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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G09G
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G09G
管理番号 1333650
審判番号 不服2016-4020  
総通号数 216 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-12-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-03-16 
確定日 2017-10-11 
事件の表示 特願2013-269907「ディスプレイパネルの駆動回路及びその駆動モジュールと表示装置と製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 7月17日出願公開、特開2014-132338〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成25年12月26日(パリ条約による優先権主張 2013年(平成25年)1月4日 米国)に出願したものであって、平成26年12月17日付けの拒絶理由通知に対して平成27年5月21日付けで手続補正がなされたが、平成27年11月12日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成28年3月16日付けで拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正がなされ、同年10月6日付けの拒絶理由通知に対して平成29年4月11日付けで手続補正がなされたものである。

第2 本願発明について

1 本願発明

本願の請求項1ないし18に係る発明は、平成29年4月11日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし18に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、その請求項17に係る発明(以下、「本願発明」という。)は次のとおりである。

「【請求項17】
表示装置の製造方法において、
ディスプレイパネル、軟性回路板及び駆動チップを提供するステップ、
該駆動チップは昇圧ユニット、昇圧回路、複数のデジタルアナログ変換回路と複数の駆動ユニットを含み、該駆動チップを該ディスプレイパネル上に設置するステップ、
該軟性回路板を該ディスプレイパネル上に設置し、並びに該駆動チップと電気的に接続するステップ、
以上のステップを包含し、該軟性回路板上に保存コンデンサを設置不要であり、該昇圧ユニットと該駆動ユニットの間に連接経路を備え、該昇圧ユニット及び該連接経路上に該保存コンデンサを設置不要で、
該昇圧回路は第1供給電圧をこれらデジタルアナログ変換回路に提供し、該昇圧ユニットは第2供給電圧をこれら駆動ユニットに提供することを特徴とする、表示装置の製造方法。」

2 当審拒絶理由(平成28年10月6日付けの拒絶理由通知)の概要

「[理由2]
この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)
(略)

・請求項 13
・引用文献等 1,7
・備考
例えば、引用文献7の段落【0119】,【0132】-【0134】,【0148】,【図16】に記載されているように、液晶パネルに対して、液晶駆動用ICを実装し、さらに液晶駆動用ICに導電接続されるフレキシブル印刷回路を接続することにより、液晶装置を完成させる技術は周知である。
引用発明に引用文献7に記載された上記技術を適用し、ディスプレーパネルに対して、駆動ユニットを実装し、さらに駆動ユニットに導電接続されるフレキシブル印刷回路を接続することにより、ディスプレー装置を完成させることは、当業者が容易に想到することができたことである。

引用文献等一覧
1.特開2012-118508号公報
2.特開2004-21163号公報
3.特開2002-351412号公報
4.特開2007-37191号公報
5.特開2007-226226号公報
6.特開2008-292926号公報
7.特開2003-262715号公報


3 引用文献及びその記載事項

本願発明は、当審拒絶理由通知時の請求項13に対応するものであるから、以下、当審拒絶理由において該請求項13に対して引用されている引用文献1、引用文献7について記載する。

(1)引用文献1には、図面とともに以下の事項が記載されている(なお、下線は当審で付した。)。

a「【技術分野】
【0001】
本発明は駆動回路に関し、特に回路面積を節減可能なディスプレーパネルの駆動回路に関する。」

b「【0006】
本発明は、従来のディスプレーパネルの駆動回路の上記した欠点に鑑みてなされ、駆動回路が外付けする保存キャパシタが占める面積を縮小し、さらには保存キャパシタを外付けする必要をなくすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、複数の昇圧ユニットにより、ディスプレーパネルの複数の駆動ユニットにそれぞれ電圧を供給でき、これにより外付けする保存キャパシタの面積を縮小し、さらには保存キャパシタを外付けする必要をなくし、こうして回路面積縮小の目的を達成する回路面積を節減可能なディスプレーパネルの駆動回路を提供することである。」

c「【実施例】
【0012】
本発明別の一実施例の駆動回路の回路図である。図2は、本発明一実施例のソースドライバ回路のブロックチャートである。図に示すように、ソースドライバ回路1はガンマ(Gamma)回路10、駆動回路20を備える。ガンマ回路10は、ガンマ曲線に基づき、複数の入力信号を発生する。各入力信号は、異なるランクの電圧信号で、ガンマ回路10は、各入力信号を駆動回路20へと伝送する。駆動回路20は、それぞれ複数の入力画素データと、各入力信号に基づき、複数の駆動信号を発生し、該各駆動信号を、ディスプレーパネル2へと伝送する。こうして、ディスプレーパネル2を駆動し、画面を表示させる。」

d「【0014】
さらに、本発明一実施例の駆動回路の回路図である図4に合わせて示すように、本発明回路面積を節減可能なディスプレーパネルの駆動回路20は、複数のデジタルアナログ転換回路200、複数の駆動ユニット202、複数の昇圧ユニット204を備える。各デジタルアナログ転換回路200は、入力画素データを、それぞれ画素信号に転換する。各駆動ユニット202は、各デジタルアナログ転換回路200に接続し、駆動ユニット202は、画素信号に基づき、駆動信号を発生する。各駆動ユニット202は、駆動信号を、ディスプレーパネル2に伝送し、これによりディスプレーパネル2は、画面を表示する。本実施例中において、各駆動ユニット202は、各デジタルアナログ転換回路200が出力する画素信号を拡大し、駆動信号を発生する。各昇圧ユニット204は、各駆動ユニット202にそれぞれ接続し、各昇圧ユニット204は、制御信号に基づき、供給電圧を発生する。しかも、各昇圧ユニット204は、各供給電圧を、各駆動ユニット202にそれぞれ提供する。これにより、各駆動ユニット202は、駆動信号を発生し、ディスプレーパネル2を駆動して画面を表示させる。各駆動ユニット202は、オペアンプ(Operational Amplifier、OPA)である。こうして、本発明は、各昇圧ユニット204により、それぞれ供給電圧を、ディスプレーパネル2の各駆動ユニット202に提供する。これにより、外付けの保存キャパシタ面積を縮小でき、さらには保存キャパシタの外付けを不要とすることができ、回路面積節減の目的を達成することができる。各駆動ユニット202が受け取る制御信号は、ディスプレーパネル2の内部の任意の制御回路が発生する制御信号で、制御信号を各昇圧ユニット204に伝送する。これは該項技術の習熟者には公知の技術であるため、これ以上の詳述は行わない。
【0015】
さらに、本発明回路面積を節減可能なディスプレーパネル2の駆動回路20は、昇圧回路30に接続する。昇圧回路30は、各デジタルアナログ転換回路200に接続する。昇圧回路30は、供給電圧を発生し、供給電圧を、各デジタルアナログ転換回路200に供給する。また、昇圧回路30はさらに、保存キャパシタ32に接続し、これにより昇圧回路30が出力する供給電圧を安定させる。各駆動ユニット202が必要な電源は、駆動回路20の大部分の電源を占めるため、昇圧回路30が必要な保存キャパシタ32のキャパシタンスを大幅に小さくすることができる。これにより、保存キャパシタ32の面積を大きく縮小することができ、こうして駆動回路20は、回路面積節減の目的を達成することができる。しかも、本発明は、ディスプレーパネル全体の面積を50%以上節減することができる。
【0016】
この他、本発明において、各昇圧ユニット204は供給電圧を、ディスプレーパネル2の各駆動ユニット202にそれぞれ提供するため、保存キャパシタ32の面積を大幅に節減することができ、さらには保存キャパシタ32の使用を不要とすることができる。こうして、昇圧回路30を、駆動回路20内(図示なし)に設置することができる。
【0017】
本発明別の一実施例の駆動回路の回路図である図5に示すように、本実施例の、上記した一実施例との差異は、本実施例の昇圧ユニット40は、電圧を、単一の駆動ユニットに提供できるだけでなく、同時に電圧を、2個或いは3個の駆動ユニットに提供し使用に供することができる点である。図5に示すように、本実施例の昇圧ユニット40は、駆動ユニット50と駆動ユニット52に接続する。昇圧ユニット40は、供給電圧を発生し、駆動ユニット50と駆動ユニット52に供給することができ、これにより駆動ユニット50と駆動ユニット52が必要な電源を提供することができる。こうして、本発明は外付けの保存キャパシタの面積を縮小でき、さらには保存キャパシタの外付けを不要とし、回路面積節減の目的を達成することができる。同時に、駆動ユニットの数を減らすこともでき、こうして回路面積節減とコスト削減の目的を達成することができる。この他、本実施例の昇圧ユニット40は、駆動ユニット50、52の側辺の上辺側、映像メモリ60の上方に設置することができる。」

e「【0019】
本発明一実施例の昇圧ユニットの回路図である図7に示すように、本発明の昇圧ユニット40は、キャパシタ式昇圧回路である。昇圧ユニット40は、フライングキャパシタ400、第一トランジスタ402、第二トランジスタ404、第三トランジスタ406、第四トランジスタ408、保存キャパシタ410を備える。フライングキャパシタ400は、供給電圧を発生する。第一トランジスタ402の一端は、フライングキャパシタ400の一端に接続する。第一トランジスタ402の反対端は、入力電圧VINを受け取り、第一制御信号XAの制御を受ける。第二トランジスタ404は、フライングキャパシタ400と第一トランジスタ402に接続し、第二制御信号XBの制御を受ける。第三トランジスタ406の一端は、フライングキャパシタ400の反対端に接続する。第三トランジスタ406の反対端は、入力電圧VINを受け取り、第二制御信号XBの制御を受ける。第四トランジスタ408の一端は、フライングキャパシタ400と第三トランジスタ406に接続する。第四トランジスタ408の反対端は、アース端に接続し、第一制御信号XAの制御を受ける。保存キャパシタ410の一端は、第二トランジスタ404に接続する。保存キャパシタ410の反対端は、アース端に接続し、供給電圧を保存、並びに出力する。こうして、本実施例の昇圧ユニット40は、入力電圧VINを受け取った後、第一制御信号XAと第二制御信号XBを利用し、第一トランジスタ402から第四トランジスタ408までを制御する。これにより、供給電圧を発生し、駆動ユニット50、52へと出力する。
【0020】
本発明別の一実施例の昇圧ユニットの回路図である図8に示すように、本実施例と図7に示す実施例との差異は、本実施例の昇圧ユニット40は、保存キャパシタを使用する必要がない点である。本発明の昇圧ユニット40は、駆動ユニット50、52の供給電圧を提供するため、駆動ユニット50、52は、パネル(図4に示すディスプレーパネル2など)の駆動のみ必要で、デジタルアナログ転換回路(図4に示すデジタルアナログ転換回路200など)に精確な参考電圧を維持させる機能を担当しない。そのため、電源は、保存キャパシタがない状況下でのラージオシレーションを許容することができる。よって、本実施例の昇圧ユニット40は、フライングキャパシタ400を使用して供給電圧を発生する必要だけがあり、保存キャパシタを必要とせず、駆動ユニット50、52が必要な電源を供給できるだけでよい。こうして、回路面積を減らすことができ、これによりコスト削減の目的を達成することができる。」

f 図4(本発明一実施例の駆動回路の回路図)、図5(本発明別の一実施例の駆動回路の回路図)から、「昇圧ユニットと駆動ユニットの電源端子とを電気的に接続する配線を備える」ことが見てとれる。

g 上記eの記載を踏まえると、図8には、昇圧ユニットの回路図が示されており、「昇圧ユニットが保存キャパシタを備えない」ことが見て取れる。

ア 引用文献1の「本発明は駆動回路に関し、特に回路面積を節減可能なディスプレーパネルの駆動回路に関する」(段落【0001】)との記載から、引用文献1には、「ディスプレーパネルの駆動回路」が記載されているといえる。

イ 引用文献1の「ディスプレーパネルの駆動回路20は、複数のデジタルアナログ転換回路200、複数の駆動ユニット202、複数の昇圧ユニット204を備える」(段落【0014】)、「こうして、昇圧回路30を、駆動回路20内(図示なし)に設置することができる」(段落【0016】)との記載から、引用文献1には、「ディスプレーパネルの駆動回路は、複数のデジタルアナログ転換回路と、複数の駆動ユニットと、複数の昇圧ユニットと、昇圧回路とを備える」ことが記載されているといえる。

ウ 引用文献1の「駆動回路20は、それぞれ複数の入力画素データと、各入力信号に基づき、複数の駆動信号を発生し、該各駆動信号を、ディスプレーパネル2へと伝送する」(段落【0012】)、「各デジタルアナログ転換回路200は、入力画素データを、それぞれ画素信号に転換する」(段落【0014】)、「本実施例中において、各駆動ユニット202は、各デジタルアナログ転換回路200が出力する画素信号を拡大し、駆動信号を発生する」(段落【0014】)との記載から、引用文献1には、「デジタルアナログ転換回路は、入力画素データに基づいて画素信号を発生し、該画素信号を駆動ユニットヘ出力する」ことが記載されているといえる。

エ 引用文献1の「各駆動ユニット202は、各デジタルアナログ転換回路200に接続し、駆動ユニット202は、画素信号に基づき、駆動信号を発生する。各駆動ユニット202は、駆動信号を、ディスプレーパネル2に伝送し」(段落【0014】)、「本実施例中において、各駆動ユニット202は、各デジタルアナログ転換回路200が出力する画素信号を拡大し、駆動信号を発生する」(段落【0014】)との記載から、引用文献1には、「駆動ユニットは、デジタルアナログ転換回路が出力した画素信号に基づき駆動信号を発生し、該駆動信号をディスプレーパネルに伝送する」ことが記載されているといえる。

オ 引用文献1の「昇圧回路30は、供給電圧を発生し、供給電圧を、各デジタルアナログ転換回路200に供給する」(段落【0015】)との記載から、引用文献1には、「昇圧回路は、供給電圧を発生し、該供給電圧をデジタルアナログ転換回路に供給する」ことが記載されているといえる。

カ 引用文献1の「各昇圧ユニット204は、各駆動ユニット202にそれぞれ接続し、各昇圧ユニット204は、制御信号に基づき、供給電圧を発生する。しかも、各昇圧ユニット204は、各供給電圧を、各駆動ユニット202にそれぞれ提供する」(段落【0014】)との記載から、引用文献1には、「昇圧ユニットは、供給電圧を発生し、該供給電圧を駆動ユニットに提供する」ことが記載されているといえる。

キ 引用文献1には、「昇圧回路を、駆動回路内に設置することができる」(段落【0016】)ことが記載されている。

ク 上記オ及びカにおいて、昇圧回路が発生する供給電圧を「第1の供給電圧」、昇圧ユニットが発生する供給電圧を「第2の供給電圧」とすると、上記アないしキから、引用文献1には、

「ディスプレーパネルの駆動回路であって、
ディスプレーパネルの駆動回路は、複数のデジタルアナログ転換回路と、複数の駆動ユニットと、複数の昇圧ユニットと、昇圧回路とを備え、
前記デジタルアナログ転換回路は、入力画素データに基づいて画素信号を発生し、該画素信号を前記駆動ユニットヘ出力し、
前記駆動ユニットは、前記デジタルアナログ転換回路が出力した前記画素信号に基づき駆動信号を発生し、該駆動信号をディスプレーパネルに伝送し、
前記昇圧回路は、第1の供給電圧を発生し、該第1の供給電圧を前記デジタルアナログ転換回路に供給し、
前記昇圧ユニットは、第2の供給電圧を発生し、該第2の供給電圧を前記駆動ユニットに提供し、
昇圧回路を、駆動回路内に設置する、
ディスプレーパネルの駆動回路。」

が記載されているということができる。


(ア)引用文献1の「本発明別の一実施例の駆動回路の回路図である図5に示すように、本実施例の、上記した一実施例との差異は、本実施例の昇圧ユニット40は、電圧を、単一の駆動ユニットに提供できるだけでなく、同時に電圧を、2個或いは3個の駆動ユニットに提供し使用に供することができる点である。」(段落【0017】)との記載において、「上記した一実施例」とは、段落【0012】、段落【0014】ないし段落【0016】に記載された実施例、すなわち、上記クに記載した実施例に対応するものである。
そして、図5に示された実施例に注目すると、昇圧ユニットは複数の駆動ユニットに、電圧を供給しているということができるから、上記クの「該第2の供給電圧を前記駆動ユニットに提供」することに対する、図5に示された別実施例は、「該第2の供給電圧を前記複数の駆動ユニットに提供」することであるということができる。
(イ)また、引用文献1の「図5に示すように、本実施例の昇圧ユニット40は、駆動ユニット50と駆動ユニット52に接続する。」(段落【0017】)との記載、及び上記fを踏まえれば、図5に示された別実施例は、「昇圧ユニットと駆動ユニットとを電気的に接続する配線を備える」ことが記載されているといえる。
(ウ)さらに、引用文献1の「図5に示すように、本実施例の昇圧ユニット40は、駆動ユニット50と駆動ユニット52に接続する。‥‥‥こうして、本発明は外付けの保存キャパシタの面積を縮小でき、さらには保存キャパシタの外付けを不要とし、回路面積節減の目的を達成することができる。」(段落【0017】)との記載、及び上記gの「昇圧ユニットが保存キャパシタを備えない」ことを踏まえれば、図5に示された別実施例において、「昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要とする」ことが記載されているといえる。

したがって、図5に示された別実施例に着目して、上記クにおいて記載した「ディスプレーパネルの駆動回路」を前提に、上記ケにおいて記載した事項(図5に示された別実施例)を総合すると、引用文献1には、次の発明が記載されているということができる(以下、引用発明という)。

「ディスプレーパネルの駆動回路であって、
ディスプレーパネルの駆動回路は、複数のデジタルアナログ転換回路と、複数の駆動ユニットと、複数の昇圧ユニットと、昇圧回路とを備え、
前記デジタルアナログ転換回路は、入力画素データに基づいて画素信号を発生し、該画素信号を前記駆動ユニットヘ出力し、
前記駆動ユニットは、前記デジタルアナログ転換回路が出力した前記画素信号に基づき駆動信号を発生し、該駆動信号をディスプレーパネルに伝送し、
前記昇圧回路は、第1の供給電圧を発生し、該第1の供給電圧を前記デジタルアナログ転換回路に供給し、
前記昇圧ユニットは、第2の供給電圧を発生し、該第2の供給電圧を前記複数の駆動ユニットに提供し、
昇圧ユニットと駆動ユニットとを電気的に接続する配線を備え、
昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要とし、
昇圧回路を、駆動回路内に設置する、
ディスプレーパネルの駆動回路。」

(2)引用文献7には、図面とともに以下の事項が記載されている(なお、下線は当審で付した。)。

a「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は材料の除去方法、基材の再生方法、表示装置の製造方法及び該製造方法によって製造された表示装置を備えた電子機器に係り、特に、基材上に構成されたカラーフィルタやEL発光パターンを剥離して除去し、基材を再使用するための方法として好適な製造技術に関する。」

b「【0119】図16に示すように、液晶装置101は、液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷回路)104を液晶パネル102に接続したものである。液晶装置101は、液晶パネル102の裏面側に照明装置106をバックライトとして設けることによって構成されている。
【0120】液晶パネル102は、第1基板107aと第2基板107bとをシール材108によって貼り合わせることによって形成される。シール材108は、例えば、スクリーン印刷などによってエポキシ系樹脂を第1基板107a又は第2基板107bの内側表面に環状(周回状)に付着することによって形成される。また、シール材108の内部には図17に示すように導電性材料によって球状又は円筒状に形成された導通材109が分散状態で含まれる。」

c「【0132】液晶駆動用IC103a,103bは、ACF(異方性導電膜)122によって基板張出部107cの表面に接着されて実装される。すなわち、本実施形態では、基板上に半導体チップが直接に実装される構造、いわゆるCOG(チップオングラス)方式の液晶パネルとして形成されている。このCOG方式の実装構造においては、ACF122の内部に含まれる導電粒子によって、液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続され、液晶駆動用IC103a,103bの出力側バンプと引出し配線114c,114dとが導電接続される。
【0133】図16において、FPC104は、可撓性の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構成された回路126と、金属配線端子127とを有する。回路126は樹脂フィルム123の表面に半田付けその他の導電接続手法によって直接に搭載される。また、金属配線端子127はAPC合金、Cr,Cuその他の導電材料によって形成される。FPC104のうち金属配線端子127が形成された部分は、第1基板107aのうち金属配線114e,114fが形成された部分にACF122によって接続される。そして、ACF122の内部に含まれる導電粒子により、基板側の金属配線114e,114fとFPC側の金属配線端子127とが導通する。
【0134】FPC104の反対側の辺端部には外部接続端子131が形成され、この外部接続端子131が図示しない外部回路に接続される。そして、この外部回路から伝送される信号に基づいて液晶駆動用IC103a,103bが駆動され、第1電極114a及び第2電極114bの一方に走査信号が供給され、他方にデータ信号が供給される。これにより、有効表示領域V内に配列された表示ドットが個々に電圧制御され、その結果、液晶Lの配向が個々に制御される。」

d「【0148】その後、液晶注入および洗浄が終わった後の短冊状パネルに対して、再び所定位置にスクライブ溝を形成する。さらに、そのスクライブ溝を基準にして短冊状パネルを分断する。このことにより、複数個の液晶パネル102が個々に切り出される(工程P25)。こうして作製された個々の液晶パネル102に対して、図16に示すように、液晶駆動用IC103a,103bを実装し、照明装置106をバックライトとして装着し、さらにFPC104を接続することにより、目標とする液晶装置101が完成する(工程P26)。」

e 図16には、金属配線端子127は、FPC104の裏面に形成され、また、第1基板107aの表面に金属配線114e,114fが形成されていることが示されている。

ア 引用文献7には「表示装置の製造方法」が記載されている(段落【0001】)。

イ 引用文献7には「液晶装置101は、液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷回路)104を液晶パネル102に接続する」ことが記載されているということができる(段落【0119】)。


(ア)引用文献7の「図16において、FPC104は、可撓性の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構成された回路126と、金属配線端子127とを有する。‥‥‥FPC104のうち金属配線端子127が形成された部分は、第1基板107aのうち金属配線114e,114fが形成された部分に‥‥‥接続される。」(段落【0133】)との記載において、「第1基板107a」は、「液晶パネル102は、第1基板107aと第2基板107bとをシール材108によって貼り合わせることによって形成される。」(段落【0120】)との記載から、「液晶パネル102の第1基板107a」であるということができる。
したがって、引用文献7には、「FPC104には、可撓性の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構成された回路126を有し、FPC104に形成された金属配線端子127が、液晶パネル102の第1基板107aの金属配線114e,114fに接続されている」ことが記載されているということができる。
(イ)引用文献7の「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103b」(段落【0119】)との記載、及び「液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続され、(段落【0132】)との記載から、引用文献7には、「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続される」ことが記載されているということができる。
(ウ)ここで、図16には、金属配線端子127は、FPC104の裏面に形成され、また、第1基板107aの表面に金属配線114e,114fが形成されていることが示されている(上記e)ことを踏まえると、上記(ア)、(イ)から、引用文献7には、「FPC104には、可撓性の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構成された回路126を有し、FPC104の裏面に形成された金属配線端子127が、液晶パネル102の第1基板107aの表面に形成された金属配線114e,114fに接続され、半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続される」ことが記載されているということができる。

エ 引用文献7の「液晶パネル102に対して、図16に示すように、液晶駆動用IC103a,103bを実装し、‥‥‥さらにFPC104を接続することにより、‥‥‥液晶装置101が完成する(工程P26)」(段落【0148】)との記載から、引用文献7には「液晶パネル102に対して、液晶駆動用IC103a,103bを実装し、さらにFPC104を接続することにより、液晶装置101が完成する、表示装置の製造方法」が記載されているということができる。

したがって、引用文献7には次の技術的事項が記載されているということができる。

「液晶装置101は、液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷回路)104を液晶パネル102に接続し、
FPC104には、可撓性の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構成された回路126を有し、
FPC104の裏面に形成された金属配線端子127が、液晶パネル102の第1基板107aの表面に形成された金属配線114e,114fに接続され、半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続される、
表示装置の製造方法であって、
液晶パネル102に対して、液晶駆動用IC103a,103bを実装し、さらにFPC104を接続することにより、液晶装置101が完成する、
表示装置の製造方法。」


2 対比

(1)引用発明の「ディスプレーパネルの駆動回路」は、表示装置に含まれものであるから、本願発明の「表示装置」に相当する。

(2)引用発明の「ディスプレーパネルの駆動回路」は、表示装置に含まれることは明らかであるから、表示装置と捉えることができ、表示装置からみればディスプレーパネルを備えるものということができる。
ここで、本願発明の「駆動チップ」に、駆動回路が含まれることは明らかであるから、引用発明において、「ディスプレーパネルの駆動回路」を含む表示装置と、本願発明の「ディスプレイパネル、軟性回路板及び駆動チップを備え提供するステップ」とは、「ディスプレイパネル、駆動回路を備え」る点で共通する。

(3)引用発明において、「ディスプレーパネルの駆動回路は、複数のデジタルアナログ転換回路と、複数の駆動ユニットと、複数の昇圧ユニットと、昇圧回路とを備え」ることと、本願発明の、「該駆動チップは昇圧ユニット、昇圧回路、複数のデジタルアナログ変換回路と複数の駆動ユニットを含」むこととは、「該駆動回路は昇圧ユニット、昇圧回路、複数のデジタルアナログ変換回路と複数の駆動ユニットを含」む点で共通する。

(4)引用発明の「昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要と」することと、本願発明の「以上のステップを包含し、該軟性回路板上に保存コンデンサを設置不要であ」ることとは、「保存コンデンサを設置不要であ」る点で共通する。

(5)引用発明の「昇圧ユニットと駆動ユニットとを電気的に接続する配線を備え、昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要と」することにおいて、保存キャパシタの外付けを不要とすることから、昇圧ユニットと駆動ユニットとを電気的に接続する配線上においても、保存キャパシタが設けられないことは明らかであり、また、「配線」は、本願発明の「連接経路」に相当するから、引用発明の「昇圧ユニットと駆動ユニットとを電気的に接続する配線を備え、昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要と」することは、本願発明の「該昇圧ユニットと該駆動ユニットの間に連接経路を備え、該昇圧ユニット及び該連接経路上に該保存コンデンサを設置不要で」あることに相当する。

(7)引用発明の「前記昇圧回路は、第1の供給電圧を発生し、該第1の供給電圧を前記デジタルアナログ転換回路に供給し、前記昇圧ユニットは、第2の供給電圧を発生し、該第2の供給電圧を前記複数の駆動ユニットに提供」することは、本願発明の「該昇圧回路は第1供給電圧をこれらデジタルアナログ変換回路に提供し、該昇圧ユニットは第2供給電圧をこれら駆動ユニットに提供すること」に相当する。

すると、本願発明と引用発明とは、次の<一致点>及び<相違点>を有する。

<一致点>
「表示装置において、
ディスプレイパネル、駆動回路を備え、
該駆動回路は昇圧ユニット、昇圧回路、複数のデジタルアナログ変換回路と複数の駆動ユニットを含み、
保存コンデンサを設置不要であり、該昇圧ユニットと該駆動ユニットの間に連接経路を備え、該昇圧ユニット及び該連接経路上に該保存コンデンサを設置不要で、
該昇圧回路は第1供給電圧をこれらデジタルアナログ変換回路に提供し、該昇圧ユニットは第2供給電圧をこれら駆動ユニットに提供することを特徴とする、表示装置。」


<相違点A>
該駆動(回路)について、本願発明は、「駆動チップ」であるのに対し、引用発明は、「駆動回路」を有するものの、「駆動チップ」との特定がない点。

<相違点B>
本願発明は、(ア)「ディスプレイパネル、軟性回路板及び駆動チップを提供するステップ」、(イ)「該駆動チップを該ディスプレイパネル上に設置するステップ」、(ウ)「該軟性回路板を該ディスプレイパネル上に設置し、並びに該駆動チップと電気的に接続するステップ」を備え、(エ)「以上のステップを包含」する、表示装置の「製造方法」であるのに対し、引用発明はこのような特定がない点。

<相違点C>
本願発明は、「該軟性回路板上に」保存コンデンサを設置不要であるとするのに対し、引用発明はこのような特定がない点。

3 判断

(1)<相違点A>について
一般に、駆動回路をチップ化することは周知慣用手段であるから、引用発明における「駆動回路」を「駆動チップ」とすることは、当業者が適宜なし得る事項である。また、引用文献7には、「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103b」が記載されており、このことからも、駆動回路をチップ化して「駆動チップ」とすることに格別の困難性を有しない。

よって、本願発明の相違点Aに係る構成のようにすることは、格別なことではない。

(2)<相違点B>について
(ア)引用文献7には、「液晶装置101は、液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実装し、配線接続要素としてのFPC(フレキシブル印刷回路)104を液晶パネル102に接続」することが記載されており、引用発明において、FPC(フレキシブル印刷回路)(本願発明の「軟性回路板」に相当。)及び駆動チップ(上記(1)参照)を備えることは当業者が適宜なし得る事項である。
そして、装置の製造方法においては、最初に、製造するための部品を準備するものであるから、表示装置として捉えられる引用発明の製造方法として、「ディスプレーパネル」を提供するとともに、引用文献7に記載の「FPC(フレキシブル印刷回路)」、「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103b」を適用して、本願発明のように、「ディスプレイパネル、軟性回路板及び駆動チップを提供するステップ」を設けることは当業者が適宜なし得る事項である。

(イ)引用文献7には、「液晶パネル102に半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103bを実装」することが記載されており、引用発明の「駆動回路」をチップ化して「駆動チップを該ディスプレーパネル上に設置する」ことは、当業者が容易になし得る事項である。
そして、製造時には、部品を準備した後に、その部品を用いて製造に取りかかるのであるから、「ディスプレーパネル」、「FPC(フレキシブル印刷回路)」及び「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a及び液晶駆動用IC103b」を提供するステップ(上記(ア))の後に、「該駆動チップを該ディスプレーパネル上に設置するステップ」を備えることに格別の困難性を有しない。
したがって、本願発明のように「ディスプレイパネル、軟性回路板及び駆動チップを提供するステップ」の後に、「該駆動チップを該ディスプレイパネル上に設置するステップ」を設けることは格別なことではない。

(ウ)引用文献7には、「FPC104の裏面に形成された金属配線端子127が、液晶パネル102の第1基板107aの表面に形成された金属配線114e,114fに接続され、半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプと金属配線114e,114fとが導電接続される」ことが記載されており、「FPC104の裏面に形成された金属配線端子127」と「液晶パネル102の第1基板107aの表面に形成された金属配線114e,114f」とが接続されていることから、「FPC104」は、「液晶パネル102の第1基板107a」上に設置されるということができる。
したがって、引用発明に、引用文献7に記載の「FPC104」を適用するにあたり(上記(ア))、「FPC104」を「液晶パネル102の第1基板107a」上に設置して、「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプ」と電気的に接続することに格別の困難性を有しない。
そして、引用文献7には、「液晶パネル102に対して、液晶駆動用IC103a,103bを実装し、さらにFPC104を接続することにより、液晶装置101が完成する表示装置の製造方法」との事項が記載されており、液晶駆動用IC103a,103bを液晶パネル102に実装し、さらにFPC104を接続する製造方法が記載されているということができるから、「該駆動チップを該ディスプレーパネル上に設置するステップ」(上記(イ))の後に、「FPC104」を「液晶パネル102の第1基板107a」上に設置して、「半導体チップ等として構成された液晶駆動用IC103a,103bの入力側バンプ」と電気的に接続するステップを設けることは、当業者が容易になし得る事項である。
したがって、本願発明のように「該駆動チップを該ディスプレイパネル上に設置するステップ」(上記イ)の後に、「該軟性回路板を該ディスプレイパネル上に設置し、並びに該駆動チップと電気的に接続するステップ」を備えることは格別なことではない。

(エ)上記(ア)ないし(ウ)において記載したとおり、それぞれのステップを時系列的に設けることは格別なことではないから、「以上のステップを包含」する、表示装置の「製造方法」は格別なものではない。

よって、本願発明の相違点Bに係る構成のようにすることは、格別なことではない。

(3)<相違点C> について
引用発明は、「昇圧ユニットは保存キャパシタを備えず、また、保存キャパシタの外付けを不要と」するものであるから、引用発明に、引用文献7に記載されたFPC104(本願発明の「該軟性回路板」に対応。)を設けるという技術的事項を適用する場合においても、保存キャパシタの外付けは不要であって、FPC104上に保存コンデンサを設置不要とするものであるということができる。
したがって、本願発明の相違点Cに係る構成のようにすることは、格別なことではない。

そして、上記相違点AないしCを総合的に判断しても、本願発明が奏する効果は、引用発明及び引用文献7に記載された技術から当業者が十分に予測できたものであって格別なものとはいえない。

したがって、本願発明は、引用発明及び引用文献7に記載された技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、その余の請求項に論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-05-15 
結審通知日 2017-05-16 
審決日 2017-05-30 
出願番号 特願2013-269907(P2013-269907)
審決分類 P 1 8・ 537- WZ (G09G)
P 1 8・ 121- WZ (G09G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 武田 悟  
特許庁審判長 清水 稔
特許庁審判官 酒井 伸芳
須原 宏光
発明の名称 ディスプレイパネルの駆動回路及びその駆動モジュールと表示装置と製造方法  
代理人 あいわ特許業務法人  

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