象とするコンテンツと関連付け得る(例えば、5セント映画劇場及び/又はカートゥーン・ネットワーク放送番組を閲覧する視聴者は、5?14歳の年齢層の視聴者を対象にするIPコンテンツを視聴できる)。親の格付け関係は、計算システムに設定されたペアレンタル・コントロールに基づいてIPコンテンツの表示を遮断し得る。 【0030】 発見データ摂取モジュール(404)は、1つ以上のコンテンツプロバイダー(402)から発見データを受信し、1つ以上の発見データの編集物(カタログ、インデックス、データベースなど)に発見データを収集する。特定の一実装において、例えば、発見データ摂取モジュール(404)は、コンテンツカタログ(406)のような単一の編集物に放送コンテンツ及び非放送コンテンツに関連する発見データを収集する。あるいはまた、発見データ摂取モジュール(404)は、(例えば、カタログ、インデックス、データベースなどの)単一の編集物の中にストアされる独立したコンテンツカタログ、又は独立したファイル若しくはリポジトリのような別個の編集物に、放送コンテンツ及び非放送コンテンツに関連付けられた発見データを収集し得る。コンテンツカタログ(406)は、例えば、コンテンツの送信タイプに依存するような1つ以上のメタデータ用リポジトリを含み得、それによって特定のコンテンツが利用可能になる。一実装において、コンテンツカタログ(406)は、放送テレビ、放送ラジオ、ケーブルテレビ、ケーブル音声、衛星テレビ、衛星音声、又はその他の放送コンテンツ(例えば、時間ベースの番組メディアコンテンツ)のような放送コンテンツメタデータ(例えば、電子番組ガイド)用リポジトリを含み得る。 【0031】 コンテンツカタログ(406)は更に、放送コンテンツプロバイダー、又はそのスポンサー、又は関連するコンテンツプロバイダーによって提供されるインターネットプロトコルコンテンツのような非放送コンテンツ用リポジトリを含み得る。この「承認済」インターネットプロトコルコンテンツリポジトリは、例えば、承認済又はスポンサーのパートナーコンテンツプロバイダーによって提供される承認済インターネットプロトコルメディアコンテンツ又はインターネットプロトコルメディアコンテンツ用メタデータを含み得る。このリポジトリは、例えば、統合発見インターフェースにおいて、更に迅速に検索し応答することを考慮するために、メディアクライアント(412)(例えば、ユーザーメディアコンテンツ送信装置)にダウンロードされ得るか又はそうでなければ直接に提供され得る。 【0032】 メディアカタログは、「非承認」インターネットプロトコルリポジトリも含み得る。そのような非承認リポジトリは、例えば、ネットワーク(例えば、インターネット又は別の広域ネットワーク(WAN))を介しアクセス可能なメディアコンテンツに関するメタデータを含み得る。この様にして統合発見インターフェースに関するプロバイダーは、メディアコンテンツの品質又は対象項目に対する責任を有さずに、様々なコンテンツに対するアクセスを考慮し得る。 【0033】 例えば、インターネット上で利用可能な「ロングテール」メディアコンテンツは、必ずしも大衆に人気があるというわけではないが、特に個人顧客の関心に関連し得る小さな流通メディアコンテンツを含んでいる。特定の一実装において、例えば、エンドユーザーは興味のあるメディアコンテンツタイプに関するプロファイル又は他の識別子を提供し得、及び/又は統合発見インターフェースがメディアコンテンツの以前の閲覧又は傾聴に基づいてメディアコンテンツを予測し得る。そのような実装において、統合発見インターフェースは、ソート、探索、クローリング、又はそうでなければ特定ユーザーのプロファイル、又はユーザーの関心予測に基づいた更に大きなリポジトリ分析によって識別される、提案されたメディアコンテンツのリポジトリを提供し得る。別の実装において、ユーザーは、第三者のメディアコンテンツに関するメタデータが、そのユーザーの私的な統合発見インターフェースの仮想チャンネルにおいて使用するための、そのようなリポジトリに出現可能な第三者プロバイダーを用いて登録し得る。 【0034】 そのようなロングテールメディアコンテンツは、大量であって様々な品質水準で利用可能であり、統合発見インターフェースプロバイダー又は承認コンテンツプロバイダーによって提供されるメディアコンテンツからの差別化が有用である。しかしながら、そのような承認済及び非承認インターネットプロトコルメディアコンテンツに関するメタデータは、単一のリポジトリに結合され得るか又は完全にその他のリポジトリ構成でも使用され得る。更に、発見データに関する任意のリポジトリは、ダウンロードされ得るか若しくはそうでなければメディアクライアント(412)に提供され得るか、又はメディアクライアント(412)によってリモートアクセスされ得る。 【0035】 課金データ(408)及び宣伝カタログ(410)のような別のタイプのデータは、提供されるか又はそうでなければ必要とされるところにおいてメディアコンテンツの購入を認可するため、又は統合発見インターフェースの中若しくは表示装置(414)上にメディアクライアントを表示している間、表示用の広告を提供するために、メディアコンテンツ(412)によってアクセスされ得る。 【0036】 メディアクライアント(412)は、コンテンツカタログ(406)から発見データを受信する。前述したような非放送コンテンツに関する発見データは、既にリンクされているか又はそうでなければコンテンツプロバイダー(402)及び/又は発見データ摂取モジュール(404)などにおいて、1つ以上の仮想チャンネルと関連付けられ得る。別の実装において、非放送コンテンツに関する発見データは、リンクされ得るか又はそうでなければメディアクライアント(412)において1つ以上の仮想チャンネルと関連付けられ得る。 【0037】 一実装において、例えば、発見データに関する編集物がメディアクライアント(412)においてコンテンツカタログ(406)から受信され、1つ以上の仮想チャンネルがメディアクライアント(412)においてカスタマイズされる。メディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)は、メディアクライアント(412)において仮想チャンネルのカスタマイズ可能にするために提供される。メディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)は、例えば、統合発見インターフェースの仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供するために、ユーザー又はコンテンツプロバイダーのような第三者によって使用され得る。ユーザーは、例えば、いくつかのメディアコンテンツを選択し、1つ以上の仮想チャンネルそれと関連付けるためのメディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)を介し、メディアクライアント(412)上にストアされるローカル設定などを介し、メディアクライアント(412)をプログラムし得る。この様にしてユーザーは、統合発見インターフェースの中の仮想チャンネルを介し提示される非放送コンテンツを識別し得る。 【0038】 コンテンツプロバイダー又はOEMなど第三者は、非放送コンテンツを直接に選択するか、又は統合発見インターフェースを介し提示される1つ以上の仮想チャンネルを定義するためのメディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)を介し(例えば、発見インターフェース関係パラメータのような新しい発見データを更新又は提供することによって)1つ以上の仮想チャンネルと関連付け得る。ユーザー又はコンテンツプロバイダーは、統合発見インターフェースを介し利用可能な非放送コンテンツの変更を提供するためのメディアクライアントカスタマイズインターフェース(428)をいろいろな時間(例えば、定期的)に使用し得る。」 「【0048】 ・・・ 統合発見インターフェース(518)がアクセスされたとき、放送発見データリポジトリ(520)及び非放送発見データリポジトリ(522)からの発見データが、抽象レイヤを提供するクラスモジュール(524)に提供され、データベース(516)リポジトリから発見データを受信し、統合発見インターフェース(518)に表示するためにそれらを放送チャンネル及び仮想チャンネルと接続する。 【0049】 クラスモジュール(524)は、データベース(516)の非放送発見データリポジトリ(524)から仮想チャンネルに関連付けられた非放送発見データを受信し、統合発見インターフェース(518)の中の放送チャンネルの放送発見データとそれを接続する方法を決定する。仮想チャンネルが放送チャンネルに関連付けられるところにおいては、例えば、クラスモジュール(524)が、仮想チャンネルに関連付けられた発見インターフェース関係パラメータを受信する。前述したように発見インターフェース関係パラメータは、その仮想チャンネルに関連付けられている発見インターフェースの放送チャンネルを示している。クラスモジュール(524)は、関連付けられた放送チャンネルを識別し、関連付けられた放送チャンネルの位置に対する関係いくつか(例えば、上方、下方、横、又はその他いくつかの関係)に関して統合発見インターフェース(516)の中に仮想チャンネルを提示するための位置を決定するために、この発見インターフェース関係パラメータを使用する。上記の実装は、放送チャンネルに関連付けられている仮想チャンネルを説明しているが、仮想チャンネルも別の仮想チャンネルにも関連付けられ得る。別の実装も想定される。 【0050】 発見インターフェース関係パラメータは、例えば、仮想チャンネル、放送チャンネル系列タイトル、番組メタデータ(例えば、レイアウト及び時間パラメータ)、統合発見インターフェースなどの所与のエントリーに仮想チャンネルを結合している関係パラメータに関連付けられるネットワーク又はチャンネルを指定し得る。 【0051】 仮想チャンネルが、放送チャンネルにも別の仮想チャンネルにも関連付けられないところにおいて、クラスモジュール(524)は、仮想チャンネルに関連付けられた発見インターフェース関係パラメータを受信する。クラスモジュール(524)は、仮想チャンネルを提示するための統合発見インターフェース(516)の中の(絶対又は相対)位置を決定するために、この発見インターフェース関係パラメータを使用する。別の実装も想定される。 【0052】 データベース(516)の1つ以上のリポジトリにストアされている発見データは、リフレッシュされ得るか又はそうでなければいろいろな時間(例えば、定期的、システムアイドル時、又は他の時)に更新され得る。特定の一実装において、例えば、発見データは、放送発見データリポジトリ(520)及び非放送発見データリポジトリ(522)の1つ又は双方において、データを更新するMXFローダー(526)を介しリフレッシュされる。」 「【0053】 図6は、統合発見インターフェースにおいて仮想チャンネルをカスタマイズするための動作例(500)を示している。受信動作(502)において、統合発見インターフェースの放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツに関連する第1の発見データが受信される。発見データは、例えば、放送メディアコンテンツコンテンツプロバイダーからコンテンツ送信プロバイダー(例えば、放送局、ケーブルテレビ業者、又は衛星プロバイダー)、パーソナルメディアライブラリー、又は他の発見データソースから受信され得る。発見データは、コンテンツに関連するメタデータと統合発見インターフェース内部のメディアコンテンツとの統合を記載するメタデータなどのメタデータを含み得る。メタデータは、例えば、タイトル、あらすじ、ジャンル、カテゴリー、分類、論評、配役、チーム、アーティスト、製作者、製作年、時間、場所、コンテンツタイプ、コンテンツプロバイダー、供給元、解像度、料金、受信契約者、又は特定のメディアコンテンツに関連するその他のデータを含み得る。 【0054】 別の受信動作(504)において、統合発見インターフェースの仮想チャンネルを介し利用可能な非放送メディアコンテンツに関連する第2の発見データが受信される。受信動作(502)及び(504)において受信された第1及び第2の発見データは、同一コンテンツプロバイダー又は異なるコンテンツプロバイダーから(直接又は間接に)受信され得る。放送メディアコンテンツは、例えば、放送テレビ、ケーブルテレビ、又は衛星テレビのような時間ベース番組を含み得ると同時に非放送メディアコンテンツは、例えば、ビデオ・オン・デマンド、インターネット又は別のWANを介し利用可能なIP番組、パーソナルメディアライブラリーなどからローカルにストアされるメディアコンテンツのような代替の非放送メディアコンテンツを含み得る。 【0055】 仮想チャンネルは、統合発見インターフェースの中の仮想チャンネルの関係を示す発見インターフェース関係パラメータを含む。発見インターフェース関係パラメータは、例えば、放送チャンネル又は別の仮想チャンネルのような統合発見インターフェースを介し利用可能な別のチャンネルに対する仮想チャンネルの関係を示し得る。発見インターフェース関係パラメータは、代替として特定のチャンネル番号又は1つ以上の別のチャンネルと関連する番号など統合発見インターフェースの中の仮想チャンネルの位置関係を示し得る。 【0056】 表示動作(506)において、第1及び第2の発見データは、放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツと仮想チャンネルを介し利用可能な非放送コンテンツとの間に、ユーザーが選択し得る統合発見インターフェースを介し提示される。一実装において、クライアントモジュールが、表示装置を介しユーザーに統合発見インターフェースを提示する。ユーザーは、その後、放送チャンネル及び仮想チャンネル双方を介し利用可能なメディアコンテンツに対し統合発見装置上で発見データを精査し、そのインターフェースから表示するための1つ以上のメディアコンテンツを選択し得る。 【0057】 選択動作(508)において、放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツ又は仮想チャンネルを介し利用可能な非放送メディアコンテンツの選択が、統合発見インターフェースを介し受信される。受信動作(510)において、選択されたメディアコンテンツが、その後、コンテンツソースから受信され、表示動作(512)において、表示装置を介しユーザーに提示される。」 「【図2】 」 「【図3】 」 (2)引用文献1に記載された発明 (ア)引用文献1には、メディアコンテンツが放送又は非放送コンテンツであるか否かにかかわらずコンテンツの選択を容易にする発見インターフェースを提供することを目的とした「発見インターフェース」が記載されている(段落【0006】)。 (イ)「発見インターフェース」は、電子番組ガイドのような画面上のガイドによって表され、放送コンテンツ領域に放送コンテンツが提示され、仮想チャンネル領域に非放送コンテンツが提示される(段落【0015】、【0017】、【0019】、【図2】、【図3】)。 (ウ)放送コンテンツプロバイダーは、電子番組ガイドに利用可能な放送番組の詳細を指定する発見データを提供し、コンテンツプロバイダーは仮想チャンネル上に提供されるコンテンツに関する発見データを提供する(段落【0022】、【0023】)。仮想チャンネルを介し提供されるコンテンツに関する発見データは、発見インターフェースを介して提供される別のチャンネルに対してその仮想チャンネルを介し提供される非放送コンテンツの関係を識別する発見インターフェース関係パラメータを含み(段落【0024】)、非放送コンテンツに関連付けられた発見インターフェース関係パラメータは、放送コンテンツ領域に表示される放送コンテンツと関連し、放送コンテンツ領域の下方に表示されることを識別する(段落【0024】、【0025】)。 (エ)【0053】?【0057】に記載されているように、 発見インターフェースの放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツに関連する第1の発見データが受信され(段落【0053】)、 発見インターフェースの仮想チャンネルを介し利用可能な非放送メディアコンテンツに関連する第2の発見データが受信され(段落【0054】)、 仮想チャンネルは、発見インターフェースの中の仮想チャンネルの関係を示す発見インターフェース関係パラメータを含み、発見インターフェース関係パラメータは、放送チャンネル又は別の仮想チャンネルのような発見インターフェースを介し利用可能な別のチャンネルに対する仮想チャンネルの関係を示し(段落【0055】)、 表示動作において、第1及び第2の発見データは、放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツと仮想チャンネルを介し利用可能な非放送コンテンツとの間に、ユーザーが選択し得る発見インターフェースを介し提示され、ユーザーは、放送チャンネル及び仮想チャンネル双方を介し利用可能なメディアコンテンツに対し統合発見装置上で発見データを精査し、そのインターフェースから表示するための1つ以上のメディアコンテンツを選択し(段落【0056】)、 放送チャンネルを介し利用可能な放送メディアコンテンツ又は仮想チャンネルを介し利用可能な非放送メディアコンテンツの選択が発見インターフェースを介し受信され、選択されたメディアコンテンツが、表示装置を介しユーザーに提示される(段落【0057】)。 (オ)そして、上記のような発見インターフェースにおいて、段落【0037】に記載されているように、ユーザーは、メディアクライアントカスタマイズインターフェースを用いて仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供することが開示されている。 ここで、引用文献1に記載された発明として、発見インターフェースにおいて、ユーザーがメディアクライアントカスタマイズインターフェースを用いて仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供することを方法の発明として認定する。 上記(イ)より、発見インターフェースは、電子番組ガイドのような画面上のガイドによって表され、放送チャンネルを介して放送コンテンツが提示され、仮想チャンネルを介して非放送コンテンツが提示される。 上記(ウ)より、発見インターフェースを介して提供される別のチャンネルに対して仮想チャンネルを介し提供される非放送コンテンツの関係は、仮想チャンネルを介し提供されるコンテンツに関する発見データに含まれる発見インターフェース関係パラメータにより識別される。 上記(エ)より、ユーザーが放送チャンネルを介し利用可能な放送コンテンツ又は仮想チャンネルを介し利用可能な非放送コンテンツを選択し、選択されたコンテンツが表示装置を介しユーザーに提示される。 上記(オ)より、ユーザーが、メディアクライアントカスタマイズインターフェースを用いて仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供する。 以上まとめると、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている認められる。 (引用発明) 電子番組ガイドのような画面上のガイドによって表され、放送チャンネルを介して放送コンテンツが提示され、仮想チャンネルを介して非放送コンテンツが提示される発見インターフェースであって、 発見インターフェースを介して提供される別のチャンネルに対して仮想チャンネルを介し提供される非放送コンテンツの関係は、仮想チャンネルを介し提供されるコンテンツに関する発見データに含まれる発見インターフェース関係パラメータにより識別され、 ユーザーが放送チャンネルを介し利用可能な放送コンテンツ又は仮想チャンネルを介し利用可能な非放送コンテンツを選択し、選択されたコンテンツが表示装置を介しユーザーに提示される、発見インターフェースにおいて、 ユーザーが、メディアクライアントカスタマイズインターフェースを用いて仮想チャンネルに提示され得る非放送コンテンツに関する新しい発見データを更新又は提供することを含む方法。 2 引用文献2 原査定における拒絶の理由に引用された特開2004-320768号公報(以下「引用文献2」という。)には、「仮想チャネルプレビューガイド」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。 「【0016】 番組ガイドアプリケーション116は、プロセッサ118上で実行され、クライアントデバイス104の不揮発性メモリ(図に示されていない)内にコンピュータ実行可能命令として格納することができる。番組ガイドアプリケーション116は、表示デバイス106の表示領域122に表示する仮想チャネルプレビューガイド102を生成するように実装される。番組ガイドアプリケーション116は、仮想チャネルプレビューガイド102を生成するように構成されている単一アプリケーションとして示され、説明されているが、デジタルビデオレコーダシステムおよび/またはテレビを利用した娯楽および情報システム内の他のクライアントデバイスの1つまたは複数の機能をそれぞれ実行するように分散されている複数のコンポーネントアプリケーションとして実装することができる。 【0017】 仮想チャネルプレビューガイド102を使用することにより、(例えば、オンデマンド番組またはコンテンツ110および/または録画済み番組120を参照するため本明細書で使用しているように)視聴者は番組グリッド(program grid)124のナビゲーションを行い、録画済み番組のプレビュー表示を開始することができる。仮想チャネルプレビューガイド102は、録画済み番組識別子126、関連する仮想チャネル識別子128、およびそれぞれの録画済み番組に関する追加情報130を含む。番組ガイドアプリケーション116ではさらに、異なる仮想チャネル(例えば、この例ではチャネル900から1000まで)を各録画済み番組に割り当てるか、ないし関連付ける。番組ガイドアプリケーション116はさらに、録画済み番組に関連付けられている番組データから録画済み番組識別子126を決定することもできる。この例では、録画済み番組識別子126は番組名であり、関連する仮想チャネル識別子128は仮想チャネル番号である。」 「【0019】 それぞれの録画済み番組に関する追加情報130には、録画済み番組記述子132、カレンダー日付134、および時刻指定子136を含めることができる。録画済み番組に関する追加情報130のこれら3つの例のみがこの例では示されているが、異なる種類の追加情報をさまざまに組み合わせて、仮想チャネルプレビューガイドに取り込み、録画済み番組に関する情報を視聴者に提供することができる。この例の録画済み番組記述子132は、録画済み番組のジャンルを記述し、特定の番組タイプとして分類する番組カテゴリである。例えば、録画済み番組は、映画、コメディ、スポーツイベント、ニュース番組、ホームコメディ、対談番組、情報提供番組、またはその他のカテゴリ記述として分類することができる。」 「【0022】 録画済み番組識別子(番組名)126、仮想チャネル識別子(仮想チャネル番号)128、およびオンデマンド番組およびコンテンツ110および録画済み番組120に関する関連する追加情報130が表示され、録画済み番組が放送チャネルを介して受信されたかのように、仮想チャネルプレビューガイド102内をナビゲートすることができる。各録画済み番組は、「同調」して録画済み番組のプレビュー表示をレンダリングすることができる仮想チャネルに対応している。」 「【図1】 」 引用文献2には、「仮想チャネルプレビューガイド」を使用することにより、視聴者は番組グリッド124のナビゲーションを行い、録画済み番組のプレビュー表示を開始することが記載されている(段落【0017】)。 「仮想チャンネルプレビューガイド」は、録画済み番組識別子126、関連する仮想チャネル識別子128、およびそれぞれの録画済み番組に関する追加情報130を含み(段落【0017】)、追加情報130には、ジャンル、カレンダー日付、時刻識別子を含む(段落【0019】)ものであり、また、異なる仮想チャンネルを各録画済み番組に割り当てる(段落【0017】)。 以上より、引用文献2には、仮想チャンネル識別子、録画済み番組識別子、ジャンル、カレンダー日付、時刻識別子の番組グリッドからなる仮想チャンネルプレビューガイドが開示されている。 第4 対比・判断 1 本願発明1 本願発明1と引用発明とを対比する。 本願発明1における「仮想チャンネル」は、キーワードを含む第1の検索基準を満たすローカル番組データ及び外部ネットワークビデオコンテンツの検索結果である番組リストを生成し、番組リストの提示中に、仮想チャンネルの追加を示す第1の選択が検出された場合に前記番組リストが「仮想チャンネル」に設定されるものであり(構成要件B?F)、引用発明における「仮想チャンネル」は、発見インターフェースを介して提供される別のチャンネルに対して関連するものであって、本願発明1における「仮想チャンネル」と異なるものであり、さらに、引用発明における「仮想チャンネル」はユーザにより設定されるものであるものの、本願発明1における「仮想チャンネル」とは設定の仕方が異なるものである。 そして、引用発明には、番組リストを仮想チャンネルに設定する構成、すなわち、本願発明1における構成要件B?Fに対応する構成がなく、さらに、チャンネル識別コードに関連付けられた仮想チャンネルを選択し、仮想チャンネルの番組コンテンツを再生する構成である、本願発明1の構成要件Gに対応する構成もなく、引用文献2に開示された技術事項を勘案しても、引用発明から出発して、本願発明1に到達する理由はない。 したがって、本願発明1は、引用文献1、2に基づいて当業者が容易に発明できたものとは認められない。 2 本願発明2?11について 本願発明2?11は、本願発明1をさらに限定した発明であるから、上記1の本願発明1についてと同じ理由で、引用文献1、引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものとは認められない。 3 本願発明12?23について 本願発明12は、「方法」である本願発明1を「物」の発明として、「システム」としたものであるから、上記1の本願発明1についてと同じ理由で、引用文献1、引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものとは認められない。 また、本願発明13?23は、本願発明12をさらに限定した発明であるから、上記の本願発明12についてと同じ理由で、引用文献1、引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものとは認められない。 第5 むすび 以上のとおり、本願の請求項1?23に係る発明は、引用文献1、引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとは認められない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2016-10-03 |
出願番号 | 特願2013-193886(P2013-193886) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(H04N)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 古川 哲也 |
特許庁審判長 |
渡邊 聡 |
特許庁審判官 |
戸次 一夫 小池 正彦 |
発明の名称 | 仮想チャンネル管理の方法、仮想チャンネルを有するネットワークベースのマルチメディア再生システム、及びコンピューター可読記憶媒体 |
代理人 | 山田 威一郎 |
代理人 | 松井 宏記 |
代理人 | 立花 顕治 |
代理人 | 桝田 剛 |
代理人 | 田中 順也 |
代理人 | 山下 未知子 |