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審決分類 審判 一部申し立て 1項3号刊行物記載  B65G
審判 一部申し立て 2項進歩性  B65G
審判 一部申し立て ただし書き1号特許請求の範囲の減縮  B65G
管理番号 1368993
異議申立番号 異議2019-700280  
総通号数 253 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-01-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-04-10 
確定日 2020-10-28 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6401611号発明「物品のピッキングまたは収納作業の支援装置及びシステム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6401611号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?22〕、〔23?44〕について訂正することを認める。 特許第6401611号の請求項1?4、7?26及び29?44に係る特許を維持する。 特許第6401611号の請求項6及び28に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6401611号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし44に係る特許についての出願は、2013年5月31日(優先権主張:2012年6月29日 日本国)を国際出願日とする出願であって、平成30年9月14日にその特許権の設定登録がされ、同年10月10日に特許掲載公報が発行され、その後、平成31年4月10日にその請求項1?4、6?26及び28?44に係る特許について、特許異議申立人水野英樹(以下、「異議申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、令和1年7月5日付けで取消理由が通知され、同年9月6日に特許権者により意見書及び訂正請求書が提出され、同年11月7日に異議申立人により意見書が提出され、同年12月24日付けで取消理由(決定の予告)が通知され、令和2年3月9日に特許権者により意見書及び訂正請求書が提出され、同年4月30日に異議申立人により意見書が提出されたものである。
なお、令和1年9月6日の訂正請求は、特許法第120条の5第7項の規定により、取り下げられたものとみなす。

第2 訂正の適否の判断
1 訂正の内容
令和2年3月9日の訂正の請求(以下、「本件訂正請求」という。)による訂正の内容は以下のとおりである。(下線は当審で付した。以下同様。)
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に
「前記撮像部で取得した画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する情報処理部と」と記載されているのを、
「前記撮像部で取得した画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する情報処理部と」に訂正する。(請求項1を引用する請求項2?5及び7?22も同様に訂正する。)


(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項6を削除する。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項23に
「物品、または物品の収納場所もしくは物品を収納すべき場所に係る画像情報を取得する撮像部と、画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、前記撮像部で取得された画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する情報処理部とを含むピッキングまたは収納作業支援装置と」と記載されているのを、
「物品、または物品の収納場所もしくは物品を収納すべき場所に係る画像情報を取得する撮像部と、画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、前記撮像部で取得された画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する情報処理部とを含むピッキングまたは収納作業支援装置と」に訂正する。(請求項23を引用する請求項24?27及び29?44も同様に訂正する。)。

(4)訂正事項4
特許請求の範囲の請求項28を削除する。

2 訂正の目的の適否、新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更の有無及び一群の請求項
(1)訂正事項1
訂正事項1は、訂正前の請求項1の情報処理部に関して「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し」「前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する」ことをさらに特定するものであって、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

また、訂正前の請求項6には、「情報処理部において、」「ピッキング/収納作業を支援するためのピッキング/収納作業支援情報を作成し、」「加工された画像情報を、ディスプレイ上で、特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示するとともに、ピッキング/収納作業支援情報をディスプレイに表示すること」の記載がある。
また、明細書の段落【0037】には「本発明に係る物品のピッキング作業支援装置では、ピッキングすべき物品の収納場所に関連を有する光学的特徴情報、例えば識別子を、ピッキング指示情報に基づいて、例えば識別子の枠部を赤色に着色するなどのように加工し、その加工した画像情報を、物品の収納されている場所に関連付けてディスプレイに表示するとともに、情報処理部で作成した、物品名、数量などのピッキング作業支援情報をディスプレイに表示することにより、作業員に対してピッキング作業を明確に指示しうることから、より正確で、迅速な物品取り出し作業を支援することができる。」との記載がある。
そうすると、訂正事項1は、訂正前の特許請求の範囲及び明細書の記載に基づいており、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項に適合する。
そして、訂正事項1は、請求項1の特定事項を限定するものであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項に適合する。

(2)訂正事項2
訂正事項2は、請求項6を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項に適合し、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項に適合する。

(3)訂正事項3
訂正事項3は、訂正前の請求項23の情報処理部に関して「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成しピッキングのミスを防止するためのピッキング/収納作業支援情報を作成し、」「前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する」ことをさらに特定するものであって、許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

そして、訂正前の請求項28には、「情報処理部において、」「ピッキング/収納作業を支援するためのピッキング/収納作業支援情報を作成し、」「加工された画像情報を、ディスプレイ上で、特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示するとともに、ピッキング/収納作業支援情報をディスプレイに表示すること」の記載があり、明細書の段落【0037】に
「本発明に係る物品のピッキング作業支援装置では、ピッキングすべき物品の収納場所に関連を有する光学的特徴情報、例えば識別子を、ピッキング指示情報に基づいて、例えば識別子の枠部を赤色に着色するなどのように加工し、その加工した画像情報を、物品の収納されている場所に関連付けてディスプレイに表示するとともに、情報処理部で作成した、物品名、数量などのピッキング作業支援情報をディスプレイに表示することにより、作業員に対してピッキング作業を明確に指示しうることから、より正確で、迅速な物品取り出し作業を支援することができる。」との記載があるので、訂正事項3は、訂正前の特許請求の範囲及び明細書の記載に基づいており、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項に適合する。
そして、訂正事項3は、請求項23の特定事項を限定するものであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項に適合する。

(4)訂正事項4
訂正事項4は、請求項28を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項に適合し、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項に適合する。

(5)一群の請求項
訂正前の請求項1?22について、訂正前の請求項2?22は訂正前の請求項1の記載を直接又は間接的に引用するものであるから、訂正事項1によって記載が訂正される請求項1に連動して記載が訂正されるものである。したがって、訂正前の請求項1?22は一群の請求項であるから、訂正前の請求項1?22に係る訂正である訂正事項1及び2は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項に対して請求されたものである。
また、訂正前の請求項23?44について、訂正前の請求項24?44は訂正前の請求項23の記載を直接又は間接的に引用するものであるから、訂正事項3によって記載が訂正される請求項23に連動して記載が訂正されるものである。したがって、訂正前の請求項23?44は一群の請求項であるから、訂正前の請求項23?44に係る訂正である訂正事項3及び4は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項に対して請求されたものである。

3 小括
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する事項を目的とするものであり、かつ、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び第6項に適合する。
そして、本件特許異議の申立てにおいては、訂正前の請求項1?4、6?26及び28?44に対して特許異議の申立てがされているため、請求項1?4、6?26及び28?44については、特許法第120条の5第9項において読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件は課されない。
また、後述するとおり、訂正後の請求項1及び23に係る発明は特許を取り消すべき理由を有しないから、訂正後の請求項1及び23の全ての構成をそれぞれ備える訂正後の請求項5及び27は、特許法第120条の5第9項において読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件を満たす。
したがって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?22〕、〔23?44〕について訂正することを認める。

第3 本件発明
本件訂正請求により訂正された訂正請求項1?5、7?27及び29?44に係る発明(以下、それぞれ「本件発明1」?「本件発明5」、「本件発明7」?「本件発明27」及び「本件発明29」?「本件発明44」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1?5、7?27及び29?44に記載された事項により特定されるとおりのものであるところ、特に本件発明1及び23は次のとおりのものである。

「【請求項1】
個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品または物品の収納されている場所もしくは物品を収納すべき場所に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報を含む画像情報を取得する撮像部と、
画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、
前記撮像部で取得した画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する情報処理部と
を具備することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。

【請求項23】
物品または物品の収納されている場所または収納すべき場所(収納場所)に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報と、
個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品、または物品の収納場所もしくは物品を収納すべき場所に係る画像情報を取得する撮像部と、画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、前記撮像部で取得された画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する情報処理部とを含むピッキングまたは収納作業支援装置と
を備えたことを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。」

第4 取消理由の概要
令和1年12月24日付け取消理由通知書で通知した取消理由(以下、「取消理由」という。)の概要は次のとおりである。
1(新規性)請求項1?4、7?14、16?19、23?26、29?36及び38?41に係る発明は、本件特許出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献1に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当するから、その請求項に係る特許は、特許法第29条第1項の規定に違反してされたものである。

2(進歩性)請求項1?4、7?26及び29?44に係る発明は、本件特許出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献1?5、甲第7号証及び甲第13?18号証に記載された発明に基いて、本件特許出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、その請求項に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

引用文献1:米国特許出願公開第2010/0121480号明細書(異議申立人の甲第1号証)
引用文献2:特開2010-66599号公報(異議申立人の甲第2号証)
引用文献3:特開2011-203984号公報(異議申立人の甲第3号証)
引用文献4:特開2011-227875号公報(異議申立人の甲第4号証)
引用文献5:特開2006-112933号公報(異議申立人の甲第5号証)
甲第7号証:特開2007-169069号公報
甲第13号証:特開2012-41099号公報
甲第14号証:特開平5-155406号公報
甲第15号証:特開平8-310622号公報
甲第16号証:特開平1-214501号公報
甲第17号証:特開平5-286512号公報
甲第18号証:特開平8-26424号公報

第5 引用文献の記載等
1 引用文献1の記載・引用発明
取消理由で引用した引用文献1(米国特許出願公開第2010/0121480号明細書)には、図面Fig.1?9と共に、以下の事項が記載されている。(当審訳は、異議申立人の提出した翻訳文を参考にして、引用文献1の記載内容を当審で日本語に訳したものである。)
(1)「[0003]Technologies that became known as pick-to-light or pick-by-voice are often used. In the first case, an order picker at the storage location is notified via a device by display instruments which goods and which quantity he should remove; after removal the user confirms by pressing a button. Errors or unauthorized removal of goods are not avoidable here. The expenditure for the display instruments or devices is also considerable. In addition, stationary screens with position information, type of goods and quantity linked to with an administrator file are used at various points in space for retrieval. Pick-by-voice renders possible hands-free maneuvering via acoustic commands; a microphone makes it possible to report for confirmation. In principle, four elements of technologies of this type have already been disclosed, in particular by research studies by Munich Technical University, Chair for materials handling engineering, material flow and logistics. This also includes pick-by-vision systems in the test phase. These cover data helmets for the display of information superimposed in the field of view, such as optical highlighting of a storage compartment, visually supported route-finding and route information. Further known devices, such as augmented-reality devices, are used for head-mounted displays, in particular in various applications such as in computer games, in simulators for process steps or inspection or data comparison tasks.」

(当審訳)
「[0003]デジタルピッキング(Pick-to-light)、又は音声ピッキング(Pick-by-voice)として知られるようになった技術がよく使用される。前者のデジタルピッキングでは、保管場所の注文取扱作業者は、どの商品を、どの数量取るべきかを、装置を介してディスプレイ機器によって通知され、取った後、当該ユーザーはボタンを押して確認する。商品の間違いや指示されていない商品の持ち出しはこれでは避けられない。ディスプレイ機器又は装置のための支出もまたかなり多くなる。さらに、管理者ファイルにリンクされた位置情報、商品の種類、及び数量を示す静止画面が、検索のために空間の様々な地点で使用される。音声ピッキングは、音響コマンドによるハンズフリー操作を可能にし、マイクは確認のための報告を可能にする。原理として、このタイプの技術の4つの要素は、特に、ミュンヘン工科大学のマテリアルハンドリング工学、マテリアルフロー及びロジスティクス講座による研究によって、既に開示されている。これにはテスト段階での視覚によるピッキングシステムも含まれている。これらは、保管区画の視覚的強調表示、視覚的に支援された経路探索及び経路情報などの、視野内に重ね合わされた情報を表示するための、データヘルメットを含んでいる。拡張現実感装置のようなさらなる既知の装置が、特に、コンピュータゲームや、プロセスステップ、検査又はデータ比較タスクのためのシミュレータのような様々な応用分野において、ヘッドマウントディスプレイのために使用される。」

(2)「[0012]For support or control in the detection of the position and orientation, inertial sensors for complete detection of a movement and orientation of an order picker are advantageous. The inertial sensors can be calibrated by fixed optically detected markers, the position of which is known to the system. Conversely, this makes it possible to check movable optically detected objects with respect to their desired location. If a calibrated inertial sensor is applied to the hand of the order picker and if he is guided to the position of a movable system component or a product, the location of which is not the desired position, the software recognizes this and can likewise apply corrective measures. Thus, for example, a product can have fallen off a shelf; the location of the correct storage position is transmitted to the mobile unit upon contact.」

(当審訳)
「[0012]位置及び向きの検出における支援又は制御のためには、注文取扱作業者の動き及び向きを完全に検出するための慣性センサが有利である。慣性センサは、光学的に検出された固定マーカによって較正することができ、その位置はシステムに知られている。逆に、これにより、移動可能な光学的に検出された物体をそれらの所望の位置に関して確認することが可能になる。較正された慣性センサが注文取扱作業者の手に適用され、そしてそれが可動システム構成要素又は製品の位置に案内され、その位置が所望の位置ではない場合、ソフトウェアはこれを認識し、同様に修正することができる。したがって、たとえば、製品が棚から落ちた可能性があるとき、正しい格納位置の場所は、接触時にモバイルユニットに送信される。」

(3)「[0014]Advantageously, a pattern-scanner with laser, in particular a barcode scanner, can be used as an optical sensing detection device. The current position and orientation information must thereby be determined in installations on the floor, on walls, the product or shelves by patterns, in particular barcodes, by the data processing device of the mobile unit or after transmission of the pattern information by the central data-processing system. The laser of the detection device could theoretically also be used for the optical display device.

[0015]For support, passive transponders (radio frequency identification tags or RFID tags) can be attached in the warehouse for position analysis. Then a transponder reader device must be provided in the mobile units. The code of the transponder permits inferences to be made on the position, orientation and/or designation of the product, based on the product management software.

[0016]For augmented reality it is advantageous if the optical sensing detection device is a camera module. With the aid of image data analysis, supported by installations on the floor, on walls, shelves, storage locations or on the product, current position and orientation or product information can be determined from colors, shapes and patterns either already in the mobile unit or after image transmission by the central data processing device. The video image detected equipped with the additional information of the navigation can be transmitted to at least one video display.

[0017]In principle, the optical display device can have light-emitting diodes, a display, in particular a display of the liquid crystal display (LCD) or organic light emitting diode (OLED) type, or combinations thereof. The important factor thereby is that the display device is suitable for showing the direction of travel in coded form or by directions, in particular in the form of directional arrows.」

(当審訳)
「[0014]有利には、レーザーを備えたパターンスキャナー、特にバーコードスキャナーを光学的検知検出装置として使用することができる。したがって、現在位置及び向きの情報は、床上、壁上、製品又は棚上の設備において、パターン、特にバーコードによって、モバイルユニットのデータ処理装置により、又は中央データ処理装置によるパターン情報の送信後に決定されなければならない。検出装置のレーザーは、理論的には光学表示装置にも使用することができる。

[0015]支援用に、位置分析のために受動トランスポンダ(無線周波数識別タグ又はRFIDタグ)を倉庫に取り付けることができる。その場合、トランスポンダ読取装置がモバイルユニットに設けられなければならない。トランスポンダのコードは、製品管理ソフトウェアに基づいて、製品の位置、向き及び/又は指定について推定することを可能にする。

[0016]拡張現実のためには、光学検知検出装置がカメラモジュールであると有利である。床、壁、棚、保管場所、又は製品上の設備により支援された画像データ分析を使用して、現在の位置と向き又は製品情報を、既にモバイルユニットにある、又は中央データ処理装置によって画像が送信された後に、色、形状、及びパターンから特定することができる。ナビゲーションの追加情報を備えた検出されたビデオ画像は、少なくとも1つのビデオディスプレイに送信することができる。

[0017]原理的には、光学表示装置は、発光ダイオード、ディスプレイ、特に液晶ディスプレイ(LCD)もしくは有機発光ダイオード(OLED)タイプのディスプレイ、又はそれらの組み合わせを有することができる。それにより重要な要素は、コード化された形で又は方向によって、特に方向矢印の形で、表示装置が移動可能を示すのに適していることである。」

(4)「[0022]For three-dimensional perception, it is advantageous if the data of the optical sensing detection device are transmitted either by two sensors spaced apart or through image conversion based on the stored geographic data of the warehouse structure into a three-dimensional image for both eyes of the viewer. A suitable optical display device is, for example, 3D spectacles; shutter glasses render possible a three-dimensional depth effect for the viewer. To this end two calculated or detected viewing angles of the virtual or real image are used with additional information and the reproduction thereof for both eyes of the viewer. To support focusing and representation that is correct in terms of viewing angle, the movement of the eyes can be detected.」

(当審訳)
「[0022]三次元知覚の場合、光学検知検出装置のデータが、間隔を置いて配置された2つのセンサによって、又は倉庫構造の格納された地理データに基づく画像変換によって、視聴者の両眼用の三次元画像を送信することが有利である。適切な光学表示装置は、例えば3D眼鏡であり、シャッターメガネは、視聴者にとって三次元の奥行き感を可能にする。この目的のために、仮想画像又は実画像の2つの計算された、又は検出された視野角が、視聴者の両眼に対して追加の情報及びその再生と共に使用される。視野角に関して正しい焦点合わせ及び表現をサポートするために、目の動きを検出することができる。」

(5)「[0030]FIG. 1 shows the expenditure in terms of equipment for the pick-by-vision method as a first example. A data-processing system 100 comprises a computer 101 and a communication interface or connection device 102 for wireless connection to mobile units 200 . A keyboard 104 makes it possible to enter data, in particular to select functions of a goods management system. Many things are carried out in an automated manner, for example, customer orders. The inventory can be retrieved constantly updated. Bottlenecks are to be avoided. The goods management software can inform a user about all currently active mobile units via a monitor 103 . Further retrievable information includes current users, number of correct goods access operations, number of error messages, order picker start and end times, missing products, order receipts, tracking the order status, determining a possible delivery date, overstaffing or understaffing. The mobile units 200 have an optical display device 201 , an optical sensing detection device 202 and a device for data processing and communication via a wireless connection 206 .

[0031]A sequence is, for example, shown briefly, as follows: a recently hired, untrained order picker is asked to take a mobile unit 200 from a charging station for storage batteries. Usually, it is fully charged. If the charge condition is unsuitable, a block can prevent removal until the optimum charge condition has been reached. The order picker takes a suitable device and switches on the mobile unit 200 . The software powers up and the wireless interface awaits the logon sequence. The mobile unit 200 is recognized by the data processing device 100 based on a cyclical scan of new logons. After detection of the new device by the control center, the current equipment level is increased. A user identification is requested on the display device 201 of the mobile unit 200 . To this end, for the new order picker either his face was linked to his data in the system or an identification card with a personal barcode, possibly as a sticker, sewn-on badge or imprint attached to protective clothing or a helmet. The order picker holds the optical sensing detection device 202 , e.g., a camera, against his face or the code, and the system transmits the release to the mobile unit 200 for task performance. In the data processing device 100 the device number is linked to the user identity, at the same time a time stamp occurs for the start of work. The data processing device 100 assigns the next goods list to the current mobile unit 200 according to a priority plan. First the order picker is welcomed by name via the display. There is the option here of ending the work promptly in the event of an identification error. The code might be incorrect, the wrong work clothing has been put on or the mobile unit 200 was accidentally pointed at a different order picker. The logon can be repeated by restarting (switching on and off). However, the incorrect logon is logged. Once the welcome has been completed, the order picker needs only to follow the instructions of the mobile unit 200 for the route. First, the order picker is guided to a transport aid. Arrows 205 on the display show the way. Prominent objects or intersections in the route can also be displayed in the optical display device 201 . The transport aid to be selected is clearly assigned by the control center or data processing system 100 . This also makes it possible to continue a combination of goods that has been started but not completed, even by a different order picker. When the transport aid is reached, the instruction to take the same is transmitted. If the transport aid is clearly identified by the detection device, which can also be carried out by a barcode, and moved away from the location, the target of the next element of the task list of the user is transmitted to the mobile unit 200 . The directions are given again. Location and target are two geographic points, which are used via software to the mobile unit 200 or in the control center or data processing system 100 for an automatic routing process through the warehouse by the shortest route. As a result, the mobile unit 200 indicates the direction by arrows 205 , the movement of the order picker through the warehouse is detected by optical sensing. The camera on the mobile unit 200 renders possible a comparison of image data with stored and geographically assigned warehouse positions and orientations. A certain barcode sign can thus precisely define the location. The orientation can additionally be detected by rotary sensors, e.g., according to the gyroscope principle, so that a viewing angle defined for the alignment of the camera to the barcode sign is taken into account accordingly in the indication of direction in the event of a tilt. At the target location, the optical sensing detection device 202 recognizes the target object. The display indicates the object by suitable emphasis. If the correct object is moved into the transport aid, the detection device recognizes this, e.g., since two image components are made congruent. The operation is completed, the next routing occurs. If the mobile unit 200 is switched off, the current order-picking status with the time log for the user is stored and integrated into the population of all orders. If all of the elements of a task list have been completed, that is, placed in the transport aid, the guidance of the filled transport aid to the target location occurs. Guidance to another transport aid occurs. Then further actions, such as packing and shipping of the goods can be carried out at the target location for the transport aid. The deletion of all goods is carried out in a similar manner through the detection of the removal from the transport aid by staff authorized to do so. Since the control center or the data processing system 100 knows the precise number of goods deposited, a packer can here also verify again the correct order picking with the aid of the device presented. The transport aid number is again released in the system for a new list of goods.

[0032]If an order picker takes the wrong object in error, a warning is given via the display device 201 or acoustically. The error is logged, any correction likewise.」

(当審訳)
「[0030]図1は、第1の例として、ピッキングによる方法のための設備に要するものを示す。データ処理システム100は、コンピュータ101と、モバイルユニット200への無線接続のための通信インタフェース又は接続装置102とを備える。キーボード104はデータを入力すること、特に商品管理システムの機能を選択することを可能にする。顧客の注文など、多くのことが自動化された方法で実行することができる。在庫は常に更新されて取得することができる。ボトルネックは避けることになる。商品管理ソフトウェアは、モニタ103を介して現在アクティブなすべてのモバイルユニットについてユーザに知らせることができる。さらに検索可能な情報には、現在のユーザー、正しい商品アクセス操作の数、エラーメッセージの数、注文取扱作業者による作業の開始時刻と終了時刻、行方不明商品、注文の受領、注文ステータスの追跡、配達予定日の決定、人員過剰、又は不足などもある。モバイルユニット200は、光学表示装置201、光学検知検出装置202、及び無線接続206を介したデータ処理及び通信のための装置を有する。

[0031]シーケンスは、例えば、以下のように簡単に示される:最近雇われた、訓練されていない注文取扱作業者は、蓄電池に充電するための充電ステーションからモバイルユニット200を取り出すように求められる。通常は満充電にされている。充電状態が不適切な場合、ブロックが適切な充電条件に達するまで取り出すのを妨げるであろう。注文取扱作業者は適切な装置を取り、モバイルユニット200のスイッチを入れる。ソフトウェアの電源が入り、ワイヤレスインターフェースがログオンシーケンスを待つ。モバイルユニット200は、新しいログオンを周期的にスキャンすることによってデータ処理装置100によって認識される。管理センターによる新しい機器の検出後、現在の設備レベルが上がる。モバイルユニット200の表示装置201上でユーザ識別が要求される。この目的のために、新しい注文取扱作業者については、その顔がシステム内の同人のデータにリンクされているか、あるいはステッカー、縫い付けられたバッジ、又は防護服又はヘルメットに付された刻印としての個人用バーコードを有する身分証明書が同人のデータにリンクされているかの、いずれかとされている。注文取扱作業者が自分の顔又はコードに対して、カメラなどの光学検知検出装置202を保持すると、システムはタスク実行の開始をモバイルユニット200に送信する。データ処理装置100では、装置番号がユーザ識別にリンクされ、同時に作業開始のためのタイムスタンプが発生する。データ処理装置100は、優先プランに従って、次の商品リストを現在のモバイルユニット200に割り当てる。最初に注文取扱作業者はディスプレイを介して名前で迎えられる。識別エラーが発生した場合には、作業を即座に終了するオプションがある。コードが不正確である可能性があり、あるいは、誤った作業服が着用されているか、又はモバイルユニット200が誤って異なる注文取扱作業者に向けられた場合である。ログオンは再起動(スイッチのオンとオフ)で繰り返すことができる。ただし、誤ったログオンは記録される。いったん認識が完了すると、注文取扱作業者はその経路についてモバイルユニット200の指示に従うだけでよい。第一に、注文取扱作業者は輸送補助装置に案内される。ディスプレイ上の矢印205はその順路を示している。経路内の目立つ物体又は交差点も光学表示装置201に表示することができる。選択される輸送補助装置は、管理センター又はデータ処理システム100によって明確に割り当てられる。これにより、別の注文取扱作業者であっても、開始されたが完了していない商品の組み合わせを続けることができる。輸送補助装置に到達すると、それを選択するための命令が送信される。輸送補助装置が検出装置によって明確に識別され(これもバーコードによって実行することができる。)、その場所から移動すると、ユーザーのタスクリストの次の要素の目標がモバイルユニット200に送信される。指示は再度与えられる。位置及び目標は2つの地理的な点であり、これらは最短経路による倉庫を通る自動経路指定処理のために、ソフトウェアを介してモバイルユニット200に対して、あるいは管理センター又はデータ処理装置100において使用される。その結果、モバイルユニット200は矢印205によって方向を示し、倉庫内での注文取扱作業者の移動は光学的検知によって検出される。モバイルユニット200上のカメラは、画像データと、格納され地理的に割り当てられた倉庫の位置及び向きとの比較を可能にする。そのため、特定のバーコード記号で場所を正確に定義することができる。例えばジャイロスコープの原理に従って、回転センサによって向きをさらに検出することができ、それにより、傾斜している場合の方向の表示において、バーコード記号に対するカメラの位置合わせのために定義された視野角が考慮に入れられる。目標位置において、光学検知検出装置202は目標物を認識する。ディスプレイは、適切な強調によって目標物を示す。正しい目標物が輸送補助装置内に移動されると、例えば2つの画像成分が合致するので、検出装置はこれを認識する。操作が完了すると、次のルーティングが行われる。モバイルユニット200の電源が切られると、ユーザのタイムログを含む現在の注文ピッキングステータスが記憶され、全注文の集団に統合される。タスクリストのすべての要素が完了した場合、つまりすべての要素が輸送補助装置に配置されている場合は、積載された輸送補助装置の目的の場所への誘導が行われる。他の輸送補助装置への案内が行われる。その後、商品の梱包や出荷などのその他の作業が、当該輸送補助装置について、目標場所で実行されうる。全ての商品の削除は、そうすることを許可されたスタッフによる輸送補助装置からの取り出しが検出されると、同様の方法で実行される。管理センター又はデータ処理システム100は正確な入庫数を知っているので、ここでも梱包者は提示された装置を用いて正しい注文ピッキングを確認することができる。輸送補助装置の番号は、新しい商品リスト用にシステムに再度リリースされる。

[0032]注文取扱作業者が
誤って間違った対象物を取った場合、警告が表示装置201を介して又は音響的に与えられる。エラーはログに記録され、修正が行われた場合も同様である。」

(6)「[0037]FIGS. 6 through 9 show possible representations during a product navigation, either through the display or the line of sight of the order picker. The shelf labels, for example, are used for orientation here. The letters A through H give the system the current location. The next list product is a white ball or a target object 500 . This is located in the vicinity of a marker G. A route planning (central or in the mobile unit 200 ) determines the route information and produces the (directional) arrows 205 . If the order picker follows the arrow 205 , the view of the optical sensing detection device 202 then changes from FIG. 7 to that in FIG. 8 and finally to that in FIG. 9 . The product is recognized and marked and can be removed in a controlled manner.

[0038]The predominant but not restricted field of application relates to warehouses of wholesalers or mail-order companies as well as storage facilities or interim storage facilities of manufacturers or suppliers. With the method or the device according to the invention, for this the combination of goods inside a warehouse is thereby possible even by employees with no knowledge of the configuration of the warehouse and no knowledge of the location and position of the goods to be combined, wherein in particular several order pickers can work simultaneously.」

(当審訳)
「[0037]図6から図9は、注文取扱作業者のディスプレイ又は視線を通しての、製品ナビゲーション中の可能な表示を示す。たとえば、棚ラベルは、ここでは方向指示に使用される。AからHまでの文字は、システムに現在位置を与える。次のリスト製品は白いボール又は目標物500である。これはマーカーGの近くに位置している。経路計画部(中央における、又はモバイルユニット200内における)は経路情報を決定し、(方向の)矢印205を生成する。注文取扱作業者が矢印205をたどると、光学検知検出装置202の視界は、図7から図8のように変化し、最終的に図9のようになる。製品は認識されマークされ、管理された方法で取り出すことができる。

[0038]支配的であるが限定されない適用分野は、卸売業者又は通信販売会社の倉庫ならびに製造業者又は供給業者の収納施設又は中間収納施設に関する。本発明による方法又は装置では、このために、倉庫内の商品の組み合わせは、倉庫の構成についての知識がなく、組み合わせる商品の場所及び位置についての知識がない従業員でも、特に複数の注文取扱作業者が同時に作業する場合でも、行うことができる。」

引用文献1についての記載事項及び図示内容からみて、引用文献1には以下の発明(以下「引用発明1」及び「引用発明2」という。)が記載されていると認められる。

[引用発明1]
「注文取扱作業者のユーザ識別を伴うログオンに基づき商品リストを割り当てるデータ処理装置100と、
バーコードを含むパターンを有する画像データを検出することで現在の位置と向き又は製品情報を特定することができるモバイルユニット200に備えられた光学検知検出装置であるカメラモジュールと、
コード又は方向の矢印で移動方向を示すモバイルユニット200に備えられた光学表示装置である液晶ディスプレイと、
前記カメラモジュールで取得した画像データからバーコードを検出し、前記検出されたバーコードと前記データ処理装置100により割り当てられた商品リストとに基づき、画像データを加工し、前記加工された画像データを、前記液晶ディスプレイ上で、取得すべき商品に関連した場所に表示するモバイルユニット200と、
を具備する商品のピッキング支援装置。」

[引用発明2]
「バーコードを含むパターンと、
注文取扱作業者のユーザ識別を伴うログオンに基づき商品リストを割り当てるデータ処理装置100と、
バーコードを含むパターンを有する画像データを検出することで現在の位置と向き又は製品情報を特定することができるモバイルユニット200に備えられた光学検知検出装置であるカメラモジュールと、画像データ、コード、又は方向の矢印を含む情報を表示することのできるモバイルユニット200に備えられた光学表示装置である液晶ディスプレイと、前記画像データから前記バーコードを検出し、前記検出されたバーコードと前記データ処理装置100にて割り当てられた商品リストとに基づき、画像データを加工し、前記加工された画像データを、前記液晶ディスプレイ上で、取得すべき商品に関連した場所に表示するモバイルユニット200と、
を具備する商品のピッキング支援システム。」

2 引用文献2
取消理由で引用した引用文献2(特開2010-66599号公報)には、以下の事項が記載されている。
(1)「【0092】
この処理において、制御部110は、識別体の数が“N1”以上であると判定した場合には(ステップS24:YES)、識別体の位置にドットを表示させるドット表示態様を決定し(ステップS25)、本サブルーチンを終了する。」

(2)「【0097】
具体的には、図5(d)に示すように、撮像領域Aの中心を基準として、タイトルを表示することによって識別体や他のコンテンツ情報と重ならない場合には(タイトル1からタイトル7まで)、制御部110は、タイトル表示態様を決定し、タイトルを表示することによって識別体や他のコンテンツ情報と重なる場合には、制御部110は、ドット表示態様を決定する。つまり、制御部110は、識別体検出手段203によって検出された識別体のうち、観察者Pの視野範囲の中心から近い領域にある識別体の表示態様を、相対的に視認し易い表示態様(例えば、タイトル表示態様)として決定することとなる。」

3 引用文献3
取消理由で引用した引用文献3(特開2011-203984号公報)には、図面(特に【図5】参照。)とともに、以下の事項が記載されている。
「【0048】
図5(b)は、ナビゲーション中の表示画像データの一例を示している。 図5(b)に示す画像600は、背景画像601に、書籍情報画像602及びナビゲーション画像603を重ね合わせて生成される。 書籍情報画像602は、ステップST24において特定したナビゲーション対象の書籍に関する情報(書籍名、著者名、当該書籍のある場所等)を表示する画像である。 ナビゲーション画像603は、使用者をナビゲートするための画像であり、ここでは一例として矢印形状のものを使用している。ナビゲーション画像603に従って使用者が移動することにより、ナビゲーション対象の書籍に近づくことができるようになっている。
【0049】
図5(c)は、ナビゲーション対象にまで辿り着いた場合の表示画像データの一例を示している。 図5(c)に示す画像700は、背景画像701に、書籍情報画像702、表紙画像欄703、表紙画像704、ナビゲーション対象指示画像705a,705bを重ね合わせて生成される。」

4 引用文献4
取消理由で引用した引用文献4(特開2011-227875号公報)には、図面(特に【図4】参照。)とともに、以下の事項が記載されている。
「【0032】
図4は、ユーザがちらし300に掲載される購入予定商品を指差し、その状態を携帯端末200の撮像部2007の画角に捉えた状態を示す図である。ユーザはちらし300に掲載される商品のうち、リンゴを購入予定商品に選択して指差ししており、図4の例では、携帯端末200の撮影部はこの状態を画角に収め、ちらし300上の購入予定商品(リンゴ)をユーザが指差した状態の映像がディスプレイ2007に表示されている。従って、図4の例では、リンゴの画像データが購入予定商品の画像データとして検出されることになる。なお、上述した方法以外に、例えば、ユーザがちらし上のリンゴの周りを囲むように指を動かし、それを撮像部2007の画角に捉えることによって購入予定商品を指定してもよい。この場合、携帯端末200は、ユーザの指の軌道を検知し、その軌道内に収まっている商品を購入予定商品として判定する。以上のような購入予定商品の指定方法を採用することで、簡便に購入予定商品の指定することが可能となる。」

5 引用文献5
取消理由で引用した引用文献5(特開2006-112933号公報)には、図面(特に【図5】参照。)とともに、以下の事項が記載されている。
「【0019】
図5に示されるように、上記調整が行われると、基板1のθ方向の調整が行われただけでは検出できなかったアライメントマークA3が撮影手段C3により検出可能な位置に入ってくるようになる。すなわち、アライメントマークA3は、多少の形成位置の誤差があったものの、許容誤差の範囲内であったため、各アライメントマークが各撮影手段の中心位置となるように調整することにより、調整前は検出できなかったアライメントマークA3を検出できるようになり、欠損又は不良が生じていないと判定することができる。
【0020】
一方、上記調整が行われて、各アライメントマークA1乃至A4が各撮影手段C1乃至C4の中心となるように調整されても、なお何れかのアライメントマークを検出できないときは、明らかに欠損又は不良が生じていると確定的に判定することができる。」

6 甲第7号証
取消理由で引用した甲第7号証(特開2007-169069号公報)には、図面(特に【図3】参照。)とともに、以下の事項が記載されている。
(1)「【0026】
視覚補助300は、コンピュータシステム110によって作成される、任意の種類の視覚画像表示であり得る。視覚補助300は、1つ以上の表示装置上に提示され得る。たとえば、視覚補助300は、作業者210とコンピュータシステム110との間の情報の交換を可能にする、タッチスクリーン表示装置上に提示され得る。本発明の一実施形態においては、視覚補助300は、作業者210が割り当てられたピッキング作業を完了するのを支援するよう、ラック230の決められた近傍部内に位置決めされ得る。本発明の別の実施形態においては、視覚補助300は、ピッキングステーション220に取り付けられた表示装置上に提示され得る。視覚補助300は、組立作業識別、作業単位識別、及び保管ラック識別情報のようなピッキング作業に関連付けられた、任意の種類の情報を表示し得る。たとえば、視覚補助300は、組立作業「修理用キットを組み立てる」、作業単位「Pick-A-11」、及びラック番号「230」のような内容を表示し得る。視覚補助300は、保管区分け棚235a?i内に保管されている品物を含む、保管ラック230及び保管区分け棚235a?iの三次元画像などの、ピッキング作業環境200に関連付けられた画像データを表示し得る。さらに、視覚補助300は、ラック230から取り出されるべき品物及び品物の数量を識別し得る。たとえば、視覚補助300は、作業者210が、保管区分け棚235dから、品物C2654のラベルの付いた3つの品物を取り出すべきであることを示し得る。
【0027】
図3は、視覚補助300を示す拡大図である。視覚補助300は、ラック番号310、組立作業番号320、作業単位番号330、及び保管ラック230の画像340を提示し得る。一例示的実施形態においては、視覚補助300は、組立作業「修理用キットを組み立てる」が作業単位「Pick-A-11」を含むことを示し得る。視覚補助300はまた、作業単位「Pick-A-11」が、ラック230から、品物A1284、C2654、及びA1211を選択することを必要とすることを反映する内容を提示し得る。視覚補助300は、作業単位「Pick-A-11」が、ラック230の、保管区分け棚235bから部品A1284を2つ、保管区分け棚235dから部品C2654を3つ、及び保管区分け棚235fから部品A1211を1つなど、取り出されるべき品物のある数量を含むことを反映する内容をさらに提示し得る。視覚補助300からの指示に従って、作業者210は、作業単位「Pick-A-11」についてラック230上でのピッキング作業を完了し得る。」

(2)【図3】には、
「部品A1284
2つ取り出す」
「部品C2654
3つ取り出す」
「部品A1211
1つ取り出す」
との白抜き文字が、部品の入った保管ラックの画像とともに記載されている。

7 甲第13号証
取消理由で引用した甲第13号証(特開2012-41099号公報)には、次の事項が記載されている。
「【0041】
同じ値である場合(S201のYes)、正誤判定・相対指示エンジン850は、取得された棚IDが正しいと判定し、その旨とともに次の作業フェーズがあればその指示内容(例えば、取得個数)を送信し、
めがね型ディスプレイ500に表示させる(S202)。」

8 甲第14号証
取消理由で引用した甲第14号証(特開平5-155406号公報)には、次の事項が記載されている。
「【0034】立面モード画面の上部には、ピッキングすべき品物の品番、ロット、ピック数(このピック数の末尾のAAはその品物に応じた単位が表示されることを示す)、棚番地(図では、第4列第2連第3段)、残作業回数、稼動時間が表示される。画面の左下部には、ピッキング場所が、前記棚番地に加えてその区分も図(斜線部)をもって表示される。さらに画面の右下部には、ピッキングした品物を入れるべきバケットの収納箇所が図(斜線部)をもって表示される。」

9 甲第15号証
取消理由で引用した甲第15号証(特開平8-310622号公報)には、次の事項が記載されている。
「【0027】次に、具体的な作業例について説明する。
(1)コンピュータの端末機に接続されたICカードリーダライタ等よりICカードを受け取り、これを台車10のICカードリーダライタ14に挿入する。
(2)ピッキング作業を開始すべく、図示しない操作ボタンを操作して、ディスプレイ15にピッキング棚の平面レイアウトを表示させ、作業を行なうべきピッキング棚まで台車10を手押しする。
(3)台車10が通路Rの入口に接近すると、ピッキング棚20の第1連に設けられているIDタグ6からのIDマイクロ波が送受信機11に受信される。すると、IDマイクロ波が送受信機11に受信されたことが制御部12に検知され、エンコーダ13がリセットされる。
(4)図4に示すように、ピッキング棚20におけるピッキング場所が棚の第4連であるとすると、制御部12は、ピッキング場所の手前の地点、すなわち、第4連と第3連との境目近傍の地点(図中X地点)に台車10が到達したときに、そのことをエンコーダ13のカウント値により検出し、ピッキングの作業指示をディスプレイ15に出力する。これとともに、制御部12はピッキングを行なうべき第4連の手前に台車10が到達したことを作業者に音声で認識させるべく、音声信号をスピーカ16に出力する。このとき、ディスプレイ15には、図3に示すような画面が表示される。画面は、データ部とレイアウト部とからなっている。データ部には、品名、ピック予定数、ピック残数、ピック完了数、棚番、単価等が表示される。(以下省略)」

10 甲第16号証
取消理由で引用した甲第16号証(特開平1-214501号公報)には、第5図(ハ)とともに、次の事項が記載されている。
「作業の有る荷載置部が選択されるに伴って、その選択された荷載置部が所属する棚部分Noと荷載置部Noと、取り出し物品の種類を示す品番及び品名と、取り出し数量と、物品取り出し完了の指示を入力するだめの接触位置を示すピック完了入力枠(22)とを表示する数量表示状態に切り換えると共に、前記音声出力装置(21)を作動させて、前記モニタ(18)に表示される物品取り出し情報を音声によっても出力する(第5図(ハ)参照)。」(第5ページ右上欄第10?19行)

11 甲第17号証
取消理由で引用した甲第17号証(特開平5-286512号公報)には、【図2】とともに、次の事項が記載されている。
「【0015】尚、図2に示すように、前記表示盤11は、物品取出し作業を行うべき棚部分2の位置を表示する棚部分レイアウト画面11aや、台車A側の前記物品収納用容器38のうちの物品収納すべき物品収納用容器38の位置を表示する収納容器レイアウト画面11bの他に、作業番号を示すロケーションNoの表示、上記収納容器レイアウト画面11bで指示された物品収納用容器38に対応する客先名表示及びそれへの収納数量をケース単位と単品(バラ)単位で夫々表示するピッキング数量表示、棚Bから取り出すべき物品の名称を表示する品名表示、及び物品に付記するラベルとしての値札の価格をケース単位と単品(バラ)単位で夫々表示する値付価格表示等の各種ピッキング情報を表示する画面から構成されている。」

12 甲第18号証
取消理由で引用した甲第18号証(特開平8-26424号公報)には、【図2】とともに、次の事項が記載されている。
「【0010】例えば、図2(A)に示すように表示部5に、商品:△△ジュース,棚番号:2-3-1,数量:50が表示されると共に棚レイアウトとピッキング台車3の移動先の位置(棚番号2-3-1で△△ジュースが保管されている棚)J及び順路誘導6を示す矢印が表示される。この矢印に従って台車3を移動先まで移動させ、該移動先の商品(△△ジュース)をピッキングする。」

13 甲第6号証
平成31年4月10日付け特許異議申立書(以下、「異議申立書」という。)の甲第6号証として提示された国際公開第2006/067829号には、次の事項が記載されている。
(1)「[0004] しかしながら、従来の技術では、作業対象となる商品の位置は考慮されていても、作業者が現在いる位置は考慮されていなかった。そのため、作業ルートから遠く離れた作業者が、作業の担当者になってしまうことがあり、その作業者は、現在の位置から作業ルートまで長い移動距離を移動する必要があった。そのため、作業者の移動距離が長くなつてしまい、作業の効率化が充分なされていなかった。
[0005] そこで、本発明は、前記した問題を解決し、作業者の移動距離を短くするような作業ルートを算出することを主な目的とする。」

(2)「[0026] 次に、作業者決定部30は、S101の割り当て対象の作業について、その作業レべルに応じた作業者候補を選定する(S102)。つまり、作業者決定部30は、商品レべルDB14を参照して作業に必要な作業レベルを取得し、作業者レベルDB16を参照して、その必要な作業レベル以上を有する作業者の候補を選定する。
[0027] そして、作業者決定部30は、S102で選定された各作業者の候補から、作業残量DB18に格納されたそれぞれの作業残量に応じて作業者候補を選定する(S103)。作業者決定部30は、例えば、作業残量が0の作業者のみを作業者候補とする。これにより、作業者候補から選択される作業担当者は、すぐに作業に着手できるので、作業が短期間で完了する。
[0028] さらに、作業者決定部30は、S103で選択された各作業者の位置と、割り当て対象となる作業の商品位置とを基に移動距離を算出する(S104)。具体的には、図2の位 置検出手段を動作させることにより、各作業者が有する作業者端末2の位置を取得する。換言すると、位置検知サーバ9は、作業者端末2が発する位置を特定するための信号を基に、作業者端末2の位置を検出する。また、商品位置は、商品位置DB20を参照することにより、取得される。
[0029] そして、作業者決定部30は、作業者の作業に関する移動距離に応じて、割り当て対象の作業の担当者を選定する(S105)。そのため、まず、作業者決定部30は、各作業者候補について、S104で求めた作業者端末2および商品の各位置を基に、ルート探索を行う。なお、ルート探索のアルゴリズムは、例えば、特開平6-271019号公報に記載されている。ここで、所定の作業者について複数のルートの候補が算出されたときには、その中で移動距離が最小となるルートを、所定の作業者に関する作業ルートとする。」

(3)「[0033] さらに、作業者指示部32は、S105で決定した作業者に作業を指示する(S106)。作業指示装置1は、無線通信などで作業者端末2に作業の指示を通知する。なお、作業の通知手法は、一般的な通知方法であればよく特定の通知方法に限定しない 。例えば、文字情報として商品番号を巡回順に羅列しただけのシンプルなものでもよいし、図7に示すような地図と歩行ルートとを作業者端末2の画面に表示する携帯ナビゲーションのような手法としてもよい。」

14 甲第8号証
異議申立書の甲第8号証として提示された特開2008-162770号公報には、次の事項が記載されている。
「【0027】
なお、バーコードによる識別ラベルを貼り付ける以外に、書換え可能なリライタブルラベルを貼付して各種情報を作業者が視認可能としたり、識別ラベルにRFIDチップを埋め込み、そのRFIDチップから必要な情報を受信し確認することにより、ピッキングのミスを減らしたりするという応用例が考えられる。」

15 甲第9号証
異議申立書の甲第9号証として提示された特開2007-272302号公報には、次の事項が記載されている。
「【0016】
本発明によれば、情報記録媒体に書き込む情報量を最小限にしつつ、必要とする物品を所定場所に供給することができる。これにより、例えば情報量を記録する手段をICチップとする場合に、記憶容量の小さな安価なICチップを使用したり、或いは物品の供給に係わる情報以外の情報をも書き込むようにすることが可能となる。」

16 甲第10号証
異議申立書の甲第10号証として提示された特開2006-160388号公報には、次の事項が記載されている。
「【0007】
この発明では、キャリアにIDタグを設けて収納物品のIDを記憶させると共に、ロケーションのIDタグのロケーションデータをキャリアのIDタグに転記する。このためキャリアをロケーションにセットする際にロケーションデータを書き込むことができ、システム全体を管理するコンピュータを介在させずに、その場でロケーションデータをセットできる。ピッキングする際には、指示手段からピッキングしたい物品のIDタグをブロードキャストする。キャリアのIDタグは自己が記憶している物品のIDと一致すると、ロケーションデータを返信する。指示手段はこのロケーションデータを受信して、作業者に対して作業位置を指示する。
これらのためこの発明では、システム全体を管理するコンピュータの支援なしに、キャリアのIDタグにロケーションデータを書き込み、作業者に対して作業位置を指示できる。この発明では、コンピュータ上のロケーションを意識せずに、自由にキャリアの位置を変更し、あるいは同じロケーションに対して収納物品の種類を変更できる。」

17 甲第11号証
異議申立書の甲第11号証として提示された特開平10-120124号公報には、次の事項が記載されている。
「【0045】なお、図5に示す方法による場合、特定の作業者を判別するために、上記の集荷台車番号を使用する代わりに、作業者コードなど作業者を識別するデータをデータ加工部に入力することとしてもよい。また棚番や品番の一部にケースの重量を特定する信号を含ませることにより重量ケースの判別を行うこととしてもよい。また身長の低い作業者に上の方の棚の集荷を指示しないといった応用も可能である。」

18 甲第12号証
異議申立書の甲第12号証として提示された特開2009-298522号公報には、次の事項が記載されている。
「【0036】
作業者番号(コード)は、管理装置100からピッキング作業指示データを送信したピッキングカート10の作業者コードである。ピッキングカート10で作業を開始する前に、ピッキングカート10の第1表示部16の表示面に図7に示すように、「作業者番号」及び「作業者名」を入力し、ピッキングカート10のRAM21の所定エリアに記憶させる。そしてピッキングカート10から送信される指示要求信号は前記「作業者番号」及び「作業者名」と共に送信されるので、送信されたピッキング作業指示データには該指示要求信号を送信した作業者を特定する作業者コードを、作業を指示した4つ組みの指示データに記憶することができる。」

19 甲第19号証
令和2年4月30日付け意見書の甲第19号証として提示された特開2008-30919号公報には、【図4】とともに、次の事項が記載されている。
「【0010】
また、部品棚13には、上,中,下の各載置板15に対応して、各載置板15の上方位置に、帯状部16が設けられている。帯状部16には、各部品収納容器部1に収納される部品の取出標準個数a,棚番号b,品番・品名c,部品写真d,標準外品番・個数表eを表示したカード状の表示部9が、各部品収納容器部1の近傍(各部品収納容器部1の上側の位置)に付設されている。」

第6 判断
1 本件発明1について
(1)対比
本件発明1と引用発明1とを対比すると、引用発明1の「注文取扱作業者のユーザ識別を伴うログオン」は本件発明1の「個人認証」に相当し、以下同様に、
「商品リスト」は「ピッキング/収納作業指示情報」に、
「商品リストを割り当てるデータ処理装置100」は「ピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段」に、
製品情報の「製品」及び「商品」は「物品」に、
「バーコードを含むパターン」は「光学的特徴情報」に、
「画像データ」は「画像情報」に、
「カメラモジュール」は「撮像部」に、
「コード又は方向の矢印」は「画像情報、文字情報を含む情報」に、
「示す」ことは「表示する」ことに、
「液晶ディスプレイ」は「ディスプレイ」に、
「モバイルユニット200」は「情報処理部」に、
「ピッキング支援装置」は「ピッキングまたは収納作業支援装置」に、それぞれ相当する。

また、引用発明1の「バーコードを含むパターン」は、「カメラモジュール」により自動読み取り可能と認められ、引用発明1の「現在の位置と向き又は製品情報を特定することができる」ような「バーコードを含むパターン」は、本件発明1の「物品または物品の収納されている場所もしくは物品を収納すべき場所に関連を有する」「光学的特徴情報」に相当すると認められる。
そうすると、引用発明1の「バーコードを含むパターンを有する画像データを検出することで現在の位置と向き又は製品情報を特定することができるモバイルユニット200に備えられた光学検知検出装置であるカメラモジュール」は、本件発明1の「物品または物品の収納されている場所もしくは物品を収納すべき場所に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報を含む画像情報を取得する撮像部」に相当するといえる。

そして、引用発明1の「取得すべき商品に関連した場所」は、実質的に本件発明1の「前記特定の光学的特徴情報に関連した場所」に相当すると認められる。

したがって、本件発明1と引用発明1とは、
「個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品または物品の収納されている場所もしくは物品を収納すべき場所に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報を含む画像情報を取得する撮像部と、
画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、
前記撮像部で取得した画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する情報処理部と
を具備する物品のピッキングまたは収納作業支援装置。」
の点で一致し、以下の相違点1で相違する。

[相違点1]
本件発明1の「情報処理部」は、「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、」「前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する」のに対し、引用発明1の「モバイルユニット200」は、このような構成を有しない点。

(2)判断
以下、上記相違点1について検討する。

引用文献1の段落[0003]に記載された「商品の種類、及び数量を示す静止画面」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第7号証の段落【0026】、【0027】及び【図3】に記載された「保管区分け棚235a?i内に保管されている品物を含む、保管ラック230及び保管区分け棚235a?iの三次元画像」からなる「保管ラック230の画像340」及び「部品A1284」「2つ」「部品C2654」「3つ」「部品A1211」「1つ」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第13号証の段落【0041】に記載された「取得個数」は、本件発明1の「ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第14号証の段落【0034】に記載された「品物の品番」及び「ピック数」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第15号証の段落【0027】に記載された「品名、ピック予定数」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第16号証の第5ページ右上欄第10?19行に記載された「取り出し数量」は、本件発明1の「ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第17号証の段落【0015】に記載された「ピッキング数量表示」及び「品名表示」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第18号証の段落【0010】に記載された「商品:△△ジュース」及び「数量:50」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当し、
甲第19号証の段落【0010】に記載された「取出標準個数a」及び「品番・品名c,部品写真d」は、本件発明1の「ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報」に相当するといえる。

そうすると、「ピックアップすべき対象に係る画像」、「ピックアップすべき対象に係る物品名」及び「ピッキングすべき個数」の3つの情報それぞれを、「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報」の一部とすることについては、周知の技術手段であると解される。

しかしながら、上記3つの情報をすべて含む情報を、加工された画像情報(AR画像)と併せて「特定の光学的特徴情報に関連した場所」に表示するものはなく、他に周知といえる証拠もない。
また、引用発明1に付加する動機も、甲第1号証には記載も示唆もされていない。
そうすると、上記3つの情報をすべて含む情報を、引用発明1の「特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する」ことは、周知の技術手段の適用とはいえない。

また、引用文献2?5及び甲第6及び8?12号証に記載された事項を見ても、上記3つの情報を全て含む情報に係る「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報」を「特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する」ことは開示ないし示唆されていない。
したがって、引用発明1に、上記引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段を適用しても、本件発明1の上記相違点1に係る構成に至らない。

そして、本件発明1は、上記相違点1に係る構成により、「カメラで撮影した光学的特徴に対応して、ピッキング指示をディスプレイに表示するようにして、物品のピッキング作業を正確にかつ迅速に行わせる」(明細書段落【0007】参照。)という効果を奏すると認められるが、本件発明1と同程度の効果が、引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段から当業者が予測できたものとは認められない。
したがって、本件発明1は、引用発明1と同一の発明でなく、また、引用発明1並びに引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

2 本件発明2?4及び7?22について
本件発明2?4及び7?22は、本件発明1の全ての構成を備えるものであるから、本件発明1と同様の理由により、引用発明1と同一の発明でなく、また、引用発明1並びに引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

3 本件発明23について
(1)対比
本件発明23と引用発明2とを対比すると、引用発明2の製品情報の「製品」及び「商品」は、本件発明23の「物品」に相当し、以下同様に、
「注文取扱作業者のユーザ識別を伴うログオン」は「個人認証」に、
「商品リスト」は「ピッキング/収納作業指示情報」に、
「商品リストを割り当てるデータ処理装置100」は「ピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段」に、
「画像データ」は「画像情報」に、
「カメラモジュール」は「撮像部」に、
「画像データ、コード、又は方向の矢印を含む情報」は「画像情報、文字情報を含む情報」に、
「液晶ディスプレイ」は「ディスプレイ」に、
「モバイルユニット200」は「情報処理部」に、
「ピッキング支援システム」は「ピッキングまたは収納作業支援システム」に、それぞれ相当する。

また、引用発明2の「バーコードを含むパターン」は「カメラモジュール」によって自動読み取り可能であり、当該パターンを「有する画像データを検出することで現在の位置と向き又は製品情報を特定することができる」のであるから、引用発明2の「バーコードを含むパターン」は、本件発明23の「物品または物品の収納されている場所または収納すべき場所(収納場所)に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報」に相当する。

そして、引用発明2の「取得すべき商品に関連した場所に表示する」ことは、実質的に本件発明23の「前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する」ことに相当すると認められる。

そうすると、本件発明23と引用発明2とは
「物品または物品の収納されている場所または収納すべき場所(収納場所)に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報と、
個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品、または物品の収納場所もしくは物品を収納すべき場所に係る画像情報を取得する撮像部と、画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、前記撮像部で取得された画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する情報処理部とを含むピッキングまたは収納作業支援装置と
を備えた物品のピッキングまたは収納作業支援システム。」
の点で一致し、以下の相違点2で相違する。

[相違点2]
本件発明23の「情報処理部」は、「作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、」「前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する」のに対し、引用発明2の「モバイルユニット200」は、このような構成を有しない点。

(2)判断
以下、上記相違点2について検討する。
上記相違点2は1(1)の相違点1と同じ内容であるから、上記1(2)と同様の理由により、本件発明23は、引用発明2と同一の発明でなく、また、引用発明2並びに引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

4 本件発明24?26及び29?44について
本件発明24?26及び29?44は、本件発明23の全ての構成を備えるものであるから、本件発明23と同様の理由により、引用発明2と同一の発明でなく、また、引用発明2並びに引用文献1?5及び甲第6?19号証に記載された事項ないし周知の技術手段に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

第7 取消理由通知書において採用していない異議申立人の主張について
1 新規性について
異議申立人は、異議申立書において、訂正前の特許請求の範囲の請求項1?4、6?12、14、16?19、23?26、28?34、36及び38?41に係る発明は、本件特許出願前に日本国内又は外国において、頒布された引用文献1に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当するから、その請求項に係る特許は、特許法第29条第1項の規定に違反してされたものである旨主張している。
しかしながら、上記第6のとおりであるから、上記訂正後の請求項1?4、7?12、14、16?19、23?26、29?34、36及び38?41は、引用文献1に記載された発明と同一の発明でなく、また、請求項6及び28は、上記第2のとおり、訂正により削除されたので、異議申立人の主張は採用できない。

2 甲第4?10号証に対する進歩性について
異議申立人は、異議申立書(第79ページ下から2行?第82ページ第11行)において、訂正前の請求項1に係る発明は、引用文献4(甲第4号証)及び甲第6号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであり、訂正前の特許請求の範囲の請求項1?4,6?26,28?44に係る発明は、引用文献4,5及び甲第6?10号証に記載された発明及び周知技術の組み合わせにより当業者が容易に発明をすることができたものである旨主張している。
しかしながら、引用文献4,5及び甲第6?10号証には、本件発明1の上記相違点1に係る構成及び本件発明2の上記相違点2に係る構成が記載も示唆もされていないから、異議申立人の主張は採用できない。

第8 むすび
以上のとおり、取消理由通知書に記載した理由によっては、請求項1?4、7?26及び29?44に係る特許を取り消すことはできない。また、他に請求項1?4、7?26及び29?44に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
そして、請求項6及び28は、上記第2のとおり、訂正により削除された。これにより、本件特許異議の申立てについて、請求項6及び28に係る申立ては、申立ての対象が存在しないものとなったため、特許法第120条の8第1項において準用する同法第135条の規定により却下する。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品または物品の収納されている場所もしくは物品を収納すべき場所に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報を含む画像情報を取得する撮像部と、
画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、
前記撮像部で取得した画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示する情報処理部と
を具備することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、更に物品の収納場所に作業員を誘導する誘導部
を含み、前記誘導部によって、前記作業員を前記物品の収納場所へ誘導したのちに、前記情報処理部において、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて与えられたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に関連した場所に表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記誘導部が、前記物品または物品の収納場所に関連を有する前記自動読み取り可能な光学的特徴情報と同様の自動読み取り可能な光学的特徴情報による方法、電波を用いる誘導方法、加速度計とジャイロの組み合わせによる慣性航法、外部カメラを用いて作業員または作業員とともに移動する用具に付した光学的特徴を認識する方法のいずれか1の方法、または、それらの2以上の組み合わせによる方法を用いたものであることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、更に、
ピッキング/収納作業指示情報が光学的特徴情報と関連付けられて記憶される記憶部、
を含み、前記情報処理部において、前記検出された光学的特徴情報と前記記憶部のピッキング/収納作業指示情報とに基づき、前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示することを更に特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のピッキングまたは収納作業支援装置であって、更に、
ピッキングまたは収納すべき物品の品質を検査する物品品質検査部
を含み、前記物品がピッキングまたは収納するのに不適切であった場合に、所定の処理方法を指示することを更に特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項6】
(削除)
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記ディスプレイが、実際の目視風景情報と、作成された情報との両方を表示できるヘッドマウントディスプレイであり、前記情報処理部で加工された前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を、前記特定の光学的特徴情報に係る場所の実際の目視風景情報に関連付けて前記ディスプレイに表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記ディスプレイが可搬表示装置であり、前記加工された光学的特徴情報に係る画像情報を、前記特定の光学的特徴情報に係る場所の前記撮像部で取得した画像情報に関連付けて前記ディスプレイに表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、物品または物品の収納場所に関連を有する前記自動読み取り可能な光学的特徴情報が、識別子であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項10】
請求項9に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記識別子の基材が印刷可能な基材であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項11】
請求項9に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記識別子の基材が情報の書き換えが可能な基材であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項12】
請求項9に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記識別子の画像情報から、作業員の現在位置を把握することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項13】
請求項9に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記ピッキング/収納作業指示情報またはピッキング/収納作業支援情報を、前記識別子に重ねて表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項14】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、ピッキングした、または収納すべき物品について、前記物品に付された前記物品を特定する情報を、前記撮像部で撮像し、前記ピッキング/収納作業指示情報通りの物品であるかどうかを認識することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項15】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記撮像部の視野において、作業員の手指を用いたジェスチャによって、作業や表示に関する情報が入力されることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項16】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、音声入力部及び/もしくは音声出力部を含む音声応答装置をさらに備えることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項17】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記情報処理部が遠隔に設けられることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項18】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、作業員の作業履歴を収集することが可能であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項19】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記ディスプレイに作業指標を表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項20】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記ピッキングまたは収納すべき物品の数が不足している場合に、前記情報処理部において、予め定めてあるルールに従って、作業員に対応するための指示を与えることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項21】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記光学的特徴が検出できないことをもって、前記光学的特徴自体、または前記光学的特徴を設置してある構造物の不具合を検出することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項22】
請求項1または請求項2に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、更に、ディスプレイ及び作業指示部を有する管理端末が設けられることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援装置。
【請求項23】
物品または物品の収納されている場所または収納すべき場所(収納場所)に関連を有する自動読み取り可能な光学的特徴情報と、
個人認証に基づきもしくは作業員来所順番情報に基づきピッキング/収納作業指示情報が取出される第1の手段と、
物品、または物品の収納場所もしくは物品を収納すべき場所に係る画像情報を取得する撮像部と、画像情報、文字情報を含む情報を表示することのできるディスプレイと、前記撮像部で取得された画像情報から前記光学的特徴情報を検出し、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて取出されたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工するとともに作業者がピックアップすべき対象を認識するのを支援する情報であって前記ピックアップすべき対象に係る画像、物品名、ピッキングすべき個数を少なくとも含む情報であるピッキング/収納作業支援情報を作成し、前記加工された画像情報及び前記作成されたピッキング/収納作業支援情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示する情報処理部とを含むピッキングまたは収納作業支援装置と
を備えたことを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項24】
請求項23に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ピッキング作業支援装置に、更に、物品の収納場所に作業員を誘導する誘導部を含み、前記ピッキングまたは収納作業支援装置の誘導部によって、前記作業員を物品の収納場所へ誘導したのちに、前記情報処理部において、前記検出された光学的特徴情報と前記第1の手段にて与えられたピッキング/収納作業指示情報とに基づき、前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項25】
請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記誘導部が、前記物品または物品の収納場所に関連を有する前記自動読み取り可能な光学的特徴情報と同様の自動読み取り可能な光学的特徴情報による方法、電波を用いる誘導方法、加速度計及びジャイロの組み合わせによる慣性航法、外部カメラを用いて作業員または作業員とともに移動する用具に付した光学的特徴を認識する方法のいずれか1の方法、または、それらの2以上の組み合わせによる方法を用いたものであることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項26】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、更に、ピッキング/収納作業指示情報が光学的特徴情報と関連付けられて記憶される記憶部を含み、前記情報処理部において、前記検出された光学的特徴情報と前記記憶部のピッキング/収納作業指示情報とに基づき、前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を加工し、前記加工された画像情報を、前記ディスプレイ上で、前記特定の光学的特徴情報に係る場所に関連付けて表示することを更に特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項27】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、更に、ピッキングまたは収納すべき物品の品質を検査する物品品質検査部を含み、前記物品がピッキングまたは収納するのに不適切であった場合に、所定の処理方法を指示することを更に特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項28】
(削除)
【請求項29】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ディスプレイが、実際の目視風景情報と、作成された情報との両方を表示できるヘッドマウントディスプレイであり、前記情報処理部で加工された前記特定の光学的特徴情報に係る画像情報を、前記特定の光学的特徴情報に係る場所の実際の目視風景情報に関連付けて前記ディスプレイに表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項30】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ディスプレイが可搬表示装置であり、前記加工された光学的特徴情報に係る画像情報を、前記特定の光学的特徴情報に係る場所の前記撮像部で取得した画像情報に関連付けて前記ディスプレイに表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項31】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、物品または物品の収納場所に関連を有する前記自動読み取り可能な光学的特徴情報が、識別子であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項32】
請求項31に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記識別子の基材が印刷可能な基材であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項33】
請求項31に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援装置であって、前記識別子の基材が情報の書き換えが可能な基材であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項34】
請求項31に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記識別子の画像情報から、作業員の現在位置を把握することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項35】
請求項31に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ピッキング/収納作業指示情報またはピッキング/収納作業支援情報を、前記識別子に重ねて表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項36】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、ピッキングした、または収納すべき物品について、前記物品に付された前記物品を特定する情報を、前記撮像部で撮像し、前記ピッキング/収納作業指示情報通りの物品であるかどうかを認識することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項37】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記撮像部の視野において、作業員の手指を用いたジェスチャによって、作業や表示に関する情報が入力されることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項38】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、音声入力部及び/もしくは音声出力部を含む音声応答装置をさらに備えることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項39】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記情報処理部が遠隔に設けられることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項40】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、作業員の作業履歴を収集することが可能であることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項41】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ディスプレイに作業指標を表示することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項42】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記ピッキングまたは収納すべき物品の数が不足している場合に、前記情報処理部において、予め定めてあるルールに従って、作業員に対応するための指示を与えることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項43】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、前記光学的特徴が検出できないことをもって、前記光学的特徴自体、または前記光学的特徴を設置してある構造物の不具合を検出することを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
【請求項44】
請求項23または請求項24に記載の物品のピッキングまたは収納作業支援システムであって、更に、ディスプレイ及び作業指示部を有する管理端末が設けられることを特徴とする物品のピッキングまたは収納作業支援システム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2020-10-12 
出願番号 特願2014-522496(P2014-522496)
審決分類 P 1 652・ 113- YAA (B65G)
P 1 652・ 851- YAA (B65G)
P 1 652・ 121- YAA (B65G)
最終処分 維持  
前審関与審査官 中島 昭浩土田 嘉一  
特許庁審判長 田村 嘉章
特許庁審判官 尾崎 和寛
内田 博之
登録日 2018-09-14 
登録番号 特許第6401611号(P6401611)
権利者 トーヨーカネツソリューションズ株式会社 株式会社エム・ソフト
発明の名称 物品のピッキングまたは収納作業の支援装置及びシステム  
代理人 弟子丸 健  
代理人 田中 伸一郎  
代理人 友野 英三  
代理人 友野 英三  
代理人 友野 英三  
代理人 渡邊 誠  
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