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審決分類 審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:12  B21D
管理番号 1014729
審判番号 審判1999-3128  
総通号数 11 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-03-08 
種別 補正却下の決定 
確定日 2000-05-15 
事件の表示 平成5年特許願第30780号「歯車の冷間成形方法」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 
結論 平成11年3月31日付けの手続補正を却下する。 
理由 1.本願は、平成5年2月19日(パリ条約による優先権主張1992年2月19日、米国)の出願であって、平成8年2月28日に出願公告され、その後、平成9年7月7日付け手続補正書及び平成11年3月31日付け手続補正書により補正がなされたものである。
2.前記平成11年3月31日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1には、
「一対の保持部材を具備し、これら保持部材の相対する一対の係合面間に形成される保持空間とこれら係合面間の距離より大きい距離を開けた一対の規定面間に形成される規定空間とを有する回転保持ユニットと、該回転保持ユニットに保持された薄板金に一連の歯を形成するための歯成形外周を有する回転歯成形工具ユニットとを用いて歯車を冷間成形するための歯車の冷間成形方法において、
薄板金を回転保持ユニットの保持空間に保持する保持工程と、
該薄板金を略円形の中央壁と該中央壁から径方向外方へ延び且つ該中央壁の厚さより厚いが前記規定面間の距離より薄い環状部分とを有するプリフォームの形に冷間成形するプリフォーム冷間成形工程と、
前記プリフォームの環状部分の内側の部分が前記規定空間内にあり且つ前記プリフォームの環状部分の残りの外側の部分が前記規定空間から径方向外方へ突出した状態で前記回転保持ユニットを前記プリフォームの軸線を中心として回転すると共に前記回転歯成形工具ユニットをその回転軸線を中心として回転するユニット回転工程と、
これら回転保持ユニットと回転歯成形工具ユニットとを互いに向かって相対移動し、前記回転歯成形工具ユニットの歯成形外周を前記プリフォームの環状部分の外周に係合し、該環状部分の外側の部分を軸方向外力へ移動させ、前記環状部分の厚さより厚い厚さを有する一連の歯の形に冷間成形し、該一連の歯の隣接する歯部分間の一連の歯の各部分の厚さが該一連の歯の歯部分の厚さより厚いようにする歯冷間成形工程と、
を具備することを特徴とする歯車の冷間成形方法。」
が記載されている。
3.前記平成11年3月31日付け手続補正書の直前の手続補正書である平成9年7月7日付け手続補正書により適法に補正された明細書(以下「直前明細書」という。)の特許請求の範囲の請求項1には、
「予め定められた厚みの薄板金の中央壁と、該中央壁の周囲上に冷間成形された一体型の一連の歯であって、前記中央壁の軸線と同心の円筒形の谷面まで前記歯の間において半径方向内方へ延びる谷部により規定された歯とを有し、該冷間成形された一体型の一連の歯がこれら歯の側面を規定する間隔を隔てた歯側面規定平面により規定された幅を有する、モノブロックの薄板金の歯車の成形方法であって、(1)回転式保持ユニットと、(2)回転軸線及び該回転軸線の周りに環状に延びる歯成形外周部を有する回転式歯成形工具ユニットとを使用し、前記回転保持ユニットが前記中央壁を保持するときに該回転保持ユニットが前記谷面に等しいサイズの外部円筒面に対し内方へ間隔を隔てた内部円筒面まで略半径方向外方へ延びる相対する一対の内方中央壁係合面と、前記内部円筒面における前記相対する一対の内方中央壁係合面から前記外部円筒面まで延びる一対の外方バックアップ面とを提供し、該一対の外方バックアップ面が前記内部円筒面と前記外部円筒面との間の環状部内にバックアップ空間を構成するように前記一対の内方中央壁係合面の間の間隔よりも大きい予め定められた距離だけ互いに離隔された成形方法において、
略均等な横断面形状の外部環状部分と、該外部環状部分からプリフォーム軸線に向かって略半径方向内方へ延びる前記予め定められた厚みの一体型の薄板金の中央壁とを有するプリフォームの形に薄板金の円形部品を冷間成形する工程であって、前記プリフォームの外部環状部分が、(1)前記中央壁の予め定められた厚みよりも大きいものの前記バックアップ面間の予め定められた距離ほど大きくない幅と、(2)前記歯成形工具ユニットの歯成形外周部と噛合するように前記谷面を超えて延びる外部周囲とを有する工程と、
(1)前記プリフォームの外部環状部分の内方部分が前記バックアップ空間内にあり且つ前記プリフォームの外部環状部分の外方部分が前記バックアップ空間から半径方向外方へ延びた状態で前記プリフォームが固定された前記回転式保持用ユニットを前記プリフォーム軸線を中心として回転させ、また、(2)前記プリフォーム軸線と前記回転軸線とが互いに平行であり且つ回転速度が同期化された予め定められた回転関係で前記歯成形工具ユニットを前記回転軸線を中心として回転させる工程と、
前記プリフォームが固定された前記回転式保持用ユニットと前記歯成形工具ユニットとが前記予め定められた回転関係にあるときに前記ユニットおよびこれらの軸線を互いに向かって相対移動させ、金属を変形する関係で前記歯成形工具ユニットの歯成形外周部を前記プリフォームの外部環状部分の外部周囲から内方へと該外部環状部分の外方部分に係合し、前記プリフォームの外部環状部分の外方部分の薄板金を前記一連の歯の形に冷間成形すると共にこれら歯の間の谷部から移動させる工程であって、前記一連の歯の周囲が前記歯成形工具ユニットの歯成形外周部との転がり接触により冷間成形され、前記一連の歯が冷間成形された後において、前記歯車の一連の歯が、前記バックアップ空間を画定する前記一対の外方バックアップ面に隅々まで一致した表面を有するバックアップ部分を有し、さらに前記歯車の一連の歯は、前記プリフォームの外部環状部分の外方部分を形成する金属が面接触することなく軸方向外方に移動することにより自由に成形され、それにより前記間隔を隔てた歯側面規定平面を超えて外側に位置する部分を含む側面を有する工程とを有する、薄板金の歯車の成形方法。」
が記載されている。
4.前記直前明細書の請求項1に記載された事項と.前記平成11年3月31日付け手続補正書により補正された明細書の請求項1に記載された事項とを対比すると、直前明細書の請求項1に記載された「谷面に等しいサイズの外部円筒面」、「前記プリフォーム軸線と前記回転軸線とが互いに平行」及び「歯車の一連の歯が、前記バックアップ空間を画定する前記一対の外方バックアップ面に隅々まで一致した表面を有するバックアップ部分を有し」の構成要件が、前記平成11年3月31日付け手続補正書により補正された明細書の請求項1では、削除されており、且つ、該明細書の請求項1には、これらの構成要件に相当する構成も見当たらない。そして、この構成要件の削除により、直前明細書の特許請求の範囲を実質上変更するものとなっている。
5.したがって、前記平成11年3月31日付けの手続補正は、実質上特許請求の範囲を変更するものであるので、特許法第17条の3第2項で準用する同法第126条第2項の規定に違反するものであり、同法第159条第1項で準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
決定日 1999-12-14 
出願番号 特願平5-30780
審決分類 P 1 93・ 12- (B21D)
前審関与審査官 鈴木 由紀夫加藤 友也  
特許庁審判長 小林 武
特許庁審判官 宮崎 侑久
小関 峰夫
発明の名称 歯車の冷間成形方法  
代理人 樋口 外治  
代理人 戸田 利雄  
代理人 西山 雅也  
代理人 石田 敬  
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