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審決分類 |
審判 一部申し立て 2項進歩性 C08L |
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管理番号 | 1322243 |
異議申立番号 | 異議2015-700297 |
総通号数 | 205 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2017-01-27 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2015-12-11 |
確定日 | 2016-06-22 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5745027号発明「タンパク質-アクリレート共重合体およびそのポリマーを含むヘアコンディショニング製品」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5745027号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項[1ないし6]、請求項[8ないし12]、請求項[14ないし15]、請求項[7、16ないし20]、請求項13について訂正することを認める。 本件特許異議の申立てを却下する。 |
理由 |
1.手続の経緯 本件特許第5745027号の請求項1ないし15に係る特許についての出願は、平成27年5月15日にその特許権の設定登録がされ、その後、特許異議申立人秋山重夫より請求項1ないし6、8ないし12、14ないし15に対しての特許異議の申立てがされ、平成28年2月24日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年5月30日に意見書の提出及び訂正請求がされたものである。 2.訂正の適否 (1)訂正の内容 本件訂正請求による訂正の内容は、以下の訂正事項1ないし3のとおり、特許請求の範囲の訂正を請求するものである。 (訂正事項1) 請求項1ないし6、8ないし12、14ないし15を削除する。 (訂正事項2) 請求項1ないし6のいずれかを引用する請求項7のうち、請求項1を引用するものについて、独立形式に改め、訂正後の請求項7に訂正する。 同様に、請求項2を引用する請求項7について、独立形式に改め、訂正後の請求項16とする。 同様に、請求項3を引用する請求項7について、訂正後の請求項7及び請求項16に従属する請求項17とする。 同様に、請求項4を引用する請求項7について、訂正後の請求項17に従属する請求項18とする。 同様に、請求項5を引用する請求項7について、訂正後の請求項7及び請求項16ないし18に従属する請求項19とする。 同様に、請求項6を引用する請求項7について、訂正後の請求項7及び請求項16ないし19に従属する請求項20とする。 (訂正事項3) 請求項12を引用していた請求項13について、独立形式に改め、訂正後の請求項13とする。 (2)訂正の目的、一群の請求項、新規事項、特許請求の範囲の拡張・変更について 訂正事項1は、特許請求の範囲の減縮を目的とし、一群の請求項ごとに請求された訂正であり、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。ここで、訂正後の請求項1ないし6、8ないし12、14ないし15は、それぞれが一群の請求項である。 訂正事項2は、他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項を引用しないものとすることを目的とする訂正であって、一群の請求項ごとに請求された訂正であり、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 訂正事項3は、他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項を引用しないものとすることを目的とする訂正であって、請求項ごとに請求された訂正であり、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 (3)むすび したがって、上記訂正請求による訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、訂正事項2及び3は、同項ただし書き第4号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第3項及び第4項並びに同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するので、訂正後の請求項[1ないし6]、請求項[8ないし12]、請求項[14ないし15]、[請求項7、16ないし20]、請求項13について訂正を認める。 3.特許異議の申立てについて 以上のとおり、請求項1ないし6、8ないし12、14ないし15は、訂正により、削除されたため、本件特許の請求項1ないし6、8ないし12、14ないし15に対して、特許異議申立人秋山重夫がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (削除) 【請求項2】 (削除) 【請求項3】 (削除) 【請求項4】 (削除) 【請求項5】 (削除) 【請求項6】 (削除) 【請求項7】 少なくとも1種の窒素含有アクリレートモノマーを含む、タンパク質-アクリレート共重合体であって、該タンパク質が、8?50のアミノ酸を含む加水分解タンパク質であり、かつ該窒素含有アクリレートモノマーが、第三級または第四級アミン基を含むモノマーを少なくとも60モル%含む、タンパク質-アクリレート共重合体であって、前記タンパク質のアクリレートに対する比率が、20質量%:80質量%?80質量%:20質量%の範囲である、共重合体。 【請求項8】 (削除) 【請求項9】 (削除) 【請求項10】 (削除) 【請求項11】 (削除) 【請求項12】 (削除) 【請求項13】 タンパク質を、少なくとも1種の窒素含有アクリレートモノマー、ならびに/あるいは少なくとも1種の窒素含有アクリレートモノマーから形成された、オリゴマーおよび/またはポリマーと反応させることを含む、タンパク質-アクリレート共重合体の生成方法であって、該タンパク質が、8?50のアミノ酸を含む加水分解タンパク質であり、かつ該窒素含有アクリレートモノマーが、第三級または第四級アミン基を含むモノマーを少なくとも60モル%含む、タンパク質-アクリレート共重合体の生成方法であって、少なくとも1種の窒素含有アクリレートモノマーが、タンパク質と反応する、方法。 【請求項14】 (削除) 【請求項15】 (削除) 【請求項16】 タンパク質成分と、少なくとも1種の窒素含有アクリレートモノマーを含むアクリレート成分との反応によって得られる、タンパク質-アクリレート共重合体であって、該タンパク質が、8?50のアミノ酸を含む加水分解タンパク質であり、かつ該窒素含有アクリレートモノマーが、第三級または第四級アミン基を含むモノマーを少なくとも60モル%含む、タンパク質-アクリレート共重合体であって、前記タンパク質のアクリレートに対する比率が、20質量%:80質量%?80質量%:20質量%の範囲である、共重合体。 【請求項17】 前記窒素含有アクリレートモノマーが、第四級アミン基を含む、請求項7または16記載の共重合体。 【請求項18】 前記窒素含有アクリレートモノマーが、第四級アミン基を含むモノマーを少なくとも40モル%含んでいる、請求項17記載の共重合体。 【請求項19】 前記共重合体が、20000?500000ドルトンの範囲の分子量(質量平均)を有している、請求項7または16?18のいずれか1項記載の共重合体。 【請求項20】 前記タンパク質の分子量(質量平均)が、500?10000ドルトンの範囲である、請求項7または16?19のいずれか1項記載の共重合体。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2016-06-10 |
出願番号 | 特願2013-501926(P2013-501926) |
審決分類 |
P
1
652・
121-
XA
(C08L)
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最終処分 | 決定却下 |
前審関与審査官 | 中村 英司 |
特許庁審判長 |
小柳 健悟 |
特許庁審判官 |
加藤 友也 菊地 則義 |
登録日 | 2015-05-15 |
登録番号 | 特許第5745027号(P5745027) |
権利者 | クローダ インターナショナル パブリック リミティド カンパニー |
発明の名称 | タンパク質-アクリレート共重合体およびそのポリマーを含むヘアコンディショニング製品 |
代理人 | 古賀 哲次 |
代理人 | 小林 良博 |
代理人 | 出野 知 |
代理人 | 小林 良博 |
代理人 | 青木 篤 |
代理人 | 石田 敬 |
代理人 | 石田 敬 |
代理人 | 青木 篤 |
代理人 | 出野 知 |
代理人 | 古賀 哲次 |