ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
審判番号(事件番号) | データベース | 権利 |
---|---|---|
無効200035635 | 審決 | 特許 |
異議200370102 | 審決 | 特許 |
異議199874668 | 審決 | 特許 |
訂正200539001 | 審決 | 特許 |
無効200235443 | 審決 | 特許 |
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 全部申し立て 1項2号公然実施 A63F 審判 全部申し立て 1項1号公知 A63F 審判 全部申し立て 2項進歩性 A63F |
---|---|
管理番号 | 1024215 |
異議申立番号 | 異議1998-74667 |
総通号数 | 15 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1994-07-05 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1998-09-22 |
確定日 | 2000-08-07 |
異議申立件数 | 3 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2732176号「スロットマシン」の請求項1及び2に係る発明の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2732176号の請求項1に係る発明の特許を維持する。 |
理由 |
1.手続の経緯 本件特許第2732176号に係る発明は、平成4年12月16日に特許出願され、平成9年12月26日に設定登録された。その後、平成10年9月22日に森下辰夫より、平成10年9月25日に中村弘美及びエレクトロコインジャパン株式会社より特許異議の申立てがあり、これを受けて平成11年1月20日付け取消理由通知がなされ、平成11年4月20日に訂正請求がなされた。 2.訂正の内容とその適否について (1)訂正の内容 イ.特許請求の範囲の訂正 「【請求項1】再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。 【請求項2】再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段は、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。」を 「【請求項1】再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段は、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン。」と訂正する。 ロ.発明の詳細な説明の欄の訂正 (訂正事項a) 段落番号【0005】の「請求項2記載の」を「請求項1記載の」と訂正する。 (訂正事項b) 段落番号【0006】の「とを備えたことを特徴とする。」を「とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段(57)を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段(56)は、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段(58)と、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段(57)に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段(59)とを備えたことを特徴とする。」と訂正する。 (訂正事項c) 段落番号【0007】を削除する。 (訂正事項d) 段落番号【0009】の「また、請求項2記載の」を、「また、請求項1記載の」と訂正する。 (訂正事項e) 段落番号【0042】の「再遊技が揃う同時に、」を、「再遊技が揃うと同時に、」と訂正する。 (訂正事項f) 段落番号【0051】の「これに加え、請求項2記載の」を、「また、請求項1記載の」と訂正する。 (2)訂正の目的の適否及び拡張・変更の存否 上記特許請求の範囲の訂正内容は、特許明細書及び図面に記載された事項の範囲内であり、かつ特許請求の範囲の減縮に該当し、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 また、同時になされた発明の詳細な説明の欄の訂正内容は、特許請求の範囲の訂正に整合させるようにするものであり明瞭でない記載の釈明に該当し、かつ特許明細書及び図面に記載された事項の範囲内であって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 (3)独立特許要件の判断 訂正明細書の請求項1に係る発明は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものである。 そして、当該訂正明細書の請求項1に係る発明は、以下「3.特許異議の申立てについての判断」にて後述するように、特許出願の際独立して特許を受けることができないものとすることはできない。 (4)むすび したがって、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2ないし4項の規定に適合するものであるからこれを認める。 3.特許異議の申立てについての判断 (1)申立て理由の概要 (1-1)特許異議申立人森下辰夫は、下記の甲第1ないし2号証を提示し、本件の請求項1に係る発明は甲第1、2号証に記載された発明に基いて容易になし得たものであるから、その特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、特許法第113条第1項第2号の規定により取り消すべきものである旨主張している。 記 甲第1号証:特開昭62-197083号公報 甲第2号証:特開平4-327877号公報 (1-2)特許異議申立人同中村弘美は、下記の甲第1ないし4号証を提示し、本件の請求項1、2に係る発明は甲第1ないし4号証に記載された発明に基いて容易になし得たものであるから、その特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、特許法第113条第1項第2号の規定により取り消すべきものである旨主張している。 記 甲第1号証:実願平3-45652号(実開平4-128781号公報)の全文マイクロフィルム(以下、「甲第1号証の2」という) 甲第2号証:特開平4-40977号公報(以下、「甲第2号証の2」という) 甲第3号証:特開平4-371179号公報 甲第4号証:特開平4-327877号公報 (1-3)特許異議申立人エレクトロコインジャパン株式会社は、下記の検甲第1号証及び甲第1ないし27号証を提示すると共に、証人尋問を申請し、本件の請求項1、2に係る発明は、平成4年6月12日に開催した内覧会により公知・公用となった、エレクトロコインジャパン株式会社製のスロットマシン「チェリーバー」と同一、あるいは、平成4年12月11日に売り渡しされて公然実施された、エレクトロコインジャパン株式会社製のスロットマシン「チェリーバー」と同一であるから、その特許は、特許法第29条第1項第1号又は第2号の規定に違反して特許されたものであり、特許法第113条第1項第2号の規定により取り消すべきものである旨主張している。 記 検甲第1号証:エレクトロコインジャパン株式会社(東京都港区浜松町1丁目10番11号)内で保管するエレクトロコインジャパン株式会社製のスロットマシン「チェリーバー」 甲第1号証:雑誌「遊技通信」’92、7月号、平成4年7月15日株式会社遊技通信社発行 甲第2号証:雑誌「秘密のパチスロ術」’92、夏号、平成4年8月30日発行 甲第3号証:雑誌「パチスロ必勝ガイド」’92、9月号、平成4年9月1日発行 甲第4号証:雑誌「パチスロ攻略マガジン」’92、9月号、平成4年9月1日発行 甲第5号証:92年(平成4年)6月8日にFAX発信した、ホテルニューオータニ「悠の間」を設置場所とする「チェリーバー」内覧会の会場看板注文書 甲第6号証:「チェリーバー」の内覧会の式次第 甲第7号証:「チェリーバー」の内覧会の代理店側の招待者リスト 甲第8号証:「業界誌リスト一覧表(プレス用)」 甲第9号証:平成4年6月12日の「チェリーバー」の内覧会の会場で撮影した写真 甲第10号証:異議甲立人であるエレクトロコインジャパン株式会社の代表者ジョン スタジィデスの陳述書 甲第11号証:福井栄子の陳述書 甲第12号証:エレクトロコインジャパン株式会社が財団法人保安電子通信技術協会に申請した平成3年12月26日付けの型式試験申請書 甲第13号証:回胴式遊技機型式試験申請書類 甲第14号証:回胴式遊技機型式試験申請書類 甲第15号証:財団法人保安電子通信技術協会の平成4年12月3日付け型式試験結果書 甲第16号証:大阪府公安委員会の平成4年12月7日付け検定結果通知書 甲第17号証:長野県公安委員会の平成4年12月7日付け遊技機検定通知書 甲第18号証:佐賀県公安委員会の平成4年12月7日付け検定通知書 甲第19号証:徳島県公安委員会の平成4年12月8日付け検定通知書 甲第20号証:神奈川県公安委員会の平成4年12月10日付け検定通知書 甲第21号証:埼玉県公安委員会の平成4年12月10日付け検定通知書 甲第22号証:雑誌「グリーンべると」1992年11月号(平成4年11月15日発行) 甲第23号証:売主をユニバーサル販売株式会社、買主を株式会社大藤とする「チェリーバー」の平成4年12月7日付け売買契約書の控えの写し 甲第24号証:「チェリーバー」の売買に伴う平成4年12月11日付け受領書の控えの写し 甲第25号証:雑誌「パチンコファン」’93.2月号(平成5年1月16日株式会社日本文芸社発行) 甲第26号証:雑誌「パチスロ必勝ガイド」’93.3月号(平成5年3月1日発行) 甲第27号証:雑誌「パチスロ攻略マガジン」’93.3月号(平成5年3月1日発行) (2)本件請求項1に係る発明 本件請求項1に係る発明(以下、本件発明という)は、訂正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。 「【請求項1】再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段は、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン。」 (3)当審の判断 (3-1)特許法第29条第2項違反について(特許異議申立人森下辰夫及び中村弘美の申立理由) (3-1-1)甲号各証に記載の発明 特許異議申立人森下辰夫及び中村弘美が提出した甲号各証には、それぞれ以下の事項が記載されている。 甲第1号証(特開昭62-197083号公報) 「特定されたリールの絵柄配列は比較判定手段(g)によって記憶手段(f)内の入賞の配列と比較され、入賞か否かが判定される。・・・入賞していないときには、さらに再回転手段(h)によってすべてのリ一ルが再回転される。」(2頁左下欄10〜19行) 「本発明の装置はリールの停止時の絵柄配列が入賞していないとき、すなわち「はずれ」のときに機能する。はずれ(B)のときは第3図の右側の状態に移行し、たとえば電子音などで再回転中であることを遊戯者に知らせる。」(4頁右上欄8〜13行) 甲第2号証(特開平4-327877号公報) 「ゲームが終了した時点でいずれかのリールにより「☆」シンボルが表示窓4に表示されたときにはサービス入賞となる。サービス入賞が得られると、各入賞ラインの両端に設けられた14(表示ランプ)が一斉に点滅してサービス入賞発生の表示が行われ、次回にはコインを投入しなくても、全ての入賞ラインを有効化させた状態(3枚のコインを投入したのと等価な状態)で1回のゲームを行うことが可能となる。」(3頁3欄18〜25行) 「入賞判定部26はリール制御部24からのデータを参照してシンボルの組み合わせ確認する。この確認の結果、大入賞、中入賞、小入賞、サービス入賞が得られているときには、これらの入賞の種類を表す入賞信号がホッパー制御部29に入力される。・・・また、入賞確認の結果、サービス入賞が得られているときには、ホッパー制御部29は再ゲーム信号をコイン検出信号発生部32に供給する。・・・なお、表示ランプ14も前記再ゲーム信号を受けて表示動作を行う。」(3頁4欄21〜37行) 甲第1号証の2(実願平3-45652号(実開平4-128781号公報)の全文マイクロフィルム) 「メダル投入後のハンドル操作により毎回のゲームを開始させるスロットマシンにおいて、周囲に図柄合わせ用の図柄が表されかつ少なくともひとつに再ゲームの機会を与えるための特定図柄が表された複数個のリールと、有効な停止ライン上に前記特定図柄が停止したことを検出する図柄検出部と、前記図柄検出部により特定図柄が検出されたときメダル投入後であってハンドル操作に待機する待機状態に設定する制御部とを備えて成るスロットマシン」(実用新案請求の範囲) 「再ゲーム表示11は再ゲーム可能状態となったことを点灯表示する部分であり、メダル払出枚数表示器12は勝ゲームに際して払い出されるメダルの枚数を表示する部分である」(第6頁第7行〜同頁第9行) 「このスロットマシンでは、前記有効化された停止ライン上に、前記特定図柄が停止したとき、つぎのゲームに限ってメダルの投入なしで再ゲームを行う機会を与えるように構成してある。この実施例では、再ゲームに際して、メダルの追加投入を可能とし、もしメダルの追加投入がなければ、再ゲームについて前回のゲームと同じ条件、すなわち同じ停止ラインを有効としているが、例えば再ゲームに関しては、中央の停止ラインのみを有効とするなど、条件を変更するようにしてもよい」(第7頁第4行〜同頁第10行) 「リール駆動部21は各リール回転用のパルスモータを駆動し、メダル計数部22は払出しメダルの枚数を計数する。音声発生部23はゲームの効果音等を発生し、ランプ制御部24は前記の各種ランプの点灯動作を制御する」(第7頁第25行〜同貢第27行) 「これら入出力部は、インターフェイス25、26を介してマイクロコンピュータより成るコンピュータ回路部30に接続される。このコンピュータ回路部30はCPU27、ROM28、RAM29を含み、CPU27はROM28に格納されたプログラムを解読実行し、またRAM29に対するデータの読み書きを行いつつ各種演算や処理を実行すると共に、前記各入出力部の動作を一連に制御する」(第7頁第29行〜第8頁第5行) 「もしステップ23の判定が「YES」のときは、ステップ13へ進み、CPU27は前記RAM29のワークエリアに再ゲームフラグFをセットし、この段階で追加メダルの投入がなければ、ステップ14からステップ3へ戻り、ハンドル操作の待機状態、すなわち前回のゲームにおけるメダル投入直後の状態に設定される。これにより遊技者はメダルの投入なしで再ゲームの実施が可能となる」(第10頁第5行〜同頁第9行) 甲第2号証の2(特開平4-40977号公報) 「ゲーム使用するゲーム媒体数を指定ボタンの操作により指定するとき、その操作ごとに継続音を発して表示すると共に、その指定数値を点灯表示又は数字表示するようにした」(特許請求の範囲) 「実際にゲーム媒体の投入、払出が行われる従来機械に比べ孫色のないゲームの実質感を発揮する遊技機の表示方式を提供する」(第2頁左上欄第5行〜同第7行) 「24は、ゲームに際して、そのゲームに賭ける媒体数を指定ボタン5を押操作して指定したとき、そのセット媒体数の信号を形成する賭数セット信号形成部で、この出力はゲームライン信号形成部25及び賭数信号形成部26に供給されて、それぞれゲーム入賞ライン表示部61〜64、及び、賭数表示部7のドライバ6a、7aを駆動し、指定ボタン5の操作により定まるそのゲームの入賞ライン表示部61〜64のいずれかと、そのゲームに賭けた媒体数のデジタル値による表示をする。尚、ゲームに賭ける媒体数の表示は、数字によるデジタル表示、或は、単位媒体数と対応させたランプ点灯数による表示など、任意の表示手段で足りる」(第3頁右上欄第19行〜左下欄第11行) 「ゲームの賭け数を設定する指定ボタン5の押し操作回数で点灯される入賞ライン表示部61〜64の点灯は、そのドライバ6aの出力を受けたドライバ41bによって単数〜複数の入賞ラインの設定音として夫々異なる音でスピーカ41から発される。上記の光及び音による表示によって、ブレーヤは自分が遊技機に投入したゲーム媒体の数やゲームに掛けるゲーム媒体数、及び、入賞ラインを視覚上及び聴覚上において明確、迅速に認識することが出来ることとなる」(第3頁左下欄第17行〜右下欄第7行) 「入賞判別部30に判別される信号がボーナス入賞であるときは、ボーナス入賞信号形成部33にそのボーナスの種類に対応したボーナス信号が形成され、この信号がドライバ12aを駆動させて、ボーナス入賞によるゲーム回数をその表示部12に表示させる。この場合、スピーカ41からボーナスゲーム入賞の入賞音が同時に発される」(第4頁右上欄第3行〜同第9行) 「上記の説明は、1回のゲーム毎にそのゲームに賭ける媒体数を指定ボタン5の押し操作により行っていたが、実施例の遊技機では、媒体数の指定を自動的に連続指定とすることができる」(第4頁左下欄第5行〜同第8行) 「ゲーム媒体の投入又はこれと等価な数値信号の書込みや払出、ゲーム内容の設定、ゲームのための各種の操作など、遊技機上におけるあらゆる作動を、それぞれに異なる光や音による表示によって演出したので、いわゆるクレジット式の遊技機にありがちであったゲームの実質感を、前記音と光による表示によって味わうことができる。また、上記音や光による表示は、遊技機上における様々なゲーム内容に対応してきめ細かな違いをもたせて行うようにしたので、ゲームの進行における様々な状況の変化をきわめて容易に把握、認識することが出来る」(第5頁右上欄第10行〜左下欄第2行) 甲第3号証(特開平4-371179号公報) 「再ゲーム制御部42は、ゲーム数カウンタ43からのゲーム数が所定値、例えば「8」になった時に、記憶部39からの積算時間が負か否かを判定し、これが負であるときには、再ゲーム信号を発生し、これをリセット機能制御部46及び再ゲーム許可表示47に送る。再ゲーム許可表示部47は、再ゲーム信号の入力により再ゲームランプ15を点灯する」(第5欄10行〜第16行) 「ホッパー制御部71は、このサービス入賞信号により表示ランプ14を点滅駆動するとともに、コイン検出信号発生部72を作動させる。コイン検出信号発生部72は、このサービス入賞信号を受けた後、例えば1秒程度の時間遅延の後に、3枚分のコイン検出信号を発生する。このコイン検出信号は、始動制御部22にスタート許可信号として入力されるから、次のゲームはコインを消費せずに、コインを3枚投入した時と同じ条件で再ゲームすることが可能になる」(第7欄第29行〜第37行) 甲第4号証(特開平4-327877号公報) 「図5において、第1リールは「☆」シンボルを表示窓4に出した状態で停止している。このように、ゲームが終了した時点でいずれかのリールにより「☆」シンボルが表示窓4に表示されたときにはサービス入賞となる。サービス入賞が得られると、各入賞ラインの両端に設けられた14が一斉に点滅してサービス入賞発生の表示が行われ、次回にはコインを投入しなくても、全ての入賞ラインを有効化させた状態(3枚のコインを投入したのと等価な状態)で1回のゲームを行うことが可能となる」(第3欄第16行〜同第25行) 「入賞判定部26は、乱数サンプリング部25から入力された乱数値を入賞確率テーブル27と対照し、実行されたゲームについての入賞の種類(ハズレ、サービス入賞も含む)を決定する」(第3欄第43行〜同第46行) 「また、入賞確認の結果、サービス入賞が得られているときには、ホッパー制御部29は再ゲーム信号をコイン検出信号発生部32に供給する。これによりコイン検出信号発生部32は、3枚のコイン投入が行われたのと等価な信号をコインカウンタ21に入力し、また始動制御部22にはスタート許可信号が入力される。なお、表示ランプ14も前記再ゲーム信号を受けて表示動作を行う」(第4欄第30行〜同第37行) (3-1-2)対比・判断 そこで、本件発明と上記甲号各証に記載の発明とを対比すると、甲第1、2号証、甲第1号証の2、甲第3、4号証には、スロットマシンにおいて再遊技になった場合に音とランプで表示する発明が、甲第2号証の2には、スロットマシンにおいてゲームの賭け数を設定する指定ボタン操作によって入賞ラインの設定音としてそれぞれ異なる音を発信する発明が記載されているが、本件発明を特定する構成要件である、「再遊技が可能」となった場合に、「メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段」を備える構成について記載されておらず、また、その構成を示唆する記載もいない。 そして、当該構成を備える本件発明は、これによって明細書記載の格別の効果を奏するものであるから、前記甲号各証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。 (3-2)特許法第29条第1項違反(異議申立人エレクトロコインジャパン株式会社の申立理由)について (3-2-1)甲号各証に記載の事項 甲第1号証ないし甲第9号証、及び甲第11号証によれば、平成4年6月12日に都内千代田区のホテルニューオータニにおいてマスコミ関係者を対象とした「チェリーバー」の内覧会を開催し、その内覧会において「チェリーバー」を出席者に使用させたと認められる。 そして申立人は、当該内覧会における「チェリーバー」についての説明内容等を、ジョン スタジィデス及び福井栄子の陳述(甲第10、11号証)及び証言によって立証しようとしているが、エレクトロコインジャパン株式会社は平成12年4月10日にアルゼ株式会社と合併し解散されたこと、またジョン スタジディス及び福井栄子は、本件特許の異議申立人であるエレクトロコインジャパン株式会社の当時の社長及び従業員であって、その証言に客観性があるとする他の証拠がない以上、上記証人尋問を行う必要性を認めない。 また甲第12号証ないし甲第15号証によれば、エレクトロコインジャパン株式会社が、平成3年12月26日に、型式名「CHERRY BAR」について、財団法人保安電子通信技術協会に、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則第13条の規定による型式試験を申請し、その試験結果が平成4年12月3日に出たことが認められ、また、甲第16号証ないし甲第21号証によれば、型式名「CHERRY BAR」が検定等の規格に適合していると認められたことがわかる。 また、甲第23、24号証によれば、「チェリー・バー」に関するユニバーサル販売株式会社から株式会社大藤への売買契約が平成4年12月7日になされ、平成4年12月11日に受領したことを認めることができる。 さらに、「チェリーバー」に関し、甲第25号証には、「92年の12月4日の保通協の検定を通過。12月11日には神奈川・埼玉県公安委員会が、12月18日には東京都公安委員会が許可を出したエレクトロコイン社のチェリーバー。本誌発売の頃にはホールで見られるはずだ。」と記載され、甲第26号証には、「12月21日現在、広島を皮切りに、神奈川、埼玉、長野・・・とにかく凄い勢いで設置が進んでおり」と記載され、甲第27号証には、「1992年12月18日現在世界一の4号機人気爆発おめでとう」と記載されているが、甲第25ないし27号証は、本件出願後に発行されたものである。 (3-2-2)検証物について そこで、まず検甲第1号証の検証の必要性について検討する。上記甲号各証に示された内容では、検甲第1号証として提示する「チェリーバー」が、前記内覧会に展示したもの、あるいは、株式会社大藤へ売り渡したスロットマシンと同一物であることを立証できるものではない。つまり、申立人が提出した証拠では、検甲第1号証の「チェリーバー」が公然知られたもの、あるいは公然実施されたものと同一物であることの立証がされているとはいえない以上、検甲第1号証の検証を行う必要性を認めない。 (3-2-3)各刊行物及び陳述書について 次に、申立人が提出した各刊行物及び陳述書について検討する。 前記内覧会で展示した「チェリーバー」に関して、甲第1号証には、「再プレーも当然のことながら盛り込まれており、起伏に富んだゲーム性が楽しめるようになっている。」と記載され、甲第2号証には、「『チェリーバー』というネーミングのこの機種、新要件機一発目ということもあり、これまでにない目新しい特徴を備えた機種となっている。まずはそのゲーム性から説明していこう。機種はAタイプ。なんといっても斬新なのはリプレイ機能が搭載されたこと。これまでのパチスロでも3枚小役のある機種はあったが、『チェリーバー』のリブレイ機能も要は同じこと。違う点といえばその3枚を払い戻しできないことと、コインを投入する手間がかからないということ。黒い楕円形に赤地で書かた「CHANCE」の絵柄が有効ライン上に揃ったら、BETボタンを押す必要なくしバーをたたくだけで3枚掛けの状態でリールが回転する。」と記載され、甲第3号証には、「左図にあるように、CHANCEと書かれた絵柄は再ゲーム(リプレイ用)の絵柄で、3つ揃うと次回のゲームではコイン投入の必要がない。この絵柄も、チェリーやプラムと同じく、頻繁に揃う。」と記載され、甲第4号証には、「新要件機から内規で、リプレーを付けなければならなくなった。これは、ある特定給柄が有効ラインにそろうと、コインを投入しなくても次のゲームができるのだ。3枚投入して、3枚払出しの小役がそろったと思ってもらえばわかりやすい。この機種でいうと、チャンスと書かれた絵柄が有効ラインにそろうとりプレーできる。この絵柄がそろう割合は、1000円で3〜4回といったところだ。」と記載されている。 そこで、本件発明と甲第1〜4号証の上記記載から推認できる前記内覧会に展示した「チェリーバー」の構成(以下、「公然知られた発明」という)とを対比すると、公然知られた発明は、「再遊技が可能」であるスロットマシンである点で本件発明と共通するのみで、「再遊技が可能」となった場合に「メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段」を備えるという、本件発明の構成要素については明らかでない。 一方、甲第10号証の陳述書には、「チェリーバーに盛り込んだ新要件の一つに、いわゆるリプレイ機能があります。・・・リプレイが成立しますと、リール表示窓の右に設けた「REPLAY」という再遊技ランプを点灯させると共に、メダル受け皿部に設けたスピーカから再遊技入賞音を出力させます。続いて、元々投入していたメダルの枚数に応じて、リール表示窓の左に設けたベットメダルランプを中央の1メダル、その上下の2メダル、更にその上下の3メダルという順番に点灯と同期して短い擬似的なメダル投入音を出力させます。」と記載され、ジョン スタジィデスが内覧会で展示した「チェリーバー」には、本件発明の構成要素である「メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段」が具備されている旨陳述されている。 しかしながら上述したとおり、ジョン スタジィデスはエレクトロコインジャパン株式会社の当時の代表者であって、その陳述内容を客観的に立証する他の証拠もないから、この陳述書のみによって、内覧会で展示した「チェリーバー」が、再遊技が可能となった場合に「メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段」を備えていたと認めることはできない。 (3-2-4)判断 したがって、申立人が提示した検甲第1号証、及び甲第1ないし27号証によっては、本件発明が公然知られた発明であるとも、また公然実施された発明であるとすることもできない。 (3-3)むすび 以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠方法によっては、本件発明の特許を取り消すことはできない。 また、他に本件発明を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 スロットマシン (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、 この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備え、 再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、 再遊技効果音発生制御手段は、 再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、 再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段と、 を備えたことを特徴とするスロットマシン。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は、再遊技が可能なスロットマシンに関し、特に再遊技が可能なことを、遊技者に視覚的及び聴覚的に知らせることができるようにしたものである。 【0002】 【従来の技術】 最近、再遊技が可能なスロットマシンが提案されている。 このスロットマシンは、特定の再遊技図柄が揃ったことを条件に、当該再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数と同一の条件で、再遊技ができるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記した再遊技が可能なスロットマシンでは、遊技者が不慣れなため、特定の再遊技図柄が揃ったことを、遊技者が見落し易いという第1の問題点があった。 例えば、遊技者が再遊技への移行を見落とし、クレジットスイッチを操作しようとしても、当該操作を受け付けず、遊技者が戸惑ってしまうことがある。 【0004】 また、始動スイッチを操作して、リールの回転を開始しても、入賞ラインは、当該再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数にもとづいて既に決定されているので、停止スイッチの操作タイミングを見誤ってしまうことがあるという第2の問題点があった。 例えば、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が1枚の場合には、有効ラインが1本である。それにも拘らず、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が3枚であると誤解して、上下や斜めのラインに図柄を揃えようとして停止スイッチを操作しても、結果的には無駄になってしまう。 【0005】 そこで、請求項1記載の発明は、上記した第1の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的及び聴覚的に知らせることができるようにしたものである。 これに加えて、請求項1記載の発明は、上記した第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を、遊技者に聴覚的に知らせることができるようにしたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。 請求項1記載の発明は、再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段(54)と、この再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段(55)と、前記再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段(56)とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段(57)を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段(56)は、前記再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段(58)と、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段(57)に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段(59)とを備えたことを特徴とする。 【0007】 【0008】 【作用】 したがって、請求項1記載の発明によれば、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技表示制御手段(55)により、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示できる。これに加え、再遊技効果音発生制御手段(56)により、再遊技の効果音が発生する。 【0009】 したがって、遊技者は、再遊技が可能なことを、視覚的及び聴覚的に知ることができる。 また、請求項1記載の発明によれば、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技作動効果音発生制御手段(58)により、再遊技の作動効果音が発生される。これに加え、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技メダル投入効果音発生制御手段(59)により、メダル投入枚数記憶手段(57)に記憶されたメダル投入枚数にもとづいて、メダル投入効果音が発生される。 【0010】 したがって、遊技者は、再遊技の作動効果音によりゲーム意欲が高揚されるばかりでなく、メダル投入効果音により、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を聴覚的に知ることができる。 【0011】 【実施例】 図1〜4は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1はスロットマシンの制御回路を示すブロック図、図2はスロットマシンの概略正面図、図3はスロットマシンの動作を示すフローチャート、図4はスロットマシンの動作を示すタイムチャートを各々示す。 【0012】 図2中、10はスロットマシンを示すものであり、このスロットマシン10の高さのほぼ中央に、方形の窓部が形成され、この窓部内には、複数個、本実施例では3個の回転リールll〜13がそれぞれ配置されている。 前記窓部の前面には、図2に示すように、アクリル板がはめ込まれ、このアクリル板には、各回転リール11〜13に表示された図柄がそれぞれ見えるように計3個の透明窓14〜16が形成されている。各透明窓14〜16には、各回転リール11〜13の3個の図柄が、すなわち中央、その上下段に並んだ図柄がそれぞれ透けて見えるようにしている。 【0013】 上記透明窓14〜16の表面には、図2に示すように、回転リール11〜13の図柄の並びを示す有効ラインを表示する計5本のライン17〜21がに表示されている。上記ライン17〜21は、ほぼ水平な中央ライン17と、この中央ラインの上下に離れて且つ平行に位置する上・下ライン18,19と、上・下ラインの対角線状に配置され、中央で×点状に交わった右上がり斜めライン20と右下がり斜めライン21とから構成されている。 【0014】 前記ライン17〜21の向かって左側には、図2に示すように、有効ライン及び入賞ラインを表示するために、各ライン17〜21にそれぞれ対応し、上下に並んだ計5個のライン表示部22〜26が設けられている。各ライン表示部22〜26の内部には、図1に示すように、個々に点灯可能な計5個のライン表示ランプ27〜31が内蔵されている。 【0015】 上記ライン表示部22〜26の下方には、図2に示すように、メダルの獲得枚数を2桁の数字でデジタル表示するための獲得メダル表示部32が設けられている。 前記ラインの向かって右下側には、図2に示すように、再遊技が可能なことを表示する再遊技表示部33が設けられている。この再遊技表示部33の内部には、図1に示すように、再遊技表示ランプ34が内蔵されている。 【0016】 上記再遊技表示部33の下方には、図2に示すように、メダルの貯留枚数を2桁の数字でデジタル表示するためのメダル貯留枚数表示部35が設けられている。 上記メダル貯留枚数表示部35の左横には、図2に示すように、メダルを投入するためのメダル投入口36が設けられている。 前記回転リール11〜13の下側には、図2に示すように、各回転リール11〜13にそれぞれ対応させて、各回転リール11〜13の回転を個別に停止させるための3個の停止スイッチ37〜39がそれぞれ設けられている。 【0017】 上記停止スイッチ37〜39の左側には、図2に示すように、回転リール11〜13の回転を開始させるための始動スイッチ40が設けられている。 前記停止スイッチ37〜39の右隣には、図2に示すように、貯留メダルを投入させるための貯留メダル投入スイッチ41が設けられている。 上記貯留メダル投入スイッチ41の右隣には、図2に示すように、貯留メダルを排出させるための排出スイッチ42が設けられている。 【0018】 また、スロットマシン10の前面下方には、図2に示すように、メダルが排出されるメダル排出口43が設けられている。 つぎに、図1を用いてスロットマシン10の制御回路について説明する。 スロットマシン10の制御回路は、図1に示すように、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/Oを備えた中央制御装置50を中心に構成されている。 【0019】 上記中央制御装置50の入力側には、図1に示すように、前記スロットマシン10の前面のメダル投入口36(図2)から投入されたメダルを1枚ずつ検出するメダル検出スイッチ60と、貯留メダル投入スイッチ41と、始動スイッチ40と、3個の停止スイッチ37〜39と、排出スイッチ42とがそれぞれ接続されている。 前記中央制御装置50の出力側には、図1に示すように、再遊技表示ランプ34と、スロットマシン10の内部に設けられたスピーカ70と、5個のライン表示ランプ27〜31と、スロットマシン10の内部に設けられ、3個の回転リール11〜13をそれぞれ回転させるためのリール駆動装置80と、スロットマシン10の内部に設けられ、メダル排出口43(図2)を通してメダルを排出するためのメダル排出装置90とがそれぞれ接続されている。 【0020】 前記中央制御装置50は、図1に示すように、入力側のメダル検出スイッチ60、貯留メダル投入スイッチ41、始動スイッチ40、3個の停止スイッチ37〜39及び排出スイッチ42がそれぞれ接続された入出力手段(I/O)51と、この入出力手段51に接続され、遊技の全般的な各種制御を行う遊技制御手段52と、この遊技制御手段52に接続されるとともに、出力側の再遊技表示ランプ34、スピーカ70、5個のライン表示ランプ27〜31、リール駆動装置80及びメダル排出装置90にそれぞれ接続されたドライバー53とを備えている。 【0021】 さらに、前記中央制御装置50は、図1に示すように、上記遊技制御手段52に接続されるとともに、遊技制御手段52からの図柄停止情報にもとづいて、再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段54と、この再遊技判定手段54に接続され、前記再遊技判定手段54からの再遊技信号の入力を条件に、ドライバー53を介して再遊技表示ランプ34に再遊技表示ランプ点灯信号aを出力する再遊技表示制御手段55と、前記再遊技判定手段54に接続され、前記再遊技判定手段54からの再遊技信号の入力を条件に、ドライバー53を介してスピーカ70を駆動し、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段56と、前記再遊技判定手段54に接続され、前記再遊技判定手段54からのメダル投入情報にもとづいて、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段57とを備えている。 【0022】 上記再遊技効果音発生制御手段56は、図1に示すように、再遊技判定手段54からの再遊技信号の入力を条件に、ドライバー53を介してスピーカ70に再遊技作動効果音発生信号bを出力する再遊技作動効果音発生制御手段58と、再遊技判定手段54からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段57に記憶されたメダル投入枚数に応じた再遊技メダル投入効果音発生信号cを、ドライバー53を介してスピーカ70に出力する再遊技メダル投入効果音発生制御手段59とを備える。 【0023】 つぎに、上記した構成を備えたスロットマシン10の動作を、図3に示したフローチャートを用いて説明する。 まず、ステップ100に進み、図3に示すように、中央制御装置50(図1)の空きROMエリアがクリアされる。 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ100からステップ101に進む。このステップ101においては、投入メダルがチェックされる。このチェックは、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行われる。具体的には、ゲーム状態により最大投入メダル数がセットされる。すなわち、通常遊技中は3枚、ボーナス遊技中は1枚、再遊技中は前回の再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数に、最大投入メダル数がそれぞれセットされる。 【0024】 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ101からステップ102に進む。このステップ102においては、再遊技か否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の再遊技判定手段54(図1)で判定される。具体的には、有効ライン上に再遊技図柄が揃うことにより、再遊技が可能となる。 上記ステップ102において、再遊技と判定されない場合には、図3に示すように、ステップ103に進む。このステップ103においては、メダルの投入が有ったか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行われ、遊技制御手段52のおいてメダル検出スイッチ60及び貯留メダル投入スイッチ41のオン・オフが監視されている。 【0025】 上記ステップ103において、メダルの投入が有った場合には、図3に示すように、ステップ104に進む。このステップ104においては、始動スイッチ40(図2)がオンとされたか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行われ、遊技制御手段52において、始動スイッチ40のオン・オフが監視されている。 【0026】 上記ステップ104において、始動スイッチ40がオンとされた場合には、図3に示すように、ステップ105に進む。このステップ105においては、前回の遊技から次回の遊技までの間の所定の休止時間、例えば4.1秒が経過したか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で判定される。 上記ステップ105において、4.1秒が経過したと判定された場合には、図3に示すように、ステップ106に進む。このステップ106においては、次回の遊技までのタイマー値が4.1秒に設定される。タイマー(図示せず)は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)に内蔵されている。 【0027】 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ106からステップ107に進む。このステップ107においては、3個の回転リール11〜13の回転が同時に開始される。この処理は、図1に示すように、中央制御装置50の遊技制御手段52が、ドライバー53を介してリール駆動装置80の駆動を開始させることにより行われる。 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ107からステップ108に進む。このステップ108においては、リールエラーが発生したか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)において行われ、遊技制御手段52において、リール駆動装置80の作動状態が監視されている。具体的には、リール駆動装置80のステッピングモータ(図示せず)の脱調が発生した場合に、リールエラーと判定される。 【0028】 上記ステップ108において、リールエラーが無い場合には、図3に示すように、ステップ109に進む。このステップ109においては、回転リール11〜13の回転の停止が可能か否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52において行われる。具体的には、リール駆動装置80のステッピングモータ(図示せず)が定常回転に達し、所定時間経過後に、回転リール11〜13の回転の停止が可能となる。 【0029】 上記ステップ109において、回転リールll〜13の回転の停止が可能な場合には、図3に示すように、ステップ110に進む。このステップ110においては、停止図柄の抽選が済んでいるか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52において行われる。 上記ステップ110において、停止図柄の抽選が済んでいない場合には、図3に示すように、ステップ111に進む。このステップ111においては、停止図柄の抽選が行われる。この抽選は、中央制御装置50の遊技制御手段52において行われ、抽選には乱数が使用されている。 【0030】 上記抽選終了後、図3に示すように、ステップ111からステップ112に進む。このステップ112においては、停止スイッチ37〜39(図2)がオンとされたか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行われ、遊技制御手段52において、各停止スイッチ37〜39のオン・オフが監視されている。 【0031】 上記ステップ112において、停止スイッチ37〜39がオンとされた場合には、図3に示すように、ステップ113に進む。このステップ113においては、停止図柄が制御される。この制御は、中央制御装置50の遊技制御手段52において行われ、具体的にはリール駆動装置80を制御し、3個の回転リール11〜13の回転をそれぞれ停止させ、抽選された停止図柄を可能な限り表示させる。 【0032】 上記図柄制御終了後、図3に示すように、ステップ113からステップ114に進む。このステップ114においては、全回転リール11〜13の回転が停止したか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。 上記ステップ114において、全回転リール11〜13の回転が停止している場合には、図3に示すように、ステップ115に進む。このステップ115においては、入賞ラインの判定が行われる。この処理は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。具体的には、1本の有効ライン又は複数の有効ラインのうち1本に、3個の回転リール11〜13の停止図柄が揃うことにより、当該有効ラインが入賞ラインとなる。 【0033】 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ115からステップ116に進む。このステップ116においては、入賞ラインの点滅がセットされる。この処理は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。具体的には、遊技制御手段52が、入賞ラインとなったライン17〜21に対応したライン表示ランプ27〜31の1個を、ドライバー53を介して点滅させる。その結果、スロットマシン10の前面のライン表示部22〜26(図2)の1個が点滅し、遊技者に有効ラインが視覚的に表示される。 【0034】 上記処理終了後、図3に示すように、ステップ116からステップ117に進む。このステップ117においては、メダルの払い出しが有るか否かが判定される。この判定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。メダルの払い出しが必要な場合としては、例えば入賞ライン上に特定の図柄、例えば「7」や「フルーツ」の図柄等が揃った場合等で、「7」が揃った場合には、「15」枚のメダルが、又、「フルーツ」が揃った場合には、「8枚」のメダルがそれぞれ払い出される。 【0035】 上記ステップ117において、メダルの払い出しが有る場合には、図3に示すように、ステップ118に進む。このステップ118においては、メダル払出処理が行われる。この処理は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。 例えば、入賞ライン上に「フルーツ」の図柄が揃った場合には、「8枚」のメダルが払い出される。具体的には、スロットマシン10の前面の獲得メダル表示部32(図2)に、獲得メダルとして、「8」が表示され、メダル貯留枚数表示部35のメダル貯留枚数に「8」が加算される。 【0036】 なお、メダル貯留枚数表示部35の現在のメダル貯留枚数に「8」を加算した合計枚数が、「50」を越える場合には、「50」を越えた枚数のメダルが払い出される。すなわち、遊技制御手段52は、図1に示すように、ドライバー53を介してメダル排出装置90を作動させ、メダル排出口43(図2)を通してメダルを払い出す。 【0037】 上記処理終了後、ステップ118からステップ119に進む。このステップ119においては、ゲーム状態が設定される。ゲーム状態としては、大別すると、通常遊技、小ボーナス、大ボーナス、ボーナスゲーム中1枚遊技、再遊技がある。上記設定は、中央制御装置50の遊技制御手段52(図1)で行わる。 上記設定終了後、ステップ119から先に説明したステップ100に戻る。 【0038】 一方、先のステップ102において、再遊技と判定された場合には、図3に示すように、ステップ104に直接、進む。これは、再遊技の場合には、メダルの投入の必要がないためである。 先のステップ104において、始動スイッチ40がオンとされない場合には、図3に示すように、先のステップ101に戻る。 【0039】 先のステップ105において、4.1秒が経過前は、図3に示すように、当該ステップ105を繰り返す。 先のステップ108において、リールエラーが発生した場合には、図3に示すように、先のステップ107に戻り、再度、3個の回転リール11〜13の回転が試みられる。 【0040】 先のステップ109において、回転リール11〜13の回転の停止が不能と判定された場合には、図3に示すように、ステップ114に直接、進む。 先のステップ110において、停止図柄の抽選が既に済んいる場合には、図3に示すように、再度、抽選すること無く、ステップ112に直接、進む。 先のステップ112において、停止スイッチ37〜39がオンとされていない場合には、図3に示すように、ステップ114に直接、進む。 【0041】 先のステップ114において、全回転リール11〜13の回転が停止していない場合には、図3に示すように、先のステップ108に戻る。 先のステップ117において、例えば再遊技の獲得遊技等のように、メダルの払い出しの必要が無い場合には、図3に示すように、ステップ119に直接、進む。 つぎに、図4を用いて、再遊技表示ランプ点灯信号a、再遊技作動効果音発生信号b、再遊技メダル投入効果音発生信号cについて説明する。 【0042】 まず、再遊技表示ランプ点灯信号aについて説明する。 再遊技表示ランプ点灯信号aは、図4に示すように、再遊技図柄が揃うと同時に、オフからオンとなる。その後、所定時間、例えば200msec経過すると、再遊技表示ランプ点灯信号aはオフとなり、このオフ状態を所定時間、例えば200msec継続後、再度、オンとなり、以後、200msec間隔でオン・オフを繰り返す。この繰り返しは、再遊技が終了するまで継続され、再遊技の終了時点で、オフとなる。 【0043】 その結果、再遊技表示ランプ34は、200msec間隔で点灯・消灯を繰り返す。このため、遊技者は、再遊技表示ランプ34により照らし出される、スロットマシン10の前面の再遊技表示部33(図2)を見ることで、再遊技が可能なことを視覚的に認識することができる。これに加え、再遊技表示部33が消灯されることで、再遊技が終了したことを認識することができる。 【0044】 上記再遊技表示ランプ34の点滅の間隔を、例えば200msecに設定したが、これに限らず、200msecより短くしたり、或いは長くしてもよく、さらに再遊技表示ランプ34の点灯状態に維持させてもよい。 つぎに、図4を用いて、再遊技作動効果音発生信号bについて説明する。 再遊技作動効果音発生信号bは、図4に示すように、再遊技図柄が揃うと同時に、再遊技表示ランプ点灯信号aと同様に、オフからオンとなる。その後、所定時間、例えば2000msec経過すると、再遊技作動効果音発生信号bはオフとなる。 【0045】 その結果、スピーカ70を通して予め記憶された電子音が、2000msec継続して鳴る。このため、遊技者は、電子音の発生により、再遊技が可能なことを聴覚的に認識することができる。 なお、再遊技作動効果音の継続時間を、例えば2000msecに設定したのは、再遊技作動効果音の継続時間が、前回の遊技から次回の遊技までの間の所定の休止時間、例えば4.1秒、すなわち41000msec以内に収まるようにするためである。勿論、継続時間を、例えば2000msecより短くしたり、或いは長くしてもよい。、さらに再遊技終了迄、再遊技作動効果音を継続させてもよいし、或いは再遊技中は、異なる作動効果音を発生させてもよい。 【0046】 つぎに、図4を用いて、再遊技メダル投入効果音発生信号cについて説明する。 再遊技メダル投入効果音発生信号cは、図4に示すように、再遊技の開始前に、オフからオンとなる。 仮に、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、3枚であれば、再遊技メダル投入効果音発生信号cは、オフからオンを3回繰り返す。そして、1回目の信号の立上りから2回目の信号の立上りまでの間隔、及び2回目の信号の立上りから3回目の信号の立上りまでの間隔が所定時間、例えば200msecに設定されている。また、3回目の信号の立下がりは、前回の遊技から次回の遊技までの間の所定の休止時間、例えば4.1秒、すなわち41000msec以内に収まるように設定されている。 【0047】 これに対し、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、1枚であれば、再遊技メダル投入効果音発生信号cは、オフからオンとなり、再度、オフとなって、以後、オフ状態を維持する。このときの信号の立下がり及び立下がりは、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が3枚の場合の、1回目の信号の場合と同様にしている。 【0048】 また、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、2枚であれば、再遊技メダル投入効果音発生信号cは、オフからオンを2回繰り返す。このときの2回目の信号の立下がり及び立下がりは、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が3枚の場合の、2回目の信号の場合と同様にしている。 その結果、再遊技の直前に、スピーカ70を通して予め記憶された電子音が短い周期で鳴る。例えば、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、3枚であれば、「ピィ、ピィ、ピィ」と3回鳴る。再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、2枚であれば、「ピィ、ピィ」と2回鳴る。再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数が、1枚であれば、「ピィ」と1回鳴る。 【0049】 このため、遊技者は、再遊技のメダル投入効果音の数により、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数、結果的には再遊技における有効ラインの数を知ることができる。 なお、再遊技メダル投入効果音の周期を、例えば200msecに設定したが、これに限らず、200msecより短くしたり、或いは長くしてもよい。 【0050】 【発明の効果】 本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 請求項1記載の発明によれば、再遊技が可能なことを、遊技者に視覚的及び聴覚的に知らせることができる。 【0051】 また、請求項1記載の発明によれば、再遊技の意欲を高揚できるばかりでなく、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を聴覚的に知らせることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 スロットマシンの制御回路を示すブロック図である。 【図2】 スロットマシンの概略正面図である。 【図3】 スロットマシンの動作を示すフローチャートである。 【図4】 スロットマシンの動作を示すタイムチャートである。 【符号の説明】 10 スロットマシン 11〜13 回転リール 14〜16 透明窓 17〜21 ライン 22〜26 ライン表示部 27〜31 ライン表示ランプ 32 獲得メダル表示部 33 再遊技表示部 34 再遊技表示ランプ 35 メダル貯留枚数表示部 36 メダル投入口 37〜39 停止スイッチ 40 始動スイッチ 41 貯留メダル投入スイッチ 42 排出スイッチ 43 メダル排出口 50 中央制御装置 51 入出力手段(I/O) 52 遊技制御手段 53 ドライバー 54 再遊技判定手段 55 再遊技表示制御手段 56 再遊技効果音発生制御手段 57 メダル投入枚数記憶手段 58 再遊技作動効果音発生制御手段 59 再遊技メダル投入効果音発生制御手段 60 メダル検出スイッチ 70 スピーカ 80 リール駆動装置 90 メダル排出装置 100〜119各ステップ a 再遊技表示ランプ点灯信号 b 再遊技作動効果音発生信号 c 再遊技メダル投入効果音発生信号 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 1.特許請求の範囲の訂正 「【請求項1】再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。 【請求項2】再遊技の獲得遊技のメダル入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段は、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。」を 「【請求項1】再遊技を判定し、再遊技可能な場合に再遊技信号を出力する再遊技判定手段と、この再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技が可能なことを遊技者に視覚的に表示するための再遊技表示制御手段と、前記再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の効果音を発生させるための再遊技効果音発生制御手段とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段は、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段と、再遊技判定手段からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン。」と訂正する。 2.発明の詳細な説明の欄の訂正 (訂正事項a) 段落番号【0005】の「請求項2記載の」を「請求項1記載の」と訂正する。 (訂正事項b) 段落番号【0006】の「とを備えたことを特徴とする。」を「とを備え、再遊技の獲得遊技のメダル投入枚数を記憶するメダル投入枚数記憶手段(57)を備えるとともに、再遊技効果音発生制御手段(56)は、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、再遊技の作動効果音を発生させるための再遊技作動効果音発生制御手段(58)と、再遊技判定手段(54)からの再遊技信号の入力を条件に、前記メダル投入枚数記憶手段(57)に記憶されたメダル投入枚数に応じたメダル投入効果音を発生させるための再遊技メダル投入効果音発生制御手段(59)とを備えたことを特徴とする。」と訂正する。 (訂正事項c) 段落番号【0007】を削除する。 (訂正事項d) 段落番号【0009】の「また、請求項2記載の」を、「また、請求項1記載の」と訂正する。 (訂正事項e) 段落番号【0042】の「再遊技が揃う同時に、」を、「再遊技が揃うと同時に、」と訂正する。 (訂正事項f) 段落番号【0051】の「これに加え、請求項2記載の」を、「また、請求項1記載の」と訂正する。 |
異議決定日 | 2000-07-18 |
出願番号 | 特願平4-335753 |
審決分類 |
P
1
651・
111-
YA
(A63F)
P 1 651・ 112- YA (A63F) P 1 651・ 121- YA (A63F) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 斎藤 利久 |
特許庁審判長 |
藤井 俊二 |
特許庁審判官 |
吉村 尚 日高 賢治 |
登録日 | 1997-12-26 |
登録番号 | 特許第2732176号(P2732176) |
権利者 | サミー株式会社 |
発明の名称 | スロットマシン |
代理人 | 塩野入 章夫 |
代理人 | 手島 直彦 |
代理人 | 魚住 高博 |
代理人 | 湯田 浩一 |
代理人 | 竹本 松司 |
代理人 | 杉山 秀雄 |
代理人 | 北村 仁 |
代理人 | 黒田 博道 |
代理人 | 米山 淑幸 |
代理人 | 黒田 博道 |
代理人 | 米山 淑幸 |
代理人 | 北村 仁 |