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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 B09B
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B09B
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 B09B
管理番号 1349937
審判番号 不服2017-9940  
総通号数 233 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-05-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-07-04 
確定日 2019-04-02 
事件の表示 特願2013-122220「塩素含有廃棄物処理方法」拒絶査定不服審判事件〔平成26年12月18日出願公開、特開2014-237113、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成25年 6月10日の出願であって、平成28年12月 6日付けで拒絶理由が通知され、平成29年 2月10日付けで手続補正がされたが、同年 3月31日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、同年 7月 4日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、同年 8月 4日付けの前置報告に対し平成30年 1月26日付けで上申書が提出され、同年 8月28日付けで当審より拒絶理由(以下、「当審拒絶理由」という。)が通知され、同年11月 2日付けで手続補正がされ、平成31年 1月25日付けで当審より最後の拒絶理由(以下、「当審拒絶理由(最後)」という。)が通知され、同年 2月 4日付けで手続補正がされたものである。
なお、原審にて2回、当審にて1回刊行物等の提出がなされている。

第2 本願発明
本願請求項1?5に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明5」という。)は、平成31年 2月 4日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定されるとおり、以下のものであると認める。

「【請求項1】
塩素を含有する廃棄物と水とを混合し、前記廃棄物中の塩素及び重金属を溶出させて廃棄物含有溶出液にする水洗工程と、
前記廃棄物中の前記塩素及び前記重金属が脱塩された脱塩廃棄物と前記塩素及び前記重金属が溶出した塩素含有溶出液とを分離する固液分離工程と、
前記塩素含有溶出液にEDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、HIDA、DHEGから選ばれる少なくとも1種のキレート剤及びノニオン系高分子凝集剤を添加し、前記塩素含有溶出液中で前記重金属を凝集させて凝集物にする凝集工程と、
前記凝集物を濾過して除去する除去工程とを含み、
前記凝集工程での前記塩素含有溶出液への前記キレート剤の添加量が0.0001?0.002質量%であり、
前記凝集工程での前記塩素含有溶出液中の前記ノニオン系高分子凝集剤の含有量が0.0001?0.01質量%である、塩素含有廃棄物処理方法。
【請求項2】
前記ノニオン系高分子凝集剤は、ポリアクリルアミドである請求項1に記載の塩素含有廃棄物処理方法。
【請求項3】
前記凝集工程において、前記塩素含有溶出液にキレート剤及びノニオン系高分子凝集剤を添加する前に、前記塩素含有溶出液のpH調整を8?11に調整する請求項1又は2に記載の塩素含有廃棄物処理方法。
【請求項4】
前記廃棄物は、燃焼灰、脱塩ダスト、及び煤塵の少なくともいずれかである請求項1?3のいずれかに記載の塩素含有廃棄物処理方法。
【請求項5】
前記脱塩廃棄物は、脱塩ケーキとしてセメント原料に使用可能である請求項1?4のいずれかに記載の塩素含有廃棄物処理方法。」

第3 当審の拒絶理由について

1.当審拒絶理由の概要は、
「本願発明が解決しようとする課題は、本願明細書の段落【0006】に記載されているように、「塩素含有廃棄物の塩素成分を凝集及び圧密し、塩素成分を効率よく除去することで、その後の作業効率を向上させることができる塩素含有廃棄物処理方法を提供すること」と認められ、請求項1には、上記課題を解決するための手段として、「塩素含有溶出液にキレート剤及びノニオン系高分子凝集剤を添加し、前記塩素含有溶出液中で前記塩素及び前記重金属を凝集させて凝集物にする凝集工程」と記載されているものの、本願明細書の段落【0014】には、当該工程により「重金属成分が水酸化物となり析出される」ことが記載されているだけであって、「塩素」が凝集されることは記載されておらず、また、技術常識を考慮しても、塩素含有溶出液にキレート剤とノニオン系高分子凝集剤が添加されることで、塩素が凝集されるものとも認められないことから、請求項1及びこれを引用する請求項2?5に記載された発明は、上記課題を解決できないものであって、発明の詳細な説明に記載された発明とはいえず、また、本願明細書の記載は、当業者が本願発明を実施できるように記載されたものではない。
さらに、請求項1のキレート剤の添加量の記載が不明確であるから、請求項1?5に係る本願発明は明確でない。」
というものである。
そして、当審拒絶理由(最後)の概要は、
「請求項1?5に係る発明を「塩素を含有する廃棄物から得られる凝集物のセメント原料としての使用方法」と特定しているにもかからわらず、使用工程に関する記載がないことから、発明が不明確である。」
というものである。

2.これに対し、平成31年 2月 4日付けの手続補正によって、本願明細書の段落【0005】?【0007】及び請求項1から、「塩素」が凝集、除去される旨の記載が削除され、キレート剤の添加量について「0.0001?0.002質量%であり」と補正され、本願発明1?5が「塩素含有廃棄物処理方法」と補正されるとともに、同日付けの意見書において、本願発明1?5が解決しようとする課題は、「塩素含有廃棄物を凝集及び圧密し、その後の作業効率を向上させることができる塩素含有廃棄物処理方法を提供すること」である旨主張されたことで、本願発明1?5は、発明の詳細な説明に記載された発明であり、発明が明確であるとともに、本願明細書の記載は、当業者が本願発明1?5を実施できるように記載されたものとなった。

3.したがって、当審拒絶理由及び当審拒絶理由(最後)によって本願を拒絶すべきものとすることはできない。

第4 原査定の理由について
1.原査定(平成29年 3月31日付け拒絶査定)の理由の概要は次のとおりである。

本願発明1?5は、引用文献1に記載された発明及び引用文献2?4に記載された周知技術に基いて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2005-103476号公報
2.特開2008-012372号公報
3.特開2006-035181号公報
4.国際公開第2004/084287号

2.引用文献1には、次の事項が記載されている。

(ア)「【請求項1】
以下の各工程からなることを特徴とするセメントキルン抽気ダストの処理方法。
(1)セメントキルン抽気ダストに水を加えてスラリー化した後、固液分離する第1工程、
(2)第1工程で得られた固液分離後の液相(以下、原水と称す)のpHを5?10に調節し、重金属除去用キレート剤を添加し、第二鉄塩化合物を添加した後、更に液相のpHを5?10に再調節し、高分子凝集剤を添加し、固液分離する第2工程、
(3)第2工程で得られた固液分離後の液相に、第一鉄塩化合物を添加し、pHを8?12に調節した後、高分子凝集剤を添加し、固液分離を行う第3工程、
(4)第3工程で得られた固液分離後の液相に、第二鉄塩化合物を添加し、pHを8?12に調節した後、高分子凝集剤を添加し、固液分離を行う第4工程。」

(イ)「【0003】
・・・抽気ダストには塩素、アルカリ、硫黄以外にも鉛、カドミニウム、クロム、マンガン、鉄、セレンなど、水質汚濁防止法で規制された有害物質が含まれており、抽気ダストを未処理のまま埋め立て、廃棄を行えば環境汚染を引き起こすため、適切な方法で処理する必要がある。」

(ウ)「【0010】
・・・本発明の第1工程は、セメントキルン抽気ダストに水を加えてスラリー化した後、固液分離する工程である。この工程で、塩化カリウム、塩化ナトリウム、及び塩化カルシウム等のアルカリ金属塩を溶出させ固相として捕集する。・・・水の添加量は固液分離した液相の塩素濃度が2質量%以下になるように加える。・・・
【0011】
本発明の第2工程は、第1工程で固液分離した液相(原水)のpHを5?10に調節し、重金属除去用キレート剤を添加し、第二鉄塩化合物を添加した後、更に液相のpHを5?10に再調節し、高分子凝集剤を添加し、固液分離する工程である。この工程で、鉛、カドミウム、クロム等の重金属、並びに一部の4価セレンを、水酸化鉄と共沈させ、固相として捕集する。」

(エ)「【0013】
重金属除去用キレート剤としては、キレート形成基としてジチオカルバミン酸基(>N-CS_(2)X、但しXはH、Li、Na、K、Ca/2、Mg/2を示す)及び/又はチオール基(-SY、但しYはH、Li、Na、Kを示す)を有する高分子化合物を用いることが出来る。」

(オ)「【実施例】
【0018】
・・・
(実施例1)
抽気ダスト250gに水2500gを加え、3時間攪拌しスラリー化した。スラリーは1μmの孔径のメンブランフィルターで固液分離を行った。得られたろ液(以下、原水1と称す)のpHは13.2であった。
【0019】
この原水1に含まれる鉛等の重金属類はJIS K 0102に準拠し、水素化合物ICP発光分光分析法により定量した。
また、全セレンは以下の方法で定量した。・・・
【0020】
上記250mlの原水1に硫酸を添加してpHを7.5に調節し、それから重金属除去用キレート剤(ミヨシ油脂製エポフレックスL-1)を51.8mg(鉛に対して1当量)添加して、10分間攪拌混合した。次いで1mol/lの塩化第二鉄・六水和物を1.9ml(重金属除去用キレート剤の10重量倍量)添加して、水酸化ナトリウムでpHを7.5に調節して5分間攪拌混合した。次いで高分子凝集剤(ダイヤトリニックス製ダイヤフロックNP800)を1mg/l添加して10分間攪拌混合し、静置10分後にこの処理液を5種Aのろ紙でろ過した。
【0021】
上記ろ液に硫酸第一鉄・七水和物を1.58g(原水1に溶存している6価セレン12mg/lの150倍モル量)添加して、水酸化ナトリウムを添加しpHを10に調節し、30分間攪拌混合した。次いで上記高分子凝集剤を1mg/l添加して10分間攪拌混合し、静置10分後にこの処理液を5種Aのろ紙でろ過した。
【0022】
上記ろ液に1mol/lの塩化第二鉄・六水和物を2.9ml(原水1の全セレン13mg/lの70倍モル量)添加して、水酸化ナトリウムを添加しpHを10に調節して30分間攪拌混合した。次いで上記高分子凝集剤を1mg/l添加して10分間攪拌混合し、静置10分後にこの処理液を5種Aのろ紙でろ過した。
【0023】
上記ろ液を、原水1の分析方法により定量を行った。全セレンは0.05mg/lであり、水質汚濁防止法に係る排水基準値の0.1mg/lをクリアした。また鉛は0.05mg/l(検出限界)以下であり、これも水質汚濁防止法に係る排水基準値の0.1mg/lをクリアした。」

したがって、上記記載事項(ア)、(ウ)、(オ)より、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。
「抽気ダストに水を加え、攪拌しスラリー化した後、固相と原水に固液分離をする第1工程と、第1工程で得られた固液分離後の原水250mlに硫酸を添加してpHを7.5に調節し、重金属除去用キレート剤(ミヨシ油脂製エポフレックスL-1)を51.8mg添加し、第二鉄塩化合物を添加した後、更に液相のpHを7.5に再調節し、高分子凝集剤(ダイヤトリニックス製ダイヤフロックNP800)を1mg/l添加し、固液分離する第2工程と、第2工程で得られた固液分離後の液相に、第一鉄塩化合物を添加し、pHを10に調節した後、上記高分子凝集剤を添加し、固液分離を行う第3工程と、第3工程で得られた固液分離後の液相に、第二鉄塩化合物を添加し、pHを10に調節した後、上記高分子凝集剤を添加し、固液分離を行う第4工程からなる抽気ダストの処理方法。」

3.本願発明1と引用発明1とを対比する。
記載事項(イ)によれば、引用発明1の「抽気ダスト」は、「塩素を含む廃棄物」であるから、引用発明1の「抽気ダストに水を加え、攪拌し」は、本願発明1の「塩素を含有する廃棄物と水とを混合し」に相当する。
また、記載事項(イ)、(ウ)によれば、抽気ダストには塩素及び鉛、カドミウム、クロム等の重金属及びセレンが含まれ、セメントキルン抽気ダストに水を加えてスラリー化した後、固液分離する工程で、塩化カリウム、塩化ナトリウム、及び塩化カルシウム等のアルカリ金属塩を溶出させ固相として捕集し、固液分離した原水には塩素、鉛、カドミウム、クロム等の重金属及びセレンが含まれていることから、引用発明1の「固相」は、本願発明1の「前記廃棄物中の前記塩素及び前記重金属が脱塩された脱塩廃棄物」に相当し、引用発明1の「原水」は、本願発明1の「塩素及び重金属が溶出した塩素含有溶出液」に相当する。
よって、引用発明1の「セメントキルン抽気ダストに水を加え、攪拌しスラリー化した後、固相と原水に固液分離をする第1工程」は、本願発明1の「塩素を含有する廃棄物と水とを混合し、前記廃棄物中の塩素及び重金属を溶出させて廃棄物含有溶出液にする水洗工程と、前記廃棄物中の前記塩素及び前記重金属が脱塩された脱塩廃棄物と前記塩素及び前記重金属が溶出した塩素含有溶出液とを分離する固液分離工程」に相当するといえる。
さらに、先行技術文献である特開2012-115758号公報の段落【0052】には「ノニオン系凝集剤であるダイヤフロックNP800(ダイヤニトリックス株式会社製)」と記載されていることから、引用発明1の「高分子凝集剤(ダイヤトリニックス製ダイヤフロックNP800)」は、本願発明1の「ノニオン系高分子凝集剤」に相当し、引用発明1の「原水に、硫酸を添加してpHを7.5に調節し、重金属除去用キレート剤(ミヨシ油脂製エポフレックスL-1)を添加し、第二鉄塩化合物を添加した後、更に液相のpHを7.5に再調節し、高分子凝集剤(ダイヤトリニックス製ダイヤフロックNP800)を添加し、固液分離する第2工程」は、本願発明1の「前記塩素含有溶出液にキレート剤及びノニオン系高分子凝集剤を添加し、前記塩素含有溶出液中で前記重金属を凝集させて凝集物にする凝集工程と、前記凝集物を濾過して除去する除去工程」に相当するといえる。
してみれば、本願発明1と引用発明1とは、
「塩素を含有する廃棄物と水とを混合し、前記廃棄物中の塩素及び重金属を溶出させて廃棄物含有溶出液にする水洗工程と、前記廃棄物中の前記塩素及び前記重金属が脱塩された脱塩廃棄物と前記塩素及び前記重金属が溶出した塩素含有溶出液とを分離する固液分離工程と、前記塩素含有溶出液にキレート剤及びノニオン系高分子凝集剤を添加し、前記塩素含有溶出液中で前記重金属を凝集させて凝集物にする凝集工程と、前記凝集物を濾過して除去する除去工程とを含む塩素含有廃棄物処理方法。」である点で一致し、
キレート剤について、本願発明1では、「EDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、HIDA、DHEGから選ばれる少なくとも1種」を「塩素含有溶出液」へ「0.0001?0.002質量%」の添加量で用いているのに対し、引用発明1では、「ミヨシ油脂製エポフレックスL-1」を250mlの原水に51.8mg用いている点(相違点1)で相違し、
ノニオン系高分子凝集剤について、本願発明1では、「塩素含有溶出液中の含有量が0.0001?0.01質量%」で用いているのに対し、引用発明1では、原水に1mg/l添加している点(相違点2)で少なくとも相違する。

4.まず、相違点1について検討する。
本願明細書の段落【0014】には、「キレート剤としては、例えば、EDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、HIDA、DHEG等を用いることができる。キレート剤水溶液の添加量は、塩素含有溶出液に含有する金属イオン(特にカルシウムイオン、鉄イオンなど)を凝集させるという観点から、0.05?5.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1?2.0質量%である。」と記載されていることから、本願発明は、EDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、HIDA、DHEGから選ばれるキレート剤を、塩素含有溶出液への添加量を0.0001?0.002質量%とすることによって、塩素含有溶出液に含有するカルシウムイオン、鉄イオン等の金属イオンを凝集させているものと認められる。
一方、引用発明1は、記載事項(ウ)、(エ)によれば、原水中に溶出している鉛、カドミウム、クロム等の重金属、並びに一部の4価セレンを水酸化鉄と共沈させ、固相として捕集するために、重金属除去用キレート剤として、キレート形成基としてジチオカルバミン酸基及び/又はチオール基を有する高分子化合物を用いることとしているものである。
また、引用発明1は、重金属除去用キレート剤として、ミヨシ油脂製エポフレックスL-1を250mlの原水に51.8mg用いているものであるが、原水の比重を1g/mlとして概算すると、引用発明1は、重金属除去用キレート剤が、51.8(mg)/250(g)=0.021質量%の添加量で原水に添加されているものである。
してみれば、本願発明1と引用発明1では、除去しようとする金属イオンが異なることから、用いられているキレート剤の種類や添加量が異なっているものといえる。
一方、引用文献2?4には、EDTA等のキレート剤が重金属除去用キレート剤として周知であることが記載されているだけであるから、引用発明1において、鉛、セレン等の重金属を除去するキレート剤として、ジチオカルバミン酸基及び/又はチオール基を有する高分子化合物に代えて、EDTA等を用いることを示唆するものであるとしても、カルシウムイオン等を凝集させるために添加量も変更することを示唆するものとはいえない。
したがって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明1及びこれらを引用する本願発明2?5は、当業者であっても引用発明1及び引用文献2?4に記載された周知技術に基いて、容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

5.上記のとおり、本願発明1及びこれを引用する本願発明2?5は、引用文献1に記載された発明及び引用文献2?4に記載された周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定により本願を拒絶することはできない。
なお、原審及び当審にて提出された刊行物提出書に記載の文献も、EDTA等のキレート剤が重金属除去用キレート剤として周知であることが記載されているだけであって、引用発明1において、上記相違点1を解消することを示唆するものとはいえない。

第5 むすび
以上のとおりであるから、本願については、原査定及び当審の拒絶理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-03-18 
出願番号 特願2013-122220(P2013-122220)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B09B)
P 1 8・ 536- WY (B09B)
P 1 8・ 537- WY (B09B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 磯貝 香苗金 公彦  
特許庁審判長 大橋 賢一
特許庁審判官 宮澤 尚之
山崎 直也
発明の名称 塩素含有廃棄物処理方法  
代理人 大谷 保  
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