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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 取り消して特許、登録 B60Q
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60Q
管理番号 1323962
審判番号 不服2016-6161  
総通号数 207 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-03-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-04-26 
確定日 2017-02-07 
事件の表示 特願2012-33528号「車両のランプ制御装置」拒絶査定不服審判事件〔平成25年1月17日出願公開、特開2013-10491号、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年2月20日の出願(優先権主張平成23年5月31日)であって、平成28年2月9日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成28年4月26日に拒絶査定不服審判請求がされるとともに、手続補正書が提出されたものである。

第2 平成28年4月26日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)の適否
1.補正の内容
(1)請求項1について(下線は補正事項である。)
本件補正は、特許請求の範囲の請求項1を、
「車両の左右にそれぞれ備えたサブランプを車両の走行状況に応じてランプ制御する車両のランプ制御装置であって、ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には進行方向のサブランプを第1の点灯状態に制御し、メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には左右のサブランプを第2の点灯状態に制御する制御手段を備え、前記第1の点灯状態の制御はサブランプを予め設定した第1の点灯タイミング及び/又は予め設定した第1の照射光量で点灯する制御であり、第2の点灯状態の制御はサブランプを前記第1の点灯タイミングよりも冗長な第2の点灯タイミング及び又は前記第1の照射光量よりも低光量の第2の照射光量で点灯する制御であることを特徴とする車両のランプ制御装置。」
とする補正(以下、「補正事項1」という。)を含んでいる。

(2)請求項2について(下線は補正事項である。)
本件補正は、特許請求の範囲の請求項2を、
「前記メイン情報信号とサブ情報信号による制御では、前記メイン情報信号に基づいて判定される車両の進行方向と同じ側のサブランプを前記第1の点灯状態で点灯し、反対側のサブランプを前記第2の点灯状態で点灯することを特徴とする請求項1に記載の車両のランプ制御装置。」
とする補正を(以下、「補正事項2」という。)を含んでいる。

2.補正の適否
(1)補正事項1について
本件補正の補正事項1は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項(以下、「発明特定事項」という。)である「第1の点灯状態に制御」及び「第2の点灯状態に制御」について、「前記第1の点灯状態の制御はサブランプを予め設定した第1の点灯タイミング及び/又は予め設定した第1の照射光量で点灯する制御であり、第2の点灯状態の制御はサブランプを前記第1の点灯タイミングよりも冗長な第2の点灯タイミング及び又は前記第1の照射光量よりも低光量の第2の照射光量で点灯する制御である」との発明特定事項を付加するとともに、「第2の点灯状態」について「前記第1の点灯状態よりも顕著性に低い」との発明特定事項を削除するものである。
ここで、前者の発明特定事項の付加によっても補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、上記発明特定事項の付加は特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、後者の発明特定事項の削除は、前者の発明特定事項の付加によって、「第2の点灯状態」について、「第1の点灯タイミングよりも冗長な第2の点灯タイミング及び又は前記第1の照射光量よりも低光量の第2の照射光量で点灯する」ことと「第1の点灯状態よりも顕著性に低い」ことは技術的意味が重複するため、冗長となる「前記第1の点灯状態よりも顕著性に低い」との事項を削除し、「第2の点灯状態」について、その技術的内容が不明りょうとなることを避けるためである。よって、後者の発明特定事項の削除は特許法第17条の2第5項第4号の明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
さらに、前者の発明特定事項の付加について、ここで付加された事項は、本願の願書に最初に添付した明細書段落【0024】、【0027】及び図面の図5の記載に基づくものであるから、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した範囲内においてされたものであり特許法第17条の2第3項に違反するところはない。また、同法同条第4項に違反するところはない。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「補正発明1」という。)が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。

ア 刊行物の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された特開2001-213227号公報(以下、「刊行物1」という。)には、次の(ア)-(オ)の事項が記載されている(下線は、当審で付した。)。

(ア)「【0005】しかし、前記した照明システム(特願平11-43343号)では、車輌が曲路を走行するに際し、所定の灯具(一般にはハンドル操舵側のランプ)が急に点灯するため、通行人を驚かせたり、曲がろうとする方向の視界が急に明るくなってドライバーに違和感が生じるおそれがある等の新たな問題が生じた。」
(イ)「【0006】本発明は、前記従来技術および先行技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、車輌の操舵角に応じて複数の灯具による照射範囲の組み合わせを変更して照射方向及び範囲を制御するとともに、点灯(消灯)する灯具の光量を徐々に増加(減少)させることで、照明領域の光量を徐々に増減制御できる車輌用照明システムを提供することにある。」(ウ)「【0009】自動車用照明システム1は、図1に示されるように、自動車の車輌前部に設けたヘッドランプ7(7L、7R)、補助ランプ8(8L、8R),9(9L、9R),10(10L、10R)と、操舵角(ステアリング角)を検出するステアリングセンサ3と、車輌速度を検出する車速センサ4と、ヘッドランプの配光をメインとサブとで切り替えるメイン/サブ切り替えスイッチ30と、走行状況(市街地走行、郊外走行、高速走行)に応じてヘッドランプ7および補助ランプ8,9,10の照射状態を切り替える照射制御モード切替スイッチ40と、これら(ステアリングセンサ3、車速センサ4、メイン/サブ切り替えスイッチ30、照射制御モード切替スイッチ40)からもたらされる情報に基づいて、各ランプ7,8,9,10の配光を制御する照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5とから主として構成されている。」
(エ)「【0010】各ランプの配置は、図2に示されており、やや側方寄りに配置されたヘッドランプ7に対して、該ヘッドランプ7の横であってこれより前側の位置にレインランプ8が配置されている。そして、該レインランプ8の下方にベンディングランプ9が位置し、ヘッドランプ7より下方であって車輌の側面部にコーナリングランプ10が位置している。」
(オ)「【0102】具体的には、ECUユニット5は、図22に示すように、車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御する。これにより、車速が遅い場合には、側方視認性が向上するとともに、車速が速い場合には、前方視認性が向上する(図23に示す直進時の配光制御例を参照)。
【0103】さらに、ECUユニット5は、図23のカーブ時の配光制御例に示されるように、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御することで、曲路走行の変化にも対応できるようになっている。即ち、原則としてハンドルを切り込むにしたがって、ランプ8,9,10の照射光量を上げるように制御する。しかし、車速に対するランプ8,9,10の照射光量比を、図22に示すように制限することで、走行状況に適した配光が実現できる。
【0104】即ち、図23のカーブ時の配光制御例に示されるように、車速が遅い場合には、ハンドルを切り込んでいくと、ランプ10の照射光量を中心とした合成配光が形成されて、側方視認性を重視した配光となり、車速が速い場合には、ランプ8の照射光量を中心とした合成配光が形成されて、前方視認性を重視した配光となり、車速が中位の場合には、前記2つの配光の中間の配光となる。」

以上の記載事項より、刊行物1には、以下の引用発明が記載されている。

《引用発明》
「自動車の車輌前部に設けたヘッドランプ7(7L、7R)、補助ランプ8(8L、8R),9(9L、9R),10(10L、10R)と、操舵角(ステアリング角)を検出するステアリングセンサ3と、車輌速度を検出する車速センサ4と、ヘッドランプの配光をメインとサブとで切り替えるメイン/サブ切り替えスイッチ30と、走行状況(市街地走行、郊外走行、高速走行)に応じてヘッドランプ7および補助ランプ8,9,10の照射状態を切り替える照射制御モード切替スイッチ40と、これらステアリングセンサ3、車速センサ4、メイン/サブ切り替えスイッチ30、照射制御モード切替スイッチ40からもたらされる情報に基づいて、各ランプ7,8,9,10の配光を制御する照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5とからなる自動車照明システム1において、ECUユニット5は、車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御するとともに、ECUユニット5は、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御するものである、自動車用照明システム1のECUユニット5。」

イ 対比
補正発明1と引用発明とを対比する。
引用発明の「自動車の車輌」は、補正発明1の「車両」に相当する。
引用発明の「補助ランプ8(8L、8R),9(9L、9R),10(10L、10R)」は「自動車の車輌前部に設けた」ものであり、上記ア(エ)の記載及び図2の記載から、これら「補助ランプ8(8L、8R),9(9L、9R),10(10L、10R)」が「車輌前部」の左右に備えられていることは明らかであり、補正発明1の「サブランプ」に相当する。また、引用発明の「照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5」によって、「各ランプ7,8,9,10の配光を制御する」ものであるから、引用発明の「照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5」は、補正発明1の「車両のランプ制御装置」に相当する。さらに、引用発明の「照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5」は「ステアリングセンサ3、車速センサ4、メイン/サブ切り替えスイッチ30、照射制御モード切替スイッチ40からもたらされる情報に基づいて、各ランプ7,8,9,10の配光を制御する」ものであり、車両の走行状況に応じて、各ランプ7,8,9,10を制御するものといえる。
結局、引用発明の「照射制御手段であるECUユニット(CPU内蔵の電子制御ユニット)5」であって「自動車用照明システム1のECUユニット5」は、補正発明1の「車両の左右にそれぞれ備えたサブランプを車両の走行状況に応じてランプ制御する車両のランプ制御装置」に相当する。
引用発明の「照射制御手段であるECUユニット5」は「ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御する」ものである。ここで「ハンドル操舵角に応じて」とは「ステアリングセンサ3からもたらされる情報に基づ」くものであり、補正発明1の「操舵角信号に基づいて」に相当するといえるから、引用発明の「照射制御手段であるECUユニット5」は、操舵角信号に基づいて、進行方向のランプ8,9,10を制御するものであるといえる。よって、引用発明の「ECUユニット5は、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御する」は、補正発明1の「ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には進行方向のサブランプを第1の点灯状態に制御」することとの対比において、「ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には進行方向のサブランプを点灯状態に制御」する限度で相当する。
引用発明の「照射制御手段であるECUユニット5」は「車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御する」ものでもあり、ここで「車速が遅い場合」、「車速が速い場合」の情報を「車速センサ4」から得るものであることが明らかである。そして、「車速センサ4」「からもたらされる情報」は、「操舵角信号」以外の異なる情報信号、すなわち、補正発明1の「サブ情報信号」に相当するといえる。また、引用発明の「コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御」し、または、「レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御する」ことは、操舵角信号(メイン信号)によるランプ8,9,10の制御とは異なる内容の制御である。結局、引用発明の「ECUユニット5は、車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御する」は、補正発明1の「メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には左右のサブランプを第2の点灯状態に制御する」との対比において、「メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には左右のサブランプを、メイン情報信号による制御とは異なる制御をする」限度で相当する。
よって、引用発明と補正発明1との一致点及び相違点は次のとおりである。
《一致点》
「車両の左右にそれぞれ備えたサブランプを車両の走行状況に応じてランプ制御する車両のランプ制御装置であって、ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には進行方向のサブランプを点灯状態に制御し、メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する際には左右のサブランプを、メイン情報信号による制御とは異なる制御をする制御手段を備える車両のランプ制御装置。」

《相違点》
ランプの制御の制御内容に関し、補正発明1では、「メイン情報に基づいて前記サブランプを制御する」「第1の点灯状態の制御はサブランプを予め設定した第1の点灯タイミング及び/又は予め設定した第1の照射光量で点灯する制御であり」、「メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する」「第2の点灯状態の制御はサブランプを前記第1の点灯タイミングよりも冗長な第2の点灯タイミング及び又は前記第1の照射光量よりも低光量の第2の照射光量で点灯する制御である」のに対し、引用発明では、「ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御」するとともに、「車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御する」ものである点。

ウ 判断
上記相違点について検討する。
補正発明1のサブランプの制御は、ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報信号に基づいて前記サブランプを制御する第1の点灯状態は、予め設定した第1の照射光量で点灯する制御であり、メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御する第2の点灯状態は、前記第1の照射光量よりも低光量の第2の照射光量で点灯する制御を含むところ、これより、補正発明1のサブランプは、ターン信号又は操舵角信号からなるメイン情報に基づいて制御される第1の点灯状態の場合が一番光量が高い状態であり、メイン情報信号以外のサブ情報信号に基づいて前記サブランプを制御される第2の点灯状態では、第1の点灯状態よりも常に低光量の状態となるといえる。
これに対し、引用発明では、「ECUユニット5は、車速が遅い場合には、コーナリングランプ10を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10全体の調光点灯を制御し、車速が速い場合には、レインランプ8を中心とした合成配光を形成するように、ランプ8,9,10の調光点灯を制御するとともに、ECUユニット5は、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10を必要に応じ順次点灯させ、かつその照射光量を制御する」ものとされ、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10の照射光量を制御す場合と、車速応じてランプ8,9,10の調光点灯を制御する場合に、ランプ8,9,10に対して異なる制御を行うものではあるものの、ハンドル操舵角に応じてランプ8,9,10の照射光量が制御される場合が、常に、車速に応じてランプ8,9,10の調光点灯を制御される場合より高光量であるとはされていない。また、刊行物1には、このことを示唆する記載もない。
また、刊行物1には、第1の点灯状態と第2の点灯状態で点灯タイミングを異ならせる点についての記載も示唆もない。

したがって、補正発明1は、引用発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

よって、本件補正の補正事項1は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合する。

(2)補正事項2について
本件補正の補正事項2は、補正前の請求項2を削除したことに対応して、補正前の請求項3の請求項番号を繰り上げるとともに、引用請求項を「1又は2に記載の」から「1に記載の」とするものであるから、請求項の削除を目的とするものに該当し、特許法第17条の2第5項第1号に規定する要件を満たしている。
また、補正事項2が、特許法第17条の2第3項、第4項に規定する要件を満たすことは明らかである。

3.むすび
以上のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合する。

第3 本願発明
本件補正は上記のとおり、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合するから、本願の請求項1および2に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1および2に記載された事項により特定されるとおりのものである。

そして、補正発明1は、上記第2の2.のとおり、当業者が引用発明に基いて容易に発明をすることができたものではない。
また、補正発明1を直接引用する補正発明2は、補正発明1に係る発明をさらに限定した発明であるから、当業者が引用発明に基いて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。

また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2017-01-23 
出願番号 特願2012-33528(P2012-33528)
審決分類 P 1 8・ 575- WY (B60Q)
P 1 8・ 121- WY (B60Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 柿崎 拓石井 孝明  
特許庁審判長 氏原 康宏
特許庁審判官 尾崎 和寛
森林 宏和
発明の名称 車両のランプ制御装置  
代理人 鈴木 章夫  

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