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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1326288
審判番号 不服2016-14553  
総通号数 209 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-05-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-09-29 
確定日 2017-04-04 
事件の表示 特願2015-516440「ユーザインタフェース管理方法、ユーザインタフェース管理装置、プログラム及び記録媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 5月22日国際公開、WO2014/075451、平成27年 8月13日国内公表、特表2015-523648、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2013年(平成25年)7月5日(優先権主張2012年(平成24年)11月16日、中華人民共和国)を国際出願日とする出願であって、平成28年2月3日付けで拒絶理由が通知され、平成28年5月9日付けで手続補正がされ、平成28年5月27日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、平成28年9月29日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、平成28年10月25日に前置報告がされたものである。


第2 原査定の概要
原査定(平成28年5月27日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

1.本願請求項1-4に係る発明は、以下の引用文献1、2に記載された発明及び引用文献3、4に記載された周知技術に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2012-198626号公報
2.特開2012-226516号公報
3.特開2002-055753号公報(周知技術を示す文献)
4.特開2011-180964号公報(周知技術を示す文献)


第3 本願発明
本願請求項1-4に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明4」という。)は、平成28年9月29日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-4に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。
「【請求項1】
タッチディスプレイとのタッチを検出するステップと、
前記タッチにマッチングする所定のジェスチャーを特定するステップと、
前記タッチが所定のレイヤー切替ジェスチャーにマッチングすると、ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるステップと、を含み、
異なるレイヤーは、完全に同じではないアプリケーションのアイコンを含み、
前記ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるステップは、
ユーザインタフェースに、選択可能なレイヤーリストを表示するステップと、
ユーザがその中の1つのレイヤーを選択したことを特定するステップと、
ユーザが選択したレイヤーをユーザインタフェースに表示するステップと、を含み、
前記レイヤーは、基礎レイヤー及び拡張レイヤーを含み、基礎レイヤーは、全てのアプリケーションのアイコンを含み、異なる拡張レイヤーは、異なるカテゴリに属するアプリケーションのアイコンを含み、
前記カテゴリはカスタム定義によるものであり、
前記カテゴリ名は、拡張レイヤーのテーマ名称である、
ことを特徴とするユーザインタフェース管理方法。
【請求項2】
タッチディスプレイとのタッチを検出するための検出モジュールと、
前記タッチにマッチングする所定のジェスチャーを特定するための特定モジュールと、
前記タッチが所定のレイヤー切替ジェスチャーにマッチングすると、ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるための切替モジュールとを含み、
異なるレイヤーは、完全に同じではないアプリケーションのアイコンを含み、
前記切替モジュールは、
前記タッチが所定のレイヤー切替ジェスチャーにマッチングすると、ユーザインタフェースに、選択可能なレイヤーリストを表示し、ユーザがその中の1つのレイヤーを選択したことを特定するための第1処理サブモジュールと、
ユーザが選択したレイヤーをユーザインタフェースに表示するための第1切替実行サブモジュールとを含み、
前記レイヤーは、基礎レイヤー及び拡張レイヤーを含み、基礎レイヤーは、全てのアプリケーションのアイコンを含み、異なる拡張レイヤーは、異なるカテゴリに属するアプリケーションのアイコンを含み、
前記カテゴリはカスタム定義によるものであり、
前記カテゴリ名は、拡張レイヤーのテーマ名称である、
ことを特徴とするユーザインタフェース管理装置。
【請求項3】
プロセッサに、請求項1に記載のユーザインタフェース管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムが記録された記録媒体。」


第4 引用文献、引用発明等
1.引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0019】
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る携帯電話機1について説明する。
【0020】
図1は、情報端末として用いられる携帯電話機1の正面図である。携帯電話機1は、スライド式であり、矩形の板状の2つの筐体10、11で構成される。
【0021】
筐体10の外面には、表示部101が一体に設けられたタッチパネル102(第2操作部)と、音声を出力するスピーカ33と、が設けられている。筐体11の外面には、音声を集音するマイクロフォン34が設けられる。筐体11の外面と筐体10の下部とには、キー入力部104(第1操作部)が設けられている。」(段落【0019】-【0021】。下線は当審で付した。以下同様。)

(2)「【0037】
キー入力部104は、表示部101に表示された所定のオブジェクトに対するユーザからの入力動作(ユーザジェスチャ)を受け付けて、その入力動作に係る操作情報を表示制御部103に出力する。キー入力部104は、第1操作部として機能する。
【0038】
タッチパネル102は、内蔵するセンサによって、表示部101に表示された所定のオブジェクトに対するユーザからの入力動作(ユーザジェスチャ)を受け付け、その入力動作に係る操作情報を表示制御部103に出力する。例えば、タッチパネル102上の指の接触を感知し、その検出結果を表示制御部103に出力する。タッチパネル102は、第2操作部として機能する。」(段落【0037】-【0038】)

(3)「【0063】
(入力デバイスの操作速度による画面仕様の切り替え)
図6(a)?(c)を参照して、タッチパネル102の入力操作に応じた表示部101の画面仕様の切り替えの具体例(2)について説明する。図6(a)?(c)は表示部101の画面仕様の切り替えの具体例(2)を説明するための図である。なお、各図では説明のため、携帯電話機1のタッチパネル102を模式的に示す。
【0064】
本図では、アプリケーション選択画面選択時のタッチパネル操作の速度に応じて、次画面(アプリケーション選択画面)のレイアウトを切り替えている。ここで、アプリケーション選択画面選択時のタッチパネル操作の速度とは、アプリケーションを選択するタッチパネル102上のボタンを指でタッチした時点から、その指をタッチパネル102上のボタンからリリースするまでの操作を完了するまでのタッチパネル操作の速度を指す。
具体的には、アプリケーション選択画面選択時のタッチパネル操作が遅い場合には、初心者や高齢者向けに簡易アプリケーション選択画面を表示する。また、アプリケーション選択画面選択時のタッチパネル操作が速い場合には、通常アプリケーション選択画面を表示する。
【0065】
図6(a)に示す表示画面では、表示部101に表示されたアプリケーション選択画面へ(斜線部)の位置を指でタッチ&リリースするタッチパネル操作により、タッチパネル102上の「アプリケーション選択画面へ(斜線部)」を選択して、携帯電話機1は、アプリケーション選択画面への切り替えを実行する。
【0066】
図6(b)に示す表示画面は、表示部101に表示されたアプリケーション選択画面へ(斜線部)の位置を指でゆっくりタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行した画面である。図6(b)に示すように、表示部101は、初心者や高齢者向けの簡易なアプリケーション選択画面を表示する。簡易アプリケーション選択画面は、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を通常よりも大きく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字を通常よりも大きく表示する。
【0067】
図6(c)に示す表示画面は、図6(a)に示す表示画面において、表示部101に表示されたアプリケーション選択画面へ(斜線部)の位置を指で早くタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行した画面である。図6(c)に示すように、表示部101は、通常のアプリケーション選択画面を表示する。通常のアプリケーション選択画面は、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を図6(b)に示す表示画面よりも小さく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字も図6(b)に示す表示画面よりも小さく表示する。」(段落【0063】-【0067】)

また、上記(3)の段落【0065】の記載及び引用文献1の図6(a)を参酌すると、「アプリケーション選択画面へ(斜線部)」の表示は、表示部101全面にわたって表示される「メニュー選択画面」の一部として表示されるものである。

したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「表示部101が一体に設けられたタッチパネル102を有する携帯電話機1において、
メニュー選択画面の一部として表示部101に表示されたアプリケーション選択画面への位置を指でゆっくりタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行すると、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を通常よりも大きく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字を通常よりも大きく表示する簡易アプリケーション選択画面を表示し、
メニュー選択画面の一部として表示部101に表示されたアプリケーション選択画面への位置を指で早くタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行すると、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を小さく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字も小さく表示する、
アプリケーション選択画面のレイアウトの切り替え方法。」

2.引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献2の段落【0029】-【0061】及び図2-9の記載からみて、当該引用文献2には、タッチスクリーン116にドラッグ操作を入力することで、第1階層10及び第2階層20それぞれのメニューの表示/非表示を切り替えるという技術的事項が記載されていると認められる。

3.引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献3の段落【0013】-【0022】及び図1-6の記載からみて、当該引用文献3には、入力デバイス05が、タッチパネルセンサー11の外周付近に設けられた引き出しメニュー表示トリガーエリア11A?11Dからタッチパネルセンサー11の中央へ向けてスクロールされたことが検出されると、引き出しメニューを表示するという技術的事項が記載されていると認められる。

4.引用文献4について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献4の段落【0016】-【0032】及び図1-3、5の記載からみて、当該引用文献4には、アプリケーションと対応するデスクトップショートカット30bを表示する画面(図3(b)を参照。)と、アイコンの一覧画面35を含むメインメニューカード透過層24(図5を参照)とを、ランチャーメニューボタン32aのタッチ操作によって切り替えるという技術的事項が記載されていると認められる。

5.引用文献5について
前置報告で引用された特開2007-042075号公報(以下、「引用文献5」という。)の段落【0119】及び図26の記載からみて、当該引用文献5には、カテゴリの名称とともに当該カテゴリの下位階層に当たるメニュー項目をリスト表示するという技術的事項が記載されていると認められる。


第5 当審の判断
1.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用発明の「表示部101」は、タッチパネル102と一体に設けられており、タッチパネル操作を受け付けるものであるから、本願発明1の「タッチディスプレイ」に相当する。

イ.一般に「レイヤー」とは、層や階層を意味するものである。ここで、引用発明における「メニュー選択画面」は、タッチパネル操作によって次の画面、すなわち次の階層である「アプリケーション選択画面」(具体的には、「オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を通常よりも大きく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字を通常よりも大きく表示する簡易アプリケーション選択画面」及び「オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を小さく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字も小さく表示する」アプリケーション選択画面のいずれか。)への切り替えがなされるものであるから、「メニュー選択画面」及び「アプリケーション選択画面」は、後述する相違点を除き、いずれも「レイヤー」といい得るものである。

ウ.そして、引用発明の「メニュー選択画面の一部として表示部101に表示されたアプリケーション選択画面への位置を指でゆっくりタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行すると、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を通常よりも大きく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字を通常よりも大きく表示する簡易アプリケーション選択画面を表示」及び「メニュー選択画面の一部として表示部101に表示されたアプリケーション選択画面への位置を指で早くタッチ&リリースするタッチパネル操作により、アプリケーション選択画面への切り替えを実行すると、オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を小さく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字も小さく表示する」構成は、いずれも、タッチパネル操作を検出し、タッチパネルの操作態様、すなわち、ゆっくりした操作か速い操作かというジェスチャーを特定し、その態様に応じた表示すべきアプリケーション選択画面を特定し、当該特定したアプリケーション選択画面を表示するものであるから、引用発明のこれら構成は、後述する相違点を除き、本願発明1の「タッチディスプレイとのタッチを検出するステップ」、「前記タッチにマッチングする所定のジェスチャーを特定するステップ」及び「前記タッチが所定のレイヤー切替ジェスチャーにマッチングすると、ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるステップ」に相当する。

エ.引用発明の「各アプリケーションボタンF1?F3」は、本願発明1の「アプリケーションのアイコン」に相当する。

オ.そして、引用発明において、「ゆっくりタッチ&リリースするタッチパネル操作」がなされたときに表示される「オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を通常よりも大きく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字を通常よりも大きく表示する簡易アプリケーション選択画面」と、「早くタッチ&リリースするタッチパネル操作」がなされたときに表示される「オブジェクトである各アプリケーションボタンF1?F3を小さく表示し、各アプリケーションボタンF1?F3内のオブジェクトである文字も小さく表示する」「アプリケーション選択画面」とは、それらに含まれる各アプリケーションボタンF1?F3の表示態様が異なるものであるから、両アプリケーション選択画面は、完全に同じでない各アプリケーションボタンF1?F3を含んでいるといえる。

カ.したがって、本願発明1と引用発明とは「異なるレイヤーは、完全に同じではないアプリケーションのアイコンを含」む、との構成を有する点で一致する。

キ.引用発明の「アプリケーション選択画面のレイアウトの切り替え方法」は、ユーザーインターフェースの切り替え、すなわちユーザーインターフェースの管理の一態様に関するものといえるから、後述する相違点を除き、本願発明1の「ユーザインタフェース管理方法」に相当する。

したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「タッチディスプレイとのタッチを検出するステップと、
前記タッチにマッチングする所定のジェスチャーを特定するステップと、
前記タッチが所定のレイヤー切替ジェスチャーにマッチングすると、ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるステップと、を含み、
異なるレイヤーは、完全に同じではないアプリケーションのアイコンを含む、
ことを特徴とするユーザインタフェース管理方法。」

(相違点1)
本願発明1が「前記ユーザインタフェースに表示されるレイヤーを切り替えるステップは、
ユーザインタフェースに、選択可能なレイヤーリストを表示するステップと、
ユーザがその中の1つのレイヤーを選択したことを特定するステップと、
ユーザが選択したレイヤーをユーザインタフェースに表示するステップと、を含み、
前記レイヤーは、基礎レイヤー及び拡張レイヤーを含み、基礎レイヤーは、全てのアプリケーションのアイコンを含み、異なる拡張レイヤーは、異なるカテゴリに属するアプリケーションのアイコンを含」む、との構成を有するのに対し、引用発明の「アプリケーション選択画面のレイアウトの切り替え方法」が当該構成を有することについて特定されていない点

(相違点2)
本願発明1が「前記カテゴリはカスタム定義によるものであり、前記カテゴリ名は、拡張レイヤーのテーマ名称である」との構成を有するのに対し、引用発明の「アプリケーション選択画面のレイアウトの切り替え方法」が当該構成を有することについて特定されていない点

(2)相違点についての判断
上記相違点1について検討する。
上記「第3 引用文献、引用発明等」で述べたとおり、引用文献2には、タッチスクリーン116にドラッグ操作を入力することで、第1階層10及び第2階層20それぞれのメニューの表示/非表示を切り替えるという技術的事項が、引用文献3には、入力デバイス05が、タッチパネルセンサー11の外周付近に設けられた引き出しメニュー表示トリガーエリア11A?11Dからタッチパネルセンサー11の中央へ向けてスクロールされたことが検出されると、引き出しメニューを表示するという技術的事項が、引用文献4には、アプリケーションと対応するデスクトップショートカット30bを表示する画面と、アイコンの一覧画面35を含むメインメニューカード透過層24とを、ランチャーメニューボタン32aのタッチ操作によって切り替えるという技術的事項が、そして、引用文献5には、カテゴリの名称とともに当該カテゴリの下位階層に当たるメニュー項目をリスト表示するという技術的事項が、それぞれ記載されている。
しかしながら、本願発明1の相違点1に係る構成については、引用文献2-5に記載されたいずれの技術的事項においても特定されていない。
したがって、相違点2について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用発明及び引用文献2-5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2.請求項2-4について
本願発明2-4は、本願発明1のカテゴリーを変更したものであるから、本願発明1と同様に、当業者であっても引用発明及び引用文献2-5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。


第6 原査定について
本願発明1-4は、上記「第5 当審の判断」で述べた相違点1に係る構成又は当該構成のカテゴリーを変更した構成を含んでおり、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1-4に基づいて、容易に発明できたものとは認められない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。


第7 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2017-03-21 
出願番号 特願2015-516440(P2015-516440)
審決分類 P 1 8・ 575- WY (G06F)
P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 ▲高▼瀬 健太郎  
特許庁審判長 新川 圭二
特許庁審判官 千葉 輝久
土谷 慎吾
発明の名称 ユーザインタフェース管理方法、ユーザインタフェース管理装置、プログラム及び記録媒体  
代理人 家入 健  

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