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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03G
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03G
管理番号 1350151
審判番号 不服2017-11932  
総通号数 233 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-05-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-08-09 
確定日 2019-03-20 
事件の表示 特願2013-220948「トナー組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成26年5月19日出願公開,特開2014-92785〕について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。 
理由 第1 事案の概要
1 手続等の経緯
特願2013-220948号(以下「本件出願」という。)は,平成25年10月24日(パリ条約による優先権 平成24年11月1日)を出願日とする特許出願であって,その手続等の概要は,以下のとおりである。
平成28年10月19日付け:手続補正書
平成28年12月16日付け:拒絶理由通知書
平成29年 2月17日付け:意見書
平成29年 2月17日付け:手続補正書
平成29年 4月11日付け:拒絶査定
平成29年 8月 9日付け:審判請求書
平成29年 8月 9日付け:手続補正書
平成30年 5月 9日付け:拒絶理由通知書
平成30年 8月14日付け:意見書(以下「本件意見書」という。)
平成30年 8月14日付け:手続補正書

2 本願発明
本件出願の請求項1に係る発明は,平成30年8月14日付け手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定されるとおりの,次のものである。
「 樹脂,ワックス,および着色剤を含むコア部分と,前記コア部分の全体に均一に分布した荷電制御剤とを含む,シェルの無いトナー粒子を含み,
前記荷電制御剤は,ヒドロキシアルミニウム-ビス-[2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチル安息香酸]および3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸の混合物,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のカルシウム錯体,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のジルコニウム錯体,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体,およびその組み合わせからなる群より選択され,
前記コア部分中の前記荷電制御剤のICP質量分析法による含有割合が,前記トナー粒子の総重量の0.05重量%?15重量%であり,前記コア部分の表面の前記荷電制御剤のXPS(X線光電子分光法)による含有割合が,前記トナー粒子の総重量の0.01重量%?10重量%であるトナー。」

3 当合議体の拒絶の理由
平成30年5月9日付けで通知した拒絶の理由(以下「当合議体の拒絶の理由」という。)は,[A]請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は,本件出願の優先権主張の日(以下「優先日」という。)前に日本国内又は外国において,頒布された刊行物である特表2010-526329号公報(以下「引用文献1」という。)に記載された発明に基づいて,その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない,[B]請求項6に係る発明(以下「請求項6発明」という。)は明確であるということができないから,本件出願は同法36条6項2号に規定する要件を満たしていない,という理由を含むものである。

第2 当合議体の判断
1 29条2項について
(1) 引用文献1の記載
当合議体の拒絶の理由で引用され,本件出願の優先日前に頒布された刊行物である引用文献1には,以下の記載がある(要部のみ示す。)。下線は当合議体が付したものであり,引用発明の認定や判断等に活用した箇所を示す(引用文献1において付されていた下線は消去した。)。
ア 「【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも樹脂および着色剤を含むトナー粒子を含むトナーの製造方法であって;液体媒体内に少なくとも一次樹脂粒子,一次着色剤粒子,ならびに式(1)のカルボキシ官能性化合物:
【化1】

式中,Rは,カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック基であり,Z_(1)は結合またはリンカー基である:
および/またはその塩および/またはその錯体の混合分散物を提供する工程であり,少なくとも該一次樹脂粒子および該一次着色剤粒子は液体媒体中の2以上の界面活性剤によって安定化されており,該界面活性剤は少なくとも一つの第一イオン界面活性剤および該第一イオン界面活性剤と同じ極性の第二イオン界面活性剤を含み,該第一および第二イオン界面活性剤は直鎖の長さが異なる,該混合分散物を提供する工程;さらに,該一次粒子を会合させる工程:を含む該トナーの製造方法。
…(省略)…
【請求項25】
混合分散物がさらに一次ワックス粒子を含む,請求項1-24のいずれか一項に記載の方法。
…(省略)…
【請求項34】
カルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/またはその錯体が,以下の式の化合物および/またはその塩および/または錯体である,
【化4】

請求項1-33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
カルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/またはその錯体が,式(7)または(8)の化合物:
【化5】

式中,式(7)および(8)中のフェニルまたはナフチル基は所望により置換されていて良い:
および/またはその塩および/または錯体である,請求項34記載の方法。
…(省略)…
【請求項37】
会合工程後,樹脂,着色剤および所望によりワックスの一次粒子を含む複合粒子である緩いトナーサイズの凝集を形成するように加熱および/または攪拌することを含む,請求項1-36のいずれか一項に記載の方法。
…(省略)…
【請求項40】
請求項1-39のいずれか一項に記載の方法によって得られるトナー。
…(省略)…
【請求項49】
請求項40-46のいずれか一項に記載のトナーおよび磁気キャリヤーを含む,二成分現像剤。」

イ 「【技術分野】
【0001】
本発明は,一般的に,電子写真に使用するトナー,トナーの製造方法および電子写真でのトナーの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真は,例えば,写真複写およびレーザー印刷のような,画像形成技術を包含する。
…(省略)…
【0007】
より最近は,トナーの化学的製造方法が注目されており,この方法では,適当な粒子サイズが粉砕工程によって獲得される訳でなく,従って,分級工程を必要としない。
…(省略)…
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら,粒子のサイズ分布が狭いトナーを確実に形成できるさらなるトナー製造法を提供することが,なお望ましい。さらに,理想的には,そのようにして作られたトナーは,上記のようなトナーの望ましい特性を可能な限り多く有するはずである。」

ウ 「【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の方法は,トナーを製造するための化学的経路であり,特に凝集方法である。
好都合なことに,本発明による方法は,粒子サイズ分布の狭いトナーを確実に製造することのできるトナー製造経路を提供することが分かった。特に,2つのイオン界面活性剤を本発明の様式内で用いない類似の方法と比較して,微細粒子および/または粗粒子(グリッド)の割合が高すぎるという問題を減少させることができる。
…(省略)…
【0025】
…(省略)…特に好ましい実施態様では,第二イオン界面活性剤の量は,0.1-5重量%,より好ましくは0.5-3重量%,最も好ましくは0.5-2重量%である。
【0026】
…(省略)…特に好ましい実施態様では,第一イオン界面活性剤の量は,1-10重量%,より好ましくは2-8重量%,最も好ましくは3-6重量%の範囲の量で存在する。
…(省略)…
【0042】
…(省略)…特別に好ましい実施態様では,第一および第二イオン界面活性剤は両方とも,可逆的にイオン化できるカルボキシレート界面活性剤である。
…(省略)…
【0044】
望ましくは,トナーは,樹脂および着色剤に加えて,その他の成分を含む。従って,好ましい実施態様では,混合分散物は,さらに,最終トナー粒子の組成物として必要とされるその他の成分を含む。好ましくは,トナーは,さらに,ワックスのような遊離剤および/または電荷制御剤(charge control agent=CCA)を含む。
…(省略)…
【0045】
…(省略)…最も好ましい実施態様では,混合分散物は:本質的に液体媒体中の第一イオン界面活性剤からなるイオン界面活性剤によって安定化された一次樹脂粒子の樹脂分散物を提供すること;本質的に液体媒体中の第一イオン界面活性剤からなるイオン界面活性剤によって安定化された一次着色剤粒子の着色剤分散物であって,所望によりカルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/または錯体を含む該着色剤分散物を提供すること;本質的に液体媒体中の第一イオン界面活性剤からなるイオン界面活性剤によって安定化された一次ワックス粒子のワックス分散物を提供すること:さらに,樹脂,着色剤およびワックス分散物を,第二イオン界面活性剤と共に,また,着色剤分散物内にカルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/または錯体が含まれない場合,所望により該化合物と共に混合し,それによって混合分散物を形成すること:を含む方法によって形成される。
…(省略)…
【0046】
本発明のさらに好ましい特色を,ここに記載する。
カルボキシ官能性化合物は,式(1)化合物:
【0047】
【化6】

【0048】
式中,Rは,カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック基であり,Z_(1)は,結合基またはリンカー基である;である。本明細書中では,式(1)のカルボキシ官能性化合物を,カルボキシ官能性化合物と称する。
…(省略)…
【0050】
好ましくは,カルボキシ官能性化合物は,会合前,混合分散物中で酸および/または錯体の形である。
…(省略)…
【0051】
カルボキシ官能性化合物は,(以後定義するように)錯体の形で,電荷制御剤として作用できる。
…(省略)…
【0053】
特に好ましい実施態様では,式(1)カルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/または錯体の量は,1-10重量%(好ましくは1-5重量%)で提供され,その中で,錯体形のカルボキシ官能性化合物の量は,1-4重量%(好ましくは1-3%)であり,酸および/または塩の形(特に塩の形)である式(1)のカルボキシ官能性化合物の量は,1-4重量%(好ましくは1-3%)であり,その量(重量%)は,混合分散物の全固体含量をベースにしている。
…(省略)…
【0066】
用語「錯体」は,本明細書中では,カルボキシ官能性化合物:金属の比率が2:1またはそれより高い(例えば3:1)であり,好ましくは2:1である。錯体の金属は,遷移金属(例えばチタニウム,バナジウム,クロム,マンガン,鉄,コバルト,ニッケル,銅,亜鉛あるいはジルコニウム),またはIIIB金属群(例えばアルミニウムあるいはガリウム)であって良い。カルボキシ官能性化合物が金属錯体を形成できる好ましい金属種は,アルミニウム,クロム,マンガン,鉄,コバルト,ニッケル,銅あるいは亜鉛(特に,アルミニウム,亜鉛およびクロム)から選択される。特に好ましい錯体は,カルボキシ官能性化合物:金属の比率が2:1であり,金属はアルミニウム,亜鉛またはクロムである。より特別に好ましい錯体は,以下の式のカルボキシ官能性化合物
【0067】
【化9】
…(省略)…
【0068】
であり,特に,以下の式(7)または(8)の該化合物(特に式(7))である。
…(省略)…
【0081】
【化15】

…(省略)…
【0084】
…(省略)…より好ましい実施態様では,本発明は,これらの例のカルボキシ官能性化合物の塩および/または錯体を用いる。市販品としては,Bontron(登録商標)E81,E82,E84およびE88(Orient Chem Co.)およびLR147(Japan Carlit)が含まれる。
…(省略)…
【0085】
カルボキシ官能性化合物の全部または少なくとも一部分を,着色剤と共に製粉してもよく,そうすることで着色剤分散物の部分が形成される。代わりに,または追加して,カルボキシ官能性化合物の少なくとも一部分を,混合工程で分散物と混合する前に,わけて提供しても良い。…(省略)…カルボキシ官能性化合物および/またはその塩および/または錯体の少なくとも一部分を分けて提供する場合,好ましくは,ウェットケーキとして提供される。…(省略)…カルボキシ官能性化合物を分けて提供する場合,その後,他の分散物と混合工程で混合し,混合分散物を形成させる。
…(省略)…
【0086】
樹脂分散物は,樹脂の粒子(本技術分野では,結合材樹脂とも呼ばれる)である一次樹脂粒子を含み,該樹脂粒子は,トナーの嵩を補う。…(省略)…好ましくは,樹脂分散物は,分散物中の樹脂粒子を安定化するために,第一および第二イオン界面活性剤の少なくとも一方を含み,より好ましくは第一(即ち鎖が長い方)イオン界面活性剤を含む。
…(省略)…
【0088】
本発明による方法の一つの好ましい形では,一次粒子の会合は,いわゆるpHスイッチ法によって起こる。…(省略)…本発明による以下の好ましいpHスイッチ形の方法では,会合を誘導する前に,樹脂,着色剤および所望によりワックスならびにその他の所望の構成要素の個々の成分を,特に充分に混合できる,言い換えれば,最終トナー中の成分分散物の均一性を改良できる。pHスイッチ実施態様は,さらに,別の既知の凝集方法とは異なって,会合を誘導するために多量の塩または界面活性剤を加える必要がない。
…(省略)…
【0095】
好ましい樹脂は,スチレンおよび1以上の(メタ)アクリレート(即ちスチレン-アクリレート樹脂)の共重合体を含み,および/またはポリエステル樹脂を含む。
…(省略)…
【0096】
本明細書中,用語「着色剤粒子」は,着色する任意の粒子を意味し,従って,着色剤を含む粒子ならびに着色剤粒子を含む。
…(省略)…
【0099】
着色剤分散物は,分散物中の着色剤粒子を安定化するために,好ましくは,第一および第二イオン界面活性剤の一方,より好ましくは第一イオン界面活性剤を含む。
…(省略)…
【0104】
好ましくは,トナーはワックスを含む。従って,好ましくは,ワックス分散物を方法の中に用いる。…(省略)…pHスイッチ法によって会合を起こす該方法の一つの好ましい実施態様では,ワックス分散物をイオン界面活性剤(好ましくは第一イオン界面活性剤)で安定化する。
…(省略)…
【0108】
本発明の範囲および特許請求の範囲の範囲内の実施態様では,樹脂分散物,着色剤分散物および所望によりワックス分散物は,別々の分散物であり,後に混合する。
…(省略)…
【0112】
…(省略)…pHスイッチ法は,界面活性剤を非常に有効に用い,全体の界面活性剤レベルを非常に低く保つ能力を有する。最終トナー内に残留する界面活性剤は,特別には高い湿度で,特にトナーの電荷特性に影響を与え,問題になる可能性があるので,界面活性剤レベルが低く保たれることは,有利である。
…(省略)…
【0113】
攪拌および混合は,好ましくは,会合工程の間中,行われる。
会合工程は,好ましくは,樹脂中の樹脂のTgより低い温度で行われる。
会合工程後,該方法は,(好ましくは樹脂粒子のTgより低い温度で)好ましくは会合した混合物を加熱および/または攪拌するさらなる工程を含む。好ましくは,そのような会合した混合物の加熱および/または攪拌は,ゆるい(非癒着(uncoalesced)または非融解の(unfused))凝集を形成する原因となる。凝集物は,樹脂,着色剤および所望によりワックスの一次粒子を含む複合粒子(composite particle)である。
…(省略)…
【0114】
会合工程,および所望により,望ましい凝集粒子サイズを得るためのさらなる加熱および攪拌工程の後,次に,トナー粒子を形成する融解工程で温度を粒子のTgより高く上げて良い。融解工程は,凝集物の融解(即ち癒着)を引き起こす。
…(省略)…
【0115】
…(省略)…次に,トナー粒子の分散物を冷却し,トナー粒子を,後に電子写真用トナーとして用いるために,例えばろ過によって回収しても良い。次に,トナーを(例えば少なくともいくらかの界面活性剤を除去するために)所望により洗浄して良く,および/または所望により本技術分野で既知の方法を用いて乾燥させても良い。
…(省略)…
【0116】
トナー粒子,特に回収し乾燥したトナー粒子を,1以上の表面付加剤とブレンドし,トナーの粉末流動性を改善する,または本技術分野で既知である摩擦電荷またはその他の性質を適合させる。
…(省略)…
【0125】
…(省略)…電荷制御剤(CCAs)を外部調合物(即ち表面付加調合物)に加えて,トナーの電荷レベルまたは電荷率を調節しても良い。
【0126】
本発明による該方法は,特に,粒子サイズ分布の狭いトナーの製造に適している。
好ましくは,本発明の方法によって得られるトナーは,粒子サイズの容量平均が2-20μmの範囲内であり,GSDn値が1.30より大きくない。
【0127】
GSDn値は,以下の式で定義される:
GSDn=D_(50)/D_(15.9)
…(省略)…
【0128】
…(省略)…
GSDv値は,以下の式で定義される:
GSDv=D_(84.1)/D_(50)
…(省略)…
【0129】
トナーの容量平均粒子サイズは,好ましくは4-10μm,より好ましくは5-9μm,最も好ましくは6-8μmの範囲である。
容量平均粒子サイズおよび粒子サイズ分布(GSDnおよびGSDv)は,100μm孔(口径)(aperture) を有するCoulter(登録商標)カウンターを用いて測定した大きさを指す。
…(省略)…
【0151】
本発明は,ここで,以下の実施例によって説明され,該実施例は本発明の範囲を制限するものではない。%または部はすべて,別に記載しない限り,重量による%または部である。」

エ 「【0152】
実施例
1. ラテックスの製造(樹脂分散物)
1.1.低分子量ラテックス(a-1)の合成
低分子量樹脂を,乳化重合で合成した。…(省略)…界面活性剤は,Kao製Akypo(登録商標)RLM100であった。重合に用いたAkypo(登録商標)RLM100の量は,モノマー重量ベースで3重量%(ラテックスの全固体含量ベースでは2.83重量%)であった。…(省略)…乳剤は,粒子サイズが93nmであり,Tg中点は(示差走査熱量計(DSC)により測定したところ)64.3℃であった。
…(省略)…
【0155】
1.4.中分子量ラテックス(a-4)の合成
バイモダル分子量分布ラテックスを,二工程重合法で製造した。…(省略)…界面活性剤は,Akypo(登録商標)RLM100(Kao製,モノマーに対して3重量%)であった。…(省略)…乳剤は,粒子サイズが80nmであり,DSCで測定したTg中点が65.8℃であった。
…(省略)…
【0156】
2.顔料分散物
2.1.シアン顔料分散物(b-1)(CCAを含む)
CI Pigment Blue 15:3の分散物を用いた。顔料(75重量pts)を,電荷制御剤(CCA)BONTRON(登録商標)E88(例えばOrient)(25重量pts),界面活性剤として,Akypo(登録商標)RLM100(10重量pts)およびSolsperse(登録商標)27,000(10重量pts)と共に,ビーズミルを用いて水中で摩砕した。Solsperse(登録商標)27,000は,Noveon製の非イオン界面活性剤である。界面活性剤を含む分散物の全固体含量は,30.37重量%であった。個別的に,分散物の顔料含量は18.98重量%であり,分散物のCCA含量は6.33重量%であった。
【0157】
2.2.シアン顔料分散物(b-2)(CCAを含む)
CI Pigment Blue 15:3およびBONTRON(登録商標)E88の分散物を2.1.に記載した方法と正確に同一の方法で製造した。得られた分散物は,2.1.で製造した分散物と同一であるが,最終固体含量は,31.15重量%であった。
…(省略)…
【0159】
3. ワックス分散物
3.1. ワックス分散物(c-1)
80重量部のParaflint(登録商標)C80(Fischer-Tropschワックス)および20重量部のカルナウバワックスを含むワックス混合物を,界面活性剤としてのAkypo(登録商標)RLM100(Kao)と共に,水中で融解分散した。Akypo界面活性剤を,分散物の全固体含量(ワックスおよび界面活性剤)ベースで20重量%の量で用いた。
…(省略)…
【0161】
4. ウェットケーキCCA
4.1. ウェットケーキCCA(d-1)
水中のBONTRON(登録商標)E88(例えばOrient)を含むCCAのウェットケーキを用いた。ウェットケーキの全固体は,22.1重量%であった。BONTRON(登録商標)E88は,アルキルサリチル酸化合物のアルミニウム錯体(即ち,式(1)のカルボキシ官能性化合物の錯体形)である。
…(省略)…
【0163】
5.トナーの製造
5.1. 比較例1(第二イオン界面活性剤なし)
…(省略)…
【0166】
5.2. 比較例2(第二イオン界面活性剤を含まない)
…(省略)…
【0168】
5.3. 比較例3(第二イオン界面活性剤を含まない)
…(省略)…
【0171】
5.4. 比較例4(第二イオン界面活性剤および式1化合物を含まない)
…(省略)…
【0173】
5.5. 実施例1(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0177】
5.6. 実施例2(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
ラテックス(a-1)(1093.3g),ラテックス(a-4)(298.18g),顔料分散物(b-2)(94.61g),ワックス分散物(c-1)(120.95g),ウェットケーキCCA(d-1)(13.15g)および水(1142g)を,容器内で混合し攪拌した。
【0178】
分離瓶内で,5.43gの2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸(「ボン酸」)を57gの水酸化ナトリウム(0.5M)に溶解した。次に,会合前に,得られたボン酸塩溶液を,ラテックス,顔料,ワックス,CCA混合物に加えた。
【0179】
分離瓶内で,第二アニオン界面活性剤,Marlowet(登録商標)4539(Sasol製)90%溶液(8.5g)を52.5gの水酸化ナトリウム(0.5M)に溶解した。次に,会合前に,得られた溶液を,ラテックス,顔料,ワックス,CCA混合物に加えた。
【0180】
混合物の温度を30℃に上げた。混合物を,高速せん断ミキサーを通して循環し,容器内に戻した。その間,高速せん断ミキサーには2%硫酸(460g)を,4分以上かけて加えた。pHを最初の約8から酸付加後2.78まで下げ,粒子の会合を促した。混合物を次の174分間(最大温度62℃になるまで)加熱し,トナーサイズの凝集を形成させた。次に,混合物を35℃に冷却した。水酸化ナトリウム溶液0.5M(234.3g)を20分以上かけて加え,pHを7に上げ,さらなる粒子サイズの上昇を防いだ。その後,加圧容器中で混合物の温度を131℃に上げ,トナーサイズの粒子を融解し,攪拌しながら全体で120分間この温度に保ち,その後25℃の温度に冷却した。Coulter Counter(登録商標)装置を用いた粒子サイズの測定は,平均容量粒子サイズが6.43μm,GSDvが1.21,GSDnが1.27であることを示した。光学顕微鏡下で拡大したところ,トナー粒子は,均一の大きさであり,わずかに不規則な形状であることが分かった。
【0181】
5.7. 実施例3(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0184】
5.8. 実施例4(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0188】
5.9. 実施例5(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0191】
5.10. 実施例6(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0194】
5.11. 実施例7(2つのイオン界面活性剤およびボン酸を含む)
…(省略)…
【0198】
実施例1-7で製造したトナーは,比較例1-4と比べて著しく小さいGSDn値およびGSDv値を有した。このことは,本発明の方法に従って製造したトナーの粒子サイズ分布が狭いことと関連している。以下の表1に,比較を示す。
【0199】
【表1】

【0200】
表1で,第1カラムは,比較例(C.Ex)または実施例(Ex)の関係を表にしている。第2カラムは,Bontron(登録商標)E88が存在する(Y)か,存在しないか(N)を示している。…(省略)…第7および第8カラムは,最終トナーのGSDv値およびGSDn値を表に示している。より低い値は,有利なことに,より鋭い,またはより狭い粒子サイズ分布を示している。」
(当合議体注:表1のExの番号は誤記であり,正しくは次のとおりである。

)

(2) 引用発明
引用文献1の【請求項1】,【請求項25】,【請求項34】,【請求項35】,【請求項37】及び【請求項40】の記載を考慮すると,引用文献1には,次の発明が記載されている(以下「引用発明」という。)。
「 少なくとも樹脂,着色剤及びワックスを含むトナー粒子を含むトナーであって;
液体媒体内に少なくとも一次樹脂粒子,一次着色剤粒子,一次ワックス粒子,及び式(7)のカルボキシ官能性化合物及び/又はその塩及び/又はその錯体の混合分散物を提供する工程であり,少なくとも該一次樹脂粒子及び該一次着色剤粒子は液体媒体中の2以上の界面活性剤によって安定化されており,該界面活性剤は少なくとも一つの第一イオン界面活性剤および該第一イオン界面活性剤と同じ極性の第二イオン界面活性剤を含み,該第一および第二イオン界面活性剤は直鎖の長さが異なる,該混合分散物を提供する工程;
さらに,該一次粒子を会合させる工程;
会合工程後,樹脂,着色剤及びワックスの一次粒子を含む複合粒子である緩いトナーサイズの凝集を形成するように加熱及び/又は攪拌することを含む製造方法によって得られる,
トナー。
式(7):

(式(7)中のフェニル基は所望により置換されていて良い。)」

(3) 対比
本願発明と引用発明を対比すると,引用発明の「トナー」は,「樹脂,着色剤及びワックスを含むトナー粒子を含む」ものである。ここで,引用発明の「樹脂」,「着色剤」,「ワックス」及び「トナー」は,その文言から理解されるとおり,本願発明の「樹脂」,「着色剤」,「ワックス」及び「トナー」に相当する。
また,引用発明の「式(7)のカルボキシ官能性化合物及び/又はその塩及び/又はその錯体」は,荷電制御剤としての機能を有するから,本願発明の「荷電制御剤」に相当する(引用文献1の【0051】の記載からも理解できる事項である。なお,仮にそうでないとしても,結論には影響しない。)。
そうしてみると,引用発明の「トナー粒子」と本願発明の「トナー粒子」は,「樹脂,ワックス」,「着色剤」,「荷電制御剤」「を含む」点で共通する。

(4) 一致点及び相違点
ア 一致点
本願発明と引用発明は,次の構成で一致する。
「 樹脂,ワックス,着色剤,荷電制御剤を含むトナー粒子を含む,
トナー。」

イ 相違点
本願発明と引用発明は,以下の点で相違する。
(相違点1)
「トナー粒子」に関して,本願発明は,「シェルの無い」(「樹脂,ワックスおよび着色剤を含むコア部分」の構成を具備する)ものであるのに対して,引用発明は,一応,これが明らかではない点。

(相違点2)
「荷電制御剤」に関して,本願発明は,「コア部分の全体に均一に分布した」ものであるのに対して,引用発明は,一応,これが明らかではない点。

(相違点3)
「荷電制御剤」に関して,本願発明は,「ヒドロキシアルミニウム-ビス-[2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチル安息香酸]および3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸の混合物,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のカルシウム錯体,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のジルコニウム錯体,3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体,およびその組み合わせからなる群より選択され」るものであるのに対して,引用発明は,このように特定されたものではない点。

(相違点4)
「荷電制御剤」に関して,本願発明は,「前記コア部分中の前記荷電制御剤のICP質量分析法による含有割合が,前記トナー粒子の総重量の0.05重量%?15重量%であり,前記コア部分の表面の前記荷電制御剤のXPS(X線光電子分光法)による含有割合が,前記トナー粒子の総重量の0.01重量%?10重量%である」のに対して,引用発明は,一応,このように特定されたものではない点。

(5) 判断
相違点についての判断は以下のとおりである。
(相違点1について)
引用発明(引用文献1の【請求項1】,【請求項25】,【請求項34】,【請求項35】,【請求項37】及び【請求項40】から理解される発明)は,その工程から明らかなとおり,トナー粒子のシェルを形成する工程を含まない発明である(なお,実施例(【0152】?【0200】)も,トナー粒子のシェルを形成する工程を含まない。)。
そうしてみると,引用発明の「トナー粒子」は「シェルの無い」(「樹脂,ワックスおよび着色剤を含むコア部分」の構成を具備する)ものといえるから,相違点1は相違点ではない。

(相違点2?相違点4について)
引用発明の「式(7)のカルボキシ官能性化合物及び/又はその塩及び/又はその錯体」に関して,引用文献1の【0084】には,Bontron E88(3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体)が例示されている。そして,Bontron E88は,実施例1?実施例7においても使用されている(引用文献1の【0199】及び【0200】)。また,引用文献1の【0053】の記載に基づいて考えると,Bontron E88の分量は,混合分散物の全固体含量をベースにして,1-4重量%となる。そして,製造工程中にこの分量が低減するとしても,トナー粒子に対する分量が0.05重量%を下回る,又は表面において0.01重量%を下回るとはいえない(当合議体注:4重量%との関係でいえば,「0.05重量%」及び「0.01重量%」は,それぞれ「80分の1」及び「400分の1」であり,このようなことが起こるとはいえない。)。
加えて,本願発明でいう「コア部分の全体に均一に分布した」とは,本件出願の明細書の【0017】に記載された程度のものである。そして,相違点1についての判断は上記のとおりであるから,引用発明の「トナー粒子」は,本願発明でいう「コア部分」である。
(当合議体注:本件出願の明細書の【0017】には,「実施形態において,荷電制御配分の均一性は100%を完全な均一性と表わすとき,約1?約98%,または約5?約78%,または約10?約68%である。」と記載されている。)

以上勘案すると,引用発明の「式(7)のカルボキシ官能性化合物及び/又はその塩及び/又はその錯体」として,Bontron E88を採用することは,引用文献1の記載に接した当業者が,真っ先に行う事項にすぎないし,また,電荷制御剤としての機能を十分に得ようとする当業者ならば,その分量を,4重量%を超えない範囲で高めに設定するといえる。
そして,このようにしてなるものは,相違点2?相違点4に係る本願発明の構成を具備したものとなる。
(当合議体注:技術常識に従うと,「Bontron E88」は,「3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸のアルミニウム錯体」である。他方,本件出願の明細書の【0014】には,「BONTRON(登録商標)E-88は,ヒドロキシアルミニウム-ビス-[2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチル安息香酸]および3,5-ジ-tert-ブチルサリチル酸の混合物である。」と記載されている。しかしながら,仮にそうであるとしても,本願発明の荷電制御剤は,この混合物であっても良いから,結論は変わらない。)

(6) 請求人の主張について
請求人は,本件意見書において,概略,引用文献1の【0085】には,混合工程において,「カルボキシ官能性化合物及び/又はその塩及び/又はその錯体」の全部を,最初は着色剤分散物とは別に提供することが記載されており,これは,本件出願の【図1】の,混合工程においてCCAを初期に混合する本願発明の方法とは異なると主張する(本件意見書の2.(5))。
(当合議体注:本件出願の【図1】は以下の図である。

)
ここで,【図1】に関する本件出願の明細書の記載は,「図1に示すように,本実施形態のプロセスは,荷電制御剤,ポリマー性樹脂,ワックスおよび顔料5の結合および初期混合を含み,続いてこれらの成分10の凝集,次いで一体化15を行って荷電制御ラテックスの荷電を防止するためのシェルのない適切なトナー形状を達成する。」(【0012】)というものである。
これに対して,引用文献1の【0085】の記載は,[1]カルボキシ官能性化合物を,着色剤と共に製粉して着色剤分散物を製造して良く,[2]カルボキシ官能性化合物を分けて提供する場合,その後,他の分散物と混合工程で混合し,混合分散物を形成させる,というものである。
そうしてみると,請求人が主張する引用発明の方法(上記[2])における混合タイミングは,本件出願の【図1】の方法と同じ段階のものと理解するのが自然である。
なお,引用文献1には,[1]着色剤分散物に荷電制御剤を含ませ,[2]混合工程で荷電制御剤を混合させることに加えて,[3]外部調合物(表面付加調合物)に荷電制御剤を混合させることも開示されている(【0125】)。そうしてみると,引用文献1には,荷電制御剤を,[1]着色剤粒子中,[2]凝集前の粒子表面,[3]トナー表面に,段階的に加え,当業者が所望するトナーの電荷率の調節が行えることが示唆されている。

請求人は,本件意見書において,概略,引用文献1では多種類のイオン界面活性剤を用いており,後の工程で洗浄しても十分に除去はできず,残存のイオン界面活性剤が荷電制御剤の存在状態に影響を及ぼすと主張する(本件意見書の2.(5))。
しかしながら,引用文献1では,多種類(2種類)のイオン界面活性剤が使用されているとしても,多量のイオン界面活性剤は使用されていない。引用文献1では,2種類の界面活性剤が使い分けられ(【0045】),また,pHスイッチ法による会合により,界面活性剤レベルが低く保たれている(【0088】及び【0112】)。
なお,本件出願の明細書の【0022】には,「実施形態において,トナー粒子中に存在する界面活性剤の量は低減することができる。」としつつ,「特に,トナー粒子中に存在する界面活性剤の量は,トナー粒子の総重量の約1?約70重量%,または約3?約60重量%,または約5?約50重量%である。」と記載されている。これに対して,引用文献1の【0025】及び【0026】には,それぞれ「特に好ましい実施態様では,第二イオン界面活性剤の量は,0.1-5重量%,より好ましくは0.5-3重量%,最も好ましくは0.5-2重量%である。」及び「特に好ましい実施態様では,第一イオン界面活性剤の量は,1-10重量%,より好ましくは2-8重量%,最も好ましくは3-6重量%の範囲の量で存在する。」と記載されている。すなわち,本件出願の明細書において示唆される界面活性剤の量は,引用文献1に開示された量より多いといえる。

(7) 本願発明の効果について
本件出願の明細書には,本願発明の効果に関する明示的な記載はない。ただし,発明が解決しようとする課題に関して,【0006】には,「トナー粒子の優れた荷電制御を可能にする,トナー製造の改善された方法が望まれる。」と記載されている。したがって,本願発明の効果は,「トナー粒子の優れた荷電制御を可能にする,トナー製造の改善された方法」(により製造されたトナー)にあると,一応,善解することができる。
しかしながら,前記(6)で述べたとおり,引用文献1には,2種類の界面活性剤の使い分け,pHスイッチ法による会合,及び荷電制御剤を段階的に加えることが開示されているから,界面活性剤の量は本件出願において開示されたものより少なく,また,トナーの電荷率の調節もより容易なものと理解される。
そうしてみると,本願発明の効果は,引用文献1の示唆に基づいて引用発明を具体化する当業者が予測できる範囲内のものにすぎない。

(8) 小括
本願発明は,引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2 36条6項2号について
(1) 当合議体の判断
本件出願の特許請求の範囲の請求項6には,「前記トナー粒子が4.5μm?7.5μmの平均粒子サイズを有する」と記載されている。
しかしながら,「4.5μm?7.5μm」とされる「平均粒子サイズ」の測定基準ないし測定方法が,特許請求の記載はもちろん,発明の詳細な説明の記載を参照しても不明である。
これに対して,トナー粒子の平均粒子サイズが,その測定基準や測定方法により異なることは,当業者における技術常識である。
したがって,「4.5μm?7.5μm」とされる「平均粒子サイズ」の点において,請求項6に係る発明は明確であるということができない。

(2) 請求人の主張について
請求人は,本件意見書において,「請求項6の「トナー粒子の平均粒子サイズ」は,当業者に公知のものであり,例えば,コールターカウンターを用いたD30として定評のあるものであります。」と主張する。
確かに,コールターカウンターは,体積平均によりトナー粒子の平均粒子サイズを測定する方法として,公知(周知)のものである。
しかしながら,請求項6には,測定基準が体積平均であることは記載されていない(発明の詳細な説明にも記載がない。)。トナーの平均粒子サイズは,体積平均以外にも,個数平均を基準に表されることも多くある。また,同じトナーであっても,(特に分級工程を経ない場合には)個数平均粒子サイズが体積平均粒子サイズよりも小さく測定される。そこで,通常は,引用文献1の【0126】?【0129】及び【0180】に記載されるように,測定方法及び測定基準が明示される。
なお,上記「D30」という記載が,累積平均30%の径の意味であるならば,そのようなトナー粒子の平均粒子サイズの特定方法は,極めてまれなものといえる。
以上のとおりであるから,請求人の主張は採用できない。

第3 まとめ
以上のとおり,本願発明は,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。したがって,他の請求項に係る発明について検討するまでもなく,本件出願は,拒絶すべきものである。
また,本件出願は,同法36条6項2号に規定する要件を満たしていないから,拒絶すべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2018-10-22 
結審通知日 2018-10-23 
審決日 2018-11-05 
出願番号 特願2013-220948(P2013-220948)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G03G)
P 1 8・ 537- WZ (G03G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 本田 博幸  
特許庁審判長 中田 誠
特許庁審判官 樋口 信宏
河原 正
発明の名称 トナー組成物  
代理人 加藤 和詳  
代理人 中島 淳  
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