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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B62K
管理番号 1327465
審判番号 不服2016-12610  
総通号数 210 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-06-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-08-22 
確定日 2017-05-11 
事件の表示 特願2015-547267号「カードボード・ベースの構造物」拒絶査定不服審判事件〔平成26年9月18日国際公開、WO2014/141228、平成27年12月24日国内公表、特表2015-536873号、請求項の数(17)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2013年(平成25年)10月13日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2013年3月15日、(US)アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成27年6月15日 :翻訳文、手続補正書、条約34条補正翻訳文 、提出
平成27年11月6日付け:拒絶理由の通知
平成28年2月10日 :意見書、手続補正書の提出
平成28年4月20日付け:拒絶査定(以下、「原査定」という。)
平成28年8月22日 :拒絶査定不服審判請求書の提出

第2 拒絶査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。
本願請求項1、2、4、5、13-16に係る発明は、以下の引用文献1-3に基づいて、また、請求項3、6-12に係る発明は、引用文献1-4に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、本審決中において「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献一覧
1.米国特許出願公開第2011/0133427号明細書
2.特開平11-210130号公報
3.実公昭13-16852号公報
4.特表2005-512900号公報

理由の概要
引用文献1には、構造物であって、フレームBが、平坦な複層のサイドボード2a(カードボード部片)から単一の一体構造物として形成され、サイドボード2aが、長手方向折り曲げ部を中心として折り畳まれた単一のライナーボードシート(カードボード・シート)の少なくとも2つの層を備え、それにより、ライナーボードシートの複数の部分によって取り囲まれた長手方向折り畳み領域を画定して、折り曲げ部が折り畳み領域に沿って延在する点が記載されている。
そして、引用文献2の記載事項をふまえ、強度向上の観点で引用文献1のフレームの長手方向折り畳み領域に長手方向補強部材を設けることは、当業者が容易になし得たことである。
また、引用文献3の記載事項をふまえ、軽量化の観点で引用文献1のフレームを、少なくとも第1及び第2の細長い要素で構成することは、当業者が容易になし得たことである。
なお、引用文献4には、補強部材を紙で構成する点が記載されている。

第3 本願発明
本願請求項1-17に係る発明は、平成28年2月10日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1-17に記載された事項により特定される発明であり、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は以下のとおりである。
「【請求項1】
2つ以上の概略細長い要素を備えた構造物であって、
前記2つ以上の細長い要素のうちの少なくとも第1及び第2の細長い要素が、
互いに一体であって、
互いに対して角度をつけられ、且つ、
平坦な複層のカードボード・ベース部片から単一の一体構造物として形成され、
前記カードボード・ベース部片が、長手方向補強部材を中心として折り畳まれた単一のカードボード・シートの少なくとも2つの層を備え、それにより、前記カードボード・シートの複数の部分によって取り囲まれた前記補強部材を備える長手方向折り畳み領域を画定して、前記第1の細長い要素が前記折り畳み領域の少なくとも一部分に沿って延在して前記少なくとも一部分を含む、
構造物。」

第4 引用文献、引用発明等
1.引用文献1について
(1)上記引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(訳は、対応特許の特表2013-527066号公報を参考に当審で付した。また、下線は当審で付した。下線については以下同様。)。
(1a)「[0001] The present invention relates to a recyclable velocipede and, more particularly, to a bicycle made from honeycomb cardboard or corrugated honeycomb cardboard, with various polyethylene terephthalate (PET) components.」
「[0001]本発明は、リサイクル(再生利用)可能な二輪車に関し、特に、様々なポリエチレンテレフタレート(PET)製構成部品類を有するハニカム(蜂巣状)厚紙製又はハニカム段ボール製自転車に関する。」
(1b)「[0006] Honeycomb Cardboard
[0007] The current invention is constructed from honeycomb cardboard or corrugated honeycomb cardboard and includes PET and/or cardboard components. The terms 'corrugated honeycomb cardboard' and 'honeycomb cardboard' are defined herein as referring to material made up of at least two linerboards and honeycomb filling made from paperboard, fiberboard or cardboard. Honeycomb cardboard is well known in the art and its uses are well documented, for example in US Patent Application 2006/0207481 to McCarthy which is incorporated by reference for all purposes as if fully set forth herein.」
「[0006]ハニカム厚紙
[0007]本発明は、ハニカム厚紙又はハニカム段ボールから構成され、また、PET又は厚紙構成部品類を含む。「ハニカム段ボール」及び「ハニカム厚紙」という用語は、少なくとも2枚のライナーボードと、板紙、繊維板又は厚紙などから形成されるハニカム(蜂巣状)詰め物から構成される材料を意味するものと定義される。ハニカム厚紙は当業者に周知であり、例えば、マッカーシーの米国特許出願第号2006/0207481号明細書に詳述されている。」
(1c)「[0044] FIG. 2 illustrates the frame [B]of the embodiment of FIG. 1 . The frame is formed by bending a linerboard sheet into a U-shaped construct with side boards [ 2 a] of equal length and filled with honeycomb cardboard filler. The transverse U-shaped cross-section is designed to support a significant weight, equal to or more than the combined weight of two average size adult males.」
「[0044]図2は図1の実施態様におけるフレーム(B)を示す。フレームはライナーボードシートをU字形状に折り曲げた等しい長さのサイドボード(2a)から構成され、ハニカム厚紙詰め物が充填されている。U字形状の横断面は2人の平均的サイズの成人男性の合計重量以上の荷重を支えるのに十分な強度を有するように設計されている。」

(2)したがって、上記引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているといえる。
「ライナーボードシートをU字型状に折り曲げた等しい長さのサイドボード(2a)から構成され、ハニカム厚紙詰め物が充填されている自転車のフレーム(B)。」

2.引用文献2について
(1)上記引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。
(2a)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部屋や机の間仕切り、とくにオフィスの間仕切りやオフィス用デスクの間仕切りに使用する間仕切用パネルすなわちパーティションに関する。」
(2b)「【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の仕切り用パーティション板1の1実施の形態の斜視図である。仕切り用パーティション板1はポリプロピレンの硬質板から形成した重合芯板5及びその表面に張った重合芯板5と同じ合成樹脂であるポリプロピレン繊維の化粧表地6からなっている。化粧表地6は、織物或いは不織布のいずれでも良い。仕切り用パーティション板1は化粧表地6を張った芯板2を曲折部7で曲折して重ね合わせて形成した板体である。曲折部7には円柱状芯9を挿通して曲折部7の外表面を滑らかな曲面とし、さらに曲折部7の重合芯板2の部分を薄肉部10に形成して円柱状芯9とその周囲の薄肉部10からなる曲折部7の厚さを重合芯板5の厚さとしている。
【0017】芯板2は、ず2の(a)に一部はく離して示すように、段ボール状単板14の2枚を内部の波板体18である中心板17の向きを直交させて重ね合わせて複合した複合板15からなっている。ところで段ボール状単板14は2枚の平板16内に構造を軽くしかつ剛性にするためのスペーサー13としての中心板17をサンドイッチ状に貼り合わせた構造からなる。図4に示すように、段ボール状単板14の中心板17はハニカム体18或いはその他の構造のスペーサー13とすることもできる。
【0018】上記の図1に示す仕切り用パーティション板1の製造方法を図2及び図3により説明すると、ポリプロピレン樹脂からなる合成繊維の化粧表地6を準備し、その中央部に、化粧表地6と同じ合成樹脂からなり化粧表地6よりやや寸法の小さい大きさでかつパーティション板1の2倍の大きさの長方形の段ボール状単板14を複合した複合板15からなる芯体2を載置する。この載置する芯体2には予め複合板15の中央部に曲折部7を形成する。先ず、曲折部7の曲折幅11に相当する幅の複合板15の上段の段ボール状単板14を取り除いて、パーティション板1の曲折部7の薄肉部10を形成するための薄厚芯板12とする。この場合、残す下段の段ボール状単板14の波板体18の波線の向きは曲折部7の長手方向と同一として後で曲折し易いものとする。以上のように化粧表地6の中央に芯体2を載置すると、芯板よりはみ出た化粧表地6のはみ出し端片21で芯板2の全ての端部22をくるんで芯板2の他面23に折り返し、化粧表地端片21を芯板2の他面23に接着する。接着方法は、素材が全て熱溶融性のポリプロピレンからなるので端片接着部24を加熱こて等で加熱して熱溶着して、化粧表地6を張った芯板2を形成する。接着するまでに時間を要するが接着剤で接着してもよい。しかし、熱溶着は瞬時に行え効率的である。このように化粧表地6を張った芯板2には、さらに中央の曲折部7に両端部を化粧表地6でくるんだくるみ部3を設け芯板2の幅と同じ長さの同一合成樹脂からなる円柱状芯9を載置する。次いで、芯板他面23側を内側にして円柱状芯9の周囲を巻き回して曲折して円柱状芯9を芯板他面23側の曲折部内に装着する。折り返した芯板他面23の間に加熱鉄板25を挿入し、加熱鉄板25の両面に対抗する芯板他面23の芯板2及び化粧表地の端片21を共に加熱して溶融状にした後、加熱鉄板25を折り返した芯板他面23の間から抜き去り、溶融状の両面を重ね合わせて軽圧下して溶着する。上記の加熱溶融する温度は、形状が消失することがなく表面層が溶融して溶着が容易となる温度で、例えば、本例では190℃とする。このようにして、仕切り用パーティション板1が得られる。勿論、この場合の接着加工も上記の熱溶着に限ることなく接着剤によってもよい。」
(2c)「【0022】本発明のパーティション板1は、段ボール状単板12の重ね合わせ数を増減して重合芯板5を得ることで、任意厚さの芯板2からなる複合板とすることができる。また、一端に曲折部7を形成したパーティション板1は曲面内部に円柱状芯9を挿入したことで表面の曲面形状が美しいので、この部分をパーティション体の上端とするとき、従来のパーティションのように上部の天カバーを必要としない。」

(2)したがって、上記引用文献2には、次の技術的事項が記載されているといえる。
「段ボール状単板14を複合した複合板15の、中央の曲折部7の曲折幅11に相当する幅の上段の段ボール状単板14を取り除いて、パーティション板1の曲折部7の薄肉部10を形成したものを円柱状芯9を中心として曲折して、曲折部7の表面の曲面形状を美しくしたパーティション板1を得る技術。」

3.引用文献3について
上記引用文献3の第1-3図および実用新案の性質、作用及効果の要領の欄の記載から、引用文献3には、次の技術的事項が看取できる(なお、文献中では漢字は旧字体)。
「木製平板(1)(1’)及び(2)(2’)を互いに膠着して合板となし、その両合板を相対向して、車体前部において両合板(1)(1’)及び(2)(2’)の周縁間に上部縁材(3)及び下部縁材(3’)を嵌合して互いに釘着し、合板(1)(1’)及び(2)(2’)には孔(4)(4)を穿設して自転車の車体を得る技術。」

第5 対比・判断
1.本願発明について
(1)対比
本願発明と引用発明とを対比する。
まず、引用発明の「ライナーボードシート」は、「ハニカム厚紙詰め物が充填されている」ものであるところ、2枚のライナーボードとハニカム詰め物から構成される「ハニカム段ボール」あるいは「ハニカム厚紙」と理解することができるから(摘示(1b))、本願発明の「複層のカードボード・ベース部片」に相当する。
次に、本願発明の「構造物」は、「平坦な複層のガードボード・ベース部片から」「形成され」るものであるところ、この「複層のカードボード・ベース部片」は「単一のカードボード・シート」を「長手方向補強部材を中心として折り畳」んで得られたものであるから、折り畳まれた後のカードボード・ベース部片の形状が平坦であるものといえる(本願明細書段落【0009】、参照。)。そして、引用発明の「ライナーボードシート」は「U字型状に折り曲げ」られているものであり、折り曲げられた(折り畳まれた)後の形態は、本願発明の「構造物」と同様に、平坦な形状であるといえる(図2)。
最後に、引用発明の「自転車のフレーム(B)」は、単一の一体構造物であるといえる(摘示(1c)、図2)から、本願発明の「一体構造物」あるいは「構造物」に相当する。
よって、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は次のとおりであるといえる。
<一致点>
「平坦な複層のカードボード・ベース部片から単一の一体構造物として形成される構造物。」
<相違点1>
本願発明の「構造物」が、「2つ以上の概略細長い要素を備え」、「前記2つ以上の細長い要素のうち少なくとも第1及び第2の細長い要素が、互いに一体であって、互いに角度をつけられ」ているものであるのに対し、引用発明の「自転車のフレーム(B)」はそのような構成ではない点。
<相違点2>
本願発明の「構造物」を形成する「カードボード・ベース部片が、長手方向補強部材を中心として折り畳まれた単一のカードボード・シートの少なくとも2つの層を備え、それにより、前記カードボード・シートの複数の部分によって取り囲まれた前記補強部材を備える長手方向折り畳み領域を画定して、前記第1の細長い要素が前記折り畳み領域の少なくとも一部分に沿って延在して前記少なくとも一部分を含む」ものであるのに対し、引用発明の「自転車のフレーム(B)」を形成する「ライナーボードシート」が「U字型状に折り曲げた等しい長さのサイドボード(2a)から構成され」ている点。

(2)上記相違点についての判断
ア まず、相違点2について検討する。
引用文献2に記載の上記技術的事項(上記第4 2.(2))は、オフィスの間仕切りやオフィス用デスクの間仕切りに使用する、特に、曲折部の表面の曲面形状を美しくしたパーティション板に係る技術であるのに対し(摘示(2a))、引用発明は、自転車のフレームであり、その技術分野が異なる。それ故、その技術的事項あるいは発明の目的も異なっている。よって、引用文献2に記載の上記技術的事項を引用発明の自転車のフレームを構成するサイドボードに適用することは当業者といえど容易には想到し得ない。
仮に、引用文献2に記載の上記技術的事項を引用発明の自転車のフレームを構成するサイドボードに適用し得たとして以下検討する。
まず、引用文献2に記載のパーティション板1は、「段ボール状単板14を複合した複合板15の、中央の曲折部7の曲折幅11に相当する幅の上段の段ボール状単板14を取り除いて、パーティション板1の曲折部7の薄肉部10を形成」したものを曲折したものであり、本願発明の「単一のカードボード・シート」が平坦なものを想定していることからすれば(本願明細書段落【0007】)、本願発明の「単一のカードボード・シート」を折り畳んだものとはいえない。
次に、引用文献2に記載の上記技術的事項のパーティション板1の円柱状芯9は、パーティション板1の曲折部7の表面の曲面形状を整える役割を担うものであり(摘示(2c))、必ずしも補強の役割を担うものではないので、本願発明の「長手方向補強部材」あるいは「補強部材」が有する補強機能を十分に発揮できるものとはいえないし、そのため、引用文献2に記載の上記技術的事項を引用発明の自転車のフレームを構成するサイドボードに適用し、本願発明の「第1の細長い要素が前記折り畳み領域の少なくとも一部に沿って延在して前記少なくとも一部分を含む」構成とすることにより、第1の細長い要素が、長手方向補強部材より大幅に高い耐荷重特性又は耐屈曲特性を有する(本願明細書段落【0014】)という構成に想到することが当業者にとって容易であったとはいえない。
よって、引用文献2に記載の上記技術的事項を引用発明の自転車のフレームを構成するサイドボードに適用したとしても、相違点2に係る本願発明の構成には達し得ない。

イ 次に、相違点1について検討する。
上記第4 3.より、引用文献3には、「木製平板(1)(1’)及び(2)(2’)を互いに膠着して合板となし、その両合板を相対向して、車体前部において両合板(1)(1’)及び(2)(2’)の周縁間に上部縁材(3)及び下部縁材(3’)を嵌合して互いに釘着し、合板(1)(1’)及び(2)(2’)には孔(4)(4)を穿設して自転車の車体を得る技術。」が記載されている。つまり、引用文献3には、自転車の車体を構成する合板に孔を開けることによって、自転車の車体の一部において、第1及び第2の細長い要素が、互いに一体であって、互いに角度を付けられて連結している形状とするという技術的事項が記載されているといえる。
上記引用文献3に記載の技術的事項、特に、自転車の車体の一部において、第1及び第2の細長い要素が、互いに一体であって、互いに角度を付けられて連結している形状であるという事項を引用発明の自転車のフレームへの適用の適否を検討する。
引用文献3に記載の自転車の車体の形状は、自転車の車体の重量を軽減するためである(引用文献3の、実用新案の性質、作用及効果の要領の欄)。 これに対し、引用発明の自転車のフレームは、U字型状の横断面が2人の平均的サイズの成人男性の合計重量以上の荷重を支えるのに十分な強度を有する用に設計されているものであり(摘示(1c))、このような自転車のフレームに孔(開口部)を設けることはフレームの機械的強度を低下させるものといえ、たとえ、軽量化が自転車などの構造物において一般的な課題であるといえるとしても、直ちに、引用文献3に記載の自転車の車体の形状を引用発明の自転車のフレームに適用し、相違点1に係る本願発明の構成とすることには阻害要因があるといえる。

ウ 以上ア、イより、本願発明は、当業者が引用発明および引用文献2、3に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたとはいえない。

2.請求項2-16に係る発明について
請求項2-16に係る発明は、本願発明をさらに限定したものであるので、本願発明と同様の理由により、当業者が引用発明および引用文献2、3に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたとはいえない。
なお、上記引用文献4においても、相違点1および相違点2の構成は記載も示唆もされていない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明および請求項2、4、5、13-16に係る発明は、当業者が引用発明および引用文献2、3に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたものではない。また、請求項3、6-12に係る発明は、当業者が引用発明および引用文献2-4に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2017-04-26 
出願番号 特願2015-547267(P2015-547267)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B62K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 鈴木 敏史  
特許庁審判長 氏原 康宏
特許庁審判官 尾崎 和寛
和田 雄二
発明の名称 カードボード・ベースの構造物  
代理人 特許業務法人浅村特許事務所  

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