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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1342602
審判番号 不服2017-13068  
総通号数 225 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-09-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-09-05 
確定日 2018-07-26 
事件の表示 特願2012-171740「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成26年2月20日出願公開、特開2014-30521〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年8月2日の出願であって、平成28年4月15日付けの拒絶理由通知に対し、同年6月27日に意見書及び手続補正書が提出され、平成28年12月13日付けの最後の拒絶理由通知に対し、平成29年2月3日に意見書及び手続補正書が提出され、同年6月5日付け(発送日:6月20日)で同年2月3日付手続補正の却下の決定とともに拒絶査定がなされ、これに対して、平成29年9月5日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたものである。

第2 平成29年9月5日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成29年9月5日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.本件補正の概要
本件補正は特許請求の範囲の請求項1を補正する内容を含んでおり、平成28年6月27日付けの手続補正と本件補正の特許請求の範囲の請求項1の記載はそれぞれ以下のとおりである(下線部は、補正箇所を示す。)。

(補正前:平成28年6月27日付け手続補正)

「【請求項1】
始動条件の成立に基づき、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段での制御に利用する乱数を生成する乱数生成手段と、
遊技盤の遊技領域内へ遊技球を発射する発射手段と、を備え、
前記遊技制御手段は、
前記乱数生成手段が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用し、
前記発射手段は、予め定められた発射周期で連続して遊技球を発射可能であり、
前記乱数生成手段で生成される乱数の範囲は、前記発射周期と当該範囲に属するすべての乱数が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定されるとともに、
当該乱数の大きさmは、m=2^(n)(nは4の倍数)に設定されることを特徴とする遊技機。」

(補正後:本件補正である平成29年9月5日付け手続補正)

「【請求項1】
始動条件の成立に基づき、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段での制御に利用する乱数を生成する乱数生成回路と、
遊技盤の遊技領域内へ遊技球を発射する発射手段と、を備え、
前記発射手段は、予め定められた発射周期で連続して遊技球を発射可能であり、
前記乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取るように構成され、
前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲は、前記発射周期と当該範囲に属するすべての値が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定されるとともに、
当該乱数の大きさmは、m=2^(n)(nは4の倍数)に設定され、
前記遊技制御手段は、
所定の起動信号が発生すると、所定の条件に対応して、初期化内容が異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行し、
前記初期化処理の終了後、前記乱数生成回路に前記乱数の生成を開始させ、
その後、前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用することを特徴とする遊技機。」

2.補正の適否
(以下では、本件補正後や本件補正前を単にそれぞれ「補正後」や「補正前」ともいう。)
(1)補正後の請求項1は、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である「乱数生成手段」を「乱数生成回路」と特定することにより、「手段」を「回路」に限定するとともに、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である「生成」される「乱数」について、「電源投入毎に異なる初期値を取るように構成され」と特定することにより、「生成」される「乱数」の「初期値」の設定に係る事項を限定するものである。

(2)補正後の請求項1は、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である、「設定される」「乱数の範囲」について、「生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲」と限定している。また、補正後の請求項1は、「前記発射周期と当該範囲に属するすべての値が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定される」と特定しているところ、これは、補正前の請求項1で特定された「当該範囲に属するすべての乱数」を「当該範囲に属するすべての値」とする補正を含むものであり、実質的な変更を伴わないものである。

(3)補正後の請求項1は、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である「遊技制御手段」について、補正前は「前記乱数生成手段が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用し」と特定されたものを、補正後は、「所定の起動信号が発生すると、所定の条件に対応して、初期化内容が異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行し、前記初期化処理の終了後、前記乱数生成回路に前記乱数の生成を開始させ、その後、前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用すること」と特定することにより、補正前の請求項1に記載の「遊技制御手段」を限定するものである。

そして、補正前の請求項1に記載された発明と、補正後の請求項1に記載される発明とは、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものに該当する。
そして、本件補正は、明細書の段落【0095】、【0119】?【0135】、【0088】?【0108】の記載に基づいており、いわゆる新規事項を追加するものではない。

3.独立特許要件
そこで、本件補正後の請求項1に記載される発明(以下、「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か、すなわち、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか否か、について以下検討する。

(1)本件補正発明
本件補正発明は、上記「1.本件補正の概要」において示した次に特定されるとおりのものである(A?Kについては、発明特定事項を分説するため当審で付した。)。

「A 始動条件の成立に基づき、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、

B 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、

C 前記遊技制御手段での制御に利用する乱数を生成する乱数生成回路と、

D 遊技盤の遊技領域内へ遊技球を発射する発射手段と、を備え、

E 前記発射手段は、予め定められた発射周期で連続して遊技球を発射可能であり、

F 前記乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取るように構成され、

G 前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲は、前記発射周期と当該範囲に属するすべての値が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定されるとともに、

H 当該乱数の大きさmは、m=2^(n)(nは4の倍数)に設定され、

I 前記遊技制御手段は、所定の起動信号が発生すると、所定の条件に対応して、初期化内容が異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行し、

J 前記初期化処理の終了後、前記乱数生成回路に前記乱数の生成を開始させ、

K その後、前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用することを特徴とする遊技機。」

(2)刊行物の記載事項
(2-1)刊行物1に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された本願の出願前に頒布された刊行物である特開2011?156082号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(ア)「【0025】
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10(本発明の「弾球遊技機」に相当する)に係る一実施形態を、図1?図86に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、ガイドレール12にて囲まれた略円形の遊技領域R1が設けられている。
【0026】
(省略)
【0027】
前面枠10Zの右下角部の後側には、本発明に係る発射装置の本体部(図示せず)が備えられ、その発射装置の一部である操作ノブ28が、前面枠10Zの右下角部の前面側に突出している。そして、操作ノブ28を例えば時計回り方向に回動操作すると遊技球が、遊技領域R1へと送り込まれる。このとき、回動操作角を大きくするに従って遊技球の発射強度が増すようになっている。これにより、遊技者は、遊技球を遊技領域R1の左側の領域か、右側の領域かを選んで打ち分けることができる。」

(イ)「【0057】
図8には、パチンコ遊技機10の制御に係る電気的な構成が示されている。同図において符号50は、メイン制御基板50であって、CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM51Cから後述する主制御回路メインプログラムPG1(図10参照)を取り出してランする。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W,サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する。」

(ウ)「【0062】
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、「大当り」を引き当てると、大当り遊技(本発明に係る「特別遊技」に相当する)が実行され、所定期間(例えば30秒開放又は8個入賞の何れかを1ラウンドとして、15ラウンド)に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開く。すると、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出される。
【0063】?【0064】
(省略)
【0065】
中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されない。ここで、当否判定の結果が当りになって「大当り遊技」が実行される確率は、例えば1/397.18(165/65536)に設定されている。
【0066】
また、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14F及び液晶表示画面34に表示される。詳細には、まず、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、当否判定の結果が「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、当否判定の結果が「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示される。そして、メイン制御基板50からは「大当りかハズレか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52はメイン制御基板50から送られた「大当りかハズレか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。図1に示すように、液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「1」?「7」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、中央始動入賞口14に遊技球が入球して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、メイン制御基板50から送られた情報が「ハズレ」ならば特定図柄組み合わせ以外の図柄(例えば613のバラけ目等)、「大当り」ならば特定図柄組み合わせ(例えば111のゾロ目等)が液晶表示画面34上に表示される。」

(エ)「【0107】
図9には、メイン制御基板50に備えられたRAM51Bの記憶領域R0が概念的に示されている。この記憶領域R0は、例えば、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間に設けられた第1,第2のカウンタ値記憶領域R10,R11が、表1(A)に示した各種の乱数カウンタ値のデータ格納部になっている。また、アドレス空間に設けられた普通図柄カウンタ値記憶領域R12が、普通図柄表示部18Fを用いた判定を行うための各種の乱数カウンタ値のデータ格納部になっている(表1(B)参照)。さらに、このアドレス空間は、乱数カウンタのデータ格納部以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。また、RAM51Bには、カウンタ値の更新値記憶領域、CPU51Aの作業領域も備えられている。なお、フラグは、全てデフォルトは「OFF(オフ)」又は「0」になっており、カウンタ値等は、全てデフォルトは「0」になっており、さらに、後述するステータスは、全てデフォルトが「1」になっている。
【0108】
【表1】
【0109】
本実施例では、上記表1(A)における「特別図柄1大当り判定用(ラベル-TRND-A1)」と、「特別図柄2大当り・小当り判定用(ラベル-TRND-A2)」と、「普通図柄当り判定用(ラベル-TRND-H)」の乱数カウンタは、ハード乱数を用いている。ハード乱数は、内部システムクロック10.000MH(10000000分の1秒ごと)で値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していく(乱数の値は0?65535となる)。乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10?R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。ここで、乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒と非常に短いため、外部から特定のタイミングを狙って大当たりを誘発することは難しい。
【0110】
その他の乱数カウンタは、ソフト乱数を用いている。ソフト乱数は、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、所定の処理(4msごとの割り込み)が実行される度に、1インクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10?R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。また、各乱数カウンタのカウント結果が、各乱数カウンタによって異なる「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。これにより、更新値記憶領域に格納されているデータが更新されていき、上記表1(A)に示した各乱数カウンタのカウンタ値同士の組み合わせが変化していく。
【0111】
そして、中央始動入賞口14に遊技球が入賞したときには第1カウンタ値記憶領域R10に、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞したときには第2カウンタ値記憶領域R11に、始動ゲート18を遊技球が通過したときには普通図柄カウンタ値記憶領域R12に、更新値記憶領域の各種カウンタ値群が格納(記憶)される。」

(オ)「【0115】
メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから図10に示した主制御回路メインプログラムPG1を取り出してランする。同図に示すように、主制御回路メインプログラムPG1がランされると、まず初期設定が行われる(S1)。初期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU51Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。そして、RAMクリアスイッチがONされているか、もしくは電源断フラグがONでRAM51Bの内容が異常と判断された場合には、RAM51Bの初期化が行われる。なお、初期設定(S1)は、主制御回路メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0116】
初期設定(S1)に次いで、割り込みが禁止され(S2)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が実行される。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)では、上記表1(A)に示した乱数カウンタのうち、前記したソフト乱数を用いている各カウンタ値が1加算されて更新される。各カウンタの設定上限値に至ると次に0に戻って再び加算が行なわれる。更新されたカウンタ値はメイン制御基板50のRAM51Bの記憶領域R0(図9参照)のうち、前記した更新値記憶領域(図示せず)に逐一記憶され、この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了する。
【0117】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みが許可され(S4)、主制御基板割り込み処理(S5)が実行可能となる。主制御基板割り込み処理(S5)は、CPU51Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される。そして、主制御基板割り込み処理(S5)が終了してから、次に主制御基板割り込み処理(S5)が開始されるまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにCPU51Aに割り込みパルスが入力した場合は、主制御基板割り込み処理(S5)はすぐには開始されず、割り込み許可(S4)がされてから開始される。」

(カ)「【0148】
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、賞球制御処理(S14)に次いで始動スイッチ検出処理(S15)が行われる。この処理(S15)は、図30に示されており、入力処理(S11)において始動口(始動ゲート18、中央始動入賞口14、サイド始動入賞口40A)に入賞があった場合に、始動ゲート18及び中央始動入賞口14の入賞に対しては保留球処理を行い、当該始動口への入賞に対する乱数値を取得して、記憶領域R0(図9参照)の対応する第1、第2カウンタ値記憶領域R10、R11に記憶する。
【0149】
(省略)
【0150】
普通図柄入賞がない場合(S150でno)、及び、普通図柄入賞があるが保留球数が4以上であれば(S150でyesかつS151でyes)、ステップ154へ進む。ステップ154において、特図1入賞があるか(中央始動入賞口14へ入賞したか)どうか判断する。ここで、特図1入賞がある場合(S154でyes)、始動口スイッチ通過処理として賞球設定がされ(S155)、保留球数(特別図柄1保留球数)が4以上であるか判断する(S156)。保留球数が4以上でなければ(S156でno)、特別図柄1保留球数に1加算し(S207)、サブ制御出力処理(S157(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、特図1関係乱数取得処理が行われる(S158)。特図1入賞がない場合(S154でno)、特図1入賞があるが保留球数が4以上であれば(S154でyesかつS156でyes)、ステップ159へ進む。
【0151】
(省略)
【0152】
なお、特図1関係乱数取得処理及び特図2関係乱数取得処理では、記憶領域R0(図9参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている特別図柄2及び特別図柄1関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A2)、大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AZ1)、小当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AZ2)、リーチ有無決定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RC)、特別図柄変動パターン選択用1乱数カウンタ(ラベル-TRND-T1)、特別図柄変動パターン選択用2乱数カウンタ(ラベル-TRND-T2)である。ここで、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するアドレス空間に取得乱数値がセーブされることを意味する。
【0153】
これらにより、始動ゲート18に遊技球が通過するたびに、更新領域の普通図柄関係の更新乱数値を普通図柄カウンタ値記憶領域R12(図9参照)に取り込み、中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特別図柄1関係の更新乱数値を特別図柄1カウンタ値記憶領域R10(図9参照)に取り込み、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するたびに、特別図柄2関係の更新乱数値を特別図柄2カウンタ値記憶領域R11(図9参照)に取り込む。」

(キ)「【0169】
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、普通動作処理(S17)に次いで特別動作処理(S18)が行われる。この処理(S17)は、図42?図74に示されており、特別図柄1表示部14F又は特別図柄2表示部40Fの表示と、表示装置13の表示を制御するための処理である。
【0170】?【0175】
(省略)
【0176】
図42に示すように、特別動作処理(S18)では、サイド大入賞口内処理(S180)に続いて、普通動作処理(S16)と同様に、遊技の状態を12の状態に場合分け、それら各状態を「特別動作ステータス0?12」に割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「0」である場合に特別図柄待機処理(S182)を行い、「特別動作ステータス」が「1」である場合に特別図柄変動処理(S183)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合に特別図柄確定処理(S184)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合に大当り開始処理(S185)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合に大入賞口開放処理(S186)を行い、「特別動作ステータス」が「5」である場合に大入賞口閉鎖1処理(S187)を行い、「特別動作ステータス」が「6」である場合に大入賞口閉鎖2処理(S188)を行い、「特別動作ステータス」が「7」である場合に大当り終了処理(S189)を行い、「特別動作ステータス」が「8」である場合に小当り開始処理(S190)を行い、「特別動作ステータス」が「9」である場合に小当り開放処理(S191)を行い、「特別動作ステータス」が「10」である場合に小当り閉鎖処理(S192)を行い、「特別動作ステータス」が「11」及び「12」である場合に小当り終了処理(S193)を行う。
【0177】
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが0の場合に実行される特別図柄待機処理(S182)では、図45に示すように、特別図柄1の保留球数が0かどうか判断する(S259)。そして、特別図柄1の保留球数が0かでなければ(S259でno)、以下の処理(S853?S858)を順に実行する。実行後、特別動作ステータスを1に設定して(S859)、この処理(S182)を終了する。
【0178】
(省略)
【0179】
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1大当り判定処理(S854)は、図47に示されており、第1カウンタ値記憶領域R10に格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S273)。これにより、下記表3に示すように、当り設定値として例えば「0」?「164」が設定され、ハズレ設定値として例えば、「165」?「65535」が設定される(判定値は通常遊技状態、時短状態とも同じ)。
【表3】
【0180】
続いて、乱数比較処理(S881)が実行される。乱数比較処理(S881)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断する。そして、図47に示した特別図柄1大当り判定処理(S854)において、乱数比較処理(S881)に次いで大当りフラグを設定し(S882)、判定された特別図柄1大当り乱数バッファが0クリアされる(S883)。」

上記(ア)?(キ)の記載事項及び図面から、以下の事項が導かれる。

(2-1-a)上記(ア)【0025】には、「パチンコ遊技機10」が記載されている。
上記(ウ)【0065】には、「中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されない」と記載されており、【0066】には、「当否判定の結果は、特別図柄1表示部14F・・・に表示され」、「特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、・・・「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、・・・「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示され」と記載されている。
上記(ウ)【0062】には、「「大当り」を引き当てると、大当り遊技・・・が実行され、所定期間・・・に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開」き、「開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出される」と記載されている。
そうすると、刊行物1には、「中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されず、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14Fに表示され、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示され、「大当り」を引き当てると、大当り遊技が実行され、所定期間に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開き、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出されるパチンコ遊技機10」が記載されていると認められる。

(2-1-b)上記(イ)【0057】には、「パチンコ遊技機10の制御に係る電気的な構成」として、「CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備え」た「メイン制御基板50」が記載され、「メイン制御基板50のCPU51A」は、「入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W,サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する」ことが記載されている。
そうすると、刊行物1には、「CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えたパチンコ遊技機10の制御に係るメイン制御基板50であって、CPU51Aは、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W、サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御するメイン制御基板50」が記載されていると認められる。

(2-1-c)上記(ア)【0027】には、「操作ノブ28を例えば時計回り方向に回動操作すると遊技球が、遊技領域R1へと送り込まれ」、「回動操作角を大きくするに従って遊技球の発射強度が増すようになっている」「発射装置」が記載されている。
そうすると、刊行物1には、「操作ノブ28を回動操作して回動操作角の大きさに従って発射強度を増すことにより、遊技領域R1へ遊技球を送り込む発射装置」が記載されていると認められる。

(2-1-d)上記(オ)【0115】には、「メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから・・・主制御回路メインプログラムPG1を取り出してラン」をし、「・・・カウンタ値のリセット等」の「初期設定(S1)」が行われ、「RAMクリアスイッチがONされている・・・場合には、RAM51Bの初期化が行われ」、「初期設定(S1)は、主制御回路メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない」と記載されている。
そうすると、刊行物1には、「メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから主制御回路メインプログラムPG1を取り出して、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行されて、カウンタ値のリセット等の初期設定(S1)が行われ、RAMクリアスイッチがONされている場合には、RAM51Bの初期化が行われるように構成されること」が記載されていると認められる。

(2-1-e)上記(エ)【0109】には、「特別図柄1大当り判定用」の「乱数カウンタ」は、「ハード乱数」を用いており、「ハード乱数は、内部システムクロック10.000MH(10000000分の1秒ごと)で値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していく(乱数の値は0?65535となる)」ものであることが記載されており、「乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い」、「乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒」であることが記載されている。
そうすると、刊行物1には、「特別図柄1大当り判定用の乱数カウンタで生成されるハード乱数は、内部システムクロックで値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していくものであり、乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い、乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒であること」及び「ハード乱数の値は0?65535であること」が記載されていると認められる。

(2-1-f)上記(カ)【0148】には、「主制御基板割り込み処理(S5)」において、「始動スイッチ検出処理(S15)が行われ・・・中央始動入賞口14・・・に入賞があった場合に、・・・当該始動口への入賞に対する乱数値を取得して、・・・対応する第1・・・カウンタ値記憶領域R10・・・に記憶する」と記載されている。
また、上記(カ)【0150】には、「特図1入賞があるか(中央始動入賞口14へ入賞したか)どうか判断」され、「特図1入賞がある場合・・・特図1関係乱数取得処理が行われる」と記載されている。
上記(カ)【0152】には、「特図1関係乱数取得処理・・・では、記憶領域R0・・・の更新値記憶領域・・・に記憶されている・・・特別図柄1関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。」「ここで取得される乱数値は、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)・・・である。」と記載されている。
上記(カ)【0153】には、「中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特別図柄1関係の更新乱数値」が「特別図柄1カウンタ値記憶領域R10」に「取り込」まれることが記載されている。
そうすると、刊行物1には、「中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特図1入賞があると判断されて、特図1関係乱数取得処理が行われ、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を当該始動口への入賞に対する乱数値として取得して、特別図柄1カウンタ値記憶領域R10に取り込まれること」が記載されていると認められる。

(2-1-g)上記(キ)【0169】、【0176】及び【0177】には、「主制御基板割り込み処理(S5)」において、「特別動作処理(S18)」が行われ、「特別動作ステータス」が「0」である場合に「特別図柄待機処理(S182)」が行われることが記載されている。
また、上記(キ)【0179】には、「特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1大当り判定処理(S854)は、・・・第1カウンタ値記憶領域R10に格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセット」して、「乱数比較処理(S881)が実行され」、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断」され、「特別図柄1大当り判定処理(S854)において、乱数比較処理(S881)に次いで大当りフラグを設定し(S882)、判定された特別図柄1大当り乱数バッファが0クリアされる(S883)」ことが記載されている。
そうすると、刊行物1には、「格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を取り出し、当該カウンタ値が当り乱数上限値以下か、当り乱数下限値以上か判断される乱数比較処理が実行されて大当りフラグが設定されることにより、特別図柄1大当り判定処理が行われること」が記載されていると認められる。

(2-1-h)上記(オ)【0117】には、「主制御基板割り込み処理(S5)は、CPU51Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される」と記載されている。
また、上記(2-1-g)において述べたことから、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は、「乱数比較処理(S881)」に利用されており、この「乱数比較処理(S881)」は「特別図柄1大当り判定処理(S854)」に含まれており(図面【図47】参照)、この「特別図柄1大当り判定処理(S854)」は、「主制御基板割り込み処理(S5)」の中で実行されるものであるから(図面【図11】、【図42】、【図45】の各フローチャートも参照)、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は、「主制御基板割り込み処理(S5)」において利用されていると認められる。
そして、(2-1-e)において述べたことから、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は、「乱数カウンタ」で「生成」される「ハード乱数」である。
そうすると、刊行物1には、「CPU51Aに割り込みパルスが入力することにより実行される主制御基板割り込み処理(S5)において利用される特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)をハード乱数として生成する乱数カウンタ」が記載されていると認められる。

(2-1-i)図面【図82】には、変動パターン選択テーブル1及び2が記載されており、当該テーブル1及び2には、それぞれ特別図柄1変動通常状態の変動パターン1?16及び時短状態の変動パターン1?4の変動時間が示されており、これらの変動時間のうち、最大の変動時間は63000msであることが読み取れる。
そうすると、刊行物1には、「特別図柄1の変動パターンの最大変動時間は63000msであること」が記載されていると認められる。

上記(2-1-a)?(2-1-i)の認定事項を総合すれば、刊行物1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる(a?kは発明の構成を分説するため当審で付した。)。

「a 中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されず、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14Fに表示され、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示され、「大当り」を引き当てると、大当り遊技が実行され、所定期間に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開き、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出されるパチンコ遊技機10において、

b CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えたパチンコ遊技機10の制御に係るメイン制御基板50であって、CPU51Aは、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W、サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御するメイン制御基板50と、

c CPU51Aに割り込みパルスが入力することにより実行される主制御基板割り込み処理(S5)において利用される特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)をハード乱数として生成する乱数カウンタと、

d 操作ノブ28を回動操作して回動操作角の大きさに従って発射強度を増すことにより、遊技領域R1へ遊技球を送り込む発射装置と、を備え、

g 特別図柄1大当り判定用の乱数カウンタで生成されるハード乱数は、内部システムクロックで値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していくものであり、乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い、乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒であり、特別図柄1の変動パターンの最大変動時間は63000msであり、

h ハード乱数の値は0?65535であり、

i メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから主制御回路メインプログラムPG1を取り出して、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行されて、カウンタ値のリセット等の初期設定(S1)が行われ、RAMクリアスイッチがONされている場合には、RAM51Bの初期化が行われるように構成され、

k 中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特図1入賞があると判断されて、特図1関係乱数取得処理が行われ、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を当該始動口への入賞に対する乱数値として取得して、特別図柄1カウンタ値記憶領域R10に取り込まれ、格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を取り出し、当該カウンタ値が当り乱数上限値以下か、当り乱数下限値以上か判断される乱数比較処理が実行されて大当りフラグが設定されることにより、特別図柄1大当り判定処理が行われるパチンコ遊技機10」


(2-2)刊行物2に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された本願の出願前に頒布された刊行物である特開2008?194171号公報(以下、「刊行物2」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(ク)「【0010】
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1?図37にしたがって説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視可能な状態で保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行うランプ・LED16が設けられている。外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び遊技球を遊技領域13aに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル19が装着されている。なお、遊技領域13aに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル19の回動量に応じて発射の強弱が設定される。」

(ケ)「【0028】
本実施形態において、第1大当り遊技の規定開放時間(第1の開放時間)は、大入賞口装置28が開放されてから発射される遊技球数が規定入賞個数(本実施形態では10個)以上の遊技球数となる時間に定めている。本実施形態では、発射ハンドル19の回動状態を保持することにより1分間に100個の遊技球を連続的に発射可能とされており、0.6秒間隔で遊技球が発射されることとなる。このため、発射ハンドル19の回動状態を保持した状態において、大入賞口装置28が開放されてから規定入賞個数である10個の遊技球を発射するまでに要する時間は、6.0秒となる。すなわち、第1大当り遊技では、大入賞口装置28の規定開放時間を6.0秒よりも十分長い25秒に定めることで、前記規定入賞個数分の遊技球を大入賞口装置28へ高い割合(略、100%)で入球可能になっている。したがって、第1大当り遊技では、規定ラウンド数のラウンド遊技において、規定入賞個数の遊技球を入球させ、各ラウンド遊技で規定入賞個数の遊技球を入球させた分の賞球(10(規定入賞個数)×15(賞球数)×15(規定ラウンド数)=2250個)を獲得できるチャンスが遊技者に与えられる大当り遊技となる。なお、賞球を獲得とは、パチンコ機10から払出された遊技球の数であり、必ずしも遊技者の保有する遊技球が賞球分だけ増加するとは限らない。」

上記(ク)及び(ケ)の記載事項から、以下の事項が導かれる。

(2-2-a)上記(ク)【0010】には、「パチンコ遊技機」が記載されており、「中枠12の下部には、・・・遊技球を遊技領域13aに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル19が装着されて」おり、「遊技領域13aに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル19の回動量に応じて発射の強弱が設定される」ことが記載されている。
(2-2-b)上記(ケ)【0028】には、「発射ハンドル19の回動状態を保持することにより1分間に100個の遊技球を連続的に発射可能とされており、0.6秒間隔で遊技球が発射されること」が記載されている。

上記(2-2-a)及び(2-2-b)を総合すれば、刊行物2には、以下の事項(以下、「刊行物2記載事項」という。)が記載されていると認められる。
「パチンコ遊技機の中枠12の下部には、遊技球を遊技領域13aに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル19が装着されており、遊技領域13aに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル19の回動量に応じて発射の強弱が設定され、発射ハンドル19の回動状態を保持することにより1分間に100個の遊技球を連続的に発射可能とされており、0.6秒間隔で遊技球が発射されること」


(2-3)刊行物3に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された本願の出願前に頒布された刊行物である特開2011?4901号公報(以下、「刊行物3」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(コ)「【0146】
ステップS306では、発射制御部178に向けて発射許可コマンドを送信する。その後に、本遊技球発射制御処理を終了する。発射制御部178は、主制御装置161のMPU163から発射許可コマンドを受信することで、既に説明したように、操作ハンドル74の回転操作量に応じた駆動信号をソレノイド52に出力する。これにより、操作ハンドル74の回転操作量に応じた勢いで、1個の遊技球が遊技球発射機構51から遊技領域に向けて発射される。
【0147】
すなわち、本パチンコ機10では、遊技者が発射止めスイッチ112を操作しておらず、さらに操作ハンドル74及び補助操作部121の両方を触れている状態で操作ハンドル74が回転操作されることで、基準発射周期である0.6secに1回、1個の遊技球が発射される。また、操作ハンドル74を一定の回転位置に維持するとともに、遊技球の発射が許容される態様での発射操作装置71の操作を継続することで、基準発射周期の経過毎に1個の遊技球の発射が同一又は略同一の勢いで行われ続ける。」

上記(コ)の記載事項から、以下の事項が導かれる。

(2-3-a)【0146】には、「操作ハンドル74の回転操作量に応じた勢いで、1個の遊技球が遊技球発射機構51から遊技領域に向けて発射される」ことが記載されている。

(2-3-b)【0147】には、「パチンコ機10」では、「遊技者が発射止めスイッチ112を操作しておらず、さらに操作ハンドル74及び補助操作部121の両方を触れている状態で操作ハンドル74が回転操作されることで、基準発射周期である0.6secに1回、1個の遊技球が発射され」、「操作ハンドル74を一定の回転位置に維持するとともに、遊技球の発射が許容される態様での発射操作装置71の操作を継続することで、基準発射周期の経過毎に1個の遊技球の発射が同一又は略同一の勢いで行われ続ける」ことが記載されている。

上記(2-3-a)及び(2-3-b)を総合すれば、刊行物3には、以下の事項(以下、「刊行物3記載事項」という。)が記載されていると認められる。
「パチンコ機10の操作ハンドル74の回転操作量に応じた勢いで、1個の遊技球が遊技球発射機構51から遊技領域に向けて発射され、遊技者が発射止めスイッチ112を操作しておらず、さらに操作ハンドル74及び補助操作部121の両方を触れている状態で操作ハンドル74が回転操作されることで、基準発射周期である0.6secに1回、1個の遊技球が発射され、操作ハンドル74を一定の回転位置に維持するとともに、遊技球の発射が許容される態様での発射操作装置71の操作を継続することで、基準発射周期の経過毎に1個の遊技球の発射が同一又は略同一の勢いで行われ続けること」

(2-4)刊行物4に記載された事項
前置報告書において新たに引用された本願の出願前に頒布された刊行物である特開2011?194004号公報(以下、「刊行物4」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(サ)「【0071】
ここで、既に説明したとおり、進行用MPU102では各種抽選を実行するが、当該抽選に際しては、所定の数値範囲内において順次更新される数値情報が取得されて利用される。この場合に、本パチンコ機10では所定の抽選に利用される数値情報の更新を行うための制御手段が更新用MPU121として進行用MPU102とは別に設けられている。より具体的には、更新用MPU121は、進行用MPU102とは別チップとして設けられている。
【0072】
更新用MPU121は、進行用MPU102にて所定の処理が実行されている状況であっても、それに並行して独自の処理を実行可能なものである。更新用MPU121には、制御部及び演算部を含む演算処理装置である更新用CPU122の他に、更新用の不揮発性メモリ123及び更新用の揮発性メモリ124が内蔵されている。」

(シ)「【0119】
<進行用MPU102及び更新用MPU121にて実行される各種処理について>
次に、進行用MPU102及び更新用MPU121にて実行される各種処理を説明する。進行用MPU102の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に起動されるタイマ割込み処理とがある。更新用MPU121の処理としては大別して、進行用MPU102からの起動指示に伴い起動される初期起動処理と、当該初期起動処理の実行後において定期的に起動される更新側定期処理とがある。
【0120】
以下の各種処理の説明では、先ず、進行用MPU102のメイン処理と、更新用MPU121の初期起動処理とについて、両処理の対応関係を示しながら説明し、その後に、進行用MPU102のタイマ割込み処理と、更新用MPU121の更新側定期処理とについて、両処理の対応関係を示しながら説明する。」

(ス)「【0132】
ステップS108の処理の実行後は、ステップS109にて、大当たり乱数カウンタC1の初期値を取得する処理を実行する。詳細は後述するように、更新用MPU121では、パチンコ機10の復電時(停電からの復旧及び電源のON操作を含む)における大当たり乱数カウンタC1の初期値が固定されないようにするための処理を実行する。
【0133】
ステップS109では、その初期値の送信指示を更新用MPU121に対して行うとともに、当該初期値の情報が送信されるまで待機する処理を実行する。そして、初期値の情報が送信された場合に、ステップS110に進む。ステップS110では、ステップS109にて更新用MPU121から取得した初期値の情報を、大当たり乱数カウンタC1の1周判定用の数値情報として進行用RWM105に書き込み保存する。」

(セ)「【0137】
<更新用MPU121の初期起動処理>
次に、更新用MPU121の初期起動処理を説明する。
【0138】
初期起動処理では、パチンコ機10の復電時における大当たり乱数カウンタC1の初期値が固定されないようにするための処理を実行するとともに、乱数初期値カウンタCINIの初期値が固定されないようにするための処理を実行する。これら処理に際しては、更新用の不揮発性メモリ123における初期値テーブル記憶エリア123a(図5参照)に記憶された大当たり乱数用の初期値テーブル、及び乱数初期値用の初期値テーブルが利用される。
【0139】
初期起動処理の説明に先立ち、これら初期値テーブルについて図8を参照しながら説明する。図8(a)は大当たり乱数用の初期値テーブルを説明するための説明図であり、図8(b)は乱数初期値用の初期値テーブルを説明するための説明図である。
【0140】
図8(a)及び図8(b)に示すように、大当たり乱数用の初期値テーブル及び乱数初期値用の初期値テーブルはいずれも、ポインタ情報と初期値の数値情報とが設定されている。ポインタ情報は、大当たり乱数用の初期値テーブル及び乱数初期値用の初期値テーブルのそれぞれに対して設定されており、更新用の不揮発性メモリ123におけるポインタ情報記憶エリア123b(図5参照)に記憶されている。
【0141】
各ポインタ情報は、更新用MPU121において初期起動処理が実行される度にポインタ情報記憶エリア123bから読み出されて1加算されるように更新されるとともに、その更新後の各ポインタ情報はポインタ情報記憶エリア123bに上書きされる。この場合に、ポインタ情報記憶エリア123bは更新用の不揮発性メモリ123に設けられているため、パチンコ機10が電断状態となり更新用MPU121への電力供給が遮断されたとしても更新後のポインタ情報は記憶保持される。したがって、各ポインタ情報は、更新用MPU121にて初期起動処理が実行される度に1加算されることとなる。
【0142】
大当たり乱数用の初期値テーブルにおいてポインタ情報に対応させて設定されている初期値は、更新用MPU121において大当たり乱数の更新対象として設定可能な数値範囲に含まれる数値情報であり、ポインタ情報の数値毎に異なる初期値が設定されている。そして、当該ポインタ情報は、大当たり乱数の更新対象として設定可能な数値範囲の最大値分設定されているため、大当たり乱数用の初期値テーブルには、大当たり乱数用の更新対象として設定可能な数値情報の全てがポインタ情報と1対1で対応付けて設定されている。また、図8(a)に示すように、ポインタ情報の数値の順序に対して、初期値の数値情報は不規則な並びとなるように設定されている。」

上記(サ)?(セ)の記載事項から、以下の事項が導かれる。

(2-4-a)上記(サ)【0071】には、「パチンコ機10」において、「各種抽選を実行する」「進行用MPU102」とは別に「所定の抽選に利用される数値情報の更新を行うため」「更新用MPU121」が設けられていることが記載されている。

(2-4-b)上記(シ)【0119】には、「進行用MPU102の処理」として、「電源投入に伴い起動されるメイン処理」が行われ、「更新用MPU121の処理」として、「進行用MPU102からの起動指示に伴い起動される初期起動処理」が行われることが記載されている。

(2-4-c)上記(ス)【0133】には、「ステップS110では、ステップS109にて更新用MPU121から取得した初期値の情報を、大当たり乱数カウンタC1の1周判定用の数値情報として進行用RWM105に書き込み保存する」ことが記載されている。

(2-4-d)上記(セ)【0137】及び【0138】には、「更新用MPU121の初期起動処理」では、「パチンコ機10の復電時における大当たり乱数カウンタC1の初期値が固定されないようにするための処理を実行する」ことが記載されている。

(2-4-e)上記(セ)【0141】には、「各ポインタ情報は、更新用MPU121において初期起動処理が実行される度にポインタ情報記憶エリア123bから読み出されて1加算されるように更新されるとともに、その更新後の各ポインタ情報はポインタ情報記憶エリア123bに上書きされる」ことが記載されており、【0142】には、「ポインタ情報に対応させて設定されている初期値は、更新用MPU121において大当たり乱数の更新対象として設定可能な数値範囲に含まれる数値情報であり、ポインタ情報の数値毎に異なる初期値が設定されている」ことが記載されており、「ポインタ情報の数値の順序に対して、初期値の数値情報は不規則な並びとなるように設定されている」ことが記載されている。

上記(2-4-a)?(2-4-e)を総合すれば、刊行物4には、以下の事項(以下、「刊行物4記載事項」という。)が記載されていると認められる。

「パチンコ機10において、各種抽選を実行する進行用MPU102とは別に所定の抽選に利用される数値情報の更新を行うため更新用MPU121が設けられており、
進行用MPU102の処理として、電源投入に伴い起動されるメイン処理が行われ、
メイン処理のステップS110では、ステップS109にて更新用MPU121から取得した初期値の情報を、大当たり乱数カウンタC1の1周判定用の数値情報として進行用RWM105に書き込み保存し、
更新用MPU121の処理として、進行用MPU102からの起動指示に伴い起動される初期起動処理が行われ、
初期起動処理では、パチンコ機10の復電時における大当たり乱数カウンタC1の初期値が固定されないようにするための処理を実行し、
大当たり乱数用の初期値テーブルは、ポインタ情報と初期値の数値情報とが設定されており、
各ポインタ情報は、更新用MPU121において初期起動処理が実行される度にポインタ情報記憶エリア123bから読み出されて1加算されるように更新されるとともに、その更新後の各ポインタ情報はポインタ情報記憶エリア123bに上書きされ、
ポインタ情報に対応させて設定されている初期値は、大当たり乱数の更新対象として設定可能な数値範囲に含まれる数値情報であり、
ポインタ情報の数値の順序に対して、初期値の数値情報は不規則な並びとなるように設定されて、ポインタ情報の数値毎に異なる初期値が設定されていること」


(2-5)刊行物5に記載された事項
原査定と同日付けでした補正の却下の決定において引用された本願の出願前に頒布された刊行物である特開2012?45366号公報(以下、「刊行物5」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(ソ)「【0066】
乱数生成回路124は、大当りの判定等に使用される乱数を生成する回路であり、従来の遊技用マイクロコンピュータでは、外付けの回路として構成されていたものを内蔵するとともに、特有の機能を追加したものである。本実施形態においては、乱数生成回路124には、特図変動表示ゲームの結果が大当りとなる場合に停止図柄を決定するための大当り図柄乱数等を生成する第1乱数生成回路と、特図変動表示ゲームの結果を大当りとするか否かを決定するための大当り乱数を生成する第2乱数生成回路とが含まれる。これらの乱数生成回路については、図6?図9を用いて後に詳しく説明する。」

(タ)「【0075】
次に、本発明の実施形態の遊技用マイクロコンピュータ110における乱数生成回路124について詳細に説明する。前述したように、乱数生成回路124は、大当り図柄乱数等を生成する第1乱数生成回路124Aと大当り乱数を生成する第2乱数生成回路124Bとを有する。
図6は、第1乱数生成回路124Aのブロック図である。第1乱数生成回路(第1乱数生成手段)124Aは、乱数更新コントローラ608a、第1乱数用レジスタ群608b、第2乱数用レジスタ群608c、第3乱数用レジスタ群608d、及び第4乱数用レジスタ群608e等により構成される。」

(チ)「【0125】
次に、上記遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)110によって実行される遊技制御について説明する。
遊技用マイコン110による制御処理は、主に図13および図14に示すメイン処理と、所定時間周期(例えば2msecごと)に行われる図15に示すタイマ割込み処理とからなる。
【0126】
メイン処理は、電源が投入されることで開始される。このメイン処理においては、図13に示すように、まず、割込み禁止する処理(ステップS1)を行なってから、割込みが発生したときに実行するジャンプ先のベクタアドレスを設定する割込みベクタ設定処理(ステップS2)、割込みが発生したときにレジスタ等の値を退避する領域の先頭アドレスであるスタックポインタを設定するスタックポインタ設定処理(ステップS3)、割込み処理のモードを設定する割込みモード設定処理(ステップS4)を行う。
【0127】
次に、RAMやEEPROM等の読出し書込み可能なRWM(リードライトメモリ)のアクセス許可をし、全出力ポートをオフ(出力が無い状態)に設定する(ステップS5,S6)。その後、電源装置160内のバックアップ用メモリのクリアスイッチ162がオンしているか否か判定する(ステップS7)。ここで、クリアスイッチがオフであれば、ステップS8で、RWM内の停電検査領域のデータをチェックした後、停電復旧か否かおよびチェックサムと呼ばれるデータの正常/異常を調べるためのコードを検査する(ステップS9,S10)。
【0128】
ステップS9で停電復旧であると判定しステップS10でチェックサムが正常と判定した場合は、ステップS11で、読出し書込み可能なRWMに停電復旧時の初期値を設定してから、遊技枠の状態に係るデータを記憶しているメモリ領域をクリアし、他の制御装置へ停電復旧コマンドを送信する処理(ステップS12,S13)を行なって、図14のステップS17へ移行する。一方、ステップS9で停電復旧でないと判定またはステップS10でチェックサムが異常と判定した場合は、ステップS14で、使用中の読出し書込み可能なRWMをクリアする。それから、RWMに電源投入時の初期値をセーブしてから、他の制御装置へ電源投入コマンドを送信する処理(ステップS15,S16)を行なって、図14のステップS17へ移行する。
【0129】
また、上記ステップS7で、クリアスイッチがオンと判定した場合は、ステップS14へジャンプして使用中の読出し書込み可能なRWMをクリアし、RWMに電源投入時の初期値をセーブしてから、他の制御装置へ電源投入コマンドを送信する処理(ステップS15,S16)を行なって、図14のステップS17へ移行する。
【0130】
ステップS17では割込みタイマを起動し、次のステップS18で、乱数生成回路の起動処理を行なって乱数生成回路124を起動させる。具体的には、第1乱数生成回路124A(図6参照)では、CTC更新許可レジスタ608b1への設定、ソフト乱数処理の場合の最大値設定レジスタ608b4への最大値とモードの設定、タップ設定レジスタ608b2への乱数生成回路を起動させるためのコード(指定値)の設定などがCPU111によって行われる。第2乱数生成回路124B(図9参照)では、第2乱数回路起動レジスタ242に回路を起動させるためのコードをセットして第2乱数生成回路124Bを起動させる。」

(ツ)「【0140】
次に、図15のタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS37)の詳細を、図16を用いて説明する。
図16に示すように、特図ゲーム処理では、まず、始動入賞口56および第2の始動入賞口を有する普通変動入賞装置57への入賞(特図始動SW1,SW2)の監視と、入賞検出に基づき各種乱数値の取得および記憶を行う始動口スイッチ監視処理(ステップS361)を実行する。始動口スイッチ監視処理は、始動入賞口56の入賞の監視を行う始動口SW1監視処理(始動口スイッチ1監視処理)と普通変動入賞装置57への入賞の監視を行う始動口SW2監視処理(始動口スイッチ2監視処理)からなる。その後、特別変動入賞装置58内のカウントスイッチ58aからの入力の監視と入力数の計数を行うカウントスイッチ監視処理(ステップS362)を実行する。」

(テ)「【0149】
次に、図15の特図ゲーム処理中の始動口スイッチ監視処理(ステップS361)において実行される始動口SW2監視処理(始動口スイッチ2監視処理)の詳細を、図16を用いて説明する。
始動口SW2監視処理(始動口スイッチ2監視処理)では、まず、普通変動入賞装置57が作動中であるか否か、すなわち普通変動入賞装置57が作動して遊技球の入賞が可能な開状態となっているか否かの判定(ステップS611)を行う。この判定において、普通変動入賞装置が作動中である場合(Yes)は、ステップS613へジャンプして始動口スイッチ2(57b)がオンであるか否かの判定を行う。また、ステップS611において、普通変動入賞装置が作動中でないと判定した場合(No)は、次のステップで不正入賞数が上限値であるか否かの判定(ステップS612)を行う。
【0150】?【0151】
(省略)
【0152】
次に、始動記憶数が上限値であるか否かの判定(ステップS615)が行われ、この判定において、始動記憶数が上限値でない場合(No)は、次のステップS616で始動記憶数をインクリメント(+1)した後、第2乱数生成回路124B内の第2乱数ラッチレジスタ(245,247,249)の値を大当り乱数値として取得しRAM(113)の所定領域に記憶する処理(ステップS617)を行う。」

上記(ソ)?(テ)の記載事項から、以下の事項が導かれる。

(2-5-a)上記(チ)【0125】には、「遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ・・・110によって実行される遊技制御」は「メイン処理」と、「タイマ割込み処理」とからなることが記載されている。

(2-5-b)上記(チ)【0126】?【0128】には、「メイン処理は、電源が投入されることで開始され」、「電源装置160内のバックアップ用メモリのクリアスイッチ162がオンしているか否か判定・・・(ステップS7)」され、「クリアスイッチがオフであれば、ステップS8で、RWM内の停電検査領域のデータをチェックした後」、「ステップS9で停電復旧であると判定しステップS10でチェックサムが正常と判定した場合は、ステップS11で、読出し書込み可能なRWMに停電復旧時の初期値を設定してから、遊技枠の状態に係るデータを記憶しているメモリ領域をクリアし、他の制御装置へ停電復旧コマンドを送信する処理(ステップS12,S13)を行なって、・・・ステップS17へ移行する」ことが記載されている。

(2-5-c)上記(チ)【0129】には、「ステップS7で、クリアスイッチがオンと判定した場合は、ステップS14へジャンプして使用中の読出し書込み可能なRWMをクリアし、RWMに電源投入時の初期値をセーブしてから、他の制御装置へ電源投入コマンドを送信する処理(ステップS15,S16)を行なって、・・・ステップS17へ移行する」ことが記載されている。

(2-5-d)上記(チ)【0130】には、「ステップS17では割込みタイマを起動し、次のステップS18で、乱数生成回路の起動処理を行なって乱数生成回路124を起動させ」ることが記載されており、上記(ソ)【0066】及び上記(タ)【0075】には、「大当りの判定等に使用される乱数を生成する回路」である「乱数生成回路124」には、「特図変動表示ゲームの結果を大当りとするか否かを決定するための大当り乱数を生成する第2乱数生成回路」「124B」が「含まれる」ことが記載されている。

(2-5-e)上記(ツ)【0140】には、「タイマ割込み処理」における「特図ゲーム処理」では、「入賞検出に基づき各種乱数値の取得および記憶を行う始動口スイッチ監視処理・・・を実行する」ことが記載されており、【0152】には、「始動記憶数が上限値でない場合(No)は、・・・始動記憶数をインクリメント(+1)した後、第2乱数生成回路124B内の第2乱数ラッチレジスタ(245,247,249)の値を大当り乱数値として取得しRAM(113)の所定領域に記憶する処理・・・を行う」ことが記載されている。

上記(2-5-a)?(2-5-e)を総合すれば、刊行物5には、以下の事項(以下、「刊行物5記載事項」という。)が記載されていると認められる。

「遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ110によって実行される遊技制御は、メイン処理とタイマ割込み処理とからなり、
メイン処理は、電源が投入されることで開始され、電源装置160内のバックアップ用メモリのクリアスイッチ162がオンしているか否か判定(ステップS7)され、
ステップS7でクリアスイッチがオフと判定した場合は、ステップS8で、RWM内の停電検査領域のデータをチェックした後、ステップS9で停電復旧であると判定し、ステップS10でチェックサムが正常と判定した場合は、ステップS11で、読出し書込み可能なRWMに停電復旧時の初期値を設定してから、遊技枠の状態に係るデータを記憶しているメモリ領域をクリアし、他の制御装置へ停電復旧コマンドを送信する処理(ステップS12,S13)を行なって、ステップS17へ移行し、
ステップS7でクリアスイッチがオンと判定した場合は、ステップS14へジャンプして使用中の読出し書込み可能なRWMをクリアし、RWMに電源投入時の初期値をセーブしてから、他の制御装置へ電源投入コマンドを送信する処理(ステップS15,S16)を行なって、ステップS17へ移行し、
ステップS17では割込みタイマを起動し、ステップS18で、乱数生成回路の起動処理を行なって、大当りの判定等に使用される乱数を生成する回路である乱数生成回路124を起動させ、
乱数生成回路124には、特図変動表示ゲームの結果を大当りとするか否かを決定するための大当り乱数を生成する第2乱数生成回路124Bが含まれており、
タイマ割込み処理における特図ゲーム処理では、入賞検出に基づき各種乱数値の取得および記憶を行う始動口スイッチ監視処理を実行し、始動記憶数が上限値でない場合(No)は、始動記憶数をインクリメント(+1)した後、第2乱数生成回路124B内の第2乱数ラッチレジスタ(245,247,249)の値を大当り乱数値として取得し、RAM(113)の所定領域に記憶する処理を行うこと」


(3)対比
本件補正発明と引用発明とを対比する。なお、見出しは(a)?(k)とし、本件補正発明、引用発明の分説に対応させている。

(a)引用発明の「中央始動入賞口14に遊技球が入球する」は、本件補正発明の「始動条件の成立」に相当する。
また、引用発明では、「中央始動入賞口14」への「入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ」、「当否判定の結果は、特別図柄1表示部14Fに表示され、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示され」ることから、引用発明の「特別図柄1表示部14Fの7セグが変動」することは、本件補正発明の「複数の識別情報を変動表示する」ことに相当し、引用発明の「「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定」は、本件補正発明の「変動表示ゲーム」に相当する。
また、引用発明の「当否判定の結果」である「ハズレ」や「大当たり」は、本件補正発明の「変動表示ゲームの結果態様」に相当し、引用発明の「大当たり」は、本件補正発明の「予め定めた特別結果態様」に相当する。
そして、引用発明の「大当たり遊技」は、本件補正発明の「特別遊技状態」に相当し、引用発明では、「「大当り」を引き当てると、大当り遊技が実行され、所定期間に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開き、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出される」ことから、このことは、本件補正発明の「遊技者に所定の遊技価値を付与可能」であることに相当する。
したがって、引用発明の「中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されず、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14Fに表示され、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、「ハズレ」の場合7セグに「-」が表示され、「大当り」の場合「-」以外の図柄が表示され、「大当り」を引き当てると、大当り遊技が実行され、所定期間に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開き、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出されるパチンコ遊技機10」は、本件補正発明の「始動条件の成立に基づき、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機」に相当する。

(b)引用発明の「CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えたパチンコ遊技機10の制御に係るメイン制御基板50」において、当該「ワンチップマイコン51」に含まれる「CPU51A」は、「入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W、サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する」ものであり、払出や演出などの遊技の進行を制御するものであるから、引用発明の「ワンチップマイコン51」は、本件補正発明の「遊技の進行を制御する遊技制御手段」に相当する。

(c)引用発明の「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は、「CPU51Aに割り込みパルスが入力することにより実行される主制御基板割り込み処理(S5)」において「利用」されるものであるところ、上記(b)において述べたとおり、当該「CPU51A」を含む「ワンチップマイコン51」は、本件補正発明の「遊技の進行を制御する遊技制御手段」に相当するから、引用発明の「CPU51Aに割り込みパルスが入力することにより実行される主制御基板割り込み処理(S5)において利用される特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は、本件補正発明の「遊技制御手段での制御に利用する乱数」に相当する。
また、引用発明の「乱数カウンタ」は、1パルス入力されると1つカウント値が上がる仕組みのIC(集積回路)を用いて、ハードウェア的に乱数を生成するもの(「ハード乱数として生成する」)と解されるから、本件補正発明の「乱数生成回路」に相当する。
したがって、引用発明の「CPU51Aに割り込みパルスが入力することにより実行される主制御基板割り込み処理(S5)において利用される特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)をハード乱数として生成する乱数カウンタ」は、本件補正発明の「前記遊技制御手段での制御に利用する乱数を生成する乱数生成回路」に相当する。


(d)引用発明の「遊技領域R1」は、本件補正発明の「遊技盤の遊技領域」に相当し、引用発明の「操作ノブ28を回動操作して回動操作角の大きさに従って発射強度を増すことにより」「遊技球を送り込む」ことは、本件補正発明の「遊技球を発射する」ことに相当するから、引用発明の「操作ノブ28を回動操作して回動操作角の大きさに従って発射強度を増すことにより、遊技領域R1へ遊技球を送り込む発射装置」は、本件補正発明の「遊技盤の遊技領域内へ遊技球を発射する発射手段」に相当する。


(g)引用発明の「乱数カウンタで生成されるハード乱数」は、本件補正発明の「前記乱数生成回路で生成される乱数」に相当し、引用発明の「特別図柄1大当り判定用」であることは、本件補正発明の「前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する」ことに相当する。
そして、引用発明の「乱数カウンタ」は、「内部システムクロックで値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していくもの」であるから、その乱数のとり得る範囲は0から655535までの値となるように設定されており、「乱数の範囲が所定の値の範囲となるように設定され」ている点で本件補正発明と共通する。
したがって、本件補正発明と引用発明とは、構成Gに関して、「前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲が所定の値の範囲となるように設定される」点で共通する。

(h)引用発明では、「ハード乱数の値は0?65535」であり、当該乱数の大きさは65536であって、これは2^(16)と表現することができ、べき指数16は4の倍数である。
したがって、引用発明においても、本件補正発明と同様に、「当該乱数の大きさmは、m=2^(n)(nは4の倍数)に設定され」ているものと認められる。

(i)引用発明の「メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51」は、本件補正発明の「遊技制御手段」に相当するところ、「パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから主制御回路メインプログラムPG1を取り出して、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行されて、カウンタ値のリセット等の初期設定(S1)が行われ、RAMクリアスイッチがONされている場合には、RAM51Bの初期化が行われるように構成され」ており、この「初期設定(S1)」は、本件補正発明の「初期化処理」に相当するから、本件補正発明と引用発明とは、構成Iに関して、「前記遊技制御手段は、所定の初期化処理を実行し」ている点で共通する。

(k)引用発明では、「中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特図1入賞があると判断されて、特図1関係乱数取得処理が行われ、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を当該始動口への入賞に対する乱数値として取得して、特別図柄1カウンタ値記憶領域R10に取り込まれ」ている。
ここで、「中央始動入賞口14に遊技球が入球する」ことは、遊技球のランダムな動きに依存し不規則に発生するものであるから、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」も不規則に「取得」され、「当該始動口への入賞に対する乱数値」として任意のタイミングで取得されると認められる。
したがって、引用発明の「中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特図1入賞があると判断されて、特図1関係乱数取得処理が行われ、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を当該始動口への入賞に対する乱数値として取得し」は、本件補正発明の「前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し」に相当する。
また、引用発明では、「格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」が「当り乱数上限値以下か、当り乱数下限値以上か判断される乱数比較処理が実行されて大当りフラグが設定されることにより、特別図柄1大当り判定処理が行われる」ことから、引用発明においても、「特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)」は遊技制御に利用されているものと認められる。
したがって、引用発明の「中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特図1入賞があると判断されて、特図1関係乱数取得処理が行われ、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を当該始動口への入賞に対する乱数値として取得して、特別図柄1カウンタ値記憶領域R10に取り込まれ、格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)を取り出し、当該カウンタ値が当り乱数上限値以下か、当り乱数下限値以上か判断される乱数比較処理が実行されて大当りフラグが設定されることにより、特別図柄1大当り判定処理が行われること」は、本件補正発明の「前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用すること」に相当する。

上記(a)?(k)の対比により、本件補正発明と引用発明とは、

「A 始動条件の成立に基づき、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームの結果態様が予め定めた特別結果態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
B 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
C 前記遊技制御手段での制御に利用する乱数を生成する乱数生成回路と、
D 遊技盤の遊技領域内へ遊技球を発射する発射手段と、を備え、
G’前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲が所定の値の範囲となるように設定されるとともに、
H 当該乱数の大きさmは、m=2^(n)(nは4の倍数)に設定され、
I’前記遊技制御手段は、所定の初期化処理を実行し、
K’前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用することを特徴とする遊技機。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点1]
本件補正発明では、「発射手段は、予め定められた発射周期で連続して遊技球を発射可能であ」るのに対し、引用発明では、「発射手段」について、そのような特定がされていない点(構成E)。

[相違点2]
「前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲」について、本件補正発明では、「前記発射周期と当該範囲に属するすべての値が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定される」のに対し、引用発明では、そのような特定がされておらず、0から65535までの値となり、加算された値が65535になると0クリアされるように設定され、当該乱数の範囲に属するすべての値が生成される周期が0.0065536秒であり、特別図柄1の変動パターンの最大変動時間が63000msである点(構成G)。

[相違点3]
「前記乱数生成回路で生成される乱数」について、本件補正発明では、「電源投入毎に異なる初期値を取るように構成され」ているのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点(構成F)。

[相違点4]
「前記遊技制御手段」が実行する「所定の初期化処理」に関し、本件補正発明では、「所定の起動信号が発生すると、所定の条件に対応して、初期化内容が異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行し」ているのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点(構成I)。

[相違点5]
「前記遊技制御手段」は、本件補正発明では、「前記初期化処理の終了後、前記乱数生成回路に前記乱数の生成を開始させ」ているのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点(構成J)

[相違点6]
「前記遊技制御手段」が「前記乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用すること」に関し、本件補正発明では、前記初期化処理の終了後、前記乱数生成回路に前記乱数の生成を開始させ、「その後」に上記内容の制御を実行するという手順を特定しているのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点(構成K)


(4)判断
上記相違点について検討する。

ア 相違点1について
上記刊行物2記載事項では、「パチンコ遊技機」の「発射ハンドル19の回動状態を保持することにより1分間に100個の遊技球を連続的に発射」させ、「0.6秒間隔で遊技球を発射」させており、「1分間に100個の遊技球を連続的に発射させ、0.6秒間隔で遊技球を発射させること」は、「予め定められた発射周期」を600msとして、「連続して遊技球を発射」させることを意味する。
同様に、上記刊行物3記載事項では、「パチンコ機10」の「操作ハンドル74を一定の回転位置に維持するとともに、遊技球の発射が許容される態様での発射操作装置71の操作を継続することで」、「基準発射周期である0.6secに1回、1個の遊技球」が「遊技球発射機構51から遊技領域に向けて発射」されており、「基準発射周期である0.6secに1回、1個の遊技球が遊技球発射機構51から遊技領域に向けて発射されること」は、「予め定められた発射周期」を600msとして、「連続して遊技球を発射」することを意味する。
したがって、遊技機の発射手段が、予め定められた発射周期で連続して遊技球を発射可能であることは、例えば、刊行物2及び刊行物3に記載されているように周知技術であり、かかる周知技術を引用発明の「発射手段」に適用して、上記相違点1に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない。

イ 相違点2について
上記[相違点2]で述べたように、引用発明では、乱数の範囲は0から65535までの値となるように設定され、当該乱数の範囲に属するすべての値が生成される周期(乱数周期)は0.0065536秒、すなわち、6.5536msであり、変動パターンの最大変動時間は63000msである。
ここで、上記相違点1について検討した事項に従って、引用発明の遊技機の発射手段の発射周期が600msであるように構成した場合、発射周期
600msは3×5^(-1)sと素因数分解でき、乱数周期6.5536msは
2^(9)×5^(-7)sと素因数分解できるから、当該発射周期と当該乱数周期との同期間隔は、これらの数値の最小公倍数である2^(9)×3×5^(-1)s、すなわち、307200msであると算出できる。
他方、引用発明の変動パターンの最大変動時間は63000msであるから、上記同期間隔307200msは最大変動時間63000msよりも長いものとなる。
したがって、「前記乱数生成回路で生成される乱数のうち前記特別遊技状態を発生するか否かを決定するために使用する乱数の範囲は、前記発射周期と当該範囲に属するすべての値が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定される」ことは、刊行物2及び刊行物3に記載された上記周知技術を引用発明の「発射手段」に適用した結果、満たされるものであって、上記相違点2に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない。

ウ 相違点3について
上記刊行物4記載事項では、パチンコ機10の電源投入に伴い起動されるメイン処理が進行用MPU102にて行われると、進行用MPU102からの起動指示に伴い起動される初期起動処理が更新用MPU121にて行われる。
また、大当たり乱数用の初期値テーブルにおいて、ポインタ情報の数値毎に異なる初期値が設定され、ポインタ情報の数値の順序に対して、初期値の数値情報は不規則な並びとなるように設定されており、各ポインタ情報は、更新用MPU121において初期起動処理が実行される度にポインタ情報記憶エリア123bから読み出されて1加算されるように更新されるとともに、その更新後の各ポインタ情報はポインタ情報記憶エリア123bに上書きされる。
そして、進行用MPU102のメイン処理では、更新用MPU121から取得した初期値の情報を、大当たり乱数カウンタC1の1周判定用の数値情報として進行用RWM105に書き込み保存することで、パチンコ機10の復電時における大当たり乱数カウンタC1の初期値が固定されないようにするための処理が実行される。
すなわち、パチンコ機の電源投入に伴い起動される初期起動処理が実行される度に、大当たり乱数カウンタの初期値は固定されずに不規則なものとして設定されているといえる。
ここで、引用発明においても、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A1)が乱数カウンタにおいて生成されており(引用発明の構成c参照)、メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、カウンタ値のリセット等の初期設定(S1)を行うものであるから(引用発明の構成i参照)、引用発明と上記刊行物4記載事項とは、パチンコ機の電源投入に伴い起動される初期起動処理が実行される度に、大当たり乱数カウンタの初期値が設定される点で共通するものである。
したがって、引用発明の電源投入時に行われる大当たり乱数カウンタの初期値設定について、上記刊行物4記載事項を適用して、上記相違点3に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない。

エ 相違点4について
上記刊行物5記載事項では、電源が投入されることで遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ110によってメイン処理が開始され、電源装置160内のバックアップ用メモリのクリアスイッチ162がオンしているか否かが判定され、オフ判定の場合にはS7→S8?S13→S17というステップを経る処理が行われ、オン判定の場合には、S7→S14?S16→S17というステップを経る処理が行われ、オン判定かオフ判定であるかによって内容の異なる処理を実行している。
ここで、刊行物5記載事項の「遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ110」は、本件補正発明の「遊技制御手段」に相当し、刊行物5記載事項の「電源装置160内のバックアップ用メモリのクリアスイッチ162がオンしているか否か」は、本件補正発明の「所定の条件」に相当し、オフ判定の場合の処理も、オン判定の場合の処理も、いずれも「メイン処理」における処理であるから、これらの処理は、本件補正発明の「初期化内容が異なる複数の初期化処理」に相当し、それぞれの場合に「対応」して、「異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行」している。
なお、上記刊行物5記載事項では、電源が投入されることで遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ110によって開始されるメイン処理が、「所定の起動信号が発生する」ことにより開始されるものであるか明らかではない。
しかしながら、電源投入時のリセット信号に伴ってメイン処理が起動されることは技術常識であり(必要ならば、例えば、特開2005-110881号公報の段落【0198】?【0205】の記載、特開2006-333949号公報の段落【0027】?【0030】の記載を参照。)、刊行物5記載事項においても、電源投入時のリセット信号に伴ってメイン処理が起動されると考えるのが普通であり、本件補正発明の「所定の起動信号が発生すると、所定の条件に対応して、初期化内容が異なる複数の初期化処理のうちのいずれかを実行」することに相当する構成を有しているといえる。
そして、引用発明においても、メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、カウンタ値のリセット等の初期設定(S1)を行い、RAMクリアスイッチがONされている場合には、RAM51Bの初期化を行うものであるから(引用発明の構成i参照)、引用発明と上記刊行物5記載事項とは、パチンコ機の電源投入に伴い遊技制御手段が所定の初期化処理を実行する点で共通するものである。
したがって、引用発明の初期化処理について、上記刊行物5記載事項を適用して、上記相違点4に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない。


オ 相違点5について
上記刊行物5記載事項では、ステップS17へ移行して割込みタイマを起動し、ステップS18で、乱数生成回路の起動処理を行なって乱数生成回路124を起動させているから、本件補正発明の「初期化処理を終了後に、乱数生成回路に乱数の生成を開始させ」ることに相当する構成を有している。
ここで、引用発明と上記刊行物5記載事項とは、乱数を生成する乱数生成回路を備える点で共通するものである。
したがって、引用発明に上記刊行物5記載事項を適用して、上記相違点5に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない


カ 相違点6について
上記刊行物5記載事項では、電源が投入されることで遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ110によってメイン処理が開始され、S7からS17に至るまでの初期化処理を実行している。
その後、ステップS17では割込みタイマを起動し、ステップS18で、乱数生成回路の起動処理を行なって、大当りの判定等に使用される乱数を生成する回路である乱数生成回路124を起動させている。
その後、タイマ割込み処理における特図ゲーム処理において、入賞検出に基づき各種乱数値の取得および記憶を行う始動口スイッチ監視処理を実行し、始動記憶数が上限値でない場合(No)は、始動記憶数をインクリメント(+1)した後、第2乱数生成回路124B内の第2乱数ラッチレジスタ(245,247,249)の値を大当り乱数値として取得し、RAM(113)の所定領域に記憶する処理を行っている。
このように、上記刊行物5記載事項においても、初期化処理を実行し、前記初期化処理の終了後に乱数生成を開始させ、その後に、乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用するという手順を踏んでいるといえる。
そして、引用発明と上記刊行物5記載事項とは、初期化処理を実行する点及び乱数生成回路が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用している点で共通するものである。
したがって、引用発明に上記刊行物5記載事項を適用して、上記相違点6に係る本件補正発明の構成を得ることに当業者ならば格別の困難性はない


(5)審判請求人の主張について
審判請求書において、請求人は、本件補正発明が特許されるべき理由として、「引用文献1?6には「前記乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取る」という構成(以下「構成(A)」という)についての記載や示唆がありません。これに対し、本願発明は、構成(A)を備えているため、「遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができる」という格別の効果(以下「効果(ア)」という)を奏することができます。具体的には、本願請求項1において、乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取るように構成されています。すなわち、乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に初期値(スタート値)が変わるため、生成される乱数の規則性を崩すことができ、遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができます。一方、引用文献4には、「乱数カウンタ毎に異なる初期値を設定する」との記載はありますが([0111])、生成される乱数が電源投入毎に異なる初期値を取ることについての記載や示唆はありません。 また、引用文献5では、RAM消去スイッチ323が押された場合、停電ではなく単にパチンコ機が備える主電源スイッチをオンしただけのときのように電源遮断の発生情報が設定されていない場合、RAM判定値によりバックアップの異常が確認された場合に、RAM503の初期化処理(ステップS114?S118)に移行し、ステップS115においてRAM503の使用領域を0にクリアします。これにより、大当り乱数カウンタC1や乱数初期値カウンタCINIなども0にクリアされます([0201]?[0203])。すなわち、生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取りません。そのため、引用文献5では、「例えば初期値を0に戻す処理しか行われないことを狙って当りを当選させる不正」を抑制するために、音声報知が行われますが([0019])、音声報知では、このような不正を抜本的に解決することはできません。 また、引用文献6には、メインCPUの起動タイミングをランダムに変更することによって大当り発生タイミングの把握を困難にする旨が記載されていますが([0055])、大当り乱数は、初期値が0固定されており([0025])、電源投入毎に異なる初期値を取りません。したがって、メインCPUに入力されるリセット信号の監視によりメインCPUが起動してからのタイミングを測定することで、乱数値を推測できる虞があります。 同様に、引用文献1?3にも、生成される乱数が電源投入毎に異なる初期値を取ることについての記載や示唆はありません。このように、本願請求項1の構成(A)について記載されておらず、その示唆すらもない引用文献1?6に記載された発明に基づいて、本願発明を想到することは当業者といえども容易なことではありません。また、本願請求項1の構成(A)について記載されておらず、その示唆すらもない引用文献1?6に記載された発明を如何に組み合わせても、本願発明を想到することは当業者といえども容易なことではありません。さらに、引用文献1?6には前述した効果(ア)についても全く記載されておらず、そればかりか、かかる効果は引用文献1?6記載の技術からは全く予測不能な効果であります。 」と主張している(「3-2 本願発明が特許されるべき理由」の項を参照。)。
しかしながら、上記(4)「ウ 相違点3について」で検討したとおり、「前記乱数生成回路で生成される乱数は、電源投入毎に異なる初期値を取るように構成」することは、上記刊行物4に記載された事項であり、請求人が主張する「遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができる」という効果についても、引用発明、刊行物4?5記載事項及び周知技術から当業者が容易に予測し得た範囲のものであり、格別のものではない。
よって、請求人の主張は採用できない。

(6)小括
よって、本件補正発明は、引用発明、刊行物4?5記載事項及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。

4.むすび
以上より、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3 本願発明
本件補正は、上記第2において述べたとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成28年6月27日付けの手続補正書により補正された、上記第2の1.において補正前として記載されたとおりのものである。

1.刊行物に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物1?3の記載事項、引用発明は、上記第2の3.(2)(2-1)?(2-3)に記載したとおりである。

2.対比・判断
本願発明は、本件補正発明の発明特定事項において、
構成Cに係る「乱数生成回路」を「乱数生成手段」とし、
構成Fを省き、
構成Gを「前記乱数生成手段で生成される乱数の範囲は、前記発射周期と当該範囲に属するすべての乱数が生成される周期との同期間隔が前記変動表示ゲームの最大変動時間よりも長くなるように設定されるとともに」とし、
構成I?Kを「前記遊技制御手段は、前記乱数生成手段が生成する乱数を任意のタイミングで取得し、取得した乱数を遊技制御に利用し」とした
ものであるから、上記第2の3.(3)で示した
[相違点2]に係る構成Gの一部が省かれ、
[相違点3]に係る構成Fが省かれ、
[相違点4]に係る構成Iが省かれ、
[相違点5]に係る構成Jが省かれ、
[相違点6]に係る構成Kの一部が省かれる
ことになる。
そうすると、本願発明と引用発明とは、上記第2の3.(3)で示した
[相違点1]及び[相違点2]と同様の相違点で実質的に相違し、
[相違点3]?[相違点5]は解消し、
[相違点6]は実質的な相違点ではなくなる。
そして、当該相違点に係る本願発明の構成については、上記第2の3.(4)ア及びイにおいて述べたものと同様の理由により、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易になし得たものである。

3.むすび
以上のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2018-05-23 
結審通知日 2018-05-29 
審決日 2018-06-11 
出願番号 特願2012-171740(P2012-171740)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A63F)
P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 廣瀬 貴理  
特許庁審判長 平城 俊雅
特許庁審判官 藤田 年彦
濱野 隆
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人光陽国際特許事務所  
代理人 荒船 良男  
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