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審決分類 審判 一部申し立て 2項進歩性  B41K
審判 一部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  B41K
管理番号 1349673
異議申立番号 異議2017-701025  
総通号数 232 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2019-04-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-10-26 
確定日 2019-01-24 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6121979号発明「活字印刷番号印字のための番号印字装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6121979号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項〔1乃至26〕について訂正することを認める。 特許第6121979号の請求項1乃至5,9,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許を維持する。 特許第6121979号の請求項8及び10に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,平成19年6月20日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2006年6月23日,2006年11月20日,欧州特許庁)を国際出願日とする出願である特願2009-516044号の一部を,平成25年8月2日に特願2013-161324号として新たに特許出願し,さらに,その出願の一部を平成26年12月16日に特願2014-254076号として新たに特許出願したものであって,これまでの手続は次のとおりである。
平成27年 9月 3日 拒絶理由通知書
平成28年 3月 8日 意見書・手続補正書
平成28年 8月 3日 拒絶査定
平成28年12月 9日 審判請求・手続補正書
平成29年 2月24日 特許査定
平成29年 4月 7日 設定登録
平成29年10月26日 特許異議の申立て(特許異議申立人 梅津雅由)
平成29年12月12日 取消理由通知書
平成30年 3月27日 意見書(特許権者 カーベーアー-ノタシ ソシエテ アノニム)
平成30年 3月27日 訂正請求書
平成30年 6月18日 取消理由通知書(決定の予告)
平成30年 9月14日 意見書(特許権者 カーベーアー-ノタシ ソシエテ アノニム)
平成30年 9月14日 訂正請求書
平成30年11月 1日 意見書(特許異議申立人 梅津雅由)

第2 訂正の目的の適否,新規事項の有無,及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否について
1 請求の趣旨及び訂正の内容
平成30年9月14日に提出された訂正請求書による訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は,本件特許6121979号(以下「本件特許」という。)の願書に添付した特許請求の範囲を,訂正請求書に添付した特許請求の範囲のとおりに訂正することを求めるものである。
そして,その訂正内容は,以下のとおりである。
訂正事項1
請求項1の「枚葉紙番号印字印刷機または巻取り紙番号印字印刷機において番号印字を行うための番号印字装置(1)であって,ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))と,英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイール(7)を有する番号印字ユニット(6)とを備え,前記番号印字ホイール(7)は互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転し,前記印字ユニットは更に前記番号印字ホイール(7)の位置を設定する電気機械式の作動手段とを備えている番号印字装置において,
前記電気機械式の作動手段は,前記番号印字装置(1)の前記ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))の内部スペース内に配置されており,かつ,機械的に自律的であり,および,前記電気機械式の作動手段は,対応する複数の前記番号印字ホイール(7)を駆動するための複数の互いに独立した駆動手段(15,18-23;23*)を備え,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は歯車装置(16,19-23;23^(*))を介して前記関連した番号印字ホイール(7)を駆動する電気モータ(15)を備え,該歯車装置(16,19-23;23^(*))は減速比(R_(Z))を呈し,
各電気モータ(15)は,電子整流を有するブラシレス直流モータであり,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間で全体として減速比(R)を呈し,
前記番号印字装置は,対応する個数の独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))
により駆動される6個以上の番号印字ホイール(7)を具備し,
前記各電気モータは減速歯車(18)を介して歯車装置(16,19-23;23^(*))に連結され,該減速歯車(18)は追加の減速比(R_(G))を呈し,出力速度の更なる減速を与え,前記電気モータの出力トルクを更に増加することを特徴とする番号印字装置。」を,
「枚葉紙番号印字印刷機または巻取り紙番号印字印刷機において番号印字を行うための番号印字装置(1)であって,ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))と,英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイール(7)を有する番号印字ユニット(6)とを備え,前記番号印字ホイール(7)は互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転し,前記印字ユニットは更に前記番号印字ホイール(7)の位置を設定する電気機械式の作動手段とを備えている番号印字装置において,
前記電気機械式の作動手段は,前記番号印字装置(1)の前記ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))の内部スペース内に配置されており,かつ,機械的に自律的であり,および,前記電気機械式の作動手段は,対応する複数の前記番号印字ホイール(7)を駆動するための複数の互いに独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))を備え,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は歯車装置(16,19-23;23^(*))を介して前記関連した番号印字ホイール(7)を駆動する電気モータ(15)を備え,該歯車装置(16,19-23;23^(*))は減速比(R_(Z))を呈し,
各電気モータ(15)は,電子整流を有するブラシレス直流モータであり,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間で全体として減速比(R)を呈し,
前記番号印字装置は,対応する個数の独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))
により駆動される6個以上の番号印字ホイール(7)を具備し,
前記各電気モータは減速歯車(18)を介して歯車装置(16,19-23;23^(*))に連結され,該減速歯車(18)は追加の減速比(R_(G))を呈し,出力速度の更なる減速を与え,前記電気モータの出力トルクを更に増加し,
前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))は,前記番号印字ホイールの回転軸の周りの円弧内に分散配置され,前記番号印字ホイールの回転軸に対して等間隔に配置されていることを特徴とする,番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項2
請求項8を削除する。

訂正事項3
請求項9における「請求項1?8のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項4
請求項10を削除する。

訂正事項5
請求項11における「請求項1?10のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7及び9のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項6
請求項14における「請求項1?13のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?13のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項7
請求項17における「請求項1?16のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?16のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項8
請求項18における「請求項1?17のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?17のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項9
請求項20における「請求項1?19のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?19のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項10
請求項25における「請求項1?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

訂正事項11
請求項26における「請求項1?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。」を
「請求項1?7,9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。」に訂正する。

2 当審の判断
(1) 訂正事項1について
訂正事項1は,訂正前の請求項1に対して,該請求項1を引用していた訂正前の請求項10に記載される発明特定事項を付加するものであるから,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして,付加された発明特定事項は,訂正前の請求項10に記載されていたものであり,明細書の段落【0054】に「駆動手段15,18-23は,互いに隣り合う駆動手段15,18-23を番号印字ホイール7の回転軸線の周りに互いに近接して配置することによって,(番号印字ホイールの下部部分の下方で)番号印字ホイールの回転軸線の周りに有利な形で分散配置されている。」と記載されているとおりであるから,訂正事項1は,新規事項の追加に該当せず,また,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものではない。
よって,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(2) 訂正事項2及び4について
訂正事項2及び4は,いずれも請求項の削除であるから,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして,訂正事項2及び4は,請求項の削除であるから,新規事項の追加に該当せず,また,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものではない。
よって,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(3) 訂正事項3,5乃至11について
訂正事項3,5乃至11は,訂正事項2及び4によって請求項8及び10が削除されたことに伴い,訂正前の請求項9,11,14,17,18,20,25及び26における請求項8及び10を引用することを解消するものであるから,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして,訂正事項3,5乃至11は,引用する請求項の削除であるから,新規事項の追加に該当せず,また,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものではない。
よって,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(4) 特許出願の際に独立して特許を受けることができること
本件特許についての特許異議の申立て事件では,訂正前の請求項1乃至5,8乃至11,14乃至16,18乃至20,24乃至26について特許異議の申立ての対象とされているから,本件訂正における訂正前の請求項1,8乃至11,14,18,20,25,26に係る訂正事項1乃至6,8乃至11に関して,特許法第120条の5第9項で読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件は課されない。

特許異議の申立ての対象とされていない,訂正前の請求項17に係る訂正事項7に関して検討する。
訂正後の請求項17に記載される発明特定事項は,引用する請求項を特定した部分を除き訂正前の請求項17に記載される発明特定事項と同じであり,該訂正前の請求項17は拒絶の理由を発見しないとして特許査定がなされていることを踏まえると,後述するように,請求項17が引用する訂正後の請求項1に係る特許は維持されるのであるから,訂正後の請求項1に係る特許に更に他の発明特定事項を付加する訂正後の請求項17に係る特許は,当然に,特許法第120条の5第9項で読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件を充足しており,特許出願の際に独立して特許を受けることができるものである。

(5) 一群の請求項等について
訂正前の請求項1乃至26について,請求項2乃至26は,それぞれ請求項1を直接的又は間接的に引用しているものであって,訂正事項1によって記載が訂正される請求項1に連動して訂正されるものである。したがって,訂正前の請求項1乃至26に対応する訂正後の請求項1乃至26は,特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項である。

(6) 小括
以上のとおりであるから,本件訂正請求による訂正は特許法第120条の5第2項ただし書第第1号に掲げる事項を目的とするものであり,かつ,同条第9項において準用する同法第126条第5項乃至第7項までの規定に適合するので,訂正後の請求項1乃至26について訂正を認める。

第3 取消理由について
1 本件訂正特許発明
本件訂正請求により訂正された請求項1乃至26に係る発明(以下,「本件訂正特許発明1」などという。)は,その特許請求の範囲の請求項1乃至26に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】
枚葉紙番号印字印刷機または巻取り紙番号印字印刷機において番号印字を行うための番号印字装置(1)であって,ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))と,英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイール(7)を有する番号印字ユニット(6)とを備え,前記番号印字ホイール(7)は互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転し,前記印字ユニットは更に前記番号印字ホイール(7)の位置を設定する電気機械式の作動手段とを備えている番号印字装置において,
前記電気機械式の作動手段は,前記番号印字装置(1)の前記ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))の内部スペース内に配置されており,かつ,機械的に自律的であり,および,前記電気機械式の作動手段は,対応する複数の前記番号印字ホイール(7)を駆動するための複数の互いに独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))を備え,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は歯車装置(16,19-23;23^(*))を介して前記関連した番号印字ホイール(7)を駆動する電気モータ(15)を備え,該歯車装置(16,19-23;23^(*))は減速比(R_(Z))を呈し,
各電気モータ(15)は,電子整流を有するブラシレス直流モータであり,
独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))は前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間で全体として減速比(R)を呈し,
前記番号印字装置は,対応する個数の独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))により駆動される6個以上の番号印字ホイール(7)を具備し,
前記各電気モータは減速歯車(18)を介して歯車装置(16,19-23;23^(*))に連結され,該減速歯車(18)は追加の減速比(R_(G))を呈し,出力速度の更なる減速を与え,前記電気モータの出力トルクを更に増加し,
前記独立した駆動手段(15,18-23;23*)は,前記番号印字ホイールの回転軸の周りの円弧内に分散配置され,前記番号印字ホイールの回転軸に対して等間隔に配置されていることを特徴とする,番号印字装置。
【請求項2】
対応する個数の互いに独立した前記駆動手段(15,18-23;23^(*))によって駆動される12個の回転可能な番号印字ホイール(7)を備えることを特徴とする請求項1に記載の番号印字装置。
【請求項3】
前記減速歯車(18)は小型遊星歯車であることを特徴とする請求項1又は2に記載の番号印字装置。
【請求項4】
前記減速歯車(18)及び前記関連する前記電気モータは同軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1?3のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項5】
前記歯車装置(16,19-23;23^(*))は軸(22)に取り付けられた駆動ピニオン(23;23^(*))を備え,該駆動ピニオン(23;23^(*))は関連する番号印字ホイール(7)の側部に取り付けられた歯付ホイール(16)に噛み合い,該駆動ピニオン(23;23^(*))の軸方向の位置は前記軸(22)に沿って調節可能であることを特徴とする請求項1?4のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項6】
前記駆動ピニオン(23^(*))は,該駆動ピニオン(23^(*))を前記軸(22)に沿って軸方向の位置を調節するべく釈放可能なクランプリング(235)を具備することを特徴とする請求項5に記載の番号印字装置。
【請求項7】
前記駆動ピニオン(23^(*))は,ピニオンホイール部(231)と一体的な部分を形成する管状部分(232)を備え,該管状部分(232)はその端部に前記釈放可能なクランプリング(235)の作用の下で前記管状部分(232)の端部の変形を可能にする長手方向のスリット(232a)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の番号印字装置。
【請求項8】
(削除)
【請求項9】
前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間での全体として減速比(R)は,百の範囲内であることを特徴とする請求項1?7のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項10】
(削除)
【請求項11】
前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))の第1の部分及び第2の部分は,前記番号印字ホイールの回転軸の周りで互いに噛み合うように配置されていることを特徴とする請求項1?7及び9のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項12】
前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))の第1の部分は,番号印字装置(1)の一方の側部上に支持され,前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))の第2の部分は,番号印字装置(1)の他方の側部上に支持され,前記独立した駆動手段(
15,18-23;23^(*))は第1の部分と第2の部分が互いに2つの櫛構造に噛み合って入れ子式に嵌まり込む形状であることを特徴とする請求項11に記載の番号印字装置。
【請求項13】
前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))は2つの互いに対称な半円形の櫛形の支持部品(31,31′;331)上に取り付けられていることを特徴とする請求項12に記載の番号印字装置。
【請求項14】
前記駆動手段(15,18-23;23^(*))の動作を制御するための制御電子回路が前記番号印字装置(1)内に配置されていることを特徴とする請求項1?7,9及び11?13のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項15】
前記制御電子回路を外部制御装置に接続するために,前記番号印字装置の側部フレーム部品(3;3′;303;303^(*))内に配置されている電気コネクタ(150)を備えることを特徴とする請求項14に記載の番号印字装置。
【請求項16】
前記制御電子回路はフレキシブルプリント回路基板(120,120^(*))上に配置されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の番号印字装置。
【請求項17】
前記ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))は,前記番号印字ホイール(7)の前記回転軸線に対して垂直に,前記番号印字ユニット(6)の両方の端部に配置されている少なくとも2個の側部フレーム部品(3,3′;303,303^(*))を備え,および,前記独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))は,前記2個の側部フレーム部品(3,3′;303,303^(*))の間に支持されていることを特徴とする請求項1?7,9及び11?16のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項18】
前記電気-機械作動手段によって作動される前記番号印字ホイール(7)の位置を校正するための校正センサ(13)をさらに備え,各校正センサ(13)は,校正すべき前記番号印字ホイール(7)に担持された対応する少なくとも1つの磁石(12)と協同することを特徴とする請求項1?7,9及び11?17のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項19】
前記校正センサ(13)は,ホール効果検出器(13)であることを特徴とする請求項18に記載の番号印字装置。
【請求項20】
番号印字動作中に前記番号印字ホイールの位置を機械的に位置合せしかつ維持するための釈放可能な割出機構(7a,50;7a′,50′;7a′,510,520)をさらに備えることを特徴とする請求項1?7,9及び11?19のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項21】
前記割出機構は,前記回転軸線に対して平行に延びる可動割出部材(50;50′;510)を備え,および,前記可動割出部材(50;50′;510)は,前記番号印字ホイール(7)がその目標位置に回転させられ終わった後に,前記番号印字ホイール上に備えられている割出溝(7a,7a′)の中に押し込まれるようになっていることを特徴とする請求項20に記載の番号印字装置。
【請求項22】
前記割出溝(7a)は前記番号印字ホイール(7)の外側周縁部上に備えられていることを特徴とする請求項21に記載の番号印字装置。
【請求項23】
前記割出溝(7a′)は前記番号印字ホイール(7)の内側周縁部上に備えられていることを特徴とする請求項21に記載の番号印字装置。
【請求項24】
前記釈放可能な割出機構は電磁駆動式の機構である請求項20?23のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項25】
前記番号印字ホイール(7)のすべては,互いに独立した駆動手段(15,18-23)によって駆動されることを特徴とする請求項1?7,9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項26】
前記番号印字ホイール(7)の一部分は互いに独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))によって駆動され,かつ,前記番号印字ホイール(7)の残りの部分は手動式の番号印字ホイールであることを特徴とする請求項1?7,9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。」

2 取消理由の概要
(1)平成30年6月18日付けで通知した取消理由
ア 特許法第29条第2項について
請求項1,2,4,5,10,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許は,本件の優先日前に日本国内又は外国において頒布された下記の引用文献1乃至3に記載された発明に基づいて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

(2)平成29年12月12日付けで通知した取消理由
ア 特許法第29条第2項について
特許法第29条第2項に係る平成29年12月12日付けで通知した取消理由は,平成30年6月18日付けで通知した特許法第29条第2項に係る取消理由における引用文献1乃至3を刊行物1乃至3としたものに加えて刊行物4乃至7を用いたものであって,その概要は,次のとおりである。
本件の請求項1乃至5,10及び至11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許は,本件出願日前に日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物1乃至7に記載された発明に基づいて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものである。
なお,例えば,特開2004-188906号公報に対して,平成30年6月18日付けで通知した取消理由では「引用文献1」とし,平成29年12月12日付けで通知した取消理由では「刊行物1」として,複数の表記が混在しているので,以下,表記を「引用文献1」に統一するとともに,他の引用文献,刊行物に係る表記も「引用文献」に統一する。

イ 特許法第36条第4項第1号について
発明の詳細な説明において,本件特許発明8は,その具体的構成が何ら記載されておらず,かつ技術常識でもないため,当業者が実施できる程度に明確かつ十分に記載されたものではない。

引用文献等一覧
引用文献1(甲第1号証):特開2004-188906号公報
引用文献2(甲第2号証):英国特許第1554152号明細書
引用文献3(甲第3号証):欧州特許第499725号明細書
引用文献4(甲第4号証):特表2005-535472号公報
引用文献5(甲第5号証):オートメーション10月特別増大号 昭和59年10月1日,株式会社日刊工業新聞発行 第29巻第11号 第12?13頁
引用文献6(甲第6号証):機械設計1982年1月特別増大号 昭和57年1月1日,株式会社日刊工業新聞発行 第26巻第1号 第33頁
引用文献7(甲第7号証):特開平6-316143号公報

3 平成30年6月18日付け,平成29年12月12日付け及びで通知した特許法第29条第2項に係る取消理由について
(1)引用文献の記載
ア 引用文献1に記載された発明
引用文献1には以下の記載がある。
(ア)「【0012】
(実施例)
例えば,有価証券等の斜めに対向する上下位置の二箇所に記号・番号等の文字列を同時に印刷する複列連動式印刷用番号器において,中軸となる第1の回転軸5aを有する第1の駆動モータ51に,前記第1の回転軸5aが挿通・回動自在となるように組み合せた外軸となる筒状の第2の回転軸5bと,これに繋がる第2の駆動モータ52とを備えて同心二軸の複合モータ5を形成し,同一筐体BXに文字列同順の二つの第1,第2番号器を形成する1,2を,例えば,図示するように平面的に見て対角線上の対象位置,且つ二箇所の所定印字位置と合致するように配置し,前記筐体BXの両端側に前記同心二軸の複合モータ5から成る駆動源を設け,第2の回転軸5bよりも伸延した中軸となる第1の回転軸5aの先端部及び中間部に第1,第2の駆動歯車6a,6bを固着し,また駆動源側に後退した外軸となる筒状の第2の回転軸5b所定位置に第3の駆動歯車6cを固着し,この第3の駆動歯車6cに噛合して第1のアイドルギア7aを設け,この第1のアイドルギア7aを一端に固着して伸びる被駆動軸7の他端に第2のアイドルギア7bを固着し,この第2のアイドルギア7bに噛合し,且つ前記第1の回転軸5aに遊嵌して従動自在に第3のアイドルギア7cを設け,更に字輪4に添設された字輪歯車4bに噛合して字輪4自体を回転駆動し,且つ二つの番号器1,2共通のセンター軸8上にセンターギア8aを複数具備し,第1駆動歯車6aと第2駆動歯車6bは,夫々前記センターギア8a及び字輪歯車3b,4bを介して対応する各々の番号器,1,2の同順位の字輪3,4を駆動し,第3駆動歯車6cは被駆動軸7に固着された第1のアイドルギア7a及び第2のアイドルギア7bを介し更に第3のアイドルギア7cと前記センターギア8a及び字輪歯車4bを介して対応する一つの番号器2の対応順位の字輪4を駆動し,一方第3駆動歯車6cはセンターギア8a及び字輪歯車3bを介して対応するもう一つの番号器1の対応順位の字輪3を駆動する構成とし,前記二つの番号器1,2共に,夫々伝達歯車となる複数のセンターギア8aを介し,この複数のセンターギア8aに対応して文字面3a,4aを突設・周設した複数の字輪3,3…,4,4…と夫々一体に添設成形された字輪歯車3b,3b…,4b,4b…に作用して字送り及び桁上げ可能な字送り/桁上げ機構Fを有し,前記二つの番号器1,2夫々に対応する同一センター軸8上のセンターギア8a,8a…に字送り及び桁上げの動作チェックを行う字送り角度検出機構K,K…を具備し,且つ複数の字輪3,3…,4,4…と一体成形された複数の字輪歯車3b,3b…,4b,4b…に対して同時に一括して係合し,前記複数の字輪3,3…,4,4…を所定位置で掛止するための掛止部材9,9を二つの番号器1,2夫々に対応して備えた構成とし,複数の字輪3,3…,4,4…を列設して複数桁の文字列の字送り及び停止を全て自動的に制御可能として有る。」

(イ)「【0013】
字送り角度検出機構K,K…は,前記センターギア8a,8a…の側面各々に所望径のマグネット塊Mを回転角度基準で所定位置に複数配設し,対応して複数配設した磁気センサ(またはホール素子センサ)Sを用いて前記センターギア8a,8a…の回転角度を検出し,前記字輪3,3…,4,4…の字送り確認チェック機能を備えている。
【0014】
駆動源となる同心二軸複合モータ5の駆動軸となる第1の回転軸(中軸)5a及び第2の回転軸(外軸)5bの回転駆動作用を相互にギア6c,7aを介して伝達する被駆動軸7の相互に対応する所定の軸位置にギア7a,7bを固設すると共に,二つの番号器1,2に共通,且つ対応するセンターギア8aを介して字輪歯車3b,4bと一体の字輪3,4に回転駆動作用を伝達する構成とし,二つの番号器の同順位の二つの字輪3,4に連動して作用し,二つの番号器に対し合わせて四つの字輪を連動して同時に字送り/桁上げ動作を可能とし,駆動源一つで字輪四つを動作可能な構成としてある。
【0015】
1台の同心二軸複合モータ5(以下,駆動源5と呼ぶ場合あり)に対し,図2,図3に示すように各構成要素を組み合せたことで,筐体BXの一側に3台の駆動源5を,他側に3台の駆動源5を夫々配設し,合計6台で二つの番号器を全て自動で制御可能である。
【0016】
前述したように,同心二軸の複合モータ5は,ステッピングモータ(パルスモータ)から成る第1,第2駆動モータ51,52で構成され,夫々独立して回転駆動自在である。」

(ウ)「【0022】
二つの番号器1,2は,駆動源及び歯車等から成る構成要素を筐体BX内に収納して一体となった状態で,印刷機のマウントリング14のアリ溝に断面円弧状のアリ13を嵌装して組み込み,例えば,現在記号を含めて文字列が9桁の場合,この9桁全てを,先ずソレノイド11,11を磁化して,掛止部材9,9を字輪歯車3b,3b…,4b,4b…から離隔させ,同心二軸の複合モータ5を構成するステッピングモータ51,52を通電して字送り/桁上げ機構Fを作動させ,印刷する記号番号等の文字列の各桁に対応する字輪3,3…,4,4…を,字輪歯車3b,3b…,4b,4b…を介して所定角度回転させる。
【0023】
回転角度は,センターギア8aの側面に設けられた所望径のマグネット塊Mと磁気センサ(ホール素子センサ)Sで構成された字送り角度検出機構Kにより,割出し位置決めされる。
【0024】
印刷すべき文字列が所定位置に配列された状態で,ソレノイド11,11に通電開として,掛止部材9,9の後端に設けられた係合部9c,9cがソレノイド11,11側から離れた状態で,掛止部材9,9の先端の櫛歯形状をした掛止部9a…が字輪3,3…,4,4…と一体成形された字輪歯車3b,3b…,4b,4b…の歯車谷部にバネ部材10,10の押圧作用で同時に一括して係合し,字輪3,3…,4,4…が掛止・固定されて印刷可能な状態となる。」

(エ)【図1】及び【図2】から,「字輪3,4」は,それぞれ12枚で1ユニットを構成し,1ユニットあたり12桁の番号印刷が可能であることが看て取れる。

(オ)【図2】及び【図3】から,12枚の字輪は,互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転するものであることが看て取れる。

(カ)【図2】及び【図3】から,駆動源から字輪までの間にある歯車伝達機構は,駆動源の回転数を減速して字輪に伝える減速比を有していることは,図面の歯車の歯数の関係から看て取れる。

(キ)【図1】(b)から,(51,52)と示される部材は,同心二軸の複合モータ5を形成する第1及び第2の駆動モータであって,第1及び第2の駆動モータからなる複合モータ5は,センター軸8の周りの円弧内に分散配置され,センター軸8に対して等間隔に配置されていることが看て取れる。

引用文献1の上記記載事項を含め,引用文献1の全記載を総合すると,引用文献1には以下の事項(以下,「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。
「有価証券等の斜めに対向する上下位置の二箇所に記号・番号等の文字列を同時に印刷する複列連動式印刷用番号器であって,
二つの番号器1,2は,駆動源及び歯車等から成る構成要素を筐体BX内に収納して一体とされ,
前記駆動源は,筐体BXの両端側に設けられたステッピングモータ(パルスモータ)から成る同心二軸の複合モータ5であって,
中軸となる第1の回転軸5aを有する第1の駆動モータ51に,第1の回転軸5aが挿通・回動自在となるように組み合せた外軸となる筒状の第2の回転軸5bと,これに繋がる第2の駆動モータ52とを備えて同心二軸の複合モータ5を形成し,
筐体BXの一側に3台の駆動源5を,他側に3台の駆動源5を夫々配設し,合計6台で二つの番号器を全て自動で制御可能にするとともに,該第1及び第2の駆動モータからなる複合モータ5は,センター軸8の周りの円弧内に分散配置され,センター軸8に対して等間隔に配置されており,
第2の回転軸5bよりも伸延した中軸となる第1の回転軸5aの先端部及び中間部に第1,第2の駆動歯車6a,6bを固着し,また駆動源側に後退した外軸となる筒状の第2の回転軸5b所定位置に第3の駆動歯車6cを固着し,この第3の駆動歯車6cに噛合して第1のアイドルギア7aを設け,この第1のアイドルギア7aを一端に固着して伸びる被駆動軸7の他端に第2のアイドルギア7bを固着し,この第2のアイドルギア7bに噛合し,且つ前記第1の回転軸5aに遊嵌して従動自在に第3のアイドルギア7cを設け,更に字輪4に添設された字輪歯車4bに噛合して字輪4自体を回転駆動し,且つ二つの番号器1,2共通のセンター軸8上にセンターギア8aを複数具備し,
前記第1の回転軸(中軸)5a及び第2の回転軸(外軸)5bの回転駆動作用を相互にギア6c,7aを介して伝達する被駆動軸7の相互に対応する所定の軸位置にギア7a,7bを固設すると共に,二つの番号器1,2に共通,且つ対応するセンターギア8aを介して字輪歯車3b,4bと一体の字輪3,4に回転駆動作用を減速比を有して伝達する構成とし,二つの番号器の同順位の二つの字輪3,4に連動して作用し,二つの番号器に対し合わせて四つの字輪を連動して同時に字送り/桁上げ動作を可能とし,駆動源一つで字輪四つを動作可能な構成を有し,
前記字輪3,4は,それぞれ12枚で1ユニットを構成し,12枚の字輪は,互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転し,1ユニットあたり12桁の番号印刷を行うことができ,
前記センターギア8a,8aに字送り及び桁上げの動作チェックを行う字送り角度検出機構K,Kを具備し,且つ複数の字輪3,3,4,4と一体成形された複数の字輪歯車3b,3b,4b,4bに対して同時に一括して係合し,前記複数の字輪3,3,4,4を所定位置で掛止するための掛止部材9,9を二つの番号器1,2夫々に対応して備えた構成とし,複数の字輪3,3,4,4を列設して複数桁の文字列の字送り及び停止を全て自動的に制御可能とし,
前記字送り角度検出機構K,Kは,前記センターギア8a,8aの側面各々に所望径のマグネット塊Mを回転角度基準で所定位置に複数配設し,対応して複数配設した磁気センサ(またはホール素子センサ)Sを用いて前記センターギア8a,8aの回転角度を検出し,前記字輪3,3,4,4の字送り確認チェック機能を備え,
印刷すべき文字列が所定位置に配列された状態で,ソレノイド11,11に通電開として,掛止部材9,9の後端に設けられた係合部9c,9cがソレノイド11,11側から離れた状態で,掛止部材9,9の先端の櫛歯形状をした掛止部9aが字輪3,3,4,4と一体成形された字輪歯車3b,3b,4b,4bの歯車谷部にバネ部材10,10の押圧作用で同時に一括して係合し,字輪3,3,4,4が掛止・固定されて印刷可能な状態となる,印刷用番号器。」

イ 引用文献2に記載の事項
引用文献2(甲第2号証)には以下の記載がある。
(ア)「Figure 6 shows a number printing box which is particularly suited to the printing of cheques. It comprises a set of eight wheels 22 which are manually set at the beginning of a printing operation, a set of nine wheels 23 which are motor driven to selected positions, and a set of four wheels 24 which are sequentially mechanically driven in known manner upon each operation of the printing box. 」(第2頁第67?76行)
「図6は,小切手の印字に特に適している番号印字ボックスを示している。このボックスは,印字動作の開始時に手動で設定される8個のホイール22による一組と,被選択位置までモータ駆動される9個のホイール23による一組と,印字ボックスの各動作時に周知の手法で順に機械的に駆動される4個のホイール24による一組とを含む。」(甲第2号証訳文第3頁第8?11行参照)
つまり,引用文献2には,引用文献2に記載の事項として「印字動作の開始時に手動で設定される一組のホイールと,被選択位置までモータ駆動される一組のホイールと,印字ボックスの各動作時に周知の手法で順に機械的に駆動される一組のホイールとを含む,小切手の印字に特に適している番号印字ボックス」が記載されている。

ウ 引用文献3に記載の事項
引用文献3(甲第3号証)には以下の記載がある。
(ア)「More particularly, the invention relates to an electronic postage meter including a plurality of value settable print wheels, and a microcomputer for controlling multiple d.c. motors to set the print wheels and for controlling other postage meter functions.」(第2頁第4?6行)
「本発明は,複数の値設定可能な印字ホイールと,複数のdcモータを制御して印字ホイールを設定し,その他の郵便料金計器機能を制御するマイクロコンピュータを含む電子郵便料金計器に関する。」(甲第3号証訳文第1頁第5?8行)

(イ)「The d.c. motors may be brush or brushless. However, brushless are preferred for their torque-to-frame ratio since compactness is an important consideration of the invention.」(第4頁第31?33行)
「dcモータはブラシでもブラシレスでもよい。しかし,本発明において小型であることは重要な考慮点であるため,ブラシレスの方が,その高いトルク対フレーム比故に好適である。」(甲第3号証訳文第6頁下から第4?2行)
つまり,引用文献3には,引用文献3に記載の事項として「小型であることを重要な考慮点として用いられる複数のブラシレスのdcモータを制御して,複数の値設定可能な印字ホイールを設定する電子郵便料金計器。」が記載されている。

(2)判断
ア 対比
本件訂正特許発明1と引用発明1とを対比する。
引用発明1の「有価証券等の斜めに対向する上下位置の二箇所に記号・番号等の文字列を同時に印刷する複列連動式印刷用番号器」は,一般的に有価証券には枚葉紙が用いられることを踏まえると,枚葉紙に記号・番号等の文字列を印刷する装置であるといえるから,このような装置と本件訂正特許発明1の「枚葉紙番号印字印刷機」とは,「枚葉紙に番号を印刷する装置」という概念で共通する。
引用発明1の「筐体BX」は,本件訂正特許発明1の「ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))」に相当する。
引用発明1の「字輪3」,「字輪4」は,本件訂正特許発明1の「番号印字ホイール(7)」にそれぞれ相当し,引用発明1の「字輪3」,「字輪4」は,有価証券等に記号・番号等の文字列を印刷するためのものであることから,本件訂正特許発明1と同様に,英数字記号をその上に担持していることは自明である。
引用発明1の「番号器1」,「番号器2」は,それぞれ12枚の「字輪3」,「字輪4」で,1ユニットを構成して,駆動源及び歯車等から成る構成要素とともに筐体BX内に収納されるものであるから,本件訂正特許発明1の「番号印字ユニット(6)」にそれぞれ相当する。
引用発明1の「番号器1」,「番号器2」は,複数の歯車によって,同心二軸の複合モータ5からの駆動力が伝達され,それぞれ対応する「字輪3」,「字輪4」の字送り/桁上げ動作が行われるのであるから,引用発明1の「複数の歯車」及び「同心二軸の複合モータ5」は,本件訂正特許発明1の「電気機械式の作動手段」に相当し,引用発明1の「番号器1」,「番号器2」が,本件訂正特許発明1の「番号印字ホイール(7)の位置を設定する電気機械式の作動手段」に相当する構成をそれぞれ備えていることは自明である。
上述したように,引用発明1の「筐体BX」,「字輪3」及び「字輪4」,「番号器1」及び「番号器2」,及び「駆動源及び歯車等から成る構成要素」は,本件訂正特許発明1の「ケーシング」,「番号印字ホイール」,「番号印字ユニット」,及び「電気機械式の作動手段」に,それぞれ相当する。
そして,本件訂正特許発明1において,「番号印字装置」が,「ケーシング」,「番号印字ホイール」,「番号印字ユニット」,及び「電気機械式の作動手段」から構成されていることを踏まえると,引用発明1の「筐体BX」,「字輪3」及び「字輪4」,「番号器1」及び「番号器2」,及び「駆動源及び歯車等から成る構成要素」は,本件訂正特許発明1の「番号印字装置」に相当する。
本件訂正特許発明1の「電気機械式の作動手段」に相当する引用発明1の「駆動源及び歯車等から成る構成要素」は,筐体BX内に収納されているから,本件訂正特許発明1と同様に「電気機械式の作動手段は,前記番号印字装置(1)の前記ケーシング(2,3,3′,4,8;303;303^(*))の内部スペース内に配置」されているといえる。
引用発明1は「駆動源及び歯車等から成る構成要素」によって「複数桁の文字列の字送り及び停止を全て自動的に制御可能」としており,引用発明1の「駆動源及び歯車等から成る構成要素」は,本件訂正特許発明1の「電気機械式の作動手段」と同様に,「機械的に自律的」であるといえる。
引用発明1の「同心二軸の複合モータ5」は,「中軸となる第1の回転軸5aを有する第1の駆動モータ51」と,「外軸となる筒状の第2の回転軸5bに繋がる第2の駆動モータ52」から形成され,12枚の字輪に対して6台の複合モータが対応しているが,12枚の字輪に対して12台の駆動モータの数が対応していることになるから,字輪と駆動モータは1対1に対応しており,引用発明1の「駆動モータ」は,本件訂正特許発明1と同様に「対応する複数の番号印字ホイールを駆動するための複数の互いに独立した駆動手段」であるといえ,引用発明1の「同心二軸の複合モータ5」は,ステッピングモータ(パルスモータ)であるから,本件訂正特許発明1の「電気モータ(15)」にも相当する。
引用発明1の「字輪3」,「字輪4」は,それぞれ12枚で1ユニットを構成しているから,本件訂正特許発明1の「6個以上の番号印字ホイール(7)」に相当する。
引用発明1の同心二軸の複合モータ5の駆動力を「字輪3」,「字輪4」に伝達するための第1乃至第3のギア,第1乃至第3のアイドルギア7,センターギア8aは,伝達の上流から下流に向かって減速比を有していることは明らかである。
したがって,引用発明1は,本件訂正特許発明1の「駆動手段(15,18-23;23^(*))は歯車装置(16,19-23;23^(*))を介して前記関連した番号印字ホイール(7)を駆動する電気モータ(15)を備え,該歯車装置(16,19-23;23^(*))は減速比(Rz)を呈し」に相当する構成を備えていることは明らかである。
以上のことより,両者は,
〈一致点〉
「枚葉紙に番号を印刷する装置であって,ケーシングと,英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイールを有する番号印字ユニットとを備え,前記番号印字ホイールは互いに隣り合わせに配置されており,かつ,共通の回転軸線の周りを回転し,前記印字ユニットは更に前記番号印字ホイールの位置を設定する電気機械式の作動手段とを備えている番号印字装置において,
前記電気機械式の作動手段は,前記番号印字装置の前記ケーシングの内部スペース内に配置されており,かつ,機械的に自律的であり,および,前記電気機械式の作動手段は,対応する複数の前記番号印字ホイールを駆動するための複数の互いに独立した駆動手段を備え,
独立した前記駆動手段は歯車装置を介して前記関連した番号印字ホイールを駆動する電気モータを備え,該歯車装置は減速比を呈し,
独立した前記駆動手段は前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイールとの間で全体として減速比を呈し,
前記番号印字装置は,対応する個数の独立した駆動手段により駆動される6個以上の番号印字ホイールを具備する番号印字装置」である点で一致し,以下の点で相違している。
<相違点1>
本件訂正特許発明1は,「(英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイール(7)を有する)番号印字ユニット(6)」を備えた番号印字装置であるのに対して,引用発明1は,「二つの番号器1,2」を備え,「有価証券等の斜めに対向する上下位置の二箇所に記号・番号等の文字列を同時に印刷する複列連動式印刷用番号器」である点。
<相違点2>
本件訂正特許発明1において,駆動手段が備える電気モータは「電子整流を有するブラシレス直流モータ」であるところ,引用発明1においては「ステッピングモータ(パルスモータ)」である点。
<相違点3>
本件訂正特許発明1において,「電気モータは減速歯車を介して歯車装置に連結され,該減速歯車は追加の減速比を呈し,出力速度の更なる減速を与え,前記電気モータの出力トルクを更に増加し,前記減速歯車は小型遊星歯車」であるのに対して,引用発明1において,その点について不明である点。
<相違点4>
本件訂正特許発明1において,「独立した駆動手段は,前記番号印字ホイールの回転軸の周りの円弧内に分散配置され,前記番号印字ホイールの回転軸に対して等間隔に配置」されているのに対して,引用発明1において,「第1及び第2の駆動モータ」は,センター軸8の周りの円弧内に分散配置され,センター軸8に対して等間隔に配置されているものの,字輪3,4の周りではない点。

イ 判断
事案に鑑み,まず相違点4について検討する。
引用発明1は,駆動源である複合モータ5の駆動力を,二つの番号器1,2に共通のセンター軸8上に設けられたセンターギア8aを介して,二つの番号器1,2に設けられた字輪3,4を回転させるものである。
ここで,引用発明1の「二つの番号器を同一筐体内に収納し,番号器を複列連動式とし,二箇所に同時に文字列を印刷可能とし,且つ駆動源を増やすことなく,複数桁の文字列の字送り及び停止を全て自動的に制御可能とし,設備費を比較的安価に抑え,省エネ,省力化を可能とする複列連動式印刷用番号器を提供する(引用文献1の段落【0004】参照)」との目的を踏まえると,引用発明1において「二つの番号器1,2」に共通のセンター軸8上に設けられたセンターギア8aを廃すること,及び「二つの番号器1,2」をどちらか一方のみにすることに関して,動機付けはないものと認められる。
さらに,引用発明1において,本件訂正特許発明1のように「番号印字ホイールの回転軸の周りの円弧内に分散配置され,前記番号印字ホイールの回転軸に対して等間隔に配置」しようとすると,「二つの番号器1,2」のそれぞれの「番号器の回転軸の周りの円弧内に分散配置され,前記番号器の回転軸に対して等間隔に配置」されることになるだけであり,相違点4に係る本件訂正特許発明1の発明特定事項とはならない上に,上述した引用発明1の目的を達成し得ないことは明らかであって,構成上の阻害要因があるものと認められる。
そして,相違点4に係る本件訂正特許発明1の発明特定事項について,上記引用文献2及び3には記載されておらず,本願優先日前において周知技術であるともいえない。
さらに,引用文献4には「百の位の数字のためのホィール3と千の位の数字のためのホィール4が,モータ15と16によって,歯車17,18を介して独立に作動するナンバリング・ボックス」(以下,「引用文献4に記載の事項」という。)が,
引用文献5には「一般的なモータ選定において,同じ駆動トルクで体積の小さなものがブラシレスDCモータであり,駆動トルクを大きくするためには,減速装置付きのものを選択すれば良い」(以下,「引用文献5に記載の事項」という。)ことが,
引用文献6には「減速機付きのDCサーボモータが,本件特許の出願時において市販されていたこと」(以下,「引用文献6に記載の事項」という。)が,
引用文献7には「ナンバーリングホイール11?18の位置を校正するためのホール効果磁気センサ28を備え,各ホール効果磁気センサ28は,校正すべきナンバーリングホイール11?18に担持された対応する少なくとも1つの永久磁石26と協働する印刷装置」(以下,「引用文献7に記載の事項」という。)が,それぞれ記載されているのみであって,相違点4に係る本件訂正特許発明1の発明特定事項について記載も示唆もない。
本件訂正特許発明1は,本願明細書の段落【0025】に記載されているとおりの「製造が容易でありかつ小さいサイズを有する番号印字装置を提供する」という顕著な効果を奏しているものである。
したがって,他の相違点について検討するまでもなく,請求項1に係る発明は,引用発明1,引用文献2及び3に記載の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではなく,また,引用発明1,引用文献2及び7に記載の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものでもないから,請求項1に係る特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものではない。
また,請求項2,4,5,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26はいずれも,本件訂正特許発明1である請求項1に係る発明を直接的又は間接的に引用しており,本件訂正特許発明1が引用発明1,引用文献2及び3に記載の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものでも,引用発明1,引用文献2及び3に記載の事項,並びに引用文献4乃至7に記載の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものでもない以上,本件訂正特許発明1に新たな発明特定事項を付加して限定した請求項2,4,5,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許も,特許法第29条第2項の規定に違反してされたものではない。
なお,上記取消理由の対象となっていた本件特許発明10に係る請求項10は,平成30年9月14日付け訂正請求により,削除された。

4 平成29年12月12日付けで通知した特許法第36条第4項第1号に係る取消理由について
上記取消理由の対象となっていた本件特許発明8に係る請求項8は,平成30年9月14日付け訂正請求により,削除されたため,請求項8に係る申立ては,申立ての対象が存在しないものとなった。

5 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
特許異議申立人は,訂正前の特許請求の範囲に関し,特許異議申立書において,本件の請求項11に係る発明の特許は,当業者が実施できる程度に明確かつ十分に記載されたものではないから,特許法第36条第4項第1号の規定に違反してされたものと主張しており,具体的には「駆動手段の第1の部分及び第2の部分は,…互いに噛み合う」という記述が何を示しているのか不明であり,明細書の発明の詳細な説明においても何らの記載もないというものである。
本件訂正特許発明11における「独立した駆動手段(15,18-23;23^(*))の第1の部分及び第2の部分」は,本願明細書の段落【0031】の「駆動手段の第1の部分が番号印字装置の一方の側部上に支持されることが可能であると同時に,駆動手段のその他の部分がその番号印字装置の他方の側部上に支持されており」を参酌すれば,駆動手段の「第1の部分」が「番号印字装置の一方の側部上に支持」されたものを,駆動手段の「その他の部分」が「番号印字装置の他方の側部上に支持」され,これが「(駆動手段の)第2の部分」であることを意味していることは明らかである。
また,本件訂正特許発明11における「互いに噛み合うように配置」は,本願明細書の段落【0031】の「この駆動手段は,上記の第1の部分と上記のその他の部分とが2つの互いに噛み合った櫛構造の形で互いに入れ子式に嵌り込むように配置」を参酌すれば,駆動手段の「第1の部分」と「第2の部分」が,「互いに噛み合った櫛構造の形で互いに入れ子式に嵌り込むように配置」されることを意味していることは明らかである。
したがって,本願明細書の発明の詳細な説明は,当業者が本件訂正特許発明11を実施できる程度に明確かつ十分に記載されていると認められる。
よって,本件の請求項11に係る発明の特許は,特許法第36条第4項第1号の規定する要件を満たしていないものに対してされたものではない。

第4 むすび
以上のとおりであるから,取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては,本件請求項1乃至5,9,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許を取り消すことはできない。
また,他に本件請求項1乃至5,9,11,14乃至16,18乃至20,24乃至26に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

本件特許発明8に係る請求項8,及び本件特許発明10に係る請求項10は,平成30年9月14日付け訂正請求により,削除されたため,請求項8及び10に係る申立ては,申立ての対象が存在しないものとなり,特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定により却下する。

よって,結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枚葉紙番号印字印刷機または巻取り紙番号印字印刷機において番号印字を行うための番号印字装置(1)であって、ケーシング(2、3、3′、4、8;303;303^(*))と、英数字記号をその上に担持する回転可能な番号印字ホイール(7)を有する番号印字ユニット(6)とを備え、前記番号印字ホイール(7)は互いに隣り合わせに配置されており、かつ、共通の回転軸線の周りを回転し、前記印字ユニットは更に前記番号印字ホイール(7)の位置を設定する電気機械式の作動手段とを備えている番号印字装置において、
前記電気機械式の作動手段は、前記番号印字装置(1)の前記ケーシング(2、3、3′、4、8;303;303^(*))の内部スペース内に配置されており、かつ、機械的に自律的であり、および、前記電気機械式の作動手段は、対応する複数の前記番号印字ホイール(7)を駆動するための複数の互いに独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))を備え、
独立した前記駆動手段(15、18-23;23^(*))は歯車装置(16、19-23;23^(*))を介して前記関連した番号印字ホイール(7)を駆動する電気モータ(15)を備え、該歯車装置(16、19-23;23^(*))は減速比(Rz)を呈し、
各電気モータ(15)は、電子整流を有するブラシレス直流モータであり、
独立した前記駆動手段(15、18-23;23^(*))は前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間で全体として減速比(R)を呈し、
前記番号印字装置は、対応する個数の独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))により駆動される6個以上の番号印字ホイール(7)を具備し、
前記各電気モータは減速歯車(18)を介して歯車装置(16、19-23;23^(*))に連結され、該減速歯車(18)は追加の減速比(R_(G))を呈し、出力速度の更なる減速を与え、前記電気モータの出力トルクを更に増加し、
前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))は、前記番号印字ホイールの回転軸の周りの円弧内に分散配置され、前記番号印字ホイールの回転軸に対して等間隔に配置されていることを特徴とする、番号印字装置。
【請求項2】
対応する個数の互いに独立した前記駆動手段(15、18-23;23^(*))によって駆動される12個の回転可能な番号印字ホイール(7)を備えることを特徴とする請求項1に記載の番号印字装置。
【請求項3】
前記減速歯車(18)は小型遊星歯車であることを特徴とする請求項1又は2に記載の番号印字装置。
【請求項4】
前記減速歯車(18)及び前記関連する前記電気モータは同軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1?3のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項5】
前記歯車装置(16、19-23;23^(*))は軸(22)に取り付けられた駆動ピニオン(23;23^(*))を備え、該駆動ピニオン(23;23^(*))は関連する番号印字ホイール(7)の側部に取り付けられた歯付ホイール(16)に噛み合い、該駆動ピニオン(23;23^(*))の軸方向の位置は前記軸(22)に沿って調節可能であることを特徴とする請求項1?4のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項6】
前記駆動ピニオン(23^(*))は、該駆動ピニオン(23^(*))を前記軸(22)に沿って軸方向の位置を調節するべく釈放可能なクランプリング(235)を具備することを特徴とする請求項5に記載の番号印字装置。
【請求項7】
前記駆動ピニオン(23^(*))は、ピニオンホイール部(231)と一体的な部分を形成する管状部分(232)を備え、該管状部分(232)はその端部に前記釈放可能なクランプリング(235)の作用の下で前記管状部分(232)の端部の変形を可能にする長手方向のスリット(232a)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の番号印字装置。
【請求項8】
(削除)
【請求項9】
前記電気モータの出力と前記関連した番号印字ホイール(7)との間での全体として減速比(R)は、百の範囲内であることを特徴とする請求項1?7のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項10】
(削除)
【請求項11】
前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))の第1の部分及び第2の部分は、前記番号印字ホイールの回転軸の周りで互いに噛み合うように配置されていることを特徴とする請求項1?7及び9のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項12】
前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))の第1の部分は、番号印字装置(1)の一方の側部上に支持され、前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))の第2の部分は、番号印字装置(1)の他方の側部上に支持され、前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))は第1の部分と第2の部分が互いに2つの櫛構造に噛み合って入れ子式に嵌まり込む形状であることを特徴とする請求項11に記載の番号印字装置。
【請求項13】
前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))は2つの互いに対称な半円形の櫛形の支持部品(31、31′;331)上に取り付けられていることを特徴とする請求項12に記載の番号印字装置。
【請求項14】
前記駆動手段(15、18-23;23^(*))の動作を制御するための制御電子回路が前記番号印字装置(1)内に配置されていることを特徴とする請求項1?7、9及び11?13のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項15】
前記制御電子回路を外部制御装置に接続するために、前記番号印字装置の側部フレーム部品(3;3′;303;303^(*))内に配置されている電気コネクタ(150)を備えることを特徴とする請求項14に記載の番号印字装置。
【請求項16】
前記制御電子回路はフレキシブルプリント回路基板(120、120^(*))上に配置されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の番号印字装置。
【請求項17】
前記ケーシング(2、3、3′、4、8;303;303^(*))は、前記番号印字ホイール(7)の前記回転軸線に対して垂直に、前記番号印字ユニット(6)の両方の端部に配置されている少なくとも2個の側部フレーム部品(3、3′;303、303^(*))を備え、および、前記独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))は、前記2個の側部フレーム部品(3、3′;303、303^(*))の間に支持されていることを特徴とする請求項1?7、9及び11?16のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項18】
前記電気-機械作動手段によって作動される前記番号印字ホイール(7)の位置を校正するための校正センサ(13)をさらに備え、各校正センサ(13)は、校正すべき前記番号印字ホイール(7)に担持された対応する少なくとも1つの磁石(12)と協同することを特徴とする請求項1?7、9及び11?17のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項19】
前記校正センサ(13)は、ホール効果検出器(13)であることを特徴とする請求項18に記載の番号印字装置。
【請求項20】
番号印字動作中に前記番号印字ホイールの位置を機械的に位置合せしかつ維持するための釈放可能な割出機構(7a、50;7a′、50′;7a′、510、520)をさらに備えることを特徴とする請求項1?7、9及び11?19のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項21】
前記割出機構は、前記回転軸線に対して平行に延びる可動割出部材(50;50′;510)を備え、および、前記可動割出部材(50;50′;510)は、前記番号印字ホイール(7)がその目標位置に回転させられ終わった後に、前記番号印字ホイール上に備えられている割出溝(7a,7a′)の中に押し込まれるようになっていることを特徴とする請求項20に記載の番号印字装置。
【請求項22】
前記割出溝(7a)は前記番号印字ホイール(7)の外側周縁部上に備えられていることを特徴とする請求項21に記載の番号印字装置。
【請求項23】
前記割出溝(7a′)は前記番号印字ホイール(7)の内側周縁部上に備えられていることを特徴とする請求項21に記載の番号印字装置。
【請求項24】
前記釈放可能な割出機構は電磁駆動式の機構である請求項20?23のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項25】
前記番号印字ホイール(7)のすべては、互いに独立した駆動手段(15、18-23)によって駆動されることを特徴とする請求項1?7、9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。
【請求項26】
前記番号印字ホイール(7)の一部分は互いに独立した駆動手段(15、18-23;23^(*))によって駆動され、かつ、前記番号印字ホイール(7)の残りの部分は手動式の番号印字ホイールであることを特徴とする請求項1?7、9及び11?24のいずれか1項に記載の番号印字装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2019-01-16 
出願番号 特願2014-254076(P2014-254076)
審決分類 P 1 652・ 121- YAA (B41K)
P 1 652・ 536- YAA (B41K)
最終処分 維持  
前審関与審査官 藏田 敦之  
特許庁審判長 尾崎 淳史
特許庁審判官 吉村 尚
森次 顕
登録日 2017-04-07 
登録番号 特許第6121979号(P6121979)
権利者 カーベーアー-ノタシ ソシエテ アノニム
発明の名称 活字印刷番号印字のための番号印字装置  
代理人 前島 一夫  
代理人 大橋 康史  
代理人 青木 篤  
代理人 島田 哲郎  
代理人 前島 一夫  
代理人 伊藤 健太郎  
代理人 島田 哲郎  
代理人 三橋 真二  
代理人 伊藤 公一  
代理人 大橋 康史  
代理人 三橋 真二  
代理人 伊藤 公一  
代理人 青木 篤  
代理人 伊藤 健太郎  
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