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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61B
管理番号 1355816
審判番号 不服2019-1135  
総通号数 239 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-11-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-01-29 
確定日 2019-11-05 
事件の表示 特願2016-503145「剛結合された画像センサ及び内視鏡の機械的画像回転」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 9月18日国際公開、WO2014/144955、平成28年 6月30日国内公表、特表2016-518880、請求項の数(16)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2014年(平成26年)3月14日(パリ条約による優先権主張 2013年3月15日 米国)を国際出願日とする出願であって、平成29年12月12日付けで拒絶理由が通知され、平成30年3月16日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年5月28日付けで拒絶理由が通知され、同年9月4日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年9月26日付けで拒絶査定(以下「原査定」という。)されたところ、平成31年1月29日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同時に手続補正がなされたものである。

第2 原査定の概要
原査定の拒絶の理由は、この出願の審判請求時の補正前の請求項1?18に係る発明は、本願の優先権主張の日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明及び引用文献2?4に記載された事項に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない、というものである。

引用文献1:米国特許第05621830号明細書
引用文献2:特開平03-242548号公報
引用文献3:米国特許出願公開第2006/0058581号明細書
引用文献4:国際公開第2013/007356号(周知技術を示す文献)

第3 審判請求時の補正について
審判請求時の補正は、特許法第17条の2第3項から第6項までの要件に違反しているものとはいえない。

審判請求時の補正によって請求項1及び9に「前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し、前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在しており、前記内視鏡デバイスの前記軸と垂直方向における前記外側窓の長さは、前記内視鏡デバイスの前記軸と前記垂直方向における前記プリズム及び前記遠位側レンズの長さよりも大きい」という事項を追加する補正は、「前記内視鏡デバイス」の「前記外側管腔の最遠位端」の構成を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

また、請求項1及び9に追加する「前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し、前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在しており、前記内視鏡デバイスの前記軸と垂直方向における前記外側窓の長さは、前記内視鏡デバイスの前記軸と前記垂直方向における前記プリズム及び前記遠位側レンズの長さよりも大きい」という事項は、当初明細書の段落【0021】及び図3に記載されているから、当該補正は新規事項を追加するものでない。

そして、「第4 本願発明」から「第6 対比・判断」までに示すように、補正後の請求項1?16に係る発明は、独立特許要件を満たすものである。

第4 本願発明
本願請求項1?16に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明16」という。)は、平成31年1月29日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1?16に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。(下線は、補正箇所を示す。)

「 【請求項1】
内視鏡デバイスであって、
近位側部分、及び先端を備える遠位側部分と、
前記内視鏡デバイスの前記先端付近で前記遠位側部分内に位置する、あるエリアの視覚化を提供する画像センサと、
内側管腔と、
外側管腔と、
ハンドピースと、を備え、
前記画像センサ及び前記内側管腔が前記ハンドピースに対して固定され、前記外側管腔が前記内視鏡デバイスの軸を中心にして、かつ前記画像センサ及び前記内側管腔に対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置するプリズム及び遠位側レンズを更に備え、視角を変化させる際に画像の配向が一定のままであるように、前記プリズム及び前記遠位側レンズが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備える遠位側レンズホルダを更に備え、前記遠位側レンズホルダが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、近位側レンズ、及び、近位側レンズホルダを更に備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し、前記近位側レンズホルダが、前記内側管腔に固定されると共に、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転し、
前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されており、
前記外側管腔が前記ハンドピースと機械的に連絡しており、前記外側管腔が前記ハンドピースとの接合部でばね荷重されて、前記遠位側レンズホルダと前記近位側レンズホルダとの間に一貫した接触を提供することによって、前記近位側レンズ及び前記遠位側レンズ内で一貫した軸方向距離を確保すると共に、前記外側管腔が回転している間の焦点を保持し、
前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し、
前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在しており、
前記内視鏡デバイスの前記軸と垂直方向における前記外側窓の長さは、前記内視鏡デバイスの前記軸と前記垂直方向における前記プリズム及び前記遠位側レンズの長さよりも大きい、内視鏡デバイス。
【請求項2】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔と前記外側管腔との間に形成されるチャネルを更に備え、前記チャネルが光源を提供する光ファイバーを収容し、前記光ファイバーが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能である、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項3】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔と前記外側管腔との間に形成されるチャネルを更に備え、前記チャネルが光源を提供する光ファイバーを収容し、前記外側管腔が前記内側管腔及び前記光ファイバーに対して回転可能であるように、前記光ファイバーが前記内側管腔に固定される、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項4】
前記遠位側レンズが前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置し、前記近位側レンズが前記遠位側レンズに対して近位側に位置し、前記近位側レンズが、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転するように、前記内側管腔に固定される、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項5】
前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と前記内側管腔との間に形成され、それによって前記外側管腔と前記内側管腔との間の摩擦を低減する摩擦低減層を更に備え、摩擦が低減されることによって前記外側管腔が前記内側管腔に対して回転できるようにする、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項6】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔に固定されると共に前記内側管腔内に位置する電気通信ハーネスを更に備え、前記電気通信ハーネスが前記画像センサに電気的に接続され、それによって前記画像センサに電力を提供し、前記電気通信ハーネスが前記外側管腔に対して回転可能である、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項7】
前記内視鏡デバイスが、前記ハンドピースが焦点機構を備え、前記内側管腔が、焦点調節を可能にするため、前記ハンドピース内で前記焦点機構を介して軸方向で移動可能であり、前記焦点機構が、前記近位側レンズと前記遠位側レンズとの間の前記軸方向距離を制御し、前記焦点機構が前記内側管腔を前記軸方向でのみ動かし、回転は許可しない、請求項4に記載の内視鏡デバイス。
【請求項8】
前記内視鏡デバイスの前記外側管腔、前記遠位側レンズ、及び前記プリズムの回転によって、歪みのない広角視野の効果を作り出す、請求項1に記載の内視鏡デバイス。
【請求項9】
内視鏡システムであって、
ハンドピースと、
制御部と、
内視鏡デバイスであって、
近位側部分、及び先端を備える遠位側部分と、
前記内視鏡デバイスの前記先端付近で前記遠位側部分内に位置する、あるエリアの視覚化を提供する画像センサと、
内側管腔と、
外側管腔と、を備える、内視鏡デバイスと、を備え、
前記画像センサ及び前記内側管腔が前記ハンドピースに対して固定され、前記外側管腔が前記内視鏡デバイスの軸を中心にして、かつ前記画像センサ及び前記内側管腔に対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置するプリズム及び遠位側レンズを更に備え、視角を変化させる際に画像の配向が一定のままであるように、前記プリズム及び前記遠位側レンズが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備える遠位側レンズホルダを更に備え、前記遠位側レンズホルダが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、近位側レンズ、及び、近位側レンズホルダを更に備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し、前記近位側レンズホルダが、前記内側管腔に固定されると共に、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転し、
前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されており、
前記外側管腔が前記ハンドピースと機械的に連絡しており、前記外側管腔が前記ハンドピースとの接合部でばね荷重されて、前記遠位側レンズホルダと前記近位側レンズホルダとの間に一貫した接触を提供することによって、前記近位側レンズ及び前記遠位側レンズ内で一貫した軸方向距離を確保すると共に、前記外側管腔が回転している間の焦点を保持し、
前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し、
前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在しており、
前記内視鏡デバイスの前記軸と垂直方向における前記外側窓の長さは、前記内視鏡デバイスの前記軸と前記垂直方向における前記プリズム及び前記遠位側レンズの長さよりも大きい、内視鏡システム。
【請求項10】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔と前記外側管腔との間に形成されるチャネルを更に備え、前記チャネルが光源を提供する光ファイバーを収容し、前記光ファイバーが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能である、請求項9に記載の内視鏡システム。
【請求項11】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔と前記外側管腔との間に形成されるチャネルを更に備え、前記チャネルが光源を提供する光ファイバーを収容し、前記外側管腔が前記内側管腔及び前記光ファイバーに対して回転可能であるように、前記光ファイバーが前記内側管腔に固定される、請求項9に記載の内視鏡デバイス。
【請求項12】
前記遠位側レンズが前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置し、前記近位側レンズが前記遠位側レンズに対して近位側に位置し、前記近位側レンズが、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転するように、前記内側管腔に固定される、請求項9に記載の内視鏡システム。
【請求項13】
前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と前記内側管腔との間に形成され、それによって前記外側管腔と前記内側管腔との間の摩擦を低減する摩擦低減層を更に備え、摩擦が低減されることによって前記外側管腔が前記内側管腔に対して回転できるようにする、請求項9に記載の内視鏡システム。
【請求項14】
前記内視鏡デバイスが、前記内側管腔に固定されると共に前記内側管腔内に位置する電気通信ハーネスを更に備え、前記電気通信ハーネスが前記画像センサに電気的に接続され、それによって前記画像センサに電力を提供し、前記電気通信ハーネスが前記外側管腔に対して回転可能である、請求項9に記載の内視鏡システム。
【請求項15】
前記ハンドピースが焦点機構を備え、前記内側管腔が、焦点調節を可能にするため、前記ハンドピース内で前記焦点機構を介して軸方向で移動可能であり、前記焦点機構が、前記近位側レンズと前記遠位側レンズとの間の前記軸方向距離を制御し、前記焦点機構が前記内側管腔を前記軸方向でのみ動かし、回転は許可しない、請求項12に記載の内視鏡システム。
【請求項16】
前記内視鏡デバイスの前記外側管腔、前記遠位側レンズ、及び前記プリズムの回転によって、歪みのない広角視野の効果を作り出す、請求項9に記載の内視鏡システム。」

第5 引用文献、引用発明等
1 引用文献1
(1)引用文献1に記載された事項
原査定の拒絶の理由で引用された本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献である、米国特許第05621830号明細書(以下「引用文献1」という。)には、図面とともに、次の記載がある。(下線は、当審が付与した。以下同様。)

(引1a)「Referring to FIG. 1, endoscope 10, suitable for viewing into a body cavity, joint space, or passageway during arthroscopic surgery, includes an elongated insertion tube 12 rotatably mounted to handle 14. Actuator 16, which is also rotatably mounted to handle 14, is manipulated by a user to rotate insertion tube 12 about a longitudinal axis 18 to rotatably orient insertion tube 12 with respect to an area to be viewed, e.g., area A or area B.
External light source 1 provides the light used to illuminate areas A and B via a light cable connected to a proximal surface 5 of handle 14 at coupler 4. A first set 20 of optical fibers, extending through handle 14 from light coupler 4 to joint 30 (shown schematically), transmits light received from source 1 to a second set 40 of optical fibers, which meet optical fiber set 20 at joint 30. The optical fibers in set 40 extend from joint 30 through insertion tube 12 to distal viewing tip 41, to transmit light out distal viewing tip 41 to area A or area B.
The construction and operation of joint 30 are described in detail below. Suffice it here to say that joint 30 enables relative rotation between optical fiber sets 20, 40 about axis 18 when insertion member 12 is rotated with respect to handle 14 by actuator 16, while also providing efficient light transmission between them.
Endoscope 10 has an off-axis direction of view, i.e., a direction of view oriented at a nonzero angle with respect to longitudinal axis 18. The direction of view is determined by the orientation of a lens assembly 50 (FIG. 2) at distal viewing tip 41 (i.e., the angle formed between longitudinal axis 18 and a vector 21 that is perpendicular to the lens at distal viewing tip 41) and is typically 30°, 45°, or 70°. The field of view, angle Θ, is an angle within which the endoscope receives light from external objects, i.e., the angle over which the endoscope "sees," and is equidistant on either side of vector 21.
Endoscope 10 illuminates (and views, as described below) area A when insertion tube is oriented as shown in FIG. 1. To illuminate and view another area, e.g., area B, a user rotates actuator 16, which rotates insertion tube 12 with respect to handle 14 about longitudinal axis 18, to orient distal viewing tip 41 to view area B along vector 21' (shown in dashed lines). Rotatable joint 30 allows set 20 of optical fibers and external cable 2 to remain stationary when insertion tube 12 is rotated. As a result, cable 2 does not become twisted or wound about handle 14 when insertion tube is rotated. This makes endoscope 10 easier to use and manipulate in the body. Moreover, the stresses imposed on optical fiber set 20 and cable 2 are significantly reduced, particularly at light coupler 4, which increases reliability and operating lifetime.
Referring to FIG. 2, light from objects illuminated by endoscope 10 is collected by lens assembly 50 mounted in distal viewing tip and passed to a charge-coupled-device (CCD) 52 or other suitable image detector supported proximally to lens assembly 50 at the distal end of a CCD tube 54. CCD 52 converts the light into electrical signals representing an image of the objects. The electrical signals are transmitted (by wiring which extends through CCD tube 54 and through handle 14) to a camera control unit 6 for processing in the usual manner. The resultant image is displayed on display screen 8 (FIG. 1).」(2欄48行?3欄47行、当審訳:「図1を参照すると、関節鏡手術の間に体腔、関節腔、又は通路に見るのに適した内視鏡10は、ハンドル14に回転可能に取り付けた細長い挿入チューブ12を含む。同じくハンドル14に回転可能に取り付けられたアクチュエータ16は、領域A又はBのような、観察される領域に関して、回転可能に挿入チューブ12を適用するために長軸18まわりに挿入チューブ12を回転させるためにユーザーにより操作される。
外部光源1は、カプラー4でハンドル14の近位端5に接続した光ケーブルを通じて領域A及びBを照らすために使われる光を提供する。光カプラー4からジョイント30(概略的に示す)にハンドル14を通して延在する、光ファイバーの第一のセット20が、ジョイント30に光ファイバーのセット20を接続した光ファイバーの第2のセット40に光源1からの受光した光を伝える。セット40内の光ファイバーは、領域A又はBに遠位観察端から光を放出するために、ジョイント30から遠位観察端41に挿入チューブ12を通して延在する。
ジョイント30の構成及び動作は、以下に詳細に記載される。ここで十分にいえることは、ジョイント30は、アクチュエータ16によってハンドル16に対して挿入部材12が回転されることにより光ファイバー20及び40間の軸18まわりの相対的な回転を可能にすることであり、これらの間の効率的な光の伝達を提供することもできる。
内視鏡10は、例えば、長軸18に関してゼロ以外の角度に適応した視野の方向などの、軸外方向の視野を有する。視野の方向は、遠位観察端41でレンズ組立体50(図2)の方向によって決定され(例えば、角度は長軸18と遠位観察端41のレンズに垂直なベクトル21との間で形成される。)、その方向は典型的には30°、45°、70°である。視野の領域、角度Θは、内視鏡が外部構成物から光を受光する範囲内の角度、例えば、内視鏡が「見る渡せる」角度であって、ベクトル21の両側に等距離である。
内視鏡10は、(以下に説明するように)挿入チューブが図1に示されるような方向を向く場合において領域Aを照らす。例えば、領域Bなどの他の領域を照らし観察するためにユーザーは、ベクトル21‘(破線で示される)に沿って領域Bを観察するように遠位観察端41を適用するために、長軸18まわりにハンドル14に対して挿入チューブを回転させるように、アクチュエータ16を、回転させる。回転可能なジョイント30は、挿入チューブ12が回転するときに、光ファイバーのセット20と外部ケーブル2が動かない状態でいることを可能にする。結果として、挿入チューブが回転する場合に、ケーブル2は、ハンドル14によって、ねじれたり傷ついたりしない。これは、内視鏡10を体内で使用したり操作したりすることを容易にする。さらに、光ファイバーのセット20とケーブル2にかかるストレスを特に光カプラー4において劇的に軽減し、信頼性と操作性における寿命を増加させる。
図2に示されるように、内視鏡10によって照らされた物体からの光は、遠位観察端に取り付けられたレンズ組立体50によって収集されCCDチューブ54の遠位端でレンズ組立体の近位に支持された電荷結合素子(CCD)52又は他の適当なイメージ受信機に渡される。CCD52は光を物体の画像を表す電気信号に変換する。電気信号は、(CCDチューブ54とハンドル14を通して延在する配線によって)通常の方法で処理するためにカメラコントロールユニット6に伝達される。処理の結果のイメージは表示画面8(図1)に表示される。」)

(引1b)「Referring to FIGS. 2, 6, and 8, insertion tube 12 includes inner tube 90 and outer tube 92 (CCD tube 54 is disposed within inner tube 90). Inner tube 90 and outer tube 92 are aligned along different axes--longitudinal axis 18 and longitudinal axis 88, respectively. The offset between longitudinal axis 18 and longitudinal axis 88, which is preferably about 0.013 inches, creates the above-described channel 58 between inner tube 92 and outer tube 90 for optical fibers 40. CCD tube 54, CCD 52, and lens assembly 50 are aligned along longitudinal axis 18.
At distal viewing tip 41, window lens 94 of lens assembly 50 is oriented with respect to longitudinal axis 18 to determine the direction of view of endoscope 10 and could be recessed from the distal end of outer tube 92 to protect its exposed distal surface. Wedge 96, at distal viewing tip 41, deflects optical fibers 40 such that light is directed along the direction of view in accordance with the orientation of window lens 94, e.g., at 30° with respect to axis 18. As shown in FIG. 8, individual optical fibers 39 of optical fibers 40 are arranged in a crescent shape, corresponding to the shape of channel 58 formed between inner tube 90 and outer tube 92, to disperse the light across the width of insertion tube 12.
Lens assembly 50, wedge 96, and optical fibers 40 are all bonded within the distal end of outer tube 92 by, for example, an epoxy. Lens assembly 50 is also epoxied to the distal end of inner tube 90. CCD tube 54 is axially movable within inner tube 90 for focussing, as discussed above.
The proximal end of outer tube 92 is inserted into an eccentric bore 98, aligned about longitudinal axis 88, within the distal end of rotating annulus outer ring 44. Outer tube 92 is attached to the distal end of outer ring 44 by, for example, weld 86. Inner tube 90 is attached to inner wall 99 of rotating annulus inner ring 43, by, for example, an epoxy. Actuator 16 is inserted onto the distal end of handle 14 over tubes 90, 92. Thrust washer 100, wave spring 101, threaded retainer 102, and thrust washer 104 are radially mounted over the proximal end of actuator 16. Thrust washers 100, 104 provide radial bearings and are preferably made from a plastic having exceptional bearing characteristics, such as, for example, Torlon 4301.」(5欄29行?6欄3行、当審訳「図2、6及び8を参照すると、挿入チューブ12は、内側管90と外側管92とを備えている(CCDチューブ54は内側管90の中に配置されている。)。内側管90と外側管92とは、異なる軸線(長軸18及び長軸88のそれぞれに)沿って整列されている。長軸18と長軸88とのオフセットは、0.013インチ程度が好ましいが、光ファイバーのための内側管92と外側管90との間の上述のチャネル58を形成する。CCDチューブ54、CCD52及びレンズ組立体50は、長軸18に沿って整列される。
遠位観察端41で、レンズ組立体50の窓レンズ94は、内視鏡10の視野方向を決めるための長軸18に対して方向付けられ、露出した遠位表面を保護するために外側管92にはめ込まれている。楔96は、遠位観察端41において、例えば、軸18に対して30°に、窓レンズ94の方向に従った視野方向に沿った方向に光を向けるように光ファイバー40を曲げる。図8を参照すると、光ファイバー40の個々の光ファイバー39が、挿入チューブ12の幅にわたって、光を散乱させるために内側管90と外側管92との間に形成されたチャネル58の形に対応した三日月型に配置される。
レンズ組立体50、楔96及び光ファイバー40はすべて、例えば、エポキシによって外側管92の遠位端に接着される。レンズ組立体50は、内側管90にもエポキシで接着される。CCDチューブ54は、上述したように、焦点を合わせるために、内側管90の中で軸方向に移動可能である。
外側管92の近位端は、回転する環状の外側リング44の遠位端に長軸88に整列して、偏心ボア98の中に挿入される。外側管92は、例えば、溶接点86によって、外側リング44の遠位端に取り付けられる。内側管90は、例えば、エポキシで、回転する環状の内側リング43の内側壁99に取り付けられる。アクチュエータ16は、管90及び92を介して、ハンドル14の遠位端に差し込まれる。スラストワッシャ100、波状のスプリング101、スレッドリテーナ102及びスラストワッシャ102は、アクチュエータ16の近位端に半径方向に取り付けられる。スラストワッシャ100及び104は、ラジアル軸受けを提供し、例えば、Torilon4301のような、特別な軸受け特性を有する樹脂で作成されることが好ましい。」)

(引1c)「Referring as well to FIG. 9, the proximal end of actuator 16 includes tabs 108 (only one of which is shown) which engage corresponding slots 110 (FIG. 7) formed in rotating annulus outer ring 44. Accordingly, when actuator 16 is rotated, tabs 108 engage slots 110 to rotate annulus outer ring 44, thereby also rotating inner ring 43, optical fibers 40, and tubes 90, 92 (which are attached to inner and outer rings 43, 44, respectively) about longitudinal axis 18. Anti-rotation tabs 112 (see FIG. 3) on stationary annulus outer ring 24 engage throat 113 in handle 14 to prevent the frictional forces between stationary annulus 22 and rotating annulus 44 to cause stationary annulus 22 to rotate. CCD tube 54, which is coupled to handle 14 at the focusing mechanism (not shown), including CCD 52 and its associated electrical and optical systems, also remains stationary..」(6欄10?24行、当審訳「図9を参照すると、アクチュエータ16の近位端は、回転する環状の外側リング44に形成されたスロット110(図7)に対応して使用されるタブ108(1つのみが示されている。)を含む。したがって、アクチュエータ16が回転するとタブ108は環状の外側リング44を回転するためにスロット110を係合させ、その結果、内側リング43、光ファイバー40及び(内側及び外側リング43、44のそれぞれに取り付けられた)管90,92もまた長軸18のまわりを回転する。動かない環状の外側リング24の回転しないタブ112(図3参照)は、回転することにより固定の環22により引き起こされる固定環22と回転環44との間の摩擦力を防ぐためにハンドル14のスロート113に係合する。CCD52及びその関連する電気的及び光学的システム含む、合焦機構(不図示)でハンドル14に結合したCCDチューブ54もまた、動かないままである。」)

(引1d)「



(2)引用文献1に記載された発明
ア 上記(引1d)より、「レンズ組立体50」がレンズホルダを有し、レンズホルダ内にレンズ及びプリズムを有している点が見て取れる。

イ 上記アを踏まえると、上記(引1a)?(引1d)より引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「ハンドル14と、
ハンドル14に長軸18まわりに回転可能に取り付けられ、内側管90と外側管92とを備えた、細長い挿入チューブ12と、
ハンドル14に回転可能に取り付けられたアクチュエータ16と、
長軸18に関してゼロ以外の角度に適応した視野の方向などの、軸外方向の視野を有する視野の方向を決定する、遠位観察端41に、エポキシによって外側管92の遠位端に接着されたレンズ組立体50と、
内側管90の中に配置されたCCDチューブ54と、
遠位観察端41に取り付けられたレンズ組立体50によって収集された物体からの光が渡され、光を物体の画像を表す電気信号に変換する、CCDチューブ54の遠位端でレンズ組立体の近位に支持された電荷結合素子(CCD)52と、
電気信号を処理するためのカメラコントロールユニット6と、
処理の結果のイメージを表示する表示画面8とを含む内視鏡10において、
CCDチューブ54、CCD52及びレンズ組立体50は、長軸18に沿って整列され、
遠位観察端41で、レンズ組立体50の窓レンズ94は、内視鏡10の視野方向を決めるための長軸18に対して方向付けられ、露出した遠位表面を保護するために外側管92にはめ込まれ、
外側管92は、溶接点86によって、外側リング44の遠位端に取り付けられ、
内側管90は、エポキシで、回転する環状の内側リング43の内側壁99に取り付けられ、
アクチュエータ16は、管90及び92を介して、ハンドル14の遠位端に差し込まれ、
アクチュエータ16の近位端は、回転する環状の外側リング44に形成されたスロット110に対応して使用されるタブ108を含み、
アクチュエータ16が回転するとタブ108は環状の外側リング44を回転するためにスロット110を係合させ、
その結果、内側リング43、管90,92もまた長軸18のまわりを回転し、
CCD52及びその関連する光学的システム含む、ハンドル14に結合したCCDチューブ54は動かず、
レンズ組立体50がレンズホルダを有し、該レンズホルダ内にレンズ及びプリズムを有している
内視鏡10。」

2 引用文献2
原査定の拒絶の理由で引用された本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献である、特開平03-242548号公報(以下「引用文献2」という。)には、図面とともに、次の記載がある。

(引2a)「第3図は本発明の第2実施例に係わり、内視鏡先端部の断面図である。猶、第1実施例と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の内視鏡先端部10は円柱状の本体部10aとその先端が本体部10aよりも外径が小さい円柱状の溝部10bとから成る形状を有している。この先端部10には対物レンズ系25,固体撮像素子30,信号線32が各々設けられている。それと共にステーター43が上記溝部10bに挿嵌されており上記本体部10aと溝部10bとの接点部分において先端部10に接合配設されている。更に上記溝部10bの最先端外周面上にはスリップリング48が外嵌されていて、信号線21によって図示していない渦流探傷装置7と電気的に接続されている。
この先端部10には、光学アダプター19が回動自在に設けられている。この光学アダプター19の後端には、上記溝部10aが周動自在に嵌挿できる嵌合部19bとそれ以外のアダプター本体19aとから構成されている。この嵌合部19bの端面には上記ステーター43と同形のローター42が接合されている。その接合は、上記溝部10bに上記嵌合部19bを嵌挿させて各々接合されたステーター43とローター42とが互いに密着する形になっている。電極49は、上記溝部10bに設けられたスリップリング48と対向するように上記嵌合部19bの先端外周面上に埋設されている。更に電極49は上記スリップリング48と電気的接点を有している。上記アダプター本体19a内には撮像光学系として上記嵌合部19b側から、対物レンズ系25と光軸を一致して設けたアダプターレンズ51と、三角プリズム52と、カバーガラス53が各々設けられている。上記三角プリズム52は、上記アダプターレンズ51と光軸を一致させると共に射出面を光軸に対して垂直に向け、入射面を光軸に対し平行に向け、斜面を光軸に対して45度傾くように設けられており、上記斜面を全反射面52aと構成している。カバーガラス53は、上記三角プリズム52の射出面と対向するようにアダプター本体19aの外周面上に設けられている。更に上記アダプター本体19aの先端には照明光学系として光源54と、照明用カバーガラス55とを有している。上記光源54は上記カバーガラスの有する光軸と同一方向に光軸を有している。上記照明用カバーガラス55は上記光源54から射出された光束が透過するように上記アダプター本体19aの外周面上に設けられている。また上記アダプター本体19aの後端で且つ上記照明用カバーガラス55やカバーガラス53と同一側の外周面上には渦流探傷プローブとしてプローブ形コイル45が設けられており、上記嵌合部19bに設けられた電極49とは配線50を持って電気的に接続されている。」(5頁左下欄6行?6頁左上欄下から2行)

(引2b)「第3図



3 引用文献3
原査定の拒絶の理由で引用された本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献である、米国特許出願公開第2006/0058581号明細書(以下「引用文献3」という。)には、図面とともに、次の記載がある。

(引3a)「[0016] FIG. 1 shows the distal end zone of the significant portions of a video endoscope 1. An objective lens fixture 3 is affixed in a tube 2 at the far distal end and holds a distally fixed portion 4 of the objective lens. In the shown embodiment, the distal objective lens portion 4 consists of a prism and two lens elements. A video camera 5 with an imaging detector plate 6 is affixed in an annular camera case 7 which, moreover, contains two lens elements 8a and 8b that constitute a proximal portion 8 of the objective lens.
[0017] A rotating tube 9 constituting a rotating drive element is affixed to the camera case 7 and runs through the tube 2 as far as the proximal end zone ( FIG. 2 ) where it terminates at 10. Hookup cables 11 of the video camera 5 run through the rotating tube 9.
[0018] The camera case 7 is fitted with an external groove 12 by means of which it is guided in sliding manner in a ceramic ring 13 which, in turn, is affixed in the tube 2. The camera case 7 and, jointly with it, the video camera 5 rests in axially fixed manner by means of the external groove 12 on the ceramic ring 13, and therefore cannot move either distally or proximally. This design also radially supports the video camera 5 with respect to the tube 2. There is a given axial play, illustratively at least a few hundredths of a mm, between the external groove and the ceramic ring 13 to minimize friction.
[0019] The rotating tube 9 is supported merely radially by a slide ring 14. This design allows mutual axial shifting between the tubes 9 and 10.
[0020] The slide ring 14 is made of an insulating material, as is the ceramic ring 13, in order to electrically insulate the tubes 2 and 9 from each other. This feature safeguards the patient against electrical exposure or shock in the event the metallic camera case 7 or the metallic rotating tube 9 should make accidental contact with electrified parts of the video camera 5 or with the hookup cables 11.
[0021] The rotating tube 9 is rotatable at its proximal end 10 by means of a rotation drive element. For that purpose, in the shown embodiment a permanent magnet 15 is affixed to the proximal end of the rotating tube 9 and can be rotated using a permanent magnet 16 configured outside the video endoscope, with the latter permanent magnet 16 illustratively being configured on the outside of the video endoscope 1 to a rotation ring (not shown). To implement such a design, the material of the tube 2 must be sufficiently magnetically permeable and may be, for instance, made of a high-grade steel.
[0022] The two portions 4 and 8 of the objective lens are designed such that in-between them (i.e., between the proximal end lens element of the distal objective lens portion 4 and the distal end lens element 8a of the proximal objective portion 8), the beam shall be as collimated as possible to preclude relative shifts between the two objective lens portions. Such relative shifts could be caused, for instance, by adjustment errors, plays or other mechanical deviations, which in this design shall not significantly degrade the endoscope imaging properties.
[0023] An external tube (not shown) encloses the tube 2 and is hermetically sealed distally by a window in front of the objective lens 4, which, in this instance, is configured obliquely, to protect the objective lens 4, 8 and the camera 5 against otherwise penetrating water vapor. Moreover, in conventional manner, a light guide, for instance in the form of a fiber optics and used for illumination, may be mounted outside the above mentioned external tube, and, together with the shown video endoscope 1, it may once more be received in an outermost enclosing tube.
[0024] In the embodiment shown herein, the objective lens 4, 8 using the shown prism, does look obliquely forward. In other embodiments, however, the objective lens 4, 8 may also be designed to be straight forward looking.
[0025] The objective lens 4, 8 is shown in the embodiment herein as being in two portions. However, the object lens 4, 8 may also be in one portion and fixed in position, with the proximal objective lens portion 8 being eliminated and the distal objective lens portion 4 being configured in a different lens element array and closer to the video camera 5.
[0026] Also, the camera case 7 may be other than shown herein. For instance, the camera case may be integral with the rotating tube 9. In particular with respect to assembly procedures, the camera case may also be disassemblable into components.」(当審訳:「[0016]図1は、ビデオ内視鏡の重要な部分の遠位端領域を示す。対物レンズ固定具3は、最遠位端でチューブ2に固定され、遠位側で対物レンズの固定部分4を保持する。実施例において、遠位側の対物レンズ部分4は、プリズムと2つのレンズからなる。画像形成素子6を有するビデオカメラ5は、対物レンズの近位部分8を構成する2つのレンズ要素8a及び8bをさらに含む環状のカメラケース7に固定される。
[0017]回転駆動要素を構成する回転チューブ9は、カメラケース7に固定され、10で終端する近位領域(図2)までチューブ2を通して動く。ビデオカメラ5のHookupケーブル11は、回転チューブ9を通して動く。
[0018]カメラケース7は、チューブ2に固定されたセラミックリング13によって、カメラケース7を摺動するようにガイドする外部溝12を有する。カメラケース7とそれと協働するビデオカメラ7は、セラミックリング13上の外部溝12を使って安定した方法で軸方向に留め、そのことにより遠位及び近位のどちらにも動くことができない。この構成は、チューブ2に対してビデオカメラ5を、周方向にも支持する。摩擦を最小とするために、外部溝とセラミックリング13との間には、実際には少なくとも数百mmの所定の軸方向の遊びがある。
[0019]回転筒9は、スライドリング14により径方向に支持されている。この構成は、チューブ9及び10の間の相互の軸方向移動を可能にする。
[0020]スライドリング14は、セラミックリング13と同様に、チューブ2及び9を互いに電気的に絶縁するために絶縁材料で作られる。この特徴は、金属のカメラケース7や金属の回転チューブ9がビデオカメラ5の帯電部分やHookupケーブル11に偶発的に接触してしまった場合の、電気への接触やショックから患者を保護する。
[0021]回転チューブ9は、回転駆動素子によって近位端10で回転可能である。その目的のために、本実施例においては、永久磁石15は、回転チューブ9の近位端に固定され、ビデオ内視鏡の外側に配置された永久磁石16によって回転させることができる。そして、後者の永久磁石16は、ビデオ内視鏡1の外側で回転リング(図示せず)に、配置することで実施される。このような構成を実施するために、チューブ2の材料は、十分に磁界を透過するものでなければならず、例えば、高品位の鋼で作成されても良い。
[0022]対物レンズの2つの部分4及び8は、それらの間(例えば、遠位対物レンズ部分4の近単レンズ要素と近位端対物部分8の遠位端レンズ要素8aとの間)においては、2つの対物レンズ部分の間の相対的なズレを防止するために可能な限り平行にするという関係であるように設定される。そのような相対的なズレは、例えば、調整エラー、遊び又はその他の機械的な逸脱が原因で生じるが、本構成において、内視鏡の画像特性を大幅に劣化させるべきではない。
[0023]外部チューブ(図示せず)は、チューブ2を囲み、他の浸透する水蒸気から対物レンズ4、8及びカメラ5を保護するために、この場合、斜めに設定された対物レンズ4の前の窓によって、端面を気密に密封する。さらに、従来の方法においては、ライトガイドは、例えばファイバー光学系の構成や照明の使用において、上記外部チューブの外側に取り付けられ、示されたビデオ内視鏡と共に、ライトガイドは、最該包囲チューブに複数受け入れられる。
[0024]ここで示される実施例において、プリズムを使用した対物レンズ4及び8は、斜め前方を見る。しかしながら、他の実施例では、対物レンズ4及び8は、真っすぐ前方を見るように設定されてもより。
[0025]対物レンズ4及び8は、ここにおいて2箇所で示されるような実施例において見られる。しかしながら、近位対物レンズ部分8が除去され、遠位対物レンズ部分4が、ビデオカメラ5により近くの異なるレンズ要素の配列に配置することで、対物レンズ4及び8は、1つの部分であっても、所定の場所に固定される。
[0026]また、カメラケース7は、本明細書に示す以外であってもよい。例えば、カメラケースは回転チューブ9と一体であってもよい。特にアセンブリ手順に関して、カメラケースはまた、コンポーネントに分解することもできる。」)

(引3b)「



4 引用文献4
原査定の拒絶の理由で引用された本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献である、国際公開第2013/007356号(以下「引用文献4」という。)には、図面とともに、次の記載がある。なお、以下の日本語訳による摘記は、引用文献4に対応する日本語出願の公表公報である特表2014-523324号公報の記載に基づくものであり、その段落番号も便宜上そのまま記載した。

(引4a)「【0005】
先行技術では、軸方向遊びがないことは、ばね、たとえば内視鏡のハンドル領域内に配置された渦巻ばねによって軸受に予張力を付与することによって生成される。
文献EP 1 787 570 B1に係るビデオ内視鏡の場合、ハンドル内に配置されたラジアルに作用する軸受が存在する。2つの遠位光学コンポーネント組立体の間に配置されたラジアル軸受とアキシャル軸受との双方が存在する。軸方向力は、ハンドル内のばねによってこの軸受に加えられる。トルクおよび軸方向力は共に、2つの管を使用して伝達され、2つの管のそれぞれに、光学コンポーネント組立体が取り付けられる。こうして、遠位に配設されたアキシャル軸受は、ハンドル領域内に設置されたばねに起因して軸方向遊びがない状態に保持される。」

(引4b)「【0024】
ハンドル3は、回転リング4を有し、回転リング4によって、内側管7に接続される棒磁石5を使用して、内側管7が外側管6に関して回転して、内視鏡1の視野角を変更し得る。内側管7は、ラジアル軸受8によってハンドル3内に追加的に搭載される。さらに、ハンドル3は、圧縮ばね9で構成される予張力付与デバイスを備え、圧縮ばね9は、圧縮ばね9用の停止部10に関して予張力を付与される。圧縮ばね9は、シャフト2の遠位端11に向かう軸方向に、内側管7が、押される、またはそれぞれ、予張力を付与されることを保証する。シャフト2は、遠位端11において、斜めに観察する窓12を有する。窓12の背後には、レンズおよびプリズムを有する光学コンポーネント組立体13が存在し、光学コンポーネント組立体13によって、窓12を通して入る光が、シャフト2の長手軸に平行な方向に転換される。光学コンポーネント組立体13は、外側管6に接続される保持器14によって保持される。窓12はまた、光学コンポーネント組立体13の一部である。
【0025】
第2の光学コンポーネント組立体16は、この場合、画像センサユニット19で終わるが、第1の光学コンポーネント組立体13に取り付けられる。第2の光学コンポーネント組立体16は、保持器17内で保持され、保持器17は、内側管7に関して回転または移動も実行するように、内側管7に接続される。シャフト2の遠位端11の領域内の内側管7は、ラジアル軸受18によって外側管6に関してラジアルに搭載される。」

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
ア 本願発明1と引用発明とを対比する。
(ア)引用発明の「内視鏡10」、「電荷結合素子(CCD)52」、「CCDチューブ54」、「内側管90と外側管92」、「ハンドル14」及び「遠位観察端41」は、それぞれ、本願発明1の「内視鏡デバイス」、「画像センサ」、「内側管腔」、「外側管腔」、「ハンドピース」及び「先端」に相当する。そして、引用発明の「電荷結合素子(CCD)52」、「CCDチューブ54」、「内側管90と外側管92」、「アクチュエータ16」及び「遠位観察端41」は、全て「内視鏡10」が備えているものである。

(イ)引用発明の「内視鏡10」が近位側部分と遠位側部分を有し、「遠位観察端41」は遠位側部分に備えられていることは明らかである。

(ウ)引用発明の「電荷結合素子(CCD)52」は、「CCDチューブ54の遠位端でレンズ組立体の近位に支持された」ものであるから、「内視鏡10」の先端付近の遠位側部分内に位置しているといえ、また、引用発明の「電荷結合素子(CCD)52」は、「光を物体の画像を表す電気信号に変換する」ものであるから、引用発明の「光を物体の画像を表す電気信号に変換する、CCDチューブ54の遠位端でレンズ組立体の近位に支持された電荷結合素子(CCD)52」は、本願発明の「前記内視鏡デバイスの前記先端付近で前記遠位側部分内に位置する、あるエリアの視覚化を提供する画像センサ」に相当する。

(エ)以上(ア)?(ウ)より、引用発明の「内視鏡10」と、本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「近位側部分、及び先端を備える遠位側部分と、前記内視鏡デバイスの前記先端付近で前記遠位側部分内に位置する、あるエリアの視覚化を提供する画像センサと、内側管腔と、外側管腔と、ハンドピースと、を備え」ている点で一致する。

(オ)引用発明の「長軸18」は、本願発明1の「内視鏡デバイスの軸」に相当する。そして、引用発明の「電荷結合素子(CCD)52」は「CCDチューブ54の遠位端」「に支持され」、「CCDチューブ54」は「ハンドル14に結合し」ており、「内側管90と外側管92」が「長軸18のまわりを回転し」ている場合において、「CCD52及び」「CCDチューブ54は動かない」ことから、引用発明の「内視鏡10」と本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「前記画像センサ及び前記内側管腔が前記ハンドピースに対して固定され、前記外側管腔が前記内視鏡デバイスの軸を中心にして、かつ前記画像センサ及び前記内側管腔に対して回転可能であ」る点で一致する。

(カ)引用発明の「レンズ組立体50」は、「プリズム及びレンズを有している」。そして、引用発明の「レンズ組立体50」が回転しても「電荷結合素子(CCD)52」が固定されていれば、「表示画面8」に表示される「物体の画像」の配向が一定のままであることは明らかであって、「内側管90と外側管92」が「長軸18のまわりを回転し」ている場合において、「CCD52及び」「CCDチューブ54は動かない」ことから、「エポキシによって外側管92の遠位端に接着されたレンズ組立体50」が有する「プリズム及びレンズ」は、「CCD52」に対して回転可能であるといえる。
そうすると、引用発明の「遠位観察端41に、エポキシによって外側管92の遠位端に接着されたレンズ組立体50」が有する「プリズム及びレンズ」は、本願発明1の「前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置」し、「視角を変化させる際に画像の配向が一定のままであるように」、「前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であ」る「プリズム及び遠位側レンズ」に相当する。

(キ)引用発明の「レンズ組立体50」は「レンズホルダを有し」ており、この「レンズホルダ」は、本願発明1の「遠位側レンズホルダ」に相当する。また、引用発明は、「内側管90と外側管92」が「長軸18のまわりを回転し」ている場合において、「CCD52及び」「CCDチューブ54は動か」ないことから、「エポキシによって外側管92の遠位端に接着されたレンズ組立体50」が有する「レンズホルダ」は、「CCD52」に対して回転可能であるといえる。
そうすると、引用発明の「内視鏡10」と本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「前記内視鏡デバイスが」、「遠位側レンズホルダを更に備え、前記遠位側レンズホルダが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であ」る点で共通する。

(ク)引用発明の「CCD52」の「関連する光学的システム」は、通常、対物レンズなどのレンズであって、レンズホルダによって取り付けられるものであるから、本願発明1の「近位側レンズ、及び、近位側レンズホルダ」に相当する。そして、引用発明の「CCD52」の「関連する光学的システム」は、「ハンドル14に結合したCCDチューブ54」に含まれることから、引用発明の「CCD52」の「関連する光学的システム」は、「CCDチューブ54」に固定されているといえる。また、引用発明は、「内側管90と外側管92」が「長軸18のまわりを回転し」ている場合において、「CCD52」の「関連する光学的システム」「は動か」ないことから、「CCD52」の「関連する光学的システム」は、「内側管90と外側管92」に対して相対的回転しているといえる。
そうすると、引用発明の「内視鏡10」と本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「前記内視鏡デバイスが、近位側レンズ、及び、近位側レンズホルダを更に備え」、「前記近位側レンズホルダが、前記内側管腔に固定されると共に、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転し」ている点で共通する。

(ケ)引用発明の「外側管92は、溶接点86によって、外側リング44の遠位端に取り付けられ、内側管90は、エポキシで、回転する環状の内側リング43の内側壁99に取り付けられ、アクチュエータ16は、管90及び92を介して、ハンドル14の遠位端に差し込まれ」ているから、引用発明の「内視鏡10」が「内側管90と外側管92」と、機械的に連絡しているといえる。
また、引用発明の「レンズ組立体50の窓レンズ94は」、「遠位観察端41で」、「内視鏡10の視野方向を決めるための長軸18に対して方向付けられ、露出した遠位表面を保護するために外側管92にはめ込まれ」たものであるから、本願発明1の「前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓」に相当する。
そして、引用発明は、「内側管90と外側管92」が「長軸18のまわりを回転し」ている場合において、「CCD52及び」「CCDチューブ54は動か」ないことから、「エポキシによって外側管92の遠位端に接着されたレンズ組立体50」の「窓レンズ94」は、「CCD52及び」「CCDチューブ54」に対して回転しているといえる。
すると、引用発明の「内視鏡10」と本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し」ている点で一致する。

(コ)引用発明の引用発明の「レンズ組立体50の窓レンズ94は」、「遠位観察端41で」、「内視鏡10の視野方向を決めるための長軸18に対して方向付けられ、露出した遠位表面を保護するために外側管92にはめ込まれ」たものであって、「レンズ組立体50」は、「長軸18に関してゼロ以外の角度に適応した視野の方向などの、軸外方向の視野を有する視野の方向を決定する」ものであるから、「レンズ組立体50」の遠位面は、「長軸18に対してゼロ以外の角度に適応した視野の方向」に延在し、「窓レンズ94」の遠位面は、「レンズ組立体50」の遠位面でもあるから、「窓レンズ94」の遠位面は、「レンズ組立体50」の遠位面が延在する、「長軸18に対してゼロ以外の角度に適応した視野の方向」と同じ方向に延在しているといえる。
そうすると、引用発明の「内視鏡10」と本願発明1の「内視鏡デバイス」とは、「前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在して」いる点で一致する。

イ 以上のことから、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。

(一致点)
「 内視鏡デバイスであって、
近位側部分、及び先端を備える遠位側部分と、
前記内視鏡デバイスの前記先端付近で前記遠位側部分内に位置する、あるエリアの視覚化を提供する画像センサと、
内側管腔と、
外側管腔と、
ハンドピースと、を備え、
前記画像センサ及び前記内側管腔が前記ハンドピースに対して固定され、前記外側管腔が前記内視鏡デバイスの軸を中心にして、かつ前記画像センサ及び前記内側管腔に対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、前記内視鏡デバイスの前記先端付近に位置するプリズム及び遠位側レンズを更に備え、視角を変化させる際に画像の配向が一定のままであるように、前記プリズム及び前記遠位側レンズが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、遠位側レンズホルダを更に備え、前記遠位側レンズホルダが、前記外側管腔に固定されると共に、前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転可能であり、
前記内視鏡デバイスが、近位側レンズ、及び、近位側レンズホルダを更に備え、前記近位側レンズホルダが、前記内側管腔に固定されると共に、前記外側管腔を回転させる際に前記外側管腔に対して相対的に回転し、
前記内視鏡デバイスが、前記外側管腔と機械的に連絡しており、前記内視鏡デバイスの前記先端に位置し、前記外側管腔の最遠位端に連結された外側窓を更に備え、前記外側窓が前記内側管腔及び前記画像センサに対して回転し、
前記プリズム及び前記遠位側レンズの遠位面は、前記内視鏡デバイスの前記軸に対して所定角度をもって延在し、前記外側窓の遠位面は、前記プリズム及び前記遠位側レンズの前記遠位面が延在する前記所定角度と略同一の角度をもって延在している、
内視鏡デバイス。」

(相違点1)遠位側レンズホルダ及び近位側レンズホルダが、本願発明1は、「遠位側レンズホルダ」が、「前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備え」、「前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し」、「前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されて」いるのに対し、引用発明はそのような特定がない点。

(相違点2)本願発明1は、「前記外側管腔が前記ハンドピースと機械的に連絡しており、前記外側管腔が前記ハンドピースとの接合部でばね荷重されて、前記遠位側レンズホルダと前記近位側レンズホルダとの間に一貫した接触を提供することによって、前記近位側レンズ及び前記遠位側レンズ内で一貫した軸方向距離を確保すると共に、前記外側管腔が回転している間の焦点を保持し」ているのに対し、引用発明はそのような特定がない点。

(相違点3)外側窓が、本願発明1は、「前記内視鏡デバイスの前記軸と垂直方向における前記外側窓の長さは、前記内視鏡デバイスの前記軸と前記垂直方向における前記プリズム及び前記遠位側レンズの長さよりも大きい」ものであるのに対し、引用発明の「窓レンズ94」の長さと、「レンズ組立体50」のプリズム及び遠位側レンズの長さとの大小関係が不明である点。

(2)相違点についての判断
上記相違点1について検討する。
引用発明の「CCDチューブ54、CCD52及びレンズ組立体50は、長軸18に沿って整列され」ているこから、引用発明の「CCD52及びその関連する光学的システム含む」「CCDチューブ54」と「レンズ組立体50」とは、何らかの位置決め方法で既に位置決めされていることは明らかである。そうすると、引用発明の「CCD52」の「関連する光学的システム」と「レンズ組立体50」との間も「長軸18」に対して位置決めされているから、引用発明の「CCD52」の「関連する光学的システム」と「レンズ組立体50」との間に、レンズホルダを使用した位置決め方法をさらに適用する動機付けがあるとはいえないから、本願発明1は、引用発明から当業者が容易に想到できたものであるとはいえない。
そして、引用文献2?4においても、相対的に回転するレンズ間を、レンズホルダを使用して位置決めする構成は記載も示唆もされていないから、本願発明1の上記相違点1に係る特定事項は、引用文献2?4に記載された技術事項からも、当業者が容易に想到できたものであるとはいえない。
したがって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用発明及び引用文献2?4に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2 本願発明2?8について
本願発明2?8も、本願発明1の「遠位側レンズホルダ」が、「前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備え」、「前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し」、「前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されて」いる構成と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2?4に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

3 本願発明9?16について
本願発明9?16は、本願発明1?8に対応するシステムの発明であり、本願発明1の「遠位側レンズホルダ」が、「前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備え」、「前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し」、「前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されて」いる構成に対応する構成を備えるものであるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2?4に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

第7 原査定について
本願発明1?16は、上記第6で検討したとおり「遠位側レンズホルダ」が、「前記プリズム及び前記遠位側レンズを前記内視鏡デバイスの前記先端内で位置合わせするためのガイドを備え」、「前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズホルダの遠位端に形成される内側ガイド壁と、前記近位側レンズホルダの近位端に形成される外側ガイド壁とを備え、前記近位側レンズホルダが、前記近位側レンズを前記遠位側レンズに対して位置合わせするためのハウジング及びガイドとして作用し」、「前記遠位側レンズホルダが前記近位側レンズホルダに対して回転可能であるように、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁が、前記遠位側レンズホルダの前記ガイドを係合し、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外径は、前記近位側レンズホルダの前記外側ガイド壁の外径よりも小さく、前記近位側レンズホルダの前記内側ガイド壁の外周面に前記遠位側レンズホルダの近位端の内周面が嵌っており、前記近位側レンズホルダおよび前記遠位側レンズホルダは前記外側管腔内に挿入されて」いるという事項を有しているから、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1?4に基づいて、容易に発明できたものとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第8 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-10-23 
出願番号 特願2016-503145(P2016-503145)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A61B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 樋熊 政一佐藤 秀樹  
特許庁審判長 森 竜介
特許庁審判官 渡戸 正義
福島 浩司
発明の名称 剛結合された画像センサ及び内視鏡の機械的画像回転  
代理人 加藤 公延  
代理人 大島 孝文  
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