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審決分類 |
審判 一部申し立て 2項進歩性 B60R |
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管理番号 | 1322274 |
異議申立番号 | 異議2016-700171 |
総通号数 | 205 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2017-01-27 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2016-02-26 |
確定日 | 2016-09-27 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5768758号発明「車載カメラ制御装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5768758号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1ないし3〕について訂正することを認める。 本件特許異議の申立てを却下する。 |
理由 |
1 手続の経緯 特許第5768758号の請求項1ないし3に係る特許についての出願は、平成24年4月26日に特許出願され、平成27年7月3日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許に対し、特許異議申立人星野裕司により特許異議の申立てがされ、平成28年5月13日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年7月15日(平成28年7月19日特許庁受付)に意見書の提出及び訂正の請求がされたものである。 2 訂正の適否についての判断 (1)訂正の内容 本件訂正請求による訂正の内容は以下のア、イのとおりである。 ア 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1を削除する。 イ 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項2に「前記通電制御手段は、前記撮像素子への通電中に、前記測温手段が測定した温度を参照し、当該温度が前記第1閾値よりも高い値に予め設定された第2閾値を超えた場合に、前記撮像素子への通電を停止することを特徴とする請求項1に記載の車載カメラ制御装置。」と記載されているのを、「撮像素子(11)を備えて車両の周囲の画像を撮像する車載カメラに対して、少なくとも前記撮像素子への通電状態を制御する車載カメラ制御装置であって、前記撮像素子近傍の温度を測定する測温手段(13)と、前記撮像素子への通電開始前に、前記測温手段が測定した温度を参照し、当該温度が予め設定された第1閾値以下である場合に、前記撮像素子への通電を開始する通電制御手段(15)と、を備え、前記通電制御手段は、前記撮像素子への通電中に、前記測温手段が測定した温度を参照し、当該温度が前記第1閾値よりも高い値に予め設定された第2閾値を超えた場合に、前記撮像素子への通電を停止することを特徴とする車載カメラ制御装置。」に訂正する。 (2)訂正の目的、一群の請求項、新規事項、特許請求の範囲の拡張・変更について ア 訂正事項1は、請求項1を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 イ 訂正事項2は、訂正前の請求項2が請求項1の記載を引用する記載であるところ、請求項1を引用しないものとした上で、請求項1を引用するものについて請求項間の引用関係を解消して、独立請求項へ改めるための訂正であって、「他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること」を目的とする訂正であって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 ウ 訂正事項1、2は、一群の請求項1ないし3に対し請求されたものである。 (3)むすび 以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正事項1は特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものであり、訂正事項2は同項ただし書き第4号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項1ないし3について訂正を認める。 3 特許異議の申立てについて 請求項1に係る特許に対して特許異議の申立てがなされているところ、請求項2、3に係る特許については特許異議の申立てがされていない。 上記2のとおり、本件訂正が認められ、請求項1は訂正の結果削除されたため、特許異議申立人星野裕司がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しないものとなった。 したがって、本件特許異議の申立ては、特許法第120条の8第1項で準用する第135条の規定によって却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (削除) 【請求項2】 撮像素子(11)を備えて車両の周囲の画像を撮像する車載カメラに対して、少なくとも前記撮像素子への通電状態を制御する車載カメラ制御装置であって、 前記撮像素子近傍の温度を測定する測温手段(13)と、 前記撮像素子への通電開始前に、前記測温手段が測定した温度を参照し、当該温度が予め設定された第1閾値以下である場合に、前記撮像素子への通電を開始する通電制御手段(15)と、 を備え、 前記通電制御手段は、前記撮像素子への通電中に、前記測温手段が測定した温度を参照し、当該温度が前記第1閾値よりも高い値に予め設定された第2閾値を超えた場合に、前記撮像素子への通電を停止することを特徴とする車載カメラ制御装置。 【請求項3】 前記測温手段が測定した温度を前記通電制御手段が参照する間隔を参照間隔とし、前記通電制御手段が制御を開始してから前記撮像素子への通電を開始するまでの期間を起動期間とし、前記通電制御手段が前記撮像素子への通電を停止してから当該撮像素子への通電を再び開始するまでの期間を停止期間として、 前記起動期間における前記参照間隔の方が、前記停止期間における前記参照間隔よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の車載カメラ制御装置。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2016-09-12 |
出願番号 | 特願2012-101577(P2012-101577) |
審決分類 |
P
1
652・
121-
XA
(B60R)
|
最終処分 | 決定却下 |
前審関与審査官 | 中村 泰二郎 |
特許庁審判長 |
島田 信一 |
特許庁審判官 |
一ノ瀬 覚 出口 昌哉 |
登録日 | 2015-07-03 |
登録番号 | 特許第5768758号(P5768758) |
権利者 | 株式会社デンソー |
発明の名称 | 車載カメラ制御装置 |
代理人 | 名古屋国際特許業務法人 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |
代理人 | 名古屋国際特許業務法人 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |
代理人 | 中村 広希 |
代理人 | 中村 広希 |
代理人 | 大庭 弘貴 |
代理人 | 大庭 弘貴 |