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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F01D
管理番号 1363685
審判番号 不服2019-7263  
総通号数 248 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-08-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-06-03 
確定日 2020-06-22 
事件の表示 特願2014-210348「ガスタービンノズルの後縁フィレット」拒絶査定不服審判事件〔平成27年4月27日出願公開、特開2015-81601〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年10月15日(パリ条約による優先権主張2013年(平成25年)10月23日(US)アメリカ合衆国)の出願であって、平成30年7月20日付け(発送日:平成30年7月31日)で拒絶理由が通知され、平成30年10月30日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成31年3月19日付け(発送日:平成31年3月26日)で拒絶査定がされ、これに対して令和元年6月3日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、その審判の請求と同時に手続補正書が提出されたものである。

第2 令和元年6月3日付けの手続補正についての補正の却下の決定

〔補正の却下の決定の結論〕
令和元年6月3日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

〔理由〕
1 本件補正発明
本件補正は、特許請求の範囲の請求項1について、本件補正前(平成30年10月30日の手続補正書)の請求項1に、
「【請求項1】
内側プラットフォーム(32)を有する弓状の内側端部壁(30)と、
前記内側プラットフォーム(32)から弓状の外側端部壁(26)に向かって外向きに延在するエーロフォイル本体(12)であって、前記エーロフォイル本体(12)の前縁(14)と後縁(16)の間に延在する対向する加圧側壁(22)と、吸気側壁(24)と、
を含み、
前記内側プラットフォーム(32)へと融合する第1の内側フィレット(50)を含み、
前記第1の内側フィレット(50)が特定の高さ(d1)を有し、
前記エーロフォイル本体(12)の前記後縁(16)において前記内側プラットフォーム(32)へと融合する第1の後縁フィレット(60)を含み、前記第1の後縁フィレット(60)が、前記第1の内側フィレット(50)の高さ(d1)より大きな高さ(d2)を有するエーロフォイル本体(12)とを備え、
前記第1の内側フィレット(50)が、前記エーロフォイル本体(12)の周辺に沿って延在し、前記エーロフォイル本体(12)の前記後縁(16)において前記第1の後縁フィレット(60)に接続されることで、前記第1の後縁フィレット(60)が前記第1の内側フィレット(50)の対向する端部の間に配設される、
ガスタービンエンジンのノズル部分(10)。」
とあったものを、
「【請求項1】
内側プラットフォーム(32)を有する弓状の内側端部壁(30)と、
前記内側プラットフォーム(32)から弓状の外側端部壁(26)に向かって外向きに延在するエーロフォイル本体(12)であって、前記エーロフォイル本体(12)の前縁(14)と後縁(16)の間に延在する対向する加圧側壁(22)と、吸気側壁(24)と、
を含み、
前記内側プラットフォーム(32)へと融合する第1の内側フィレット(50)を含み、
前記エーロフォイル本体(12)の周辺全体に沿って延在する前記第1の内側フィレット(50)が特定の高さ(d1)を有し、
前記エーロフォイル本体(12)の前記後縁(16)において前記内側プラットフォーム(32)へと融合する第1の後縁フィレット(60)を含み、前記第1の後縁フィレット(60)が、前記第1の内側フィレット(50)の高さ(d1)より大きな高さ(d2)を有するエーロフォイル本体(12)とを備え、
前記第1の内側フィレット(50)が、前記エーロフォイル本体(12)の前記後縁(16)において前記第1の後縁フィレット(60)に接続されることで、前記第1の後縁フィレット(60)が前記第1の内側フィレット(50)の対向する端部の間に配設される、
ガスタービンエンジンのノズル部分(10)。」
と補正することを含むものである(下線は補正箇所を示すために請求人が付した。)。
上記補正は、第1の内側フィレット(50)について「前記エーロフォイル本体(12)の周辺全体に沿って延在する」との限定を付したものであり、かつ、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の請求項1に記載される発明(以下「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)否かについて検討する。

2 引用文献、引用発明
原査定の拒絶の理由において引用され、本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特許第5297228号公報(以下「引用文献」という。)には、「ガスタービン翼及びガスタービン」に関して、図面(特に、図2ないし5を参照。)と共に次の事項が記載されている。なお、下線は当審で付与したものである。

(1) 「【0021】
本発明に係る一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るタービン静翼(タービン翼)1及びタービン動翼(タービン翼)2は、軸線O方向に沿ってタービン3内に交互に多段に配されている。タービン3は、圧縮空気を生成する圧縮機5と、圧縮機5から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する燃焼器6とともに、ガスタービン7内に配されている。」

(2) 「【0023】
タービン静翼1は、図2及び図3に示すように、前縁8及び後縁10を結ぶ翼弦Cに対して凸面状の背面部11と凹面状の腹面部12とが配された翼本体13と、翼本体13の端部が接続された翼端壁15と、翼端壁15と翼本体13との接続部COの周囲を覆うフィレット16と、を備えている。
【0024】
翼本体13は、軸線Oを中心軸とする翼端壁15の周方向に所定の間隔で離間して、かつ、隣接する翼本体13の背面部11側と腹面部12側とが対向するようにして複数配されている。そして、隣接する翼本体13間を主流が通過するようになっている。背面部11及び腹面部12は、所定の形状に成形されている。
【0025】
ここで、翼高さ方向を高さ方向H、翼幅方向を幅方向Wとしたとき、図4に示すように、腹面部12側に配されたフィレット16には、前縁8におけるフィレット16の高さ及び幅の2倍以上に高さ方向H及び幅方向Wに接続部COに対して各々突出した頂部17が配されている。
【0026】
この頂部17の中心は、前縁8の位置を基準として、前縁8から後縁10までの軸方向コード長Lの20%(図中L1線で示す。)から80%(図中L2線で示す。)の範囲内に配されている。頂部17と前縁8及び後縁10のフィレット16とをつなぐように、前縁8側及び後縁10側から頂部17に向かって高さ方向H及び幅方向Wに漸次広がる拡大部18が、フィレット16に配されている。
【0027】
また、翼本体13の後縁10に配されたフィレット16には、後縁10の翼厚の2倍以上、好ましくは2倍以上の長さで後縁10からさらに後方に延びる延部20が配されている。
【0028】
さらに、図5に示すように、背面部11側のフィレット16には、前縁8におけるフィレット16の高さ及び幅の50%以下に高さ方向H及び幅方向Wに各々減少した縮小部21が配されている。縮小部21の中心は、前縁8の位置を基準として、前縁8から隣接する他の翼本体13との間のスロート位置Sまでの軸方向コード長L’の20%(図中L3線で示す。)から80%(図中L4線で示す。)の範囲内に配されている。」

(3) タービン翼に関する技術常識から、内側の翼端壁15は内側プラットフォームを有しているといえる。そして、上記(2)(段落【0023】を参照。)並びに図2、4及び5の図示内容から、フィレット16及び延部20は内側プラットフォームへと融合しているといえる。

(4) 上記(2)(段落【0023】を参照。)及び図2ないし5の図示内容から、フィレット16は、翼本体13の周辺全体に沿って延在しているといえる。

(5) 上記(2)(段落【0025】及び【0028】を参照。)から、前縁8におけるフィレット16は高さを有していることがわかり、図4及び5の図示内容から、フィレット16のうち拡大部18、縮小部21及び延部20以外の部分の高さは、前縁8のフィレット16高さと同じであることが看取でき、さらに、技術常識を踏まえれば「特定の」(例えば設計上、特に定められた)高さであるといえる。すなわち、フィレット16は、特定の高さを有しているといえる。

(6) 図4及び5の図示内容から、延部20の高さは、フィレット16の高さよりも大きいことが看取できる。

(7) 上記(2)及び図2ないし5の図示内容から、翼本体13の後縁10に配されたフィレット16には延部20が配されており、当該延部20に係る構成は、当該延部20が前記フィレット16の対向する端部の間に配設されているといえる。

上記記載事項及び認定事項並びに図面の図示内容からみて、引用文献には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

〔引用発明〕
「内側プラットフォームを有する内側の翼端壁15と、
内側プラットフォームから外側の翼端壁15に向かって外向きに延在する翼本体13であって、前記翼本体13の前縁8と後縁10の間に延在する対向する腹面部12と、背面部11と、
を含み、
前記内側プラットフォームへと融合するフィレット16を含み、
前記翼本体13の周辺全体に沿って延在する前記フィレット16が特定の高さを有し、
前記翼本体13の前記後縁10において前記内側プラットフォームへと融合する延部20を含み、前記延部20が、前記フィレット16の高さより大きな高さを有する翼本体13とを備え、
前記フィレット16が、前記翼本体13の前記後縁10において前記延部20に接続されることで、前記延部20が前記フィレット16の対向する端部の間に配設される、
ガスタービン7のタービン静翼1。」

3 対比・判断
本件補正発明と引用発明とを対比すると、引用発明における「内側の翼端壁15」は、その機能、構成又は技術的意義からみて本件補正発明における「内側端部壁(30)」に相当し、以下同様に、「外側の翼端壁15」は「外側端部壁(26)」に、「翼本体13」は「エーロフォイル本体(12)」に、「前縁8」は「前縁(14)」に、「後縁10」は「後縁(16)」に、「腹面部12」は「加圧側壁(22)」に、「背面部11」は「吸気側壁(24)」に、「フィレット16」は「第1の内側フィレット(50)」に、「延部20」は「第1の後縁フィレット(60)」に、「タービン静翼1」は「ノズル部分(10)」に、それぞれ相当する。

よって、両者の一致点及び相違点は、次のとおりである。
〔一致点〕
「内側プラットフォームを有する内側端部壁と、
前記内側プラットフォームから外側端部壁に向かって外向きに延在するエーロフォイル本体であって、前記エーロフォイル本体の前縁と後縁の間に延在する対向する加圧側壁と、吸気側壁と、
を含み、
前記内側プラットフォームへと融合する第1の内側フィレットを含み、
前記エーロフォイル本体の周辺全体に沿って延在する前記第1の内側フィレットが特定の高さを有し、
前記エーロフォイル本体の前記後縁において前記内側プラットフォームへと融合する第1の後縁フィレットを含み、前記第1の後縁フィレットが、前記第1の内側フィレットの高さより大きな高さを有するエーロフォイル本体とを備え、
前記第1の内側フィレットが、前記エーロフォイル本体の前記後縁において前記第1の後縁フィレットに接続されることで、前記第1の後縁フィレットが前記第1の内側フィレットの対向する端部の間に配設される、
ガスタービンエンジンのノズル部分。」

〔相違点1〕
内側端部壁及び外側端部壁に関して、本件補正発明においては、「弓状の」内側端部壁(30)、及び、「弓状の」外側端部壁(26)であるのに対して、引用発明においては、内側の翼端壁15及び外側の翼端壁15が「弓状」であるか否か不明な点。

上記相違点1について検討する。
タービン翼の内側の翼端壁及び外側の翼端壁を弓状とすることは、本願の優先日前に周知の技術である(以下「周知技術」という。例えば、特開昭63-212704号公報(原査定における引用文献2)の図2及び5、特開2006-342804号公報の段落【0009】及び図1を参照。)。
したがって、上記相違点1に係る本件補正発明の発明特定事項は、引用発明において周知技術を参酌することにより、当業者が容易になし得たものである。

そして、本件補正発明は全体としてみても、引用発明及び周知技術から予測し得ない格別な効果を奏するものではない。

したがって、本件補正発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4 むすび
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。

第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし17に係る発明は、平成30年10月30日付けの手続補正により補正がされた特許請求の範囲の請求項1ないし17に記載されたとおりのものであると認められるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、前記「第2〔理由〕1」に補正前の請求項1として記載したとおりのものである。

2 原査定の拒絶の理由の概要
原査定の拒絶の理由の概要は、次のとおりである。

1.(新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。

2.(進歩性)本願の下記の請求項に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

●理由1(新規性)及び理由2(進歩性)について
・請求項1、9及び10に対して:引用文献等1

●理由2(進歩性)について
・請求項2及び3に対して:引用文献等1ないし3
・請求項4ないし8に対して:引用文献等1及び4
・請求項11ないし17に対して:引用文献1ないし4

引用文献等一覧
1.特許第5297228号公報
2.特開昭63-212704号公報(周知技術を示す文献)
3.特開2004-263679号公報(周知技術を示す文献)
4.特開平10-103002号公報

3 引用文献
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1(特許第5297228号公報)の記載事項及び引用発明は、前記「第2〔理由〕2」に記載したとおりである。

4 当審の判断
本願発明は、前記「第2〔理由〕」で検討した本件補正発明から、第1の内側フィレット(50)について「前記エーロフォイル本体(12)の周辺全体に沿って延在する」との限定を省いたものである。
そうしてみると、本願発明の発明特定事項をすべて含んだ本件補正発明が、前記「第2〔理由〕3」に記載したとおり、引用発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

5 まとめ
したがって、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第4 請求人の主張について
請求人は審判請求書において次のように主張している。
「理由1、2について
当該審判請求書と同時に提出いたしました手続補正書に記載されておりますように、本願補正発明では、エーロフォイル本体(12)の周辺に沿って延在する第1の内側フィレット(50)が特定の高さ(d1)を有するという特徴を備えます。
本願発明の上記特徴により、特定の部分に応力が集中し、プラットフォームへのその接続部において後縁部分に対してノズル部分の寿命を有意に縮める恐れのある望ましくない問題が発生することを防止します。
イン世湯文献1(審決注:「引用文献1」の誤記と認める。)の第0003段落に『翼端壁近傍では、図8(a)に示すように、一のタービン翼100の腹面部101側から隣接するタービン翼102の背面部103側に向かう、いわゆるクロスフローCFが発生する。このクロスフローCFが背面部103に衝突することによって、図8(b)に示すように、背面部103においていわゆる巻き上がりVも発生する。これらは損失となってタービン性能を低下させるため、これらを低減させるとともに、クロスフローや巻き上がりに伴って発生する二次流れ損失を低減させる必要がある。』と説明されておりますように、引用文献1は、クロスフローや巻き上がりに伴って発生する二次流れ損失を低減させることを目的とする発明であります。
そして、引用文献1の第0008、0012段落に『この発明は、フィレットに配された頂部によって、翼端壁近傍における腹面部側の圧力を低減して、背面部側との圧力差を小さくすることができる。そのため、クロスフローを抑えて背面部とクロスフローとの衝突による背面部翼端壁近傍の巻き上がりを抑えることができ、これにより二次流れによる損失を抑えることができる。』、『この発明は、フィレットに配された縮小部によって、翼端壁近傍における背面部側の圧力を増大して、背面部側との圧力差を小さくすることができる。そのため、クロスフローを抑えて背面部とクロスフローとの衝突による背面部翼端壁近傍の巻き上がりを抑えることができ、これにより二次流れによる損失をさらに抑えることができる。』と説明されておりますように、引用文献1の発明では、フィレットに配された頂部17と縮小部21により、クロスフローや巻き上がりが発生することを低減します。
引用文献1のフィレットを本願発明のように、『エーロフォイル本体(12)の周辺に沿って延在する第1の内側フィレット(50)が特定の高さ(d1)を有する』ように変更することは引用文献1の発明の目的に反するものであります。
このため、引用文献2-4を含む公知技術を引用文献1に組み合わせて本願発明に到達することは、引用文献1の当業者にとって困難であったと思料致します。
また引用文献1の発明は、タービン翼の周辺に沿って様々な高さのフィレットを採用しておりますので、特定の部分に応力が集中し、プラットフォームへのその接続部において後縁部分に対してノズル部分の寿命を有意に縮める恐れのある望ましくない問題が発生することを防止しません。」
しかしながら、日本語において「特定」は、「特にそれと指定すること。特に定められていること。」(広辞苑第六版)を意味し、「同じ。一定の。」とは異なる。
そして、引用文献のフィレット16が特定の高さを有していることは、上記「第2 2 (5)」で述べたとおりである。
よって、請求人の上記主張は採用できない。

第5 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2020-01-22 
結審通知日 2020-01-24 
審決日 2020-02-04 
出願番号 特願2014-210348(P2014-210348)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (F01D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 西中村 健一  
特許庁審判長 水野 治彦
特許庁審判官 金澤 俊郎
鈴木 充
発明の名称 ガスタービンノズルの後縁フィレット  
代理人 小倉 博  

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