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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04L |
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管理番号 | 1373609 |
審判番号 | 不服2020-83 |
総通号数 | 258 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2021-06-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2020-01-06 |
確定日 | 2021-05-18 |
事件の表示 | 特願2015- 7597「端末管理システム、端末制御装置、端末管理方法及び通信制御プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 7月25日出願公開、特開2016-134715、請求項の数(12)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成27年1月19日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。 平成30年 7月23日付け:拒絶理由通知書 平成30年10月 1日 :意見書、手続補正書の提出 平成31年 2月19日付け:拒絶理由通知書 平成31年 4月26日 :意見書の提出 令和 元年 9月20日付け:拒絶査定 令和 2年 1月 6日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提 出 令和 2年12月25日付け:拒絶理由(当審拒絶理由)通知書 令和 3年 3月 8日 :意見書、手続補正書の提出 第2 原査定の概要 原査定(令和元年9月20日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。 この出願の請求項1、2、6、8、10、11に係る発明は、以下の引用文献A、D、Eに記載された発明に基づいて、請求項3?5、7、9、12に係る発明は、以下の引用文献A?Eに記載された発明に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 A 特開2006-109152号公報 B 国際公開第2008/062961号 C 泉水 翔吾,Webフロントエンド最前線 流行に踊らされない技術動向 第1回 WebRTCでブラウザ間P2P通信,WEB+DB PRESS Vol.81,日本,(株)技術評論社,2014年7月25日,第110-117頁 D 特開2011-180868号公報 E 国際公開第2014/024484号 第3 当審拒絶理由の概要 この出願の請求項1?6,9?12に係る発明は、以下の引用文献1?3に記載された発明に基づいて、請求項7,8に係る発明は、以下の引用文献1?4に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 1 特開2006-109152号公報(拒絶査定時の引用文献A) 2 石川 憲洋 他,P2Pネットワーキングプラットフォーム,NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル Vol.12 No.3,日本,社団法人電気通信協会,2004年10月1日,p.17-24 3 特開2008-60808号公報 4 泉水 翔吾,Webフロントエンド最前線 流行に踊らされない技術動向 第1回 WebRTCでブラウザ間P2P通信,WEB+DB PRESS Vol.81,日本,(株)技術評論社,2014年7月25日,第110-117頁(拒絶査定時の引用文献C) 第4 本願発明 本願請求項1?12に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明12」という。)は、令和3年3月8日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?12に記載された事項により特定されるものであって、本願発明1,9?12は、以下のとおりの発明である。 「【請求項1】 端末と、前記端末を管理する管理装置と、前記端末と前記管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置とを有する端末管理システムであって、 前記通信制御装置は、 前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報と、前記管理装置を識別する管理装置識別子と前記管理装置のアドレス情報とを含む管理装置登録情報と、を記憶する記憶手段と、 前記端末登録情報又は前記管理装置登録情報に基づいて、前記端末と前記管理装置との間で送受信される通信確立信号を中継する中継手段と、を有し、 前記端末は、 前記管理装置識別子を含む通信確立信号を前記中継手段に送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立する第一の確立手段と、 前記端末の状態を示す状態情報を、前記通信チャネルを介して前記管理装置に送信する通知手段と、を有し、 前記管理装置は、前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信する制御手段 を有する端末管理システム。」 「【請求項9】 端末と前記端末を管理する管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置であって、 前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報と、前記管理装置を識別する管理装置識別子と前記管理装置のアドレス情報とを含む管理装置登録情報と、を記憶する記憶手段と、 前記端末の属性を示す属性情報を含む前記端末からの要求を受けた場合、前記属性情報を含む前記端末識別子を生成して前記記憶手段に格納すると共に、生成した前記端末識別子を前記端末に送信し、前記管理装置からの要求を受けた場合、前記管理装置識別子を生成して前記記憶手段に格納すると共に、生成した前記管理装置識別子を前記管理装置に送信する管理手段と、 前記端末登録情報又は前記管理装置登録情報に基づいて、前記端末と前記管理装置との間で送受信される通信確立信号を中継する中継手段と、を有し、 前記端末と前記管理装置との間で前記通信確立信号が送受信されることにより確立された前記端末と前記管理装置との間の前記P2P通信を行うための通信チャネルを介して、前記端末から前記管理装置に前記端末の状態を示す状態情報が送信され、 前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示が、前記通信チャネルを介して前記管理装置から前記端末に対して送信される 通信制御装置。」 「【請求項10】 端末を管理する管理装置であって、 前記端末と当該管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置又は前記端末から、前記端末を識別する端末識別子を取得する取得手段と、 前記通信制御装置に前記端末識別子を含む通信確立信号を送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立する確立手段と、 前記端末を制御する制御信号を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信する制御手段と、 前記端末が管理装置識別子を含む通信確立信号を前記通信制御装置に送信することで確立された前記端末と前記管理装置との間の前記P2P通信を行うための通信チャネルを介して、前記端末から、前記端末の状態を示す状態情報を受信する情報受付手段とを有し、 前記制御手段は、前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信する 管理装置。」 「【請求項11】 端末と、前記端末を管理する管理装置と、前記端末と前記管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置とを有する端末管理システムにおける端末管理方法であって、 前記通信制御装置が、 前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報と、前記管理装置を識別する管理装置識別子と前記管理装置のアドレス情報とを含む管理装置登録情報と、を記憶手段に記憶させるステップと、 前記通信制御装置が、 前記端末登録情報又は前記管理装置登録情報に基づいて、前記端末と前記管理装置との間で送受信される通信確立信号を中継するステップと、 前記端末が、 前記管理装置識別子を含む通信確立信号を前記通信制御装置に送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立するステップと、前記端末の状態を示す状態情報を、前記通信チャネルを介して前記管理装置に送信するステップと、 前記管理装置が、前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信するステップと を有する端末管理方法。」 「【請求項12】 端末と前記端末を管理する管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置における通信制御プログラムであって、 通信制御装置に、 前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報と、前記管理装置を識別する管理装置識別子と前記管理装置のアドレス情報とを含む管理装置登録情報と、を記憶手段に記憶させるステップと、 前記端末の属性を示す属性情報を含む前記端末からの要求を受けた場合、前記属性情報を含む前記端末識別子を生成して前記記憶手段に格納すると共に、生成した前記端末識別子を前記端末に送信し、前記管理装置からの要求を受けた場合、前記管理装置識別子を生成して前記記憶手段に格納すると共に、生成した前記管理装置識別子を前記管理装置に送信するステップと、 前記端末と前記管理装置との間で前記P2P通信が確立される際に、前記端末と前記管理装置との間で送受信される通信確立信号を中継するステップと、を実行させるための通信制御プログラムであり、 前記端末と前記管理装置との間で前記通信確立信号が送受信されることにより確立された前記端末と前記管理装置との間の前記P2P通信を行うための通信チャネルを介して、前記端末から前記管理装置に前記端末の状態を示す状態情報が送信され、 前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示が、前記通信チャネルを介して前記管理装置から前記端末に対して送信される 通信制御プログラム。」 また、本願発明2?8は、本願発明1を減縮した発明である。 第5 引用文献、引用発明等 1 引用文献1、引用発明 (1)当審拒絶理由で引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審による。以下同様。)。 ア 「【0049】 図1は、本発明の実施の形態1における通信システム1のハードウェア構成図である。通信システム1はネットワークで接続される機器間でピアツーピア通信を行わせるための通信システムである。通信システム1は、サーバ101と、WAN105と、ルータ104aと、LAN106aと、要求発行機器102と、ルータ104bと、要求受諾機器103と、LAN106bとを備える。」 イ 「【0058】 図2は、通信システム1の機能的な構成を示す機能ブロック図である。通信システム1は上述のように、サーバ101と、WAN105と、ルータ104aと、LAN106aと、要求発行機器102と、ルータ104bと、要求受諾機器103と、LAN106bとを備える。 【0059】 サーバ101は、上述のように要求発行機器102と要求受諾機器103とをピアツーピア接続させるための装置であり、要求発行機器102とWAN105及びルータ104aを介して接続することができ、要求受諾機器103とWAN105及びルータ104bを介して接続することができる。サーバ101は、サーバ側通信部110と、機器IDリスト保管部111と、検索部112とを備える。 【0060】 サーバ側通信部110は、要求発行機器102から送信される要求受諾機器103への接続要求を受信し、要求受諾機器103が要求発行機器102へ直接接続するための情報を要求受諾機器103へ送信する処理部である。サーバ側通信部110は本発明の接続管理装置における第3送信手段及び第3受信手段が備える機能を実現する処理部である。 【0061】 機器IDリスト保管部111は、要求受諾機器103を識別する機器IDと、サーバ101が要求受諾機器103に情報を送信するために必要な情報とを対応付けて機器IDリストとして保管するための記憶装置である。検索部112は、受信した機器IDから要求受諾機器103に情報を送信するために必要な情報を、機器IDリスト保管部111に保管された機器IDリストの中から検索する処理部である。 【0062】 要求発行機器102は、上述のように要求受諾機器103に対して接続を要求する機器であり、ルータ104a及びWAN105を介してサーバ101に接続される。要求発行機器102は、要求側通信部120と、パスワード生成部121と、入力部122と、判断部123と、通信制御部124とを備える。」 ウ 「【0070】 図3は、通信システム1における各機器間での通信シーケンスの一例を示す図である。なお、要求受諾機器103は、機器ID保管部132に機器ID“2133”を保管しているものとする。また、図中の「○」は、ルータ104a又はルータ104bにおいて、NAPT機能により、パケットに対するIPアドレス及びポート番号の変換が行われていることを示す。 【0071】 要求受諾機器103は、あらかじめ機器ID“2133”を含む機器登録パケットを、要求側通信部120からサーバ101にUDPを用いて送信する(S201)。 【0072】 機器登録パケットはUDPパケットであるため、要求受諾機器103から送信された時点では、付加情報(UDPヘッダ)として要求受諾機器103のプライベートIPアドレスとポート番号が付加されているが、ルータ104bを通過する際にNAPT機能によって、プライベートIPアドレスとポート番号とが、ルータ104bが有するグローバルIPアドレスと、ルータ104bがサーバ101と通信を行うポート番号とに変換される。 【0073】 要求受諾機器103は上記機器登録パケットを周期的もしくは必要に応じてサーバ101へ送信する。 【0074】 サーバ101では、サーバ側通信部110が機器登録パケットを受信し、機器登録パケットに含まれる要求受諾機器103の機器ID、及び要求受諾機器103が接続されるルータ104bのグローバルIPアドレスとポート番号との組を対応づけ、図4に示す機器IDリストとして、機器IDリスト保管部111に保管する(S202)。 【0075】 要求受諾機器103は、周期的もしくは必要に応じて機器登録パケットをサーバ101に送信するため、ルータ104bのWAN側IPアドレスもしくはWAN側ポート番号が変更になった場合でも、自動的に更新される。 【0076】 つまり、サーバ101は機器IDリスト保管部111に保管されている機器IDリストを参照することにより、任意のタイミングでサーバ101から要求受諾機器103へパケットを送信することができる。 【0077】 要求発行機器102が要求受諾機器103との通信を行う場合、要求側通信部120は、パスワード生成部121で生成された乱数である使い捨てパスワードと、ユーザによって入力部122から入力された要求受諾機器103の機器ID“2133”とを取得する。 【0078】 要求側通信部120は、機器IDの取得後、まずサーバ101へのTCP接続を行い(S203)、接続要求パケットAをサーバ101に送信する(S204)。接続要求パケットAには、要求受諾機器103の機器ID、要求受諾機器103との通信に用いるグローバルIPアドレスとポート番号、及び使い捨てパスワードが含まれている。」 エ 「【0080】 図5は、接続要求パケットAをサーバ101へ送信した後のルータ104aが有するNAPTテーブルの一例を示す図である。 【0081】 図5に示すNAPTテーブルの1行目は、要求発行機器102がサーバ101と通信を行うための変換情報である。この変換情報は要求発行機器102が送信した接続要求パケットAがルータ104aを通過する際にルータ104aにより決定され、WANルータアドレスとWANルータポートとが、接続要求パケットAの付加情報(TCPヘッダ)として付加される。なお、WANルータアドレスはルータ104aのWAN側IPアドレスであり、WANルータポートはルータ104aのWAN側ポート番号である。 【0082】 図5に示すNAPTテーブルの2行目は、要求発行機器102が要求受諾機器103からのTCP接続を受け付けるための変換情報である。WANルータアドレス“4.17.206.2”と、WANルータポート“5000”とが接続要求パケットAのペイロードに含まれている。これらWANルータアドレス及びWANルータポートの値は、接続要求パケットAの送信前に、要求側通信部120がルータ104aから取得し、接続要求パケットAに含ませる。 【0083】 上記のグローバルIPアドレス“4.17.206.2”、ポート番号“5000”に対してTCP接続がなされた場合、それらグローバルIPアドレス及びポート番号がそれぞれ、ルータ104aのNAPT機能により図5のNAPTテーブルの2行目に示すLAN機器アドレス“192.168.1.11”及びLANルータポート“1600”に変換され、要求発行機器102に対してTCP接続を行うことができる。 【0084】 サーバ101では、サーバ側通信部110が接続要求パケットAを受信し、検索部112が、接続要求パケットAに含まれている接続要求先の機器ID“2133”により、機器IDリスト保管部111に保管されている図4に示す機器IDリストを検索する(S205)。 【0085】 検索部112は、機器ID“2133”に関連づけられているIPアドレス“202.204.16.255”とポート番号“3400”とを機器IDリストから抽出し、サーバ側通信部110が、それらIPアドレス“202.204.16.255”とポート番号“3400”とを宛先として、接続要求通知パケットをUDPを用いて送信する(S206)。つまり、接続要求通知パケットが要求受諾機器103へ送信される。接続要求通知パケットは接続要求があったことを要求受諾機器103に通知するためのパケットである。 【0086】 接続要求通知パケットは、機器登録パケットに対する応答としてルータ104bに送信されるため、ルータ104bでIPアドレスとポート番号の変換が行われ、要求受諾機器103に到達できる。 【0087】 要求受諾機器103は、接続要求通知パケットを受け取ると、受諾側通信部130がサーバ101に対してTCP接続を行う(S207)。 【0088】 サーバ101は、要求受諾機器103からのTCP接続を受諾すると、TCP接続を介して接続要求パケットBを要求受諾機器103に送信する(S208)。接続要求パケットBには、サーバ101が要求発行機器102から受信した接続要求パケットAに含まれている、要求発行機器102が要求受諾機器103と通信を行うためのグローバルIPアドレス“4.17.206.2”とポート番号“5000”の組、及び使い捨てパスワードが含まれている。 【0089】 要求受諾機器103は、接続要求パケットBを受信し、接続要求パケットBに含まれているグローバルIPアドレス“4.17.206.2”とポート番号“5000”に対して、受諾側通信部130よりTCP接続を試みると、前述のようにルータ104aのNAPT機能により、要求発行機器102との間でTCP接続を確立することができる(S210)。 【0090】 TCP接続の確立後、受諾側通信部130は、接続要求パケットBに含まれている使い捨てパスワードをそのまま応答パスワードとし、その応答パスワードを含む機器認証パケットを要求発行機器102に送信する。 【0091】 要求発行機器102では、要求側通信部120が機器認証パケットを受信し(S211)、判断部123が、受信した機器認証パケットに含まれている応答パスワードと、通信開始にあたって、パスワード生成部121で生成し、接続要求パケットAに含めて送信した使い捨てパスワードとが一致しているかどうかを判断する(S212)。 【0092】 判断部123により、機器認証パケットに含まれている応答パスワードと、送信前の使い捨てパスワードとが一致していることが判断されると、通信制御部124は、要求側通信部120にそのまま要求受諾機器103との通信を維持させる。以降、要求発行機器102と要求受諾機器103とは、TCP接続を介して通信を行う(S213)。つまり、要求発行機器102と要求受諾機器301とはピアツーピア通信を行ことができ、例えば動画データ等の大容量のデータであっても、サーバ101に負荷を掛けることなく送受信することができる。 【0093】 なお、機器認証パケットに含まれている使い捨てパスワードと、送信前の使い捨てパスワードとが一致しないと判断部123が判断した場合、通信制御部124は、要求側通信部120に対し通信の切断を行わせる。 【0094】 上述のように、要求発行機器102は、要求受諾機器103との通信を行う際、最初にサーバ101に対して接続要求パケットAを送信すると、その後、要求受諾機器103から直接接続され、要求受諾機器103とのピアツーピア通信の開始が可能となる。」 オ 「【0103】 また、要求発行機器102と要求受諾機器103とのピアツーピア通信(S213)はSSLなどの暗号化通信を用いてもよいし、UDPなど他の伝送プロトコルを用いてもよい。こうすることで、要求発行機器102と要求受諾機器103との間で行うピアツーピア通信における通信プロトコルをユーザが自由に選択することができる。」 カ 「【図2】 」 (2)上記(1)から、引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「サーバ101と、WAN105と、ルータ104aと、LAN106aと、要求発行機器102と、ルータ104bと、要求受諾機器103と、LAN106bとを備える通信システム1であって(【0049】)、 サーバ101は、要求発行機器102と要求受諾機器103とをピアツーピア接続させるための装置であり、サーバ側通信部110と、機器IDリスト保管部111を備え(【0059】)、 要求発行機器102は、要求側通信部120を備え(【0062】)、 サーバ101では、要求受諾機器103の機器ID、及び要求受諾機器103が接続されるルータ104bのグローバルIPアドレスとポート番号との組を対応づけ、機器IDリストとして、機器IDリスト保管部111に保管し(【0074】)、 要求側通信部120は、接続要求パケットAをサーバ101に送信し、接続要求パケットAには、要求受諾機器103の機器ID、要求受諾機器103との通信に用いるグローバルIPアドレスとポート番号が含まれており(【0078】)、 サーバ101では、サーバ側通信部110が接続要求パケットAを受信し、接続要求パケットAに含まれている接続要求先の機器IDにより、機器IDリスト保管部111に保管されている機器IDリストを検索し、機器IDに関連づけられているIPアドレスとポート番号とを機器IDリストから抽出し、サーバ側通信部110が、それらIPアドレスとポート番号とを宛先として、接続要求通知パケットを送信し(【0084】、【0085】)、 接続要求通知パケットは、ルータ104bでIPアドレスとポート番号の変換が行われ、要求受諾機器103に到達でき(【0086】)、 要求発行機器102は、要求受諾機器103との通信を行う際、最初にサーバ101に対して接続要求パケットAを送信すると、その後、要求受諾機器103から直接接続され、要求受諾機器103とのピアツーピア通信の開始が可能となり(【0094】)、 要求発行機器102と要求受諾機器103とのピアツーピア通信はUDPを用いる(【0103】)、 通信システム1。」 2 周知技術 (1)当審拒絶理由で引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。 「図5に示す情報家電アプリケーションでは,P2Pネットワークにより,屋外の携帯電話(i-mode端末)と家庭内のディジタル家電を,ホームゲートウェイを介して接続している.ホームゲートウェイは,ホームネットワーク(IEEE1394)とインターネットを接続し,家庭内のディジタル家電に対するプロキシ機能を持つ.ディジタル家電の制御については,IEEE1394 Trade Associationにより策定されているAV/C(Audio Video/Control)のCommand Setを利用している.AV/C Command Setは,テレビ,ディジタルBSチューナなどのIEEE1394対応ディジタル家電において,標準的に利用されている制御用プロトコルである.実装では,P2Pネットワークにより,AV/C Command Setのメッセージを転送し,ディジタル家電を制御する方式を採用している. 本アプリケーションでは,外出先の携帯電話とホームゲートウェイノード間でP2Pネットワークにより,通信を行う.携帯電話は,家庭内のディジタル家電に対してブロードキャストメッセージを送信することにより利用可能なディジタル家電を検索する.メッセージを受信したディジタル家電は,携帯電話に対して状態通知を行う.ここで発見したディジタル家電は,携帯電話から操作することが可能となる.例えば,発見した機器がビデオやチューナなどの場合,録画予約やビデオ再生を行うことができ,家庭内のカメラを発見した場合には,画像を取得することが可能となっている.さらに,家庭内のディジタル家電の状態が変化した場合には,屋外の携帯電話に通知することも可能である.例としては,来訪者がチャイムを押した際の通知などが拳げられる.」 上記記載から、引用文献2には次の事項が記載されていると認められる。 「P2Pネットワークにより、屋外の携帯電話と家庭内のディジタル家電を、ホームゲートウェイを介して接続し、外出先の携帯電話とホームゲートウェイノード間でP2Pネットワークにより通信を行い、家庭内のディジタル家電の状態が変化した場合には、屋外の携帯電話に通知すること。」 (2)当審拒絶理由で引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。 「【0030】 被監視制御装置1の監視制御処理部14は、ステップS3において遠隔監視制御装置3に伝送する必要がある重要な情報であると判定したとき、通信部15に対して通信回線2の接続を指示する(S4)。ここで、通信部15は、通信回線2に応じた通信プロトコルに従って遠隔監視制御装置3に対して例えばダイアルアップ接続を実施し、通信回線2の確立処理を実施する。監視制御処理部14は、回線接続指示を出した後、通信回線2の通信路が確立したか否かを判断する(S5)。未だ、通信ラインが確立していない場合にはステップS4に戻り、通信回線2の確立処理を繰り返す。これらステップS4,S5は図3に示す回線接続処理手段142に相当する。 【0031】 被監視制御装置1の監視制御処理部14は、ステップS5において通信回線2の通信路が確立したと判断したとき、故障状態にある監視対象設備識別データに判定参照テーブルの集約情報および詳細情報URLデータを付加し、遠隔監視制御装置3に送信する(S6)。このステップS6は図3に示す集約情報送信手段143に相当する。そして、集約情報等を送信した後、通信回線2の通信路を切断し(S7)、引き続き、監視を継続する場合には(S8)、ステップS1に戻り、一連の処理を繰り返し実行する。」 上記記載から、引用文献3には次の事項が記載されていると認められる。 「被監視制御装置1が遠隔監視制御装置3に対して通信回線2の確立処理を実施し、故障状態にある監視対象設備識別データを遠隔監視制御装置3に送信すること。」 (3)上記(1)、(2)から、被管理装置(引用文献2の「家庭内のディジタル家電」、引用文献3の「被監視制御装置1」)と管理装置(引用文献2の「携帯電話」、引用文献3の「遠隔監視制御装置3」)との間で通信チャネルの確立(引用文献2の「P2Pネットワークによる」「接続」、引用文献3の「通信回線2の確立処理」)を行い、管理装置へ状態情報(引用文献2の「家庭内のディジタル家電の状態」、引用文献3の「故障状態にある監視対象設備識別データ」)を送信することは、周知技術であると認められる。 第6 対比・判断 1 本願発明1について (1)対比 ア 本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。 (ア)引用発明の「サーバ101」は、「要求発行機器102と要求受諾機器103とをピアツーピア接続させるための装置」であるから、「要求発行機器102」と「要求受諾機器103」との間で行われる「ピアツーピア接続」を制御するといえ、本願発明1の「通信制御装置」に相当する。 また、引用発明の「要求発行機器102」、「ピアツーピア通信」は、それぞれ、本願発明1の「端末」、「P2P通信」に相当し、引用発明の「要求受諾機器103」と本願発明1の「管理装置」とは、「装置」である点で共通しており、引用発明の「通信システム1」と本願発明1の「端末管理システム」とは、「システム」である点で共通している。 以上のことから、本願発明1の「端末と、前記端末を管理する管理装置と、前記端末と前記管理装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置とを有する端末管理システム」との構成に関して、引用発明と本願発明1とは、「端末と、装置と、前記端末と前記装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置とを有するシステム」という点で共通している。 (イ)引用発明の「サーバ101」は、「サーバ側通信部110」と「機器IDリスト保管部111」とを有するものである。 また、引用発明は、「サーバ101では、要求受諾機器103の機器ID、及び要求受諾機器103が接続されるルータ104bのグローバルIPアドレスとポート番号との組を対応づけ、機器IDリストとして、機器IDリスト保管部111に保管し」、「サーバ101では、サーバ側通信部110が接続要求パケットAを受信し、接続要求パケットAに含まれている接続要求先の機器IDにより機器IDリストを検索し、機器IDに関連づけられているIPアドレスとポート番号とを機器IDリストから抽出し、サーバ側通信部110が、それらIPアドレスとポート番号とを宛先として、接続要求通知パケットを送信し」、「接続要求通知パケットは、ルータ104bでIPアドレスとポート番号の変換が行われ、要求受諾機器103に到達でき」るものである。 ここで、引用発明の「機器IDリスト」における「要求受諾機器103の機器ID」と、本願発明1の「前記管理装置を識別する管理装置識別子」とは、「前記装置を識別する装置識別子」という点で共通している。 また、引用発明の「要求受諾機器103の機器ID、及び要求受諾機器103が接続されるルータ104bのグローバルIPアドレスとポート番号との組を対応づけ」た「機器IDリスト」における、「ルータ104bのグローバルIPアドレス」及び「ポート番号」は、「接続要求通知パケットは、ルータ104bでIPアドレスとポート番号の変換が行われ、要求受諾機器103に到達でき」ることをもたらすから、それらは、「要求受諾機器103」のネットワーク上の位置の特定を可能とする情報であるといえる。そうすると、引用発明の「ルータ104bのグローバルIPアドレス」及び「ポート番号」は、全体として、本願発明1の「前記管理装置のアドレス情報」と、「前記装置のアドレス情報」という点で共通している。 そして、引用発明の「機器IDリスト保管部111」、「保管」することは、それぞれ、本願発明1の「記憶手段」、「記憶」することに相当し、引用発明の「機器IDリスト」と本願発明1の「管理装置登録情報」とは、「装置登録情報」という点で共通している。 以上のことから、本願発明1の「前記通信制御装置は」、「前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報と、前記管理装置を識別する管理装置識別子と前記管理装置のアドレス情報とを含む管理装置登録情報と、を記憶する記憶手段」「を有」するとの構成に関して、引用発明と本願発明1とは、「前記通信制御装置は」、「前記装置を識別する装置識別子と前記装置のアドレス情報とを含む装置登録情報と、を記憶する記憶手段」「を有」するという点で共通している。 (ウ)引用発明は、「要求側通信部120は、接続要求パケットAをサーバ101に送信し」、「サーバ101では、サーバ側通信部110が接続要求パケットAを受信し、接続要求パケットAに含まれている接続要求先の機器IDにより機器IDリストを検索し、機器IDに関連づけられているIPアドレスとポート番号とを機器IDリストから抽出し、サーバ側通信部110が、それらIPアドレスとポート番号とを宛先として、接続要求通知パケットを送信し、接続要求通知パケットは、ルータ104bでIPアドレスとポート番号の変換が行われ、要求受諾機器103に到達でき」、「要求発行機器102は、要求受諾機器103との通信を行う際、最初にサーバ101に対して接続要求パケットAを送信すると、その後、要求受諾機器103から直接接続され、要求受諾機器103とのピアツーピア通信の開始が可能とな」るものである。 ここで、「接続要求パケットA」と「接続要求通知パケット」とは、(名称が異なるとともに、宛先の情報が変換されているとしても、)役割の観点からは、ともに「ピアツーピア通信の開始」に係る信号であり、「サーバ側通信部110」は、当該信号を「機器IDリスト」に「基づいて」、「中継する」といえる。 また、「要求側通信部120」は「要求発行機器102」が備える構成であるから、上記「ピアツーピア通信の開始」に係る信号は、「要求発行機器102」と「要求受諾機器103」との間で「送受信され」るといえる。 そして、上記「ピアツーピア通信の開始」に係る信号は、本願発明1の「通信確立信号」に相当し、引用発明の「サーバ側通信部110」は、本願発明1の「中継手段」に相当する。 以上の点について上記(ア)、(イ)を踏まえると、本願発明1の「前記通信制御装置は」、「前記端末登録情報又は前記管理装置登録情報に基づいて、前記端末と前記管理装置との間で送受信される通信確立信号を中継する中継手段」「を有」するとの構成に関して、「前記端末登録情報又は前記管理装置登録情報」との択一的記載における「前記管理装置登録情報」との対比で、引用発明と本願発明1とは、「前記通信制御装置は」、「前記装置登録情報に基づいて、前記端末と前記装置との間で送受信される通信確立信号を中継する中継手段」「を有」するという点で共通している。 (エ)引用発明の「要求発行機器102」は、「要求側通信部120」を有するものである。 また、引用発明は、「要求側通信部120は、接続要求パケットAをサーバ101に送信し、接続要求パケットAには、要求受諾機器103の機器ID、要求受諾機器103との通信に用いるグローバルIPアドレスとポート番号が含まれており」、「サーバ101では、サーバ側通信部110が接続要求パケットAを受信」するというものであり、「要求発行機器102は、要求受諾機器103との通信を行う際、最初にサーバ101に対して接続要求パケットAを送信すると、その後、要求受諾機器103から直接接続され、要求受諾機器103とのピアツーピア通信の開始が可能とな」るものである。 ここで、「要求側通信部120」は、「要求受諾機器103の機器ID」を含む「接続要求パケットA」を「サーバ側通信部110」に「送信することで」、「ピアツーピア通信」の「通信チャネル」を「確立する」といえ、本願発明1の「第一の確立手段」に相当する。 以上の点について上記(ア)?(ウ)を踏まえると、本願発明1の「前記端末は」、「前記管理装置識別子を含む通信確立信号を前記中継手段に送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立する第一の確立手段」「を有」するとの構成に関して、引用発明と本願発明1とは、「前記端末は」、「前記装置識別子を含む通信確立信号を前記中継手段に送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立する第一の確立手段」「を有」するという点で共通している。 イ したがって、本願発明1と引用発明とは以下の点で一致する。 (一致点) 「端末と、装置と、前記端末と前記装置との間で行われるP2P通信を制御する通信制御装置とを有するシステムであって、 前記通信制御装置は、 前記装置を識別する装置識別子と前記装置のアドレス情報とを含む装置登録情報と、を記憶する記憶手段と、 前記装置登録情報に基づいて、前記端末と前記装置との間で送受信される通信確立信号を中継する中継手段と、 を有し、 前記端末は、 前記装置識別子を含む通信確立信号を前記中継手段に送信することで、前記P2P通信を行うための通信チャネルを確立する第一の確立手段と、 を有するシステム。」 ウ また、本願発明1と引用発明とは以下の点で相違する。 (相違点1) 本願発明では、「装置」が「管理装置」であって、「前記端末を管理する」ものであり、それに伴い、「装置識別子」が「管理装置識別子」であり、「システム」が「端末管理システム」であるのに対し、引用発明では、「要求受諾機器103」について、「要求発行機器102」を「管理する」、「管理装置」であると特定されるものではなく、「機器ID」、「通信システム1」についても、それぞれ「管理装置識別子」、「端末管理システム」と特定されるものではない点。 (相違点2) 本願発明では、「記憶手段」がさらに、「前記端末を識別する端末識別子と前記端末のアドレス情報とを含む端末登録情報」を「記憶する」のに対し、引用発明では、「機器IDリスト保管部111」はそのような情報を「保管」するものではない点。 (相違点3) 本願発明では、「前記端末」が「前記端末の状態を示す状態情報を、前記通信チャネルを介して前記管理装置に送信する通知手段」を有するのに対し、引用発明では、「要求発行機器102」と「要求受諾機器103」の間で(何らかの情報が送受信されることは明らかであるものの)「要求発行機器102」が「前記端末の状態を示す状態情報」の通知手段を有するとの特定はない点。 (相違点4) 本願発明では、「前記管理装置」が「前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信する制御手段を有する」のに対し、引用発明では、「要求受諾機器103」が「管理装置」であることに加えて、そのような制御手段を有するとの特定はない点。 (2)判断 事案に鑑みて、相違点4について先に検討する。 上記第5の2(3)のとおり、被管理装置と管理装置との間で通信チャネルの確立を行い、管理装置へ状態情報を送信することは、周知技術であると認められる。 しかしながら、管理装置が、被管理装置の状態を示す状態情報を定期的に管理装置に送信するのか否かの指示を、通信チャネルを介して被管理装置に送信すること、については、引用文献1?4のいずれにも記載されておらず、本願の出願日前において周知技術であったとも認められない。 したがって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用文献1?4に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 2 本願発明2?12について 本願発明2?8は、いずれも本願発明1を減縮した発明である。 また、本願発明9?12は、いずれも本願発明1に対応する発明特定事項を含んでいる。 そうすると、本願発明2?12も本願発明1と同様の理由により、当業者であっても引用文献1?4に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 第7 原査定についての判断 令和3年3月8日付けの補正により、補正後の請求項1?12は、「前記管理装置」が「前記端末の状態を示す状態情報を定期的に前記管理装置に送信するのか否かの指示を、前記通信チャネルを介して前記端末に送信する制御手段を有する」との技術的事項又はこれに対応する技術的事項を含むものとなった。当該技術的事項は、原査定における引用文献A?Eには記載されておらず、本願の出願日前において周知技術であったとも認められないので、本願発明1?12は、当業者であっても、原査定における引用文献A?Eに基づいて容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。 第8 むすび 以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2021-04-27 |
出願番号 | 特願2015-7597(P2015-7597) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(H04L)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 菊地 陽一、羽岡 さやか、松崎 孝大 |
特許庁審判長 |
稲葉 和生 |
特許庁審判官 |
北川 純次 富澤 哲生 |
発明の名称 | 端末管理システム、端末制御装置、端末管理方法及び通信制御プログラム |
代理人 | 伊東 忠彦 |
代理人 | 伊東 忠重 |