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審判番号(事件番号) | データベース | 権利 |
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審判199911343 | 審決 | 特許 |
審判199715352 | 審決 | 特許 |
審判199715350 | 審決 | 特許 |
審判19967530 | 審決 | 特許 |
審判199515914 | 審決 | 特許 |
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審決分類 |
審級種別コード:4 査定不服 延長登録 取り消して差戻し A61K |
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管理番号 | 1023089 |
審判番号 | 審判1993-5910 |
総通号数 | 15 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2001-03-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1993-03-30 |
確定日 | 2000-10-02 |
事件の表示 | 平成3年特許権存続期間延長登録出願第700044号「新規ポリペプチド類、その製造方法、そのポリペプチド類を含む医薬組成物およびその用途」拒絶査定に対する審判事件についてされた平成8年10月31日付け審決に対し、最高裁判所において審決取消の判決[平成10年(行ヒ)第44号、平成11年10月22日判決言渡]があったので、さらに審理したうえ、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願は、更に審査に付すべきものとする。 |
理由 |
1.(本件特許の概要) 本件特許第1501778号は、昭和55年11月26日(パリ条約による優先権主張1979年11月27日、スイス国、同1980年6月31日、スイス国)に出願され、昭和63年10月13日に出願公告され、平成元年6月28日に特許権の設定登録がされたものであり、その特許発明の要旨は、設定の登録時の明細書の記載からみて、その特許請求の範囲第1項に記載されたとおりの次のものと認められる。 「式 H-(D)Phe-Cys-Phe-(D)Trp-Lys-Thr-Cys-Thr-ol を有するポリペプチドならびにその酸付加塩および錯塩。」 (Cys とCysとの間に結合があるが、結合の記号を省略している。) 2.(本件出願の概要) これに対する特許権の存続期間の延長登録出願(以下、本件出願という。)は、特許発明について特許法第67条第3項の政令で定める処分を受けることが必要であったとするもので、その政令で定める処分の内容として以下のことを挙げている。 (1)特許権の存続期間の延長登録の理由となる処分 薬事法第14条第1項に規定する医薬品に係る同法第23条において準用する第14条第4項の承認 (2)処分を特定する番号 承認番号(01AM輸)第0041号(一部変更) (3)処分の対象となった物 サンドスタチン (4)処分の対象となった物について特定された用途 末端肥大症・下垂体性巨人症(外科的処置、他剤による治療で効果不十分な場合又は施行が困難な場合)における成長ホルモン、ソマトメジン-C分泌過剰状態及び諸症状の改善 3.(原査定の拒絶理由) 本件出願に対する原査定の拒絶の理由は、薬事法の第23条において準用する第14条第4項の承認の効果はその承認された日から生じるものであり、その日以降は特許法第67条第3項に規定する政令で定める処分を受けることが必要であるために特許発明の実施をすることができなかった期間と認定することができず、したがって、本件出願の場合はその期間は特許登録日の平成元年6月28日から処分日の平成3年6月27日(28日の誤記)の前日までの1年11月30日であり、出願人が延長を求める期間としている2年0月12日はその特許発明の実施をすることができなかった期間を超えているので、本件出願は特許法第67条の3第1項第4号に該当するというものである。 4.(当審の判断) 特許法第67条第3項に規定する政令で定める処分を受けることが必要であるために特許発明の実施をすることができなかった期間の終期について、原査定では、薬事法第23条において準用する第14条第4項の承認の日の前日としているが、最高裁判決(平成10年(行ヒ)第44号、平成11年10月22日判決言渡)により、延長登録の理由となる処分である薬事法所定の承認が申請者に到達した時に、承認の効力が生じ、承認を受けることが必要であるために特許発明の実施をすることができない状態が解除されることになるから、その効力が生じた日は、旧法67条3項、67条の3第1項4号所定の処分を受けることが必要であるために特許発明の実施をすることができなかった期間には含まれず、右期間の終期は、承認が申請者に到達した日の前日となると判示され、さらに、承認がサンド薬品株式会社(承認申請者、本件特許の通常実施権者)に到達した日を確定することなく該終期を承認書に記載された日付としたことは違法であると判示されたので、その到達した日を確定するために審判請求人に対し平成12年2月1日付け審尋を行った。その審尋に対する回答書によると、審判請求書に添付された資料3(「輸入承認一変承認書」というタイトルの薬事課からの平成3年7月12日付回覧文書、記として 「サンドスタチン注射液 50μg 平成3年7月11日入手 サンドスタチン注射液 100μg 平成3年7月11日入手 変更内容:効能の追加、処方の変更等 」 という記載がある。)は当時の承認申請者であったサンド薬品株式会社の薬事課から社内の関係部門に宛てて本件医薬品の承認書の入手を連絡した文書であるが、その文書は宛先の網羅性からして重要な連絡文書であると考えられ、薬事課の承認書入手日が記載されているが、その文書が社内の他部署から転送を受けた文書であってサンド薬品株式会社が承認を了知した日がそれ以前の日であったとも認められないし、他に申請者が当該承認を了知した日が審判請求人が主張する平成3年7月11日以外の日であるとする証拠も発見できないので、そこに記載されている入手日を当該承認が承認申請者であったサンド薬品株式会社が当該承認を了知した日(当該承認の到達日)であると推認せざるを得ない。 してみると、原査定において、特許発明の実施をすることができなかった期間の終期を承認の到達日である平成3年7月11日の前日としないで、その承認の日である平成3年6月28日の前日とし、本件出願は特許法第67条の3第1項第4号に該当することを理由に本件出願を拒絶したことは違法であって、取り消されるべきものである。 なお、本件出願は、平成11年法律第41号による改正特許法附則第2条第5項により、なお従前の例によるとされるものであるので、当審は、改正前の特許法第159条第3項の規定により同法第67条の3第2項の延長登録をすべき旨の査定を行うことができないので、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 1996-10-09 |
結審通知日 | 1996-11-01 |
審決日 | 1996-10-31 |
出願番号 | 特願平3-700044 |
審決分類 |
P
4
8・
7-
W
(A61K)
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最終処分 | 差戻し |
前審関与審査官 | 種村 慈樹、松浦 新司 |
特許庁審判長 |
脇村 善一 |
特許庁審判官 |
宮本 和子 吉村 康男 深津 弘 谷口 浩行 |
登録番号 | 特許第1501778号(P1501778) |
発明の名称 | 新規ポリペプチド類、その製造方法、そのポリペプチド類を含む医薬組成物およびその用途 |
代理人 | 田村 恭生 |
代理人 | 青山 葆 |