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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  C07D
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  C07D
審判 全部申し立て ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正  C07D
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  C07D
管理番号 1343944
異議申立番号 異議2017-700357  
総通号数 226 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-10-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-04-12 
確定日 2018-09-24 
異議申立件数
事件の表示 特許第6005104号発明「トリアリルイソシアヌレート」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6005104号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6005104号の請求項1に係る特許についての出願は、平成21年5月25日に特許出願された特願2009-125334号の一部を、平成25年12月13日に特願2013-257645号として新たに特許出願し、その一部をさらに、平成26年7月14日に新たな特許出願としたものであって、平成28年9月16日に特許権の設定登録がされ、平成28年10月12日にその特許公報が発行され、その請求項1に係る発明の特許に対し、平成29年4月12日にエボニック デグサ ゲーエムベーハー(以下「特許異議申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、その後の経緯は以下のとおりである。
平成29年 6月 9日 取消理由通知
同年 8月10日 特許異議意見書・訂正請求書提出(特許権者)
同年 8月21日 訂正拒絶理由通知
同年 9月 4日 上申書(特許権者)
同年 9月25日 意見書(特許権者)
同年11月15日 意見書(特許異議申立人)
同年12月 6日 取消理由通知(決定の予告)
平成30年 2月 8日 意見書(特許権者)
同年 3月 6日 取消理由通知(決定の予告)
同年 3月28日 意見書(特許権者)
同年 5月29日 手続続行通知
同年 6月 1日 上申書(特許権者)
なお、本件特許について、平成30年4月27日に移転登録申請がなされており、特許権者の権利の移転がなされている。

第2 訂正の適否
1 訂正の趣旨及び内容
特許権者が平成29年8月10日に提出した訂正請求書における請求の趣旨は、本件特許の明細書を添付した訂正明細書のとおり、訂正後の請求項1について訂正することを求める(以下「本件訂正」という。)というものであり、その内容は、以下の訂正事項1のとおりである。

(1)訂正事項1
願書に添付した明細書の段落0028の検出限界について、訂正前の「0.5ppm」を「0.05ppm」に訂正する。

2 訂正の適否
(1)はじめに
平成29年8月10日付けの訂正請求書の第2?3頁の「a 訂正の目的について」の項において、請求人は『訂正事項1は…誤記の訂正を目的とするものである。…本件特許明細書の0033には、「1,3-ジクロロプロペン(シス体0.1ppm、トランス体0.1ppmを含むアリルクロライド)の記載がある。検出限界は検出できる最小量(値)のことであり、それ以下の値が測定値となることはあり得ない。従って、願書に添付した明細書の段落0028の検出限界は「0.5ppm」は「0.05ppm」の誤記であることが明らかである。』と主張している。
そして、一般に「誤記」というためには、訂正前の記載が誤りで訂正後の記載が正しいことが、当該明細書、特許請求の範囲若しくは図面の記載又は当業者の技術常識などから明らかで、当業者であればそのことに気付いて訂正後の趣旨に理解するのが当然であるという場合でなければならないものと解される〔平成28年(行ケ)第10154号判決参照。〕。
そこで、訂正事項1について、訂正前の「0.5ppm」という記載が誤りであること、及び訂正後の「0.05ppm」という記載が正しいことが、訂正前の明細書等の記載又は当業者の技術常識から明らかであるか否かについて、以下に検討する。

(2)訂正前の記載が誤りであることが分かるかどうか
本件特許明細書の段落0028の「検出限界は0.5ppmである」との記載と、同段落0033の「1,3-ジクロロプロペン(シス体0.1ppm、トランス体0.1ppmを含むアリルクロライドを使用した」との記載について、検出限界以下の値が測定値となることはあり得ないから、前段の「0.5ppm」との記載と後段の「0.1ppm」との記載のいずれか一方又は両方に何らかの不備があることは、当業者の技術常識などから明らかである。
しかしながら、前段の「0.5ppm」との記載に不備があるのか、あるいは後段の「0.1ppm」との記載に不備があるのか、又はその両方若しくは一方を含む随所に不備があるのかについては、本件特許の明細書及び特許請求の範囲の記載並びに当業者の技術常識を参酌しても、いずれの記載に不備があるのかを直ちに理解できるといえる根拠が見当たらない。
したがって、訂正前の本件特許明細書の段落0028の「検出限界は0.5ppmである」との記載における「0.5ppm」との記載が「誤り」であることが、訂正前の明細書等の記載又は当業者の技術常識から明らかであるとは認められない。

(3)訂正後の記載が正しいことが分かるかどうか
上記(2)のとおり、本件特許明細書の段落0028の「検出限界は0.5ppmである。」が明らかな誤りであるとはいえないが、仮に当該「検出限界は0.5ppmである。」という記載が誤りであったと仮定して、正しい記載が「検出限界は0.05ppmである。」であると一義的に定まるといえるかについて検討する。
まず、1,3-ジクロロプロペンの分析において、GC-MSによるシングルイオンモニタリング法(SIM法)の検出限界が、機器やその検出条件によらず0.05ppmであるという技術常識もないし、そのことを示す証拠も示されていない。
また、GC-MSの機器の性能が、化学種(及びシス体とトランス体の違い)によらず、0.05ppmであるとの技術常識もないし、そのことを示す証拠も示されていない。
さらに、特定機器の特定分析条件において、一定の検出限界が定まるものであったとしても、その値が「0.05ppm」であると当業者が技術常識から当然に理解するともいえない。
したがって、当業者であれば、正しい記載が「検出限界は0.05ppmである。」の趣旨に理解するのが当然であるとはいえない。

(4)まとめ
以上総括するに、訂正前の「検出限界は0.5ppmである。」という記載の中に「誤り」が存在していることが明らかであるとはいえない上に、特許がされた明細書、特許請求の範囲の記載全体からみても正しい記載が明らかであるともいえない。
このため、本件特許明細書の段落0028の検出限界について、訂正前の「0.5ppm」を「0.05ppm」に改める訂正が、特許法第120条の5第2項ただし書第2号に掲げる「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものに該当するとは認められない。
また、訂正事項1が、同項第1号に掲げる「特許請求の範囲の減縮」、同項第3号に掲げる「明瞭でない記載の釈明」、又は同項第4号に掲げる「他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること」のいずれかを目的とするものに該当するとも認められない。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書に掲げる事項を目的とするものに該当しないから、訂正事項1による本件訂正を認めることができない。

第3 本件発明
本件訂正は上記のとおり認められないところ、特許第6005104号の請求項1に係る発明(以下「本1発明」ともいう。)は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「以下の化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し且つその含有量が30ppm以下であることを特徴とするトリアリルイソシアヌレート。

(化学式(I)の波線の結合は、シス型もしくはトランス型またはシス型とトランス型の任意の割合の混合物を示す。)」

第4 取消理由通知の概要
1 平成29年6月9日付けの取消理由通知、同年12月6日付けの取消知立通知(決定の予告)、及び平成30年3月6日付けの取消理由通知(決定の予告)で通知された〔理由1〕及び〔理由2〕の取消理由の概要は、次のとおりである。

〔理由1〕
本件特許の請求項1に係る発明は、特許請求の範囲の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第6項第1号に適合するものではない。
本件特許明細書の実施例1において、本件請求項1の化学式(I)で表される有機塩素化合物の存在が実際に検出されておらず、当該有機塩素化合物が化学式(I)に示されるとおりの化学構造を有することを実際に裏付ける試験データの記載もないので、本件特許の請求項1の記載は、特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載されたものであるとはいえない。
よって、本件特許の請求項1に係る発明に係る特許は、同法第36条第6項の規定を満たさない特許出願に対してなされたものであり、同法第113条第1項第4号の規定により取り消されるべきものである。

〔理由2〕
本件特許の請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第4項第1号に適合するものではない。
本件特許明細書の発明の詳細な説明には、検出限界が「0.5ppm」という状況下で、本1発明の実施に必要な「1,3-ジクロロプロペンのシス体0.1ppmとトランス体0.1ppmを含むアリルクロライド」という原料を製造するための具体的な方法が記載されておらず、本願出願時の技術常識を参酌しても、本1発明の「トリアリルイソシアヌレート」を過度の試行錯誤を行うことなく製造できるとはいえない。
よって、本件特許の請求項1に係る発明に係る特許は、同法第36条第4項第1号の規定を満たさない特許出願に対してなされたものであり、同法第113条第1項第4号の規定により取り消されるべきものである。

2 平成29年6月9日付けの取消理由通知で通知され、その後の取消理由通知(決定の予告)において通知されなかった〔理由3〕の取消理由の概要は、次のとおりである。

〔理由3〕
本件特許の請求項1に係る発明は、本件出願日前に日本国内又は外国において頒布された刊行物1(特開平11-255753号公報、特許異議申立人が提出した甲第1号証に同じ)に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができない。
よって、本件特許の請求項1に係る発明に係る特許は、同法第29条の規定に違反してなされたものであり、同法第113条第1項第2号の規定により取り消されるべきものである。

第5 当審の判断
1 理由1について
(1)はじめに
一般に『特許請求の範囲の記載が,明細書のサポート要件に適合するか否かは,特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを対比し,特許請求の範囲に記載された発明が,発明の詳細な説明に記載された発明で,発明の詳細な説明の記載により当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否か,また,その記載や示唆がなくとも当業者が出願時の技術常識に照らし当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否かを検討して判断すべきものであり,明細書のサポート要件の存在は,特許出願人…が証明責任を負うと解するのが相当である。』とされている〔平成17年(行ケ)10042号判決参照。〕。そこで、このような観点から、本1発明のサポート要件の適否を検討する。

(2)本1発明及びその解釈
本件特許の請求項1の記載は、上記「第3 本1発明」の項に示されるとおりのものであって、その「化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し且つその含有量が30ppm以下である」とは、その「化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し」との記載からみて、当該「化学式(I)で表される有機塩素化合物」を必ず「含有」し、その含有量が「ゼロ」である場合のもの(及び検出されなかったもの)を含まないものと解して以下検討する。

(3)本件特許明細書の発明の詳細な説明の記載
本件特許明細書には、次の記載がある。
摘示A:TAIC(登録商標)
「【技術分野】【0001】本発明は、トリアリルイソシアヌレートに関する。以下、トリアリルイソシアヌレート(イソシアヌル酸トリアリル)を「TAIC」(登録商標)と表記する。」

摘示B:解決しようとする課題
「【発明が解決しようとする課題】【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、TAICの不純物の中から腐食原因物質を特定し、その原因物質の含有量の少ないTAICを提供することにある。」

摘示C:化学式(1)の有機塩素化合物の反応生成
「【0008】(1)シアン酸ソーダ法やイソシアヌル酸法で得られるTAICには、不純物の1つとして化学式(I)で表される有機塩素化合物が、この有機塩素化合物は、水中で除々に加水分解し、塩素イオンを生じるため腐食の原因となる。
【0009】【化1】

(化学式(I)の波線の結合は、シス型もしくはトランス型またはシス型とトランス型の任意の割合の混合物を示す。以下、同じ。)
【0010】
(2)化学式(I)で表される有機塩素化合物は、シアン酸ソーダとアリルクロライド中に不純物として含まれている化学式(II)で表される1,3-ジクロロプロペンとの反応で生成する。また、シアヌール酸と1,3-ジクロロプロペンとの反応でも生成する。
【0011】【化2】



摘示D:1,3-ジクロロプロペンの精密蒸留
「【0021】本発明においては、上記の何れの場合においても原料として1,3-ジクロロプロペンの含有量(シス型もしくはトランス型またはシス型とトランス型の任意の割合の混合物としての含有量)が200ppm以下であるアリルクロライドを使用することが重要である。
【0022】通常、工業用アリルクロライドには、プロピルクロライド、1,2-ジクロロプロペン、1,3-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロプロペン類などの不純物が含まれている。1,3-ジクロロプロペンの含有量が200ppm以下であるアリルクロライドは、工業用アリルクロライドを精密蒸留することにより得ることが出来る。精密蒸留に使用する蒸留塔の理論段数は、通常50段以上、好ましくは60?90段であり、また、還流比は、通常5以上、好ましくは7?10である。1,3-ジクロロプロペンの含有量(シス型もしくはトランス型またはシス型とトランス型の任意の割合の混合物としての含有量)は、好ましくは100ppm以下である。」

摘示E:化学式(I)の化合物の含有量
「【0025】本発明のTAICにおける化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量は、好ましくは300ppm以下、更に好ましくは100ppm以下、特に好ましくは30ppm以下である。」

摘示F:化学式(I)の化合物を含有しないTAICの従来例
「【0026】因に、TAICの製造方法としては、前述のシアン酸ソーダ法およびイソシアヌル酸法の他に、2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(塩化シアヌル)とアリルアルコールとを反応させてトリアリルシアヌレート(以下、「TAC」と表記する)を得、これを転移反応させる製造方法(TAC転移法)があるが、この製造法で得られるTAICは化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有していない。」

摘示G:1,3-ジクロロプロペン及び化学式(I)の化合物の検出限界
「【0028】(1)1,3-ジクロロプロペンの分析:この分析は、GC-MS(Gas Chromatograph-Mass Spectrometry)によるシングルイオンモニタリング法(SIM法)によって行った。表1に分析条件を示す。なお、検出限界は0.5ppmである。比較例1の場合、1,3-ジクロロプロペンの分析試料は20倍に希釈して使用した。…
【0030】(2)化学式(I)の有機塩素化合物の分析:この分析はガスクロマトグラフ(面積百分率法)によって行った。表2に分析条件を示す。なお、検出限界は10ppmである。」

摘示H:比較例1及び実施例1
「【0032】比較例1:シアン酸ソーダ100g、塩化カルシウム14g、臭化カリウム13g、DMF500gからなる溶液を120℃に保持し、アリルクロライド(1,3-ジクロロプロペン:シス体140ppm、トランス体140ppmを含む)98gを滴下した。反応熟成した後、溶媒を留去し、油状物を得た。次いで、この油状物について水洗浄し、得られた有機層を減圧蒸留し、粘調液体としてTAICを得た(収率90%)。このTAICには化学式(I)の有機塩素化合物が590ppm含まれていた。
【0033】実施例1:比較例1において、原料のアリルクロライドとして、1,3-ジクロロプロペン(シス体0.1ppm、トランス体0.1ppmを含むアリルクロライドを使用した他は、比較例1と同様にしてTAICを製造した(収率91%)。このTAICには一般式(I)の有機塩素化合物は検出されなかった(10ppm未満)。」

(4)本1発明の課題
本1発明の解決しようとする課題は、本件特許明細書の段落0006(摘示B)を含む発明の詳細な説明の記載の全体からみて『TAIC(登録商標)の不純物の中から腐食原因物質を特定し、その腐食原因物質の含有量の少ないTAIC(登録商標)の提供』にあるものと認められる。

(5)対比・判断
本件請求項1の記載について「特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを対比」する。

本件請求項1の「化学式(I)で表される有機塩素化合物」について、本件特許明細書の段落0010(摘示D)には「化学式(I)で表される有機塩素化合物は、シアン酸ソーダとアリルクロライド中に不純物として含まれている化学式(II)で表される1,3-ジクロロプロペンとの反応で生成する。」との記載がなされている。
そして、当該「反応」の出発物質となる「シアン酸ソーダ」と「アリルクロライド」と「1,3-ジクロロプロペン」の3種類の化合物の化学構造は本件特許の出願当時の技術水準において普通に知られており、当該「シアン酸ソーダ」と「アリルクロライド」とを反応させて得られる「トリアリルイソシアヌレート」の化学構造も普通に知られているので、上記3種類の化合物を「反応」させて得られる「有機塩素化合物」の化学構造が、本件請求項1の化学式(I)で表される「

」の化学構造(化学構造が既知のトリアリルイソシアヌレートの「-CH_(2)CH=CH_(2)」の構造部分が「-CH=CHCH_(2)Cl」などではなく「-CH_(2)CH=CHCl」に置き換わった化学構造)になることは、当業者が容易に類推できるものと認められる。

また、本件請求項1の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」について、本件特許明細書の段落0025(摘示E)には「本発明のTAICにおける化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量は…特に好ましくは30ppm以下である」との記載がなされているので、本1発明の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」は、発明の詳細な説明に記載されているといえる。

加えて、同段落0032及び0033(摘示H)には「比較例1…アリルクロライド(1,3-ジクロロプロペン:シス体140ppm、トランス体140ppmを含む)…を滴下した。…このTAICには化学式(I)の有機塩素化合物が590ppm含まれていた。…実施例1…原料のアリルクロライドとして、1,3-ジクロロプロペン(シス体0.1ppm、トランス体0.1ppmを含むアリルクロライドを使用した…このTAICには一般式(I)の有機塩素化合物は検出されなかった(10ppm未満)。」との記載があるところ、当該「実施例1」の記載内容に何らかの不備(検出限界とされる0.5ppmよりも少ない量の「1,3-ジクロロプロペン」を含むアリルクロライドを原料としている不備)があるとしても、検出可能な量の「1,3-ジクロロプロペン」を含むアリルクロライドを原料として用いることで、化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量が「ゼロ」ではないTAIC(登録商標)が得られたことが「比較例1」の実験結果により裏付けられているといえる。
してみれば、当該「1,3-ジクロロプロペン」の量を、本1発明の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」を得るために必要な量にまで低減すれば、本1発明の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」が得られることは明らかであって、当該「必要な量」にまで低減することが本件特許の出願当時の技術水準において実現不能といえる事情も見当たらないから、本件特許明細書の発明の詳細な説明に「化学式(I)で表される有機塩素化合物」を「ゼロ」ではない量で含有し且つ「その含有量が30ppm以下」であるTAIC(登録商標)についての「実施例」の記載がなくとも、本1発明の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」が、単なる憶測ではなく、発明の詳細な説明に記載されているに等しいことは明らかである。

そうすると、本件特許明細書の発明の詳細な説明に「有機塩素化合物が化学式(I)に示されるとおりの化学構造を有することを実際に裏付ける試験データ」についての記載がなくとも、本1発明は発明の詳細な説明に記載されたものであるといえる。

そして、腐食の原因物質となっている化学式(I)の有機塩素化合物の含有量を低い範囲に設定すれば、腐食原因物質の含有量が少ないTAIC(登録商標)を提供できるようになることは明らかであるから、本1発明の範囲が当該発明の『TAIC(登録商標)の不純物の中から腐食原因物質を特定し、その腐食原因物質の含有量の少ないTAIC(登録商標)の提供』という課題を解決できると当業者が認識できる範囲のものであるといえることも明らかである。

したがって、本1発明は、発明の詳細な説明に記載された発明で、発明の詳細な説明の記載により当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるといえるから、本件特許の請求項1の記載が特許法第36条第6項第1号に適合するものではないとはいえない。

2 理由2について
(1)はじめに
一般に『物の発明における発明の「実施」とは,その物の生産,使用等をする行為をいう(特許法2条3項1号)から,特許法36条4項1号の「その実施をすることができる」(実施可能要件)とは,その物を生産することができ,かつ,その物を使用できることである。したがって,物の発明については,明細書の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき,当業者がその物を生産することができ,かつ,その物を使用できるのであれば,上記の実施可能要件を満たすということができる。』とされている〔平成26年(行ケ)第10202号判決参照。〕。そこで、このような観点から、本1発明の実施可能要件の適否を検討する。

(2)本件特許の出願当時の技術水準
本件特許明細書の段落0026(摘示F)の「TAC転移法…で得られるTAICは化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有していない。」との記載、及び当該「TAC転移法」の詳細を開示する甲第2号証(国際公開第2008/006661号)の記載にあるように、本件特許の出願当時の技術水準において『化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有しないTAIC(登録商標)』が製造できることは知られている。
また、例えば、本件特許の特許公報(特許第6005104号公報)の「(56)参考文献」の欄に提示されている『大阪曹達株式会社「プロピレンの高温塩素化-特にアリルクロライドをめぐって-」,プラスチックス4月号,昭和40年4月1日発行,株式会社工業調査会 第16巻 第4号,10?16頁』という参考文献(以下「周知例A」ともいう。)の第12頁の第1表には、昭和40年以前に大阪曹達株式会社で製造されていたアリルクロライドの代表的な組成が「

」であったこと、すなわち、本件特許の出願日前に製造されたアリルクロライド(沸点45℃)の市販品の組成が、トランス-1,2-ジクロロエチレン(沸点47℃)のようなアリルクロライドの沸点と同等の沸点を有する不純物を「200ppm」程度の含有量にまで減じた組成にあり、シス-1,3-ジクロロプロペン(沸点104℃)やトランス-1,3-ジクロロプロペン(沸点112℃)のような高沸点の不純物は検出限界未満にまで分離された組成にあることが示されている。

(3)検討
本件特許明細書の段落0032(摘示H)の「比較例1…アリルクロライド(1,3-ジクロロプロペン:シス体140ppm、トランス体140ppmを含む)98gを滴下し…TAICを得た(収率90%)。このTAICには化学式(I)の有機塩素化合物が590ppm含まれていた。」との記載にあるように、本件特許の発明の詳細な説明には『化学式(I)の有機塩素化合物を590ppm含むTAIC(登録商標)』を実際に製造した具体例が記載されている。
そして、周知例Aには、市販品のアリルクロライドの代表的な組成が、アリルクロライド(沸点45℃)98.80%、ビニルクロライド(沸点-13℃)0.02%、2-クロロプロピレン(沸点23℃)0.25%、1,1-ジクロロエチレン(沸点32℃)0.39%、シス-1-クロロプロピレン(沸点37℃)0.18%、トランス-1-クロロプロピレン(沸点38℃)0.13%、2-クロロプロパン(沸点35℃)0.15%、n-プロピルクロライド(沸点46℃)0.06%、トランス-1,2-ジクロロエチレン(沸点47℃)0.02%の合計100.00%であり、シス-1,3-ジクロロプロペン(沸点104℃)やトランス-1,3-ジクロロプロペン(沸点112℃)のような高沸点の化合物についてはゼロ(検出限界未満)にまで分離できることが示されている。
してみれば、本1発明の実施に必要な「1,3-ジクロロプロペンの含有量が少ないアリルクロライド」という原料を製造するための具体的な方法が発明の詳細な説明に記載されていなくても、周知例Aに記載されるような本件特許の出願当時の技術常識を斟酌すれば、当該「1,3-ジクロロプロペン」の含有量を、本1発明の「化学式(I)で表される有機塩素化合物…の含有量が30ppm以下である…トリアリルイソシアヌレート」を得るために必要な量にまで低減できることは明らかなので、本1発明の「トリアリルイソシアヌレート」を、過度の試行錯誤を行うことなく当業者が生産・使用できることは明らかである。
また、本件特許明細書の段落0026(摘示F)及び甲第2号証の記載にあるように、本件特許の出願当時の技術水準において『化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有しないTAIC(登録商標)』を製造できることも普通に知られていたので、化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量を「ゼロ」ではない量(検出可能な量)にまで低減することが、過度の試行錯誤を要することであったとは認められない。

したがって、本1発明は、本件特許明細書の段落0026及び0032の記載並びに本件特許の出願当時の技術常識に基づき、当業者がその物を生産することができ、かつ、その物を使用できるといえるから、特許法第36条第4項第1号に適合するものではないとはいえない。

3 理由3(平成29年6月9日付けの取消理由通知においてのみ通知した理由)について
(1)引用刊行物及びその記載事項
刊行物1:特開平11-255753号公報(特許異議申立人が提出した甲第1号証に同じ)

上記刊行物1には、次の記載がある。
摘記1a:請求項1
「【請求項1】ハロゲンイオン残量が0.5ppm以下であることを特徴とするトリアリルイソシアヌレート。」

摘記1b:段落0001?0002及び0004?0006
「【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性樹脂用原料、特に電子材料用として好適な低ハロゲンの高品位トリアリルイソシアヌレートとその製造方法に関するものである。
【0002】【従来の技術】トリアリルイソシアヌレートは、各種の樹脂にすぐれた耐熱性を付与する架橋剤として知られている。…しかし、トリアリルイソシアヌレートを用いた耐熱性樹脂を、特にパソコンや携帯電話用プリント基板等の電子材料用樹脂に使用する場合には、通常の電気機器用樹脂等の汎用樹脂用途とは異なり、高密度に配線が集積していることから、微量のハロゲンイオン残存量が大きな障害となる。…
【0004】このため特公昭58-22118号公報所載の発明でも、塩酸洗浄工程を終えて水層からトリアリルイソシアヌレート含有有機層を分離した後、トリアリルイソシアヌレート含有有機層を更に30℃の水で2回洗浄し、2回目の水洗の際には、苛性ソーダ水溶液で中和して分液する水洗工程が試みられているが、本発明者らの知見によると、それでも残存ハロゲンイオン量は数ppm程度である。
【0005】【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種の耐熱性樹脂をICや、LSIのごとき半導体チップ中での封止剤等に用いる場合には、絶縁信頼性の上で、前述のような残存ハロゲンイオン量程度ではいまだ不十分であり、実用に供し得ない。誘電特性を下げる原因としては、樹脂中に微量含まれる塩素イオン等のハロゲンイオンが大きな障害であることはつとに知られている。したがって、配線が高密度に集積した半導体チップ上で用いる樹脂は、極近接した配線内で高い絶縁特性を示さねばならず、一般的な電子材料では問題にならない数ppmレベルの微量ハロゲンイオンでも半導体チップの耐久性、安定性をいちじるしくおとしめる。現在の半導体チップ等の集積度から、数ppmよりもさらに一桁以上低いハロゲンイオン残量の高純度トリアリルイソシアヌレートが強く望まれていた。
【0006】本発明は、前記のごとき課題を解決したもので、ハロゲンイオン残存量がきわめて少ない高品位のトリアリルイソシアヌレートと、その製造法を提供することを目的としている。」

摘記1c:段落0013?0014
「【0013】【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。なお、各実施例及び比較例のイオンクロマトグラフィーによる塩素イオン濃度の分析は、下記の方法によった。得られた精製トリアリルイソシアヌレート試料1.0gを100ml容エルレンマイヤーフラスコに入れた後、蒸留水20mlに仕込み、30℃にて3時間振とうすることにより抽出する。静置後、分離した水相部を下記条件によりイオンクロマトグラフィーに付す。
測定機:DAIONEX 2000ISP
カラム:AS-14
溶離液:1.5mM Na_(2)CO_(3)
2.0mM NaHCO_(3)
再生液:0.05N H_(2)SO_(4)
【0014】【実施例1】3000リットルの反応器に、90重量%のシアン酸ソーダ660kg、無水塩化カルシウム70kg、臭化カリウム7.4kg及びジメチルホルムアミド1970kgを仕込み、攪拌しつつ110℃に加熱した。アリルクロライド665kgを6時間かけて液中へ添加し、内温度110?125℃にて2時間攪拌を続けた後、反応液スラリ?から真空蒸留によりジメチルホルムアミドを留去回収した。次いで、40℃の水1600リットルを加え、攪拌しながら6規定の塩酸水380kgを徐々に添加、水層のpHを4.5に調整した。静置後水層を分離し、トリアリルイソシアヌレート含有有機層に2重量%の炭酸ナトリウム水溶液820リットルを加え、40℃にて攪拌、1回目のアルカリ洗浄を行つた。このときのpHは10.0であった。静置後、水層を分離し、トリアリルイソシアヌレート含有層に再び2重量%の炭酸ナトリウム水溶液820リットルを加え、40℃にて2回目のアルカリ洗浄を行った。pHは10.6であった。水層を分離後、トリアリルイソシアヌレート含有有機層を加熱脱水し、120?130℃、1?1.5mmHgにて蒸留して、精製トリアリルイソシアヌレート643kgを得た(収率89%)。得られた精製トリアリルイソシアヌレート中の塩素イオン濃度をイオンクロマトグラフィーにより定量した結果、0.17ppmであつた。」

摘記1d:段落0017
「【0017】【発明の効果】本発明のトリアリルイソシアヌレートは、残存ハロゲンイオンが0.5ppm以下のきわめて低濃度であり、実施例1,2及び比較例1から明らかなように、残存塩素イオン濃度が従来技術とは1桁異なる。これは、移動体通信機等の電子機器に用いるプリント基板用樹脂としてはきわめて重要であり、高品位の耐熱性樹脂架橋剤としてさまざまな用途が可能となる。また、本発明の製造方法によれば、極低ハロゲンイオン残量のトリアリルイソシアヌレートが高い収率で得られる。」

(2)刊行物1に記載された発明
刊行物1の請求項1(摘記1a)の「ハロゲンイオン残量が0.5ppm以下であることを特徴とするトリアリルイソシアヌレート。」との記載、並びに
同段落0013及び0014(摘記1c)の「得られた精製トリアリルイソシアヌレート試料1.0gを100ml容エルレンマイヤーフラスコに入れた後、蒸留水20mlに仕込み、30℃にて3時間振とうすることにより抽出する。静置後、分離した水相部を下記条件によりイオンクロマトグラフィーに付す。…実施例1…得られた精製トリアリルイソシアヌレート中の塩素イオン濃度をイオンクロマトグラフィーにより定量した結果、0.17ppmであつた。」との記載からみて、刊行物1には、
『精製トリアリルイソシアヌレート試料1.0gに蒸留水20mlを仕込み、30℃にて3時間振とうすることにより抽出し、静置後、分離した水相部をイオンクロマトグラフィーに付して定量した塩素イオン濃度が0.17ppmのトリアリルイソシアヌレート。』についての発明(以下「刊1発明」という。)が記載されている。

(3)対比
本1発明と刊1発明とを対比する。
刊1発明の「トリアリルイソシアヌレート」は、本件特許明細書の段落0001(摘示A)の『トリアリルイソシアヌレート…「TAIC」…と表記する』との記載をも参酌するに、本1発明の「トリアリルイソシアヌレート」に相当する。
してみると、本1発明と刊1発明は『トリアリルイソシアヌレート』である点において一致し、次の〔相違点1〕において一応相違する。
〔相違点1〕
トリアリルイソシアヌレート(TAIC)が、本1発明においては「以下の化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し且つその含有量が30ppm以下である

(化学式(I)の波線の結合は、シス型もしくはトランス型またはシス型とトランス型の任意の割合の混合物を示す。)」のに対して、刊1発明においては、当該「化学式(I)で表される有機塩素化合物」の含有量について特定がない点

(4)判断
上記〔相違点1〕について検討する。
刊1発明は、当該「化学式(I)で表される有機塩素化合物」が全く認識されておらず、記載も示唆もなされていないから、当該「化学式(I)で表される有機塩素化合物」については、そもそもその含有量を測定していないと理解するのが合理的である。
してみれば、上記〔相違点1〕は実質的な相違点であるといえるから、本1発明は、刊1発明と同一ではなく、刊行物1に記載された発明ではない。
したがって、本1発明は、刊行物1に記載された発明ではないから、特許法第29条第1項第3号に該当するとはいえない。

4 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
(1)明確性要件について
特許異議申立人は、特許異議申立書の第8頁第16行?第9頁第15行において『請求項1には…化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量は30ppmという上限が記載されているのみで、下限値の記載がないため、発明の範囲が不明確である。…化学式(I)で表される有機塩素化合物の含有量が、「0ppm超30ppm以下」(0ppmを含まない)であるのか、または「0ppm以上30ppm以下」(0ppmを含む)であるのかは依然として不明である。』と主張している。
しかしながら、本件特許の請求項1に記載の「化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し且つその含有量が30ppm以下である」とは、その「化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有し」との記載からみて、当該「化学式(I)で表される有機塩素化合物」を必ず「含有」し、その含有量が「ゼロ」である場合のもの(及び検出されなかったもの)を含まないものと解される。
また、本件特許明細書の段落0026(摘示F)の記載にあるように、本件特許発明は、化学式(I)で表される有機塩素化合物を含有していないTAIC(登録商標)が普通に得られていたこと(TAC転移法が既知であること)を前提にした発明であるから、その含有量が「0ppmを含まない」ものであることは明らかである。
したがって、本件特許の請求項1の記載は、特許を受けようとする発明が明確ではないとはいえないから、特許法第36条第6項第2号に適合するものではないとはいえない。

(2)新規性及び進歩性要件について
特許異議申立人は、特許異議申立書の第17頁第13?15行において「本件特許発明は甲第1号証もしくは甲第2号証に記載された発明であるか、または甲第1号証もしくは甲第2号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。」と主張し、平成29年11月15日付けの意見書の第11頁第4?16行において「塩素イオン濃度が極めて低い高純度のTAICは、すでに甲第1号証によって提供されている。従って、…本件特許発明は、甲第1号証に記載されている発明と比較して何ら有利な効果を奏するものではなく、ひいては技術の進歩に何ら貢献するものではないため、特許法第29条第2項の規定に適合するものではない。」と主張している。

しかしながら、特許異議申立人が提出した甲第1号証(特開平11-255753号公報)及び甲第2号証(国際公開第2008/006661号)には、本1発明の「化学式(1)で表される有機塩素化合物」について示唆を含めて記載がない。
したがって、本1発明が、甲第1号証の刊行物に記載された発明であるとはいえず、また、甲第2号証の刊行物に記載された発明であるともいえないから、本1発明が特許法第29条第1項第3号に該当するものであるとはいえない。

そして、甲第1号証及び甲第2号証には、本1発明の「化学式(1)で表される有機塩素化合物」について示唆を含めて記載がなく、本1発明の「化学式(1)で表される有機塩素化合物」が、本件特許の出願当時の技術水準において公知であったことを裏付ける証拠も見当たらないから、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証に記載された発明、及び本件特許の出願当時の技術常識をどのように組み合わせたとしても、本1発明を当業者が容易に想到することができたとはいえない。
したがって、特許異議申立人の証拠方法によっては、本1発明に係る特許が特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立人が申し立てた理由によっては、本1発明に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に、本1発明に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2018-09-11 
出願番号 特願2014-144151(P2014-144151)
審決分類 P 1 651・ 113- YB (C07D)
P 1 651・ 537- YB (C07D)
P 1 651・ 852- YB (C07D)
P 1 651・ 536- YB (C07D)
最終処分 維持  
前審関与審査官 伊藤 幸司  
特許庁審判長 佐々木 秀次
特許庁審判官 木村 敏康
佐藤 健史
登録日 2016-09-16 
登録番号 特許第6005104号(P6005104)
権利者 三菱ケミカル株式会社
発明の名称 トリアリルイソシアヌレート  
代理人 岡田 数彦  
代理人 アインゼル・フェリックス=ラインハルト  
代理人 バーナード 正子  
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