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審決分類 |
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備 B60J |
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管理番号 | 1045155 |
異議申立番号 | 異議2001-70221 |
総通号数 | 22 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1998-12-02 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2001-01-16 |
確定日 | 2001-09-05 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第3068053号「車両のフロントガラス用モールディングの製造方法」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第3068053号の請求項1に係る特許を取り消す。 |
理由 |
本件特許第3068053号(遡及出願昭和61年6月27日)の特許請求の範囲の請求項1には、「1.車両のフロントガラス用モールディングの製造方法であって、前記フロントガラスの上縁部から左右両側部にわたる長さを有して一体に連続しかつ横断面において頭部と脚部とを一体に備えた合成樹脂製のモールディングを成形する際、前記モールディングの左右両側部では、・・前記モールディングの上縁部では、・・成形し、・・」と記載されている。 これに対して、平成13年4月5日付けで、発明の詳細な説明の欄中の段落番号【0008】に、「・・モールディング1の全長のうち、フロントガラス12の左右両側部に対するモールディング1の左右両側部10,10では、上部支持突片4と下部支持突片6との間のガラス挿入溝7にフロントガラス12の左右の両側部が嵌込まれ、頭部2がガラス前面より離反することで、雨水受溝5が設けられている。また、モールディング1はコーナー部分で屈曲され、そのコーナー部分を境とする上縁部11では、脚部3の下方の切断部8より切除するとともに、モールディング1の上部支持突片4と頭部2との間の溝5をガラス挿入溝としてそのガラス挿入溝にフロントガラス12の上縁部が嵌込まれることで、頭部2の背面がガラス前面に接し、雨水受溝のないモールディング1の上縁部11を構成している。・・」と記載されるが、残余の記載を見ても、フロントガラスと支持突片との構造関係がコーナー部において不明であり、モールディング全体にフロントガラスがどのように装着されるのか不明であるため、本件明細書の記載は、本件発明を容易に実施することができる程度に発明の構成が記載されていない。よって、本件発明の特許は、明細書の記載が特許法第36条第3項の規定を満たしていないものに対してなされたものであるから、本件発明の特許は、取り消されるべきものである旨の取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者からは何らの応答もない。 そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、本件特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2001-07-18 |
出願番号 | 特願平10-101038 |
審決分類 |
P
1
651・
536-
Z
(B60J)
|
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 六車 江一、大橋 康史、川向 和実、大島 祥吾 |
特許庁審判長 |
粟津 憲一 |
特許庁審判官 |
鈴木 法明 刈間 宏信 |
登録日 | 2000-05-19 |
登録番号 | 特許第3068053号(P3068053) |
権利者 | 東海興業株式会社 トキワケミカル工業株式会社 |
発明の名称 | 車両のフロントガラス用モールディングの製造方法 |