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審決分類 |
審判 補正却下の決定 特29条特許要件(新規) G06F |
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管理番号 | 1020478 |
審判番号 | 審判1996-20771 |
総通号数 | 14 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1994-07-22 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 2000-04-17 |
事件の表示 | 平成5年特許願第141118号「マウス装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成9年1月8日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
平成9年1月8日付けの手続補正の内容は、特許請求の範囲、発明の詳細な説明及び図面を補正するものあり、特に 1.特許請求の範囲の記載において、請求項4として「該送受信機能で、カーソル制御の為のコマンド列の送受信がなされる請求項2記載のマウス装置」なる記載を追加し、この請求項4の補正に伴い、発明の詳細な説明の関連部分を補正すると共に、 2.特許請求の範囲の記載において、請求項5として「該送受信機能で、マウス4操作による信号の送受がなされる請求項2記載のマウス装置」なる記載を追加するとともに、発明の詳細な説明の【0010】において、「図1(ロ)に示されているマウス4とコンピュータ本体1間の接続に代えて、該送受信部2のRS232Cポートとコンピュータ本体1が備えているRS232Cポートを直接接続しても良い。この場合、マウス4操作と該コマンド列の送受信とは同時にはなされないので、マウス4操作時には、マウス4操作の信号が、該コマンド列の送受信時には該コマンド列が送受信の信号が、このRS232Cの送受信部2を経由するようにすれば良い。」なる記載を追加する、 補正を行うものである。 しかるに、上記1のマウス装置の送受信機能でカーソル制御の為のコマンド列の送受信がなされることについては、願書に最初に添付された明細書(以後、出願当初明細書という)には、文言上直接対応する記載は何もなく、また「カーソル制御の為のコマンド列」に関連すると考えられる記載も、当該明細書第1頁の「発明が解決しようとする問題点」の欄の「該制御手順からなる情報」「該制御手順の情報」「情報化された制御手順」及び「作図のための情報」、同明細書第3頁の「発明の効果」の欄の「制御手順等の情報」「制御手順の情報」程度であるが、これら「制御手順」に関する情報、「作図のための情報」は「コマンド列」である必然性はなく、この記載からこれらの情報の特別な形態でである「コマンド列」に限定することは、出願当初明細書にない新たな構成を追加したことになる。 また、上記2の、マウス装置の送受信機能でマウス4操作による信号を送受する点は出願当初明細書のどこにも対応する記載がないばかりか、関連する記載すらない。 従って、上記補正によって追加された各点は出願当初明細書または図面に記載されておらず、かつ同明細書の記載及び図面からみて自明のものとも認められないため、上記補正は、明細書の要旨を変更するものと認められ、特許法第59条の規定により準用する特許法第153条第1項の規定により却下すべきものと認める。 (本願は特許法第44条の分割出願として出願されたものであるが、本願は分割の基礎となる出願とは別の出願であり、別出願の内容を本出願に移転させることは認められない) よって結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1998-05-08 |
出願番号 | 特願平5-141118 |
審決分類 |
P
1
93・
1-
(G06F)
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前審関与審査官 | 今井 義男、久保田 昌晴 |
特許庁審判長 |
麻野 耕一 |
特許庁審判官 |
斉藤 操 大橋 隆夫 |
発明の名称 | マウス装置 |