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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G06F
審判 全部申し立て ただし書き1号特許請求の範囲の減縮  G06F
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G06F
管理番号 1337041
異議申立番号 異議2017-700545  
総通号数 219 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-03-30 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-05-30 
確定日 2018-01-10 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6040388号発明「ネットワークシステムおよび画面共有サーバ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6040388号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-6〕、7、8について訂正することを認める。 特許第6040388号の請求項1ないし8に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6040388号の請求項1-8に係る特許についての出願は、平成28年7月8日(優先権主張平成27年7月13日)の出願であって、平成28年11月18日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許に対し、特許異議申立人高橋陽子により特許異議の申立てがされ、平成29年8月21日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成29年10月20日に意見書の提出及び訂正の請求がされ、その訂正の請求に対して特許異議申立人高橋陽子から平成29年12月8日付けで意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否についての判断
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は以下の(1)-(3)のとおりである。
(1) [請求項1-6]からなる一群の請求項に係る訂正
ア 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1において、訂正前の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」と記載されているのを、訂正後の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」に訂正する。

イ 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2において、訂正前の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」と記載されているのを、訂正後の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」に訂正する。

(2) 「請求項7」についての訂正事項3
特許請求の範囲の請求項7において、訂正前の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」と記載されているのを、訂正後の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」に訂正する。

(3) 「請求項8」についての訂正事項4
特許請求の範囲の請求項8において、訂正前の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」と記載されているのを、訂正後の
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」に訂正する。

2 訂正の目的の適否、一群の請求項、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
上記訂正事項1-4に関連する記載として、明細書の発明の詳細な説明には、「第2セッション」について、段落【0098】に、
「SQ306では、利用者端末10-1と画面共有サーバ30との間で、非同期双方向通信によるセッション(請求の範囲の「第2セッション」に対応する)が張られる。……(中略)……画面共有サーバ30と利用者端末10-1との間のセッションは、利用者端末10-1において利用者がウェブサーバ40による企業等のウェブページを閉じるまでの間、または、他のウェブページ(スクリプトが含まれていないウェブページ)に遷移するまでの間、維持される。…」
と記載されるとともに、オペレータ端末毎に異なる一覧情報を提示する具体例として、段落【0120】に、
「また、図13に示す利用者管理画面では、全ての利用者端末に関する情報が一覧表示されるようにしたが、オペレータ端末毎に異なる情報を表示するようにしてもよい。例えば、閲覧中のURLに応じて、表示するオペレータ端末を選択するようにしてもよい。一例として、商品またはサービスの費用が表示されるウェブページにアクセスしている利用者に関してはオペレータ端末50-1の利用者管理画面に一覧表示し、商品またはサービスのアフターサポートに関する情報が表示されるウェブページにアクセスしている利用者に関してはオペレータ端末50-2の利用者管理画面に一覧表示することが考えられる。このような方法によれば、専門のオペレータに対して利用者を目的に応じて割り振ることができるので、対応品質と対応効率を向上させることができる。」
と記載されていることから、
「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部」を有する発明は、明細書に記載されているものと認められる。
よって、訂正事項1の訂正は、明細書に記載された事項の範囲内において、「提示部」の構成を限定したものといえるから、特許特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正であって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

訂正事項2-4の各訂正も、訂正事項1と同じく、訂正前の「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」との記載を、訂正後の「前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、」に訂正するものであって、明細書に記載された事項の範囲内において、「提示部」の構成を限定したものといえるから、特許特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正であって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

3 小括
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は特許法第120条の5第2項第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1-6〕、7、8について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件発明
本件訂正請求により訂正された訂正請求項1-8に係る発明(以下「本件発明1」-「本件発明8」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1-8に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】
画面共有サーバと、ウェブサーバと、オペレータ端末とを有するネットワークシステムにおいて、
前記ウェブサーバは、
ウェブページのコンテンツを利用者端末に表示するためのコンテンツデータであって、前記利用者端末に対して所定の動作を実行させるスクリプトを含むコンテンツデータを格納する格納部を有し、
前記画面共有サーバは、
前記オペレータ端末との間で非同期型双方向通信である第1セッションを張るとともに、前記利用者端末が前記ウェブサーバの前記コンテンツデータをダウンロードして前記スクリプトを実行した場合には前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第2セッションを張るセッション管理部と、
前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、
前記オペレータ端末において前記一覧情報を参照して所定の利用者端末を選択する操作がオペレータによってなされた場合には、選択された利用者端末の表示部に表示されている前記コンテンツデータに関する表示画面と同じ表示画面を前記オペレータ端末の表示部に表示するとともに、前記画面共有サーバまたは前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第3セッションを張り、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を、前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う制御部と、を有し、
前記利用者端末が前記スクリプトを実行した場合には、前記利用者端末の前記表示部に対して文字情報による双方向通信を行うための表示画面が表示され、
前記制御部は、前記第1および前記第2セッションを用いて、前記文字情報による双方向通信を実行するとともに、前記文字情報による双方向通信中に前記利用者または前記オペレータから画面共有の指示がなされたときは、前記利用者端末の前記表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の前記表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う、
ことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
画面共有サーバと、ウェブサーバと、オペレータ端末とを有するネットワークシステムにおいて、
前記ウェブサーバは、
ウェブページのコンテンツを利用者端末に表示するためのコンテンツデータであって、前記利用者端末に対して所定の動作を実行させるスクリプトを含むコンテンツデータを格納する格納部を有し、
前記画面共有サーバは、
前記オペレータ端末との間で非同期型双方向通信である第1セッションを張るとともに、前記利用者端末が前記ウェブサーバの前記コンテンツデータをダウンロードして前記スクリプトを実行した場合には前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第2セッションを張るセッション管理部と、
前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、
前記オペレータ端末において前記一覧情報を参照して所定の利用者端末を選択する操作がオペレータによってなされた場合には、選択された利用者端末の表示部に表示されている前記コンテンツデータに関する表示画面と同じ表示画面を前記オペレータ端末の表示部に表示するとともに、前記画面共有サーバまたは前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第3セッションを張り、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を、前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う制御部と、を有し、
前記利用者端末が前記スクリプトを実行した場合には、前記画面共有サーバは、当該利用者端末を識別するための識別情報を付与して利用者端末の前記表示部に対して当該識別情報を表示するとともに、前記オペレータ端末の前記表示部に対して当該識別情報を前記一覧情報に対応付けして表示させ、
前記制御部は、所定の利用者から前記識別情報の通知を受け、前記一覧情報の前記識別情報を参照して対象となる利用者端末を選択する操作が前記オペレータによってなされた場合には、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作を前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面共有する制御を行う、
ことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項3】
前記識別情報は、7桁以下の数字もしくはアルファベットまたはこれらの組み合わせによって構成されることを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記コンテンツデータは、前記オペレータが操作する電話機の電話番号を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記電話番号として、前記識別情報毎に異なる番号が割り当てられることを特徴とする請求項4に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
複数の前記オペレータ端末を有し、
前記制御部は、一の前記オペレータ端末と前記利用者端末の間で、前記文字情報による双方向通信が実行された場合、または、画面共有する制御が実行された場合には、他の前記オペレータ端末に表示される一覧情報に対して、その旨を示す情報が表示される、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
画面共有サーバと、ウェブページのコンテンツを利用者端末に表示するためのコンテンツデータであって、前記利用者端末に対して所定の動作を実行させるスクリプトを含むコンテンツデータを格納する格納部を有するウェブサーバと、オペレータ端末とを有するネットワークシステムの前記画面共有サーバにおいて、
前記オペレータ端末との間で非同期型双方向通信である第1セッションを張るとともに、前記利用者端末が前記ウェブサーバの前記コンテンツデータをダウンロードして前記スクリプトを実行した場合には前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第2セッションを張るセッション管理部と、
前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、
前記オペレータ端末において前記一覧情報を参照して所定の利用者端末を選択する操作がオペレータによってなされた場合には、選択された利用者端末の表示部に表示されている前記コンテンツデータに関する表示画面と同じ表示画面を前記オペレータ端末の表示部に表示するとともに、前記画面共有サーバまたは前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第3セッションを張り、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を、前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う制御部と、を有し、
前記利用者端末が前記スクリプトを実行した場合には、前記利用者端末の前記表示部に対して文字情報による双方向通信を行うための表示画面が表示され、
前記制御部は、前記第1および前記第2セッションを用いて、前記文字情報による双方向通信を実行するとともに、前記文字情報による双方向通信中に前記利用者または前記オペレータから画面共有の指示がなされたときは、前記利用者端末の前記表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の前記表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う、
ことを特徴とする画面共有サーバ。
【請求項8】
画面共有サーバと、ウェブページのコンテンツを利用者端末に表示するためのコンテンツデータであって、前記利用者端末に対して所定の動作を実行させるスクリプトを含むコンテンツデータを格納する格納部を有するウェブサーバと、オペレータ端末とを有するネットワークシステムの前記画面共有サーバにおいて、
前記オペレータ端末との間で非同期型双方向通信である第1セッションを張るとともに、前記利用者端末が前記ウェブサーバの前記コンテンツデータをダウンロードして前記スクリプトを実行した場合には前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第2セッションを張るセッション管理部と、
前記第2セッションを張っている前記利用者端末の一覧情報を利用者が閲覧中のURLに応じた前記オペレータ端末に対して提示する提示部と、
前記オペレータ端末において前記一覧情報を参照して所定の利用者端末を選択する操作がオペレータによってなされた場合には、選択された利用者端末の表示部に表示されている前記コンテンツデータに関する表示画面と同じ表示画面を前記オペレータ端末の表示部に表示するとともに、前記画面共有サーバまたは前記利用者端末との間で非同期型双方向通信である第3セッションを張り、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作に関する情報を、前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面を共有する制御を行う制御部と、を有し、
前記利用者端末が前記スクリプトを実行した場合には、前記画面共有サーバは、当該利用者端末を識別するための識別情報を付与して利用者端末の前記表示部に対して当該識別情報を表示するとともに、前記オペレータ端末の前記表示部に対して当該識別情報を前記一覧情報に対応付けして表示させ、
前記制御部は、所定の利用者から前記識別情報の通知を受け、前記一覧情報の前記識別情報を参照して対象となる利用者端末を選択する操作が前記オペレータによってなされた場合には、前記利用者端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面および前記オペレータ端末の表示部に表示される前記コンテンツデータに関する表示画面のいずれか一方に対する操作を前記第3セッションを介して伝送し、他方の表示画面に反映させることで画面共有する制御を行う、
ことを特徴とする画面共有サーバ。」

2 取消理由の概要
訂正前の請求項1-8に係る特許に対して平成29年8月21日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。
請求項1-8に係る発明は、甲第1-2号証に記載された発明及び技術事項に基づき容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、請求項1-8に係る特許は、取り消されるべきものである。

3 各甲号証の記載
(1) 甲第1号証
甲第1号証(米国特許出願公開2015/0149557号明細書)には、図面とともに、次の記載がある。(下線は、特に着目した箇所を示す。)
ア [0012]
「[0012] Co-browsing sessions may be combined with other forms of interactive information sharing sessions, including screen sharing sessions, to enable an agent to utilize additional forms of communication while interacting with a visitor. A session may also be established during a traditional phone call or third party chat session by verbally exchanging or typing a code that appears when one of the participants clicks an object on the web page.」
(訳:
[0012] エージェントが、ビジターと対話中に、付加的な形態でのコミュニケーションを利用できるように、共通閲覧(co-browsing)セッションを、画面共有セッションを含むような、別の形態の相互情報共有セッションと組み合わせてもよい。また、伝統的な電話呼や、第三者によるチャットセッションの途中で、参加者の一人がウェブページ上のオブジェクトをクリックすると表示されるコードを、口頭でやり取りしたり、タイプ入力することによって、セッションが確立されてもよい。)

イ [0021]-[0025]
「DEFINITIONS
[0021] Customer: A customer of the co-browsing service who subscribes to the co-browsing service. An example customer is the vendor (e.g. the company that owns vendor website 16) of FIG. 1.
[0022] Website: The website owned by the customer that is to be supported via co-browse.
[0023] Group id: A unique id assigned to each customer website that is to be co-browsed.
[0024] Visitor: Anyone navigating the website.
[0025] Agent: The representative who supports the visitor in carrying out various tasks on the website, such as completing a purchase.」
(訳:
定義
[0021] 顧客: 共通閲覧(co-browse)サービスの顧客であって、共通閲覧(co-browse)サービスに加入している者のこと。顧客とは、例えば、ベンダー(例えば、ベンダー・ウェブサイト16を所有する会社)である。
[0022] ウェブサイト: 顧客が所有している、共通閲覧(co-browse)がサポー卜されるウェブサイトのこと。
[0023] グループID: 共通閲覧(co-browse)が行われる各顧客ウェブサイトごとに割り当てられた、ユニークなIDのこと。
[0024] ビジター: 当該ウェブサイトをナビゲートしている任意の者のこと。
[0025] エージェント: ウェブサイトでの様々な作業、例えば、購入の完了等を行っているビジターをサポートする担当者のこと。)

ウ [0028]-[0030]
「[0028] CServer: A secured server that hosts the co-browse sessions, accepting session updates from the visitor and relaying them to the agent.
[0029] co-browse webserver: A web server controlling access to co-browse sessions by visitors and agents. The co-browse webserver may be collocated with the Cserver or may be a separate entity on the network.

Co-Browse Overview
[0030] FIG. 1 shows a network diagram of a co-browsing scenario in which the content of a visitor's browser 10 is visible in an agent's browser 12. In the embodiment shown in FIG. 1 , the visitor browser obtains a page 14 from a vendor website 16. Arrow 1 shows the download of the web page from the website to the visitor. A co-browse service 18 facilitates the co-browse session by relaying web page updates (arrow 2) from the visitor browser to the agent web browser 12 (arrow 3). To cause the visitor browser 10 to provide these updates, script 20 (JavaScript in one embodiment) is downloaded to the visitor browser either from the vendor website (arrow 4) or from the co-browse service (arrow 5). Alternatively, the JavaScript may be maintained as a plugin in the visitor browser. To enable privacy, as discussed in greater detail below, a list of masked elements 22 is downloaded to the visitor browser. Like the script, the list of masked elements may be downloaded from the vendor website (arrow 6) or may be downloaded from the co-browse service (arrow 7). The list of masked elements instructs the script which elements (e.g. which elements of the DOM) should not be transmitted on the co-browse session. The agent's browser also downloads a page 24 from the co-browse service (arrow 8) in which the view of the visitor's browser contents will be displayed during the co-browse session.」
(訳:
[0028] Cサーバ: 共通閲覧セッションを主催(host)する、ビジターからのセッション更新を受け取って、エージェントへと中継する、セキュアなサーバのこと。
[0029] 共通閲覧ウェブサーバ: ビジターとエージェントによる、共通閲覧セッションへのアクセスを制御するためのウェブサーバのこと。共通閲覧ウェブサーバは、Cサーバと共に設置されてもよいし、ネットワーク上の別個のエンティティであってもよい。

共通閲覧の概要について
[0030] 図1は、ビジター・ブラウザ10のコンテンツを、エージェント・ブラウザ12で閲覧できるようにする共通閲覧の概要のネットワーク図を示す。図1の実施形態では、ビジター・ブラウザは、ベンダー・ウェブサイト16から、あるページ14を取得する。矢印1は、ウェブサイトからビジターへの、あるウェブページのダウンロードを示す。共通閲覧サービス18は、ビジター・ブラウザからのウェブページ更新(矢印2)を、エージェント・ウェブブラウザ12へ中継すること(矢印3)によって、共通閲覧セッションを支援する。ビジター・ブラウザ10に、これらの更新を提供させるために、スクリプト20(一実施例では、JavaScriptである。)が、ベンダー・ウェブサイトから(矢印4)、または、共通閲覧サービスから(矢印5)、ビジター・ブラウザへとダウンロードされる。あるいは、ビジター・ブラウザのプラグインとして、JavaScriptを保持してもよい。後に詳述するように、プライバシ-保護のために、秘匿エレメント22のリストが、ビジター・ブラウザにダウンロードされる。スクリプトと同様に、秘匿エレメントのリストも、ベンダー・ウェブサイトからダウンロードしてもよいし(矢印6)、共通閲覧サービスからダウンロードしてもよい(矢印7)。秘匿エレメントのリストは、スクリプトに対して、共通閲覧セッションで転送すべきでないエレメント(例えばDOMのエレメント)を指定する。また、エージェント・ブラウザは、共通閲覧サービスから、ページ24をダウンロードする(矢印8)。このページには、共通閲覧セッションの間、ビジター・ブラウザのコンテンツの表示内容が表示される。)

エ [0032]-[0033]
「[0032] The co-browse solution enables the agent to view the web page (vendor website) that a visitor is presently visiting. Since the co-browsing session relies only on JavaScript that is downloaded during the web browsing session, the visitor is not required to manually install any software or plugins or dismiss any security warning dialogs in order for the agent to see the visitor's browser. Likewise, since the JavaScript is part of the web page served from the vendor website, the JavaScript will not carry over to any other web pages, which means that the agent will not be able to see any pages from other websites, or anything else on the visitor's desktop.
[0033] As described in greater detail below, the co-browse solution enables the agent to see precisely what the visitor is seeing. For example, if the webpage is not entirely visible to the visitor, the agent will only see the portion of the web page that is visible. This view will update automatically as the visitor scrolls or resizes the page. Where the visitor has multiple tabs open, the agent is only able to see the tab that has focus so that the agent views what the visitor is seeing. The agent can also see the position of the visitor's mouse pointer, which allows the agent to understand where the visitor is focused while interacting with the web page. If the agent's browser is the active window on the agent's computer, the agent will also be able to see which input field currently has focus on the visitor side. If the visitor opens a select box, that select box will also open on the agent side.」
(訳:
[0032] 共通閲覧ソリューションにより、現在ビジターが訪問中のウェブページ(ベンダー・ウェブサイト)を、エージェントが見ることが可能になる。共通閲覧セッションは、ウェブ閲覧セッションの間にダウンロードされたJavaScriptのみに依存するので、ビジターは、エージェントにビジター・ブラウザを見せるために、いかなるソフトウェアもプラグインも手動でインストールする必要はなく、いかなるセキュリティ警告ダイアログを閉じる必要もない。同様に、JavaScriptはベンダー・ウェブサイトから配信されたウェブページの一部なので、このJavaScriptは他のいかなるウェブページにも持ち越すことはできず、このことは、エージェントが、他のウェブサイトのいかなるページも、ビジターのデスクトップ上の他のいかなるものも、見られないことを意味している。
[0033] 後に詳述するように、共通閲覧ソリューションは、ビジターが見ている内容を正確に、エージェントが見ることを可能にする。例えば、ビジターがウェブページの全てを見られない場合、エージェントはそのウェブページの見ることができる部分だけを見ることになる。この表示は、ビジターがページをスクロールしたりサイズ変更すると、自動的に更新される。エージェントは、ビジターが見ているものだけを見るので、ビジターが複数タブを開くと、エージェントはフォーカスされているタブのみを見ることができる。また、エージェントはビジターのマウスポインタの位置を見ることができ、これにより、エージェントは、ビジターがそのページとやり取りしている間にフォーカスした位置を知ることができる。また、エージェント・ブラウザが、そのエージェントのコンピュータのアクティブ・ウィンドウになっていれば、そのエージェントは、現在ビジター側でどの入力フィールドがフォーカスされているかを見ることができる。ビジターが選択ボックスを開けば、エージェント側の選択ボックスも開く。)

オ [0035]
「[0035] Optionally, an agent may be able to provide input to the visitor browser 10. For example, the agent may be able to type information into selected elements on the web page 14 shown on the visitor's browser 10, change the settings of drop down lists, select radio buttons or checkboxes or otherwise interact with input elements on the page. Depending on the implementation an agent may be able to click on buttons or links on behalf of the visitor.」
(訳:
[0035] 必須ではないが、エージェントがビジター・ブラウザ10に入力できるようにしてもよい。例えば、エージェントは、ビジター・ブラウザ10が表示するウェブページ14上で選択されたエレメントに情報をタイプ入力したり、ドロップダウンリストの設置を変更したり、ラジオボタンやチェックボックスを選択したり、そのページ上の入力エレメントとのその他のやり取りを行えるようにしてもよい。実装によって、エージェントは、ビジターに代わって、ボタンやリンクをクリックできるようにしてもよい。)

カ [0038]
「[0038] Since the co-browse service described below is based on JavaScript, instead of a platform such as Flash, Java, or SilverLight which is not supported in all web browsers, the co-browse service provides the agent the ability to view the visitor's browser even if the visitor is accessing the site using a mobile device, such as a smartphone or tablet. Likewise, the co-browse solution will also work with PCs/Macs. Likewise, uploading the visitor DOM and state information (vs. just sending the visitor page URL) enables the co-browse session to start at any point while the visitor is accessing the vendor website without requiring the visitor to re-create his/her browser's state. Finally, since the only change to the vendor website is the inclusion of the script, the co-browse service enables agents to provide co-browse based support to visitors with few or no changes to the vendor's website.」
(訳:
[0038] 全てのウェブブラウザではサポートされていない、Flashや、Java、SilverLight等のプラットフォームの代わりに、後述する共通閲覧サービスでは、JavaScriptをベースとしている。このため、共通閲覧サービスは、エージェントがスマートフォンやタブレット等のモバイルデバイスでサイトにアクセスしている場合でも、ビジター・ブラウザを見られるようにすることができる。同様に、共通閲覧ソリューションはPCやMacでも動作する。同様に、(ビジターのページのURLだけを送信する場合に対して)ビジターのDOMと状態情報とをアップロードすることによって、共通閲覧セッションは、ビジターがベンダー・ウェブサイトにアクセスしている間であればいつでも、ビジターにブラウザの状態の変更を要求すること無しに、開始することができる。最後に、ベンダー・ウェブサイトにスクリプトを含むようにするだけが唯一の変更であるので、共通閲覧サービスは、このベンダー・ウェブサイトを僅かに、または、変更することなく、共通閲覧をベースとしたサポートをエージェントがビジターに提供できる。)

キ [0041]
「[0041] In some instances, the vendor's web site might already have other existing JavaScript, for example from a chat tool or click-to-call feature. That existing JavaScript could, with the vendor's permission, be used to invoke the cobrowse.js script. The benefit to this approach is that the vendor could pilot or deploy the co-browse solution with no modification at all to the vendor's web site.」
(訳:
[0041] いくつかのケースでは、ベンダー・ウェブサイトは、他の既存のJavaScript、例えば、チャットツール機能やクリックによる電話発呼機能を既に有しているかもしれない。ベンダーの許可を得て、既存のJavaScriptは、cobrowse.jsスクリプトを呼び出すために使用できる。このアプローチの利点は、ベンダー・ウェブサイトを全く変更せずに、ベンダーが、共通閲覧ソリューションをパイロット導入したり、配備できることである。)

ク [0055]
「[0055] i. Sends all of the above (if changed) to the Co-Browse Service. Data may be sent via an XMLHTTPRequest or XDomainRequest (AJAX), or Websockets, or some other means of cross-domain communication. Data sent in this step may be encoded and/or compressed before it is transmitted. Optionally, if only a portion of the data has changed, the changed portions only may be sent.
Note that (a) through (h) are repeated periodically, because JavaScript running in the visitor's browser may make modifications to the DOM.」
(訳:
[0055] i.共通閲覧サービスへ、上記の全て(もし変更されていれば)を送信する。データは、XMLHTTPRequest又はXDomainRequest(AJAXの場合)、または、Websocket、または、クロス・ドメイン通信のための他の手段を介して送信することができる。このステップで送信されるデータは、送信する前に符号化及び/又は圧縮してもよい。必須では無いが、データの一部のみが変更された場合には、その変更部分のみを送信してもよい。
なお、(a)?(h)は定期的に繰り返される。なぜなら、ビジター・ブラウザで動作しているJavaScriptがDOMを変更するかもしれないからである。)

ケ [0125]
「[0125] The Co-browse Service allows one or more customer service agents to view, in real time, the web browsing activity of visitors to a website. Other uses of the co-browse service may be developed as well, and indeed the co-browse service may be used in any situation where a person would like to view, in real time, the web browsing activity of a visitor to a particular web site. Accordingly, although an example will be provided in which an agent is able to see what the visitor is seeing, the invention is not limited to this particular use.」
(訳:
[0125] 共通閲覧サービスにより、一人またはそれ以上の顧客サービス・エージェントは、ウェブサイトのビジターのウェブブラウズ活動をリアルタイムで閲覧することが可能である。共通閲覧サービスの他の用途も同様に開発することができ、実際には、ある人が特定のウェブサイトのビジターのウェブブラウズ活動をリアルタイムで観察したい場合、共通閲覧サービスを任意の状況で使用できる。従って、実施例では、エージェントが、訪問者が見ているものを見ることができるものが提示されるが、本発明は、この特定の用途に限定されるものではない。)

コ [0128]-[0138]
「[0128] Architectural Overview
[0129] FIG. 2 shows an example architectural overview of an example co-browse service. The Co-browse service relies on a