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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1374735
審判番号 不服2020-776  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-01-21 
確定日 2021-06-07 
事件の表示 特願2016-206410号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 4月26日出願公開、特開2018- 64845号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成28年10月20日の出願であって、平成30年 4月26日に手続補正書が提出され、同年 6月12日付けで拒絶の理由が通知され、同年10月 1日に意見書及び手続補正書が提出され、平成31年 3月19日付けで最後の拒絶の理由が通知され、令和 1年 5月24日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、同年10月 9日付け(謄本送達日:同年同月23日)で、同年 5月24日に提出された手続補正書による補正が却下されるとともに拒絶査定がなされ、それに対して、令和 2年 1月21日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出され、これに対し、当審において、同年10月28日付けで拒絶の理由が通知され、同年11月25日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和 2年11月25日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである(A-Fは、本願発明を分説するために当審で付した。)。
「【請求項1】
A 所定の始動条件の成立に基づいて図柄を変動表示させる図柄変動遊技を行い、該図柄変動遊技の結果として当り結果が導出された場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能な遊技機であって、
B 前記図柄変動遊技中に所定の演出操作を受付可能な特定の操作演出を実行する操作演出実行手段と、
C 所定の音量調整操作が行われることに基づいて、前記図柄変動遊技に対応した演出音の音量を変更する音量変更手段と、
D 前記音量調整操作に基づく音量変更が不能とされる音量変更不能期間を発生させる音量変更不能期間発生手段と、を備え、
B1 前記特定の操作演出の実行期間として、前記演出操作を受付可能な操作受付期間と、該操作受付期間の開始前の第1期間と、該操作受付期間の終了後の第2期間とを含んだ期間が設定されており、
D1 前記音量変更不能期間は、前記図柄変動遊技中に所定条件が成立した場合に発生するものであり、
D2 前記特定の操作演出の開始前に前記所定条件が成立して開始された前記音量変更不能期間は、前記操作受付期間と前記第1期間と前記第2期間とを含んだ期間よりも長い所定期間に設定されており、
E 前記図柄変動遊技中に発生した前記音量変更不能期間内にて前記音量調整操作が行われた場合には、前記演出音の音量が変更されることなく該音量調整操作が行われたことに対応する特定通知を実行可能であり、
E1 さらに、前記特定通知は、前記特定の操作演出の開始前であっても前記音量変更不能期間内に前記音量調整操作が行われることで実行される
F ことを特徴とする遊技機。」

第3 当審拒絶理由の概要
令和 2年10月28日付けの当審における拒絶の理由は、以下を含むものである。

2.(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

●理由2(進歩性)について
・請求項 1
・引用文献等 1-2

引用文献1.特許第5888575号公報
引用文献2.特開2016-168201号公報

第4 引用文献に記載された事項
1 引用文献1
当審における拒絶の理由(令和 2年10月28日付け拒絶理由通知書)に引用文献1として引用され、本願の出願前に頒布された特許第5888575号公報(以下、「引用文献1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下、同じ。)。
(1) 「【0041】
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
【0042】
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0043】
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図3に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。」

(2) 「【0068】
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
【0069】
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図1に示す演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426と、演出ボタン136が初期位置に位置していることを検知する検知手段としての演出ボタン初期位置センサ427からの検知信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、演出可動体224を駆動する上腕モータ及び前腕モータや、演出可動体225を駆動する家紋モータの制御を行うための駆動回路430と、演出ボタン136を駆動する演出ボタン駆動モータ434の制御を行うための駆動回路432とを接続している。ここで、演出ボタン136の初期位置は、上述した操作可能位置に設定されているが、これに限定されず、適宜位置に設定することができ、例えば、初期位置を上述した操作不能位置に設定するようにしてもよい。
【0070】
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。」

(3) 「【0389】
図37(b)に示すように、図柄変動表示中であって、演出ボタン136の操作を受け付ける操作有効期間内に演出ボタン136が操作されると、操作に応じた演出が行われる。具体的には、1回操作用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、連打用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、長押し用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出等が行われる。また、図柄変動表示中であって、演出ボタン136の操作有効期間外に演出ボタン136が操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。なお、本実施形態では、操作有効期間内に演出ボタン136に加えて操作キーユニット137の各ボタンが同時に操作されている場合には、演出ボタン136が操作されていたとしても、なんらの操作結果もなされないように構成されている。また、操作有効期間外であっても、演出ボタン136の操作に応じて、各種ランプ418を点滅させたり、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示を行ったり、効果音を出力させるようにしてもよい。このとき、図柄変動表示における演出とは無関係な演出であってもよい。」

(4) 「【0391】
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、右ボタン137dが操作された場合には、図柄変動中設定画面が表示される。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、音量変更がなされ音量が上昇する。
【0392】
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、左ボタン137cが操作された場合には、図柄変動中設定画面が表示される。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、音量変更がなされ音量が低下する。」

(5) 「【0405】
図38は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図38に示される演出例は、図34?図36にかけて行われる演出の一部において実行される場合がある演出例である。
【0406】
図38(1)は、図34(o)に対応するものであり、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。図38(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、設定画面は非表示である。なお、本実施形態では、「装飾7」でリーチが行われている様子が示される一方で、表示画面の左下においても3つの装飾図柄の変動表示が行われている。この3つの装飾図柄は、例えば、特図が停止表示されるタイミングで、特図1あるいは特図2の表示結果に対応する図柄の組み合わせで3つ同時に停止表示される。なお、本実施形態では、表示画面の左下部分に表示された3つの装飾図柄について3つ同時に停止表示するようにしたが、例えば、左・右・中の順に順次停止表示するようにしてもよい。
【0407】
このとき、図38(2)に示すように、右ボタン137dが操作されると、図38(3)に示すように、図柄変動中用設定画面が表示される。このとき、右ボタン137dは、操作されている間、所定の発光態様(例えば、赤色等)で発光する。その他のボタンは、消灯していてもよいし、他の発光態様(例えば、青色等)で発光してもよい。なお、左ボタン137cが操作された場合にも同様に、図柄変動中用設定画面が表示される。図柄変動中用設定画面は、音量ゲージVGを含む表示画面である。すなわち、図柄変動中用設定画面は、音量設定表示の一例として機能している。この図柄変動中用設定画面は、演出表示が行われているレイヤーよりも前側のレイヤーに配置されて表示されている。したがって、図柄変動中用設定画面が表示されている間は、演出表示が視認困難な状態となる。なお、音量ゲージVGによれば、音量が5段階中の3段階目であることが示されている。
【0408】
図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、図38(4)に示すように、右ボタン137dが再度操作されると、図38(5)に示すように、音量が1段階増加し、これに応じて、音量ゲージVGは、音量が4段階目であることを示す表示に変化する。本実施形態では、右ボタン137dを1回操作する毎に、音量が1段階上昇するように構成されている。一方、音量ゲージVGが3段階目であることを示している状態で左ボタン137cが操作された場合には、音量が1段階低下し、これに応じて、音量ゲージVGが2段階目であることを示す表示に変化することとなる。なお、本実施形態では、図柄変動中においては音量設定のみ可能としたが、輝度設定や演出モードやBGM等を設定できるようにしてもよい。また、右ボタン137d(左ボタン137c)が長押しされた場合には、長押しされている期間、オートリピート機能が働いて、所定時間(例えば、200ms)ごとに音量が1段ずつ上がっていく(下がっていく)ように構成されてもよいし、オートリピート機能を働かせないようにして、1回操作が行われない限りでは、音量が上がらない(下がらない)ように構成されてもよい。
【0409】
図38(6)は、図35(p)に対応するものであり、決闘シーンのアニメーションが継続している。この演出例では、その後、図38(7)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始される。そして、図38(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1は、操作待ちアニメーション表示が行われる。ここで、操作待ちアニメーションは、例えば、ボタンが引っ込んだり突出したりする動作を繰り返し行うアニメーションである。ここで、操作待ちアニメーション表示を行わなず、静止画像としてもよい。なお、図38(8)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われることとなる。なお、操作促進報知画像を操作有効期間が開始すると同時に表示されるように構成されてもよい。このように、本実施形態では、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1を含む表示を、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方の操作に関する第一の操作表示の一例という場合がある。
【0410】
そして、図38(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図38(10)に示されるタイミングで、図38(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図38(12)に示されるように、装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠すようにされる場合がある。このとき、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示(第一の操作結果表示)が行われている。すなわち、操作結果演出が行われる。なお、演出ボタン136及び右ボタン137dは、操作されている間、所定の発光態様(例えば、赤色等)で発光している。これにより、当該図柄変動表示の結果が大当りとなることが事前に報知される。なお、当該図柄変動表示の結果が大当りとならない場合でも行われるようにして、大当りへの期待度が高いことを演出するようにしてもよい。ここで、演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作は、演出ボタン136と右ボタン137dとが同じタイミングで操作される場合に限らず、演出ボタン136が押下された状態で右ボタン137dが操作された場合や、右ボタン137dが押下された状態で演出ボタン136が操作された場合も含まれることは言うまでもない。すなわち、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が押下されている状態となればよい。なお、演出ボタン136と右ボタン137dとが同じタイミングで操作された場合にのみ、図38(12)に示されるような同時操作の演出が開始されるようにしてもよい。また、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちの片方が押下されてから所定時間内(例えば、1秒以内)に他方が操作されない場合には、同時操作として取り扱わないようにしてもよい。」

(6) 「【0413】
その後、図38(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開され、図38(14)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、その後、図38(15)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央では、「装飾7-装飾7-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが揺れ変動にて表示される。また、装飾図柄表示装置208の左下では、3つの装飾図柄が依然として変動表示している。」

(7) 「【0415】
図39(a1)は、図38(10)に対応している。このとき、図39(a2)に示すように、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが操作されると、図39(a3)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が非操作時の表示態様から操作時の表示態様に変化するが、演出可動体225の動作(操作結果演出)は行われない。なお、図柄変動表示の実行中において、右ボタン137dが操作されると、図柄変動中用設定画面が表示されて音量設定が可能な状態になるが、予告等の演出を行わせるためにボタン操作を促す表示(ボタン操作促進表示)が開始されてから、当該図柄変動表示が終了するまでは、図柄変動中用設定画面の表示を禁止状態にして音量設定を行わせないようにしている。すなわち、図38(7)のタイミングから当該図柄変動表示が終了するまでは、音量設定が禁止された状態となる。なお、ボタン操作促進表示が行われている間だけ音量設定が禁止されるようにしてもよい。また、ボタン操作促進表示が開始されてから操作結果演出が終了するまでの間だけ音量設定が禁止されるようにしてもよい。」

(8) 図38


上記段落【0405】の「図38は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。」との記載、上記段落【0406】の「図38(1)は、図34(o)に対応するものであり、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。図38(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、設定画面は非表示である。」との記載、上記段落【0407】の「このとき、図38(2)に示すように、右ボタン137dが操作されると、図38(3)に示すように、図柄変動中用設定画面が表示される。」との記載、上記段落【0408】の「図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、図38(4)に示すように、右ボタン137dが再度操作されると、図38(5)に示すように、音量が1段階増加し、これに応じて、音量ゲージVGは、音量が4段階目であることを示す表示に変化する。」との記載、上記段落【0409】の「図38(6)は、図35(p)に対応するものであり、決闘シーンのアニメーションが継続している。この演出例では、その後、図38(7)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始される。そして、図38(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている。……なお、図38(8)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われることとなる。」との記載、上記段落【0410】の「そして、図38(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図38(10)に示されるタイミングで、図38(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図38(12)に示されるように、装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠すようにされる場合がある。このとき、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示(第一の操作結果表示)が行われている。すなわち、操作結果演出が行われる。」との記載、上記段落【0413】の「その後、図38(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開され、図38(14)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、その後、図38(15)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央では、「装飾7-装飾7-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが揺れ変動にて表示される。また、装飾図柄表示装置208の左下では、3つの装飾図柄が依然として変動表示している。」との記載及び上記段落【0415】の「すなわち、図38(7)のタイミングから当該図柄変動表示が終了するまでは、音量設定が禁止された状態となる。」との記載を参酌すると、図38には、装飾図柄表示装置208で、装飾図柄の変動表示が行われ、このとき、右ボタン137dが操作されると、図柄変動中用設定画面が表示され、図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、右ボタン137dが再度操作されると、音量が1段階増加し、その後、決闘シーンのアニメーションが継続し、その後、演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され、このタイミングから音量設定が禁止された状態となり、その後、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され、このタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われ、その後、操作有効期間が開始され、その後、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠し、このとき、装飾図柄表示装置208で、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる操作結果演出が行われ、その後、決闘シーンのアニメーションが再開され、図柄変動表示が終了するまで音量設定が禁止された状態となることが記載されていると認められる。

上記(1)-(7)の記載事項、上記(8)の認定事項から、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる(a-fは、発明の構成を分説するために本願発明の発明特定事項A-Fに対応させて当審で付した。)。
「a 第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始し(段落【0041】)、第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始し(段落【0042】)、特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する(段落【0043】)パチンコ機100(段落【0043】)であって、
b スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426と、演出ボタン136が初期位置に位置していることを検知する検知手段としての演出ボタン初期位置センサ427からの検知信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、演出可動体224を駆動する上腕モータ及び前腕モータや、演出可動体225を駆動する家紋モータの制御を行うための駆動回路430と、演出ボタン136を駆動する演出ボタン駆動モータ434の制御を行うための駆動回路432とを接続している基本回路402(段落【0069】)を備えている第1副制御部400(段落【0068】)に、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されており(段落【0070】)、図柄変動表示中であって、演出ボタン136の操作を受け付ける操作有効期間内に演出ボタン136が操作されると、操作に応じた演出が行われ(段落【0389】)、
c 図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、右ボタン137dが操作された場合に、図柄変動中設定画面が表示され、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、音量変更がなされ音量が上昇し(段落【0391】)、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、左ボタン137cが操作された場合に、図柄変動中設定画面が表示され、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、音量変更がなされ音量が低下し(段落【0392】)、
b1、d、d1、d2、e 装飾図柄表示装置208で、装飾図柄の変動表示が行われ、このとき、右ボタン137dが操作されると、図柄変動中用設定画面が表示され、図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、右ボタン137dが再度操作されると、音量が1段階増加し、その後、決闘シーンのアニメーションが継続し、その後、演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され、このタイミングから音量設定が禁止された状態となり、その後、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され、このタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われ、その後、操作有効期間が開始され、その後、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠し、このとき、装飾図柄表示装置208で、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる操作結果演出が行われ、その後、決闘シーンのアニメーションが再開され、図柄変動表示が終了するまで音量設定が禁止された状態となる(認定事項(7))、
f パチンコ機100(段落【0043】)。」

2 引用文献2
当審における拒絶の理由(令和 2年10月28日付け拒絶理由通知書)に引用文献2として引用され、本願の出願前に頒布された特開2016-168201号公報(以下、「引用文献2」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。
(1) 「【0056】
[1.第1実施形態]
[1-1.遊技用システムの構成]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。
第1遊技用システム1Aは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる情報出力装置及び遊技用装置の一種であるデータ表示装置4と、各パチンコ機2に対応して設けられる記録媒体処理装置、遊技用装置、計数装置、貸出装置の一種である台間計数ユニット5と、管理装置及び配信装置の一種であるホールコンピュータ6と、管理装置及び配信装置の一種である玉管理コンピュータ8とを備えて構成される。」

(2) 「【0477】
また、遊技者が音量/光量変更アイコンを指でタップすると、図35(2)に示すように、音量/光量を変更するための音量等変更画面が、遊技データ画面にポップアップ表示される。」

(3) 「【0479】
具体的には、同図の音量等変更画面では、音量変更画面として「2」?「14」までの数字が黒字で中抜き表示された音量アイコンが表示されている。音量アイコンは、中抜きの数字が大きくなるにつれて順次にその大きさが大きくなる白色の丸形のアイコンであり、現在選択されている音量アイコンは、白色が黒色に反転し、中抜きの数字が白色に反転して、強調表示されている。初期表示では「10」の音量アイコンが強調表示されている。
【0480】
遊技者は、音量アイコンの左右各部に表示された三角形の音量変更用アイコンをタップすることで、音量を変更させることができる。音量変更用アイコンをタップするタップ操作がなされると、音量が左右にそれぞれ1つずつ移動し、これに伴い、変更先の音量に対応する音量アイコンが強調表示される。そして、変更先の音量に対応する音量の確認音が音出力部450から音出力される。」

(4) 「【0545】
[1-10.変形例]
[1-10-1.音量等設定処理]
データ表示装置4の処理部410が実行する音量等設定処理は、図29で説明した処理に限られるわけではない。以下、音量等設定処理の変形例について説明する。」

(5) 「【0548】
この条件を満たす場合は(P10;Yes)、音量等設定部416は、音量等変更制限報知処理を行う(P12)。具体的には、音量/光量の変更が制限(規制)されていることを遊技者に報知するために、例えば、その旨を示す表示メッセージを第1表示部430に表示させる。なお、音量等変更制限報知として、表示メッセージを第1表示部430に表示させる他に、音量/光量の変更が制限されていることを遊技者に報知するための音声メッセージを音出力部450から音出力させたり、所定の発光色(例えば赤色)で発光部455を点灯/点滅させるなどしてもよい。」

(6) 「【0550】
図44は、この場合におけるデータ表示装置4の第1表示部430の表示画面の一例を示す図である。
図44(1)は、大当りランニング演出画面の一例を示す図である。 この大当りランニング演出画面には、画面中央部の枠内に、大当りを祝福する大当りランニング演出映像が表示されている。この大当りランニング演出映像では、映像に合わせて、大当りを祝福する音楽や音声メッセージが音出力部450から音出力される。
【0551】
この状態で、画面下部に表示された音量/光量変更アイコンが遊技者にタップされると、例えば図44(2)に示す音量/光量変更制限表示が表示される。具体的には、大当りランニング演出画面の中央部に、「大当りランニング演出中のため、音量/光量の変更はできません。」という表示メッセージが表示された吹き出しの音量等変更制限報知画面がポップアップ表示されている。遊技者は、この音量等変更制限報知画面により、音量/光量の変更が現在制限されていることを知ることができる。」

上記(1)-(6)の記載事項から、引用文献2には、次の事項(以下、「引用文献2に記載された事項」という。)が記載されていると認められる(e-fは、構成を分説するために本願発明の発明特定事項E-Fに対応させて当審で付した。)。
「e、e1 遊技者が音量/光量変更アイコンを指でタップすると、音量/光量を変更するための音量等変更画面が、遊技データ画面にポップアップ表示され(段落【0477】)、音量等変更画面では、音量変更画面として「2」?「14」までの数字が黒字で中抜き表示された音量アイコンが表示され(段落【0479】)、音量アイコンの左右各部に表示された三角形の音量変更用アイコンをタップすることで、音量を変更させることができるが(段落【0480】)、画面中央部の枠内に、大当りを祝福する大当りランニング演出映像が表示され、映像に合わせて、大当りを祝福する音楽や音声メッセージが音出力部450から音出力されている(段落【0550】)状態で、画面下部に表示された音量/光量変更アイコンが遊技者にタップされると(段落【0551】)、音量/光量の変更が制限(規制)されていることを遊技者に報知するために(段落【0548】)、大当りランニング演出画面の中央部に、「大当りランニング演出中のため、音量/光量の変更はできません。」という表示メッセージが表示された吹き出しの音量等変更制限報知画面がポップアップ表示される(段落【0551】)、
f パチンコ機2に対応して設けられる(段落【0056】)データ表示装置4(段落【0545】)。」

第5 対比、判断
本願発明と引用発明とを対比する。
1 引用発明の「第1特図始動口230」又は「第2特図始動口232」「への入球を所定の球検出センサが検出」することは、本願発明の「所定の始動条件の成立」に相当し、引用発明の「第1特図表示装置212」又は「第2特図表示装置214」「による特図変動遊技」は、本願発明の「図柄を変動表示させる図柄変動遊技」に相当し、引用発明の「特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合」は、本願発明の「該図柄変動遊技の結果として当り結果が導出された場合」に相当し、引用発明の「可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する」状態は、本願発明の「通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態」に相当し、引用発明の「パチンコ機100」は、本願発明の「遊技機」に相当する。
したがって、引用発明の発明特定事項a、fは、本願発明の発明特定事項A、Fに相当する。

2 引用発明の「演出ボタン136の操作」は、本願発明の「所定の演出操作」に相当し、引用発明の「操作に応じた演出」は、本願発明の「特定の操作演出」に相当する。
また、引用発明の「演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426」は「基本回路402」に「接続」され、「基本回路402を備えている第1副制御部400に、装飾図柄表示装置208」「の制御を行うための第2副制御部500が接続されて」いるから、「装飾図柄の変動表示が行われ」る「装飾図柄表示装置208」「の制御を行う」「第2副制御部500」と「第1副制御部400」が、「演出ボタン136の操作」(所定の演出操作)「に応じた演出」(特定の操作演出)を実行することは明らかであり、引用発明の「第1副制御部400」及び「第2副制御部500」は、本願発明の「操作演出実行手段」に相当する。
したがって、引用発明の発明特定事項bは、本願発明の発明特定事項Bに相当する構成を有している。

3 引用発明の「設定画面の非表示中にお」ける「図柄変動中設定画面」を「表示」するための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」及び「図柄変動中設定画面の表示中にお」ける「音量変更」のための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」は、本願発明の「所定の音量調整操作」に相当する。
また、引用発明の「スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と」「演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426と」は「基本回路402」に「接続」され、「第1副制御部400」は「基本回路402を備えている」から、「第1副制御部400」が、「設定画面の非表示中にお」ける「図柄変動中設定画面」を「表示」するための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」及び「図柄変動中設定画面の表示中にお」ける「音量変更」のための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」(所定の音量調整操作)が行われることに基づいて、「図柄変動表示中」の「音量変更」を行うことは明らかであり、引用発明の「第1副制御部400」は、本願発明の「音量変更手段」に相当する。
したがって、引用発明の発明特定事項cは、本願発明の発明特定事項Cに相当する構成を有している。

4 引用発明の「音量設定が禁止された状態」とすることは、本願発明の「音量変更が不能とされる音量変更不能期間を発生させる」ことに相当する。
また、上記のとおり、引用発明の「スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と」「演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426と」は「基本回路402」に「接続」され、「第1副制御部400」は「基本回路402を備えている」から、「第1副制御部400」が、「設定画面の非表示中にお」ける「図柄変動中設定画面」を「表示」するための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」及び「図柄変動中設定画面の表示中にお」ける「音量変更」のための「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」(所定の音量調整操作)に基づき「音量設定が禁止された状態」とする(音量変更が不能とされる音量変更不能期間を発生させる)ことは明らかであり、引用発明の「第1副制御部400」は、本願発明の「音量変更不能期間発生手段」に相当する。
したがって、引用発明の発明特定事項b1、d、d1、d2、eは、本願発明の発明特定事項Dに相当する構成を有している。

5 引用発明の「操作有効期間」は、本願発明の「前記演出操作を受付可能な操作受付期間」に相当し、引用発明の「演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され、」「操作有効期間が開始する前であ」る期間は、本願発明の「該操作受付期間の開始前の第1期間」に相当する。
また、引用発明において、「操作有効期間が開始され」た「後、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると」、「操作有効期間」が終了されることは明らかであるから、引用発明の「装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠し、このとき、装飾図柄表示装置208で、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる操作結果演出が行われ」る期間は、本願発明の「該操作受付期間の終了後の第2期間」に相当する。
そして、引用発明の「演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され」てから「装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠し、このとき、装飾図柄表示装置208で、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる操作結果演出が行われ」るまでの期間は、本願発明の「前記特定の操作演出の実行期間」に相当する。
したがって、引用発明の発明特定事項b1、d、d1、d2、eは、本願発明の発明特定事項B1に相当する構成を有している。

6 引用発明は、「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」る「タイミングから」「図柄変動表示が終了するまで」「音量設定が禁止された状態とな」るものであるから、「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」ることを所定条件の成立とすれば、図柄変動表示中に所定条件が成立した場合に音量設定が禁止された状態となるものであるといえる。
したがって、引用発明の発明特定事項b1、d、d1、d2、eは、本願発明の発明特定事項D1に相当する構成を有している。

7 引用発明は、「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」る「タイミングから音量設定が禁止された状態とな」るものであるから、「演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され」るよりも前から音量設定が禁止された状態となるものであるといえる。また、引用発明は、「図柄変動表示が終了するまで音量設定が禁止された状態となる」ものであるから、「装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠し、このとき、装飾図柄表示装置208で、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる操作結果演出が行われ」るよりも後まで音量設定が禁止された状態となるものであるといえる。
したがって、引用発明の発明特定事項b1、d、d1、d2、eは、本願発明の発明特定事項D2に相当する構成を有している。

8 引用発明は、「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」る「タイミングから」「図柄変動表示が終了するまで」、「右ボタン137dが操作され」ても、「音量設定が禁止された状態とな」るものである。
したがって、引用発明の発明特定事項b1、d、d1、d2、eは、本願発明の発明特定事項Eと、「前記図柄変動遊技中に発生した前記音量変更不能期間内にて前記音量調整操作が行われた場合には、前記演出音の音量が変更されること」はない点で共通している。

以上のことから、本願発明と引用発明とは、
[一致点]
「A 所定の始動条件の成立に基づいて図柄を変動表示させる図柄変動遊技を行い、該図柄変動遊技の結果として当り結果が導出された場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能な遊技機であって、
B 前記図柄変動遊技中に所定の演出操作を受付可能な特定の操作演出を実行する操作演出実行手段と、
C 所定の音量調整操作が行われることに基づいて、前記図柄変動遊技に対応した演出音の音量を変更する音量変更手段と、
D 前記音量調整操作に基づく音量変更が不能とされる音量変更不能期間を発生させる音量変更不能期間発生手段と、を備え、
B1 前記特定の操作演出の実行期間として、前記演出操作を受付可能な操作受付期間と、該操作受付期間の開始前の第1期間と、該操作受付期間の終了後の第2期間とを含んだ期間が設定されており、
D1 前記音量変更不能期間は、前記図柄変動遊技中に所定条件が成立した場合に発生するものであり、
D2 前記特定の操作演出の開始前に前記所定条件が成立して開始された前記音量変更不能期間は、前記操作受付期間と前記第1期間と前記第2期間とを含んだ期間よりも長い所定期間に設定されており、
E’ 前記図柄変動遊技中に発生した前記音量変更不能期間内にて前記音量調整操作が行われた場合には、前記演出音の音量が変更されることはない
F 遊技機。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点](発明特定事項E、E1)
「前記図柄変動遊技中に発生した前記音量変更不能期間内にて前記音量調整操作が行われた場合」に関して、
本願発明は、「該音量調整操作が行われたことに対応する特定通知を実行可能であり、さらに、前記特定通知は、前記特定の操作演出の開始前であっても前記音量変更不能期間内に前記音量調整操作が行われることで実行される」のに対して、
引用発明は、本願発明の「特定通知」に相当する構成を有しない点。

以下、上記相違点について検討する。
1 相違点について(発明特定事項E、E1)
引用文献2に記載された事項の「音量変更用アイコン」又は「音量/光量変更アイコン」の「タップ」は、本願発明の「音量調整操作」に相当し、引用文献2に記載された事項の「音量等変更制限報知画面」の「ポップアップ表示」は、本願発明の「特定通知」に相当する。
また、引用文献2に記載された事項において、「「大当りランニング演出中のため、音量/光量の変更はできません。」という表示メッセージが表示された吹き出しの音量等変更制限報知画面がポップアップ表示され」ている最中に、演出音の音量が変更されないことは明らかである。
すると、引用文献2に記載された事項は、本願発明の「前記音量変更不能期間内にて前記音量調整操作が行われた場合には、前記演出音の音量が変更されることなく該音量調整操作が行われたことに対応する特定通知を実行可能であ」るという構成を有している。
そして、引用発明と引用文献2に記載された事項とは、ともに音量変更不能期間内にて音量調整操作が行われた場合に演出音の音量が変更されないようにするものであり、技術分野及び機能が共通しているうえに、それがパチンコ機に用いられていることも共通している。
そうすると、引用発明の「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」る「タイミングから」「図柄変動表示が終了するまで」「音量設定が禁止された状態とな」る期間に、「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」が行われた場合に、引用文献2に記載された事項を適用して、「音量等変更制限報知画面がポップアップ表示される」ようにすると、「音量等変更制限報知画面が」、「演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され」る前であっても「音量設定が禁止された状態とな」る期間内に「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」が行われることで「ポップアップ表示される」ことは明らかであるから、引用発明に引用文献2に記載された事項を適用して、上記相違点に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易になし得たことである。

第6 請求人の主張について
請求人は、令和 2年11月25日に提出された意見書において、引用文献1は『遊技機の演出制御に関する技術』であるのに対し、引用文献2は『情報表示器の調整制御に関する技術』であり、技術分野が異なることは明らかであるため、単に広義に遊技機に関連するからといって、引用文献1に対して引用文献2の技術を適用することは容認できるものでないと思料すると主張している。
しかしながら、上記第5において既に検討したように、引用発明と引用文献2に記載された事項とは、ともに音量変更不能期間内にて音量調整操作が行われた場合に演出音の音量が変更されないようにするものであり、技術分野及び機能が共通しているうえに、それがパチンコ機に用いられていることも共通しているし、引用文献2に記載された事項を引用発明に適用するにあたっての阻害要因があるともいえない。
また、請求人は、令和 2年11月25日に提出された意見書において、引用文献2には、補正後の請求項1に係る発明の「前記特定通知は、前記特定の操作演出の開始前であっても前記音量変更不能期間内に前記音量調整操作が行われることで実行される」という発明特定事項が開示されていないことは明らかであり、引用文献1,2を組み合わせたとしても本願発明を導き出すことはできないと主張している。
しかしながら、請求人が主張するように、引用文献2に、補正後の請求項1に係る発明の「前記特定通知は、前記特定の操作演出の開始前であっても前記音量変更不能期間内に前記音量調整操作が行われることで実行される」という発明特定事項が開示されていないとしても、上記第5において既に検討したように、引用発明の「演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出が開始され」る「タイミングから」「図柄変動表示が終了するまで」「音量設定が禁止された状態とな」る期間に、「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」が行われた場合に、引用文献2に記載された事項を適用して、「音量等変更制限報知画面がポップアップ表示される」ようにすると、「音量等変更制限報知画面が」、「演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている操作促進報知画像が表示され」る前であっても「音量設定が禁止された状態とな」る期間内に「右ボタン137d」又は「左ボタン137c」の「操作」が行われることで「ポップアップ表示される」ことは明らかであるから、引用発明に引用文献2に記載された事項を適用して、上記相違点に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易になし得たことである。
さらに、請求人が令和 2年11月25日に提出された意見書において主張する本願発明の奏する作用効果は、引用発明及び引用文献2に記載された事項の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別に顕著なものということはできない。
したがって、請求人の主張を採用することはできない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用文献2に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
したがって、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2021-03-25 
結審通知日 2021-03-30 
審決日 2021-04-14 
出願番号 特願2016-206410(P2016-206410)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大森 努武田 知晋柳 重幸  
特許庁審判長 瀬津 太朗
特許庁審判官 小島 寛史
佐藤 高之
発明の名称 遊技機  
代理人 古田 広人  
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