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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A01C
審判 全部申し立て 特39条先願  A01C
審判 全部申し立て 発明同一  A01C
管理番号 1027447
異議申立番号 異議1999-74816  
総通号数 16 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1997-04-22 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-12-17 
確定日 2000-07-08 
異議申立件数
事件の表示 特許第2911414号「田植機の苗植装置」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第2911414号の特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第2911414号に係る発明は、昭和59年6月19日に特許出願した特願昭59-125881号の一部を新たな特許出願とした特願平5-224519号の一部を更に新たな特許出願とした特願平8-292815号に係り、平成11年4月9日にその特許の設定登録がなされ、その後、特許異議申立人山本進(以下、申立人1という。)、及び、特許異議申立人井関農機株式会社(以下、申立人2という。)より、特許異議の申立てがなされたものである。

2.本件発明
特許第2911414号に係る発明の要旨(以下、本件発明という。)は、特許明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲第1項に記載されたとおりのものであり、分節すると次のとおりである。
A:田植機の機体における伝動ケースに、動力源から動力伝達される回転軸を軸支して、該回転軸の伝動ケースからの突出端に、回転体ケースを取付け、該回転体ケースの両端部には、前記回転軸から等しい箇所に前記回転軸と平行に延びる植付け軸を回転自在に軸支し、この両植付け軸に、前記機体に取付く苗載台の方向に延びる分割爪を備えた植付け杆を取付けて成る苗植装置において、B:前記回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って前記両植付け軸に不等速回転を伝えるようにした歯車列を設けて、
C:この歯車列によってのみ前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させるように構成する一方、
D:前記回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定したことを特徴とする田植機の苗植装置。」

3.申立人1の特許異議申立て1について
(3-1)申立て1の理由の概要
本件発明はその特許出願前に頒布された下記甲第1号証〜甲第3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、又、本件発明は同一出願人の同一出願に係る先願の下記甲第4号証に記載された発明と実質的に同一であるから、本件特許は取り消されるべきである。

甲第1号証:特公昭49-31773号公報
甲第2号証:特公昭30-7152号公報
甲第3号証:実公昭50-26741号公報
甲第4号証の1:特公平5-26442号公報
甲第4号証の2:特願昭59-77873号(特公平5-26442号)の特許法(平成6年法律第116号による改正前。)第64条の規定による補正の掲載公報(特許公報5-662号)

(3-2)甲号証の記載内容
甲第1号証(特公昭49-31773号公報)には、
「田植機の機体における伝動ケース(副ミッションケース8)に、動力源から動力伝達される回転軸(回動軸21)を軸支して、該回転軸の伝動ケースからの突出端に、回転体ケース(爪伝動ケース20)を取付け、該回転体ケースの両端部には、前記回転軸から等しい箇所に前記回転軸と平行に延びる植付け軸(爪軸27)を回転自在に軸支し、この両植付け軸に、前記機体に取付く苗載台(10)の方向に延びる分割爪(苗植爪19)を備えた植付け杆(ケーシング30)を取付けて成る苗植装置において、前記回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って前記両植付け軸に不等速回転を伝えるようにした歯車列とクランク機構から成る歯車クランク連繋機構を設けて、この歯車クランク連繋機構によって前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状開ループの運動軌跡を描くように不等速回動させるように構成した田植機の苗植装置」が記載されている。

甲第2号証(特公昭30-7152号公報)には、
「耕耘機において、回転体ケース(回転取付枠体20)内に、当該回転体ケースの回転に伴って 廻転輪(19)の両軸(回転管体17)に不等速回転を伝えるようにした歯車列(起動輪18、中間歯輪、廻転輪19)を設けて、この歯車列によってのみ耕転爪を、それの先端が走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させること」が記載されている。

甲第3号証(実公昭50-26741号公報)には、
「田植機の苗載台(苗容器7)から植付装置(踏込輪3)に苗を受け渡す装置(15〜26)において、回転駆動される軸15aを水平横向きに軸支し、この軸15aに回転円板15を取付け、上記回転円板15には、前記軸15aを中心とする円周上の3箇所に先端に苗分割爪24c,25c,26cを備えた連結棒18を120゜ごとに設け、苗分割爪を備えた連結棒18の基部には回転軸となる部材17aを連結して、この回転軸部材17aを回転円板15の円周上に設けた軸受筒17に軸承し、平面視において、左の連結棒18(2本)の先端の苗分割爪26c、25cが、右の連結棒18の基部の横側方に位置するように位置ずれさせたこと。」が記載されている。

特願昭59-77873号(甲第4号証の1:特公平5-26442号公報参照)の特許法第64条の規定により補正された特許請求の範囲(甲第4号証の2参照)には
「田植機の機体に、動力源からの動力伝達によって回転駆動される回転軸を、前記機体に支持した苗載台の移動方向と略平行の水平横向きに軸支し、該回転軸に取付けた回転体には、前記回転軸を中心とする円周上における複数の箇所に、前記回転体の一回転中にその回転方向と逆方向に一回転するようにした植付け軸を、前記回転軸と平行にして軸支し、該各植付け軸における回転体からの突出端部に、先端に苗の分割爪体を設けた植付け杆を、当該各植付け杆における分割爪体が前記苗載台の方向に向かうようにしてその基部において取付けて成る苗植装置において、前記各植付け杆における植付け軸の中心から分割爪体の先端までの長さ寸法を、前記回転軸の中心から植付け軸までの軸間距離よりも大きくする一方、前記各植付け杆における前記回転体と反対側の外側面を、当該外側面のうち植付け杆の基部の部分における外側面を前記回転体に近付く方向に前記分割爪体における回転体側の内側面よりも内側の部位までずらせた形態にしたことを特徴とする田植機の苗植装置。」
が記載されている。

(3-3)対比・判断
(特許法第29条第2項について)
本件発明と上記甲第1号証記載の発明とを対比すると、本件発明が、少なくとも、「D:前記回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定した」構成を有するのに対して、甲第1号証記載の発明はこのような構成を有しない点で相違する。
上記相違点を検討する。
甲第2号証には、本件発明の田植機とは相違する耕耘機が記載され、しかも、「回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って、廻転輪の両軸に不等速回転を伝えるようにした歯車列を設けて、この歯車列によってのみ耕転爪を、それの先端が走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させること」が記載されているだけであって、本件発明の上記構成Dについては記載されていない。
また、甲第3号証には、本件発明と同様に田植機が記載されているものの、分割爪を備えた植付け杆に係る本件発明とは異なり、田植機の苗載台(苗容器7)から植付装置(踏込輪3)に苗を受け渡す装置(15〜26)について記載されているだけである。しかも、甲第3号証は、第6図に、左の連結棒18(2本)の先端の苗分割爪26c、25cが、右の連結棒18の基部の横側方に位置するように位置ずれさせたことが第6図に記載されているとしても、該第6図は、平面視であって、本件発明のように側面視ではなく、しかも、左の2本の苗分割爪26c、25cは、右の苗分割爪24cと120゜ずれているのであるから、平面視の第6図を根拠にして、側面視で苗分割爪26c、25cが右の苗分割爪24cの基部と側面視で重合しているということは直ちにはいえず、甲第3号証には本件発明の上記構成Dは記載されているとはいえない。
上記のとおり、本件発明の構成Dは甲第1〜3号証のいずれにも記載されておらず、甲第1〜3号証記載の発明を組み合わせても本件発明の構成にはなりえないから、本件発明が甲第1〜3号証記載の発明の基づいて当業者が容易に発明をすることができたということはできない。

(特許法第39条第1項について)
本件発明と特願昭59-77873号の特許請求の範囲に記載された発明(甲第4号証の2参照。以下、先願発明という。)とを対比すると、本件発明が、少なくとも、「C:この歯車列によってのみ前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させる」構成を有するのに対して、先願発明は「回転軸に取付けた回転体には、前記回転軸を中心とする円周上における複数の箇所に、前記回転体の一回転中にその回転方向と逆方向に一回転するようにした植付け軸を、前記回転軸と平行にして軸支し」た点で相違する。
すなわち、先願発明は、植付け杆の回動を歯車列によってのみ行うものではなく、しかも、植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させるものでもない。具体的には、先願発明は、植付け杆の回動を歯車列によってのみ行うものだけでなく、例えば、歯車列とクランク機構(甲第1号証参照)からなるものも包含し、また、分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くものだけでなく円状閉ループの運動軌跡でもよく、分割爪の先端が不等速回動させるものだけでなく等速回動させるものも包含されるから、両者を同一ということはできない。
この点に関し、申立人1は、先願発明の記載された先願明細書(甲第4号証の1)には、実施例として偏心歯車利用した遊星歯車機構が記載され、それ以外の技術は示唆されてないから、本件発明と先願発明とは実質的に同一であると主張していが、先願発明の構成は、その特許請求の範囲の記載のみで構成は明確に把握でき、その発明の詳細な説明を参酌するまでもない。

4.申立人2の特許異議申立て2について
(4-1)申立て2の理由の概要
本件発明はその特許出願前に頒布された下記甲第1号証と甲第2号証或いは甲第1号証と甲第3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、又、本件発明は本件出願の日前の他の特許出願(特願昭59-56459号、その出願人と本件の出願時の出願人とは非同一)であって本件出願後に出願されたものの願書に最初に添付した明細書又は図面(下記甲第4号証)に記載された発明(以下、先願発明という。)(その発明者は本件発明の発明者と非同一。)と同一であるから、本件特許は取り消されるべきである。

甲第1号証:特公昭49-17807号公報
甲第2号証:農業機械化研究所;昭和58年度事業報告、第57〜58頁
甲第3号証:特開昭47-18609号公報
甲第4号証:特開昭60-199309号公報

(4-2)甲号証の記載内容
甲第1号証(持公昭49一17807号公報)には、
「田植機の機体における伝動ケース(副ミッションケース8)に、動力源から動力伝達される回転軸(回動軸15)を軸支して、該回転軸の伝動ケースからの突出端に、回転体ケース(爪伝動ケース14)を取付け、該回転体ケースの両端部には、前記回転軸から等しい箇所に前記回転軸と平行に延びる植付け軸(爪軸21)を回転自在に軸支し、この両植付け軸に、前記機体に取付く苗載台(10)の方向に延びる分割爪(苗植爪13)を備えた植付け杆(ケーシング26)を取付けて成る苗植装置において、前記回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って前記両植付け軸に不等速回転を伝えるようにした伝動部材を設けて、この伝動部材によって前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させるように構成した田植機の苗植装置。」
が記載されている。

甲第2号証(農業機械化研究所;昭和58年度事業報告,表紙、目次、P57〜58)には、
「駆動回転される回転軸に取り付けられた回転体ケース(爪ケース)の両端部に植付け軸を設け、該両植付け軸に苗載台の方向に延びる分割爪を備えた値付け杆(爪1、2の引き出し線の示す部分)を取付けて成る苗植装置において、前記回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って両植付け軸に不等速回転を伝えるようにした歯車列を基本とした機構を設け、植付け杆における分割爪(回転爪)の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回動させるように構成した田植機の苗植装置。」
が記載されている。

甲第3号証(特開昭47一18609号公報)には、
「駆動回転される回転軸に取り付けられた回転体ケース(回転板)の両端部に植付け軸(芯軸4)を設け、該両植付け軸に苗載台の方向に延びる分割爪(植爪8)を備えた植付け杆(支桿3を取付けて成る苗植装置において、前記回転体ケースに、当該回転体ケースの回転に伴って前記両植付け軸に回転を伝えるようにした歯車列を設けて、この歯車列によってのみ前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において閉ループの運動軌跡を描くように回動させるように構成した田植機の苗植装置。」
が記載されている。

甲第4号証(特開昭60-199309号公報)には、
「田植機の機体における伝動ケース(本体5)に、動力源から動力伝達される回転軸(支持軸7)を軸支して、該回転軸の伝動ケースからの突出端に、回転体ケース(植付体伝動ケース8)を取付け、該回転体ケースの両端部には、前記回転軸から等しい箇所に前記回転軸と平行に延びる植付け軸 (回転中心9a,10aの軸)を回転自在に軸支し、この両植付け軸に、前記機体に取付く苗載台(苗載せ台6)の方向に延びる分割爪を備えた植付け杆(植付体9,10)を取付けて成る苗植装置において、前記回転体ケース内に、当該回転体ケースの回転に伴って前記両植付け軸に不等速回転を伝えるようにした歯車列(偏心(楕円)歯車25,26,27)を設けて、この歯車列によってのみ前記両植付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように不等速回転をさせるように構成した田植機の田植装置。」
が記載されている。

(4-3)対比・判断
(特許法第29条第2項について)
本件発明と上記甲第1号証記載の発明とを対比すると、本件発明が、少なくとも、「D:前記回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定した」構成を有するのに対して、甲第1号証記載の発明はこのような構成を有しない点で相違する。
上記相違点を検討する。
上記甲第2号証の図面には、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合している記載はない。
申立人2は、甲第2号証記載の回転体ケース(爪ケース)両端の正方形の部材を、本件発明の植付け杆に相当するとし、下方の分割爪(回転爪)の先端が植付軸を中心に描く円が、上方の正方形の部材に重複するから、本件考案の上記Dの構成を有していると主張しているが、分割爪(回転爪)が上下で姿勢が異なっているにもかかわらず、該正方形の部材が上下で姿勢が異ならないことから、該正方形の部材は、回転体ケース(爪ケース)と一体であると認められ、本件発明の植付け杆に相当するということはできないから、この正方形の部材を植付け杆に相当することを根拠にして「回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定したこと」が甲第2号証に記載されているということはできない。
また、甲第3号証の第4図には分割爪(植爪8)の先端部が他方の植付け杆の基端部に対して重合して通過することは記載されていない。
申立人2は、甲第3号証の第4図を根拠として、回転軸から両植付け軸(芯軸4)までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪(植爪8)の先端部が他方の植付け杆の基端部に対して重合して通過するように設定した点が記載されているとしているが、分割爪(植爪8)は第4図にみられるように互いに一定方向を保った平行運動をし、その先端は軌跡22以外を通過することはありえないから、申立人が第4図に記入した下方の植付け軸(芯軸4)を中心とする下方の分割爪(植爪8)先端の朱線の円を根拠にして「回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定したこと」が甲第3号証に記載されているということはできない。
上記のとおり、本件発明の上記構成Dは甲第1〜3号証のいずれにも記載されておらず、甲第1〜3号証記載の発明を組み合わせても本件発明の構成にはなりえないから、本件発明が甲第1〜3号証記載の発明の基づいて当業者が容易に発明をすることができたということはできない。

(特許法第29条の2について)
本件発明と上記甲第4号証記載の発明とを対比すると、本件発明が、少なくとも、「D:前記回転軸から両植付け軸までの軸間距離を、側面視で一方の植付け杆における分割爪の先端部が他方の植付け杆基端部に対して重合して通過するように設定した」構成を有するのに対して、甲第4号証記載の発明はこのような構成を有しない点で相違する。
申立人2は、甲第4号証記載の回転体ケース(爪ケース)両端のほぼ正方形の部材を、本件発明の植付け杆に相当するとしているが、上記甲第2号証について検討したと同様に、上記分割爪が上下で姿勢が異なっているにもかかわらず、該正方形の部材が上下で姿勢が異ならないことから、該正方形の部材は、回転体ケース(爪ケース)と一体であると求められ、本件発明の植付け杆に相当するということはできないから、この正方形の部材を植付け杆に相当することを根拠にした主張は認められない。
したがって、本件発明が先願発明と同一ということはできない。

5.むすび
以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由によっては本件発明についての特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
したがって、本件発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、上記のとおり決定する。
 
異議決定日 2000-06-16 
出願番号 特願平8-292815
審決分類 P 1 651・ 4- Y (A01C)
P 1 651・ 161- Y (A01C)
P 1 651・ 121- Y (A01C)
最終処分 維持  
特許庁審判長 木原 裕
特許庁審判官 佐藤 昭喜
新井 重雄
登録日 1999-04-09 
登録番号 特許第2911414号(P2911414)
権利者 ヤンマー農機株式会社
発明の名称 田植機の苗植装置  
代理人 北村 修一郎  

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