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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  B01D
審判 全部申し立て 2項進歩性  B01D
管理番号 1323455
異議申立番号 異議2015-700106  
総通号数 206 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-02-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2015-10-20 
確定日 2016-10-12 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5713289号発明「流体圧機器のケース構造」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5713289号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?8〕について、訂正することを認める。 特許第5713289号の請求項2?4、6?8に係る特許を取り消す。 同請求項5に係る特許を維持する。 同請求項1に係る特許についての申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第5713289号の請求項1?8に係る特許についての出願は、平成23年5月9日に特許出願され、平成27年3月20日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人渡邉規雄(以下、「申立人」という。)により、特許異議の申立てがされ、当審において、平成27年12月15日付けで取消理由を通知し、その指定期間内である平成28年2月12日に意見書の提出及び訂正の請求(以下、「本件訂正請求」という。)がされ、申立人により、平成28年4月6日付けで本件訂正請求について意見書が提出された。
当審において、平成28年5月11日付けで、請求項2?4、6?8に係る特許について取消理由を通知したところ、特許権者からは、その指定期間内に何ら応答がされなかった。

第2 訂正の適否についての判断
1.訂正の内容
本件訂正請求による請求項1?8からなる一群の請求項についての訂正の内容は以下のア?クのとおりである。
ア 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1を削除する。これに伴い、請求項6?8における引用請求項の記載を、それぞれ請求項1を外したものとする。

イ 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2に「請求項1記載のケース構造において」とあるのを「圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、を備え、前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部を挿入することで、前記接続片の孔部に前記突起部が係合され、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結され」との記載に書き下す。

ウ 訂正事項3
訂正事項2のとおり書き下した特許請求の範囲の請求項2に「前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部を挿入することで、前記接続片の孔部に前記突起部が係合され、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結され」とあるのを「前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており」と訂正する。
また、特許請求の範囲の請求項2に「前記ケースを前記装着孔内で前記ボディに対して回転させることによって前記第1係合部と第2係合部とが係合される」とあるのを「前記ケースを前記装着孔内で前記ボディに対して回転させたとき前記第1係合部と前記第2係合部とが係合するように構成されている」と訂正する。

エ 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項2に「前記第1係合部に形成された傾斜面と前記第2係合部に形成された傾斜面により」との事項を追加する。

オ 訂正事項5
特許請求の範囲の請求項5に「請求項1?4のいずれか1項に記載のケース構造において」と記載されているところ、請求項1を引用する部分について、請求項を引用しない形式(独立請求項)に書き下す。すなわち、請求項5に「請求項1?4のいずれか1項に記載のケース構造において」とあるのを「圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、を備え、前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部を挿入することで、前記接続片の孔部に前記突起部が係合され、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結され」との記載に書き下す。

カ 訂正事項6
訂正事項5のとおり書き下した特許請求の範囲の請求項5に「前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部を挿入することで、前記接続片の孔部に前記突起部が係合され、前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結され」とあるのを「前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており」と訂正する。

キ 訂正事項7
特許請求の範囲の請求項5に「前記ケースの内部にフィルタエレメントを含むフィルタユニットが収納され」とあるのを「前記ケースの内部にフィルタエレメントが収納され」と訂正するとともに、特許請求の範囲の請求項5に「前記第2ケース部の端部にフックが設けられているとともに、前記フックが挿入されるガイド壁が前記フィルタユニットに形成されている」との事項を追加する。

ク 訂正事項8
特許請求の範囲の請求項8に「前記第2ケース部が前記第1ケース部の内部に収納された際、前記突部の傾斜面が前記保持壁にそれぞれ当接して保持される」とあるのを「前記突部の傾斜面が前記保持壁にそれぞれ当接して保持される」と訂正する。

2.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
ア 訂正事項1について
訂正事項1は、請求項1を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであること、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

イ 訂正事項2について
訂正事項2は、請求項2において請求項1を引用していたものを書き下すものであるから、特許法第120条の5第2項第4号に規定する他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすることを目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであること、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

ウ 訂正事項3について
訂正事項3は、訂正によって請求項に係る発明を明確にするものであるから、特許法第120条の5第2項第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は組立手順によらず、組立後の状態によって構造を特定するものであって、特定しようとする事項が訂正の前後において同じであることは明らかである。
よって、訂正事項3は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

エ 訂正事項4について
訂正事項4は、請求項2の第1係合部、第2係合部に関する構成を限定するものであるから、特許法第120条の5第2項第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
この訂正事項は、特許明細書の段落[0026]、[0034]、[0082]及び図4等の記載に基づくものであるから、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものである。
また、この訂正事項は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

オ 訂正事項5について
訂正事項5は、請求項5において請求項1?4のいずれか1項を引用していたものを、請求項1を引用する部分について書き下すものであるから、特許法第120条の5第2項第4号に規定する他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすることを目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであること、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

カ 訂正事項6について
訂正事項6は、訂正によって請求項に係る発明を明確にするものであるから、特許法第120条の5第2項第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は組立手順によらず、組立後の状態によって構造を特定するものであって、特定しようとする事項が訂正の前後において同じであることは明らかである。
よって、訂正事項6は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

キ 訂正事項7について
訂正事項7は、訂正前の請求項5に記載されたフィルタエレメントがフィルタユニットに含まれることを特定するとともに、該フィルタユニットと訂正前の請求項5が引用する請求項1に記載された第2ケース部との関連を特定するものであるから、特許法第120条の5第2項第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
この訂正事項は、特許明細書の段落[0043]、[0047]、[0080]、[0081]等及び図3?4等の記載に基づくものであるから、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものである。
また、この訂正事項は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

ク 訂正事項8について
訂正事項8は、訂正によって請求項に係る発明を明確にするものであるから、特許法第120条の5第2項第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、この訂正事項は組立手順によらず、組立後の状態によって構造を特定するものであって、特定しようとする事項が訂正の前後において同じであることは明らかである。
よって、訂正事項8は、特許明細書に記載された事項の範囲内においてするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

3.一群の請求項について
訂正前の請求項2?8は、訂正前の請求項1を引用する請求項であるから、請求項1?8は一群の請求項であるところ、上記の訂正は、一群の請求項ごとに請求されたものである。

4.むすび
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は、特許法第120条の5第2項第1号、第3号、第4号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1?8〕について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1.請求項1?8に係る発明
本件訂正請求により訂正された請求項1?8に係る発明(以下、「本件訂正発明1」等という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1?8に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】
(削除)
【請求項2】
圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、
前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、
前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、
を備え、
前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており、
前記第1係合部は、前記ケースの外周面に対して半径外方向に突出し、前記第2係合部は、前記内周面に対して半径内方向に突出して形成され、前記ケースを前記装着孔内で前記ボディに対して回転させたとき前記第1係合部に形成された傾斜面と前記第2係合部に形成された傾斜面により前記第1係合部と前記第2係合部とが係合するように構成されていることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項3】
請求項2記載のケース構造において、
前記ケースには、該ケースと前記ボディとの相対的な回転変位を規制するストッパ手段が設けられることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項4】
請求項3記載のケース構造において、
前記ストッパ手段は、前記ケースの軸線方向に変位自在に設けられ、前記ボディの凹部に挿入されることによって前記ボディに対する回転変位が規制されることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項5】
圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、
前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、
前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、
を備え、
前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部にフィルタエレメントを含むフィルタユニットが収納され、前記圧力流体に含まれる塵埃等を除去可能なフィルタであり、前記第2ケース部の端部にフックが設けられているとともに、前記フックが挿入されるガイド壁が前記フィルタユニットに形成されていることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項6】
請求項2?4のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部に潤滑油が充填され、該潤滑油を前記圧力流体に混合させて前記ポートから排出するルブリケータであることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項7】
請求項2?4のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部にフィルタエレメントが収納され、且つ、前記ボディに前記圧力流体の圧力を調整可能な調圧機構を備えたフィルタレギュレータであることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項8】
請求項2?7のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記第1ケース部の端部には、半径外方向に向かって徐々に拡径した複数の保持壁が形成され、前記第2ケース部の端部には、その外周面から半径外方向に突出した複数の突部が形成され、前記突部の傾斜面が前記保持壁にそれぞれ当接して保持されることを特徴とする流体圧機器のケース構造。」

2.取消理由の概要
請求項2?4、6?8に係る特許に対して、特許権者に平成28年5月11日付けで通知した取消理由の概要は以下のとおりである。
[理由]
1.本件特許の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
2.本件特許は、特許請求の範囲の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

甲第1号証:実公平4-14710号公報
甲第2号証:実願昭60-131579号(実開昭62-43614号)のマイクロフィルム
甲第3号証:特開昭56-2819号公報
甲第4号証:特開2000-9296号公報
甲第5号証:特開2001-234902号公報
甲第6号証:実願昭53-120518号(実開昭55-38008号)のマイクロフィルム
引用文献7:特表2009-541022号公報(申立人による平成28年4月6日付け意見書の参考資料1)

[理由1]
・訂正後の請求項2-4、6-8について
平成27年12月15日付け取消理由通知書の訂正前の請求項2-4、6-8についての指摘に加え、傾斜面により係合することは、甲第6号証の第12図、引用文献7の図3に見られるように周知の技術である。

[理由2]
訂正後の請求項2の「前記第1係合部に形成された傾斜面と前記第2係合部に形成された傾斜面により」について、第1係合部、第2係合部に形成された傾斜面がそれぞれ如何なる方向に傾斜した面であるのか不明確である。

3.判断
上記第1のとおり、本件訂正発明2?4、6?8に係る特許に対して上記2.のとおり取消理由を通知したところ、特許権者からは、その指定期間内に何ら応答がなかったものである。そして、この取消理由は妥当なものと認められる。

4.申立人意見書の主張について
申立人は、意見書において、本件訂正発明5に係る特許についても進歩性を有さないから取り消されるべき旨の主張をしている。
しかしながら、申立人により提出された甲号証にはいずれも本件訂正発明5の特定事項である「前記第2ケース部の端部にフックが設けられているとともに、前記フックが挿入されるガイド壁が前記フィルタユニットに形成されている」ことが記載されておらず、意見書に添付された参考資料にも当該事項についての記載はないから、申立人の上記主張は根拠がない。

5.むすび
以上のとおりであるから、本件訂正発明2?4、6?8に係る特許は、上記2.の取消理由によって取り消すべきものである。
本件訂正発明5に係る特許は、上記2.の取消理由の対象ではなく、他に取り消すべき理由も発見しない。
請求項1は、上記第2 1.アのとおり、本件訂正請求による訂正により削除された。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】(削除)
【請求項2】
圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、
前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、
前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、
を備え、
前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており、
前記第1係合部は、前記ケースの外周面に対して半径外方向に突出し、前記第2係合部は、前記内周面に対して半径内方向に突出して形成され、前記ケースを前記装着孔内で前記ボディに対して回転させたとき前記第1係合部に形成された傾斜面と前記第2係合部に形成された傾斜面により前記第1係合部と前記第2係合部とが係合するように構成されていることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項3】
請求項2記載のケース構造において、
前記ケースには、該ケースと前記ボディとの相対的な回転変位を規制するストッパ手段が設けられることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項4】
請求項3記載のケース構造において、
前記ストッパ手段は、前記ケースの軸線方向に変位自在に設けられ、前記ボディの凹部に挿入されることによって前記ボディに対する回転変位が規制されることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項5】
圧力流体が内部に導入されるケースを有した流体圧機器のケース構造であって、
前記流体圧機器は、前記圧力流体の供給・排出されるポートを有したボディと、
前記ボディの装着孔に連結され、内部が前記ポートと連通する有底筒状のケースと、
を備え、
前記ケースは、内部を視認可能な透過性を有し、第1ケース部と、前記第1ケース部の内部に設けられる第2ケース部とを備え、前記第1及び第2ケース部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられた第1係合部が、前記装着孔の内周面に形成された第2係合部に係合されると共に、前記第1ケース部の端部に接続片が形成され、前記第2ケース部の端部には外周面に対して突出した突起部が設けられ、前記接続片の孔部に前記突起部が係合することで前記第1ケース部の内部に前記第2ケース部が収納された状態で互いに連結されており、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部にフィルタエレメントを含むフィルタユニットが収納され、前記圧力流体に含まれる塵埃等を除去可能なフィルタであり、前記第2ケース部の端部にフックが設けられているとともに、前記フックが挿入されるガイド壁が前記フィルタユニットに形成されていることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項6】
請求項2?4のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部に潤滑油が充填され、該潤滑油を前記圧力流体に混合させて前記ポートから排出するルブリケータであることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項7】
請求項2?4のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記流体圧機器は、前記ケースの内部にフィルタエレメントが収納され、且つ、前記ボディに前記圧力流体の圧力を調整可能な調圧機構を備えたフィルタレギュレータであることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
【請求項8】
請求項2?7のいずれか1項に記載のケース構造において、
前記第1ケース部の端部には、半径外方向に向かって徐々に拡径した複数の保持壁が形成され、前記第2ケース部の端部には、その外周面から半径外方向に突出した複数の突部が形成され、前記突部の傾斜面が前記保持壁にそれぞれ当接して保持されることを特徴とする流体圧機器のケース構造。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2016-08-30 
出願番号 特願2011-104623(P2011-104623)
審決分類 P 1 651・ 121- ZDA (B01D)
P 1 651・ 537- ZDA (B01D)
最終処分 一部取消  
前審関与審査官 平塚 政宏  
特許庁審判長 千葉 成就
特許庁審判官 井上 茂夫
見目 省二
登録日 2015-03-20 
登録番号 特許第5713289号(P5713289)
権利者 SMC株式会社
発明の名称 流体圧機器のケース構造  
代理人 坂井 志郎  
代理人 坂井 志郎  
代理人 千葉 剛宏  
代理人 大内 秀治  
代理人 千葉 剛宏  
代理人 宮寺 利幸  
代理人 仲宗根 康晴  
代理人 仲宗根 康晴  
代理人 大内 秀治  
代理人 宮寺 利幸  
代理人 山野 明  
代理人 山野 明  
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