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審決分類 |
審判 補正却下の決定 特29条特許要件(新規) F23D 審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:2 F23D |
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管理番号 | 1006093 |
審判番号 | 審判1997-18916 |
総通号数 | 6 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1994-01-21 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-10-01 |
事件の表示 | 平成4年特許願第165880号「蓄熱式燃焼装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成9年12月5日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
平成9年12月5日付け提出の手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許法第17条の3第1項の規定による補正であって、特許請求の範囲の請求項1の記載を 「【請求項1】燃焼用空気の供給と燃焼排ガスの排気を交互に行うための所定距離をもって対向配置した2つの気体流路、これら気体流路の中間に配置された燃料噴射ノズルおよび当該燃料噴射ノズルを取り囲む中央気体流路を備えたバ-ナと、上記燃焼用空気の供給と燃焼排ガスの排気を行なう2つの気体流路にそれぞれ接続された連結管と、上記連結管にそれぞれ収容された通気性の蓄熱体とからなることを特徴とする蓄熱式燃焼装置。」と補正するとともに、明細書全文及び「図1」を補正するものである。 上記補正によれば、本件補正の基準となる明細書である平成9年1月13日付け提出の手続補正書で補正された明細書(以下、「基準明細書」という。)の特許請求の範囲の請求項1に記載の「空気流路」を「気体流路」に、また「中央空気流路」を「中央気体流路」に補正する補正事項を含むものである(なお、この補正事項を以下、「本件補正事項」という。)。 そこで、本件補正事項について以下検討する。 基準明細書記載の「空気流路」における「空気」とは、地球を包む大気を構成している混合気体を言い、「気体」とは、物質の状態の一つで、空気のみならず、空気の成分の一部を積極的に変成した気体、さらには、人工的に作り出した気体をも含むものであって、空気は、気体に含まれ気体の一つではあっても気体そのものではない。してみると、基準明細書記載の「空気流路」は、上記した空気を流通させる流路を意味するものと解されるが、気体流路は、空気を含む上記気体を流通させる流路を意味するものと解される。 したがって、「空気流路」を「気体流路」に、また「中央空気流路」を「中央気体流路」に補正する補正事項、すなわち本件補正事項は、特許請求の範囲を拡張するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものとは認められない。しかも、本件補正事項が、誤記の訂正を目的とするものであるとも、また、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであるとも認めることができない。 以上のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の3第1項ただし書きの規定に違反し、特許法第159条第1項の規定で準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-08-20 |
出願番号 | 特願平4-165880 |
審決分類 |
P
1
93・
2-
(F23D)
P 1 93・ 1- (F23D) |
前審関与審査官 | 大河原 裕、西野 健二、大橋 康史、川向 和実 |
特許庁審判長 |
滝本 静雄 |
特許庁審判官 |
櫻井 康平 歌門 恵 |
発明の名称 | 蓄熱式燃焼装置 |
代理人 | 古川 泰通 |
代理人 | 山田 卓二 |
代理人 | 青山 葆 |