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審決分類 |
審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:11 G11B |
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管理番号 | 1008822 |
審判番号 | 審判1999-367 |
総通号数 | 8 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1987-12-16 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-11-26 |
事件の表示 | 昭和61年特許願第134100号「光情報記録担体」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成11年2月5日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
審判請求人は、平成11年2月5日付けの出願公告後の手続補正により、特許請求の範囲を 「(1)凹凸ピット又は溝を形成した情報トラックを有する屈折率n1の基板上に屈折率n2の透明中間層を設け、再生光の波長をλとすると該凹凸ピットまたは溝の何れかの段差寸法が、λ/6n2以下λ/12n2以上で、かつ前記透明中間層の厚みが前記段差寸法の2倍以上であることを特徴とする光情報記録担体。 (2)再生光のスポット径を基板上の凹凸ピット又は溝の幅とピッチとの間の値に定めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光情報記録担体。」 と補正したが、かかる補正は、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明を目的とするものでない。 すなわち、平成11年2月5日付けの手続補正の特許請求の範囲の記載には、「該凹凸ピットまたは溝の何れかの段差寸法が」として、「何れかの」の事項が本願発明の要旨の一部に付加されているが、この「何れかの」の係る語句として「凹凸ピットまたは溝の何れかの」と、「何れかの段差寸法」とが考えられるが、「何れかの段差寸法」とした場合には、この「何れかの段差寸法」の記載は願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「出願当初の明細書又は図面」という。)には何等記載されていない。 出願当初の明細書には、 「再生光の波長をλとすると上記凹凸ピット又は溝の段差寸法を」(出願当初の明細書第1頁第7〜8行目)、 「従来、屈折率n1を有する基板1の凹凸ピット又は溝の段差寸法dはλ/6n1〜λ/12n1であった。」(出願当初の明細書第2頁第11〜13行目)、 「再生光の波長λ、基板上の透明中間層の屈折率n2とすると情報トラックの凹凸ピット又は溝の段差寸法をλ/6n2〜λ/12n2とするものである。」(出願当初の明細書第3頁第14〜17行目)、 「平坦部と凹凸ピットの反射光量の差も十分に得られる基板1の凹凸ピット又は溝の段差寸法dの最適値はλ/6n2〜λ/12n2である。」(出願当初の明細書第4頁第20行目〜第5頁第2行目)の記載が認められるだけで、「該凹凸ピットまたは溝の何れかの段差寸法」の記載は認められない。 また、出願当初の明細書又は図面の記載からみても自明のこととは認められない。 してみれば、平成11年2月5日付けの手続補正は、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明を目的とするものでない したがって、当該手続補正は、特許法第159条第1項の規定により準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものと認められる。 |
決定日 | 1999-10-08 |
出願番号 | 特願昭61-134100 |
審決分類 |
P
1
93・
11-
(G11B)
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前審関与審査官 | 松田 直也 |
特許庁審判長 |
小川 謙 |
特許庁審判官 |
内藤 二郎 麻野 耕一 |
発明の名称 | 光情報記録担体 |
代理人 | 内藤 浩樹 |
代理人 | 坂口 智康 |
代理人 | 岩橋 文雄 |