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審決分類 審判 一部申し立て 2項進歩性  B32B
管理番号 1330113
異議申立番号 異議2016-700413  
総通号数 212 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-08-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-05-11 
確定日 2017-06-15 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5809738号発明「フェノール樹脂発泡体積層板及びその製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5809738号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1、2〕について訂正することを認める。 特許第5809738号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第5809738号の請求項1、2に係る特許についての出願は、平成26年8月27日に特許出願され、平成27年9月18日にその特許権の設定登録がされた。
その後、請求項1、2に係る特許について、特許異議申立人一條淳により特許異議の申立てがなされ、平成28年7月14日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年9月20日に意見書が提出され、平成28年12月20日付けで取消理由(決定の予告)が通知され、その指定期間内である平成29年2月24日に意見書の提出及び訂正の請求(以下、「本件訂正請求」という。)があり、平成29年4月6日に特許異議申立人より意見書(以下、「申立人意見書」という。)が提出されたものである。

2.訂正の適否についての判断
(1)訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は、訂正箇所に下線を付して示すと、以下のとおりである。
本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下、独立気泡率が70%以上、平均気泡径が20μm以上180μm以下の範囲にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、
前記面材が紙を含有する可撓性面材であり、そして
45°角度での面材剥離強度が250g以上であることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体積層板。」とあるのを、
「密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下、独立気泡率が70%以上、平均気泡径が20μm以上180μm以下の範囲にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、
前記面材が紙を含有する可撓性面材であり、そして
45°角度での面材剥離強度が491g以上であることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体積層板。」に訂正する。

(2)訂正の目的の適否、一群の請求項、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
ア.本件訂正前の請求項2は、請求項1を引用する関係にあるから、本件訂正は一群の請求項1、2に対し請求されたものである。
イ.上記訂正は、本件特許明細書の段落【0033】に「・・・フェノール樹脂発泡体積層板は、面材剥離強度が250g以上であり・・・400g以上であることが更に好ましい。上限は特に限定されないが・・・」が記載され、段落【0063】の表1に、実施例3として、面剥離強度が「491g」のものが記載されていることに基づいて、請求項1及びこれを引用する請求項2に係る発明の面剥離強度が「491g以上」であることを特定し、その値の数値範囲を訂正前よりも狭めて限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(3)むすび
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1、2〕について訂正を認める。

3.特許異議の申立てについて
(1)本件発明
本件訂正請求により訂正された請求項1、2に係る発明(以下「本件発明1、2」という。)は、本件訂正請求書に添付された特許請求の範囲の請求項1、2に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
【請求項1】
密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下、独立気泡率が70%以上、平均気泡径が20μm以上180μm以下の範囲にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、
前記面材が紙を含有する可撓性面材であり、そして
45°角度での面材剥離強度が491g以上であることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体積層板。
【請求項2】
前記面材が、ガラス繊維を含有することを特徴とする、請求項1に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。

(2)取消理由(決定の予告)の概要
当審が通知した取消理由(決定の予告)の概要は、以下のとおりである。

本件特許の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

記(刊行物については刊行物等一覧参照)
甲1、2は、特許異議申立書に添付された甲第1号証、甲第2号証であり、甲1に記載された発明を甲1発明といい、甲1、2に記載された事項を各々甲1記載事項、甲2記載事項という。

1.請求項1に係る発明について
請求項1に係る発明は、甲1発明及び甲2記載事項に基づき、当業者が容易に発明し得たものであるから、その特許を取り消すべきである。

2.請求項2に係る発明について
請求項2に係る発明は、甲1発明及び甲2記載事項に基づき、当業者が容易に発明し得たものであるから、その特許を取り消すべきである。

<刊 行 物 等 一 覧>
甲1.国際公開第2011/118793号
甲2.特開昭59-219343号公報

(3)判断
ア.本件発明1について
(ア)甲1記載事項及び甲1発明
甲1記載事項は以下のとおりである。
《甲1記載事項》
a.「フェノール樹脂発泡体と、該フェノール樹脂発泡体の表面を被覆する面材と、を有するフェノール樹脂発泡体積層板であって、前記フェノール樹脂発泡体が炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素又はこれらの組み合わせを含有し、前記フェノール樹脂発泡体の密度が10kg/m^(3)以上100kg/m^(3)以下であり、前記フェノール樹脂発泡体の平均気泡径が5μm以上200μm以下であり、前記フェノール樹脂発泡体の独立気泡率が85%以上99%以下であり、70℃、48時間後における前記フェノール樹脂発泡体の寸法変化率の絶対値が0.49%以下である、フェノール樹脂発泡体積層板。」(請求の範囲、[請求項1])
b.「得られたフェノール樹脂発泡体の密度は、10kg/m^(3)以上100kg/m^(3)以下であり、好ましくは15kg/m^(3)以上80kg/m^(3)以下であり、より好ましくは15kg/m^(3)以上40kg/m^(3)以下であり、更に好ましくは15kg/m^(3)以上30kg/m^(3)以下であり、最も好ましくは15kg/m^(3)以上28kg/m^(3)以下である。フェノール樹脂発泡体の密度が10kg/m^(3)未満であると、圧縮強度等の機械的強度が小さくなり、寸法安定性が改善されたフェノール樹脂発泡体積層板を充分に得ることが難しくなると共に、取り扱い時に破損しやすくなるため、実用面での問題を生じやすくなる。また、フェノール樹脂発泡体の密度が100kg/m^(3)を超えると、樹脂部の伝熱が増加し熱伝導率が悪化すると共に、寸法安定性が改善されたフェノール樹脂発泡体積層板を充分に得ることが難しくなる。フェノール樹脂発泡体の密度は、JIS-K-7222に基づき測定することができる。」(段落[0030])
c.「フェノール樹脂発泡体の平均気泡径は、5μm以上が好ましい。また、フェノール樹脂発泡体の平均気泡径は、200μm以下が好ましく、190μm以下がより好ましく、185μm以下が更に好ましい。フェノール樹脂の平均気泡径が5μm未満であると、気泡壁の厚さが薄くなってしまい、機械的強度が低下してしまうことから、寸法安定性が改善されたフェノール樹脂発泡体積層板を充分に得ることが難しくなる。フェノール樹脂発泡体の平均気泡径が200μmを超えると、輻射による熱伝導が増加してしまい、熱伝導率が悪化してしまうと共に、寸法安定性が改善されたフェノール樹脂発泡体積層板を充分に得ることが難しくなる。」(段落[0031])
d.「(フェノール樹脂発泡体積層板の製造方法)
次に、フェノール樹脂発泡体積層板1の製造方法について説明する。フェノール樹脂発泡体積層板1は、走行する第1の面材2a上に上述の発泡性フェノール樹脂組成物を連続的に吐出し、発泡性フェノール樹脂組成物の、第1の面材2aと接触する面とは反対側の面を、第2の面材2bで被覆し、発泡及び硬化させることにより得られる。」(段落[0035])
e.「上記フェノール樹脂発泡体3を挟む面材2は、生産効率の観点から、可撓性を有していることが好ましい。可撓性を有する面材としては、合成繊維不織布、合成繊維織布、ガラス繊維紙、ガラス繊維織布、ガラス繊維不織布、ガラス繊維混抄紙、紙類、金属フィルム又は、これらの組合せが挙げられる。」(段落[0036])
f.「面材は、ガスの透過性が高いことが好ましい。このような面材としては、合成繊維不織布、ガラス繊維紙、ガラス繊維不織布、紙類が好適に用いられる。このような面材のうち、ガス透過性として、ASTM D3985-95に準拠して測定される酸素透過率が4.5cm^(3)/24h・m^(2)以上である面材が特に好ましい。発泡時の熱硬化性樹脂の面材への滲み出しや、熱硬化性樹脂と面材との接着性の観点から、面材に合成繊維不織布を用いる場合には、目付け量は15?80g/m^(2)が好ましく、面材にガラス繊維不織布を用いる場合には、目付け量は30?200g/m^(2)が好ましい。」(段落[0037])
上記甲1記載事項a.?f.を踏まえると、甲1には、以下の甲1発明が記載されているといえる。

《甲1発明》
密度が10kg/m^(3)以上100kg/m^(3)以下、独立気泡率が85%以上99%以下、平均気泡径が5μm以上200μm以下の範囲にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、前記面材が紙を含有する可撓性面材であるフェノール樹脂発泡体積層板。

(イ)甲2記載事項
甲2記載事項は以下のとおりである。
《甲2記載事項》
a.「この種フェノール樹脂発泡体(以下、単にフォームという)は脆く、かつ、連通気泡の発泡組織であるため、断熱性が他のフォームより低く、しかも高熱下においては亀裂が生じる欠点があった。また、フオームの外表面は反応の際に縮合水(樹脂重量の20%)が生成されるため、他部材との接着が極めて弱かった。」(1頁左下欄14行?20行)
b.「まず下型上に金属板(カラー鋼板)1を載せ、その裏面に実施例1のようにして各成分を混合したものを吐出し、その上にシート(アスベスト紙)2を積層して上型を載せて第1図に示すように高吸水性粉末3を分布したフォーム4を芯材とした複合板に形成した。比較例は実施例1において、高吸水性粉末を除いて従来と同じ方法でフォームを製造した場合である。その結果は次のようであった。」(2頁右下欄下から1行?3頁左上欄8行)
c.「丸3(審決注:原文は丸数字の3である。)は裏面材としてクラフト紙を各試験体に積層一体化したときの90゜ピーリング試験(kgf/10cm)」(3頁右上欄2行?4行)
d.2頁左下欄12行?3頁右上欄6行に記載された事項(文章及び表)から、裏面材としてのクラフト紙を積層一体化したものに対して90°ピーリング試験を行った結果が、実施例1のフェノール樹脂発泡体では、0.87kgf/10cmであり、実施例2のフェノール樹脂発泡体では、1.57kgf/10cmであったことが看取される。

(ウ)対比、判断
本件発明1と、甲1発明とを対比する。
甲1発明における「密度が10kg/m^(3)以上100kg/m^(3)以下」と、本件発明1における「密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下」とは、「密度が特定の範囲内」という限りにおいて、一致する。
甲1発明における「平均気泡径が5μm以上200μm以下」と、本件発明1における「平均気泡径が20μm以上180μm以下」とは、「平均気泡径が特定の範囲内」という限りにおいて一致する。
甲1発明における「独立気泡率が85%以上99%以下」は、本件発明1における「独立気泡率が70%以上」という要件を満たす。
ゆえに、本件発明1と甲1発明との一致点、相違点は、以下のとおりである。

《一致点》
密度が特定の範囲内、独立気泡率が70%以上、平均気泡径が特定の範囲内にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、
前記面材が紙を含有する可撓性面材である、フェノール樹脂発泡体積層板。

《相違点1》
密度が特定の範囲内であることについて、本件発明1は、密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下であるのに対し、甲1発明は、密度が10kg/m^(3)以上100kg/m^(3)以下である点。
《相違点2》
平均気泡径が特定の範囲内であることについて、本件発明1は、平均気泡径が20μm以上180μm以下であるのに対し、甲1発明は、平均気泡径が5μm以上200μm以下である点。
《相違点3》
面材剥離強度について、本件発明1は、45°角度での面材剥離強度が491g以上であるのに対し、甲1発明は、45°角度での面材剥離強度が不明である点。

相違点について検討する。
事案に鑑み、《相違点3》から検討する。
《相違点3について》
甲1には、熱硬化性樹脂と面材との接着性を考慮すべき旨(上記《甲1記載事項》f.を参照)の示唆があるといえ、甲2には、上記《甲2記載事項》にあるように、他部材との接着が極めて弱かった、従来のフェノール樹脂発泡体について、高吸水性粉末を添加することで、接着性を向上させ、クラフト紙を各試験体に積層一体化したときの90゜ピーリング試験を行い、接着性の評価を行ったことが開示されているから、甲1発明において、熱硬化性樹脂と面材との接着性を考慮し、その剥離強度の下限値を設定すること自体は、当業者が格別の創意を要することなく行い得たことであったといえる。
そして、剥離強度の下限値の具体的な値については、当業者が、本件特許の出願時点での技術常識を踏まえ、フェノール樹脂発泡体積層板の材質や性状(密度、気泡率、気泡径等)、当該フェノール樹脂発泡体積層板が用いられる環境や用途等に応じて、単なる願望値ではない、その当時に実現可能な値を設定し得たと解するのが自然である。
一方、本件発明1の「45°角度での面材剥離強度」は、特許明細書の段落【0056】及び【図1】の記載にしたがい測定されるものであるところ、甲1には、そもそも面材の剥離強度に関する記載がない。
甲2の記載事項からは、「裏面材としてのクラフト紙を積層一体化したものに対して90°ピーリング試験を行った結果が、実施例1のフェノール樹脂発泡体では、0.87kgf/10cmであり、実施例2のフェノール樹脂発泡体では、1.57kgf/10cmであった」ことが看取される(甲2記載事項d.を参照。)が、甲2には、90°ピーリング試験の具体的な試験方法や測定方法が記載されていないから、甲2の実施例1、2について、本件発明1の「45°角度での面材剥離強度」を測定した場合に、491g以上となっているのか否かは不明であるといわざるを得ない。
すなわち、甲1、2には、「45°角度での面材剥離強度を491g以上とすることが、本件特許の出願時点での技術常識からみて、単なる願望値ではなく、実現可能なことであった」ことを直接的に示す記載がなく、示唆もされていない。
また、上記のことは、特許異議申立書に添付された甲第3号証、甲第4号証にも記載も示唆もされていない。
さらに、上記のことが記載ないし示唆されている他の証拠もない。
なお、申立人意見書に添付された参考資料1の表7にはPFフォームとクラフト紙との接着強さが0.7kg/cm^(2)であることが記載されているが、その具体的な測定方法が説明されていないから、この記載を根拠に、「45°角度での面材剥離強度を491g以上とすることが、本件特許の出願時点での技術常識からみて、単なる願望値ではなく、実現可能なことであった」とは直ちにはいえない。
したがって、「甲1発明において、45°角度での面材剥離強度を491g以上に設定することが当業者にとって容易であった」とはいえない。

してみると、本件発明1は、《相違点1》及び《相違点2》について検討するまでもなく、甲1発明及び甲2記載事項に基づき、当業者が容易に発明し得たものではない。

イ.本件発明2について
本件発明1を引用し、その発明特定事項を全て有する本件発明2は、本件発明1と同様の理由により、甲1発明及び甲2記載事項に基づき、当業者が容易に発明し得たものではない。

なお、特許異議申立人は、甲第3号証に記載された発明、甲1記載事項、甲2記載事項及び甲第4号証に記載された事項に基づく取消理由(以下、「申立人主張取消理由」という。)を申し立てているが、上記したように、甲1、2、甲第3号証、甲第4号証のいずれにも、「45°角度での面材剥離強度を491g以上とすることが、本件特許の出願時点での技術常識からみて、単なる願望値ではなく、実現可能なことであった」が記載も示唆もされていないのであるから、申立人主張取消理由によって、本件発明1、2に係る特許を取り消すことはできない。

(4)むすび
以上のとおりであるから、取消理由によっては、本件発明1、2に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1、2に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
密度が15kg/m^(3)以上50kg/m^(3)以下、独立気泡率が70%以上、平均気泡径が20μm以上180μm以下の範囲にあるフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であって、
前記面材が紙を含有する可撓性面材であり、そして
45°角度での面材剥離強度が491g以上であることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体積層板。
【請求項2】
前記面材が、ガラス繊維を含有することを特徴とする、請求項1に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
【請求項3】
フェノール樹脂、界面活性剤、発泡剤、及び酸性硬化剤を含む発泡性フェノール樹脂組成物を、混合機を用いて混合する工程と、
混合した発泡性フェノール樹脂組成物を面材上に吐出する工程と、
前記面材上に吐出した発泡性フェノール樹脂組成物を発泡、硬化させてフェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板を得る工程と、
を含み、
前記発泡性フェノール樹脂組成物は、発泡核剤を前記発泡剤に対して0.1質量%以上0.6質量%以下の割合で含み、
前記面材として紙を含有する可撓性面材を使用し、
前記面材と前記発泡性フェノール樹脂組成物が接する際の面材表面の平均温度が5℃以上19℃以下であることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体積層板の製造方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-06-05 
出願番号 特願2014-172954(P2014-172954)
審決分類 P 1 652・ 121- YAA (B32B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 大村 博一加賀 直人飛彈 浩一  
特許庁審判長 久保 克彦
特許庁審判官 渡邊 豊英
谿花 正由輝
登録日 2015-09-18 
登録番号 特許第5809738号(P5809738)
権利者 旭化成建材株式会社
発明の名称 フェノール樹脂発泡体積層板及びその製造方法  
代理人 高橋 林太郎  
代理人 杉村 憲司  
代理人 高橋 林太郎  
代理人 杉村 憲司  

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