• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 G03G
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G03G
管理番号 1349242
審判番号 不服2018-6427  
総通号数 232 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-04-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-05-09 
確定日 2019-03-12 
事件の表示 特願2016-194657「電気機器及び入力方法」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 2月16日出願公開、特開2017- 37324、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年4月12日に出願した特願2012-91332号の一部を平成28年9月30日に特願2016-194657号として出願したものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成29年7月10日付け :拒絶理由通知書
平成29年9月13日 :手続補正書の提出
平成29年11月13日付け :拒絶理由通知書
平成30年1月12日 :手続補正書の提出
平成30年2月20日付け :拒絶査定
平成30年5月9日 :審判請求書の提出
平成30年10月31日付け :拒絶理由通知書(当審)
平成31年1月8日 :手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(平成30年2月20日付け拒絶査定)の拒絶の理由の概要は次のとおりである。

この出願の各請求項に係る発明は、以下の引用文献1?3に基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

1.特開2005-38435号公報
2.特開2007-183740号公報
3.米国特許出願公開第2012/0030622号明細書

第3 当審拒絶理由の概要
平成30年10月31日付けの当審拒絶理由の概要は、以下のとおりである。

本件出願は、特許請求の範囲の記載が不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

第4 本願発明
本願請求項1?4に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明4」という。)は、平成31年1月8日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?4に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1?4は以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
パラメータが設定されている一の機能を有する電気機器において、
前記パラメータの値の入力を受け付ける、異なる複数の受付画面を表示する表示部を備え、
前記複数の受付画面は、
閾値以上の間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける大幅入力受付画面と、
前記閾値より狭い間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける小幅入力受付画面とを含み、
使用者識別データを受け付ける受付手段を更に備え、
受け付けた前記使用者識別データの認証ができた場合、前記表示部は前記小幅入力受付画面を表示し、
受け付けた前記使用者識別データの認証ができなかった場合、前記表示部は前記大幅入力受付画面を表示することを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記大幅入力受付画面は、
前記閾値以上の間隔幅を有する複数のパラメータの値から昇順又は降順に何れか一つ表示する指示を受け付ける指示受付手段を備え、
該指示受付手段が受け付けた指示に応じて表示されるパラメータの値に基づき、パラメータの値の入力を受け付けるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
予め定められた間隔を有する複数のパラメータの値を記憶する記憶部を備えており、
前記大幅入力受付画面は、
ユーザの選択を受け付ける選択受付手段を、前記複数のパラメータの値の夫々に対応して備え、
何れかの選択受付手段が選択された場合、
選択された選択受付手段に対応するパラメータの値に基づき、前記パラメータを調整するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項4】
パラメータが設定されている一の機能を有する電気機器にてパラメータを入力する入力方法において、
前記電気機器は、前記パラメータの値の入力を受け付ける、異なる複数の受付画面を表示する表示部を備え、
前記複数の受付画面は、閾値以上の間隔幅を有する複数のパラメータの値のうち何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける大幅入力受付画面と、前記閾値より狭い間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける小幅入力受付画面とを含んでおり、
使用者識別データを受け付ける受付ステップと、
受け付けた前記使用者識別データの認証ができた場合、前記表示部が前記小幅入力受付画面を表示するステップと、
受け付けた前記使用者識別データの認証ができなかった場合、前記表示部が前記大幅入力受付画面を表示するステップと
を含むことを特徴とする入力方法。」

第5 引用文献、引用発明等
1 引用文献1について
上記引用文献1には、次の事項が記載されている。(下線は当審が付した。以下同じ。)

(1)「【0070】
次に、第1の実施の形態と第8に異なる点は、カラー複写機の操作部74を用いて指定する画像編集機能として、単色カラーと、合成が追加されている点である。これらの設定も、操作部74の左側の領域83内の単色カラー設定開始キーと、合成設定開始キーを押して設定を行う。」

(2)「【0077】
次に、領域83内の単色カラー設定開始キーが押されると、図11(c)の画面が、液晶表示部84に表示されて、単色カラー設定が開始される。単色カラーとは、後で詳述するが、原稿をコピーする場合に、フルカラーではなく、単色カラーで形成する機能であり、例えば赤一色でコピーされる。ただし、原稿中の濃度の濃い部分は濃い赤で、原稿中の濃度の薄い部分は薄い赤で、形成される。単色カラーで用いる色の指定は、図11(c)で、あらかじめ、図10(c)の画面を用いて登録しておいた色を指定することにより行う。また、単色カラーを止めて、通常のフルカラーで画像を形成するように戻す場合は、図11(c)のクリアキーを押す。」

(3)【0084】
単色カラーモードコピーを行う場合、画像処理部11に入力されたRGB画像データ10は、濃度情報生成部95で白黒濃度データ(D)に変換される。ついで、この白黒濃度データ(D)と、CPU17がCPUバス22を介してレジスタ96に設定した係数との乗算が97で行われる。この係数は、色登録で登録された登録色のMCYKデータ(m,c,y,k)であり、このMCYKデータが係数として、各色成分画像形成時にレジスタ96に書き込まれることにより、前述した、M=m×D/255、C=c×D/255、Y=y×D/255、K=k×D/255の計算が行われる。乗算器で生成された単色カラーデータを構成するMCYKデータは、セレクタ92、セレクタ93をそのまま通り、変倍部94に送られる。

(4)「【0106】
図17は、本実施の形態としての複写機において、各個別設定を行う場合の、液晶表示部114の各表示を説明するための図である。まず、領域83内の黒単色モード設定開始キーが押されると、図17(a)の画面が、液晶表示部114に表示されて、黒単色モードの設定が開始される。この場合、白黒コピーを許可されていないユーザの場合は、図17(a)のように、白黒コピーを使えないというエラーメッセージが表示されて、Setキーは押せず、クリアキーのみが押せる。一方、白黒コピーを許可されているユーザの場合は、エラーメッセージは表示されず、Setキーを押すことにより、白黒コピーモードを設定することができる。このように本実施の形態では、ある機能を使えるかどうかもパーソナライズできる構成になっている。
【0107】
次に、図17(b)の画面は、第2の実施の形態における図10(c)で色登録を行う場合に、選択した番号に既に色が登録されている場合に、以前に登録された色を消去してもいいか確認するために本実施の形態において表示される確認用画面である。ただし、本実施の形態の場合、このような確認用画面は初級のユーザにしか表示されない。初級のユーザは、操作の間違いも多いため、このような確認用画面で確認をとることは有効であるが、上級のユーザの場合は、画面の数が多くなり、いちいち確認を取ることは逆に操作性を悪くすることになる。よって、本実施の形態では、ユーザが初級者か上級者かどうかもパーソナライズ情報に含ませている。この情報はユーザが自分で更新することはできるようにしてもよいし、管理者のみが変更できるようにしても良い。このように、本実施の形態では、画面の遷移フローもパーソナライズできる構成になっている。
【0108】
次に、図17(c)の画面は、本実施の形態において、単色カラーを設定する場合に、上級者向けに表示される画面である。初級者用には、第2の実施の形態における図11(c)と同じ画面が表示される。図17(c)は、図11(c)に比べて、調整キーが追加されている。この調整キーは登録されている色の値を調整することを指示するキーであり、上級者にとっては、細かな調整ができるため、使えることが好ましい機能である。しかし、初級者にとっては、あまり使わない機能であり、このキーが存在することで、逆にユーザが困惑する可能性もある。よって、初級のユーザの場合には、これを表示させない仕組みとなっている。このように、本実施の形態では、使用可能な機能や、選択できる項目もパーソナライズできる構成になっている。
【0109】
図17(c)で、調整キーが押されると、図17(d)の画面が表示され、登録されている色の調整が行えるようになる。調整では、まず、登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる仕組みとなっている。
【0110】
図18は、本実施の形態としての複写機の制御フローを説明するためのフローチャートである。第1の実施の形態のフローチャートである図1と相違する点のみを説明する。図1と同様の処理を行なうステップについては、同じ符号を付してその説明は省略する。
【0111】
まず、S51では、IDキーが押されたか判定し、押された場合には、S52で、図16の画面を表示し、ユーザIDとパスワードを取得し、ユーザIDを取得したことを示すフラグに1を立ててS51に戻る。次に、S53でパーソナライズキーが押された場合には、S54でフラグが1かどうか、即ち、ユーザIDの取得が済んでいるかどうか判定し、取得が済んでいれば、S55でユーザIDとパスワードをパーソナライズサーバに送付する。次いでS56では、パーソナライズサーバから初級者/上級者の区別を示すユーザレベル情報や、白黒コピーを許可されたユーザかどうかを示す特権ユーザ情報などを含むパーソナライズ情報を受信する。ただし、S55で送付したパスワードが正しくなければ、図18には記述していないが、パーソナライズ情報は受信できず、代わりにエラーが通知されるため、エラーを表示してS51に戻る。ついで、S60では、フラグが1で、かつ、パーソナライズ情報の登録を指示するRegistキーが押されたかどうか判定し、押されていれば、S61でパーソナライズ情報をパーソナライズサーバに送信し、パーソナライズ情報の更新を行う。ついで、S62では他のキーが押されたか判定し、押された場合はS63で各キーに応じた処理を行うが、この場合、操作画面の遷移や、操作画面に表示する項目や、操作画面で選択できる項目を、ユーザのユーザレベル情報や特権ユーザ情報などのパーソナライズ情報に応じて変更する。なお、図18では、他の処理を詳細に説明するために、モードメモリ呼び出しキーが押された場合の処理も、S62とS63での処理に含めている。図18には記述していないが、本実施の形態の場合は、リセットキーが押されたり、一定時間操作が行われないと、パーソナライズ状態をクリアして初期状態に戻すようにしており、この時にフラグを0にクリアするようにしている。よって、本実施の形態の場合は、デフォルトコピーモードのパーソナライズは行っていない。」

(5)引用文献1の図18を参照すると、ユーザレベルを含むパーソナライズ情報をパーソナライズサーバから受信した後、パーソナライズ情報を基に操作部の各設定をパーソナライズする処理を行う点が記載されている。

上記(1)?(5)から、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されている。

「カラー複写機の操作部を用いて指定する画像編集機能として、単色カラーで原稿のコピーを形成する機能があり、
単色カラーモードコピーを行う場合、画像処理部に入力されたRGB画像データが、濃度情報生成部で白黒濃度データ(D)に変換され、この白黒濃度データ(D)と、色登録で登録された登録色のMCYKデータ(m,c,y,k)で、M=m×D/255、C=c×D/255、Y=y×D/255、K=k×D/255の計算を行うことで、単色カラーデータを構成するMCYKデータを生成するものであって、
ユーザIDとパスワードを取得し、ユーザIDとパスワードをパーソナライズサーバに送付し、パーソナライズサーバから初級者/上級者の区別を示すユーザレベル情報や、白黒コピーを許可されたユーザかどうかを示す特権ユーザ情報などを含むパーソナライズ情報を受信し、
パーソナライズ情報を基に、操作部の各設定をパーソナライズし、
初級者向けの画面として、あらかじめ登録しておいた色を指定することにより単色カラーで用いる色を指定するための画面を液晶表示部に表示し、
上級者向けの画面として、初級者向けの画面に比べて、登録されている色の値を調整することを指示する調整キーが追加された画面を液晶表示部に表示し、調整キーが押されると、登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる画面を液晶表示部に表示する、
カラー複写機。」

2 引用文献2について
上記引用文献2には、次の事項が記載されている。

(1)「【0001】
本発明は、プリント処理する画像データに対するプリント条件を決定するためのパラメータを複数有し、前記複数のパラメータをグループ化したパラメータ群を管理するパラメータ管理部を備えた写真プリント装置に関する。」

(2)「【0044】
〔プリントチャンネルの設定〕
図5には、プリントチャンネルの設定項目表示画面50が示されている。この表示画面においては、入力メディア51やプリント方式52、プリント枚数53、プリントサイズ54、インデックスプリント55、メディア出力56などの多くの設定項目(パラメータ)が表示されており、オペレータはこれらの設定項目(パラメータ)を参照し、必要な場合は適切な入力値(パラメータ値)を入力してプリントチャンネルを決定する。すなわち、この表示画面は熟練度の高いオペレータに適したものとなっており、熟練度の低いオペレータにとっては複雑で操作し難いものとなっている。」

(3)「【0050】
このように、図6のプリントアイコン作成画面60には、設定項目(パラメータ)として、抽出されたパラメータである入力メディア61、プリント方式62、プリント枚数63、プリントサイズ64が夫々表示される。オペレータは、これらの各設定項目(パラメータ)に対して値(パラメータ値)を入力していくことで、これらのパラメータ値に対応したプリントチャンネル表示パラメータ(包括パラメータ)の各値(包括パラメータ値)を設定することができる。そして、このプリントチャンネル表示パラメータの各値夫々に対応して、包括パラメータアイコン作成部74Aにおいてプリントアイコンが作成され、当該プリントアイコンがプリントアイコン作成表示部65に表示される。すなわち、プリントサイズ、入力メディア、プリント枚数、プリント方式の各パラメータの異なる値に対して、一のプリントアイコンが作成されるのである。
【0051】
このようにして作成された各プリントアイコン(プリントチャンネル表示パラメータの各値に対応するアイコン)を図8に示す。これらのプリントアイコン67Aはオーダ画面(プリント処理選択画面)66のプリント選択部67に表示され、対応するプリントチャンネルに夫々関連付けられている。したがって、オペレータはこれらのプリントアイコン67Aのうちの一つを選択するだけでプリントチャンネルを設定することができ、このようにアイコンで視覚的に表示されているので、熟練度の低いオペレータにとっても操作し易いものとなっている。なお、プリント選択決定ボタン68を操作することで、選択されたプリントアイコン67Aに対応するプリントチャンネルがプリントチャンネル設定部76Aにおいて設定される。さらに、プリント方式としてプレジャッジ方式が選択されている場合、図9に示すプレジャッジ画面に移行し、このプレジャッジ画面において各画像に対してマニュアルで画像補正をすることができる。
【0052】
上述したように、図5の表示画面は熟練度の高いオペレータ(上級者)用であり、図8の表示画面は熟練度の低いオペレータ(初級者)用の表示画面である。そして、図5において簡易表示ボタン57を操作することにより図8の画面に、図8において通常表示ボタン69を操作することにより図5の画面に切り換えることができる。このように、上級者用と初級者用の2つの表示画面を備え、互いに切換可能に構成してあるので、幅広いオペレータに対してこの1台の写真プリント装置で対応することができる。」

上記(1)?(3)から、引用文献2には、以下の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されている。

「入力メディア、プリント方式、プリント枚数、プリントサイズ、インデックスプリント、メディア出力の設定項目が表示され、オペレータが設定項目を参照し、適切な入力値を入力してプリントチャンネルを決定する、熟練度の高いオペレータに適した表示画面と、
プリントサイズ、入力メディア、プリント枚数、プリント方式の各パラメータの異なる値に対して、一のプリントアイコンが作成され、オペレータがプリントアイコンのうちの一つを選択するだけでプリントチャンネルを設定することができる、熟練度の低いオペレータ(初級者)用の表示画面と、
を有した、
写真プリント装置。」

3 引用文献3について
上記引用文献3には、次の事項が記載されている。(摘記箇所の後に当審訳文を付した。)

(1)「[0001] The present invention relates to a display apparatus, which displays images and menus on its display.」

「[0001] 本発明は、画像およびメニューをディスプレイ上に表示する表示装置に関する。」

(2)「[0038] FIGS. 5-10 illustrate examples of display images generated by the CPU 610. As shown in FIG. 5, the CPU 610 can generate plural menus including a first menu 710, a second menu 720, a third menu 730 and a fourth menu 740. Each menu contains items that can be selected by a user. These items represent setting parameters of the display apparatus 100.」

「図5-10はCPU610によって生成される表示画像の例を示している。図5に示すように、CPU610は、第1のメニュー710a、第2のメニュー720、第3のメニュー730及び第4のメニュー740を含む複数のメニューを生成することができる。各メニューは、ユーザが選択可能な項目を含む。これらの項目は、表示装置100の設定パラメータを表している。」

(3)「[0044] In the case of FIG. 5, after menu button 510 was pressed and the first menu 710 showed up, an item 'Picture' was selected by pressing the down button 522 and the right button 523 or the enter button 530. Then, the second menu 720 showed up. The default item area 722 of the second menu 720 includes the items that are subcategory of the item 'Picture'. Then, an item 'Manual' was selected, and the third menu 730 showed up. In the third menu 730, an item 'Color' was selected, and the fourth menu 740 showed up. In the fourth menu 740, an item 'Color' and a color coarse gauge 750 were shown. The color coarse gauge 750 represents a value of a setting parameter 'Color'. To make it easier for the user to see, the item 'Color' and the color coarse gauge 760 are also shown in the bottom of the display 200. The item 'Color' and the color coarse gauge 760 in the bottom of the display 200 are larger than the item 'Color' and the color coarse gauge 750 in the fourth menu 740. However, the color coarse gauge 750 and the color coarse gauge 760 represent the same value. By pressing the right button 523 or the left button 524, the user can change the value of the setting parameter 'Color'.
[0045] When one of the following conditions is met, the display image changes into as shown in FIG. 6.
[0046] Condition 1: When the item 'Color' or the color coarse gauge 750 have been displayed on the display 200 more than a predetermined number of times in a predetermined period. For example, when the item 'Color' and the color coarse gauge 750 have been shown on the display 200 more than five times in recent one month, the fourth menu 740 changes like FIG. 6.
[0047] Condition 2: When a parameter of the item 'Color', or the value of the color coarse gauge 750 have been modified more than a predetermined number of times while the item 'Color' and the color coarse gauge 750 have been displayed on the display 200. For example, when the value of the color coarse gauge 750 has been changed by the user more than five times while the fourth menu 740 has kept shown on the display 200, the fourth menu 740 changes like FIG. 6.
[0048] Condition 3: When the item 'Color' or the color coarse gauge 750 has been displayed on the display 200 for more than a predetermined period of time. For example, when the item 'Color' and the color coarse gauge 750 has kept shown on the display 200 for more than 10 seconds, the fourth menu 740 changes like FIG. 6.
[0049] As shown in FIGS. 5 to 6, when one of the above conditions is fulfilled, the number of items and the number of gauges increase in the fourth menu 740. Now, the fourth menu 740 contains the item 'Color', an item 'Red', an item 'Green', an item 'Blue', an item 'Cyan', an item 'Magenta', an item 'Yellow', the color coarse gauge 750, a red coarse gauge 751, a green coarse gauge 752, a blue coarse gauge 753, a cyan coarse gauge 754, a magenta coarse gauge 755 and a yellow coarse gauge 756.
[0050] In FIG. 6, the item 'Blue' is selected, and the user can change the value of the setting parameter 'Blue'. While the blue coarse gauges 753 and 763 are displayed on the display 200, a value of the blue coarse gauges 753 and 763 are changed with a larger step. For example, when the user presses the right button 523 or the left button 524, the value of the blue coarse gauges 753 and 763 increases or decreases by a value '10'. Therefore, the user can change the value of the setting parameter largely without pressing buttons many times.
[0051] When one of the following conditions is met, the display image changes into as shown in FIG. 7.
[0052] Condition 1: When the item 'Blue' and the blue coarse gauge 753 have been displayed on the display 200 more than a predetermined number of times in a predetermined period. For example, when the item 'Blue' and the blue coarse gauges 753 and 763 have been shown on the display 200 more than five times in recent one month, the fourth menu 740 changes like FIG. 7.
[0053] Condition 2: When a parameter of the item 'Blue', or the value of the blue coarse gauges 753 and 763 has been modified more than a predetermined number of times while the item 'Blue' and the blue coarse gauges 753 and 763 have been displayed on the display 200. For example, when the value of the blue coarse gauges 753 and 763 has been changed by the user more than five times while the fourth menu 740 has kept shown on the display 200, the fourth menu 740 changes like FIG. 7.
[0054] Condition 3: When the item 'Blue' or the blue coarse gauges 753 and 763 have been displayed on the display 200 for more than a predetermined period of time. For example, when the item 'Blue' and the blue coarse gauges 753 and 763 have kept shown on the display 200 for more than 10 seconds, the fourth menu 740 changes like FIG. 7.
[0055] As shown in FIGS. 6 to 7, when one of the above conditions is fulfilled, the blue coarse gauges 753 and 763 change into blue fine gauges 773 and 783. While the blue fine gauges 773 and 783 are shown on the display 200, the value of the item 'Blue' is changed with a smaller step than while the blue coarse gauges 753 and 763 are shown on the display 200. For example, when the user presses the right button 523 or the left button 524, the value of the item 'Blue' increases or decreases by a value '1'. Therefore, the user can change the value of the setting parameter in detail to fit his taste.」

「[0044] 図5の場合には、メニューボタン510が押され、第1のメニュー710が現れた後、ダウンボタン522と右ボタン523または決定ボタン530を押下することにより、'Picture'の項目が選択される。そのとき、第2のメニュー720が現れる。第2のメニュー720のデフォルト項目領域722は、'Picture'のサブカテゴリの項目を含む。そして、'Manual'の項目が選択されると、第3のメニュー730が現れる。第3のメニュー730において、'Color'の項目を選択すると、第4のメニュー740が表示される。第4メニュー740には、'Color'の項目および色の粗いゲージ750が表示される。色の粗いゲージ750は設定パラメータ'Color'の値を表している。ユーザに見易くするため、'Color'および色の粗いゲージ760は、ディスプレイ200の下部にも表示される。ディスプレイ200の下部に表示される'Color'の項目及び色の粗いゲージ760は、第4のメニュー740にある'Color'の項目および色の粗いゲージ750よりも大きい。しかし、色の粗いゲージ750と色の粗いゲージ760は同じ値を表す。右ボタン523又は左ボタン524を押下することにより、ユーザは設定パラメータ'Color'の値を変化させることができる。
[0045] 以下の条件の1つが満たされた場合には、図6に示すように表示画像が変化する。
[0046] 条件1:'Color'の項目または色の粗いゲージ750が、所定期間内に所定回数以上ディスプレイ200に表示された場合。例えば、'Color'の項目および色の粗いゲージ750が、最近1ヶ月間にディスプレイ200上に5回以上された場合、第4のメニュー740は、図6のように変化する。
[0047] 条件2:'Color'の項目および色の粗いゲージ750をディスプレイ200に表示しているときに、'Color'の項目のパラメータ、または色の粗いゲージ750の値を所定回数以上調整した場合。例えば、第4のメニュー740をディスプレイ200に表示させている間に、色の粗いゲージ750の値を、5回以上ユーザによって変更された場合、第4のメニュー740は、図6のように変化する。
[0048] 条件3:'Color'の項目および色の粗いゲージ750を所定時間以上ディスプレイ200に表示させた場合。例えば、'Color'の項目および色の粗いゲージ750を10秒以上でディスプレイ200に表示させた場合、第4のメニュー740は、図6のように変化する。
[00049] 図5から図6に示すように、上記条件の1つが満たされた場合には、第4のメニュー740にある項目およびゲージの数が増加する。ここで、第4のメニュー740は、'Color'、'Red'、'Green'、'Blue'、'Cyan'、'Magenta'、'Yellow'、色の粗いゲージ750、赤色の粗いゲージ751、緑色の粗いゲージ752と、青色の粗いゲージ753、シアンの粗いゲージ754、マゼンタの粗いゲージ755及び黄色の粗いゲージ756、の項目を含んでいる。
[0050] 図6において、'Blue'の色が選択されると、ユーザは、設定パラメータ'Blue'の値を変化させることができる。青色の粗いゲージ753および763は、ディスプレイ200に表示され、青色の粗いゲージ753及び763は大きな幅で変化する。例えば、ユーザが右ボタン523又は左ボタン524を押下すると、青色の粗いゲージ753および763の値を10ずつ増加又は減少させる。したがって、ユーザは、何度もボタンを押下することなく、設定パラメータの値を大きく変化させることができる。
[0051] 以下の条件の1つが満たされた場合には、図7に示すように表示画像に変化する。
[0052] 条件1:'Blue'の項目と青色の粗いゲージ753が、所定期間内に所定回数以上のディスプレイ200に表示された場合。例えば、'Blue'の項目と、青色の粗いゲージ753および763が、最近1ヶ月間にディスプレイ200上に5回以上表示された場合、第4のメニュー740が図7のように変化する。
[0053] 条件2:'Blue'の項目と青色の粗いゲージ753および763がディスプレイ200に表示されているときに、'Blue'の項目のパラメータまたは青色の粗いゲージ753および763の値が所定回数以上調整された場合。例えば、青色の粗いゲージ753および763の値が、第4のメニュー740がディスプレイ200上に表示されているときに、5回以上がユーザによって調整された場合、第4のメニュー740は、図7のように変化する。
[0054] 条件3:'Blue'の項目と青色の粗いゲージ753及び763が、所定時間以上ディスプレイ200上に表示された場合。例えば、'Blue'の項目と青色の粗いゲージ753及び763が、10秒以上ディスプレイ200に表示されたとき、第4のメニュー740が図7のように変化する。
[0055] 図6から図7に示すように、上記条件の1つが満たされた場合には、青色の粗いゲージ753及び763は青色の細かいゲージ773および783に変わる。青色の細かいゲージ773および783がディスプレイ200に示されているとき、'Blue'の項目の値は、青色の粗いゲージ753および763がディスプレイ200に示されているときよりも小さな幅で変更される。例えば、ユーザが右ボタン523又は左ボタン524を押下すると、'Blue'の項目の値は、1の値だけ増加または減少する。したがって、ユーザは、自分の好みに合うように詳細に設定パラメータの値を変更することができる。 」

上記(1)?(3)から、引用文献3には、以下の発明(以下、「引用発明3」という。)が記載されている。

「複数のメニューを有する表示画面の第4メニューには、'Color'の項目および色の粗いゲージが表示され、
'Color'の項目または色の粗いゲージが、所定期間内に所定回数以上ディスプレイに表示された場合、'Color'の項目および色の粗いゲージをディスプレイに表示しているときに、'Color'の項目のパラメータ、または色の粗いゲージの値を所定の回数以上調整した場合、または、'Color'の項目および色の粗いゲージを所定時間以上ディスプレイ上に表示させた場合に、第4のメニューにある項目およびゲージの数が増加し、
青色の粗いゲージは大きな幅で変化するものであって、
'Blue'の項目と青色の粗いゲージが、所定期間内に所定回数以上のディスプレイに表示された場合、'Blue'の項目と青色の粗いゲージがディスプレイに表示されているときに、'Blue'の項目のパラメータまたは青色の粗いゲージの値が所定回数以上調整された場合、または、'Blue'の項目と青色の粗いゲージが、所定時間以上ディスプレイに表示された場合、青色の粗いゲージは青色の細かいゲージに変わり、
青色の細かいゲージがディスプレイに示されているとき、'Blue'の項目の値は、青色の粗いゲージがディスプレイに示されているときよりも、小さな幅で変更される、
表示装置。」

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1) 対比
本願発明1と引用発明1とを対比する。

ア 引用発明1における、「単色カラーデータを構成するMCYKデータを生成」する際の「色登録で登録された登録色のMCYKデータ(m,c,y,k)」が設定されている、「単色カラーで原稿のコピーを形成する機能」は、本願発明1における「パラメータが設定されている一の機能」に相当する。

イ 本願発明1の「前記パラメータの値の入力を受け付ける、異なる複数の受付画面を表示する表示部」と、引用文献1の、「初級者向けの画面として」の「あらかじめ登録しておいた色を指定することにより単色カラーで用いる色を指定するための画面」、及び、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる画面」、を表示する「液晶表示部」とは、「異なる複数の受付画面を表示する表示部」との概念で共通する。

ウ 本願発明1の「閾値以上の間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける大幅入力受付画面」と、引用文献1の、「初級者向けの画面として」の「あらかじめ登録しておいた色を指定することにより単色カラーで用いる色を指定するための画面」とは、「一方の入力受付画面」との概念で共通する。

エ 引用発明1においては、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「画面」では、「登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる」ものとなっているから、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「画面」には、「登録されている色を構成するMCYK」(登録色のMCYKデータ(m,c,y,k))それぞれについて、複数の値(最小値0、最大値255)のうちの何れか一つが表示されており、且つ、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「画面」は、表示されている値の入力を受け付けるものであることは自明である。
してみると、本願発明1の「前記閾値より狭い間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける小幅入力受付画面」と、引用発明1の、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される、「登録されている色を構成するMCYK」に関する複数の値のうちの何れか一つが表示され、表示されている値の入力を受け付ける「画面」とは、「複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける他方の入力受付画面」との概念で共通する。

オ 引用発明1の「ユーザIDとパスワード」は、本願発明1の「使用者識別データ」に相当する。また、引用発明1においては、「ユーザIDとパスワードを取得し、ユーザIDとパスワードをパーソナライズサーバに送付」していることから、「ユーザIDとパスワード」を受け付ける手段を有していることは自明である。
してみると、引用発明1における「ユーザIDとパスワード」を受け付ける手段は、本願発明1の、「使用者識別データを受け付ける受付手段」に相当する。

カ 本願発明1の、「受け付けた前記使用者識別データの認証ができた場合、前記表示部は前記小幅入力受付画面を表示し、受け付けた前記使用者識別データの認証ができなかった場合、前記表示部は前記大幅入力受付画面を表示する」ことと、引用発明1の、「初級者/上級者の区別を示すユーザレベル情報」を含む「パーソナライズ情報を基に、操作部の各設定をパーソナライズし」、「液晶表示部」が、「初級者向けの画面として、あらかじめ登録しておいた色を指定することにより単色カラーで用いる色を指定するための画面を」「表示し」、あるいは、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると、登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる画面」を「表示する」こととは、「前記表示部は、使用者識別データの認証結果に基づいて、前記一方の入力受付画面または前記他方の入力受付画面の何れかを表示する」点で共通する。

キ 引用発明1の「カラー複写機」は、本願発明1の「電気機器」に相当する。

したがって、本願発明1と引用発明1との間には、次の一致点、相違点がある。
(一致点)
「パラメータが設定されている一の機能を有する電気機器において、
異なる複数の受付画面を表示する表示部を備え、
前記複数の受付画面は、
一方の入力受付画面と、
複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける他方の入力受付画面とを含み、
使用者識別データを受け付ける受付手段を更に備え、
前記表示部は、使用者識別データの認証結果に基づいて、前記一方の入力受付画面または前記他方の入力受付画面の何れかを表示する、
電気機器。」

(相違点1)
「異なる複数の受付画面を表示する表示部を備え」る点について、
本願発明1においては、「前記パラメータの値の入力を受け付ける、異なる複数の受付画面を表示する表示部を備え」るものであるのに対し、
引用発明1においては、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「画面」は、「登録されている色を構成するMCYKが最小値0、最大値255で表示され、それを上下の矢印キーで各色成分ごとに増減できる」ことから、MCYKに関する値、すなわちパラメータの値の入力を受け付けるものであるといえるものの、「初級者向けの画面」は「あらかじめ登録しておいた色を指定することにより単色カラーで用いる色を指定する」ものであって、パラメータの値の入力を受け付けるものではない点。
(相違点2)
「一方の入力受付画面」について、
本願発明1は「閾値以上の間隔幅を有する複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける大幅入力受付画面」であるのに対し、
引用発明1の 「初級者向けの画面」は、そのようなものではない点。
(相違点3)
「複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける他方の入力受付画面」について、
本願発明1は、「前記閾値より狭い間隔幅を有する」複数のパラメータの値のうちの何れか一つが表示され、表示されているパラメータの値の入力を受け付ける「小幅」入力受付画面であるのに対し、
引用発明1においては、「上級者向けの画面」にある「調整キーが押されると」表示される「画面」に表示される「MCYK」は、閾値より狭い間隔幅を有する複数の値のうちの何れか一つであるのか明らかでなく、当該「調整キーが押されると」表示される「画面」は「小幅」入力受付画面であるのか明らかでない点。
(相違点4)
「前記表示部は、使用者識別データの認証結果に基づいて、前記一方の入力受付画面または前記他方の入力受付画面の何れかを表示する」点について、
本願発明1は、「受け付けた前記使用者識別データの認証ができた場合、前記表示部は前記小幅入力受付画面を表示し、受け付けた前記使用者識別データの認証ができなかった場合、前記表示部は前記大幅入力受付画面を表示する」ものであるのに対し、
引用発明1はそのようなものではない点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み上記相違点4について検討すると、引用発明2?3のいずれも、「受け付けた前記使用者識別データの認証ができた場合、前記表示部は前記小幅入力受付画面を表示し、受け付けた前記使用者識別データの認証ができなかった場合、前記表示部は前記大幅入力受付画面を表示する」点を有していないことは明らかである。
また、上記相違点4に係る本願発明1の発明特定事項が、当業者にとって設計事項であるとする根拠もない。
したがって、他の相違点について検討するまでもなく、本願発明1は、引用発明1ないし3に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2 本願発明2?4について
本願発明2及び3は本願発明1を減縮した発明であるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明1ないし3に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
本願発明4は本願発明1に対応する方法の発明であるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明1ないし3に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

第7 原査定について
原査定の拒絶の理由の概要は上記「第2」のとおりであるが、上記「第5」?「第6」のとおりであるから、本願発明1?4は、引用発明1ないし3に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第8 当審拒絶理由通知について
平成30年10月31日付けの当審拒絶理由通知では、本件出願は、特許請求の範囲の記載が不備のため、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない、との拒絶の理由を通知している。
しかしながら、平成31年1月8日付けの手続補正で、請求項1?4は上記「第4」のとおり補正されており、上記拒絶の理由は解消した。

第9 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-02-18 
出願番号 特願2016-194657(P2016-194657)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G03G)
P 1 8・ 537- WY (G03G)
最終処分 成立  
前審関与審査官 岡▲崎▼ 輝雄  
特許庁審判長 吉村 尚
特許庁審判官 荒井 隆一
尾崎 淳史
発明の名称 電気機器及び入力方法  
代理人 河野 登夫  
代理人 河野 英仁  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ