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審決分類 |
審判 一部申し立て 2項進歩性 F24F |
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管理番号 | 1358597 |
異議申立番号 | 異議2018-700837 |
総通号数 | 242 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2020-02-28 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2018-10-12 |
確定日 | 2019-11-06 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6317093号発明「ドレンホース接続構造」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第6317093号の明細書及び特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正明細書及び訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項3について訂正することを認める。 特許第6317093号の請求項3に係る特許を取り消す。 |
理由 |
特許第6317093号の請求項3に係る特許は、訂正後の特許請求の範囲の請求項3に記載された事項により特定されるとおりのものである。 これに対して、令和元年7月1日付け取消理由通知書(決定の予告)により取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者は応答しなかった。 そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、本件請求項3に係る特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 ドレンホース接続構造 【技術分野】 【0001】 本発明は、空調機のドレン排水口と、ドレン排水管とにわたって、継手部を介して着脱自在な状態にドレンホースを取り付けてあるドレンホース接続構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のドレンホース接続構造としては、前記継手部は、筒軸芯方向に沿って連通接続自在な一対の継手筒部と、前記一対の継手筒部の夫々の外周面に一体に設けられた鍔状の突き合わせ用フランジ部と、前記一対のフランジ部どうしを突き合わせた状態で前記一対の継手筒部の外周部に外嵌させることで前記一対のフランジ部どうしの離間を阻止する状態に取付自在な係止具とを備えて構成してあるものがある(例えば、特許文献1参照)。 前記係止具は、一対のフランジ部の外周部に沿って囲繞する状態に配置自在な囲繞部材で構成してある。囲繞部材は、円弧状の一対の分割囲繞部材で構成してあり、分割囲繞部材の一端部どうしはヒンジ連結してあり、他端部には、互いに係合連結自在な係合部が設けてある。また、囲繞部材の内周面には、フランジ部の外縁部が内嵌自在な周溝が形成してある。 フランジ部への係止具の取り付けは、フランジ部の外方に囲繞部材を配置すると共に、周溝をフランジ部の外縁部に被せて、両分割囲繞部材が近接するようにヒンジ周りに相対回転させ、係合部どうしを係合させることで囲繞状態に取り付けることができる。 このように、フランジ部の外縁部に周溝が外嵌する状態に係止具を設置してあることで、周溝の溝壁が両フランジ部のフランジ外面を拘束して筒軸芯方向に沿って離間するのを阻止している。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】特開2011-106604号公報(図11?14) 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上述した従来のドレンホース接続構造によれば、一対の継手筒部どうしは、囲繞部材の周溝によって拘束されている両フランジ部を介して接続されているから、両継手筒部材に、例えば、引き離したり径方向にずらす等の異なるベクトルの外力が作用した場合、それによる応力は、拘束されている両フランジ部の局部に集中して作用することになり、破損しやすい問題点がある。 また、破損防止の為にフランジ部や囲繞部材を厚肉にしたり、高強度の素材を使用するとコストアップにつながる新たな問題が生じる。 【0005】 従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、各部材のコストアップを抑制できながら、両継手部材間に異なるベクトルの外力が作用しても応力分散によって健全な接続状態を維持し易いドレンホース接続構造を提供するところにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の第1の特徴構成は、空調機のドレン排水口と、ドレン排水管とにわたって、継手部を介して着脱自在な状態にドレンホースを取り付けてあるドレンホース接続構造であって、前記継手部は、筒軸芯方向に沿って連通接続自在な一対の継手筒部と、前記一対の継手筒部の夫々の外周面に一体に設けられた鍔状の突き合わせ用フランジ部と、前記一対のフランジ部どうしを突き合わせた状態で前記一対の継手筒部の外周部に径方向に沿って係入させることで前記一対のフランジ部どうしの離間を阻止する状態に取付自在な係止具とを備えて構成してあり、前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で、前記継手筒部の外周部に当接して囲繞するように形成してあり、前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、前記フランジ部の外周面が透視自在となる窓部を備えており、前記一対のフランジ部は、その外周面を、前記継手筒部と異なる色彩に仕上げてあるところにある。 【0007】 本発明の第1の特徴構成によれば、係止具は、一対の継手筒部に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で、継手筒部の外周部に当接して囲繞するように形成してあるから、継手部での接続として、係止具は、フランジ部どうしの接続のみならず、継手筒部どうしの接続にも寄与している。 つまり、係止具は、フランジ部どうしの離間阻止を行うと共に、係止具の全長(又はほぼ全長)で継手筒部の外周部に当接して囲繞するから、拘束力をフランジ部と継手筒部とに分散させた状態に取り付けることができる。その結果、両継手部材間に異なるベクトルの外力が作用しても、応力分散によって安定した健全な接続状態を維持し易い。 また、余分な部材補強を行わなくてもよいから、各部材のコストアップを抑制することもできる。 更には、係止具は、継手筒部の外形に沿った形状に構成しやすいから、不必要な凹凸を避け、円形に近いシンプルな外観形状を採用でき、美観性の向上を図ることができる。また、外形がシンプルであるから、例えば、継手部ごと断熱材を巻いて保温を図る等の付随作業も実施し易くなる。 【0008】 【0009】 しかも、本発明の第1の特徴構成によれば、窓部を設けてあるから、一対のフランジ部どうしの接続状態が、窓部を通して目視確認することができる。更には、そのフランジ部は、継手筒部と異なる色彩に仕上げてあるから、フランジ部とその周囲との色彩の差によって、より明確にフランジ部どうしの接続状態を目視確認することができる。 従って、継手部においてフランジ部どうしが確実に当接した良好な接続状態を一目瞭然に認識でき、漏水のない継手部を形成できる。 【0010】 本発明の第2の特徴構成は、前記一対の継手筒部は、透明に形成してあるところにある。 【0011】 本発明の第2の特徴構成によれば、継手部の内部を外部から簡単に透視でき、管内の流体の流通状況を認識することができる。従って、メンテナンス性の向上を図ることができる。 本発明の第3の特徴構成は、空調機のドレン排水口と、ドレン排水管とにわたって、継手部を介して着脱自在な状態にドレンホースを取り付けてあるドレンホース接続構造であって、前記継手部は、筒軸芯方向に沿って連通接続自在な一対の継手筒部と、前記一対の継手筒部の夫々の外周面に一体に設けられた鍔状の突き合わせ用フランジ部と、前記一対のフランジ部どうしを突き合わせた状態で前記一対の継手筒部の外周部に径方向に沿って係入させることで前記一対のフランジ部どうしの離間を阻止する状態に取付自在な係止具とを備えて構成してあり、前記一対の継手筒部のうちの一方である第1継手部材の一方側部分に、前記ドレン排水口または前記ドレン排水管が接続されており、前記一対の継手筒部のうちの他方である第2継手部材の他方側部分に、前記ドレンホースが接続されており、各前記フランジ部は、前記一対の継手筒部の夫々の外周面のうち、前記第1継手部材の他方側部分及び前記第2継手部材の一方側部分に一体に設けられており、前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で、前記継手筒部の外周部に当接して囲繞するように形成してあり、前記一対の継手筒部は、透明に形成してあるところにある。 【図面の簡単な説明】 【0012】 【図1】ドレンホース接続構造を示す側面図 【図2】継手部の接続状態を示す斜視図 【図3】継手部の接続状態を示す斜視図 【図4】継手部の接続状態を示す斜視図 【図5】継手部の接続状態を示す断面図 【図6】継手部に閉塞用キャップを取り付けた状態を示す斜視図 【図7】継手部に閉塞用キャップを取り付けた状態を示す断面図 【発明を実施するための形態】 【0013】 以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0014】 図1は、本発明のドレンホース接続構造の一実施形態を、天井内に設置したドレン配管Dに採用してある例を示している。 【0015】 ドレン配管Dは、天井内に設置された例えばファンコイルユニット等の空調機Kと、排水勾配をつけて設置されたドレン排水管1とにわたって設けてあり、空調機Kから発生するドレン水Wを、ドレン排水管1に送れるように構成してある。 【0016】 空調機Kは、内部にドレンアップポンプK1が設けてあり、このドレンアップポンプK1を駆動させることで、内部に発生したドレン水Wを、ドレン排水口K2を通してドレン配管Dからドレン排水管1に排出できるように構成されている。 【0017】 ドレン排水管1は、ドレン配管D側の端部である基端部1aを、前記ドレン排水口K2より若干量、高い位置に配置してあり、先端部1b側にかけて下り勾配となるように設置されている。 従って、空調機KのドレンアップポンプK1でドレン排水管1に送られてきたドレン水Wは、下り勾配に沿って先端部1b側に自然流下して排出される。 【0018】 ドレン排水口K2とドレン配管D、及び、ドレン配管Dとドレン排水管1は、それぞれ継手部2を介して着脱自在に連通接続されている。 ドレン配管Dは、上下反転「U」字形状に屈曲させたドレンホース3の両端に、それぞれ継手部2を備えて構成してある。上下反転「U」字形状に形成してあることで水封を構成し、ドレン排水管1から空調機Kへのドレン水の逆流を防止している。 【0019】 ドレンホース3は、内外二重構造に形成してあり、内層のホース部3Aと、外層の断熱材部3Bとから構成されている。 ホース部3Aは、例えば、繊維補強が施されて耐圧性に優れた合成樹脂製ホースとして構成されている。 断熱材部3Bは、独立気泡の高発泡ゴムで形成してあり、防露性能に優れている。 【0020】 継手部2は、合成樹脂によって形成してあり、図2?5に示すように、筒軸芯X方向に沿って連通接続自在な第1継手部材(継手筒部に相当)4と第2継手部材(継手筒部に相当)5と、それら一対の第1・第2継手部材4、5にわたって係止させることで、互いの接続状態を維持させるファスナー(係止具に相当)6とを設けて構成してある。 【0021】 第1継手部材4は、透明の合成樹脂によって形成してあり、図5に示すように、筒軸芯X方向での一端側には、ドレン排水口K2(又は、ドレン排水管1)を内嵌接続自在な第1接続部4aを備え、筒軸芯X方向での他端側には、第2継手部材5を内嵌接続自在な第2接続部4bを備えて構成してある。 尚、当該実施形態においては、ドレン排水管1と接続される第1継手部材4に限っては、第1接続部4aは、筒軸芯Xが屈曲するエルボ管として構成されている。 また、第2接続部4bの他端側の端縁部には、径方向の外方へ突出する鍔状のフランジ部f4が全周にわたって一体に設けられている。尚、フランジ部f4の先端面(外周面に相当)f4aは、例えば、黄色等、目視確認しやすい色彩に着色されている。この着色は、塗料の塗布や、着色テープの塗布等、公知の各種着色方法によって実施することができる。 また、第2接続部4bの筒軸芯X方向での中間部には、全周にわたってリブrが一体に形成してあり、このリブrは、前記フランジ部f4と共に、第1継手部材4の補強作用を叶えている。 【0022】 第2継手部材5は、透明の合成樹脂によって形成してあり、図5に示すように、筒軸芯X方向での一端側には、第1継手部材4の第2接続部4bに内嵌接続自在な第3接続部5aを備え、筒軸芯X方向での他端側には、ホース部3Aを嵌合接続自在な第4接続部5bを備えて構成してある。 また、第3接続部5aの外周面には、複数条の周溝mが形成してあり、それらの周溝mには、それぞれオーリングnが嵌合してあり、第2接続部4bと第3接続部5aとの嵌合面に介在することで継手部2の密閉性の向上を図っている。 第3接続部5aの第4接続部5b側の部分には、径方向の外方へ突出する鍔状のフランジ部f5が全周にわたって一体に設けられている。尚、フランジ部f5の先端面(外周面に相当)f5aは、前記フランジ部f4と同様に着色されている。 そして、第3接続部5aを、第1継手部材4の第2接続部4b内に挿入して、両フランジ部f4,f5どうしを当接させることで、第1継手部材4と第2継手部材5との所定の接続位置になる。 【0023】 尚、当該実施形態においては、ドレン配管Dの両端に備えた継手部2の内、空調機K側(上流側)に配置されている継手部2においては、第2継手部材5が、筒軸芯Xが屈曲するエルボ管として構成され、両継手部2の内、ドレン排水管1側(下流側)に配置されている継手部2においては、第1継手部材4が同様にエルボ管として構成されている(図1参照)。 【0024】 ファスナー6は、弾性変形自在な合成樹脂製で、赤色に着色してある。図3、図4に示すように、前記所定の接続位置になるように嵌合した第1継手部材4と第2継手部材5との一対のフランジ部f4,f5の周囲に、筒径方向に沿って係入させることで一対のフランジ部f4,f5どうしの離間を阻止する状態に取り付けることができる。 【0025】 具体的には、ファスナー6は、筒軸芯X方向視による断面形状が「C」形状となるように形成した一対のファスナー本体6Aと、一対のファスナー本体6Aどうしを、筒軸芯方向に所定の間隔を明けて一体に連結する複数の連結体6Bとを備えて構成してある。 ファスナー6における断面「C」形状の先端間の開口7が、第1、第2継手部材4,5に対する係入口となる。 【0026】 一対のファスナー本体6Aは、前記所定の接続位置にある第1継手部材4と第2継手部材5との一対のフランジ部f4,f5の外フランジ面f4b,f5bにそれぞれ当接する離間距離をあけて形成してあると共に、全長又はほぼ全長において内周面が、第1継手部材4と第2継手部材5の外周面に当接して囲繞できるように構成されている。 【0027】 連結体6Bは、ファスナー本体6Aの全長での両端部と、中央部との3箇所で、両ファスナー本体6Aどうしを繋いでいる。 また、ファスナー本体6Aの両端部に設けてある両連結体6Bは、前記開口7に面する両内周面6Baが、外径側ほど離間する傾斜面として構成してあり、ファスナー6を両継手部材4,5の周囲に筒径方向に沿って係入させる時に、ファスナー6の拡径方向への弾性変形をスムースにできるようにするガイド面として構成してある。 従って、両継手部材4,5どうしを嵌合させて前記所定の接続位置にした状態で、ファスナー6を、両フランジ部f4,f5の外周面に開口7が向く状態で配置して、径方向に近接させながら係入させると、ガイド面どうしが離間する拡径状態に弾性変形し、最大径の部分を乗り越えると、弾性復元力の作用で係入が深まり、両ファスナー本体6Aが、両フランジ部f4,f5の両脇に位置する状態に係止させることができる。 この状態においては、両継手部材4,5どうしは、ファスナー6によって離間するのが阻止されたロック状態となる。 また、両継手部材4,5どうしを外す場合は、上述と反対の手順でファスナー6の係止を解除することで、簡単に実施することができる。 【0028】 また、両ファスナー本体6Aと各連結体6Bとで囲まれた部分は、窓部6Cとして構成され、前記所定の接続位置にある両フランジ部f4,f5の先端面f4a,f5aを、この窓部6Cを通して目視確認できる。 従って、窓部6Cが設けてあることで、各接続状態が正常な状態であることを目視によってチェックすることができる。 その際、フランジ部f4,f5の色と、ファスナー6の色と、更には、両継手部材4,5の色とをそれぞれ異なるように設定してあることで、それぞれの部品の判別がし易くなり、接続状況の確認をより明確に行うことが可能となっている。 【0029】 本実施形態のドレンホース接続構造によれば、ファスナー6による拘束力を、両フランジ部f4,f5と両継手部材4,5とに分散させた状態に継手部2を構成できるから、経済的に且つ安定的に健全な接続状態を維持し易くなる。 また、継手部2は、不必要な凹凸を避け、円形に近いシンプルな外観形状を採用でき、美観性の向上を図ることができる。 更には、継手部2の外周部に断熱材を巻いて保温を図る等の付随作業も実施し易くなる。 そして、上述したとおり、両フランジ部f4,f5どうしの当接状態を外から確認しやすくしたことで、継手部2の連結状態をより確実なものとすることができる。 【0030】 〔別実施形態〕 以下に他の実施の形態を説明する。 【0031】 〈1〉 係止具6は、先の実施形態で説明したファスナーに限るものではなく、材質や形状の変更も可能である。 例えば、材質に関しては、合成樹脂製に替えて、金属製であってもよい。 また、形状に関しては、必ずしも、窓部6Cを備えてなくてもよく、また、色彩に関しては、継手筒部4,5と同じ色彩に仕上げてあってもよい。 要するに、一対の継手筒部4,5に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で継手筒部4,5の外周部に当接して囲繞し、一対のフランジ部f4,f5どうしの離間を阻止するように構成してあればよく、それらを含めて係止具6と総称する。 【0032】 〈2〉 継手筒部4,5は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、材質や形状の変更も可能である。 例えば、材質に関しては、透明な合成樹脂に限るものではなく、不透明な合成樹脂であったり、金属製であってもよい。 また、形状に関しては、ドレン排水管1やドレン排水口K2やドレンホース3との接続部は、内嵌、外嵌、ネジ嵌合等、何れの方式で接続するものであってもよい。また、先の実施形態で説明したリブrは、必ずしも備えておかなくてもよい。 【0033】 〈3〉 当該ドレンホース接続構造においては、ドレン排水管1、ドレンホース3を対象とした気密試験を行う際、より簡単に実施することができる。 その方法の一例を示すと、空調機K側の継手部2において、第1継手部材4を取り外して、その跡に、図6、図7に示すように、閉塞用キャップ8を取り付けて、係止具6を係止させることで、ドレンホース3の一端を簡単に且つ確実に閉塞することができ、ドレン排水管1側から管内を加圧することで、気密試験を実施することができる。 因みに、閉塞用キャップ8は、第1継手部材4の第1接続部4aに相当する部分が閉塞された構造であり、第1継手部材4の場合と同様に、第2継手部材5と簡単に接続して管端部の閉塞を図ることができる。 【0034】 尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。 【符号の説明】 【0035】 1 ドレン排水管 2 継手部 3 ドレンホース 4 第1継手部材(継手筒部に相当) 5 第2継手部材(継手筒部に相当) 6 ファスナー(係止具に相当) 6C 窓部 f4 フランジ部 f4a 先端面(フランジ部の外周面に相当) f5 フランジ部 f5a 先端面(フランジ部の外周面に相当) K 空調機 K2 ドレン排水口 X 筒軸芯 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 空調機のドレン排水口と、ドレン排水管とにわたって、継手部を介して着脱自在な状態にドレンホースを取り付けてあるドレンホース接続構造であって、 前記継手部は、筒軸芯方向に沿って連通接続自在な一対の継手筒部と、前記一対の継手筒部の夫々の外周面に一体に設けられた鍔状の突き合わせ用フランジ部と、前記一対のフランジ部どうしを突き合わせた状態で前記一対の継手筒部の外周部に径方向に沿って係入させることで前記一対のフランジ部どうしの離間を阻止する状態に取付自在な係止具とを備えて構成してあり、 前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で、前記継手筒部の外周部に当接して囲繞するように形成してあり、 前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、前記フランジ部の外周面が透視自在となる窓部を備えており、 前記一対のフランジ部は、その外周面を、前記継手筒部と異なる色彩に仕上げてあるドレンホース接続構造。 【請求項2】 前記一対の継手筒部は、透明に形成してある請求項1に記載のドレンホース接続構造。 【請求項3】 空調機のドレン排水口と、ドレン排水管とにわたって、継手部を介して着脱自在な状態にドレンホースを取り付けてあるドレンホース接続構造であって、 前記継手部は、筒軸芯方向に沿って連通接続自在な一対の継手筒部と、前記一対の継手筒部の夫々の外周面に一体に設けられた鍔状の突き合わせ用フランジ部と、前記一対のフランジ部どうしを突き合わせた状態で前記一対の継手筒部の外周部に径方向に沿って係入させることで前記一対のフランジ部どうしの離間を阻止する状態に取付自在な係止具とを備えて構成してあり、 前記一対の継手筒部のうちの一方である第1継手部材の一方側部分に、前記ドレン排水口または前記ドレン排水管が接続されており、 前記一対の継手筒部のうちの他方である第2継手部材の他方側部分に、前記ドレンホースが接続されており、 各前記フランジ部は、前記一対の継手筒部の夫々の外周面のうち、前記第1継手部材の他方側部分及び前記第2継手部材の一方側部分に一体に設けられており、 前記係止具は、前記一対の継手筒部に係止させた状態で、その全長又はほぼ全長で、前記継手筒部の外周部に当接して囲繞するように形成してあり、 前記一対の継手筒部は、透明に形成してあるドレンホース接続構造。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2019-09-27 |
出願番号 | 特願2013-248147(P2013-248147) |
審決分類 |
P
1
652・
121-
ZAA
(F24F)
|
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 河内 誠 |
特許庁審判長 |
松下 聡 |
特許庁審判官 |
窪田 治彦 大屋 静男 |
登録日 | 2018-04-06 |
登録番号 | 特許第6317093号(P6317093) |
権利者 | ゼンシン株式会社 株式会社竹中工務店 |
発明の名称 | ドレンホース接続構造 |
代理人 | 特許業務法人R&C |
代理人 | 特許業務法人R&C |
代理人 | 特許業務法人R&C |