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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H02K |
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管理番号 | 1350534 |
審判番号 | 不服2018-7935 |
総通号数 | 233 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2019-05-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2018-06-08 |
確定日 | 2019-05-07 |
事件の表示 | 特願2016-523009「回転電機」拒絶査定不服審判事件〔平成27年12月 3日国際公開、WO2015/181889、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、2014年(平成26年)5月27日を国際出願日とする出願であって、平成29年8月16日付けの拒絶理由の通知に対し、平成29年10月24日に意見書が提出されるとともに手続補正がなされ、平成29年11月28日付けの拒絶理由の通知に対し、平成30年1月16日に意見書が提出されたが、平成30年3月6日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成30年6月8日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたものである。 第2 原査定の概要 原査定(平成30年3月6日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。 本願請求項1-10に係る発明は、以下の引用文献1-4に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 1.特開2006-33924号公報 2.特開2013-207930号公報 3.特開2001-145302号公報 4.特開2012-170299号公報 第3 本願発明 本願請求項1-10に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明10」という。)は、平成30年6月8日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-10に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。 「【請求項1】 外装フレームと、 シャフトの軸方向を水平として上記外装フレーム内に回転可能に配設されたロータと、 上記ロータを囲繞するように同軸に配置されて上記外装フレームに保持された環状のステータコア、および上記ステータコアに装着されて環状に配列された複数のコイルを有するステータと、 環状に配列された上記複数のコイルと軸方向に相対して上記外装フレーム内に構成され、上記複数のコイルと相対する面が開口し開放流路となる環状の冷却油路と、 オイルポンプと、 上記オイルポンプから圧送された冷却油を上方から上記冷却油路内に噴射する噴射孔と、 それぞれ、上記複数のコイルのコイル間に相対して、かつ冷却油受け面を上記冷却油の流れ方向の上流側に向けて上記冷却油路内に設けられて、周方向に配列され、自重により上記冷却油路を流れる上記冷却油を軸方向の流れに変換して上記コイル間に供給する複数の油流れ方向変換用突起と、 を有する回転電機。 【請求項2】 上記複数の油流れ方向変換用突起のそれぞれの上記冷却油受け面が上記冷却油の流れ方向の下流側に凸の凹面に形成されている請求項1記載の回転電機。 【請求項3】 上記冷却油路が、上記ステータの軸方向一側にのみ配設されている請求項1又は請求項2記載の回転電機。 【請求項4】 上記冷却油路が、上記ステータの軸方向両側に配設されている請求項1又は請求項2記載の回転電機。 【請求項5】 上記複数の油流れ方向変換用突起は、上記ステータの軸方向両側に配設されている上記冷却油路のそれぞれに、周方向の位置を一致させて設けられ、上記冷却油を軸方向両側から同じ上記コイル間に供給する請求項4記載の回転電機。 【請求項6】 上記複数の油流れ方向変換用突起は、上記ステータの軸方向両側に配設されている上記冷却油路のそれぞれに、周方向の位置が互い違いとなるように設けられ、上記冷却油を軸方向から上記コイル間に交互に供給する請求項4記載の回転電機。 【請求項7】 上記冷却油路は、上記外装フレームの内壁面に形成されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。 【請求項8】 上記外装フレームに装着されて、環状に配列された上記複数のコイルを覆うように配設される環状のコイルエンドカバーをさらに備え、 上記コイルエンドカバーが上記冷却油路を構成する請求項1又は請求項3記載の回転電機。 【請求項9】 上記複数のコイルが、集中巻コイルである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。 【請求項10】 上記複数のコイルが、分布巻コイルである請求項1、請求項3および請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。」 第4 引用文献、引用発明等 1.引用文献1(特開2006-33924号公報)について 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。)。 (1)引用文献1の記載事項 ア.「【0004】 図20は強制通風冷却形に属する従来の車両用通風冷却形主電動機の縦断面図である(例えば、下記の特許文献1参照)。同図において、円筒形のフレーム11の内周面にステータ鉄心8が図示省略のステータ鉄心押さえによって軸方向の両端から押さえて取り付けられている。このステータ鉄心8は鋼板を積層したものでなり、内周面に複数のスロットを有している。そして、このスロットを通してステータコイル9が集中巻されており、そのコイルエンド10が軸方向の両端部に張り出している。これらがステータ(固定子)を構成している。 【0005】 フレーム11の一端に側板12が取り付けられ、その他端に鏡蓋14が嵌合されている。側板12の軸芯部の内側にはハウジング13が取り付けられ、このハウジング13内に軸受け15が組み込まれ、鏡蓋14の軸芯部にも軸受け15が組み込まれている。これら一対の軸受け15には回転軸1の両端部がそれぞれ挿入され、これによって、回転軸1が回転自在に支持される。回転軸1の軸方向中間部には鋼板を積層したロータ鉄心2が、一対のロータ鉄心押さえ3によって押さえて取り付けられている。ロータ鉄心2の外周部には軸方向に多数の溝が形成され、これらの溝にそれぞれロータバー4が挿入され、それらの両端がエンドリング5に固着されている。このうち、回転軸1、ロータ鉄心2、ロータバー4及びエンドリング5がカゴ形のロータ(回転子)を構成している。 【0006】 ここで、ロータ鉄心2の外周面とステータ鉄心8の内周面との間は、寸法が略一定のエアギャップ7になっており、ロータ鉄心2の径方向中間部に複数のロータダクト6が軸方向に形成されている。側板12が取り付けられる側のフレーム11の軸方向端部に冷却風導入口16が形成され、この冷却風導入口16にたわみ風洞17の一端が結合され、その他端が図示省略の列車床下側ダクトに連結されている。また、鏡蓋14にはその内部と外部を連通させる複数の排気口18が形成されている。 【0007】 かくして、この車両用通風冷却形主電動機では、車体に設置された図示省略のブロアから冷却風が強制的にダクトに送られ、たわみ風洞17を通り、冷却風導入口16から電動機内部に送り込まれる。この電動機内部の冷却風導入口16が形成された軸方向の一端部を入気側、排気口18が形成された軸方向の他端部を排気側と称することとする。矢印で示した冷却風A1が電動機内に押し込まれ、入気側の圧力が高まると、この冷却風はロータダクト6及びエアギャップ7を通り、排気側に流れて電動機から発生する熱を吸収し、暖められた風として排気口18から電動機外部に排出される。」 イ.「【0013】 〔第1の実施の形態〕 図1は本発明に係る車両用通風冷却形主電動機の第1の実施の形態の構成を示す入気側の縦断面図で、図2は図1に示した車両用通風冷却形主電動機のB-B矢視横断面図であり、各図中、従来装置を示す図20と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施の形態では冷却風導入口16とは反対側に、リボン状の薄板を長手方向に円弧状に曲げて形成される整風板19Aを、円弧の中心を回転軸1の軸芯に一致させてハウジング13の径方向外側に設置した点が図20に示す従来装置と構成を異にし、これ以外は従来装置と同一に構成されている。 【0014】 ここで、車両用通風冷却形主電動機の横断面で見たとき、冷却風導入口16は図面上で垂直な中心線の頂部に形成されており、整風板19Aは水平な中心線の一方の線上から、ハウジング13の下部を経由して、他方の線上まで180度の角度範囲にわたって設けられている。この整風板19Aの位置は、ロータ鉄心2の直径をR、回転軸1の軸芯に対する円弧部の半径をCとしたとき、ロータ鉄心2の半径R/2に対してCを略90?110%の範囲に定めた円周上である。そして、整風板19Aの幅、すなわち、軸方向長さDは、コイルエンド10と側板12との間隔を基準にして、略30?110%の範囲であり、幅方向の一端が側板12に接合されている。 【0015】 上記ように構成された第1の実施の形態の作用について説明する。強制通風冷却形主電動機ではブロアからの圧力によって、また、自己通風冷却形主電動機ではファンの吸引作用によって、どちらの場合も冷却風A1は、冷却風導入口16から機内の入気側へ流入する。流入した冷却風はステータコイル9の隙間や、コイルエンド10と側板12との間の空間を通して径方向内側に向かって流れる。そして、回転軸1やハウジング13に衝突した冷却風は2方向に分流し、整風板19Aの周方向端部で再度分流してその内周側と外周側にそれぞれ流れる。整風板19Aの両端部からそれぞれ流入する内周側の冷却風は整風板19Aの周方向中間部で合流して軸方向に向かい、一部がコイルエンド10とロータバー4との間に流れ、続いてロータダクト6やエアギャップ7へ流入する。また、整風板19Aの両端部から流入する外周側の冷却風はフレーム11に沿って流れ、整風板19Aの周方向中間部で合流して軸方向にその向きを変え、ステータコイル9の隙間や、整風板19Aとコイルエンド10との隙間からステータコイル9の内周側空間へと流れ込み、エアギャップ7へ流入する。ロータダクト6やエアギャップ7へ流入した冷却風は、回転しながら機内の排気側へと流れて混合され、強制通風冷却形主電動機ではそのまま排気口18を通して機外に排出され、図示を省略した自己通風冷却形主電動機ではファンに吸引され、このファンから径方向外側に向かって吹き出され、排気口から機外に排出される。 【0016】 このように、第1の実施の形態では、整風板19Aで冷却風が分流され、その内周側の冷却風が軸方向に向きを変えるため、ロータダクト6やエアギャップ7に流入しやすくなり、それらを通過する際の流速が増大する。したがって、熱伝達率が大きくなって、冷却効率が高められる。」 ウ.「【0020】 〔第2の実施の形態〕 図7は本発明に係る車両用通風冷却形主電動機の第2の実施の形態の入気側の横断面図であり、第1の実施の形態を示す図2に対応している。図中、第1の実施の形態を示す図2と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、回転軸1の軸芯を中心にして180度の角度範囲にわたって設けられている整風板19Bの周方向の中心位置における内周面に、すなわち、冷却風導入口16の中心から周方向に略180度ずれた角度位置の整風板19Bの内周面に、径方向内側に突出する小整風板20を設けた点が第1の実施の形態と構成を異にし、これ以外は第1の実施の形態と同一に構成されている。」 エ.「【0023】 〔第3の実施の形態〕 図8は本発明に係る車両用通風冷却形主電動機の第3の実施の形態の入気側の横断面図であり、第2の実施の形態を示す図7に対応している。図中、第2の実施の形態を示す図7と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。ここでは、回転軸1の軸芯を中心にして180度の角度範囲にわたって設けられている整風板19Cを周方向の中心位置にて径方向内側に対称に切り起こしてなる一対の小整風板20を設けた点が第2の実施の形態と構成を異にし、これ以外は第2の実施の形態と同一に構成されている。 【0024】 以下、第2の実施の形態と構成を異にする点を中心にしてその作用を説明する。冷却風A3は整風板19Cに沿って流れ、小整風板20に衝突して径方向内側に向きを変える。また、冷却風A4は一対の小整風板20の外周部で互いに衝突し、一対の小整風板20に挟まれた空間に流れ込み、冷却風A3とともにロータダクト6やエアギャップ7に流入し、その通過風量を増やすことができる。 【0025】 かくして、第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態よりもロータダクトやエアギャップを通過する風速を上げて冷却性能を高めることができる。」 ・記載事項イ.-エ.(特に段落【0013】、段落【0020】及び段落【0023】等参照。)より、第3の実施の形態は、整風板19Cを設置した点で記載事項ア.及び図20に示す従来装置と構成を異にし、これ以外は前記従来装置と同一に構成されている。 してみると、記載事項ア.(特に段落【0005】等参照)、図20及び技術常識からみて、引用文献1(第3の実施の形態)には次の事項が記載されていると理解できる。 オ.ロータは、回転軸1の軸方向を水平として、円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12の内部に回転自在に支持されていること。 ・記載事項ア.(特に段落【0004】等参照)、図20及び技術常識からみて、引用文献1(第3の実施の形態)には次の事項が記載されていると理解できる。 カ.ステータ鉄心8は、ロータを囲繞するように同軸に配置されており、円筒形のフレーム11に取り付けられていて、環状であること、及び、ステータコイル9は、ステータ鉄心8のスロットに集中巻されていて、環状に配列されていること。 ・記載事項イ.-エ.(特に段落【0013】、段落【0020】及び段落【0023】等参照。)より、第3の実施形態は、整風板19Cに周方向の中心位置にて径方向内側に対称に切り起こしてなる一対の小整風板20を設けた点で第1の実施の形態と構成を異にし、これ以外は第1の実施の形態と同一に構成されている。 してみると、記載事項ア.-エ.(特に段落【0015】及び段落【0024】等参照。)、図1、図8及び技術常識からみて、引用文献1(第3の実施の形態)には次の事項が記載されていると理解できる。 キ.ハウジング13と整風板19Cとにより円弧状の冷却風路が形成されること、及び、前記冷却風路は、ステータコイル9と軸方向に近接し、円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12の内部に構成されていて、軸方向においてステータコイル9側の面が開口して開放流路になっていること。 ・記載事項ア.-エ.(特に段落【0007】及び段落【0015】等参照。)、図1及び図8の記載から、引用文献1(第3の実施の形態)には次の事項が記載されていると理解できる。 ク.ブロアからの圧力によって強制的にダクトに送られた冷却風が、冷却風導入口16から電動機内部に送り込まれること、及び、冷却風導入口16は、フレーム11の上方に設けられること。 ・記載事項ア.-エ.及び図8からみて、引用文献1(第3の実施の形態)には次の事項が記載されていると理解できる。 ケ.一対の小整流板20は、冷却風と衝突する面を冷却風の流れ方向の上流側に向けて冷却風路内に設けられていて、周方向に配列されること、及び、ブロアからの圧力やファンの吸引作用により冷却風路を流れる冷却風を径方向内側の向きに変えてロータ鉄心2の外周面とステータ鉄心8の内周面との間のエアギャップ7に流入させること。 (2)引用発明 上記(1)及び図面からみて、引用文献1には、請求項1の記載に倣って整理すれば、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12と、 回転軸1の軸方向を水平として、円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12内に回転自在に支持されたロータと、 ロータを囲繞するように同軸に配置されて円筒形のフレーム11に取り付けられた環状のステータ鉄心8、および前記ステータ鉄心8に集中巻されて環状に配列された複数のステータコイル9を有するステータと、 ステータコイル9と軸方向に近接し、円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12内に構成され、軸方向において前記ステータコイル9側の面が開口し開放流路となる円弧状の冷却風路と、 ブロアと、 前記ブロアからの圧力によって送り込まれた冷却風を上方から前記冷却風路内に送り込む冷却風導入口16と、 冷却風と衝突する面を前記冷却風の流れ方向の上流側に向けて前記冷却風路内に設けられて、周方向に配列され、ブロアからの圧力やファンの吸引作用により前記冷却風路を流れる前記冷却風を径方向内側の向きに変えてロータ鉄心2の外周面とステータ鉄心8の内周面との間のエアギャップ7に流入させる一対の小整流板20と、 を有する車両用通風冷却形主電動機。」 2.引用文献2(特開2013-207930号公報)について 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。)。 (1)引用文献2の記載事項 ア.「【0042】 本発明の実施の形態に係るステータ構造の適用された回転電機10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に第1及び第2ステータ部28、32をハウジング16に対して組み付ける場合について説明する。なお、回転電機10の収納されるハウジング16には、供給配管24、ポンプ26が予め所定位置に組み付けられ、且つ、第1及び第2ステータ部28、32の各スロット46には、それぞれ導電体48が予め装着された状態とする。」 イ.「【0064】 また、同時に、ハウジング16の内部に設けられたポンプ26が駆動することで、タンク部22の冷媒が供給配管24へと吸い上げられ、シャフト66の供給孔76へと供給される。このシャフト66は高速で回転しているため、供給孔76に供給された冷媒は遠心力によって内周面側へと移動し、複数の吐出孔78を通じて第1及び第2ロータ本体68、70の間に形成された第2間隙80、ステータ12に設けられた第1間隙64へと径方向に供給される。そして、ステータ12のスロット46に装着された導電体48へと供給されることで、通電作用下に発熱している前記導電体48が前記冷媒によって冷却される。 【0065】 この冷媒は、導電体48を冷却した後、さらに径方向外側へと移動して、ステータ12の外周側に沿って流通して重力作用下にタンク部22へと循環して再使用に供される。 【0066】 なお、タンク部22には、潤滑油の代わりに、冷媒としてエアを蓄えておき、前記エアを導電体48へと供給することで冷却を行うようにしてもよい。」 (2)引用文献2技術 上記(1)及び図面からみて、引用文献2には以下の技術が記載されている。 「タンク部22の冷媒がステータ12のスロット46に装着された導電体48へと供給されることで、通電作用下に発熱している前記導電体48が前記冷媒によって冷却される回転電機10において、前記タンク部22には、潤滑油の代わりに、冷媒としてエアを蓄えておき、前記エアを前記導電体48へと供給することで冷却を行うようにしてもよいこと。」 3.引用文献3(特開2001-145302号公報)について 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。)。 (1)引用文献3の記載事項 ア.「【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 -第1の実施の形態- 図1は本発明の第1の実施の形態に係わるモータの冷却装置の側面断面図であり、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1のIV-IV線断面図である。なお、以下ではモータの回転軸を水平面内に延設させ、回転軸に垂直な方向を上下方向と定義する。図1?4に示すように、フレーム1は、円筒板1aと円筒板1aの両端部を閉塞する側板1b,1cとからなり、フレーム1の内部にはロータ2が収納されている。ロータ2は側板1b,1cにそれぞれ固設されたベアリング3により回転自在に支持され、ロータ2の外周面近傍には磁石4が設けられている。円筒板1aの内周面には多層構造のステータ5(鉄心)が挿着され、ステータ5の内周面とロータ2の外周面の間には所定の間隙が設けられている。ステータ5の内周面には周方向等間隔にスロット6が設けられ、各スロット6は軸方向に延在し、ステータ5の両端部を貫通している。スロット6の表面にはそれぞれ絶縁紙7が装着され、スロット6には絶縁紙7を介してコイル8が巻き付けられている。これにより、コイル8に電流が流れると回転磁界が形成されてロータ2が回転する。ロータ2の回転力は側板1b,1cから突出されたロータ2の軸端部を介し、モータ2の動力として外部に取り出される。 【0009】ステータ5の両端面には断面略コの字形状を有するリング状のオイルジャケット10,11が取り付けられ、ステータ5の両端面とオイルジャケット10,11の間にはそれぞれオイル室12,13が形成されている。また、各スロット6の開口部にはスロット6を塞ぐようにオイルアンダープレート14が取り付けられ、スロット6とアンダープレート14とによりそれぞれ冷却通路15が形成されている。オイルジャケット10,11とオイルアンダープレート14は樹脂などの絶縁部材からなっている。アンダープレート14の軸方向両端面はオイルジャケット10,11の内周部10a,11aの端面にそれぞれ接合され(図13参照)、その接合部、およびステータ2とオイルジャケット10,11の接合部、ステータ2とアンダープレート14の接合部はそれぞれシール材などによりシールされている。これにより、各冷却通路15はオイル室12,13を介してそれぞれ連通し、オイル室12,13と冷却通路15とにより密閉空間が形成されている。オイルジャケット10の上方部には円筒板1aを貫通してオイル供給口16が設けられ、オイルジャケット11の下方部には円筒板1aを貫通してオイル排出口17が設けられている。なお、各冷却通路15の通路断面積はそれぞれ等しくされている。 【0010】図5は、第1の実施の形態に係わる冷却装置内の冷却液の流れを示す概念図である。冷却液としては絶縁油が用いられる。不図示のポンプによって圧送された冷却液は、オイル供給口16を介してオイル室12に供給され、各冷却通路15に分配される。冷却通路15に分配された冷却液は、通路15内に露出されたコイル8と接触しながら一方向に流されて、オイル室13に導かれる。この冷却液の流れにより、コイル8と冷却液との間で熱交換がなされ、コイル8が冷却される。オイル室11に導かれた冷却液はオイル排出口17を介してフレーム1の外部へ排出される。排出された冷却液は不図示のオイルクーラなどにより熱交換されて冷却され、再び油室12に供給される。このようにして冷却液はフレーム1の内外を循環する。 【0011】このように第1の実施の形態によると、コイル8が配設されたステータ5内周部のスロット6をオイルアンダープレート14により閉鎖して冷却通路15を形成し、この冷却通路15に冷却液を流すようにしたので、冷却液によってコイル8は直接冷却され、コイル8の冷却効果を高めることができる。また、コイル8はスロット6に沿って巻かれているので、コイル全体を均一に冷却することができる。さらに、コイル巻き付け用のスロット6を冷却通路15として用いるので、ステータ5の内部などに冷却通路を別途加工する必要がなく、加工コストも抑えられる。 【0012】-第2の実施の形態- 第1の実施の形態では、各冷却通路15の通路断面積を等しく設定したが、オイル供給口16から各冷却通路15の入口までの経路はそれぞれ異なるので、通路面積を等しく設定しただけでは冷却液の通過量を互いに等しくすることができない。具体的には、オイル室12に供給された冷却液は下方に溜まるので、下方に位置する冷却通路15内により多くの冷却液が流れる。そこで、第2の実施の形態では、以下のようにしてオイル室12内の冷却液の流れを調整し、各冷却通路15への冷却液の分配量を調整する。 【0013】第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、オイル室12の形状である。図6は、第2の実施の形態に係わるモータの冷却装置の側面断面図であり、図7は図6のVII-VII線断面図である。なお、図6,7において図1,2と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。 【0014】図6、7に示すように、オイル室12において、各冷却通路15の間には略放射状に整流板21a,21bが配設され、整流板21a,21bはオイルジャケット10の内側面に直交して接合されている。オイル室12の上方側に位置する整流板21aの内径側端面はオイルジャケット10の内径側周面に略垂直に接合され、整流板21aの外形側端面はオイルジャケット10の外径側周面から離間している。一方、オイル室12の下方側に位置する整流板21bの外径側端面はオイルジャケット10の外径側周面に略垂直に接合され、整流板21bの内径側端面はオイルジャケット10の内径側周面から離間している。また、整流板21a,21bの周方向長さ、軸方向長さは一定ではなく、オイル室12の下方側に位置する整流板21bは上方側に位置する整流板21aよりも板面積が大きくなっている。 【0015】このようにオイル室12に整流板21a,21bを配設することで、オイル室12内の上方側から下方側にかけて流路抵抗が大きくなり、オイル室12の上方側に位置する冷却通路15に冷却液が流入しやすくなる。その結果、各冷却通路15にほぼ同量の冷却液が分配されることとなり、周方向を均一に冷却することができる。」 (2)引用文献3技術 上記(1)及び図面からみて、引用文献3には以下の技術が記載されている。 「ステータ5の両端面には断面略コの字形状を有するリング状のオイルジャケット10、11が取り付けられ、ステータ5の両端面とオイルジャケット10、11の間にはそれぞれオイル室12、13が形成されており、また、各スロット6の開口部にはスロット6を塞ぐようにオイルアンダープレート14が取り付けられ、スロット6とアンダープレート14とによりそれぞれ冷却通路15が形成されていて、各冷却通路15はオイル室12,13を介してそれぞれ連通し、オイル室12、13と冷却通路15とにより密閉空間が形成されており、また、オイルジャケット10の上方部には円筒板1aを貫通してオイル供給口16が設けられ、オイルジャケット11の下方部には円筒板1aを貫通してオイル排出口17が設けられたモータ冷却装置において、オイル室12において、各冷却通路15の間には略放射状に整流板21a、21bが配設され、整流板21a,21bはオイルジャケット10の内側面に直交して接合されており、オイル室12に整流板21a、21bを配設することで、オイル室12内の上方側から下方側にかけて流路抵抗が大きくなり、オイル室12の上方側に位置する冷却通路15に冷却液が流入しやすくなること。」 4.引用文献4(特開2012-170299号公報)について 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献4には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。)。 (1)引用文献4の記載事項 ア.「【0022】 この発明に係るモータの冷却装置は、コイルエンド部7aの放熱性能を向上させるために、コイルエンド部7aを伝熱性能の優れた材料、例えばアルミニウムで形成されたコイルエンドカバー9によってコイルエンド部7aを覆い、そのコイルエンドカバー9を介してハウジング2に熱を伝達して放熱するように構成されている。つまり、コイルエンドカバー9とハウジング2とが直接接触するように構成されている。なお、コイルエンドカバー9からハウジング2への熱伝達量を向上させるために、コイルエンドカバー9とハウジング2との接触面積を大きくすることが好ましい。 【0023】 また、図に示す例では、コイルエンド部7aを覆った樹脂製の被膜(以下、単にモールド10と記す。)の端面と半径方向における内周側の面とに冷却オイルが流れる流路11が形成されている。つまり、モールド10の端面および内周側の面とコイルエンドカバー9とに隙間を形成することにより、その隙間を流路11としている。また、冷却オイルの流速を向上させることによって、モールド10と冷却オイルとの見かけ上の熱抵抗を小さくすることができるので、流路11の端部すなわち図における流路11の両端部を封止するようにOリングなどのシール材12が設けられている。このように構成することによって、図示しないポートから供給された冷却オイルが流路11を流れることによってモールド10およびコイルエンド部7aを冷却することができる。」 (2)引用文献4技術 上記(1)及び図面からみて、引用文献4には以下の技術が記載されている。 「コイルエンド部7aの放熱性能を向上させるために、伝熱性能の優れた材料、例えばアルミニウムで形成されたコイルエンドカバー9によってコイルエンド部7aを覆うモータの冷却装置において、コイルエンド部7aを覆った樹脂製の被膜であるモールド10の端面および内周側の面とコイルエンドカバー9とに隙間を形成することにより、その隙間を流路11とし、ポートから供給された冷却オイルが流路11を流れることによってモールド10およびコイルエンド部7aを冷却すること。」 第5 対比・判断 1.本願発明1について (1)対比 ア.本願発明1と、引用発明とを対比すると、引用発明における「円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12」は、その機能、構成及び技術的意義からみて、本願発明1における「外装フレーム」に相当し、以下同様に、「回転軸1」は「シャフト」に、「回転自在」は「回転可能」に、「支持された」は「配設された」に、「円筒形のフレーム11に取り付けられた」は「外装フレームに保持された」に、「ステータ鉄心8」は「ステータコア」に、「集中巻されて」は「装着されて」に、「ステータコイル9」は「コイル」に、「圧力によって送り込まれた」は「圧送された」に、「送り込む」は「噴射する」に、「冷却風導入口16」は「噴射孔」に、「車両用通風冷却形主電動機」は「回転電機」にそれぞれ相当する。 イ.引用発明における「ステータコイル9と軸方向に近接し、円筒形のフレーム11及び前記フレーム11の一端に取り付けられた側板12内に構成され、軸方向において前記ステータコイル9側の面が開口し開放流路となる円弧状の冷却風路」と、本願発明1における「環状に配列された上記複数のコイルと軸方向に相対して上記外装フレーム内に構成され、上記複数のコイルと相対する面が開口し開放流路となる環状の冷却油路」とは、「外装フレーム内に構成され、軸方向において複数のコイル側の面が開口し開放流路となる曲線状の冷却流路」という限りにおいて一致する。 ウ.引用発明における「ブロア」と、本願発明1における「オイルポンプ」とは、「流体を送る装置」という限りにおいて一致する。 エ.引用発明における「前記ブロアからの圧力によって送り込まれた冷却風を上方から前記冷却風路内に送り込む冷却風導入口16」と、本願発明1における「上記オイルポンプから圧送された冷却油を上方から上記冷却油路内に噴射する噴射孔」とは、「流体を送る装置から圧送された冷却流体を上方から冷却流路内に噴射する噴射孔」という限りにおいて一致する。 オ.引用発明における「冷却風と衝突する面を前記冷却風の流れ方向の上流側に向けて前記冷却風路内に設けられて、周方向に配列され、ブロアからの圧力やファンの吸引作用により前記冷却風路を流れる前記冷却風を径方向内側の向きに変えてロータ鉄心2の外周面とステータ鉄心8の内周面との間のエアギャップ7に流入させる一対の小整流板20」と、本願発明1における「それぞれ、上記複数のコイルのコイル間に相対して、かつ冷却油受け面を上記冷却油の流れ方向の上流側に向けて上記冷却油路内に設けられて、周方向に配列され、自重により上記冷却油路を流れる上記冷却油を軸方向の流れに変換して上記コイル間に供給する複数の油流れ方向変換用突起」とは、「冷却流体受け面を冷却流体の流れ方向の上流側に向けて冷却流路内に設けられて、周方向に配列され、前記冷却流路を流れる前記冷却流体の流れ方向を変換する複数の流体流れ方向変換用突起」という限りにおいて一致する。 したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。 [一致点] 「外装フレームと、 シャフトの軸方向を水平として上記外装フレーム内に回転可能に配設されたロータと、 上記ロータを囲繞するように同軸に配置されて上記外装フレームに保持された環状のステータコア、および上記ステータコアに装着されて環状に配列された複数のコイルを有するステータと、 上記外装フレーム内に構成され、軸方向において上記複数のコイル側の面が開口し開放流路となる曲線状の冷却流路と、 流体を送る装置と、 上記流体を送る装置から圧送された冷却流体を上方から上記冷却流路内に噴射する噴射孔と、 冷却流体受け面を上記冷却流体の流れ方向の上流側に向けて上記冷却流路内に設けられて、周方向に配列され、上記冷却流路を流れる上記冷却流体の流れ方向を変換する複数の流体流れ方向変換用突起と、 を有する回転電機。」 [相違点1] 冷却流路について、本願発明1においては、環状に配列された複数のコイルと軸方向に「相対して」外装フレーム内に構成され、「前記複数のコイルと相対する面」が開口し開放流路となる「環状」の「冷却油路」であるのに対し、引用発明においては、ステータコイル9と軸方向に「近接」し、フレーム11及び側板12(外装フレーム)内に構成され、「軸方向においてステータコイル9側の面」が開口し開放流路となる「円弧状」の「冷却風路」である点。 [相違点2] 流体を送る装置について、本願発明1においては「オイルポンプ」であるのに対し、引用発明においては「ブロア」である点。 [相違点3] 噴射孔について、本願発明1においては、「オイルポンプ」から圧送された「冷却油」を上方から「冷却油路内」に噴射する噴射孔であるのに対し、引用発明においては、「ブロア」からの圧力によって送り込まれた「冷却風」を上方から「冷却風路内」に送り込む冷却風導入口16(噴射孔)である点。 [相違点4] 流体流れ方向変換用突起について、本願発明1においては、「それぞれ、複数のコイルのコイル間に相対して」、かつ「冷却油受け面」を「冷却油」の流れ方向の上流側に向けて「冷却油路内」に設けられて、周方向に配列され、「自重により前記冷却油路を流れる前記冷却油」を「軸方向」の流れに変換して「前記コイル間」に供給する複数の「油流れ方向変換用突起」を備えているのに対し、引用発明においては、「冷却風と衝突する面」を「冷却風」の流れ方向の上流側に向けて「冷却風路内」に設けられて、周方向に配列され、「ブロアからの圧力やファンの吸引作用により前記冷却風路を流れる前記冷却風」を「径方向内側」の向きに変えて「ロータ鉄心2の外周面とステータ鉄心8の内周面との間のエアギャップ7」に流入させる一対の「小整流板20」であって、複数のステータコイル9のコイル間に相対して、冷却油を軸方向の流れに変換してコイル間に供給しているか特定されていない点。 (2)相違点についての判断 事案に鑑みて、上記相違点4について先に検討する。 相違点4に係る本願発明1の「複数の油流れ方向変換用突起」について、「それぞれ、上記複数のコイルのコイル間に相対して」、「上記冷却油を軸方向の流れに変換して上記コイル間に供給する」という発明特定事項は、上記引用文献1-4には記載されておらず、本願出願前において周知技術であるともいえない。 また、相違点4に係る本願発明1の「複数の油流れ方向変換用突起」は、「自重により冷却油路を流れる冷却油」を軸方向の流れに変換するためのものであるが、引用発明の小整流板20は、「冷却風」を径方向内側の流れに変換するためのものであって、引用発明は、自重を利用して流れを形成するものではない点で、本願発明1とは、その前提が異なるものといえるから、引用文献2に、冷媒としてエアでも潤滑油でもよいこと(段落【0066】等参照。)が記載されているとしても、引用発明に引用文献2に記載された技術的事項を適用することの動機付けはないといえる。 したがって、本願発明1は、相違点1-3を検討するまでもなく、当業者であっても引用発明及び拒絶査定において引用された引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 2.本願発明2-10について 本願発明2-10も、本願発明1の「それぞれ、上記複数のコイルのコイル間に相対して、かつ冷却油受け面を上記冷却油の流れ方向の上流側に向けて上記冷却油路内に設けられて、周方向に配列され、自重により上記冷却油路を流れる上記冷却油を軸方向の流れに変換して上記コイル間に供給する複数の油流れ方向変換用突起」と同一の構成を備えているものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び拒絶査定において引用された引用文献2-4に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。 第5 原査定について 審判請求時の補正により、本願発明1-10は「それぞれ、上記複数のコイルのコイル間に相対して、かつ冷却油受け面を上記冷却油の流れ方向の上流側に向けて上記冷却油路内に設けられて、周方向に配列され、自重により上記冷却油路を流れる上記冷却油を軸方向の流れに変換して上記コイル間に供給する複数の油流れ方向変換用突起」という事項を有するものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1-4に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。 第6 むすび 以上のとおり、本願発明1-10は、当業者が引用発明及び引用文献2-4に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2019-04-17 |
出願番号 | 特願2016-523009(P2016-523009) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(H02K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 島倉 理 |
特許庁審判長 |
佐々木 芳枝 |
特許庁審判官 |
山村 和人 柿崎 拓 |
発明の名称 | 回転電機 |
代理人 | 上田 俊一 |
代理人 | 曾我 道治 |
代理人 | 梶並 順 |
代理人 | 吉田 潤一郎 |
代理人 | 大宅 一宏 |