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審決分類 審判 一部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  B01D
審判 一部申し立て 特29条の2  B01D
審判 一部申し立て 2項進歩性  B01D
管理番号 1339194
異議申立番号 異議2017-700644  
総通号数 221 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-05-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-06-22 
確定日 2018-04-06 
異議申立件数
事件の表示 特許第6053734号発明「遷移金属/ゼオライトSCR触媒」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6053734号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6053734号は、2008年(平成20年) 4月24日(優先権主張 2007年(平成19年)4月26日 (GB)英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国))を国際出願日とする特願2010-504833号の一部を、平成26年 9月11日に新たな特許出願とした特願2014-185086号の特許請求の範囲に記載された請求項1?4に係る発明について、平成28年12月 9日に設定登録がされたものであり、その後、その特許のうち、請求項1?3に係る特許について、特許異議申立人 渋谷 都(以下、「特許異議申立人」という。)により特許異議の申立てがなされ、平成29年 9月14日付けで取消理由が通知され、同年12月19日に特許権者から意見書が提出されたものである。


第2 本件発明
特許第6053734号の請求項1?3の特許に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定される次のとおりのものである (以下、請求項1?3の特許に係る発明を、それぞれ「本件発明1」?「本件発明3」という。)

【請求項1】
0.1から10重量%の銅を含むゼオライト触媒の存在下で、窒素酸化物を窒素系還元剤と接触させることによって、ガス中の窒素酸化物を選択的触媒還元(SCR)する方法であり、
ゼオライト触媒が基材に塗布されたものであり、
ゼオライト触媒が、AEI骨格を有するアルミノケイ酸であり、但し、触媒は鉄を含まない、方法。
【請求項2】
窒素酸化物を処理するための触媒製造品であって、
製造品が、AEI骨格を有し、0.1から10重量%の銅を含むアルミノケイ酸ゼオライトを有するNH_(3)-SCR触媒を含み、
ゼオライト触媒が基材に塗布されたものであり、但し、触媒は鉄を含まない、触媒製造品。
【請求項3】
更にアンモニア酸化触媒を含む、請求項2に記載の触媒製造品。


第3 取消理由の概要
平成29年 9月14日付けの取消理由の概要は、以下のとおりである。

理由1 本件特許の請求項1?3に係る発明は、本件特許の優先日前の日を優先日とする外国語特許出願(特許法第184条の4第3項の規定により取り下げられたものとみなされたものを除く。)であって、本件特許の優先日後に国際公開がされた下記甲4の国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、本件特許の出願の発明者が本件特許の優先日前の日を優先日とする外国語特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、また本件特許の優先日の時において、その出願人が上記外国語特許出願の出願人と同一でもないので、請求項1?3に係る特許は、特許法第29条の2の規定に違反してされたものである(同法第184条の13参照)。

<証拠方法>
甲4 PCT/US2008/003909号(国際公開第2008/ 118434号(甲第4号証))
甲5 特表2010-522688号公報 (甲第5号証)

理由2 本件特許は、本件請求項1?3に係る発明は具体的な実施例がなく発明の詳細な説明に裏付けられていないから、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。


第4 当審の判断
1 取消理由に対する判断
(1)理由1(特許法第29条の2)について
甲4の国内移行出願の公表公報である甲5の特許請求の範囲、【0002】、【0024】、【0030】?【0033】、【0038】?【0041】、【0050】などを参照すると、甲4の明細書等には、
「少なくとも1.0重量%の酸化銅を含むゼオライト触媒を用いて、窒素酸化物をアンモニアと接触させることによって、排ガス中の窒素酸化物を選択的触媒還元(SCR)する方法であり、
ゼオライト触媒はハニカム構造の本体の形態であり、
ゼオライト触媒が、AEI骨格を有するアルミノシリケートゼオライトである、方法。」
の発明(以下、「先願発明1」という。)が記載されていると認められる。 また、甲4の明細書等には、
「窒素酸化物を選択的に還元するための触媒組成物であって、
触媒組成物が、AEI骨格を有し、少なくとも1.0重量%の酸化銅を含むアルミノシリケートゼオライトを有するアンモニア-SCR触媒を含み、触媒はハニカム構造の本体の形態である、触媒組成物。」
の発明(以下、「先願発明2」という。)が記載されていると認められる。

しかしながら、甲4の優先権基礎出願である2007年3月26日に出願された米国仮出願第60/907206号の明細書等には、ゼオライト触媒としてSAPO-34を用いることが記載されているのみであって、AEI骨格を有するアルミノシリケートゼオライトについては何ら記載されていないから、先願発明1及び先願発明2は、甲4の優先権基礎出願の明細書等に記載されたものであるとはいえない。
一方、本件特許の親出願である特願2010-504833号の優先権基礎出願である2007年4月26日に出願されたPCT/GB2007/050216号の明細書等には、ゼオライト触媒の存在下でガス中の窒素酸化物を窒素系還元剤と接触させて選択的触媒還元すること、小細孔ゼオライトをモノリス基材に塗布すること、ゼオライト触媒に銅を0.1?10重量%含むこと、及び小細孔ゼオライト触媒としてSSZ-39などのAEI骨格を有するアルミノシリケートを選択することなどが記載されているから、本件特許の請求項1?3に係る発明は、当該優先権基礎出願の明細書等に記載された発明であると認められる。
そうすると、AEI骨格を有するアルミノケイ酸をゼオライト触媒とすることを特定事項とする本件特許の請求項1?3に係る発明は、甲4の優先権基礎出願の明細書等に記載された発明であるとはいえない。
したがって、本件特許の請求項1?3に係る発明は、特許法第184条の13の規定で読み替える同法第29条の2の規定により特許を受けることができないものであるということはできない。

(2)理由2(特許法第36条第6項第1号)について
本件発明1?3は、ゼオライト触媒として、AEI骨格を有するアルミノケイ酸(ゼオライト)を用いることを特定事項とするものであり、「比較的良好な低温SCR活性を有し、N_(2)に対する選択性が比較的高く、特にN_(2)O形成が少なく、熱的耐久性が比較的良好であり、炭化水素抑制に対する耐性が比較的高い」(本件明細書【0022】)という課題を解決しようとするものであると認められる。
そして、発明の詳細な説明には、AEI骨格を有するアルミノケイ酸は、小細孔ゼオライトからなる群から選択されるものであることが記載されている(【0037】、表1(【0040】))。
また、小細孔ゼオライトは、分子篩効果により、炭化水素ゼオライトの悪影響を最小にすることができることが記載されている(【0039】)。
そして、実施例によると、小細孔ゼオライトは、中又は大細孔のベータやZSM5ゼオライトと比べて、低温SCR活性があり、N_(2)Oの発生が少なく、炭化水素は脱着しやすいものであり、また、アルミノケイ酸はシリコアルミノリン酸より水熱安定性があることが把握できる。
したがって、本件発明1?3は、発明の詳細な説明に記載されたものでないとまではいえない。

2 取消理由に採用しなかった特許異議申立理由に対する判断
特許異議申立人は、上記取消理由である上記理由1以外に、以下の理由を申し立てた。

理由3
請求項1?3に係る発明は、甲1?甲3の記載から、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、 特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。
<証拠方法>
甲1 特表2002-513110号公報(甲第1号証)
甲2 米国特許第5958370号明細書(甲第2号証)
甲3 特開2004-188388号公報(甲第3号証)

以下では、理由3(特許法第29条第2項)について検討する。
(1)甲1?甲3の記載事項
ア 甲1の記載事項
甲1には、以下の事項が記載されている。
1a 「【請求項11】
リーンバーンエンジン排ガス中の窒素酸化物(NOx)の含有量を低減させる方法であって、
アンモニアによって、NOxを窒素へ還元する触媒作用を行い、かつ、エンジンサイクル中でアンモニアを吸着と脱着と行う、選択的接触還元触媒の上に排ガスを通過させることと、
エンジンサイクル中に、アンモニアが触媒に間欠的に供給され、アンモニアが供給される間は触媒がアンモニアを吸着し、アンモニアが供給されない時は、吸着されたアンモニアがNOxと反応することとを含んでなる、方法。」

1b 「【0014】
触媒は、本触媒の必要な特徴を備えていれば、どの様な触媒でもよい。同じ材料が還元に選択的に触媒作用すると共に、アンモニアを吸着および脱着することができ、これが好ましい。しかし、触媒中の異なった材料が2種類の機能を果たす、すなわち一つの材料が触媒作用し、別の材料が吸着および脱着することができる。異なった材料を使用する場合、これらの材料は物理的に分離されているか、好ましくは互いに混合されていることができる。1種類のゼオライトが両方の機能を果たすことができるか、または一つの機能を果たすゼオライトを、ゼオライトであっても、なくてもよい、他の機能を果たす別の材料と共に使用することもできる。触媒は、好ましくはゼオライトを含んでなる。ゼオライトは金属被覆しても、金属被覆しなくてもよく、様々なシリカ-アルミナ比を有することができる。その例は、金属被覆または非金属被覆ZSM5、モルデナイト、γゼオライトおよびβゼオライトである。ZSM5またはイオン交換した、または金属含浸したZSM5、例えばCu/ZSM5、が好ましい。ゼオライトは金属、特にCu、Ce、FeまたはPt、を含むのが好ましく、金属は低温SCR活性を改良することができる。ゼオライトは、例えば1?10重量%の金属を含むことができる。触媒は、例えば細孔径または表面酸性箇所に関して、NH_(3)の捕獲および放出するのに好適な構造を有しているべきである。
【0015】
触媒は担体、特にフロー-スルー型のハニカムモノリス、上に担持するのが好ましい。モノリスは金属またはセラミックでよい。担体は従来品でよい。」

イ 甲2の記載事項
甲2には、以下の事項が記載されている(訳は、特許異議申立書に添付された甲第2号証抄訳文を参考にした)。
2a 「1. Field of the Invention
The present invention relates to new crystalline zeolite SSZ-39, a method for preparing SSZ-39 using a variety of cyclic and polycyclic quaternary ammonium cation templating agents, and processes employing SSZ-39 as a catalyst.」(第1欄7?11行目)
(「1.発明の属する技術分野
本願発明は、新規な結晶性ゼオライトSSZ-39、種々の環状、多環状の4級アンモニウムイオン鋳型剤を型剤に用いたSSZ-39の製造方法、及びSSZ-39を触媒として用いたプロセスに関する。」)

2b 「The present invention further provides such a zeolite having a composition, as synthesized and in the anhydrous state, in terms of mole ratios as follows:
YO_(2)/W_(c)O_(d) 10-100
M_(2/n)/YO_(2) 0.01-0.03
Q/YO_(2) 0.02-0.05
wherein Y is silicon, germanium or a mixture thereof; W is aluminum, gallium, iron, boron, titanium, indium, vanadium or mixtures thereof; c is 1 or 2; d is 2 when c is 1 (i.e., W is tetravalent) or d is 3 or 5 when c is 2 (i.e., d is 3 when W is trivalent or 5 when W is pentavalent); M is an alkali metal cation, alkaline earth metal cation or mixtures thereof; n is the valence of M (i.e., 1 or 2); and Q is at least one cyclic and polycyclic quaternary ammonium cation.」(第1欄60行?第2欄6行)
(「本願発明は、さらに以下のモル比組成を有する無水合成ゼオライトを提供する。
YO_(2)/W_(c)O_(d) 10-100
M_(2/n)/YO_(2) 0.01-0.03
Q/YO_(2) 0.02-0.05
Yはケイ素、ゲルマニウム又はこれらの混合物、
Wはアルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ素、チタン、インジウム、バナジウム又はこれらの混合物、
cは1又は2、
dは、cが1(すなわち、Wが4価)の時dは2、また、cが2(すなわち、Wが3価でdが3、またはWが5価でdが5)の時dは3または5、
Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、またはこれらの混合物、nはMの価数(すなわち、1又は2)、
Qは少なくとも1環状または多環状の4級アンモニウムイオン」)

2c 「Other Uses for SSZ-39
SSZ-39 can also be used as an adsorbent with high selectivities based on molecular sieve behavior and also based upon preferential hydrocarbon packing within the pores.
SSZ-39 may also be used for the catalytic reduction of the oxides of nitrogen in a gas stream. ・・・ Also, the SSZ-39 may contain a metal or metal ions within or on it which are capable of catalyzing the reduction of the nitrogen oxides. Examples of such metals or metal ions include copper, cobalt and mixtures thereof.
One example of such a process for the catalytic reduction of oxides of nitrogen in the presence of a zeolite is disclosed in U.S. Pat. No. 4,297,328 ・・・ There, the catalytic process is the combustion of carbon monoxide and hydrocarbons and the catalytic reduction of the oxides of nitrogen contained in a gas stream, such as the exhaust gas from an internal combustion engine. ・・・」(第13欄5行?25行)
(「SSZ-39の他の用途
SSZ-39は、分子ふるいの作用と、優先的な炭化水素の細孔内取り込みによる作用を利用した高選択性の吸着剤として使用できる。
また、SSZ-39は、気流中の窒素酸化物の触媒還元に使用できる。・・・ SSZ-39は、窒素酸化物の還元触媒作用のための金属、又は金属イオンを内部又は外部に有することができる。このような金属又は金属イオンとしては、銅、コバルト、これらの混合物が例示される。
ゼオライト触媒による窒素酸化物の触媒還元プロセスの一例は、米国特許第4297328号に開示される。そこには、触媒プロセスとして、一酸化炭素と炭化水素の燃焼、及び内燃機関の排気ガスなどの気流中に含まれる窒素酸化物の触媒還元が示されている。 ・・・」)

ウ 甲3の記載事項
甲3の【0002】、【0004】などによると、甲3には、ディーゼル排ガスの窒素酸化物を、アンモニアを用いてSCR触媒層で脱硝した後、脱硝反応に使用されなかったリークアンモニアは、アンモニア酸化触媒層で酸化分解することが記載されている。

(2)甲1に記載された発明
甲1に記載された発明
記載事項1aによると、選択的接触還元触媒の上に排ガスを通過させて窒素酸化物をアンモニアによって還元する方法が記載されている。また、記載事項1bによると、前記触媒として、ZSM5、モルデナイト、γゼオライト及びβゼオライトなどのゼオライト触媒を用いることができ、また、ゼオライトは1?10質量%の銅を含むことができる。

以上のことから、甲1には、本件発明1の記載にならって整理すると、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されているといえる。
「1?10質量%の銅を含むゼオライト触媒の存在下で、窒素酸化物をアンモニアと接触させることによって、ガス中の窒素酸化物を選択的接触還元する方法であり、
ゼオライト触媒がハニカムモノリスに担持されたものであり、
ゼオライト触媒が、ZSM5、モルデナイト、γゼオライト又はβゼオライトである、方法。」

(3)対比・判断
ア 本件発明1について
本件発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明の「アンモニア」、「ハニカムモノリス」、「担持」は、本件発明1の「窒素系還元剤」、「基材」、「塗布」にそれぞれ相当する。
また、甲1発明の「ZSM5、モルデナイト、γゼオライト又はβゼオライト」は、本件発明1の「アルミノケイ酸」に相当する。

以上のことから、本件発明1と甲1発明とは、
「0.1から10重量%の銅を含むゼオライト触媒の存在下で、窒素酸化物を窒素系還元剤と接触させることによって、ガス中の窒素酸化物を選択的触媒還元(SCR)する方法であり、
ゼオライト触媒が基材に塗布されたものであり、
ゼオライト触媒が、アルミノケイ酸である、方法。」
の点で一致し、以下の点で相違する。

・ 相違点1 本件発明1は、ゼオライト触媒が、AEI骨格を有するアルミノケイ酸であるのに対し、甲1発明は、ZSM5、モルデナイト、γゼオライト又はβゼオライトからなるアルミノケイ酸である点。

・ 相違点2 本件発明1は、「但し、触媒は鉄を含まない」と特定されているのに対し、甲1発明は、触媒が鉄を含むかどうかについて規定されていない点。

そこで、上記相違点1について検討する。
甲2には、記載事項2a?2cによると、アルミノケイ酸ゼオライトであるSSZ-39を窒素酸化物の触媒還元に使用すること、及び触媒還元作用のために銅を含むようにしてよいことも記載されている。
すなわち、甲2には、銅を含むAEI骨格を有するアルミノケイ酸からなる触媒によって、ガス中の窒素酸化物を選択的接触還元することが開示されているといえる。
しかし、記載事項2a?2cには、還元剤を何にするかは明らかではなく、また、記載事項2cにおいて甲2に記載の触媒還元プロセスについて援用されている米国特許第4297328号を参照すると、排ガス中の炭化水素の存在下で窒素酸化物を接触還元することが記載されているのみであり、アンモニアなどの窒素系還元剤を用いることは何ら想定されていない。
そうすると、アンモニアを還元剤として用いる甲1発明において、ゼオライト触媒として甲2に記載されたSSZ-39からなるアルミノケイ酸を転用することは、当業者が容易に想到し得たものであるとはいえない。
なお、甲3は、上記のとおり、SCR触媒にアンモニア酸化触媒を設けることを開示するにとどまる。

したがって、相違点2について検討するまでもなく、本件発明1は,甲1?甲3に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

イ 本件発明2、3について
本件発明2は、NH_(3)-SCR触媒を含む本件発明1と共通する事項が特定された触媒製造品の発明である。
また、本件発明3は、本件発明2の特定事項をすべて含む発明である。
そうすると、本件発明2、3は、本件発明1と同様の理由により、甲1?甲3に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。


第5 むすび
以上のとおりであるから、本件請求項1?3に係る特許は、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立ての理由によっては、取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1?3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2018-03-29 
出願番号 特願2014-185086(P2014-185086)
審決分類 P 1 652・ 16- Y (B01D)
P 1 652・ 121- Y (B01D)
P 1 652・ 537- Y (B01D)
最終処分 維持  
前審関与審査官 森井 隆信  
特許庁審判長 豊永 茂弘
特許庁審判官 後藤 政博
山本 雄一
登録日 2016-12-09 
登録番号 特許第6053734号(P6053734)
権利者 ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー
発明の名称 遷移金属/ゼオライトSCR触媒  
代理人 園田・小林特許業務法人  

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