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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  C08G
管理番号 1325844
異議申立番号 異議2016-700238  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-04-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-03-22 
確定日 2017-01-30 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5784510号発明「バイオベースポリエチレンテレフタレートパッケージング及びその製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5784510号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1ないし10〕について訂正することを認める。 特許第5784510号の請求項1及び4ないし10に係る特許を維持する。 特許第5784510号の請求項2及び3に係る特許についての特許異議申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第5784510号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし10に係る特許についての出願は、2010年(平成22年)2月8日(パリ条約による優先権主張外国庁受理、2009年3月3日、米国、2009年10月12日、米国)を国際出願日とする特許出願であって、平成27年7月31日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許に対し、平成28年3月22日付け(受理日:同年3月23日)で特許異議申立人 株式会社レクレアル(以下、「特許異議申立人1」という。)により特許異議の申立て(対象請求項:全請求項)がされ、同年3月24日付け(受理日:同年3月25日)で特許異議申立人 大隅庸平(以下、「特許異議申立人2」という。)により特許異議の申立て(対象請求項:全請求項)がされ、同年4月28日付け(受理日:同年5月2日)で特許異議申立人2により手続補正書(方式)が提出され、同年7月27日付けで取消理由(以下、「取消理由」という。)が通知され、同年11月1日付け(受理日:同年11月2日)に特許権者 ザ コカ・コーラ カンパニーから意見書が提出されるとともに訂正の請求(以下、「本件訂正の請求」という。)がされ、同年11月9日付けで訂正請求があった旨の通知(特許法第120条の5第5項)がされ、同年12月7日付け(受理日:同年12月8日)で特許異議申立人1から意見書が提出され、同年12月12日付け(受理日:同年12月13日)で特許異議申立人2から意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否について
1 訂正の内容
本件訂正の請求による訂正の内容は、次のとおりである(なお、下線は訂正箇所を示すものである。)。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「PET容器」とあるのを、「PETボトル」に訂正する。
また、当該請求項1を引用する請求項4ないし10についても併せて訂正する。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2を削除する。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項3を削除する。

2 訂正の目的の適否、一群の請求項、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内か否か及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)訂正事項1について
訂正事項1は、訂正前の特許請求の範囲の請求項1に「PET容器」とあるのを、「PETボトル」に訂正するものであり、「容器」を「ボトル」に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、訂正事項1は、願書に添付した特許請求の範囲の請求項3の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(2)訂正事項2について
訂正事項2は、訂正前の特許請求の範囲の請求項2を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当し、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(3)訂正事項3について
訂正事項3は、訂正前の特許請求の範囲の請求項3を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当し、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(4)一群の請求項
本件訂正の請求による訂正は、訂正後の請求項1ないし10についての訂正であるが、訂正前の請求項2ないし10は訂正前の請求項1を引用するものであるので、訂正前の請求項1ないし10は、一群の請求項である。したがって、本件訂正の請求は、一群の請求項に対して請求されたものである。

3 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正の請求は、特許法第120条の5第2項第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項並びに同条第9項において準用する同法第126条第5及び6項の規定に適合するので、訂正後の請求項1ないし10について訂正することを認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件特許発明
上記第2のとおり、訂正後の請求項1ないし10について訂正することを認めるので、本件特許の請求項1ないし10に係る発明(以下、順に「本件特許発明1」ないし「本件特許発明10」という。)は、平成28年11月1日付け(受理日:同年11月2日)の訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲の請求項1ないし10に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。

「【請求項1】
バイオベースPET製品を生成する方法であって、
(a)少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記バイオベース材料が農業廃棄物ストリームであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップと、
(b)前記バイオベースPET成分をバイオベースPETに加工するステップと、
(c)前記バイオベースPETを固相重合してバイオベースPET樹脂を形成するステップと、
(d)前記バイオベースPET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるバイオベースPET製品に加工するステップと、
を含む方法。
【請求項2】(削除)
【請求項3】(削除)
【請求項4】
前記少なくとも1つのPET成分が、高速熱分解、酸加水分解、酵素加水分解、微生物分解、菌分解、又は水素化分解の方法を用いて前記バイオベース材料から生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記加工ステップ(d)が、熱形成ステップと、押出成形ステップと、圧縮成形ステップと、射出成形ステップと、押出ブロー成形ステップとからなる群より選択される方法を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのPET成分がMEGである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記加工ステップ(b)が、前記MEGとTAを溶融重合してバイオベースPETを形成するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ステップ(a)が、
(i)農業廃棄物ストリームを収集するステップと、
(ii)農業廃棄物ストリームをMEGに精製するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップ(d)が、熱形成ステップと、押出成形ステップと、圧縮成形ステップと、射出成形ステップと、押出ブロー成形ステップとからなる群より選択される方法を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記農業廃棄物ストリームが、砂糖の殻、バガス、トウモロコシの残りの茎や葉、木くず、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。」

2 取消理由の概要
取消理由の概要は次のとおりである。

「(進歩性)特許5784510号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし10に係る発明は、本件特許の優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となつた発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、同法第113条第2号に該当し、本件特許の請求項1ないし10に係る特許は取り消すべきものである。

第1 手続の経緯
・・・(略)・・・
第2 本件特許発明
・・・(略)・・・
第3 本件出願の優先日
・・・(略)・・・
第4 本件特許の優先日前に日本国内又は外国において、頒布された刊行物又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった文献
甲第1号証:特開2009-91694号公報(公開日:2009年4月30日)
甲第2号証:国際公開第2008/057220号
甲第3号証:特開2009-13094号公報
甲第4号証:国際公開第2008/069830号
甲第5号証:米国特許出願公開第2009/0053770号明細書
甲第8号証:米国特許第4,340,721号明細書
(甲第1ないし5及び8号証は、特許異議申立人1が提出した特許異議申立書に添付されたものである。なお、上記特許異議申立書には、甲第2及び8号証の抄訳文並びに甲第4及び5号証の日本語のファミリー文献も添付されている。)
・・・(略)・・・
第5 取消理由(進歩性)
・・・(略)・・・
したがって、本件特許発明1ないし10は、いずれも、甲1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
・・・(略)・・・
したがって、本件特許発明1ないし10は、いずれも、甲8発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
3 むすび
以上のとおりであるから、本件特許の請求項1ないし10に係る特許は、いずれも、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、同法第113条第2号に該当し、取り消すべきものである。」

3 取消理由についての判断
3-1 本件特許の優先日
本件特許は、次の基礎出願1及び2に基づく優先権を主張するものである。
基礎出願1:PCT/US2009/035849(出願日:2009年3月3日)
基礎出願2:US12/577,480(出願日:2009年10月12日)

しかし、次の理由1及び2により、本件特許発明1及び4ないし10に対して、基礎出願2に基づく優先権の効果は認められるが、基礎出願1に基づく優先権の効果は認められず、本件特許発明1及び4ないし10についての新規性及び進歩性の判断の基準日、すなわち本件特許の優先日は、基礎出願2の出願日である2009年10月12日である。

(1)理由1
本件特許発明1及び4ないし10における「前記バイオベース材料が農業廃棄物ストリームであって」及び「前記農業廃棄物ストリームが、砂糖の殻、バガス、トウモロコシの残りの茎や葉、木くず、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される」という発明特定事項は、基礎出願1の優先権書類(特許異議申立人1が提出した特許異議申立書に添付された甲第6号証。)に記載がなく、自明な事項でもない。
具体的には、基礎出願1の優先権書類の明細書等には、上記発明特定事項に対応する「sugarcane husk,bagasse,stalks,and leaves left-over from corn,wood chip」及び「waste stream」に関する記載はない。なお、当該記載は、いずれも基礎出願2にはある。
したがって、本件特許発明1及び4ないし10は、基礎出願1には記載されていないので、基礎出願1に基づく優先権の効果は認められない。

(2)理由2
基礎出願1は、別の基礎出願3(US12/210,208、特許異議申立人1が提出した特許異議申立書に添付された甲第7号証。)に基づく優先権を主張しており、基礎出願1の全ての内容が基礎出願3に記載されているから、基礎出願1には、最先の出願となる発明が存在しない。
したがって、基礎出願1は最先の出願ではないから、基礎出願1に基づく優先権の効果は認められない。

3-2 甲第1ないし5及び8号証の記載等
(1)甲第1号証の記載等
ア 甲第1号証の記載
甲第1号証(特開2009-91694号公報、公開日は2009年4月30日であり、本件特許の優先日である2009年10月12日前に日本国内において、頒布された刊行物である。)には、「ポリエチレンテレフタレート、それを用いた繊維及び自動車内装材」に関して、次の記載(以下、総称して「甲第1号証の記載」という。)がある。

・「【0001】
本発明は、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレート、それを用いた繊維および自動車内装材に関するものである。」

・「【0003】
ところで、PETは従来、石油から得られるナフサを接触改質、熱分解して得られるキシレン、エチレンを粗原料とし、キシレン→パラキシレン→テレフタル酸、およびエチレン→エチレンオキシド→エチレングリコールといった経路で得られたテレフタル酸( 以下、TPAと略記することがある。) とエチレングリコール (以下、EGと略記することがある。) をエステル化反応後、重縮合反応させて製造されている。このように、従来のPETは、限りある貴重な化石資源である石油を原材料としたものである。さらに、従来のPETは、焼却廃棄された場合、本来化石資源中に封じ込められていた炭素が二酸化炭素となって空気中に放出されるため、新たに発生する二酸化炭素により温室効果が増長されることとなり、地球温暖化の一因となっている。」

・「【0005】
現在、バイオマス由来の化学物質としては、トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどから得られる澱粉や糖分を微生物で発酵させて得られたバイオマスエタノールが知られている。ポリエステル原料として使用可能なバイオマス由来物質としては、バイオマスエタノールを原料としたエチレングリコールやバイオマス由来の1,3-プロパンジオール(例えば、特許文献1参照)などがある。」

・「【0020】
以下に、本発明のPETの製造方法について説明する。
本発明のPETとしては、常法により製造することができる。例えば、(a)バイオマス由来のEGなどのグリコール成分とTPAなどの酸成分とから、通常の手法で重縮合する方法、(b)石油由来のPETをバイオマス由来のモノマー成分で解重合した後、再度重縮合を行いバイオマス由来成分を導入する方法、(c)バイオマス由来PETと石油由来のPETとをブレンド又はエステル交換させる方法、などが挙げられる。以下には、(a)の方法の場合について例示する。すなわち、まず、TPAとバイオマス由来のEGとを常法によってエステル化してポリエステル低重合体を得る。次いで、このポリエステル低重合体に必要に応じて共重合モノマーを添加し、重縮合触媒の存在下で溶融重合を行うものである。」

・「【0022】
また、本発明のPETの製造法としては、溶融重合終了後、例えばチップ状に成形された後、さらに重合度を上げたり、環状三量体などのオリゴマーを減少させたりするために、必要に応じて固相重合を行ってもよい。固相重合の具体的な方法としては、例えば、PETチップを乾燥状態で、100?180℃の温度で0.5?8時間加熱して予備結晶化させた後、190?235℃、好ましくは200?230℃の温度で、不活性ガス流通下あるいは減圧下で、1?50時間、好ましくは5?20時間加熱することにより行われる。」

・「【0024】
次に、本発明のPETの加工法について説明する。
本発明のPETを用いて繊維を製造する場合、300℃近い高温で溶融したPETをノズル孔から押し出し、冷却した糸条を延伸し、必要に応じて切断し、あるいはそのまま巻き取って製品とする。シート、フィルムの場合も繊維製造に準じて、細長いノズル孔から溶融PETを押し出し、必要に応じて延伸して製品とする。
【0025】
また、中空容器を製造する場合、射出成形又は押出成形によりプレフォームを成形し、必要に応じて、口栓部及び底部の加工をした後、このプレフォームを再加熱して二軸延伸するホットパリソン法あるいはコールドパリソン法等を適用することができる。この際、射出成形あるいは押出成形時の成形温度、具体的には、成形機のシリンダー各部及びノズルの温度は、通常、270?300℃の範囲とする。また、延伸温度は、70?120 ℃、好ましくは80?110℃で、延伸倍率は、縦方向に1.5?3.5倍、円周方向に2?5倍の範囲とするのが適当である。
【0026】
得られた中空容器はそのままで使用することもできるが、特に熱充填を必要とする果汁飲料を充填する中空容器の場合には、一般に、成形に用いたものと同じブロー金型内又は別途設けた金型内でヒートセットし、耐熱性を向上させて使用される。このヒートセットは、圧縮空気、機械的伸張等による緊張下、100?200℃、好ましくは120?180℃で、2秒?2時間、好ましくは10秒?30分間行われる。」

イ 甲1発明
甲第1号証の記載を整理すると、甲第1号証には、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認める。

「z:バイオマス由来の物質を原材料として得られるポリエチレンテレフタレートの製造及び加工方法であって、
a:トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどのバイオマスから得られる澱粉や糖分を微生物で発酵させて得られたバイオエタノールをエチレングリコールに変換するステップと、
b:テレフタル酸とバイオマス由来のエチレングリコールとを常法によってエステル化してポリエステル低重合体を得て、次いで、このポリエステル低重合体に必要に応じて共重合モノマーを添加し、重縮合触媒の存在下で溶融重合を行うステップと、
c:溶融重合終了後、さらに重合度を上げたり、環状三量体などのオリゴマーを減少させるために固相重合を行うステップと、
d:得られたPET樹脂を射出成形又は押出成形してPETプレフォームを成形し、プレフォームを再加熱して二軸延伸するホットパリソン法あるいはコールドパリソン法を適用して中空容器に加工し、当該中空容器をヒートセットして果汁飲料用中空容器とするステップと、
を含む方法。」

(2)甲第2号証の記載
甲第2号証(国際公開第2008/057220号)には、「APPLICATIONS OF BIOBASED GLYCOL COMPOSITIONS」に関して、次の記載がある。

・「The world's supply of petroleum is being depleted at an increasing rate. Eventually, demand for petrochemical derived products will outstrip the supply of available petroleum.When this occurs, the market price of petroleum and, consequently, petroleum derived products will likely increase, making products derived from petroleum more expensive and less desirable. As the available supply of petroleum decreases, alternative sources and, in particular, renewable sources of comparable products will necessarily have to be developed. One potential renewable source of petroleum derived products is products derived from biobased matter, such as agricultural and forestry products. Use of biobased products may potentially counteract, at least in part, the problems associated with depletion of the petroleum supply.」(第1ページ第24ないし32行)(抄訳:世界の石油の供給はどんどん枯渇しつつある。最終的には、石油化学由来の製品の需要は供給可能な石油の供給量を上回るだろう。これが生じた場合、石油及び結果的に石油由来の製品の市場価格は上昇し、石油由来の製品をより高価にし魅力をなくすだろう。石油の可能な供給量が減少するので、代替の原料、及び、特に同等製品の再生可能な原料が開発されなくてはならないだろう。石油由来製品の1つの可能な再生可能な原料は、農業及び林業製品のような、生物由来の材料から得られる製品である。生物由来製品の使用は、石油供給の枯渇に関連する問題の抑制につながる。)

・「Biology offers an attractive alternative for industrial manufacturers looking to reduce or replace their reliance on petrochemicals and petroleum derived products. The replacement of petrochemicals and petroleum derived products with products and/or feedstocks derived from biological sources (i.e., biobased products) offer many advantages. For example, products and feedstocks from biological sources are typically a renewable resource. As the supply of easily extracted petrochemicals continue to be depleted, the economics of petrochemical production will likely force the cost of the petrochemicals and petroleum derived products to higher prices compared to biobased products. In addition, companies may benefit from the marketing advantages associated with bioderived products from renewable resources in the view of a public becoming more concerned with the supply of petrochemicals.」(第2ページ第31行ないし第3ページ第6行)(抄訳:生物学は、石油化学製品及び石油由来製品への依存を代替又は低減することをもくろむ工業生産者のための魅力的な代替案を提供する。石油化学製品及び石油由来製品を、生物由来の原料(すなわち、生物由来製品)に由来する製品又は原料で代替すると多くの利点がある。たとえば、生物原料由来の製品及び原料は再生可能な資源である。容易に採掘できる石油化学製品が枯渇し続けるので、石油化学製品の経済学は、石油化学製品及び石油由来製品のコストを。生物由来製品に比べて強制的に高くするだろう。加えて、公衆が石油化学製品の供給にいっそう関心が生じている観点から、再生可能資源からの生物由来製品に関する営業上の優位性の恩恵を会社が受けることができるだろう。)

・「Fibers suitable for this purpose include, but are not limited to, corn fiber from corn wet mills, dry corn gluten feed which may contain corn fiber from wet mills, wet corn gluten feed from wet corn mills that do not run dryers, distiller dry grains solubles (DDGS) and Distiller's Grain Solubles (DGS) from dry corn mills, canola hulls, rapeseed hulls, peanut shells, soybean hulls, cottonseed hulls, cocoa hulls, barley hulls, oat hulls, wheat straw, corn stover, rice hulls, starch streams from wheat processing, fiber streams from corn mesa plants, edible bean molasses, edible bean fiber, and mixtures of any thereof. Hydrolyzates of natural fibers, such as corn fiber, may be enriched in bioderived polyol feedstock suitable for use as a feedstock in the hydrogenation reaction described herein, including, but not limited to, arabinose, xylose, sucrose, maltose, isomaltose, fructose, mannose, galactose, glucose, and mixtures of any thereof.」(第8ページ第21ないし31行)(抄訳:この目的に好適な繊維の例は、限定されないが、・・・カノーラ外皮、菜種外皮、落花生殻、大豆外皮、綿実外皮、ココア外皮、大麦外皮、エン麦外皮、小麦わら、トウモロコシの茎や葉、米の籾殻・・・である。)

・「Petroleum derived ethylene glycol and propylene glycol are major feedstocks for the industrial synthesis of polyester polymers, such as, for example, polyethylene terephthaiate, and other polyester resins. The polyesters resulting from petroleum derived monomer reagents will have a carbon isotope ratio characteristic of petroleum derived carbon material.」(第14ページ第10ないし14行)(抄訳:石油由来のエチレングリコール又はプロピレングリコールは例えばポリエチレンテレフタレートや他のポリエステル樹脂などのポリエステル高分子の工業的合成のための主要な原料である。・・・)

・「21. A method of making a bioderived composition for use as a replacement for petroleum derived propylene glycol or ethylene glycol, the method comprising:
reacting a bioderived polyol feedstock selected from the group consisting of glucose, sorbitol, glycerol, sorbitan, isosorbide, hydroxymethyl furfural, a polyglycerol, a plant fiber hydrolyzate, a fermentation product from a plant fiber hydrolyzate, and mixtures of any thereof, via a hydrogenolysis process to give a hydrogenolysis product comprising a mixture of propylene glycol, ethylene glycol, and one or more of methanol, 2-propanol, glycerol, lactic acid, glyceric acid, butanediols, sodium lactate, and sodium glycerate, wherein the hydrogenolysis product is 100% biobased as determined by ASTM International Radioisotope Standard Method D 6866; and adding the hydrogenolysis product to a formulation as a replacement for petroleum derived propylene glycol or ethylene glycol.」(第41ページ第20行ないし第42ページ第5行)(抄訳:請求項21 石油由来のプロピレングリコール又はエチレングリコールの代替として使用するための、バイオ由来の組成物の製造方法であって、この方法は、・・・植物繊維加水分解物、植物繊維加水分解物からの発酵生成物、・・・から選ばれるバイオ由来ポリオール系原料を、水素化分解プロセスを介して反応させて、プロピレングリコール、エチレングリコール、及び、1又は複数の2-プロパノール・・・等のアルコールを含む混合物を含む水素化分解生成物を与える工程を含み、前記水素化分解生成物は、ASTM国際放射性同位体標準法D6866で定められる100%バイオ由来である工程と、
前記水素化分解生成物を石油由来のプロピレングリコール又はエチレングリコールの代替としてある配合に加える工程と、を含む、製造方法。)

(3)甲第3号証の記載
甲第3号証(特開2009-13094号公報)には、「グリコールの製造方法」に関して、次の記載がある。

・「【請求項1】
原料としてバイオマス資源を用いてグリコール類を製造する方法において、得られるグリコール類の純度が99%以上となるよう2以上の精製処理を実施することを特徴とするグリコールの製造方法。」(【請求項1】)

・「【請求項3】
グリコール類がエチレングリコールであることを特徴とする請求項1又は2記載のグリコールの製造方法。」(【請求項3】)

・「【背景技術】
【0002】
グリコール類は、そのほとんどが石油、天然ガス及び石炭などの化石資源を原料として製造されている。近年、化石資源の枯渇化の資源問題や二酸化炭素濃度の増加による地球環境への懸念から、化学原料をバイオマス資源から変換する方法に対して注目が集まっている。
【0003】
化石資源を原料とせず、バイオマス資源からグリコール類を製造する方法として、トウモロコシを原料として、発酵方法により1,3-プロパンジオールを製造する方法(例えば特許文献1参照。)、バイオマス資源(グリセロールなど)を原料として、化学変換処理により、エチレングリコールと1,2-プロパンジオールを製造する方法が開発されてきた。(例えば非特許文献1参照。)」

・「【発明の効果】
【0008】
本発明の方法によれば、組成が一定でないバイオマス資源から製造した不純物を多く含むグリコールを、2段以上の精製処理を実施することによって、ポリマー原料として使用することが可能である。これにより、従来、石油、天然ガス及び石炭などの化石資源を原料としていたグリコールを、循環可能なバイオマス資源へ転換することが可能となる。」

・「【0009】
本発明において、バイオマス資源とは太陽エネルギーを使い、水と二酸化炭素から生成される再生可能な生物由来のカーボンニュートラルな有機性資源を指し、化石資源を除く資源である。バイオマス資源はその発生形態から廃棄物系、未利用系、資源作物系の3種に分類される。バイオマス資源は具体的には、セルロース系作物(パルプ、ケナフ、麦わら、稲わら、古紙、製紙残渣など)、リグニン、木炭、堆肥、天然ゴム、綿花、サトウキビ、油脂(菜種油、綿実油、大豆油、ココナッツ油など)、グリセロール、炭水化物系作物(トウモロコシ、イモ類、小麦、米、キャッサバなど)、バガス、テルペン系化合物、パルプ黒液、生ごみ、排水汚泥などが挙げられる。また、バイオマス資源からグリコール類を製造する方法は、特に限定はされないが、菌類や細菌などの微生物などの働きを利用した生物学的処理方法、酸、アルカリ、触媒、熱エネルギー、光エネルギーなどを利用した化学的処理方法、微細化、圧縮、マイクロ波処理、電磁波処理など物理的処理方法など既知の方法が挙げられる。」

・「【0011】
バイオマス資源からグリコール類に変換する方法としては、バイオマス資源から、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、グルコール、フルクトース、セルロースなどに変換し、さらに触媒を用いて水素化熱分解反応により、エチレングリコールと1,2-プロパンジオールの混合物を生成する方法が用いられることがある。また、サトウキビ、バガス、炭水化物系作物などから生物学処理方法によりエタノールを製造し、更に、エチレンオキサイドを経て、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールの混合物を生成する方法などが挙げられる。」

・「【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明により、組成が安定していないバイオマス資源から製造したグリコールを2以上の精製処理を実施することにより、ポリマー原料として使用できる品質良好なグリコールとして使用でき、その工業的な意義は大きい。」

(4)甲第4号証の記載
甲第4号証(国際公開第2008/069830号)には、「METHODS AND SYSTEMS FOR GENERATING POLYOLS」に関して、次の記載がある。

・「[0003] Biomass (material derived from living or recently living biological materials) is becoming one of the most important renewable energy resources. The ability to convert biomass to fuels, chemicals, energy and other materials is expected to strengthen rural economies, decrease dependence on oil and gas resources, and reduce air and water pollution. The generation of energy and chemicals from renewable resources such as biomass also reduces the net rate of carbon dioxide production, an important greenhouse gas that contributes to global warming.」(第1ページ第15ないし22行)(抄訳:[0003] バイオマス(生体または近年では生体の生物学的材料から得られる材料)は、最も重要で再生可能エネルギ源の1つとなる。バイオマスを燃料、化学物質、エネルギおよび他の材料へと変換する能力は、農村経済を強化し、石油およびガス資源への依存度を減少させ、空気汚染および水質汚染を低減することを期待させる。バイオマスなどの再生可能な資源からエネルギおよび化学物質の生成は、二酸化炭素生成物、すなわち地球温暖化を助長する重要な温室効果ガスの正味の量を低減する。)

・「[0026] The present disclosure relates to methods and systems for reforming concentrations of biomass with water at low temperatures to produce propylene glycol, ethylene glycol and other polyols, diols, ketones, aldehydes, carboxylic acids and/or alcohols using in-situ generated hydrogen.」(第7ページ第23ないし26行)(抄訳:[0026] 本開示は、in-situで生成した水素を用いて、プロピレングリコール、エチレングリコールおよび他のポリオール、ジオール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸および/またはアルコールを生成するように、低温での水を用いたバイオマス濃縮物の改質方法およびシステムに関する。)

・「Feedstock Solution
[0044] The preferred feedstock includes water-soluble oxygenated hydrocarbons derived from biomass. As used herein, the term "biomass" refers to, without limitation, organic materials produced by plants (such as leaves, roots, seeds and stalks), and microbial and animal metabolic wastes. Common sources of biomass include: (1) agricultural wastes, such as corn stalks, straw, seed hulls, sugarcane leavings, bagasse, nutshells, and manure from cattle, poultry, and hogs;(2) wood materials, such as wood or bark, sawdust, timber slash, and mill scrap;(3) municipal waste, such as waste paper and yard clippings; and (4) energy crops, such as poplars, willows, switch grass, alfalfa, prairie bluestream, corn, soybean, and the like. The feedstock may be fabricated from biomass by any means now known or developed in the future, or may be simply byproducts of other processes, such as crude glycerol from biodiesel production.」(第12ページ第9ないし21行)(抄訳:原料溶液
[0044] 好ましい原料は、バイオマスから得られる水溶性含酸素炭化水素を含む。ここで使用されるように、用語「バイオマス」は、限定するものではないが、植物(葉、根、種および茎など)によって生成される有機物、ならびに、微生物および動物の代謝廃棄物を意味する。バイオマスの一般的な供給源は、(1)とうもろこしの茎、わら、種殻、さとうきびの残り、バガス(bagasse)、ナッツシェル、ならびに、蓄牛、家禽および豚からの肥料など、農業廃棄物;(2)木、樹皮、おがくず、材木の残り、ミルスクラップなどの木製材料、(3)古紙およびヤードクリッピングなど、都市のゴミ、(4)ポプラ、ヤナギ、キビ、アルファルファ、プレリーブルーストリーム、とうもろこし、大豆など、エネルギー用食物、を含む。原料は、現在周知な手段または将来開発される手段によって、バイオマスから製造することができ、または、バイオディーゼル生成物からの未精製のグリセロールなど、単に、他のプロセスの副生成物でもよい。)

(5)甲第5号証の記載
甲第5号証(米国特許出願公開第2009/0053770号明細書)には、「Biomass Pretreatment」に関して、次の記載がある。

・「[0003] Cellulosic and lignocellulosic feedstocks and wastes, such as agricultural residues, wood, forestry wastes, sludge from paper manufacture, and municipal and industrial solid wastes, provide a potentially large renewable feedstock for the production of valuable products such as fuels and other chemicals. Cellulosic and lignocellulosic feedstocks and wastes, composed of carbohydrate polymers comprising cellulose, hemicellulose, glucans and lignin are generally treated by a variety of chemical, mechanical and enzymatic means to release primarily hexose and pentose sugars, which can then be fermented to useful products.」(第1ページ左欄第15ないし25行)(抄訳:【0003】農業残渣、木材廃棄物、林業廃棄物、製紙汚泥、および都市および産業固体廃棄物などのセルロース系およびリグノセルロース系の供給原料および廃棄物は、燃料および他の化学物質などの価値のある製品の生産を目的とした潜在的に大きい再生可能供給原料を提供する。セルロース、ヘミセルロース、グルカンおよびリグニンを含んでなる炭水化物ポリマーよりなる、セルロース系およびリグノセルロース系の供給原料および廃棄物は、一般に種々の化学的、機械的および酵素的手段によって処理されることで主にヘキソースおよびペントース糖が放出され、次いで有用な生産物に発酵されうる。)

・「1. A method for preparing an improved pretreated biomass product comprising:
a) providing biomass; b) pretreating said biomass by contacting said biomass under suitable conditions with an aqueous solution comprising ammonia to form a biomass-aqueous ammonia mixture, wherein the ammonia is present at a concentration at least sufficient to maintain alkaline pH of the biomass-aqueous ammonia mixture but wherein said ammonia is present at less than about 12 weight percent relative to dry weight of biomass, and further wherein the dry weight of biomass is at a high solids concentration of at least about 15 weight percent relative to the weight of the biomass-aqueous ammonia mixture whereby a pretreated biomass solids product and a biomass pretreatment liquor comprising one or more inhibitor compounds is formed; and c) removing said biomass pretreatment liquor; wherein the pretreated biomass solids product has a reduced amount of inhibitor compounds and insubstantial reduction in sugar content.」(第11ページ左欄第19ないし31行)(抄訳:【請求項1】
改善された前処理バイオマス生産物を調製するための方法であって、
a)バイオマスを備えるステップと、
b)該バイオマスを適切な条件下でアンモニアを含有する水溶液と接触させ、バイオマス-水性アンモニア混合物を形成することによって前記バイオマスを前処理するステップであって、ここでアンモニアはバイオマス-水性アンモニア混合物のアルカリ性pHを維持するのに少なくとも十分な濃度で存在するが、ここで該アンモニアはバイオマスの乾燥質量に対して約12質量パーセント未満で存在し、またさらにここでバイオマスの乾燥質量はバイオマス-水性アンモニア混合物の質量に対して少なくとも約15質量パーセントの高固体濃度であり、それにより前処理バイオマス固体生産物および1つもしくはそれ以上のインヒビター化合物を含むバイオマス前処理液が形成されるステップと、
c)該バイオマス前処理液を移動させるステップと、
を含み、ここで前処理バイオマス固体生産物は低減された量のインヒビター化合物しか有せず、かつ糖含有物がごくわずかしか低下しない、方法。)

・「15. The method of claim 1 wherein biomass is selected from the group consisting of switchgrass, waste paper, sludge from paper manufacture, corn grain, corn cobs, corn husks, corn stover, corn fiber, grasses, wheat, wheat straw, hay, barley, barley straw, rice straw, sugar cane bagasse, sorghum, soy, components obtained from milling of grains, trees, branches, roots, leaves, wood chips, sawdust, shrubs and bushes, vegetables, fruits, flowers and animal manure.
16. The method of claim 15 wherein biomass is selected from the group consisting of corn cobs, corn stover, corn fiber, corn husks, sugar cane bagasse, sawdust, switchgrass, wheat straw, hay, rice straw, and grasses.
17. The method of claim 16 wherein biomass is selected from the group consisting of corn cobs, corn stover, corn fiber, sawdust, and sugar cane bagasse.」(第11ページ右欄第24ないし38行)(抄訳:【請求項15】
バイオマスが、スイッチグラス、紙くず、製紙汚泥、トウモロコシ粒、トウモロコシ穂軸、トウモロコシの皮、コーンストーバー、トウモロコシ繊維、草、小麦、麦かん、乾草、大麦、大麦わら、稲わら、サトウキビバガス、モロコシ、大豆、穀物の加工から得られる成分、木、枝、根、葉、ウッドチップ、おがくず、低木およびブッシュ、野菜、果物、花、ならびに動物糞尿からなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項16】
バイオマスが、トウモロコシ穂軸、コーンストーバー、トウモロコシ繊維、トウモロコシの皮、サトウキビバガス、おがくず、スイッチグラス、麦かん、乾草、稲わら、および草からなる群から選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
バイオマスが、トウモロコシ穂軸、コーンストーバー、トウモロコシ繊維、おがくず、およびサトウキビバガスからなる群から選択される請求項16に記載の方法。)

・「26. A hydrolysate produced by saccharification of the pretreated biomass product that has been produced by the method of claim 1.
27. A target chemical produced by fermentation of the hydrolysate of claim 26 using a biocatalyst.
28. The target chemical of claim 27 , wherein said target chemical is selected from the group consisting of methanol, ethanol, propanol, isopropanol, butanol, ethylene glycol, propanediol, butanediol, glycerol, erythritol, xylitol, sorbitol, acetic acid, lactic acid, propionic acid, 3-hydroxypropionic acid, butyric acid, gluconic acid, itaconic acid, citric acid, succinic acid, levulinic acid, glutamic acid, aspartic acid, methionine, lysine, glycine, arginine, threonine, phenylalanine, tyrosine, methane, ethylene, acetone, and industrial enzymes. 」(第11ページ右欄第56行ないし第12ページ右欄第2行)(抄訳:【請求項26】
請求項1に記載の方法によって生産された前処理バイオマス生産物の糖化によって生産される加水分解物。
【請求項27】
生体触媒を使用する請求項26に記載の加水分解物の発酵によって生産される標的化学物質。
【請求項28】
標的化学物質が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グリセリン、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、酢酸、乳酸、プロピオン酸、3-ヒドロキシプロピオン酸、酪酸、グルコン酸、イタコン酸、クエン酸、コハク酸、レブリン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、メチオニン、リジン、グリシン、アルギニン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、メタン、エチレン、アセトン、および工業用酵素からなる群から選択される請求項27に記載の標的化学物質。)

(6)甲第8号証の記載等
ア 甲第8号証の記載
甲第8号証(米国特許第4,340,721号明細書)には、「NOVEL POLYESTER FOR THE PACKAGING OF COMESTIBLES」(抄訳:食品パッケージ用の新規なポリエステル)に関して、次の記載(以下、総称して「甲第8号証の記載」という。)がある。

・「The present invention thus features an improved poly(ethylene glycol)terephthalate having characteristics which are useful for the injection or blow molding, or extrusion-blowing of transparent articles, and also to a process for the preparation of said polyterephthalate.」(第2欄第66行ないし第3欄第2行)(抄訳:本発明はそれゆえ、透明物品の射出又はブロー成形又は押出ブロー成形に適する特性を有する、改良されたポリ(エチレングリコール)テレフタレート、及び、このポリテレフタレートの製造プロセスに関する。)

・「The post-condensation is preferably carried out in the solid state, under a high vacuum or under an inert gas, at between 190.degree. and 230.degree. C., for a period which can vary from 5 to 25 hours. 」(第4欄第44ないし49行)(抄訳:ポスト縮合は、好ましくは、固相状態で、高真空又は不活性ガス下で、190?230℃で、5?25時間行われる。)

・「The polyterephthalates obtained according to the invention can be molded by any process to form containers/packages/bottles. They can be molded by injection molding, blow molding, extrusion, injection-blowing or extrusion-blowing, either directly to give a finished product or shaped article or indirectly to provide a tube or preform, which will subsequently be molded to the desired shape of the container.」(第4欄第51ないし58行)(抄訳:本発明により得られたポリテレフタレートは、容器/パッケージ/ボトルを形成するあらゆるプロセスで成形することができる。これらは、射出成形、ブロー成形、押出、射出ブロー、又は、押出ブローにより成形でき、直接最終製品又は成形物品を与えることができるし、非直接的にチューブ又はプレフォームを作り、それを続いて容器の所望の形に成形することができる。)

・「1. A poly(ethylene glycol)terephthalate (PET) having an intrinsic viscosity ranging from 0.65 to 1.05 dl/g and a density of more than 1.38, comprising 92.5 to 98.5% of ethylene terephthalate recurring units and 1.5 to 7.5 mol % of recurring units of at least one polybasic acid and/or polyhydric alcohol comonomeric crystallization retardant, the di- and/or triethylene glycol content thereof being less than about 3.5 mol % per mol of diacid radicals present in the polymer chain, said PET also having a residual acetaldehyde concentration of less than 1.25 ppm, with acetaldehyde being reformed therefrom at a rate of less than 5 ppm/hour, at 220.degree. C., and said PET being devoid of visible crystallization in an at least 4 mm thick test plate shaped in a mold cavity from a melt thereof.」(第7欄第29ないし43行)(抄訳:請求項1・・・という固有粘度を有するポリエチレングリコールテレフタレート(PET)。)

・「5. A process for the preparation of the poly(ethylene glycol)terephthalate as defined by claim 1, comprising esterification or transesterification of terephthalic acid, or ester-forming derivative thereof, with ethylene glycol; next catalytic polycondensation until a precursor prepolymer results; and thence post-condensation of the precursor prepolymer to an intrinsic viscosity ranging from 0.65 to 1.05 dl/g; and wherein the precursor prepolymer is polycondensed to an intrinsic viscosity ranging from about 0.55 to about 0.70 gl/g by carrying out said polycondensation in the presence of at least one comonomeric crystallization retardant, in an amount of between 1.5 and 7.5 mol % and at a temperature below 290.degree. C., said polycondensation being to a value of intrinsic viscosity ranging from 75 to 90% of the maximum intrinsic viscosity obtainable.」(第8欄第6ないし22行)(抄訳:請求項5 請求項1に記載されるポリ(エチレングリコール)テレフタレートの製造プロセスであって、
テレフタル酸又はそのエステル形成誘導体と、エチレングリコールと、のエステル化又はエステル交換工程、
次に、前駆体プレポリマーができるまで触媒重縮合を行う工程、及び、
前記前駆体プレポリマーの0.65?1.05dl/gの範囲の固有粘度へのポスト重縮合工程、を含み、
前駆体プレポリマーは約0.55?0.70gl/gの範囲の固有粘度まで、少なくとも1つの共重合結晶化抑制剤の1.5?7.5mol%の存在下、290℃未満の温度で前記重縮合を行うことにより重縮合され、
前記重縮合は得られうる最大固有粘度の75?90%の範囲の固有粘度までである。)

・「9. A molded shaped article comprised of the poly(ethylene glycol)terephthalate as defined by claim 1.」(第8欄第36及び37行)(抄訳:請求項9 請求項1に記載のポリエチレングリコールテレフタレートを含む成形物品。)

・「11. The molded shaped article as defined by claims 9 or 10, comprising a foodstuff/beverage packaging material.
12. The molded shaped article as defined by claim 11, the same being a bottle.」(第8欄第40ないし44行)(抄訳:請求項11 食品/飲料包装材料を含む、請求項9又は10記載の成形物品。
請求項12 ボトルである、請求項11記載の物品。)

イ 甲8発明
甲第8号証の記載を整理すると、甲第8号証には、次の発明(以下、「甲8発明」という。)が記載されていると認める。

「z:ポリエチレンテレフタレートの製造及び加工方法であって、
b:テレフタル酸とエチレングリコールを触媒重縮合するステップと、
c:固相状態でポスト縮合するステップと、
d:得られた樹脂をプレフォームに成形し、プレフォームを成形して食品用のボトルなどの容器に加工し、この成形が、射出成形、ブロー成形、押出、射出ブロー、又は、押出ブローであるステップと、
を含む方法。」

3-3 対比・判断
(1)甲1発明を主引用発明とした場合
ア 本件特許発明1について
(ア)対比
本件特許発明1と甲1発明を対比する。

甲1発明における「z」の「バイオマス由来の物質を原材料として得られるポリエチレンテレフタレートの製造及び加工方法」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「バイオベースPET製品を生成する方法であって」に相当する。
また、甲1発明における「a」の「トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどのバイオマスから得られる澱粉や糖分を微生物で発酵させて得られたバイオエタノールをエチレングリコールに変換するステップ」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「(a)」の「少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記バイオベース材料が農業廃棄物ストリームであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップ」と、「少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップ」という限りにおいて一致する。
さらに、甲1発明における「b」の「テレフタル酸とバイオマス由来のエチレングリコールとを常法によってエステル化してポリエステル低重合体を得て、次いで、このポリエステル低重合体に必要に応じて共重合モノマーを添加し、重縮合触媒の存在下で溶融重合を行うステップ」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「(b)」の「前記バイオベースPET成分をバイオベースPETに加工するステップ」に相当し、以下、同様に、「c」の「溶融重合終了後、さらに重合度を上げたり、環状三量体などのオリゴマーを減少させるために固相重合を行うステップ」は「(c)」の「前記バイオベースPETを固相重合してバイオベースPET樹脂を形成するステップ」に、「d」の「得られたPET樹脂を射出成形又は押出成形してPETプレフォームを成形し、プレフォームを再加熱して二軸延伸するホットパリソン法あるいはコールドパリソン法を適用して中空容器に加工し、当該中空容器をヒートセットして果汁飲料用中空容器とするステップ」は「(d)」の「前記バイオベースPET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるバイオベースPET製品に加工するステップ」に、それぞれ、相当する。

したがって、両者は、
「バイオベースPET製品を生成する方法であって、
(a)少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップと、
(b)前記バイオベースPET成分をバイオベースPETに加工するステップと、
(c)前記バイオベースPETを固相重合してバイオベースPET樹脂を形成するステップと、
(d)前記バイオベースPET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるバイオベースPET製品に加工するステップと、
を含む方法。」である点で一致し、次の点で相違する。

<相違点1>
本件特許発明1においては、「バイオベース材料」が「農業廃棄物ストリーム」であるのに対して、甲1発明においては、「原材料」が「トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどのバイオマス」である点。

(イ)判断
そこで、相違点1について検討する。
甲第2ないし5号証に記載されているように、「トウモロコシの葉や茎、サトウキビバガス、おがくず等の農業廃棄物ストリームからエチレングリコールを製造すること」(以下、「周知技術」という。)は、本件特許の優先日前に周知である。
しかし、周知技術は、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する技術ではない。
また、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造において使用されるモノエチレングリコール(「MEG」)又はテレフタル酸(「TA」)を農業廃棄物ストリームから製造することは、甲第2ないし5号証に記載も示唆もなく、本件特許の優先日の時点における技術常識であったともいえない。
したがって、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する発明である甲1発明において、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する技術ではない周知技術を適用する動機付けはあるとはいえず、甲1発明において、周知技術を適用して、相違点1に係る本件特許発明1の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得たこととはいえない。
よって、 本件特許発明1は、甲1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

イ 本件特許発明4ないし10について
本件特許発明4ないし10は、請求項1を引用するものであり、本件特許発明1をさらに限定したものであるから、本件特許発明1と同様に、甲1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(2)甲8発明を主引用発明とした場合
ア 本件特許発明1について
(ア)対比
本件特許発明1と甲8発明を対比する。

甲8発明における「z」の「ポリエチレンテレフタレートの製造及び加工方法」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「バイオベースPET製品を生成する方法」と、「PET製品を生成する方法」という限りにおいて一致する。
また、甲8発明における「b」の「テレフタル酸とエチレングリコールを触媒重縮合するステップ」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「(b)」の「前記バイオベースPET成分をバイオベースPETに加工するステップ」と、「PET成分をPETに加工するステップ」という限りにおいて一致する。
さらに、甲8発明における「c」の「固相状態でポスト縮合するステップ」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「(c)」の「前記バイオベースPETを固相重合してバイオベースPET樹脂を形成するステップ」と、「PETを固相重合してPET樹脂を形成するステップ」という限りにおいて一致する。
さらにまた、甲8発明における「d」の「得られた樹脂をプレフォームに成形し、プレフォームを成形して食品用のボトルなどの容器に加工し、この成形が、射出成形、ブロー成形、押出、射出ブロー、又は、押出ブローであるステップ」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本件特許発明1における「(d)」の「前記バイオベースPET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるバイオベースPET製品に加工するステップ」と、「PET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品に加工するステップ」という限りにおいて一致する。

したがって、両者は、
「PET製品を生成する方法であって、
PET成分をPETに加工するステップと、
PETを固相重合してPET樹脂を形成するステップと、
PET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品に加工するステップと、
を含む方法。」である点で一致し、少なくとも次の点で相違する。

<相違点2>
本件特許発明1においては、「(a)少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記バイオベース材料が農業廃棄物ストリームであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップ」を有するのに対して、甲8発明においては、そのようなステップを有していない点。

(イ)判断
そこで、相違点2について検討する。
上記第3 3 3-3(1)ア(イ)のとおり、「トウモロコシの葉や茎、サトウキビバガス、おがくず等の農業廃棄物ストリームからエチレングリコールを製造すること」は、本件特許の優先日前の周知技術である。
しかし、上記第3 3 3-3(1)ア(イ)のとおり、周知技術は、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する技術ではない。
また、上記第3 3 3-3(1)ア(イ)のとおり、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造において使用されるモノエチレングリコール(「MEG」)又はテレフタル酸(「TA」)を農業廃棄物ストリームから製造することは、甲第2ないし5号証に記載も示唆もなく、本件特許の優先日の時点における技術常識であったともいえない。
したがって、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する発明である甲8発明において、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるPET製品の製造に関する技術ではない周知技術を適用する動機付けはあるとはいえず、甲8発明において、周知技術を適用して、相違点2に係る本件特許発明1の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得たこととはいえない。
よって、 本件特許発明1は、甲8発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

イ 本件特許発明4ないし10について
本件特許発明4ないし10は、請求項1を引用するものであり、本件特許発明1をさらに限定したものであるから、本件特許発明1と同様に、甲8発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

3-4 むすび
したがって、本件特許発明1及び4ないし10は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものではないから、その特許は、同法第113条第2号に該当せず、取り消すことはできない。

第4 結語
上記第3のとおりであるから、取消理由によっては、本件特許の請求項1及び4ないし10に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件特許の請求項1及び4ないし10に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
さらに、本件特許の請求項2及び3は、訂正により削除されたため、本件特許の請求項2及び3に対して、特許異議申立人1及び特許異議申立人2がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオベースPET製品を生成する方法であって、
(a)少なくとも1つのバイオベース材料から少なくとも1つのPET成分を形成するステップであって、前記バイオベース材料が農業廃棄物ストリームであって、前記少なくとも1つのPET成分がモノエチレングリコール(「MEG」)、テレフタル酸(「TA」)、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステップと、
(b)前記バイオベースPET成分をバイオベースPETに加工するステップと、
(c)前記バイオベースPETを固相重合してバイオベースPET樹脂を形成するステップと、
(d)前記バイオベースPET樹脂を、PETプリフォーム及びPETボトルから選択されるバイオベースPET製品に加工するステップと、
を含む方法。
【請求項2】(削除)
【請求項3】(削除)
【請求項4】
前記少なくとも1つのPET成分が、高速熱分解、酸加水分解、酵素加水分解、微生物分解、菌分解、又は水素化分解の方法を用いて前記バイオベース材料から生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記加工ステップ(d)が、熱形成ステップと、押出成形ステップと、圧縮成形ステップと、射出成形ステップと、押出ブロー成形ステップとからなる群より選択される方法を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのPET成分がMEGである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記加工ステップ(b)が、前記MEGとTAを溶融重合してバイオベースPETを形成するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ステップ(a)が、
(i)農業廃棄物ストリームを収集するステップと、
(ii)農業廃棄物ストリームをMEGに精製するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップ(d)が、熱形成ステップと、押出成形ステップと、圧縮成形ステップと、射出成形ステップと、押出ブロー成形ステップとからなる群より選択される方法を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記農業廃棄物ストリームが、砂糖の殻、バガス、トウモロコシの残りの茎や葉、木くず、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-01-20 
出願番号 特願2011-552959(P2011-552959)
審決分類 P 1 651・ 121- YAA (C08G)
最終処分 維持  
前審関与審査官 福井 悟細井 龍史  
特許庁審判長 小柳 健悟
特許庁審判官 小野寺 務
加藤 友也
登録日 2015-07-31 
登録番号 特許第5784510号(P5784510)
権利者 ザ コカ・コーラ カンパニー
発明の名称 バイオベースポリエチレンテレフタレートパッケージング及びその製造方法  
代理人 大貫 敏史  
代理人 稲葉 良幸  
代理人 稲葉 良幸  
代理人 松浦 孝  
代理人 大貫 敏史  
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