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審決分類 審判 査定不服 利害関係、当事者適格、請求の利益 審決却下 H04H
管理番号 1046393
審判番号 審判1999-17200  
総通号数 23 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-03-17 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-10-22 
確定日 2001-10-04 
事件の表示 平成9年特許願第209458号「携帯用ステレオ音楽等聴取装置」拒絶査定に対する審判事件[平成10年3月17日出願公開、特開平10-75221]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求を却下する。 
理由 第1 本件の経緯
1 本件審判請求に係る特許願(以下、「本件出願」という)は、西暦1977年3月24日にイタリアにした特許願に基づいてパリ条約第4条の規定による優先権を主張した昭和53年3月23日に出願された特願昭53-32475号の特許願(以下、「原出願1」という)を、実用新案法第10条第1項の規定により昭和58年7月19日に実願昭58-111089号の実用新案登録出願(以下、「原出願2」という)に変更し、これを更に実用新案法第11条第1項において準用する特許法第44条第1項の規定により昭和62年2月19日に分割出願して実願昭62-23529号(以下、「原出願3」という)とし、これを更に特許法第46条第1項の規定により平成2年3月12日に特願平2-60901号の特許出願(以下、「原出願4」という)に変更し、これを更に特許法第44条第1項の規定により平成9年8月4日に分割出願して特願平9-209458号としたものである。
2 本件出願は、平成9年9月2日に審査請求され、平成10年2月23日に第1回拒絶理由が通知され、その理由中で、原出願1〜原出願3に記載されていない事項が明細書に記載されているという理由で、その出願日を原出願4の出願日である平成2年3月12日(拒絶理由中の11月9日は誤記)と認定され、平成10年11月9日に第2回拒絶理由が通知され(その出願日は原出願1の出願日である昭和53年3月23日と認定されたと推定する)、平成11年7月8日に第2回拒絶理由によって拒絶査定された。
3 原出願1の出願日である昭和53年(1978年)3月23日から20年を満了する日時は、平成10年(1998年)3月23日であり、その日は、前記第1回拒絶理由の通知後であり、前記第2回拒絶理由の通知前である。
4 前記拒絶査定に対する本件審判請求の請求日は、平成11年(1999年)10月22日である。

第2 審決却下の理由
1 本件出願(分割出願)の明細書は、平成10年9月2日付けの手続補正書によって補正されて、前記原出願1〜原出願3に記載されていない事項は無くなったので、その出願日は、昭和53年3月23日であると認められる。
2 特許出願の目的は、特許権を得ることにある(特許法第36条第1項)。
3 特許権は、特許出願の日から20年を超えて存続できない(特許法第67条第1項)。
そして、1項で述べた様に、本件出願の出願日は、昭和53年(1978年)3月23日であるので、本件出願の発明について、仮に特許されても、平成10年(1998年)3月23日をもって満了するものであり、それ以降は、出願人は、特許権を取得することができない。
即ち、平成10年(1998年)3月24日以降は、本件出願は、特許権を得るという目的を達成できないものであり、出願の利益が無く審査及び審理を行う意味も無いものである。
4 本件審判請求の請求日は、平成11年(1999年)10月22日であり、平成10年(1998年)3月24日を過ぎている。
そして、前述した様に、本件出願は、本件審判請求の請求日の時点で既に出願の利益が無いので、審判請求の利益も、また無いと言わざるを得ない。
5 従って、本件出願は、仮に特許されても、特許権を取得できなく、本件審判請求の利益が無いので、これを却下せざるを得ない。

第3 結び
以上述べた様に、本件審判請求は、請求の利益が無いため、不適法な審判請求であり、しかも、その補正をすることもできないものであるので、特許法第135条の規定により却下すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2001-03-05 
結審通知日 2001-03-16 
審決日 2001-05-21 
出願番号 特願平9-209458
審決分類 P 1 8・ 02- X (H04H)
最終処分 審決却下  
前審関与審査官 相馬 多美子小川 昭和関口 鶴彦橋本 武重田 尚郎  
特許庁審判長 松野 高尚
特許庁審判官 吉見 信明
大橋 隆夫
発明の名称 携帯用ステレオ音楽等聴取装置  
代理人 黒瀬 雅志  
代理人 佐藤 一雄  
代理人 前島 旭  

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