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審決分類 審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  C09J
審判 全部申し立て 特29条の2  C09J
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  C09J
管理番号 1331174
異議申立番号 異議2016-700690  
総通号数 213 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-09-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-08-05 
確定日 2017-06-26 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5858347号発明「粘着剤組成物およびそれを用いた粘着フィルム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5858347号の特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-14〕について訂正することを認める。 特許第5858347号の請求項5ないし14に係る特許を維持する。 特許第5858347号の請求項1ないし4に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯等

1 本件特許異議申立に係る特許
本件特許異議の申立てに係る特許第5858347号は、特許権者である大日本印刷株式会社より、平成26年2月5日、特願2014-20236号として出願され、平成27年12月25日、発明の名称を「粘着剤組成物およびそれを用いた粘着フィルム」、請求項の数を「8」として特許権の設定登録を受けたものである。

2 手続の経緯
本件特許異議の申立てにおける手続の経緯は、概略、次のとおりである。
平成28年 8月 5日 岡林茂より特許異議申立(全請求項対象)
同年12月 8日付 取消理由通知
平成29年 2月 9日 意見書及び訂正請求書の提出(特許権者)
同年 5月11日付 訂正拒絶理由通知
同年 6月 2日 意見書及び手続補正書の提出(特許権者)
なお、特許権者が訂正の請求をしたことを受けて、特許異議申立人に意見書提出の機会を与えたが、応答がなかった。

第2 訂正の適否

1 訂正事項
前記平成29年2月9日提出の訂正請求書(同年6月2日提出の手続補正書により補正されたもの)による、特許請求の範囲についての訂正(以下、「本件訂正」という。)は、特許法第120条の5第3項及び第4項の規定に従い、一群の請求項を構成する請求項1?14について訂正することを求めるものと認められるところ(なお、訂正請求書に、引用関係解消の求め(別の訂正単位とする求め)はなかったので、本件訂正前に一群の請求項を構成していた請求項1?8から派生した、本件訂正後の請求項1?14についても、一群の請求項を構成するものと判断した。)、その具体的な訂正事項は、次のとおりである。
(1) 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1を削除する。
(2) 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2を削除する。
(3) 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項3を削除する。
(4) 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項4を削除する。
(5) 訂正事項5
特許請求の範囲の請求項5を独立項に書き換え、「粘着剤組成物」を、請求項1の内容に限定するとともに、請求項1に記載されていた「前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、及びポリエチレンアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、」の内容を、「前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、」と訂正する。
(6) 訂正事項6
特許請求の範囲の請求項7を独立項に書き換え、「粘着剤組成物」を、請求項1の内容に限定するとともに、請求項1に記載されていた「前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、及びポリエチレンアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、」の内容を、「前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、」と訂正する。
(7) 訂正事項7
請求項1を引用していた請求項2を削除したことにともない、請求項5または6を引用する請求項として、請求項2の内容を規定した請求項9を追加する。
(8) 訂正事項8
請求項1を引用していた請求項3を削除したことにともない、請求項5、6、9を引用する請求項として、請求項3の内容を規定した請求項10を追加する。
(9) 訂正事項9
請求項1を引用していた請求項4を削除したことにともない、請求項5、6、9、10を引用する請求項として、請求項4の内容を規定した請求項11を追加する。
(10) 訂正事項10
請求項1を引用していた請求項2を削除したことにともない、請求項7または8を引用する請求項として、請求項2の内容を規定した請求項12を追加する。
(11) 訂正事項11
請求項1を引用していた請求項3を削除したことにともない、請求項7、8、12を引用する請求項として、請求項3の内容を規定した請求項13を追加する。
(12) 訂正事項12
請求項1を引用していた請求項4を削除したことにともない、請求項7、8、12、13を引用する請求項として、請求項4の内容を規定した請求項14を追加する。

2 訂正の目的の適否、新規事項の有無及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1) 訂正事項1?4について
前記訂正事項1?4は、請求項1?4を削除するものであり、特許法第120条の5第2項ただし書第1号(特許請求の範囲の減縮)に掲げる事項を目的とするものと認められる。
そして、当該訂正事項は、単に請求項の削除を行うものであって、新規事項の導入及び特許請求の範囲の拡張・変更を伴うものではないことは明らかであるから、同法同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定にも適合するものといえる。
(2) 訂正事項5?12について
前記訂正事項5?12は、前記訂正事項1?4の請求項1?4の削除に伴う引用関係の解消及び光硬化性樹脂の選択肢の削除を行うものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号(特許請求の範囲の減縮)及び第4号(他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること)に掲げる事項を目的とするものと認められる。
そして、当該訂正事項は、単に引用関係の解消及び選択肢の削除を行うものであって、新規事項の導入及び特許請求の範囲の拡張・変更を伴うものではないことは明らかであるから、同法同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定にも適合するものといえる。

3 小括
前記1、2のとおり、本件訂正は、特許法第120条の5第3項及び第4項の規定に従い、一群の請求項を構成する請求項1?14について訂正を求めるものであり、その訂正事項はいずれも、特許法第120条の5第2項ただし書第1号あるいは第4号に掲げる事項を目的とするものに該当し、かつ、同法同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するので、本件訂正後の請求項1?14について訂正することを認める。

第3 本件特許請求の範囲の記載

前記「第2」のとおり、本件訂正は認容し得るものであるから、本件訂正後の請求項1?14の記載は、次のとおりのものである。
「【請求項1】
(削除)
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
(削除)
【請求項5】
基材と、前記基材の一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えてなる粘着シートであって、前記粘着剤層が粘着剤組成物からなり、
前記粘着剤組成物が、
アクリル系樹脂と、前記アクリル系樹脂を架橋させるための架橋剤と、光硬化性樹脂と、前記光硬化性樹脂を硬化させるための光硬化剤と、を含んでなり、
前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記光硬化性樹脂が、前記アクリル系樹脂に対して5?60質量%の範囲で含まれてなり、
前記アクリル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするものであり、ガラス転移温度が-15?20℃であり、
前記粘着剤組成物中のアクリル系樹脂が架橋しており、かつ前記光硬化性樹脂が硬化していることを特徴とする、粘着シート。
【請求項6】
前記粘着剤層の基材側とは反対側の面に、離型シートを備えてなる、請求項5に記載の粘着シート。
【請求項7】
基材と、前記基材の一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えてなる粘着シートを製造する方法であって、
前記基材の一方の面に粘着剤組成物を塗布し、
前記粘着剤組成物が、
アクリル系樹脂と、前記アクリル系樹脂を架橋させるための架橋剤と、光硬化性樹脂と、前記光硬化性樹脂を硬化させるための光硬化剤と、を含んでなり、
前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記光硬化性樹脂が、前記アクリル系樹脂に対して5?60質量%の範囲で含まれてなり、
前記アクリル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするものであり、ガラス転移温度が-15?20℃であり、
前記粘着剤組成物を加熱して前記アクリル系樹脂を架橋させ、かつ、前記粘着剤組成物に光照射を行い前記光硬化性樹脂を硬化させることによって、粘着剤層を形成する、
ことを含んでなることを特徴とする、方法。
【請求項8】
前記粘着剤組成物を塗布した後、前記加熱および/または光照射を行う前に、前記粘着剤組成物を乾燥させ、次いで、乾燥した前記粘着剤組成物の表面に離型シートを設けて、積層体を形成する、ことを含んでなる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アクリル系樹脂の質量平均分子量が5?100万である、請求項5または6に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記架橋剤が、熱硬化型エポキシ系化合物または熱硬化型イソシアネート系化合物である、請求項5、6、9のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項11】
前記架橋剤が、前記アクリル系樹脂に対して0.5?20質量%の範囲で含まれてなる、請求項5、6、9、10のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項12】
前記アクリル系樹脂の質量平均分子量が5?100万である、請求項7または8に記載の方法。
【請求項13】
前記架橋剤が、熱硬化型エポキシ系化合物または熱硬化型イソシアネート系化合物である、請求項7、8、12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記架橋剤が、前記アクリル系樹脂に対して0.5?20質量%の範囲で含まれてなる、請求項7、8、12、13のいずれか一項に記載の方法。」(以下、請求項1?14に記載された事項により特定される発明を、それぞれ「本件発明1」?「本件発明14」といい、それらを総称して「本件発明」という。また、これらに対応する特許を「本件特許1」?「本件特許14」といい、まとめて「本件特許」という。)。

第4 平成28年12月8日付け取消理由通知に記載した取消理由について

1 取消理由の概要
(1) (拡大先願)本件発明1?4は、その出願の日前の日本語特許出願であって、その出願後に国際公開がされた日本語特許出願(PCT/JP2013/078765。以下、単に「先願」という。その後、国際公開第2014/065350号として公開された。)の国際出願日における明細書、請求の範囲又は図面(以下、「先願明細書等」という。)に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその出願前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第184条の13において読み替えて適用する同法第29条の2の規定により特許を受けることができない。したがって、本件特許1?4は、同法第113条2号に該当するから取り消すべきものである。
(2) (明確性要件)本件特許は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない出願に対してされたものであり、同法第113条4号に該当するから取り消すべきものである。

2 拡大先願に関する取消理由について
前記拡大先願に関する取消理由は、本件訂正前の請求項1?4に対するものであるところ、これらの請求項は、前記本件訂正により削除されたので、当該取消理由に理由はない。

3 明確性要件に関する取消理由について
前記明確性要件に関する取消理由は、本件訂正前の特許請求の範囲に記載された「ポリエステルアクリレート」及び「ポリエチレンアクリレート」について、その定義、及び、本件特許明細書に実施例4として記載された「U-200PA」(ポリエステル骨格を有するウレタンアクリレート)との関係が不明確である点を指摘するものである。
後者の「ポリエチレンアクリレート」については、本件訂正により特許請求の範囲から削除されたので、前者の「ポリエステルアクリレート」についてみると、当該「ポリエステルアクリレート」とは、ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸との反応物と定義付けられるものであるから、その定義は明確であるし、上記「U-200PA」(ポリエステル骨格を有するウレタンアクリレート)などのウレタンアクリレートとも区別されるものであると解されるから(特許権者が平成29年2月9日に提出した意見書の内容も斟酌した。)、上記指摘の点は、明確性要件違反といえる程に不明確なものであるとはいえない。

4 小括
以上のとおりであるから、平成28年12月8日付け取消理由通知に記載した取消理由によっては、本件特許を取り消すことはできない。

第5 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について

1 標記特許異議申立理由の概要
特許異議申立人が主張する、前記取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由は、次のとおりである(なお、本件訂正により削除された「ポリエチレンアクリレート」に関連する理由については割愛した。)。
(1) 本件訂正前の請求項5、6に係る「粘着シート」の発明、及び、同請求項7、8に係る「粘着シートを製造する方法」の発明に対する、特許法第29条の2(拡大先願)所定の規定違反(特許異議申立書20?23頁の「ウ-5」、「ウ-6」)
(2) 本件発明の「ポリエステルアクリレート」に係る実施例の不存在に起因する特許法第36条第4項第1号(実施可能要件)所定の規定違反(特許異議申立書24、25頁の「エ-2」)
(3) 本件訂正前の請求項2に係る発明の「質量平均分子量が5?100万である」という事項(本件訂正により追加された本件発明9、12も同事項を有する。)の不明確さに起因する特許法第36条第6項第2号(明確性要件)所定の規定違反(特許異議申立書26頁の「エ-3-2」)

2 拡大先願について
特許異議申立人が提出した甲第1号証に係る、前記「先願」の「先願明細書等」には、その実施例2、4?9、11、12、比較例1、3、4からみて(先願明細書等の[0126]?[0155]、特に[表1]、[表2]参照。)、次の発明(以下、「先願発明」という。)が記載されていると認められる(取消理由通知における認定と同じ。)。
「(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするものであり、そのガラス転移温度が1℃、6℃、5℃、13℃、12℃、10℃、-15℃、3℃又は-10℃であるアクリル系樹脂、エポキシアクリレート、光重合開始剤及び/又は増感剤、熱硬化性架橋剤を含み、エポキシアクリレートが、アクリル系樹脂に対して33質量%で含まれている活性エネルギー線硬化型粘接着剤組成物。」
そして、当該先願発明に係る組成物を用いた活性エネルギー線硬化型粘接着シートは、被着体との接合時には粘着性を有して仮接着させることができ、活性エネルギー線の照射により反応して被着体を強固に接着できるものとして使用されるのであるから(先願明細書等の[0021]など)、被着体への接着前の当該活性エネルギー線硬化型粘接着シートは、少なくともその構成成分である光硬化性樹脂が硬化していない状態にあるものと認められる。
そうすると、当該活性エネルギー線硬化型粘接着シートは、本件発明5が具備する「前記光硬化性樹脂が硬化していること」という技術的事項を有していないし、その製造方法に関してみても、本件発明7が具備する「前記粘着剤組成物に光照射を行い前記光硬化性樹脂を硬化させることによって、粘着剤層を形成する」という技術的事項を有していないということができる。
そして、これら本件発明5、7との相違点が、実質的なものではないと認めるに足りる証拠も見当たらない。
したがって、本件発明5、7及びこれらを引用する本件発明6、8?14は、先願明細書等に記載された、上記先願発明に係る組成物を用いた活性エネルギー線硬化型粘接着シート及びその製造方法と、同一又は実質同一のものとはいえない。
よって、特許異議申立人が主張する拡大先願の規定違反を理由に、本件特許5?14を取り消すことはできない

3 実施可能要件について
本件特許明細書には、確かに、「ポリエステルアクリレート」を用いた実施例は記載されていない。しかしながら、当該「ポリエステルアクリレート」は、光硬化性樹脂としてよく知られた材料であり、その光硬化性樹脂としての性状は、おおよそ当業者間で認知されているのであるから、これを用いた実施例が示されていないことにより、本件発明に係る粘着シートの使用・製造が困難となるとは言い難い。
したがって、特許異議申立人が主張する実施可能要件違反を理由に、本件特許を取り消すことはできない。

4 明確性要件について
特許異議申立人が指摘する「質量平均分子量が5?100万である」という技術的事項(特に「5」の意義)は、本件特許明細書の【0028】の記載を考慮すると、質量平均分子量が5万?100万の範囲であることを意味するものと理解できるから、当該技術的事項に、明確性要件に違反する程の不備はないというべきである。
したがって、特許異議申立人が主張する明確性要件違反を理由に、本件特許を取り消すことはできない。

第6 結び

以上のとおりであるから、本件特許5?14は、特許法第29条の2の規定に違反してされたものであるとも、同法第36条第4項第1号又は第6項に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであるともいえず、同法第113条第2号又は第4号に該当するとは認められないから、前記取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載された特許異議申立の理由によっては、取り消すことはできない。
また、本件訂正により、請求項1?4は削除されたので、本件特許1?4に対する特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しないため、却下する。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(削除)
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
(削除)
【請求項5】
基材と、前記基材の一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えてなる粘着シートであって、前記粘着剤層が粘着剤組成物からなり、
前記粘着剤組成物が、
アクリル系樹脂と、前記アクリル系樹脂を架橋させるための架橋剤と、光硬化性樹脂と、前記光硬化性樹脂を硬化させるための光硬化剤と、を含んでなり、
前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記光硬化性樹脂が、前記アクリル系樹脂に対して5?60質量%の範囲で含まれてなり、
前記アクリル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするものであり、ガラス転移温度が-15?20℃であり、
前記粘着剤組成物中のアクリル系樹脂が架橋しており、かつ前記光硬化性樹脂が硬化していることを特徴とする、粘着シート。
【請求項6】
前記粘着剤層の基材側とは反対側の面に、離型シートを備えてなる、請求項5に記載の粘着シート。
【請求項7】
基材と、前記基材の一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えてなる粘着シートを製造する方法であって、
前記基材の一方の面に粘着剤組成物を塗布し、
前記粘着剤組成物が、
アクリル系樹脂と、前記アクリル系樹脂を架橋させるための架橋剤と、光硬化性樹脂と、前記光硬化性樹脂を硬化させるための光硬化剤と、を含んでなり、
前記光硬化性樹脂が、エポキシアクリレート、及びポリエステルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記光硬化性樹脂が、前記アクリル系樹脂に対して5?60質量%の範囲で含まれてなり、
前記アクリル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするものであり、ガラス転移温度が-15?20℃であり、
前記粘着剤組成物を加熱して前記アクリル系樹脂を架橋させ、かつ、前記粘着剤組成物に光照射を行い前記光硬化性樹脂を硬化させることによって、粘着剤層を形成する、
ことを含んでなることを特徴とする、方法。
【請求項8】
前記粘着剤組成物を塗布した後、前記加熱および/または光照射を行う前に、前記粘着剤組成物を乾燥させ、次いで、乾燥した前記粘着剤組成物の表面に離型シートを設けて、積層体を形成する、ことを含んでなる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アクリル系樹脂の質量平均分子量が5?100万である、請求項5または6に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記架橋剤が、熱硬化型エポキシ系化合物または熱硬化型イソシアネート系化合物である、請求項5、6、9のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項11】
前記架橋剤が、前記アクリル系樹脂に対して0.5?20質量%の範囲で含まれてなる、請求項5、6、9、10のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項12】
前記アクリル系樹脂の質量平均分子量が5?100万である、請求項7または8に記載の方法。
【請求項13】
前記架橋剤が、熱硬化型エポキシ系化合物または熱硬化型イソシアネート系化合物である、請求項7、8、12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記架橋剤が、前記アクリル系樹脂に対して0.5?20質量%の範囲で含まれてなる、請求項7、8、12、13のいずれか一項に記載の方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-06-15 
出願番号 特願2014-20236(P2014-20236)
審決分類 P 1 651・ 16- YAA (C09J)
P 1 651・ 537- YAA (C09J)
P 1 651・ 536- YAA (C09J)
最終処分 維持  
前審関与審査官 松原 宜史佐藤 貴浩  
特許庁審判長 冨士 良宏
特許庁審判官 日比野 隆治
天野 宏樹
登録日 2015-12-25 
登録番号 特許第5858347号(P5858347)
権利者 大日本印刷株式会社
発明の名称 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着フィルム  
代理人 柏 延之  
代理人 柏 延之  
代理人 浅野 真理  
代理人 砂山 麗  
代理人 中村 行孝  
代理人 特許業務法人太陽国際特許事務所  
代理人 朝倉 悟  
代理人 朝倉 悟  
代理人 永井 浩之  
代理人 佐藤 泰和  
代理人 永井 浩之  
代理人 佐藤 泰和  
代理人 浅野 真理  
代理人 中村 行孝  
代理人 砂山 麗  
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