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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A47C
管理番号 1323143
審判番号 不服2015-11399  
総通号数 206 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-02-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-06-17 
確定日 2016-12-28 
事件の表示 特願2013-549511「フォームコアを作る方法」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 7月19日国際公開、WO2012/097055、平成26年 2月 3日国内公表、特表2014-502555〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本件出願は、2012年1月11日(パリ条約による優先権主張 2011年1月14日、米国)の国際出願であって、平成26年11月19日付けで手続補正書が提出され、平成27年2月6日付けで拒絶の査定がなされ(同査定の謄本の送達(発送)日 同月17日)、これに対して、同年6月17日に拒絶査定を不服とする審判請求及びこれと同時の手続補正がなされ、さらに、当審において、平成28年2月24日付けで拒絶理由を通知したところ、同年5月30日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。

2.本願の発明
本願の請求項1に係る発明は、上記の平成28年5月30日付け手続補正書によって補正された特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める(以下「本願発明」という。)。
「自動車における内装部材として使用されるフォームコアを作る方法であって、
前記フォームコアに対する硬さ及び支持を与える第1密度を有する硬質フォームをモールド内に分散させるステップと、
前記モールド内に分散された前記硬質フォームを覆うように前記モールド全体に不浸透性バリアを配置するステップと、
前記フォームコアに快適さ及び感触を与える、前記第1密度よりも低い第2密度を有する軟質フォームを前記モールド内の前記不浸透性バリアの上に分散させるステップと、
前記モールドを加熱して前記硬質フォーム及び前記軟質フォームを固化させることで前記フォームコアが形成されるステップと
を含む方法。」

3.当審で指摘した拒絶理由の概要
上記の当審において通知した拒絶理由は、特許法第29条第2項の規定に係る理由1と、同第36条第6項第2号の規定に係る理由2であるが、当該理由1の概要は、本願の請求項1、2、4ないし10に係る発明は、本願の優先権主張の日前の平成7年4月25日に頒布された特開平7-108544号公報(以下「引用例1」という。)、同じく平成14年4月2日に頒布された特開2002-96341号公報(以下「引用例2」という。)、同じく平成14年4月23日に頒布された特開2002-120237号公報(以下「引用例3」という。)に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというもので、以下、この拒絶理由1について検討する。

4.引用例の記載事項と引用発明
(1)引用例1には、図面と共に次の事項が記載されている。(なお、下線は審決で付した。以下同じ。)
ア.「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗り心地が良好な自動車用シートに用いられるシートクッションパッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートクッションには、乗り心地を向上させるために図11に示すように下方に形成されたクッションフレーム20上に立体ばね21を設け、さらに該立体ばね21の上方にパッド支持パネル22を介してウレタンフォームで形成されたクッションパッド23を設け、その表面をワディング24、表皮25で被覆した2層構造のものがあった。さらに2層構造のものとしては硬度の異なるポリウレタン発泡層を積層したものなどの種々の提案がなされている(例えば特開昭62-24091号公報、特開昭62-183790号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように下方に形成されたクッションフレーム上に立体ばねを設け、さらに該立体ばねの上方にパッド支持パネルを介してウレタンフォームで形成されたクッションパッドは、高価な立体ばねを用いるために製造コストが高くつく。また、硬度の異なるポリウレタン発泡層を積層したものではポリウレタン発泡時に発生するガスの処理が困難であり、シートに要求される条件を十分満足させるクッションパッドの製造も厄介であった。本発明は、乗り心地が良好なシートに用いられるクッションパッドを低コストで製造可能としたシートクッションパッドの製造方法を提供することを目的とする。」
イ.「【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、かかる問題を解決すべくなされたシートクッションパッドの製造方法であって、下型に第1のウレタン原液を注入し、次いで製品を構成する支持板を支持した中型にて前記下型を閉塞し、さらに該中型に第2のウレタン原液を注入した後上型で前記中型を閉塞し、次いでウレタン発泡の際に発生するガスを抜きながら前記支持板を仕切り板として前記第1のウレタン原液からシートクッションパッド上層を成形し、第2のウレタン原液からシートクッションパッド下層を成形した後、脱型するのである。」
ウ.「【0006】
【実施例】次に本発明の実施例を図面について説明する。図1に示すのは本発明によって製造されたクッションパッドの断面である。上部に座部1および左右に側部2を形成したクッションパッド上層3と、該クッションパッド上層3の下方には金属材料製支持板兼用仕切り板(中間層)4と、該支持板兼用仕切り板4の下部にクッションパッド下層5が設けられており、その下方にクッションフレーム6が位置している。これら3層は側部2にワディング24を形成した表皮25によって被覆されている。なお、支持板兼用仕切り板4は金属材料製の他に樹脂製とすることができ、いずれもシートの着座安定曲面に成形される。
【0007】本願発明の概要は図2に示す概略図から明らかなように、型を下型7、下方中型10a、上方中型10b、上型16の4個組構成とした。しかも中間層となる板材(例えば鉄板)を製品の支持板兼用仕切り板とすることにより3層構造のシートクッションを形成したものである。
【0008】まず、図3に示すように、下型7はクッションパッドの上層を形成する部分であり、座部1となる部分8および側部2となる部分9が設けられている。まずこの下型7の凹部12に第1のウレタン原液11を注入する。本実施例では、第1のウレタン原液にコールドキュアウレタンフォーム、すなわちハイレジリエンスフォーム(以下HRウレタンという)を用いることができる。上記HRウレタンは反発性が大であるが、発泡時の内圧が高く製品の成形に当たっては型の密閉性が要求される性質がある。
【0009】次いで、製品を構成する支持板となる板材4を例えば鉄板からプレス成形等によって所望形状に成形し、該支持板4を下方中型10a、上方中型10bの略中央にそれぞれ穿設した貫通部13a、13bに位置決めして挟持して中型10を構成する。次いで図4に示すようにこの中型10によって第1のウレタン原液を注入した下型7を閉塞する。この状態から成形後に製品の下層となる第2のウレタン原液14を上型16の凹部15に注入する。なお、中型10は本実施例では下方中型10aと上方中型10bの2個構成としたが、これに代えて1個構成とし、これに上記の製品を構成する支持板となる板材4を中型10の貫通部の周囲に係合したものを用いることも可能である。
【0010】次いで、図5に示すように上型16にて中型10a、10bを閉塞し、第2のウレタン原液14を封入する。図5の状態から図7に示すクッションパッドに成形(キュア)するが、成形後は前記第1のウレタン原液11と第2のウレタン原液14は、それぞれ発泡成形されて第1のウレタン原液11がクッションパッド上層3となり、第2のウレタン原液14がクッションパッド下層5となる。また、前記板材4はクッションパッド上層3とクッションパッド下層5の間に介在して中層となり、仕切り板として機能することになる。」
(なお、引用例1の段落【0009】中の「第2のウレタン原液14を上型16の凹部15に注入する」は、「第2のウレタン原液14を中型10の凹部15に注入する」の誤記と認める。)

上記の記載事項及び図示内容を総合すると、引用例1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。
「下型7の凹部12に第1のウレタン原液11を注入し、次いで支持板兼用仕切り板4を支持した中型10によって第1のウレタン原液11を注入した下型7を閉塞し、さらに該中型10の凹部15に第2のウレタン原液14を注入した後、上型16で前記中型10を閉塞し、次いで前記支持板兼用仕切り板4を仕切り板としてそれぞれのウレタン原液11、14を発泡成形させて、前記第1のウレタン原液11からシートクッションパッド上層3を成形し、第2のウレタン原液14からシートクッションパッド下層5を成形した後、脱型する、自動車用シートに用いられるシートクッションパッドの製造方法。」

(2)引用例2には、以下の事項が記載されている。
ア.「【請求項2】 型開状態にある発泡成形型に係る分割型のキャビティ部分を覆うようにして型分割面にフィルムをセットし、次いで、型閉じして前記フィルムでキャビティを区画化し、その後、この区画化されたそれぞれのキャビティ部分へ異種の発泡原料を注入し、前記フィルムを取り込んで異硬度の発泡体を一体成形することを特徴とする異硬度一体発泡品の製造方法。」
イ.「【0016】続いて、この区画化されたそれぞれのキャビティ部分11,16へ異種の発泡原料5を注入し(図2)、前記フィルム2を取り込んで異硬度の発泡体6a,6bを一体成形する(図3)。すなわち、頭部側キャビティ部分11に柔らかな発泡体6bを形成するポリウレタンフォーム等の液状発泡原料5bを注入溝12から注入する一方で、基部側キャビティ部分16には前記発泡体6bより硬めの発泡体6aを形成する液状発泡原料5aを注入溝17から注入する。・・・こうして、前記フィルム2を取り込んで異硬度の発泡体6a,6bを一体成形する。頭部側の柔らかな発泡体6bと基部側の硬めの発泡体6aがフィルム2を挟んで一体となった裸のヘッドレスト(異硬度一体発泡品)が成形される。」

上記の記載事項からみて、引用例2には、次の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されていると認められる。
「型開状態にある発泡成形型に係る分割型のキャビティ部分を覆うようにして型分割面にフィルムをセットし、次いで、型閉じして前記フィルムでキャビティを区画化し、その後、この区画化されたそれぞれのキャビティ部分へ柔らかな発泡体を形成する発泡原料と硬めの発泡体を形成する発泡原料を注入し、前記フィルムを取り込んで異硬度の発泡体を一体成形するヘッドレスト等の異硬度一体発泡品の製造方法。」

(3)引用例3には、図面と共に以下の事項が記載されている。
ア.「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドレストやアームレスト等で、硬さの異なる二以上の発泡体部分が表皮と一体成形される表皮一体異硬度発泡品及び表皮一体異硬度発泡品用表皮に関する。」
イ.「【0013】前述のごとく、前記表皮片同士の縫合で、フィルム周縁21が一緒に縫合されて袋状表皮1内を区画化するフィルム2と一体になったフィルム付き表皮は表皮一体異硬度発泡品用表皮となる。フィルム2で区画化されたそれぞれの袋状表皮1内に異種の発泡原料3を注入し、袋状表皮1と一体に異硬度の発泡体4を成形できるようになる。表皮片11とフィルム2とで区画化された頭部側空所C1に、後部側空所C2と違い、柔らかな発泡体4を形成する発泡原料3を注入することによって、この所だけクッション性に富む発泡体4が成形される。・・・」
ウ.「【0014】次に、前記表皮一体異硬度発泡品用表皮(以下、「フィルム付き表皮」ともいう。)を用いた表皮一体異硬度発泡品の製造方法を述べる。フィルム付き表皮に挿入孔8からステー91が所定長さ突き出るようにしてコ字状インサート9を挿着する。次いで、インサート9を挿着したフィルム付き表皮を発泡成形型5にセットする。フィルム2が表皮1内を頭部側空所C1と後部側空所C2に仕切っている。続いて、注入機RのノズルR1を注入口7へ押し込んでフィルム2で区画化された頭部側空所C1へ、柔らかな発泡体4aを形成する発泡原料3aを注入する(図6)。また、注入機RのノズルR3を注入孔8へ押し込んでフィルム2で区画化された後部側空所C2へ前記発泡体4aより硬めの発泡体4bを形成する発泡原料3bを注入する。・・・こうして、・・・頭部側の柔らかな発泡体4aと後部側の硬めの発泡体4bがフィルム2を挟んで一体化した表皮一体異硬度発泡品たるへッドレストが成形される。その後、発泡原料3を発泡硬化させ、脱型を行えば所望のへッドレスト製品が完成している。」

上記の記載事項を総合すると、引用例3には、次の発明(以下「引用発明3」という。)が記載されていると認められる。
「ヘッドレスト等の、硬さの異なる二以上の発泡体部分が表皮と一体成形される表皮一体異硬度発泡品の製造方法であって、
フィルム2が表皮1内を頭部側空所C1と後部側空所C2に仕切っているフィルム付き表皮を発泡成形型5にセットし、
フィルム2で区画化された頭部側空所C1へ、柔らかな発泡体4aを形成する発泡原料3aを注入し、後部側空所C2へ前記発泡体4aより硬めの発泡体4bを形成する発泡原料3bを注入して、
頭部側の柔らかな発泡体4aと後部側の硬めの発泡体4bがフィルム2を挟んで一体化した表皮一体異硬度発泡品たるへッドレストを成形し、その後、発泡原料3を発泡硬化させ、脱型を行って所望のへッドレスト製品を完成させる方法。」

5.対比
本願発明と引用発明1とを対比する。
後者の「自動車用シートに用いられるシートクッションパッド」は、その用途及び構造や機能等からみて、前者の「自動車における内装部材として使用されるフォームコア」に相当し、以下同様に、「下型7、中型10、上型16」は「モールド」に、「支持板兼用仕切り板4」は「不浸透性バリア」に、「(ウレタン原液を)注入し」は「(フォームを)分散させる」に、「ウレタン原液11、14を発泡成形させて」は「フォームを固化させる」に、それぞれ相当する。
また、後者の「第1のウレタン原液11」と前者の「硬質フォーム」とは、「第1の発泡材料」との概念で共通し、同様に「第2のウレタン原液14」と「軟質フォーム」とは、「第2の発泡材料」との概念で共通する。
また、後者は、下型7の凹部12に第1のウレタン原液11を注入しているから、「第1の発泡材料をモールド内に分散させるステップ」を含んでいるといえる。
また、後者は、次いで支持板兼用仕切り板4を支持した中型10によって第1のウレタン原液11を注入した下型7を閉塞しているから、「モールド内に分散された第1の発泡材料を覆うように前記モールド全体に不浸透性バリアを配置するステップ」を含んでいるといえる。
また、後者は、さらに該中型10の凹部15に第2のウレタン原液14を注入しているから、「第2の発泡材料をモールド内の不浸透性バリアの上に分散させるステップ」を含んでいるといえる。
また、後者は、上型16で中型10を閉塞し、次いで支持板兼用仕切り板4を仕切り板としてそれぞれのウレタン原液11、14を発泡成形させて、第1のウレタン原液11からシートクッションパッド上層3を成形し、第2のウレタン原液14からシートクッションパッド下層5を成形した後、脱型しているから、「モールドを加熱して第1の発泡材料及び第2の発泡材料を固化させることでフォームコアが形成されるステップ」を含んでいるといえる。

したがって、本願発明と引用発明1とは、
「自動車における内装部材として使用されるフォームコアを作る方法であって、
第1の発泡材料をモールド内に分散させるステップと、
前記モールド内に分散された前記第1の発泡材料を覆うように前記モールド全体に不浸透性バリアを配置するステップと、
第2の発泡材料を前記モールド内の前記不浸透性バリアの上に分散させるステップと、
前記モールドを加熱して前記第1の発泡材料及び前記第2の発泡材料を固化させることで前記フォームコアが形成されるステップと
を含む方法。」
の点で一致し、次の点で相違している。

[相違点]
本願発明では、第1の発泡材料を「フォームコアに対する硬さ及び支持を与える第1密度を有する硬質フォーム」とし、第2の発泡材料を「前記フォームコアに快適さ及び感触を与える、前記第1密度よりも低い第2密度を有する軟質フォーム」としているのに対し、引用発明1では、第1の発泡材料を「第1のウレタン原液11」とし、第2の発泡材料を「第2のウレタン原液14」としているものであって、フォームの密度や硬軟については明らかでない点。

6.当審の判断
上記の相違点について検討する。
引用発明2は、上記「4.(2)」のとおりであって、引用発明2における「異硬度一体発泡品」は、その構造、機能、作用等からみて、本願補正発明における「フォームコア」に相当し、以下同様に、「発泡成形型」は「モールド」に、「フィルム」は「不浸透性バリア」に、それぞれ相当する。
また、引用発明2における「硬めの発泡体を形成する発泡原料」は、例えば、ヘッドレスト用発泡品における基部(車両後部側)を形成するもの(段落【0008】)であることを踏まえれば、「フォームコアに対する硬さ及び支持を与える第1密度を有する硬質フォーム」といえる。
また、引用発明2における「柔らかな発泡体を形成する発泡原料」は、例えば、ヘッドレスト用発泡品における頭部が当たる部位を形成し、上記の硬めの発泡体よりも柔らかいもの(段落【0008】)であることを踏まえれば、「フォームコアに快適さ及び感触を与える、軟質フォーム」といえる。
してみると、上記相違点に係る本願発明の「フォームコアに対する硬さ及び支持を与える第1密度を有する硬質フォーム」、「前記フォームコアに快適さ及び感触を与える、軟質フォーム」との発明特定事項を備えている。
そして、引用発明1と引用発明2とは、フォームコアを作る方法という共通の技術分野に属し、共に2種類の異なるフォームを用いて一体化させるものであるから、引用発明1において、引用発明2を適用することは、当業者が容易に想到し得るものである。
また、引用発明1に引用発明2を適用すれば、引用発明1の第1のウレタン原液11を引用発明2の硬めの発泡体を形成する発泡原料とし、引用発明1の第2のウレタン原液14を柔らかな発泡体を形成する発泡原料とするか、引用発明1の第1のウレタン原液11を引用発明2の柔らかな発泡体を形成する発泡原料とし、引用発明1の第2のウレタン原液14を硬めの発泡体を形成する発泡原料とするかのいずれかであって、そのいずれを選択するかは当業者が適宜定めるべき設計的事項であるところ、本願明細書をみても、格別の技術的意義があるものではないから、上記の適用の際に、引用発明1の第1のウレタン原液11を引用発明2の硬めの発泡体を形成する発泡原料とし、引用発明1の第2のウレタン原液14を柔らかな発泡体を形成する発泡原料とすることは、当業者にとって格別の困難性はない。また、第2のウレタン原液14として、具体的にどのようなものを選択するかは、当業者が適宜定めるべき設計的事項であるところ、本願明細書をみても、格別の技術的意義があるものではないから、第2のウレタン原液14として第1のウレタン原液11の密度より低い材料を選択することに、格別の困難性はない。
また、引用発明3においても、上記引用発明2に関して説示したことと同様のことがいえる。
したがって、引用発明1において、引用発明2、3を適用することにより、上記相違点に係る本願補正発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得るものである。

そして、本願発明の発明特定事項の全体によって奏される効果も、引用発明1ないし3から当業者が予測し得る範囲内のものである。

7.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明1ないし3に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-07-25 
結審通知日 2016-07-26 
審決日 2016-08-15 
出願番号 特願2013-549511(P2013-549511)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A47C)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大谷 謙仁高島 壮基  
特許庁審判長 吉村 尚
特許庁審判官 畑井 順一
黒瀬 雅一
発明の名称 フォームコアを作る方法  
代理人 伊藤 正和  
代理人 原 裕子  
代理人 三好 秀和  
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