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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1377559
審判番号 不服2021-272  
総通号数 262 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-10-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-01-08 
確定日 2021-10-01 
事件の表示 特願2018-526894「ハンドオーバのためのリソース構成方法、ネットワークアクセスポイント及び移動局」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 8月10日国際公開、WO2017/133063、平成31年 3月22日国内公表、特表2019-507966、請求項の数(26)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2016年(平成28年)3月24日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2016年2月5日 中華人民共和国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成30年 8月 7日 :手続補正書の提出
平成31年 3月22日 :手続補正書の提出
令和 2年 1月30日付け:拒絶理由通知書
令和 2年 3月25日 :意見書、手続補正書の提出
令和 2年 9月28日付け:拒絶査定
令和 3年 1月 8日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和2年9月28日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
1.(新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
2.(進歩性):この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

理由1(新規性)、理由2(進歩性)について
・請求項1、2、4ないし12、14ないし16、18ないし26、28に対して、引用文献1

理由2(進歩性)について
・請求項3、17に対して、引用文献1及び2
・請求項13、27に対して、引用文献1及び3

引用文献等一覧
1.米国特許出願公開第2013/0028236号明細書(以下、「引用文献1」という。)
2.米国特許出願公開第2004/0058678号明細書(以下、「引用文献2」という。)
3.特表2012-531128号公報(以下、「引用文献3」という。)

第3 本願発明
本願請求項1ないし26に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明26」という。)は、令和3年1月8日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし26に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
ハンドオーバのためのリソース構成方法であって、
第1ネットワークノードは、第2ネットワークノードとの間のハンドオーバリソースプール構成情報を確定することと、
移動局が前記第1ネットワークノードにアクセスするときに、前記第1ネットワークノードは、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信することと、
前記第1ネットワークノードは、前記移動局に第1指示情報を送信することと、
前記第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得することとを含み、
前記第1指示情報が、前記移動局がハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースを使用して通信を行うことを指示するために用いられる、前記ハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項2】
前記第1ネットワークノードは、第2ネットワークノードとの間のハンドオーバリソースプール構成情報を確定することは、
前記第1ネットワークノードは、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードとのインターフェースを介して、前記第2ネットワークノードと協調し、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を確定することを含み、
前記ハンドオーバリソースプールにおける前記ハンドオーバリソースの構成情報は、
物理時間周波数リソースブロックの位置情報、変調符号化方式情報、基準信号の構成情報、アンテナ構成情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項3】
前記第1ネットワークノードは、前記移動局に第1指示情報を送信することは、
前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバすることが確定された場合、前記移動局に前記第1指示情報を送信することを含み、
前記移動局に第1指示情報を送信する前に、前記ハンドオーバのためのリソース構成方法は、さらに、
前記移動局の移動軌跡に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断すること、又は、
前記移動局によりフィードバックされた測定信号の強度に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断すること、又は、
前記移動局の移動軌跡と移動速度に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断することを含む、
請求項1?2のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項4】
前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信することは、
システム情報ブロードキャストによって、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信すること、又は、
制御シグナリングによって、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信することを含み、
前記第1指示情報は、物理層制御シグナリングのリザーブ情報ビットによって示され、又は、
前記第1指示情報は、割り当てた新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって示され、又は、
前記第1指示情報は、新しい物理層制御シグナリングフォーマットによって示される、
請求項1?3のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバのためのリソース構成方法は、さらに、
前記第1ネットワークノードは、少なくとも1つの他のネットワークノードと協調し、
前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した前記アップリンクデータを受信することを含む、
請求項1?4のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークノードと前記少なくとも1つの他のネットワークノードとは、全く同じ又は全く異なる物理リソース構成情報を使用して、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した前記アップリンクデータを受信し、
前記少なくとも1つの他のネットワークノードは、前記第2ネットワークノードを含む、
請求項5に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項7】
前記ハンドオーバのためのリソース構成方法は、さらに、
前記第1ネットワークノードは前記移動局にダウンリンクデータを送信することを含み、
前記移動局にダウンリンクデータを送信することは、
前記第1ネットワークノードは、少なくとも1つの他のネットワークノードと協調し、前記移動局に前記ダウンリンクデータを送信することを含み、
前記第1ネットワークノードと前記少なくとも1つの他のネットワークノードは、全く同じ又は全く異なる物理リソース構成情報を使用して、前記移動局に前記ダウンリンクデータを送信する、
請求項1?6のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項8】
前記第1指示情報は、前記移動局がハンドオーバリソースプールのリソースを利用して、前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードのうちの少なくとも1つと通信するように指示するために用いられる、
請求項1?7のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項9】
ハンドオーバのためのリソース構成方法であって、
移動局が第1ネットワークノードにアクセスするときに、前記移動局は、前記第1ネットワークノードにより送信されたハンドオーバリソースプール構成情報を取得することと、
前記移動局は、前記第1ネットワークノードにより送信された第1指示情報を受信することと、
前記移動局は、前記第1指示情報に従って、ハンドオーバリソースを使用して前記第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、他の移動局のうちの少なくとも1つと通信することとを含み、
前記第1指示情報が、前記移動局がハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースを使用することを指示するために用いられ、
前記第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、他の移動局のうちの少なくとも1つと通信することは、
前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して前記第1ネットワークノードに複数の同じアップリンクデータパケットを送信することにより、前記第1ネットワークノードが、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得することを含む、前記ハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項10】
前記ハンドオーバリソースプール構成情報は、前記第1ネットワークノードによりシステム情報ブロードキャストで送信され、又は、
前記ハンドオーバリソースプール構成情報は、前記第1ネットワークノードにより制御シグナリングで送信される、
請求項9に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項11】
前記第1指示情報は、物理層制御シグナリングのリザーブ情報ビットによって示され、又は、
前記第1指示情報は、割り当てた新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって示され、又は、
前記第1指示情報は、新しい物理層制御シグナリングフォーマットによって示される
請求項9?10のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項12】
前記移動局は、前記アップリンクデータが前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードに同時に到達するように、前記ハンドオーバリソースを使用して、所定のサイクリックプレフィックス(CP)値で前記アップリンクデータを送信することを含み、
ここで、前記所定のCP値が固定の閾値より大きい、
請求項9?11のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項13】
前記ハンドオーバリソースプールにおける前記ハンドオーバリソースの構成情報は、
物理時間周波数リソースブロックの位置情報、変調符号化方式情報、基準信号の構成情報、アンテナ構成情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9?12のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのリソース構成方法。
【請求項14】
ネットワークノードであって、
前記ネットワークノードは、第1ネットワークノードであり、確定ユニット、送信ユニット及び受信ユニットを含み、__
前記確定ユニットは、第2ネットワークノードとの間のハンドオーバリソースプール構成情報を確定するように構成され、
前記送信ユニットは、移動局が前記第1ネットワークノードにアクセスするときに、前記確定ユニットにより確定された前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信するように構成され、
前記受信ユニットは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得するように構成され、
前記送信ユニットは、さらに、前記移動局に第1指示情報を送信するように構成され、
前記第1指示情報が、前記移動局が前記ハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースを使用して通信を行うことを指示するために用いられる、前記ネットワークノード。
【請求項15】
前記確定ユニットは、具体的に、
前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードとのインターフェースを介して、前記第2ネットワークノードと協調し、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を確定するように構成され、
前記ハンドオーバリソースプールにおける前記ハンドオーバリソースの構成情報は、
物理時間周波数リソースブロックの位置情報、変調符号化方式情報、基準信号の構成情報、アンテナ構成情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記送信ユニットは、具体的に、
前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバすることが確定された場合、前記移動局に前記第1指示情報を送信するように構成され、
前記確定ユニットは、さらに、
前記移動局の移動軌跡に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断し、又は、
前記移動局によりフィードバックされた測定信号の強度に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断し、又は、
前記移動局の移動軌跡と移動速度に基づいて、前記移動局が間もなく前記第1ネットワークノードから前記第2ネットワークノードにハンドオーバするかどうかを判断するように構成される
請求項14?15のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記送信ユニットは、具体的に、
システム情報ブロードキャストによって、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信し、又は、
制御シグナリングによって、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信するように構成され、
前記第1指示情報は、物理層制御シグナリングのリザーブ情報ビットによって示され、
又は、
前記第1指示情報は、割り当てた新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって示され、又は、
前記第1指示情報は、新しい物理層制御シグナリングフォーマットによって示される、
請求項14?16のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記受信ユニットは、さらに、
少なくとも1つの他のネットワークノードと協調し、前記移動局により前記ハンドオーバリソースで送信された前記アップリンクデータを受信するように構成される
請求項14?17のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項19】
前記受信ユニットは、具体的に、
前記第1ネットワークノードと前記少なくとも1つの他のネットワークノードは、全く同じ又は全く異なる物理リソース構成情報を使用して、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した前記アップリンクデータを受信するように構成され、
前記少なくとも1つの他のネットワークノードは、前記第2ネットワークノードを含む、
請求項18に記載のネットワークノード。
【請求項20】
前記送信ユニットは、さらに、
前記移動局にダウンリンクデータを送信するように構成され、
前記送信ユニットは、具体的に、
少なくとも1つの他のネットワークノードと協調し、前記移動局に前記ダウンリンクデータを送信するように構成され、
前記送信ユニットは、具体的に、
前記第1ネットワークノードと前記少なくとも1つの他のネットワークノードに全く同じ又は全く異なる物理リソース構成情報を使用して、前記移動局に前記ダウンリンクデータを送信するように構成される、
請求項14?19のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項21】
前記第1指示情報は、前記移動局がハンドオーバリソースプールのリソースを利用して、前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードのうちの少なくとも1つと通信するように指示するために用いられる、
請求項14?20のいずれか1項に記載のハンドオーバのためのネットワークノード。
【請求項22】
移動局であって、
前記移動局が第1ネットワークノードにアクセスするときに、前記第1ネットワークノードにより送信されたハンドオーバリソースプール構成情報を取得するように構成される取得ユニットと、
前記第1ネットワークノードにより送信された第1指示情報を受信するように構成される受信ユニットと、
前記受信ユニットにより受信された前記第1指示情報に従って、ハンドオーバリソースを使用して、前記第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、他の移動局のうちの少なくとも1つと通信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記第1指示情報が、前記移動局が前記取得ユニットにより取得されたハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースを使用することを指示するために用いられ、
前記通信ユニットは、具体的に、前記前記ハンドオーバリソースを使用して前記第1ネットワークノードに複数の同じアップリンクデータパケットを送信することにより、前記第1ネットワークノードが、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得するように構成される、前記移動局。
【請求項23】
前記ハンドオーバリソースプール構成情報は、前記第1ネットワークノードがシステム情報ブロードキャストによって送信され、
又は、
前記ハンドオーバリソースプール構成情報は、前記第1ネットワークノードが制御シグナリングによって送信される
請求項22に記載の移動局。
【請求項24】
前記第1指示情報は、物理層制御シグナリングのリザーブ情報ビットによって示され、又は、
前記第1指示情報は、割り当てた新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって示され、又は、
前記第1指示情報は、新しい物理層制御シグナリングフォーマットによって示される
請求項22?23のいずれか1項に記載の移動局。
【請求項25】
前記通信ユニットは、
具体的に、
前記アップリンクデータが前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードに同時に到達するように、前記ハンドオーバリソースを使用して所定のサイクリックプレフィックス(CP)値で前記アップリンクデータを送信するように構成され、
ここで、前記所定のCP値は固定の閾値より大きい
請求項22?24のいずれか1項に記載の移動局。
【請求項26】
前記ハンドオーバリソースプールにおける前記ハンドオーバリソースの構成情報は、
物理時間周波数リソースブロックの位置情報、変調符号化方式情報、基準信号の構成情報、アンテナ構成情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項22?25のいずれか1項に記載の移動局。」

第4 引用文献の記載及び引用発明
1 引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された、米国特許出願公開第2013/0028236号明細書には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「[0114] The SeNB may determine whether a handover is allowable based on the handover request ACK message received from the TeNB so as to determine whether to perform the handover (HO Decision; step S620). The SeNB may transmit a handover command message to the UE (step S625). The handover command message may include a CC activation indicator. The CC activation indicator may be information associated with a plurality of CCs to be activated and used in the TeNB, and may be used as an indicator to activate a corresponding CC. Also, the handover command message may include CC allocation information. The CC allocation information may include CC allocation information associated with CCs allocated to the UE, information associated with an amount of allocated resources, information associated with a number of used CCs, bandwidth information of each CC, center frequency information, scheduling information, an antenna port number, and the like.
[0115] Subsequently, the UE may recognize information associated with CCs to be used in the TeNB through use of the CC allocation information and a CC activation indicator included in the handover command message, and may configure a predetermined CC and maintain the predetermined CC to be in an activation state. That is, the UE may terminate a connection with a currently connected cell (the SeNB) without a separate RRC reconfiguration signaling, and may start a process for connecting with a new cell (the TeNB) (step S630). The SeNB may transmit information associated with a status of the UE to the TeNB (step S635). In this example, the information associated with the status of the UE may be context information that is used by the UE in the SeNB. The UE may perform a handover complete process for the connection with the TeNB (HO Complete; step S640). The UE may complete the connection with the TeNB, and may transmit and receive packet data (step S645).」

(当審訳:
[0114]SeNBは、TeNBから受信したハンドオーバ要求ACKメッセージに基づいて、ハンドオーバが許可されているか否かを判断し、ハンドオーバを実行するか否かを決定してもよい(HO Decision;ステップS620)。SeNBは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信してもよい(ステップS625)。ハンドオーバコマンドメッセージは、CC活性化インジケータを含んでもよい。CC活性化インジケータは、TeNBで活性化されて使用される複数のCCに関連する情報であってもよく、対応するCCを活性化するためのインジケータとして使用されてもよい。また、ハンドオーバコマンドメッセージは、CC割当情報を含んでいてもよい。CC割当情報は、UEに割り当てられたCCに関連するCC割当情報、割り当てられたリソースの量に関連する情報、使用されたCCの数に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号などを含んでいてもよい。
[0115]その後、UEは、ハンドオーバコマンドメッセージに含まれるCC割当情報とCC活性化インジケータを用いて、TeNBで使用されるCCに関連する情報を認識し、所定のCCを設定して、所定のCCを活性化状態に維持してもよい。すなわち、UEは、別途、RRC再設定シグナリングを行わずに、現在接続中のセル(SeNB)との接続を終了し、新たなセル(TeNB)との接続のための処理を開始してもよい(ステップS630)。SeNBは、UEの状態に関連する情報をTeNBに送信してもよい(ステップS635)。本実施例では、UEの状態に関連する情報は、SeNBにおいてUEが使用するコンテキスト情報であってもよい。UEは、TeNBとの接続のためのハンドオーバ完了処理を行ってもよい(HO Complete;ステップS640)。UEは、TeNBとの接続を完了し、パケットデータの送受信を行ってもよい(ステップS645)。)

上記記載及び当業者の技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記段落114には、「SeNBは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信してもよい・・・ハンドオーバコマンドメッセージは、CC活性化インジケータを含んでもよい。・・・また、ハンドオーバコマンドメッセージは、CC割当情報を含んでいてもよい。CC割当情報は、UEに割り当てられたCCに関連するCC割当情報、割り当てられたリソースの量に関連する情報、使用されたCCの数に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号などを含んでいてもよい。」と記載されているから、引用文献1には、「SeNBは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信するものであって、ハンドオーバコマンドメッセージは、CC割当情報を含み、前記CC割当情報は、UEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号などを含む」ことが記載されているといえる。

イ 上記段落115には、「UEは、ハンドオーバコマンドメッセージに含まれるCC割当情報とCC活性化インジケータを用いて、TeNBで使用されるCCに関連する情報を認識し、所定のCCを設定して、所定のCCを活性化状態に維持してもよい。すなわち、UEは、・・・新たなセル(TeNB)との接続のための処理を開始してもよい」と記載されているから、引用文献1には、「UEは、ハンドオーバコマンドメッセージに含まれるCC割当情報とCC活性化インジケータを用いて、TeNBで使用されるCCに関連する情報を認識し、所定のCCを設定して、TeNBとの接続のための処理を開始する」ことが記載されているといえる。

ウ そして、上記「ア」、「イ」で述べたとおり、引用文献1には、SeNBがUEに送信したハンドオーバコマンドメッセージに含まれるCC割当情報とCC活性化インジケータを用いて、UEが新たなセル(TeNB)との接続のための処理を行うものであるから、引用文献1には「ハンドオーバを行うための方法」が記載されているといえる。

以上を総合すると、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 ハンドオーバを行うための方法であって、
SeNBは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信するものであって、ハンドオーバコマンドメッセージは、CC割当情報を含み、前記CC割当情報は、UEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号などを含み、
前記UEは、前記ハンドオーバコマンドメッセージに含まれる前記CC割当情報とCC活性化インジケータを用いて、TeNBで使用されるCCに関連する情報を認識し、所定のCCを設定して、前記TeNBとの接続のための処理を開始する、
方法。」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された、米国特許出願公開第2004/0058678号明細書には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「[0038] A handover routine shown in flowchart form illustrates procedures in accordance with one example embodiment in the present invention. The on-board radio unit controller 48 monitors/identifies those radio links which are active between the on-board mobile stations 28 in the current serving cell A (block 100). Controller 48 may also determine the position, direction, and speed of the vehicle 20 (block 102) and report that information to the radio base station controller 18. The radio base station controller 18 also receives and evaluates signal strength measurements from the mobile stations via the serving base station A (block 104), and uses this measurement information to update the monitor sets and active sets stored in its databases 44 and 46 (block 106).
[0039] Before handover initiation occurs and based on a determination that the vehicles are approaching the target base station B, the on-board radio unit handover preparation controller 50 sends a handover notification message to the target base station B (block 108). The target base station B then reserves resources sufficient to support handover of the active radio connections in the vehicle. As described above, this operation may require freeing up resources by handing over existing connections at base station B to other cells. The target base station B notifies the radio base station controller 18 and/or the radio base station controller 18 determines that the signal strength detected by the on-board mobile radios or by the OBRU controller 50from the target base station exceeds a minimum threshold (block 112). Handover is then initiated of the active on-board connections from the serving base station to the target base station (block 114).」

(当審訳:
[0038]フローチャート形式で示すハンドオーバルーチンは、本発明における一例の実施形態に従った手順を示している。車載無線ユニットコントローラ48は、現在のサービングセルA内の車載移動局28の間でアクティブになっている無線リンクを監視/識別する(ブロック100)。コントローラ48はまた、車両20の位置、方向、および速度を決定し(ブロック102)、その情報を無線基地局コントローラ18に報告してもよい。無線基地局コントローラ18はまた、サービング基地局Aを介して移動局から信号強度の測定値を受信して評価し(ブロック104)、この測定情報を用いて、そのデータベース44および46に格納されているモニタセットおよびアクティブセットを更新する(ブロック106)。
[0039]ハンドオーバ開始が発生する前に、また、車両がターゲット基地局Bに接近しているという判断に基づいて、車載無線ユニットハンドオーバ準備コントローラ50は、ハンドオーバ通知メッセージをターゲット基地局Bに送信する(ブロック108)。その後、ターゲット基地局Bは、車両のアクティブな無線接続のハンドオーバをサポートするのに十分なリソースを確保する。上述したように、この動作は、基地局Bの既存の接続を他のセルにハンドオーバすることによって、リソースを解放することを必要とする場合がある。ターゲット基地局Bは、無線基地局コントローラ18に通知し、および/または、無線基地局コントローラ18は、ターゲット基地局からの車載移動無線機またはOBRUコントローラ50によって検出された信号強度が最小閾値を超えたと判断する(ブロック112)。そして、サービング基地局からターゲット基地局へのアクティブなオンボード接続のハンドオーバが開始される(ブロック114)。)

上記段落38及び39には、車載無線ユニットコントローラ48は、車両20の位置、方向、および速度を決定し、その情報を無線基地局コントローラ18に報告し、車両がターゲット基地局Bに接近しているという判断に基づいて、車載無線ユニットハンドオーバ準備コントローラ50は、ハンドオーバ通知メッセージをターゲット基地局Bに送信すると記載されている。そして、ハンドオーバが行われる対象は車載移動局28であり、車載移動局は車両に搭載されていることは明らかであるから、車両は移動局であるといえる。
そうすると、引用文献2には、「基地局、及び移動局は、移動局の位置・速度などを考慮してハンドオーバを行う」という技術事項が記載されていると認められる。

3 引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された、特表2012-531128号公報には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「【0033】
本発明の実施形態でのUL CoMP実装に関して、ベースラインは、UEがすべての関係する基地局に対してUL同期を確立することである。図1に示すように、すべての関係する基地局は、UEに対するその伝播遅延を測定し、伝播遅延の情報を交換し、UEのUL伝送がすべてそのCPによってカバーされるように、事前定義されたタイミング・アドバンス・コマンドを生成する。図1では、t4が最短の伝播遅延であり、t3が最大の伝播遅延であると仮定する。次いで、CPのカバレッジ内のBS4およびBS3へのUL伝送到達を保証するようにTAコマンドを求めることができる。例えば、UL伝送がCPの始めにBS4に到達し、CPの終わりにBS3に到達する。UL伝送がCPのカバレッジ内にBS1およびBS2にも到達することは明らかである。したがって、UEとすべての関係するBSとの間のUL同期が確立される。」

上記段落33には、UL CoMP実装に関して、UEがすべての関係する基地局に対してUL同期を確立する際、すべての関係する基地局は、UEに対するその伝播遅延を測定し、伝播遅延の情報を交換し、UEのUL伝送がすべてそのCPによってカバーされるように、事前定義されたタイミング・アドバンス・コマンドを生成すると記載されている。そして、UEはUL CoMPですべての関係する基地局とUL同期を確立するのであるから、UEは複数の基地局との間で同期通信を行うものであるといえる。
そうすると、引用文献3には、「UEは複数の基地局のとの間で同期通信を行う際、UEのUL伝送がすべてそのCPによってカバーされるように、タイミング・アドバンス・コマンドを生成する」という技術事項が記載されていると認められる。

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、以下のことがいえる。

ア 引用発明の「SeNB」は、ソース基地局を意味することは技術常識である。そして、引用発明の「ハンドオーバコマンドメッセージ」は、UEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号などを含むものであって、UEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号は、ハンドオーバを行う際に使用されるリソースを表す情報であるといえる。
また、これらのUEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号は、ハンドオーバを行う際に使用されるリソースを表す情報を含む、ハンドオーバコマンドメッセージを用いて、所定のCCを設定して、TeNBとの接続のための処理を開始するものであるから、ハンドオーバコマンドメッセージは、UEが、ハンドオーバリソースを使用して(TeNBと)通信を行うことを指示するために用いられるメッセージであるといえ、該メッセージは、SeNBがUEに送信するものであるから、引用発明の「ハンドオーバコマンドメッセージ」は、本願発明1の「第1の指示情報」に相当するといえる。
さらに、引用発明の「SeNB」は、第1指示情報に相当するハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信するものであるから、引用発明の「SeNB」は、本願発明1の「第1のネットワークノード」に相当するといえる。
そうすると、本願発明1と引用発明は、「第1のネットワークノードは、移動局に第1指示情報を送信する」という点で一致し、「第1指示情報が、移動局がハンドオーバリソースを使用して通信を行うことを指示するために用いられる」という点で共通する。

イ 上記アに述べたとおり、引用発明のハンドオーバを行うための方法は、SeNBからUEに送信されるハンドオーバコマンドメッセージが含む、UEに割り当てられたリソースの量に関連する情報、各CCの帯域幅情報、中心周波数情報、スケジューリング情報、アンテナポート番号は、ハンドオーバを行う際に使用されるリソース等を用いて、所定のCCを設定して、TeNBとの接続のための処理を開始するものであるから、UEがハンドオーバに用いるためのリソース構成方法、すなわち、ハンドオーバのためのリソース構成方法が含まれているといえる。
そうすると、本願発明1と引用発明は「ハンドオーバのためのリソース構成方法」である点で共通する。
以上を総合すると、本願発明1と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「 ハンドオーバのためのリソース構成方法であって、
第1のネットワークノードは、移動局に第1指示情報を送信することと、
前記第1指示情報が、前記移動局がハンドオーバリソースを使用して通信を行うことを指示するために用いられる、
前記ハンドオーバのためのリソース構成方法。」

(相違点1)
本願発明1では、「第1ネットワークノードは、第2ネットワークノードとの間のハンドオーバリソースプール構成情報を確定すること」、「移動局が前記第1ネットワークノードにアクセスするときに、前記第1ネットワークノードは、前記ハンドオーバリソースプール構成情報を前記移動局に送信すること」を含むのに対し、引用発明では、当該事項が特定されていない点。

(相違点2)
本願発明1では、「第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」ものであるのに対し、引用発明では、当該事項が特定されていない点。

(相違点3)
本願発明1では、第1指示情報において、「移動局がハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースを使用して通信を行う」ものであるのに対し、引用発明では、ハンドオーバリソースがハンドオーバリソースプール内のハンドオーバリソースであるか特定されていない点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み、まず、相違点2について検討する。
相違点2に係る本願発明1の「第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」という発明特定事項は、引用文献1ないし引用文献3には記載も示唆もされていない。また、「第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」という技術事項は、本願優先日前において通信技術分野において周知技術であるともいえない。
したがって、上記相違点1及び3を判断するまでもなく、本願発明1は、引用発明であるとはいえないし、また、当業者といえども、引用発明において、上記相違点2に係る本願発明1の「第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」という処理を有するものとすることは、引用発明並びに引用文献2及び3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2.本願発明2ないし8について
本願発明2ないし8は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、引用発明であるとはいえないし、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2及び3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

3.本願発明9ないし13について
本願発明9いし13は、移動局側におけるハンドオーバのためのリソース構成方法に関する発明であって、上記1.で説示した相違点に係る本願発明1の発明特定事項と同様な発明特定事項を少なくとも備えるものであるから、本願発明1と同様な理由により、引用発明であるとはいえないし、また、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2及び3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

4.本願発明14ないし21について
本願発明14ないし21は、本願発明1ないし8に記載の方法をネットワークノードとして記載したものであって、上記1.で説示した相違点に係る本願発明1の発明特定事項を少なくとも備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、引用発明であるとはいえないし、また、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2及び3に記載の技術事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

5.本願発明22ないし26について
本願発明22ないし26は、本願発明9ないし13に記載の方法を移動局として記載したものであって、上記1.で説示した相違点に係る本願発明1の発明特定事項と同様な発明特定事項を少なくとも備えるものであるから、本願発明1と同様な理由により、引用発明であるとはいえないし、また、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2及び3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 原査定について
令和3年1月8日にされた手続補正により、本願発明1ないし8は「第1ネットワークノードは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」という発明特定事項を備え、本願発明14ないし21は、「受信ユニットは、前記移動局が前記ハンドオーバリソースを使用して送信した複数の同じアップリンクデータパケットを受信し、その中の1つのアップリンクデータパケットをアップリンク受信データパケットとして確定し、該アップリンク受信データパケット内のアップリンクデータを取得する」という発明特定事項を備え、本願発明9ないし13、22ないし26についても、補正後の本願発明1又は14の発明特定事項と同様な発明特定事項を少なくとも備えるものとなっており、当該発明特定事項は原査定における引用文献1ないし3に記載されておらず、本願優先日前における周知技術でもないので、本願発明1ないし26は、引用発明ではなく、また、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1ないし3に基づいて、容易に発明をすることができたものであるとはいえない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-09-15 
出願番号 特願2018-526894(P2018-526894)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04W)
P 1 8・ 113- WY (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 倉本 敦史  
特許庁審判長 國分 直樹
特許庁審判官 廣川 浩
本郷 彰
発明の名称 ハンドオーバのためのリソース構成方法、ネットワークアクセスポイント及び移動局  
代理人 中村 行孝  
代理人 吉田 昌司  
代理人 関根 毅  
代理人 宮嶋 学  

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