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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G06F |
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管理番号 | 1351357 |
審判番号 | 不服2018-5066 |
総通号数 | 234 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2019-06-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2018-04-12 |
確定日 | 2019-05-07 |
事件の表示 | 特願2016-229053「電子機器、電子機器の制御方法、および電子機器の制御プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 3月 2日出願公開、特開2017- 45482〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続きの経緯 本願は、平成25年9月24日を出願日とする特願2013-197399号(以下、「原出願」という。)の一部を、平成28年11月25日に新たな特許出願としたものであって、平成29年8月18日付けで拒絶理由が通知され、平成29年10月26日付けで手続補正がされ、平成30年1月9日付けで拒絶査定がされ、これに対し、平成30年4月12日に拒絶査定不服審判が請求され、同時に手続補正がされたものである。 第2 平成30年4月12日にされた手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成30年4月12日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1 本件補正について(補正の内容) (1)本件補正後の特許請求の範囲 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1の記載は、次のとおり補正された。(下線は補正により変更された箇所を示す。) 「第1制御部と、 前記第1制御部がOFFのときに独立して制御可能な第2制御部と、 接触を検出する接触検出部と、 加速度を検出する加速度検出部と、 画像を表示する表示部と、を備え、 前記第2制御部は、 前記第1制御部がOFFの状態で前記加速度検出部に第1のタップに起因する所定の加速度が検出されると、前記第1制御部をONにし、 ONになった前記第1制御部は、 操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する、電子機器。」 (2)本件補正前の特許請求の範囲 本件補正前の、平成29年10月26日付けでされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1の記載は次のとおりである。 「第1制御部と、 前記第1制御部がOFFのときに独立して制御可能な第2制御部と、 接触を検出する接触検出部と、 加速度を検出する加速度検出部と、 画像を表示する表示部と、を備え、 前記第2制御部は、 前記第1制御部がOFFの状態で前記加速度検出部に第1のタップに起因する所定の加速度が検出されると、前記第1制御部をONにし、 ONになった前記第1制御部は、 前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づく処理を行うように制御する、電子機器。」 2 補正の適否 本件補正のうち請求項1に係る補正は、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「ONになった前記第1制御部は、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づく処理を行うように制御する」を「ONになった前記第1制御部は、操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する」と限定するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 そこで、本件補正後の請求項1に記載される発明(以下「本件補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて検討する。 (1)本件補正発明 本件補正発明は、上記1(1)に記載した本件補正後の特許請求の範囲の請求項1の記載により特定されるとおりのものである。 (2)引用文献の記載事項、引用発明 原査定の拒絶の理由で引用された原出願の出願日前に頒布された刊行物である、特開2012-221435号公報(以下、「引用文献1」という。)には、図面とともに、次の記載がある。(下線は当審で付与した。以下同様。) 「【発明が解決しようとする課題】 【0009】 近年タッチ・スクリーンには、応答速度が速い、あるいはマルチタッチ操作に都合がよいなどの理由で静電容量式のタッチ・パネルが使用されるようになってきた。しかし、静電容量式のタッチ・パネルは比較的消費電力が大きいため、電池の消耗を避けるためには待機状態で動作させることは望ましくない。こういった理由もあって、現在のところ、タッチ・スクリーンを備える携帯式電子機器では、ウェイク・アップさせるためのデバイスとして待機電力を消費しない機械式スイッチを筐体の側面または表面に設けている。 【0010】 しかし、携帯式電子機器ではユーザが筐体を保持する方向に応じて画面が回転して表示されたり、機械式スイッチが小さくて側面に設けている場合は表面方向からは見えにくかったりすることもあって機械式スイッチを探して操作するのが煩わしいという不都合があった。また、ユーザは、タッチ・パネルに対するタッチ操作が身についているためにウェイク・アップもタッチ操作だけで行いたいという希望もあった。 【0011】 タッチ・スクリーンを備える携帯式電子機器では、通常、待機状態から使用状態に遷移する際に、意図しないで復帰スイッチが押下され続いてタッチ・パネルに意図しない入力が行われることを防ぐためなどの目的で、復帰スイッチが操作されたときには画面が一旦ロック解除待ち状態に遷移する。そしてロック解除待ち状態から使用状態に遷移するために、ディスプレイで指示されたタッチ・パネルの所定の位置に対する指のスワイプやその他のタッチ操作が必要となる。」 「【0026】 [携帯式電子機器の構成] 図1は、本発明を適用したスマートフォンの外形を示す平面図である。スマートフォンは、タッチ・スクリーンを搭載するタブレット・コンピュータ、PDA、携帯電話、または携帯式ゲーム機器などの携帯式電子機器の一例である。スマートフォン100は、筐体の外側からアクセスできる位置にタッチ・スクリーン101および機械式スイッチ103を含む。さらに、図示しないUSBポート、ヘッドフォン・ジャック、およびボリューム・スイッチなどを含む。図1(A)は、パワー・ステートが使用状態(システム・オン状態)に遷移した状態で、タッチ・スクリーン101にはデスクトップ画面に複数のアイコンが表示されている。図1(B)は待機状態(スタンバイ状態)に遷移した状態で、タッチ・スクリーン101はバックライトが消えて動作が停止している。 【0027】 図2は、スマートフォン100の概略の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すブロック図は、スマートフォンの概略の構成を示しており、実際にはカメラやリムーバル・メディアなどのさらに多くの機能を含んでいる場合がある。また、これらの機能のいくつかを1つの半導体チップに統合したり個別の半導体チップに分割したりすることができる。I/Oインターフェース113には、CPU111、ディスプレイ115、およびメイン・メモリ117が接続されている。I/Oインターフェース113は、ディスプレイ115を含む周辺装置、CPU111およびメイン・メモリ117の相互間のデータ転送を制御する。」 「【0030】 本実施の形態では、タッチ・パネル129の原理に静電容量式、抵抗膜式、または電磁誘導式などを採用することができる。静電容量式のタッチ・パネルはマルチタッチ操作に適用しやすくかつ応答速度が速いなどの利点があるが消費電力が大きいという欠点がある。本実施の形態では、一連のタップ操作とタッチ操作によりウェイク・アップさせるために、使用状態以外のパワー・ステートでタッチ・パネル129とタッチ・パネル・コントローラ127に電力を供給する時間を最小限に留めることができるので、操作性に優れた静電容量式のタッチ・パネルを採用することが望ましい。ディスプレイ115とタッチ・パネル129の複合体は、タッチ・スクリーン101(図1)を構成する。 【0031】 タッチ・パネル・コントローラ127は、タッチ操作により指示されたタッチ・パネル129上の座標情報を生成してシステムに送る。この場合のシステムは主としてCPU111、メイン・メモリ117およびCPU111が実行するウェイク・アップ・プログラムで構成される。システムは、タッチ・パネル・コントローラ127から受け取った座標情報から認識したタッチ操作の始点座標、中間座標、および終点座標またはそれらのいずれかに基づいて座標パターンを生成し、あらかじめ設定された座標パターンと比較して合致したときにパワー・マネジメント・ユニット(PMU)135に第2のウェイク・アップ信号を出力する。 【0032】 加速度センサ133は、スマートフォン100の筐体に発生した振動から加速度を検出してアナログの加速度データをタップ検出回路131に出力する。加速度センサ133は、直交する3つの検出軸(X軸、Y軸、Z軸)を備えており、各検出軸は重力加速度の分力成分およびスマートフォン100の筐体に加えられた衝撃による加速度を検出して出力する。本実施の形態で必要な振動パターンを生成する加速度センサの他の例では、検出軸を1軸または2軸とすることもできる。 【0033】 加速度センサ133の出力は、スマートフォン100のパワー・ステートが待機状態のときはタップ検出回路131で処理され、使用状態のときはタップ検出回路131を通過してシステムで処理される。本実施の形態では、タップ操作を認識する加速度センサと画面の表示方向を設定するための加速度センサを共用する。ただし、タップ操作のための専用の加速度センサを設けることもできる。使用状態でCPU111は加速度データを処理するプログラムを実行し、各検出軸が検出した重力加速度の分力成分から各検出軸の重力方向に対する傾斜角度を計算する。CPU111は、各検出軸の傾斜角度に基づいてタッチ・スクリーン101の上下方向を判断し、ディスプレイ115に表示される画面の方向を変更する。 【0034】 待機状態でタップ検出回路131は、本実施の形態にかかるウェイク・アップのための意図的なタップ操作が行われたことを検知したときはPMU135に第1のウェイク・アップ信号を出力する。ここに本実施の形態におけるタップ操作とは、スマートフォン100の筐体またはタッチ・パネル129を指で軽く叩いて振動を与える操作をいい、さらにはタッチ・パネルの動作が停止している間に筐体に振動を与える操作をいう。 【0035】 タップ検出回路131は、加速度センサ133から受け取ったアナログの加速度データから振動パターンを生成しあらかじめ設定された振動パターンと比較して合致したときにPMU135に第1のウェイク・アップ信号を出力する。タップ検出回路131は、スマートフォン100が待機状態201のときに動作して加速度センサ129の信号を処理する必要があるので、演算増幅器、論理回路、タイマなどを含む消費電力の少ないハードウエア回路で構成することが望ましい。他の例ではタップ検出回路131を低消費電力のプロセッサで構成することもできる。 ・・・中略・・・ 【0037】 図3は、スマートフォン100のパワー・ステートを示す状態遷移図である。待機状態201は、電話呼び出し(発呼)の受信だけが可能でタッチ・スクリーン101からの入力を受け付けない状態である。待機状態201のときに所定のタップ操作が行われると、タッチ操作待ち状態203に遷移する。また、発呼があると使用状態207に遷移する。待機状態201は、停止状態209を除いて最も消費電力が小さい状態である。 【0038】 待機状態201では少なくともパワー・ステートを遷移させるために必要なPMU135の一部の機能ブロック、タップ検出回路131、加速度センサ133および無線回路119のなかで電話の発呼をPMU135に通知する機能ブロックに電力が供給される。したがって待機状態201では、CPU111、ディスプレイ115、タッチ・パネル129、およびタッチ・パネル・コントローラ127の電力は停止する。 【0039】 待機状態201では、ディスプレイ115のバックライトは完全に消えて画面は暗くなっている。また、使用状態207のときのCPU111およびメイン・メモリ117のコンテキストは、待機状態201に遷移する際にOSによりフラッシュ・メモリ125に記憶されている。したがって、待機状態201からタッチ操作待ち状態203へは短時間で復帰することができる。 【0040】 タッチ操作待ち状態203は、タップ操作とタッチ操作でウェイク・アップさせる際に、待機状態201での待機電力の増大を抑制しかつ意図しない擬似的なタップ操作とタッチ操作でウェイク・アップすることを防ぐために設けた使用状態207より消費電力の小さい中間状態である。以後、ウェイク・アップを目的とする一連のタップ操作とタッチ操作をタップ&タッチ操作ということにする。ここに一連とは、タップ操作の開始からタッチ操作の終了まで所定の短い時間の間に終了することを意味する。あるいは、一連とはユーザの自然な速度においてタップ操作からタッチ操作に連続した操作で移行していくことを意味する。 【0041】 タッチ操作待ち状態203では、待機状態201のときに電力が供給されるデバイスに加えて、タッチ・パネル129、タッチ・パネル・コントローラ127およびCPU111に電力が供給される。他の例ではタッチ操作待ち状態203でタッチ操作を促すプロンプト画面を表示するためにディスプレイ115に電力を供給してもよい。タッチ操作待ち状態203におけるCPU111は所定のタッチ操作があったことを判断してPMU135に通知するためだけに動作するので、他の例ではそのような処理をする専用のデバイスを設けてCPU111の電力を停止しておくこともできる。 【0042】 タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内にタッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは使用状態207に遷移し、所定の時間内に所定のタッチ操作が行われないときは待機状態201に戻る。パスコードが設定されているときは、タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内の所定のタッチ操作により使用状態207に代えてパスコード入力待ち状態205に遷移する。従来のスマートフォンでは、パスコードが設定された待機状態のときに機械式スイッチを操作するとディスプレイが動作してロック解除を促す画面が表示されていた(ロック解除待ち状態)。 【0043】 そして、タッチ操作によりロック解除をするとパスコード入力を促すパスコード入力待ち状態に遷移した。ここに、ロック解除待ち状態は、誤って機械式スイッチが動作して使用状態に遷移することを防止する役割も果たしていた。タッチ操作待ち状態203を新たに定義すると、従来のロック解除待ち状態を設ける必要がなくなる。タッチ操作待ち状態203は少なくとも、タップ操作で遷移することとディスプレイを動作させる必要がない点で従来のロック解除待ち状態とは異なっている。 【0044】 パスコード入力待ち状態205では、ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示される。パスコード入力待ち状態205に遷移してからディスプレイ115に表示されたパスコード入力のプロンプト画面に従って所定の時間内にユーザが正しいパスコードを入力すると使用状態207に遷移し、所定時間内に入力しないときまたは機械式スイッチ103を短時間押下したときは待機状態201に遷移する。パスコード入力待ち状態205で電力が供給されるデバイスは、タッチ操作待ち状態203で電力が供給されるデバイスと同じであるが、ディスプレイ115には必ず電力を供給する必要があり、多くの場合パスコードを認識するためにCPU111にも電力を供給する必要がある。」 「【0046】 〔ウェイク・アップの手順〕 図4は、スマートフォン100をタップ&タッチ操作でウェイク・アップさせる手順を説明するフローチャートである。ブロック301ではスマートフォン100が使用状態207で動作し、タッチ・スクリーン101に対して所定の時間入力がないか、スイッチ103の短時間の押下によりブロック303で待機状態201に遷移する。このとき、CPU111およびメイン・メモリ117のコンテキストはフラッシュ・メモリ125に記憶される。 【0047】 ブロック305では、ユーザは指でタッチ・スクリーン101に対してタップ操作をして筐体に振動を与える。筐体に振動を与えるためには筐体の裏側にタップ操作をしたり筐体を机に軽くぶつけたりしてもよいが、タッチ・スクリーン101に対するタップ操作は、タッチ・パネル129に入力するときに行うタッチ操作の感覚で行うことができるためユーザにとっては慣れ親しんだ操作方法となる。 【0048】 タップ操作は、タッチ操作待ち状態203に遷移させる意図を示す情報を含む。タップ操作はまた、タップ検出回路131が通常の扱いの中でスマートフォン100に発生する振動(ノイズ)から区別できる特有の振動パターンを生成する操作でもある。特有の振動パターンは、ノイズと区別できる大きさの振動またはノイズも含むような大きさの振動を2値化して生成したパルスの時間軸上での振動パターンで特定することができる。本実施の形態では、振動の振幅だけでノイズから区別するのではなく、パルスの時間軸上の振動パターンで区別する方法を採用している。 【0049】 タップ検出回路131は、一例として加速度センサ133が検出した加速度データの振幅を所定の閾値で2値化してタップ回数を検出して時間軸上での振動パターンを生成する。そして、生成した振動パターンとあらかじめ定めた振動パターンと比較する。振動パターンを生成する他の例としては、タップ操作の固有の振動周波数を検出することも可能である。タップ検出回路131は、あらかじめ定めた振動パターンを検出したときに第1のウェイク・アップ信号をPMU135に出力する。 【0050】 ブロック307では、第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135は、タッチ操作待ち状態203に遷移させるためにタッチ・パネル129、タッチ・パネル・コントローラ127およびCPU111などに電力を供給する。第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135はさらに、タイマを動作させてタッチ操作待ち状態203に遷移してからの経過時間を計測する。PMU135は、待機状態201に遷移する直前のフラッシュ・メモリ125に記憶されたCPU111およびメイン・メモリ117のコンテキストを設定する。CPU135はウェイク・アップ・プログラムを実行する。ブロック309でPMU135は、ブロック307でタイマを動作させてから数秒間といった所定の時間が経過しても所定のタッチ操作を検出しないときは、ブロック303に戻って待機状態201に遷移させる。 【0051】 本実施の形態では操作性の観点から、比較的弱い振動を与えかつ少ない回数のタップ操作でタッチ操作待ち状態203に遷移させるので、ノイズによる遷移も予定している。ノイズにより遷移する場合には、タッチ操作待ち状態203において無駄な電力を消費することになるので、できるだけ短時間で待機状態201に戻ることが望ましい。タッチ操作はタップ操作に続く短時間のうちに行われたときに有効になるようにすることで、ノイズの場合に待機状態201に戻るまでの所定の時間を短くすることができる。 【0052】 タッチ操作は、使用状態207またはパスコード入力待ち状態205に遷移させる意図を示す情報を含む。タッチ操作はまた、通常の扱いの中でタッチ・パネル129に偶然に入力される座標(ノイズ)から区別できる特有の座標パターンを生成する操作でもある。特有の座標パターンは、タッチ操作待ち状態203に遷移してから所定の時間内において指が指示したタッチ・パネル129上の座標で構成される。 【0053】 他の例では、タッチ操作待ち状態203のときにディスプレイ115にも電力を供給して、ユーザに要求するタッチ操作のプロンプト画面を表示することができる。プロンプト画面は、たとえば、タッチ操作が所定の方向へのスワイプの場合はその方向への矢印やスワイプを示す文字とすることができる。ここにスワイプとは、タッチ・パネル129に指を接触させながら移動させる行為をいい、通常のタッチ操作におけるドラッグと同義である。タッチ操作が後に説明するような特定の座標領域への指の接触の場合はディスプレイ115にその接触領域を表示することができる。タッチ操作の座標パターンについては後に詳しく説明する。なお、なおプロンプト画面を表示するときのディスプレイ115のバックライトの輝度は使用状態207での輝度より低く設定することが望ましい。 【0054】 ブロック307で電力の供給を受けたCPU111は、ブロック309でウェイク・アップ・プログラムを実行して座標情報の処理をする。ウェイク・アップ・プログラムは、タッチ・パネル・コントローラ127から受け取った座標情報から座標パターンを生成し、あらかじめ設定された座標パターンと比較する処理をするコードおよびパスコードの設定の有無を判断するコードを含む。CPU111はブロック311でパスコードが設定されていると判断したときは、ブロック313でディスプレイ115にパスコード入力画面を表示する。 【0055】 CPU111は、パスコードが設定されていないと判断したときはブロック317に移行して、PMU135に第2のウェイク・アップ信号を送って使用状態207に遷移させる。CPU111は、待機状態201に遷移する直前の使用状態207の環境で動作を開始する。ブロック315では、PMU135はパスワード入力待ち状態205に遷移してから所定の時間が経過しても正しいパスコードが入力されないと判断したときは、ブロック303に戻って、CPU111およびタッチ・パネル129、さらに必要に応じてディスプレイ115の電力を停止して待機状態201に遷移させる。所定の時間内にパスコードが入力されたと判断するとCPU111はPMU135に通知してブロック317で使用状態207に遷移させる。 【0056】 以上の手順では、待機状態201からタッチ操作待ち状態203に遷移させるタップ操作と、タッチ操作待ち状態203から使用状態207に遷移させるタッチ操作の論理積からなる一連の操作であるタップ&タッチ操作でウェイク・アップさせている。したがって、ノイズによるウェイク・アップを防ぐためにタップ操作およびタッチ操作またはいずれか一方に複雑なパターンを含ませたり強く叩くことを要求したりする必要がないため、ウェイク・アップ操作のためのユーザの負担を軽減することができる。」 上記記載事項、特に下線部の記載事項及び図面によれば、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。なお、(【0026】)などは、対応する引用文献1の段落番号を示す。 [引用発明] 「筐体の外側からアクセスできる位置にタッチ・スクリーン101および機械式スイッチ103を含み、パワー・ステートが使用状態(システム・オン状態)に遷移した状態で、タッチ・スクリーン101にはデスクトップ画面に複数のアイコンが表示され、待機状態(スタンバイ状態)に遷移した状態で、タッチ・スクリーン101はバックライトが消えて動作が停止している、スマートフォン100であって、(【0026】) タッチ・パネル・コントローラ127は、タッチ操作により指示されたタッチ・パネル129上の座標情報を生成してシステムに送り、この場合のシステムは主としてCPU111、メイン・メモリ117およびCPU111が実行するウェイク・アップ・プログラムで構成され、(【0031】) 加速度センサ133は、スマートフォン100の筐体に発生した振動から加速度を検出してアナログの加速度データをタップ検出回路131に出力し、(【0032】) 加速度センサ133の出力は、スマートフォン100のパワー・ステートが待機状態のときはタップ検出回路131で処理され、(【0033】) タップ検出回路131は、スマートフォン100の筐体またはタッチ・パネル129を指で軽く叩いて振動を与えるタップ操作が行われたことを検知し、(【0034】) タップ検出回路131は、加速度センサ133から受け取ったアナログの加速度データから振動パターンを生成しあらかじめ設定された振動パターンと比較して合致したときにパワー・マネージメント・ユニット(PMU)135に第1のウェイク・アップ信号を出力し、タップ検出回路131は、スマートフォン100が待機状態201のときに動作して加速度センサ129の信号を処理し、(【0035】) 待機状態201では少なくともパワー・ステートを遷移させるために必要なPMU135の一部の機能ブロック、タップ検出回路131、加速度センサ133および無線回路119のなかで電話の発呼をPMU135に通知する機能ブロックに電力が供給され、CPU111、ディスプレイ115、タッチ・パネル129、およびタッチ・パネル・コントローラ127の電力は停止し、ディスプレイ115のバックライトは完全に消えて画面は暗くなっており、(【0038】、【0039】) 第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135は、タッチ操作待ち状態203に遷移させるためにタッチ・パネル129、タッチ・パネル・コントローラ127およびCPU111などに電力を供給し、(【0050】) タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内にタッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは使用状態207に遷移し、所定の時間内に所定のタッチ操作が行われないときは待機状態201に戻り、パスコードが設定されているときは、タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内の所定のタッチ操作により使用状態207に代えてパスコード入力待ち状態205に遷移し、(【0042】) パスコード入力待ち状態205では、ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示され、(【0044】) 所定の時間内にパスコードが入力されたと判断するとCPU111はPMU135に通知して使用状態207に遷移させる、(【0055】) スマートフォン100。」 (4)対比 本件補正発明と引用発明とを対比する。 引用発明の「スマートフォン100」(本願補正発明の「電子機器」に相当する。)は、「CPU111」(本願補正発明の「第1制御部」に相当する。)と、「タップ検出回路131」と、「タッチ・パネル129」(本願補正発明の「接触を検出する接触検出部」に相当する。)と、「加速度センサ133」(本願補正発明の「加速度を検出する加速度検出部」に相当する。)と、「タッチ・スクリーン101」(本願補正発明の「画像を表示する表示部」に相当する。)を備えている。 ここで、「タップ検出回路131」は、「スマートフォン100が待機状態201のときに動作して加速度センサ129の信号を処理」し、「待機状態201では・・・、CPU111、・・・の電力は停止し」ているから、引用発明の「タップ検出回路131」は、本願補正発明の「前記第1制御部がOFFのときに独立して制御可能な第2制御部」に相当するといえる。 したがって、本願補正発明と引用発明とは、 「第1制御部と、 前記第1制御部がOFFのときに独立して制御可能な第2制御部と、 接触を検出する接触検出部と、 加速度を検出する加速度検出部と、 画像を表示する表示部と、を備え」る「電子機器。」 である点で一致する。 引用発明の「タップ検出回路131」は、「加速度センサ133の出力は、スマートフォン100のパワー・ステートが待機状態のときはタップ検出回路131で処理され」、「タップ検出回路131は、スマートフォン100の筐体またはタッチ・パネル129を指で軽く叩いて振動を与えるタップ操作が行われたことを検知し」、「タップ検出回路131は、加速度センサ133から受け取ったアナログの加速度データから振動パターンを生成しあらかじめ設定された振動パターンと比較して合致したときにPMU135に第1のウェイク・アップ信号を出力し」、「第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135は、タッチ操作待ち状態203に遷移させるためにタッチ・パネル129、タッチ・パネル・コントローラ127およびCPU111などに電力を供給」するものである。 すなわち、引用発明の「タップ検出回路131」は、CPU111の電力が停止している待機状態201で加速度センサ133から受け取ったタップ操作による加速度データがあらかじめ設定された振動パターンに合致すると、タッチ・パネル129、タッチ・パネル・コントローラ127およびCPU111などに電力を供給するものである。 したがって、本願補正発明と引用発明とは、 「前記第2制御部は、 前記第1制御部がOFFの状態で前記加速度検出部に第1のタップに起因する所定の加速度が検出されると、前記第1制御部をONに」 する点で一致する。 引用発明は、「タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内にタッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは使用状態207に遷移し、所定の時間内に所定のタッチ操作が行われないときは待機状態201に戻り、パスコードが設定されているときは、タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内の所定のタッチ操作により使用状態207に代えてパスコード入力待ち状態205に遷移し、パスコード入力待ち状態205では、ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示される」ものである。 換言すれば、引用発明は、「パスコードが設定されているときは、タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内にタッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは、ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示される」ものである。 ここで、パスコードは、「所定の時間内にパスコードが入力されたと判断するとCPU111はPMU135に通知して使用状態207に遷移させる」ものであり、パスコードが入力されるまでは使用状態に遷移しないから、引用発明の「パスコードが設定されているときは、」とは、本願補正発明の「操作が制限されている場合において、」に相当する。 また、引用発明は、「タップ検出回路131は、加速度センサ133から受け取ったアナログの加速度データから振動パターンを生成しあらかじめ設定された振動パターンと比較して合致したときにPMU135に第1のウェイク・アップ信号を出力し」、「第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135は、タッチ操作待ち状態203に遷移させる」のであるから、「タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内」は、加速度センサ133から受け取った加速度データがあらかじめ設定された振動パターンに合致したときから所定の時間内(本願補正発明でいう「前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内」)である。 また、引用発明の、「タッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたとき」は、本願補正発明の「前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると」に相当する。 さらに、引用発明の「タッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは、ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示される」ことは、表示される「パスコード入力画面」が「画像」であり、「制限を解除する操作を要求する」ものでもあることから、本願補正発明の「当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い」、「前記制限を解除する操作を要求する」ことに相当する。 そして、引用発明のこれらの動作は、タッチ操作待ち状態203に遷移して電力が供給された、ウェイク・アップ・プログラムを実行するCPU111(本願補正発明の「ONになった前記第1制御部」に相当する。)が制御するものである。 したがって、本願補正発明と引用発明とは、 「ONになった前記第1制御部は、 操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、前記制限を解除する操作を要求するように制御する」 点では共通するといえる。 以上のことから、本件補正発明と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。 (一致点) 「第1制御部と、 前記第1制御部がOFFのときに独立して制御可能な第2制御部と、 接触を検出する接触検出部と、 加速度を検出する加速度検出部と、 画像を表示する表示部と、を備え、 前記第2制御部は、 前記第1制御部がOFFの状態で前記加速度検出部に第1のタップに起因する所定の加速度が検出されると、前記第1制御部をONにし、 ONになった前記第1制御部は、 操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、前記制限を解除する操作を要求するように制御する、電子機器。」 (相違点) 共通点である「ONになった前記第1制御部は、操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、前記制限を解除する操作を要求するように制御する」ことが、本件補正発明では、「前記画像を表示する処理を行い、当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する」ものであるのに対し、引用発明は、パスコード入力画面が表示されるものではあるが、「当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する」ものとは特定されていない点。 (5)判断 上記相違点について検討する。 引用発明は、「ディスプレイ115にパスコード入力画面が表示され、所定の時間内にパスコードが入力されたと判断すると・・・使用状態207に遷移させる」ものである。 このような動作をコンピュータプログラムにより実現しようとした場合、まず、ディスプレイ115にパスコード入力画面を表示し、その後、パスコード入力画面が表示されている状態でパスコードが入力されたかどうかの判断を、最大、所定の時間が経過するまで続ける、というような手順を採用することは、通常のコンピュータプログラムの知識を持つ当業者ならば普通に想到し得ることである。 引用発明において上記手順を採用したときにおける、“まず、ディスプレイ115にパスコード入力画面を表示する”ことが、本願補正発明の「前記画像を表示する処理を行」うことに相当し、その後の“パスコード入力画面が表示されている状態で、パスコードが入力されたかどうかの判断を、最大、所定の時間が経過するまで続ける”ことが「前記制限を解除する操作を要求する」ことに相当する。 以上のことは、引用発明において、「ONになった前記第1制御部は、操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する」ことは、当業者が容易に想到し得ることを意味している。 したがって、本件補正発明は、引用発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 3 本件補正についてのむすび 以上のとおり、本件補正は,特許法17条の2第6項で準用する同法126条7項の規定に違反するので、同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。 よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。 第3 本願発明について 1 本願発明 平成30年4月12日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし9に係る発明は、平成29年10月26日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし9に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、上記第2 1(2)に記載した本件補正前の特許請求の範囲の請求項1の記載により特定されるとおりのものである。 2 原査定の拒絶の理由の概要 原査定の拒絶の理由のうち請求項1を対象とするものの概要は、次のとおりである。 この出願の請求項1に係る発明は、本願の優先権主張の日(以下「優先日」という。)前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定により特許を受けることができない。また、この出願の請求項1に係る発明は、優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献1:.特開2012-221435号公報 3 引用文献の記載事項、引用発明 原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1の記載事項および引用発明は、上記第2 2(2)に記載したとおりである。 4 対比・判断 本願発明は、前記第2 2で検討した本件補正発明の発明を特定するために必要な事項である「ONになった前記第1制御部は、操作が制限されている場合において、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づいて前記画像を表示する処理を行い、当該画像を表示した後に前記制限を解除する操作を要求するように制御する」から下線部の限定を省いて、「ONになった前記第1制御部は、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づく処理を行うように制御する」とするものである。 本願発明と引用発明を対比する。 引用発明は、「タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内にタッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは使用状態207に遷移」するものである。 ここで、引用発明は、「タップ検出回路131は、加速度センサ133から受け取ったアナログの加速度データから振動パターンを生成しあらかじめ設定された振動パターンと比較して合致したときにPMU135に第1のウェイク・アップ信号を出力し」、「第1のウェイク・アップ信号を受け取ったPMU135は、タッチ操作待ち状態203に遷移させる」のであるから、「タッチ操作待ち状態に遷移してから所定の時間内」は、加速度センサ133から受け取った加速度データがあらかじめ設定された振動パターンに合致したときから所定の時間内(本願発明でいう「前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内」)である。 また、引用発明の「タッチ・パネル129に所定のタッチ操作が行われたときは使用状態207に遷移」することは、本願発明の「前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づく処理を行う」ことに相当する。 そして、引用発明のこれらの動作は、タッチ操作待ち状態203に遷移して電力が供給された、ウェイク・アップ・プログラムを実行するCPU111(本願発明の「ONになった前記第1制御部」に相当する。)が制御するものである。 したがって、本願発明と引用発明とは、「ONになった前記第1制御部は、前記所定の加速度が検出されてから所定の時間内に、前記接触検出部に第2のタッチによる接触が検出されると、当該検出された接触に基づく処理を行うように制御する」点で一致するといえる。 そして、本願発明の上記以外の特定事項も、前記第2 2(3)に記載したとおり、引用発明と一致するものであるから、本願発明と引用発明との間に相違点は認められない。 したがって、本願発明は、引用文献1に記載された発明である。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができない。 したがって、本願は、その他の請求項に係る発明ついて検討するまでもなく拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2019-03-04 |
結審通知日 | 2019-03-05 |
審決日 | 2019-03-18 |
出願番号 | 特願2016-229053(P2016-229053) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(G06F)
P 1 8・ 121- Z (G06F) P 1 8・ 572- Z (G06F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 加内 慎也 |
特許庁審判長 |
▲吉▼田 耕一 |
特許庁審判官 |
千葉 輝久 山田 正文 |
発明の名称 | 電子機器、電子機器の制御方法、および電子機器の制御プログラム |
代理人 | 鈴木 俊樹 |
代理人 | 杉村 憲司 |