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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  B01J
審判 全部申し立て 2項進歩性  B01J
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  B01J
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  B01J
管理番号 1362331
異議申立番号 異議2018-701071  
総通号数 246 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2020-06-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-12-28 
確定日 2020-03-09 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6351505号発明「吸水性樹脂、吸収体及び吸収性物品」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6351505号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-6〕、〔7-9〕について訂正することを認める。 特許第6351505号の請求項1ないし9に係る特許を取り消す。 
理由 特許第6351505号の特許請求の範囲について令和1年5月29日付けでなされた訂正請求による訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するので、訂正後の請求項〔1-6〕、〔7-9〕について訂正することを認める。
上記より、特許第6351505号の請求項1ないし9に係る特許は、令和1年5月29日付けでなされた訂正請求により訂正された特許請求の範囲の請求項1ないし9に記載の事項により特定されるものである。
これに対して、令和1年10月30日付けで取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者からは応答がなかった。
そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、本件請求項1ないし9に係る特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性エチレン性不飽和単量体を、炭化水素分散媒中で、ラジカル重合開始剤を用いて逆相懸濁重合を行って得られる吸水性樹脂であって、下記(1)?(4)の特性を備えていることを特徴とする吸水性樹脂:
(1)生理食塩水保水能が38?50g/gであること、
(2)4.14kPa荷重下での生理食塩水吸水能が21?30mL/gであること、
(3)50倍膨潤時ゲルのtanδが2.23×10^(-2)?2.80×10^(-2)であること、
(4)中位粒子径が200?600μmであること。
【請求項2】
前記水溶性エチレン性不飽和単量体が、(メタ)アクリル酸及びその塩、(メタ)アクリルアミド、並びにN,N-ジメチルアクリルアミドよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の吸水性樹脂。
【請求項3】
吸水性樹脂が内部架橋剤及び後架橋剤により架橋されてなる、請求項1又は2に記載の吸水性樹脂。
【請求項4】
内部架橋剤及び後架橋剤が、ポリグリシジル化合物である、請求項3に記載の吸水性樹脂。
【請求項5】
請求項1?4のいずれかに記載の吸水性樹脂と親水性繊維を含む吸収体。
【請求項6】
請求項5に記載の吸収体を、液体透過性シートと液体不透過性シートとの間に保持してなる吸収性物品。
【請求項7】
吸水性樹脂の製造方法であって、
吸水性樹脂が、下記(1)?(4)の特性を備えるものであり、
(1)生理食塩水保水能が38?50g/gであること、
(2)4.14kPa荷重下での生理食塩水吸水能が21?30mL/gであること、
(3)50倍膨潤時ゲルのtanδが2.23×10^(-2)?2.80×10^(-2)であること、
(4)中位粒子径が200?600μmであること、
且つ、下記第1工程及び第2工程を含む、
炭化水素分散媒中で、ラジカル重合開始剤及び内部架橋剤存在下で水溶性エチレン性不飽和単量体の逆相懸濁重合を行う第1工程、
前記第1工程で得られた懸濁重合粒子を後架橋剤によって架橋させる第2工程、
ここで、第1工程における内部架橋剤の使用量が、重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体1モル当たり、0.000030?0.000080モルであり、
第2工程において、後架橋剤の使用量が、重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体1モル当たり、0.00044?0.00076モルであり、且つ、後架橋剤が、水溶液、親水性有機溶媒の溶液、又は水と親水性有機溶媒の混合溶媒の溶液として使用される、
ことを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記水溶性エチレン性不飽和単量体が、(メタ)アクリル酸及びその塩、(メタ)アクリルアミド、並びにN,N-ジメチルアクリルアミドよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項7に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項9】
内部架橋剤及び後架橋剤が、ポリグリシジル化合物である、請求項7または8に記載の吸水性樹脂の製造方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2020-01-29 
出願番号 特願2014-534248(P2014-534248)
審決分類 P 1 651・ 536- ZAA (B01J)
P 1 651・ 113- ZAA (B01J)
P 1 651・ 537- ZAA (B01J)
P 1 651・ 121- ZAA (B01J)
最終処分 取消  
前審関与審査官 松村 真里  
特許庁審判長 菊地 則義
特許庁審判官 金 公彦
豊永 茂弘
登録日 2018-06-15 
登録番号 特許第6351505号(P6351505)
権利者 住友精化株式会社
発明の名称 吸水性樹脂、吸収体及び吸収性物品  
代理人 特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK  
代理人 立花 顕治  
代理人 水谷 馨也  
代理人 山田 威一郎  
代理人 松井 宏記  
代理人 立花 顕治  
代理人 田中 順也  
代理人 松井 宏記  
代理人 山田 威一郎  
代理人 水谷 馨也  
代理人 田中 順也  

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