• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06Q
管理番号 1323995
審判番号 不服2016-3401  
総通号数 207 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-03-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-03-04 
確定日 2017-01-19 
事件の表示 特願2014-140269「薬液注入装置、システム、制御装置、処理方法、及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成26年12月 4日出願公開、特開2014-225272〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成19年6月27日を出願日とする出願(特願2012-182954号)の一部を平成26年7月8日に新たな特許出願としたものであって、平成27年4月21日付けの拒絶理由通知に応答して、平成27年6月12日付けで意見書、手続補正書が提出されたが、平成27年12月2日付けで拒絶査定がなされた。これに対して、平成28年3月4日に拒絶査定不服審判が請求されたものである。

2.本願発明
本願の請求項1-9のうち請求項1に係る発明は、平成27年6月12日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。(以下、「本願発明」という。)

「【請求項1】
薬液シリンジと、前記薬液シリンジを駆動して薬液を注入する薬液注入装置と、各種の会計関連データに基づいて会計処理を実行する会計処理装置と、を有するシステムの前記薬液注入装置であって、
装填された前記薬液シリンジを駆動して前記薬液の注入を実行する注入実行機構と、
前記注入実行機構により実際に注入された前記薬液の容量を検出する注入制御部と、
前記注入制御部により検出された前記薬液の容量を前記会計関連データの一部として前記会計処理装置に送信するデータ出力部と、
を有する薬液注入装置。」

3.引用例
1)引用例1
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の原出願日前である平成19年5月17日に頒布された特開2007-117572号公報(以下、「引用例1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は当審により付した。

(1)「【0039】
図1に示す薬剤投与システム1は、制御ユニット2、調剤ユニット3、インジェクタユニット4及びディスポーザユニット5を含んで構成されている。制御ユニット2は、LAN(Local Area Network)4000等のネットワークを介して、医用情報データベース1000及び医事会計コンピュータ2000にそれぞれ接続されている。
【0040】
制御ユニット2は、この薬剤投与システム1の各種制御を行うとともに、各種データの記録、各種の演算処理などを行う装置である。調剤ユニット3は、薬剤を調合するための装置である。なお、「調合」とは、複数の薬剤を混合することを表し、たとえば、粉末状の薬剤同士を混合する場合や、粉末状や固体状の薬剤を液体状の薬剤に溶解させる場合や、更には液体状の薬剤同士を混合する場合などを含むものとする。また、この調剤ユニット3は、調合された薬剤のシリンジへの充填も行う。インジェクタユニット4は、シリンジに充填された薬剤を患者に注入するための装置である。ディスポーザユニット5は、使用済みのシリンジや薬瓶を保管する装置である。これらの各ユニット2?5の詳細構成については後述する。」
(2)「【0128】
[インジェクタユニット]
続いて、図11、図12を参照しつつインジェクタユニット4の構成を説明する。図11は、インジェクタユニット4の機能的構成の一例を表す。図12は、インジェクタユニット4の外観構成の一例を表す。
【0129】
インジェクタユニット4は、図12に示すように、本体部4Aと押圧機構部4Bとを有する。本体部4Aと押圧機構部4Bは、コード4Cにより接続されている。押圧機構部4Bは、本体部4Aからの制御信号に基づいて動作する。
【0130】
シリンジ800は、本体部4Aの上面に凹状に形成されたシリンジ配置部4aに配置される。このシリンジ800には、図示しない患者に注入される薬剤(混合薬剤)710が充填されている。シリンジ800は、針803が取り外され、代わりにチューブ4bの一端が接続されている。このチューブ4bの他端には、患者に刺し入れられた針(図示せず)が接続されている。この針の先端には孔が形成されている。
【0131】
シリンジ配置部4aに配置されたシリンジ800のピストン後端部802aには、押圧軸41の一端に形成されたフリンジ41aが当接される。押圧軸41の他端は、押圧機構部4B内に配置されている。押圧機構部4Bは、押圧軸41をシリンジ800方向に移動させることにより、ピストン部802をシリンダ部801内に圧入させて薬剤710をチューブ4b内に押し出させる。押し出された薬剤710は、チューブ4bを通じて患者に投与される。」
(3)「【0178】
(注入条件の確認)
医師や看護士は、注入条件設定部42を操作して、混合薬剤710の注入速度と注入量を設定する(S59)。制御部40は、設定された注入速度が、注入速度許容範囲情報215に示す許容範囲に含まれるか判断する(S60)。含まれていない場合(S60;N)、制御部40は、LED44を点灯(点滅)させて報知を行う(S75)。なお、インジェクタユニット4から制御ユニット2に判断結果を送信し、モニタ221や音声出力部222を用いて報知情報を出力するようにしてもよい(以下同様)。ユーザは、この報知情報により異常の発生を認識し、注入速度を変更するなどの対処を講ずる。
【0179】
注入速度の設定値が許容範囲に含まれている場合(S60;Y)、制御部40は、設定された注入量が、注入量許容範囲情報216に示す許容範囲に含まれるか判断する(S61)。含まれていない場合(S61;N)、LED44を点灯(点滅)させて報知を行う(S75)。ユーザは、注入速度を変更するなどの対処を講ずる。
【0180】
(禁忌な薬剤であるか確認)
注入量の設定値が許容範囲に含まれていると判断された場合(S61;Y)、制御部40は、ステップS52で読み取られたバーコードに記録された薬剤IDが、患者禁忌情報218に含まれているか判断する(S62)。含まれている場合には(S62;Y)、LED44を点灯(点滅)させて報知を行う(S75)。ユーザは、この報知情報に基づき、別の薬剤に変更するなどの対処を講ずる。
【0181】
薬剤IDが患者禁忌情報218に含まれていない場合(S62;N)、制御部30は、薬剤禁忌情報214と投薬履歴情報217に基づいて、シリンジ800に充填された混合薬剤710が禁忌(併用に注意を要する薬剤)であるか判断する(S63)。禁忌であると判断された場合(S63;Y)、制御部40は、表示部3eに警告メッセージを表示させる(S75)。
【0182】
一方、禁忌でないと判断された場合(S63;N)、ユーザが注入開始/停止ボタン43を操作すると(S64)、制御部40は、押圧機構部4Bを制御して混合薬剤710の注入を開始する(S65)。また、混合薬剤710の注入開始に対応して、その薬剤IDとともに注入速度、注入量等の情報が、インジェクタユニット4から制御ユニット2に送信される(S66)。
【0183】
制御ユニット2の制御部20は、インジェクタユニット4からの情報を受けて、その薬剤IDに関連付けられた調剤情報(図16のステップS30参照)から薬剤濃度等の情報を取得するとともに、計時部23による計時時刻を参照して、注入速度、注入量、薬剤濃度、注入開始時刻、薬剤名等の情報(注入開始情報)を、当該薬剤IDに関連付けて情報記憶部21に記憶させる(S67)。
【0184】
また、制御部20は、薬剤ID、当該患者の患者ID等の情報を医事会計コンピュータ2000に送信する(S68)。医事会計コンピュータ2000は、受信した情報に基づいて、混合薬剤710の投与の対価を算出して当該患者の会計情報として医事会計データベース3000に格納する(S69)。」

引用例1には、
「薬剤投与システム1は、制御ユニット2、インジェクタユニット4を含んで構成され、制御ユニット2は、LAN4000等のネットワークを介して、医事会計コンピュータ2000に接続され、
インジェクタユニット4は、シリンジに充填された薬剤を患者に注入するための装置であり、本体部4Aと押圧機構部4Bとを有し、押圧機構部4Bは、押圧軸41をシリンジ800方向に移動させることにより、ピストン部802をシリンダ部801内に圧入させて薬剤710をチューブ4b内に押し出して、チューブ4bを通じて患者に投与し、
医師や看護士は、注入条件設定部42を操作して、混合薬剤710の注入速度と注入量を設定し、
注入開始/停止ボタン43を操作すると、制御部40は、押圧機構部4Bを制御して混合薬剤710の注入を開始し、混合薬剤710の注入開始に対応して、その薬剤IDとともに注入速度、注入量等の情報が、インジェクタユニット4から制御ユニット2に送信され、
制御ユニット2の制御部20は、薬剤ID、当該患者の患者ID等の情報を医事会計コンピュータ2000に送信し、
医事会計コンピュータ2000は、受信した情報に基づいて、混合薬剤710の投与の対価を算出する
薬剤投与システム」
の発明(以下、「引用例1発明」という。)が記載されているものと認められる。

2)引用例2
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の原出願日前である平成16年9月16日に頒布された特開2004-258833号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は当審により付した。

(1)「【0030】
次に上記構成によるX線診断装置11の動作について説明する。まず、画像収集にあたりデータベース214に格納された検査用設定データに基づいて造影剤の使用量、注入時間、及び注入速度、等についての情報がインジェクタ用I/F215を介してインジェクタ216に送られる。インジェクタ216では当該受信情報を下に設定された条件で被検体に対して造影剤の注入が行われる。
【0031】
一方、インジェクタ216によって造影剤が注入された被検体は寝台202に乗った状態で、X線照射される。X線照射においては、X線管201によりX線が発生される。この発生されたX線は被検体を透過した後、透過X線としてI.I.203及びTVカメラ204により検出される(電気信号として取り出される)。検出された信号はA/D変換器207でデジタル信号に変換された後、画像メモリ208に記憶される。画像メモリ208には例えば前回撮影分の画像を記憶しておき、減算処理装置209では異なる条件で撮影された画像を用いて画像間の減算(引き算/サブトラクション)処理が行われる。減算処理が行われた画像はD/A変換器210により再びアナログ信号に変換され、モニタ211に表示される。
【0032】
このようにして被検体について当該検査における所定枚数の画像が収集されると、当該画像収集においてインジェクタ216により使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上について、被検体の識別情報(例えば患者ID)及び当該画像収集に係る検査識別情報(例えば検査ID)、さらに必要に応じて各画像の収集時刻を表す情報と共に、外部I/F217を介して外部に送信される。
【0033】
ここで上記各情報はデータベース214から取り出された検査用設定データに基づいてもよいし、インジェクタ216が前記送信のための情報を有する場合は当該インジェクタ216の情報を利用してもよい。データベース214の検査用設定データを用いる場合は、実際の造影剤の使用にあたっては当該データに基づいて行われたとの前提の下に情報送信することになる(インジェクタ216から直接に情報を得られない場合もこの手段を用いることになる)。一方、インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。CPU212に送られた情報はCPU212の内部やデータベース214に一時的又はある程度長期に渡って保持(保存)される。また、CPU212の内部やデータベース214に保持されない場合も、外部I/F217に含まれる送信バッファにおいて一時的に保持された後、外部装置への送信が行われることになる。なお、インジェクタ用I/F215を介して得られる情報は必ずしもCPU212を介する必要はなく、インジェクタ用I/F215を介して直接、データベース214での保持や外部I/F217への送信が行われるようにしてもよい。このようにして、実際に行われた(使用された)造影剤についての各情報を外部装置に送信することが可能になる。
【0034】
いずれの場合も、前記画像収集の際にインジェクタ216で使用された(或いは使用されたはずである)造影剤についての情報は、被検体の識別情報及び当該画像収集に係る検査識別情報、さらに各画像の収集時刻を表す情報等と共に、外部I/F217を介してネットワーク19上に送信され、この送信情報は会計システム101にて受信される。
【0035】
会計システム101では当該情報をX線診断装置11から受け取るとその受信情報が会計システム101のデータベースに自動的に仮登録される。当該画像収集に係る検査の終了後、会計システムの入力装置を用いて操作者(医療従事者等)が仮登録の内容を確認することにより問題なければ確定の入力がなされる。これにより、当該検査においてインジェクタ216により使用された造影剤に係る情報(造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)のうちの1つ以上)が会計システム101にて登録される。
【0036】
会計システム101における保険点数の計算においては、造影剤の名称等(造影剤識別情報)、造影剤の注入総量、造影剤の注入時間、及び造影剤の注入速度(単位時間当りの注入スピード)等の情報、すなわち、通常では電子的情報転送の対象とならず会計システムにおける操作者の入力に頼っていたような医用画像収集における補助的な情報(主要情報として電子情報の授受の対象とならない情報)、も自動的にX線診断装置11から得られるので、従来のような手入力に頼ったことによる計算ミスや計算漏れなどを起こすことを防ぎ、会計精度の向上と操作者の負担を軽減することが可能となる。
【0037】
なお、上述のインジェクタ216に係る情報はX線診断装置11から直接会計システム101に対して送信されてもよいし、他の装置を経由して送信されるようにしてもよい。」

ここで、「インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、これらの情報は(インジェクタ216が出力する機能を有する限りにおいて)インジェクタ用I/F215を介してCPU212に送られる。」という記載の、「インジェクタ216が前記送信情報を有する」とは、検査用設定データそのものではなくインジェクタ216によって使用された造影剤の諸量を表していて、造影剤の注入総量も実際に使用された造影剤の注入総量を表している。
そうすると、引用例2には
「インジェクタが実際に使用した造影剤の使用総量、造影剤識別情報を会計システムに送信し、これらの情報に基づいて会計処理をすること。」(以下、「引用例2の記載事項」という。)が記載されている。


3.対比
引用例1発明と本願発明を対比する。
引用例1発明の「シリンジ800」は、本願発明の「薬液シリンジ」に相当する。
引用例1発明の「インジェクタユニット4は、シリンジに充填された薬剤を患者に注入するための装置」であるから、本願発明の「薬液シリンジを駆動して薬液を注入する薬液注入装置」に相当する。
引用例1発明の「インジェクタユニット4」の「押圧機構部4B」は、押圧軸41をシリンジ800方向に移動させることにより、ピストン部802をシリンダ部801内に圧入させて薬剤710をチューブ4b内に押し出して、チューブ4bを通じて患者に投与するものであるから、本願発明の「装填された前記薬液シリンジを駆動して前記薬液の注入を実行する注入実行機構」に相当する。
引用例1発明の「薬剤投与システム1は、制御ユニット2、インジェクタユニット4を含んで構成され、制御ユニット2は、LAN4000等のネットワークを介して、医事会計コンピュータ2000に接続され、」は、引用例1発明の「薬液シリンジと、前記薬液シリンジを駆動して薬液を注入する薬液注入装置と、各種の会計関連データに基づいて会計処理を実行する会計処理装置と、を有するシステム」に相当する構成を有している。

してみると、両発明の一致点、相違点は以下のとおりである。

[一致点]
「 薬液シリンジと、前記薬液シリンジを駆動して薬液を注入する薬液注入装置と、各種の会計関連データに基づいて会計処理を実行する会計処理装置と、を有するシステムの前記薬液注入装置であって、
装填された前記薬液シリンジを駆動して前記薬液の注入を実行する注入実行機構と、
を有する薬液注入装置。」
である点。

[相違点]
本願発明が「注入実行機構により実際に注入された」「薬液の容量を検出する注入制御部」を有していて、「注入制御部により検出された前記薬液の容量」を「会計関連データの一部として会計処理装置に送信」しているのに対して、引用例1発明は、「医事会計コンピュータ2000は、受信した情報に基づいて、混合薬剤710の投与の対価を算出」しているが、具体的にどの様な情報を利用して対価計算を行っているのか処理内容が明記されていない点。

4.当審の判断
相違点について
引用例2の記載事項において、会計システムに送信されるインジェクタで使用された造影剤の注入総量は、本願発明の「注入実行機構により実際に注入された前記薬液の容量」を表している。
また、当該総注入量は、インジェクタが造影剤注入に際して、データとして得ているからから、引用例2のインジェクタは、本願発明の「薬液の容量を検出する注入制御部」に相当する機能を有しているといえる。
さらに、引用例1発明の医事会計コンピュータ2000は、具体的な計算内容は記載されていないものの、混合薬剤710の投与の対価を算出するための何らかの処理を行っているから、対価計算を混合薬剤710の投与実態に整合するために、引用例2の記載事項を適用し、相違点の構成とすることは当業者が容易になしえることである。

また、本願発明が奏する作用効果も、引用例1発明および引用例2の記載事項から当業者が予測し得る範囲のものである。

なお、請求人は審判請求書で、「特開2004-258833号公報の明細書段落0033には、データベース214に記憶されているデータに基づき、上記外部(会計システム101)への上記情報の送信を実現する場合、「当該データに基づいて行われたとの前提のもとに上記情報を送信する」ことになり、インジェクタ216に記憶されているデータに基づく場合、「実際に行われた(使用された)造影剤についての上記情報の送信が可能となる」ことが記載されています。
この記載は、データベース214に記憶されているデータに基づく場合、そのデータがインジェクタ216に送信され、薬液注入に利用されたか否かを担保できないのに対し、インジェクタ216に記憶されているデータに基づく場合、インジェクタ214に当該データが送信され、注入作業がなされたことを担保できるという前提の記載に過ぎません。すなわち、上記記載における「実際に行われた(使用された)造影剤についての上記情報」を、検出した情報と解することはできません。」と主張している。
しかしながら、引用例2の摘記事項(1)で、データベース214の検査用設定データがインジェクタ216に送られることは記載されているが、検査用設定データをインジェクタ216が記憶することは記載されていない。また、「インジェクタ216が前記送信情報を有する場合、特に、前記検査用設定データに基づいて実際に行われた(使用された)造影剤について各情報を有する場合、」とは、「検査用設定データによって制御されたインジェクタ216において、実際に使用された造影剤の注入総量をインジェクタ216が有する場合」と解する方が自然であるから、請求人の当該主張には根拠がない。

5.むすび
したがって、本願発明は、引用例1記載の発明及び引用例2の記載事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
当該請求項1が特許を受けることができないものであるから、本願は、その他の請求項については検討するまでもなく拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-11-17 
結審通知日 2016-11-22 
審決日 2016-12-06 
出願番号 特願2014-140269(P2014-140269)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 阿部 潤  
特許庁審判長 手島 聖治
特許庁審判官 野崎 大進
石川 正二
発明の名称 薬液注入装置、システム、制御装置、処理方法、及びプログラム  
代理人 速水 進治  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ