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審決分類 |
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A63F 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する A63F 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する A63F 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A63F 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A63F |
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管理番号 | 1054243 |
審判番号 | 訂正2001-39182 |
総通号数 | 28 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1992-04-07 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2001-10-16 |
確定日 | 2001-12-21 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2929223号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第2929223号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
1.請求の要旨 本件審判請求の要旨は、特許第2929223号発明(平成2年8月24日出願、平成11年5月21日設定登録)の明細書および図面を審判請求書に添付した訂正明細書および図面のとおり、すなわち、下記(1)ないし(20)のとおり訂正することを求めるものである。 (1)明細書第1頁特許請求の範囲の第1項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)を削除し、第2項を第1項に、第3項を第2項に繰り上げる。 (2)明細書第1頁特許請求の範囲の第2項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)の第8行(特許第2929223号公報第1頁第2欄第9行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (3)明細書第1頁特許請求の範囲の第2項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)の第9行、第10行(特許第2929223号公報第1頁第2欄第11行)における「異なる一の普通入賞球装置」を、「異なる一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (4)明細書第1頁特許請求の範囲の第3項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁〜第2頁)の第11行(特許第2929223号公報第2頁第3欄第13行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (5)明細書第1頁特許請求の範囲の第3項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)の第12行〜第13行(特許第2929223号公報第2頁第3欄第15行)における「異なる一の普通入賞球装置」を、「異なる一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (6)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第2行〜第10行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第19行〜第31行)における「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置3と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置3を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置4と、を遊技盤2面に具備するパチンコ機1において、前記始動領域は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置4とは異なる一の普通入賞球装置5である構成としている。また請求項2記載の発明は、」を削除する。 (7)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第15行〜第16行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第38行〜第39行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (8)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第17行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第41行)における「異なる一の普通入賞球装置5」を、「異なる一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (9)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第20行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第45行)における「さらに請求項3」を、「また、請求項2」と訂正する。 (10)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第28行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第6行〜第7行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (11)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第10行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第20行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (12)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第12行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第23行)における「請求項2記載の発明では」を、「また」と訂正する。 (13)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第16行、第17行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第29行〜第30行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (14)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第19行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第32行)における「請求項3」を、「請求項2」と訂正する。 (15)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第25行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第40行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (16)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第17行〜第18行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第25行〜第26行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (17)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第20行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第28行)における「請求項2記載の発明では」を、「また」と訂正する。 (18)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第25行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第35行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (19)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第27行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第38行)における「請求項3」を、「請求項2」と訂正する。 (20)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第6頁第4行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第46行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 2.当審の判断 2-1.訂正事項についての検討 上記(1)の訂正のうち、特許請求の範囲の第1項を削除する訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、特許請求の範囲の第2項を第1項に、第3項を第2項に繰り上げる訂正は、上記訂正に付随的に生じる記載の不備を解消するものであって、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。 上記(2)、(4)の訂正は、特許第2929223号公報第3頁第5欄第47〜49行の記載に基づき、始動領域の配置を可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に限定したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 上記(3)、(5)の訂正は、特許第2929223号公報第3頁第6欄第10〜13行、第6欄第44〜46行の記載に基づき、始動領域を一の普通入賞球装置のみと限定したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 上記(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の訂正は、前記特許請求の範囲の減縮に伴い、減縮された特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを整合させるための、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。 そして、上記各訂正は、いずれも、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでない。 2-2.独立特許要件についての検討 訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により構成される発明は、以下の通りである。 「特許請求の範囲 (請求項1)複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる一の普通入賞球装置のみであり、遊技球の入賞又は通過によって、前記普通入賞球装置を第1状態から第2状態に移行させる特定始動領域を遊技盤面に設けたことを特徴とするパチンコ機。(以下、「本件発明1」という) (請求項2)複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と.前記始動領域とは異なる特定始動領域と、該特定始動領域を遊技球が入賞又は通過することによって、複数種類の識別情報を変動表示させた後、停止表示させる普通図柄表示装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる-の普通入賞球装置のみであり、前記普通図柄表示装置に表示された停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、前記普通入賞球装置は第1状態から第2状態に移行することを特徴とするパチンコ機。(以下、「本件発明2」という)」 本件特許について、現在東京高等裁判所に、平成12年(行ケ)第459号取消決定取消請求事件として係属中の、2000年異議第70448号において、特許異議の決定で引用された特願平2-35835号(特開平3-237989号)(以下、「先願明細書1」という)及び本件特許の関連事件において引用された特願平2-216828号(特開平4-97769号公報)(以下、「先願明細書2」という)、特願平2-216827号(特開平4-97768号公報)(以下、「先願明細書3」という)、特願平2-209138(特開平4-92688号公報)(以下、「先願明細書4」という)に基づいて、独立特許要件について検討する。 2-2-1先願明細書1記載の発明と本件発明1及び2との対比・判断 先願明細書1には、 本件発明1の構成に欠くことができない事項である 「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる一の普通入賞球装置のみであり、遊技球の入賞又は通過によって、前記普通入賞球装置を第1状態から第2状態に移行させる特定始動領域を遊技盤面に設けたパチンコ機。」、 本件発明2の構成に欠くことができない事項である 「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、前記始動領域とは異なる特定始動領域と、該特定始動領域を遊技球が入賞又は通過することによって、複数種類の識別情報を変動表示させた後、停止表示させる普通図柄表示装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる-の普通入賞球装置のみであり、前記普通図柄表示装置に表示された停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、前記普通入賞球装置は第1状態から第2状態に移行するパチンコ機。」が記載されているが、 本件発明1及び2の構成に欠くことができない事項である、「始動領域が可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され」る構成を備えるものではない。 よって、本件発明1及び2は先願明細書1記載の発明と同一ではない。 2-2-2先願明細書2記載の発明と本件発明1との対比・判断 先願明細書2には、 本件発明1の構成に欠くことができない事項である 「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、前記可変表示装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる普通入賞球装置であるパチンコ機」、が記載されているが、 本件発明1の構成に欠くことができない事項である、「始動領域が一の普通入賞球装置のみ」である構成及び「始動領域が可変入賞球装置の直下に配置され」る構成を備えるものではない。 よって、本件発明1は先願明細書2記載の発明と同一ではない。 2-2-3先願明細書3記載の発明と本件発明2との対比・判断 先願明細書3には、 本件発明2の構成に欠くことができない事項である 「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、前記始動領域とは異なる特定始動領域と、該特定始動領域を遊技球が入賞又は通過することによって、複数種類の識別情報を変動表示させた後、停止表示させる普通図柄表示装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、前記可変表示装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる普通入賞球装置であり、前記普通図柄表示装置に表示された停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、前記普通入賞球装置は第1状態から第2状態に移行するパチンコ機。」が記載されているが、 本件発明2の構成に欠くことができない事項である、「始動領域が一の普通入賞球装置のみ」である構成及び「始動領域が可変入賞球装置の直下に配置され」る構成を備えるものではない。 よって、本件発明2は先願明細書3記載の発明と同一ではない。 2-2-4先願明細書4記載の発明と本件発明1との対比・判断 先願明細書4の特に第10図には、 本件発明1の構成に欠くことができない事項である 「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機」、が記載されているが、 先願明細書4に記載された始動領域には、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能な装置(チューリップ入賞具14a、補助変動入賞装置12)も、変化可能でない装置(特定入賞口11)もあり、変化可能な装置も一ではなく、畢竟、始動領域は可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に限らず、両者の間、可変入賞球装置の横にも配置されているから、先願明細書4には、本件発明1の構成に欠くことができない事項のうち少なくとも「始動領域は、可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる一の普通入賞球装置のみである」構成を備えていない。 よって、本件発明1は先願明細書4記載の発明と同一ではない。 以上のとおりであるから、本件発明1及び2は先願明細書1ないし4記載の発明と同一とはいえず、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明ではない。 3.むすび したがって、本件審判の請求は、平成六年法改正前の特許法126条第1項ただし書き第1号ないし第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第2項ないし第3項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 パチンコ機 (57)【特許請求の範囲】 (1)複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、 前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる一の普通入賞球装置のみであり、 遊技球の入賞又は通過によって、前記普通入賞球装置を第1状態から第2状態に移行させる特定始動領域を遊技盤面に設けたことを特徴とするパチンコ機。 (2)複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置と、前記始動領域とは異なる特定始動領域と、該特定始動領域を遊技球が入賞又は通過することによって、複数種類の識別情報を変動表示させた後、停止表示させる普通図柄表示装置と、を遊技盤面に具備するパチンコ機において、 前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置とは異なる一の普通入賞球装置のみであり、 前記普通図柄表示装置に表示された停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、前記普通入賞球装置は第1状態から第2状態に移行することを特徴とするパチンコ機。 【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は所定条件が満足されたときに遊技者に有利な権利を発生させるパチンコ機の改良に関する。 (従来の技術) 近年、遊技機器の多様化が望まれる一方、マイクロコンピュータの普及に伴なって複雑な手順の遊技機器が容易に製造できるようになっている。従来のパチンコ機には所定条件が満足されたときに入賞確率が所定時間だけ増大するものがあり、このような機種に人気が集まっている。この種のパチンコ機には予め定められた複数種の識別情報を表示し、この識別情報が特定のものであったときに入賞確率を所定時間だけ増大させるものがある。 上記識別情報は一般に数字、図柄情報などであることが多くであり、遊技盤面に配置された可変表示装置によって表示される。可変表示装置は遊技盤に打ち出された遊技球が遊技盤に配設された第1始動領域(一般には入賞口)に入賞または通過することに基いて、識別情報を予め定められた手順に基いて停止表示する(この停止表示した識別情報を以下、停止識別情報という)。そして停止識別情報が特定のものであった場合、可変表示装置の下方に配置された可変入賞球装置の大入賞口を所定時間継続的に開放する。この大入賞口に遊技球が入賞した場合には入賞処理を施すので大入賞口が開放されている場合、遊技者に有利な権利が発生することになる。 また上記可変入賞球装置および可変表示装置は一般に1組のみ遊技盤に設けられている。なお上述した遊技者に有利な権利が発生する特定の停止識別情報を以下、特定識別情報といい、同権利が発生しない停止識別情報を以下、非特定識別情報という。 (発明が解決しようとする課題) このように構成された従来のパチンコ機は遊技者に有利な権利が発生した場合、その権利は上述したように所定時間が経過するまで継続的に保証されており、遊技者は開放している大入賞口に遊技球を入賞させるのみである。このため遊技者に有利な権利が発生した場合、賞品球数の増大に対する期待感を遊技者に抱かせることはできるものの、上記権利発生時における遊技そのものには変化に乏しい。この傾向は熟練遊技者ほど大きい。そこで、遊技盤面に配置される構成部材を増加させて、遊技球の取り得る進行態様を増加させることによって、遊技に変化をもたらすことが考えられるものの、単に構成部材を増加させるだけでは遊技方法をかえって複雑にしてしまう虞があると共に、限られたスペースの遊技盤面上に配置できる構成部材の数には限界がある。 そこで本発明はより変化に富んだ遊技の提供が可能なパチンコ機の提供を目的としている。 (課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するための手段として、請求項1記載の発明では、複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置3と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置3を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置4と、を遊技盤2面に具備するパチンコ機1において、前記始動領域は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置4とは異なる一の普通入賞球装置5である構成としている。 また請求項2記載の発明は、複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置3と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置4と、を遊技盤2面に具備するパチンコ機において、前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置4とは異なる一の普通入賞球装置5のみであり、遊技球の入賞又は通過によって、前記普通入賞球装置5を第1状態から第2状態に移行させる特定始動領域7,7を遊技盤面に設けた構成としている。 また、請求項2記載の発明では、複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置3と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置3を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置4と、前記始動領域とは異なる特定始動領域7,7と、該特定始動領域7,7を遊技球が入賞又は通過することによって、複数種類の識別情報を変動表示させた後、停止表示させる普通図柄表示装置61と、を遊技盤2面に具備するパチンコ機1において、前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞装置の直下に配置され、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置4とは異なる一の普通入賞球装置5のみであり、前記普通図柄表示装置61に表示された停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、前記普通入賞球装置5は第1状態から第2状態に移行する構成としている。 (作用) このような構成としたことにより、請求項1記載の発明では、遊技者にとって不利な状態と有利な状態に変化する可変入賞球装置4及び普通入賞球装置5の各動作を組み合わせることによって遊技に変化を持たせ、さらに、可変入賞球装置4を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置3の変動表示を開始させるための始動領域を、一の普通入賞球装置5のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 また、普通入賞球装置5の有利な状態への移行は、特定始動領域7,7への入賞(又は通過)で決定されるため、可変入賞球装置4、普通入賞球装置5及び特定始動領域7,7の動作を組み合わせることによって遊技変化をさらに拡大し、さらに、可変入賞球装置4を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置3の変動表示を開始させるための始動領域を、一の普通入賞球装置5のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 さらに請求項2記載の発明では、普通入賞球装置5の有利な状態への移行は、特定始動領域7,7への入賞(又は通過)に基づいて変動表示する普通図柄表示装置61によって決定されるため、可変入賞球装置4、普通入賞球装置5、普通図柄表示装置61及び特定始動領域7,7の動作を組み合わせることによって遊技変化をさらに拡大し、可変入賞球装置4を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置3の変動表示を開始させるための始動領域を、一の普通入賞球装置5のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 (実施例) 以下に本発明の一実施例を図面に基いて詳細に説明する。第1図は本発明のパチンコ機1の遊技盤2を示している。遊技盤2面のほぼ中央部には可変表示装置3および可変入賞球装置4が配置され、可変表示装置3および可変入賞球装置4の直下には普通入賞球装置5が配置されている。本実施例において可変表示装置3および可変入賞球装置4はユニット本体板6によって一体に形成されている。7,7は特定始動領域で特定始動領域7,7は後述するが普通入賞球装置5を起動させるためのものである。また特定始動領域7,7は第1図から明らかなように入賞口によって構成されているので発射球は一旦パチンコ機1側に回収されるが、このような構成に限定されるものではなく、特定始動領域7,7を通過した発射球をふたたび遊技盤2に戻すように構成してもよい。 可変表示装置3には3桁の表示素子8が備えられ、可変入賞球装置4は表示素子8の下方に位置している。そして可変表示装置3は詳細は後述するが普通入賞球装置5への入賞に基いて、複数種の識別情報を各表示素子8に変動表示させ、所定時間経過後に識別情報を各表示素子8に停止表示させる。そして可変表示装置3の表示素子8に停止表示された識別情報が特定識別情報である場合、可変入賞球装置4は後述する大入賞口9を開放する。また遊技盤2面には図示を省略した打球装置によって打ちだされた遊技球(以下、発射球という)を遊技盤2面に誘導する誘導レール10、風車11、通常入賞口12、アウトロ13を備え、障害釘は図示を省略してある。遊技盤2の所定個所には入賞状態を表示する入賞表示灯14が配設され、遊技盤2の左上方には打止ランプ15を設けている。なお第2図において上皿、下皿および打球装置の図示は省略してある。 パチンコ機1の各部はだい第2図に要部を示した制御回路16によって制御され、制御回路16は遊技盤2に取り付けられている。この制御回路16はCPU17および入出力制御装置18を主構成とし、CPU17および入出力制御装置18はバスラインを介して互いに交信可能に接続されている。CPU17にはPROM19が設けられ、PROM19にはパチンコ機1のプログラムすなわちパチンコ遊技に係る手順、パチンコ機1の制御に係る手順および各種データ(特定識別情報など)が格納されている。なおクロック回路の図示は省略されている。 入出力制御装置18にはパチンコ機1の各部が接続されているが、第2図においては上記打球装置、可変表示装置3、可変入賞球装置4および普通入賞球装置5以外の図示は省略されている。20はタッチ回路でタッチ回路20は上記打球装置のハンドル21および入出力制御装置18間に介装され、タッチ回路20は遊技者がハンドル21を操作していることを検知して、その旨が表わされた信号を入出力制御装置18に入力する。そして入出力制御装置18は遊技者がハンドル21を操作しているときのみ上記打球装置を駆動させる。 可変表示装置3は普通入賞球装置5内に設けられた後述する始動入賞スイッチ(第4図および第5図参照)22の起動に基いて起動されるもので表示素子8、CPU17、LED接続回路23、LEDドライバ回路24、LED表示桁選択回路25およびLEDデコーダ回路26を主構成とし、停止識別情報は、CPU17がPROM19の上記プログラムに基いて選択することによって決定される。表示素子8は7セグメントLEDから構成されており、第2図に示すようにLED接続回路23に接続され、LED接続回路23はLEDドライバ回路24およびLED表示桁選択回路25に接続されている。またLEDドライバ回路24はLEDデコーダ回路26に接続され、LEDデコーダ回路26は入出力制御装置18に接続されている。さらにLED表示桁選択回路25は入出力制御装置18に接続されている。なお入出力制御装置18には識別情報に係るデータを一時的に格納するために図示を省略した内蔵RAMが備えられている。また第2図において表示素子8の図示は省略されている。 LED接続回路23はLEDドライバ回路24およびLED表示桁選択回路25の表示素子8に対するインターフェイスとしての機能を有するものである。LEDドライバ回路24は表示素子8を駆動するための回路、LED表示桁選択回路25はいずれの桁の表示素子8を駆動するかを選択するための回路である。またLEDデコーダ回路26はCPU17から入出力制御装置18を介して入力される識別情報が表わされた信号を7セグメトLED用にデコードするためのものである。 なお表示素子8はセグメントLEDに限定されるものではなく、7セグメントLCDによって構成したり、またはLCDおよびLEDによって表示される画素をドットマトリクスで構成するようにしてもよい。このように表示素子8を構成することにより、さらに綿密な識別情報を表示することができる。さらにまた本実施例における停止識別情報は、CPU17が上述したプログラムを順次実行することによって選択され、可変表示装置3はCPU17によって選択された特定識別情報または非特定識別情報をLED接続回路23、LEDドライバ回路24、LED表示桁選択回路25およびLEDデコーダ回路26を介して表示素子8に停止表示する。なお本実施例では、CPU17によって選択された停止識別情報が特定識別情報または非特定識別情報であるか否かは、便宜上、入出力制御装置18によって判定されるものとする。さらにまた本実施例では特定識別情報または非特定識別情報を表示素子8に停止表示するまでに、発射球が始動入賞スイッチ22によって検知されてから5〜6秒間を要し、発射球が始動入賞スイッチ22によって検知された直後から、特定識別情報または非特定識別情報が表示素子8に停止表示されるまでの間、任意の識別情報が表示素子8に変動表示される。そして任意の識別情報が表示素子8に変動表示される5〜6秒間は、CPU17に内蔵された自動停止タイマ(図示省略)によって計測される。この自動停止タイマによって計測される時間を以下、自動停止時間といい、この自動停止時間の計測は発射球が始動入賞スイッチ22によって検知された直後から開始される。 入出力制御装置18はCPU17が選択した識別情報に基いて可変入賞球装置4を動作させ、大入賞口9を開放する。大入賞口9が開放された場合、発射球が大入賞口9に入賞する確率は拡大されることから、遊技者に有利な権利が発生する(以下、この権利を大役ということにする)。入出力制御装置18には複数種の判定用タイマが内蔵され、これらは上記数値データの判定タイミングを図るものと、可変入賞球装置4を制御するためのものとからなる。 前者は各桁の表示素子8が識別情報を明るく停止表示すると同時にスタートし、0.4sec経過後にタイムアップし、後者は上記数値データが特定識別情報に係るものであると判定された場合、該判定直後から5.2sec経過した時点でスタートし、20sec経過後または発射球が大入賞口9に10球入賞した時点でタイムアップし、あるいはリセットされる(後述)。入出力制御装置18には図示を省略したメモリが接続してあり、上記メモリには大役いいかえれば特定識別情報の組み合わせに対応する数値データ、パチンコ機1の各部を制御するためのプログラムを格納し、かつ、該プログラムを実行するための各種データおよび演算結果を一時的に格納するエリアを設けている。入出力制御装置18は大役を判定した場合には該大役処理を実行するために開放信号を発生させ、該開放信号を可変表示装置3に入力する。 可変入賞球装置4はソレノイド駆動回路27、大入賞口用ソレノイド28および大入賞口9を主構成としている。ソレノイド駆動回路27は入出力制御装置18から入力される制御信号に基いて大入賞口用ソレノイド28を励磁させる。大入賞口用ソレノイド28が励磁されたときには、第3図に示すように大入賞口9は開放されて発射球を入賞し易くするので大入賞口用ソレノイド28が励磁されている間、遊技者に有利な権利が発生する。大入賞口用ソレノイド28は可変入賞球装置4の背面部に配置されている。 可変入賞球装置4の大入賞口9は一対の開閉羽根29,29によって開閉される。各開閉羽根29は第3図に示すようにそれぞれ2片からなり、互いにピン30によって回動自在に連結されいる。大入賞口9の両側には長孔31,31が穿設され、長手方向を上下に配置している。各長孔31,31の下端部には開閉羽根29,29の一端がピン30によって回動自在に取付けられ、各長孔31,31の上端部には開閉羽根29,29の他端が一対のリンク機構32,32の一部を介して、長孔31,31内に移動自在に設けられている。これにより開閉羽根29,29の他端が長孔31,31の上端部にあるとき、大入賞口9は開閉羽根29,29によって閉鎖される。他方、開閉羽根29,29の他端が長孔31,31の下端部にあるときには第3図に示すように大入賞口9は開閉羽根29,29によって開放される。 大入賞口9の内部は破線で示す底板33を前側が後側より上位になるように傾斜させて設け、この傾斜の最低部位には継続入賞口34と、一般入賞口35,35とを設けている。この一般入賞口35,35は継続入賞口34の両側に配置されている。継続入賞口34には大役処理を継続させるための継続入賞スイッチ36が設けられ、大入賞口9には大入賞口9に入賞した全ての発射球をカウントするための10カウントスイッチ37が設けられている(第2図参照)。継続入賞スイッチ36は継続入賞スイッチ回路38を介して入出力制御装置18に接続されている。これによりCPU17は発射球を検知することができる。また10カウントスイッチ37は10カウントスイッチ回路39を介して入出力制御装置18に接続されている。これによりCPU17は大入賞口9に入賞した全ての発射球をカウントすることができる。なお第3図においては継続入賞スイッチ36と10カウントスイッチ37との図示を省略している。 またCPU17は10カウントスイッチ37からの入力信号に基いて大入賞口9への入賞球数をカウントし、入賞球数が所定数(本実施例においては10球)に達したとき、ソレノイド駆動回路27を介して大入賞口用ソレノイド28に開閉羽根29を閉鎖させるための信号を発生させる。他方CPU17が所定数の入賞球をカウントしない場合、大入賞口9を開放してからおよそ20sec経過するまで大入賞口9の開放を継続させる。この10カウントスイッチ37によってカウントされた大入賞口9への入賞球数はCPU17の内蔵RAMに一時的に格納される。 このような大役処理が施されている間に継続入賞スイッチ36によって入賞球が検知された場合、CPU17は継続モードをセットする。そしてCPU17は大役処理開始から20sec経過後または10球入賞後、ソレノイド駆動回路27を介して大入賞口用ソレノイド28を駆動することにより開閉羽根29を一端閉鎖させてから、入賞球数にかかわらず大役処理はふたたび1回のみ継続(再開)し、同時にセットされている上記継続モードを解除する。上記継続モードは継続入賞スイッチ36が入賞球を検知しないときにはセットされず、また大役処理が予め設定された回数まで継続したときにおいてもセットはされない。本実施例において上記継続モードがセットされる回数の最高値を16回に定めている。 継続入賞口34の開口部周縁には入賞球数表示器40が設られ、入賞球数表示器40は大役中の大入賞口9への入賞球数をLEDの点灯によって表示するものである。41は表示素子8の直下に配設された始動球数表示器で始動球数表示器41は始動入賞スイッチ22の入賞球検知に基いて普通入賞球装置5への入賞球数のデータを最高4球分まで記憶し、かつ、同データを点灯表示する。始動球数表示器41はLEDからなり、可変表示装置3が駆動される毎に点灯表示を1球分消灯する。この始動球数表示器41の点灯表示に使用するドライバおよび記憶素子は図示を省略してある。 始動入賞スイッチ22は普通入賞球装置5内に設けられている。始動入賞スイッチ22は発射球を検知するための周知のものであり(第1図破線参照)、始動入賞スイッチ回路48を介して入出力制御装置18に接続されている。これにより始動入賞スイッチ22が発射球を検知したとき、CPU17は始動入賞スイッチ回路48および入出力制御装置18を介してその旨を検知することができ、可変表示装置3を上記プログラムに基いて起動させる。 普通入賞球装置5は特定始動領域7への入賞に基いて起動させるもので本実施例において、第2図に示した小入賞口用ソレノイド42およびソレノイド駆動回路43と、第4図に示した一対の回動翼片44,44、揺動部材45および始動入賞スイッチ22を主構成とする。小入賞口用ソレノイド42は第2図に示すようにソレノイド駆動回路43に接続され、ソレノイド駆動回路43は入出力制御装置18に接続されている。また特定入賞スイッチ46は第1図に示した特定始動領域7に設けられているので発射球がいずれかの特定始動領域7に入賞したとき(を通ったとき)、CPU17は特定入賞スイッチ46から特定入賞スイッチ回路47および入出力制御装置18を介してその旨を検知することができる。そしてCPU17はソレノイド駆動回路43を介して小入賞口用ソレノイド42を所定時間(たとえば6秒間)励磁する。 両回動翼片44,44は基端部が一対の支軸48,48によって、コの字形状の断面を有する支持板(第5図参照)49に回動自在に支持され、この回動によって回動翼片44,44の先端部が開閉される。回動翼片44,44の先端部直下には発射球を回収するための回収路50が形成されている。この回収路(ポケット)50と回動翼片44,44の先端部との間には第4図に示した始動入賞スイッチ22が設けられている。また回動翼片44,44は基端部に凹部51,51が形成されている。小入賞日用ソレノイド42はプラジャ52の作動軸線を支軸48と平行に配置し、回動翼片44,44の中央であり、かつ、プランジャ52の頭部を始動入賞スイッチ22の反対側に配置している。 揺動部材45は第6図に示すように一対の扇板53,53と連動杆54,54とを主構成とするもので扇板53,53の中心部は支持板49のコの字形状の突出部に支軸55によって回動自在に連結され、その回転軸はプランジャ52の作動軸線および支軸48に直交するように配置されている。扇板53,53の一端は桟56によって互いに連結され、他端には連動杆54,54の一端がピン57によって回動自在に連結されている。 また連動杆54,54の他端はプランジャ52の頭部に枢支されている。58,58は揺動突起で揺動突起58,58は先端部が第4図に示した支持板49の長孔59,59を通して凹部51,51に嵌合されている。この長孔59,59は長手方向を上下に配置している。これにより小入賞口用ソレノイド42が励磁されるとプランジャ52は吸引されるので連動杆54が第7図に示した状態から第6図に示すように左方向に移動する。これにより扇板53,53は支軸55を中心として第7図中、左方向に回動されるので両回動翼片44,44は第4図に示した閉止状態から開放状態に移行する。このように回動翼片44,44が第4図に示した閉止状態にあるとき、発射球は普通入賞球装置5に入賞することがなく、回動翼片44,44が開放状態にあるとき、発射球は普通入賞球装置5に入賞する。すなわち普通入賞球装置5は発射球がいずれかの特定始動領域7を通ったとき、CPU17がソレノイド駆動回路43を介して小入賞口用ソレノイド42を所定時間励磁するので普通入賞球装置5は所定時間入賞不能状態から入賞可能状態に移行される。上述したように普通入賞球装置5が遊技球を入賞させない状態を以下、第1状態といい、遊技球を入賞させる状態を第2状態ということにする。なお第6図および第7図に示された60は、ソレノイド取り付け板である。また第3図に示した65は継続表示器で、継続表示器65は1桁の7セグメントLEDからなり大役処理の継続回数を16進法で点灯表示する。また継続表示器65は7セグメントLEDを2桁で構成してもよい。 つぎに上記構成に係るパチンコ機1の動作を第8図ないし第9図に基いて以下に説明する。はじめにパチンコ機1の電源(図示省略)が投入されると(s1)、s2でパチンコ機1は初期化され、各メモリ(図示省略)などがクリアされたのち初期値が設定格納され、第9図▲3▼に示すs45にジャンプする。またs1において電源投入中である場合にはs3で可変表示装置3を表示するためのバッファすなわち入出力制御装置18の内蔵RAMがクリアされる。このときすなわち始動入賞スイッチ22が入賞球を検知する前には可変表示装置3の各表示素子22は暗く変動表示されている。 つぎにs4ではパチンコ機1の各スイッチを含むハード系のセルフチェックが開始されたのち、s5ではエラーモードがセットされているか否かを判定し、エラーモードがセットされていると判定された場合にはs6のエラー処理を施したのちにジャンプする。他方s5においてエラーモードがセットされていないと判定された場合にはs301で普通入賞球装置5が開放中すなわち第2状態であるか否かを判定し、開放中でないと判定された場合にはs302が実行される一方、s301で普通入賞球装置5が開放中である、すなわち第2状態であると判定された場合にはs7が実行される。このs301における普通入賞球装置5が開放中であるか否かに係る判定は、発射球が特定始動領域7,7を通過または入賞したか否かを特定入賞スイッチ46に基いてなされている。 s302では普通入賞球装置5の特定入賞スイッチ46がONされているか否かが判定され、特定入賞スイッチ46がONされている場合にはs303において小役モードがセットされたのち、s7にジャンプする。他方s302で特定入賞スイッチ46がONされていないと判定された場合にはs7にジャンプする。s7では始動入賞スイッチ22の検知有無と、始動入賞スイッチ22の検知に基く始動記憶に係る処理が実行されたのちs8が実行される。これにより始動入賞スイッチ22の検知は記憶され、始動球数表示器41に点灯表示される。 つぎにs8ではゲーム中すなわち前回の始動入賞スイッチ22の検知により可変表示装置3の表示素子8が明るい変動表示中か否かおよび明るく停止表示中か否かを判定する。そしてs8においてゲーム中でない場合にs10にジャンプする一方、ゲーム中である場合にはS9において上記自動停止タイマがタイムアップしているか否かを判定する。そして上記自動停止タイマがタイムアップしている場合、s35-1において図柄停止フラグをセットする。 そしてs10において可変表示装置3は図柄データの更新処理(カウントアップ)を行い、さらにs11で各種表示灯の処理を行う。つぎにs12においてエラーモードがセットされているか否かを判定し、エラーモードがセットされている場合、s13で所定の表示処理を施したのち、第9図の▲1▼から続けて処理を行う。他方s12においてがエラーモードがセットされていないとき、s14で入出力制御装置18は役中であるか否かを判定し、役中でない場合にはs15においてゲーム中であるか否かが判定される。 そしてs15でゲーム中でないと判定された場合、s16においてゲームをスタートさせるか否かを判定し、ゲームをスタートさせる場合にはs17でスタート処理を施す。他方s15においてゲーム中であると判定された場合およびs16においてゲームをスタートさせない場合には第9図の▲2▼から続けて処理を行う。またs14で入出力制御装置18が役中であると判定した場合にはs18以降が実行される。 s18で入出力制御装置18は大役モードがセットされているか否かを判定するが本実施例の場合、可変表示装置3の停止識別情報の判定に係る役のモードには大役モードのみが設定されているため、当然大役と判定されs19が実行される。s19においては大役処理の継続回数が最大値(16回)に達したか否かが判定され、大役処理の継続回数が最大値に達していないことを判定した場合、s20が実行される。s20においては第10図に示した状態から、第3図に示すようにソレノイド駆動回路27が大入賞口9を開放した状態で継続入賞スイッチ36による入賞球(継続球)の検知処理を行い、継続入賞スイッチ36が入賞球を検知した場合には継続モードがセットされる。またs19で大役処理の継続回数が最大値であると判定されると、s21にジャンプする。つぎにs21でCPU17が10カウントスイッチ37によって入賞球を検知することにより入賞球数をカウントアップする処理が実行される。 ついでs22ではs21における入賞球数が10球に達したか否かを判定する。そして入賞球数が10球に達している場合、s23でソレノイド駆動回路27は大入賞用ソレノイド28を制御することによって一旦大入賞口9を閉鎖させて、前記閉鎖状態を所定時間(たとえば6秒間)継続させ、s24が実行される。またs22で入賞球数が10個に達していないときにはs24の処理を行う。さらに継続入賞スイッチ36が入賞球を検知したのち、前記入賞球が10カウントスイッチ37により検知されていない場合には10カウントスイッチ37に短絡・断線および10カウントスイッチ37が入賞球検知不能な位置に移動させられているなどの不都合が生じているとみなし、s30においてエラー処理を施す。 いいかえれば上記大役処理は大入賞口9の開放時間の20secまたは大入賞口9への入賞球数が10球に達するまで継続して施され、両者のいずれか一方が達成されたときに大入賞口9の開放が終了し、継続信号の発生回数が16回に達するまで前記継続モードはセットが可能な状態であると判定され、大役処理が継続可能となっている。そして継続信号の発生回数が16回に達したとき、継続モードはセット不能になり、大役処理は終了する。 s24ではs20において継続入賞スイッチ36に検知された入賞球が10カウントスイッチ37により検知されたか否かを判定する。そして10カウントスイッチ37が入賞球を検知しない場合にはs30にジャンプする一方、10カウントスイッチ37が入賞球を検知したときにはs25が実行される。 なお大役中には10カウントスイッチ37が検知した大入賞口9への入賞球数は入賞球数表示器40に点灯表示され、入賞球が継続入賞スイッチ36によって検知された場合、継続表示灯を点灯するとともに大役処理の継続回数を継続表示器65に点灯表示する。このような大入賞口9への入賞球数および大役処理の継続回数は入賞球数表示器40および継続表示器65に表示されることに限定されるものではなく、第3図に示す各桁の表示素子8に表示するようにしてもよい。 たとえば各桁の表示素子8が明るい変動表示から明るい停止表示に移行し、入出力制御装置18が停止識別情報をチェックして、大役が判定されると、特定識別情報を所定の時間(たとえば5.2秒間)明るく点滅表示する。しかるのち左側表示素子8は特定識別情報と継続回数とを交互に明るく点灯表示し、中側表示素子8は特定識別情報と継続回数とを交互に明るく点灯表示し、さらに右側表示素子8は特定識別情報と継続回数とを交互に明るく点灯表示するようにすればよい。また大役が終了すると、始動入賞球数の記憶がなく始動球数表示器41が点灯していない場合、各表示素子8には可変表示装置3によって複数種の識別情報が暗く変動表示される。 s25においてCPU17は開放時間の20secが経過したか、あるいは大入賞口9への入賞球数が10球に達したか否かを判定する。そして20secが経過していないと判定された場合または入賞球数が10球に達していないと判定された場合、s26においてソレノイド駆動回路27は大入賞口9の開放を継続したのち、第9図の▲2▼以降の処理を行う。他方開放時間の20secが経過したと判定された場合または大入賞口9への入賞球数が10球に達したと判定された場合、s27でソレノイド駆動回路27は大入賞口9を閉鎖したのち、s28の処理を行う。 つぎにs28では大役モードがセットされているか否かをチェックしたのち、s29で大入賞口9への入賞球数が「0」であるか否かをチェックする。そしてs28で大役モードがセットされ、かつ、大入賞口9の開放出力(開放信号の発生)が終了したときに、大入賞口9への入賞球数が「0」であるとs29で判定されると、s30でエラーモードをセットしたのち、第9図の▲2▼以降の処理を行う。他方s28で大役モードがセットされていないと判定された場合およびs29で大入賞口9への入賞球数が「0」ではないと判定された場合には第9図の▲2▼以降の処理を行う。 第9図の▲2▼以降の処理はまずs31においてゲームが終了したか否かを判定して、ゲームが終了しているときにはs32で大役継続モードのセットの有無を判定する。そして大役継続モードがセットされている場合、CPU17はs33で内蔵メモリの現継続回数に「1」を加算して大役モードをふたたびセットしたのちs35-2の処理を行う。他方s32で大役モードがセットされていないと判定された場合にはs34で始動球数表示器41に格納されている始動入賞球数から「1」を減算したのち、s35-2の処理を行う。またs31においてゲームが終了していないとき、s35-2の処理を行う。 つぎにs35-2では前記s35-1において前記図柄停止フラグがセットされている場合のみ、s35-3で図柄停止処理すなわち変動表示している識別情報の停止表示処理が行われる。そしてs36において識別情報が停止表示済であると判定された場合にs37が実行される。また前記s35-2で前記図柄停止フラグがセットされていないと判定された場合と、s36で識別情報が停止表示済でないと判定された場合には、s41にジャンプする。 第9図に示すs36で入出力制御装置18は可変表示装置3が可変表示装置3の各表示素子8に停止識別情報を明るく表示させているか否かを判定し、全ての停止識別情報が明るく表示されている場合にはs37を実行する一方、そうでない場合にはs41にジャンプする。s37において入出力制御装置18は各表示素子8に明るく表示されている停止識別情報が特定識別情報であるか否かを判定する。ついでs38で入出力制御装置18がs37において大役でないと判定した場合、s39ではずれモードをセットしたのちs41の処理を行う。 そしてs41において入出力制御装置18は上記表示灯に各モードに対応した処理を施すとともに大役モードがセットされている場合には20secの役出力をセットし、ソレノイド駆動回路27は大入賞ソレノイド28を20秒間励磁させることにより、大入賞口9が開放され発射球を大入賞口9内に流入し易くする。また小役モード(s303)がセットされている場合には6secの役出力をセットする。これによりソレノイド駆動回路43は小入賞口用ソレノイド42を6秒間励磁させる。これにより普通入賞球装置5はs301における発射球の特定始動領域7,7の通過または入賞に基いて、第4図に示した第1状態から第2状態に移行され、発射球が普通入賞球装置5の両回動翼片44,44の間から内部に流入し易くなる。 しかるのちs43において入出力制御装置18は音声回路(図示省略)に各モードに対応した効果音の選択処理を施し、s44では選択された効果音が上記音声回路にセットされたのち、s45をループしながらリセット信号が入力されることを待つ。このように可変入賞球装置4および普通入賞球装置5の各動作を組み合せることによって遊技に変化をもたせることができる。 本実施例では普通入賞球装置5を特定始動領域7への発射球の通過に基いて起動させた場合を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば特定始動領域7への発射球の通過により予め定められた手順に基いて識別情報を停止表示し、停止表示された識別情報に応じて普通入賞球装置5を起動させる普通図柄表示装置61を設けてもよい。 この普通図柄表示装置61は第11図に示すように、1桁の7セグメントLEDまたはLCDからなる表示部62を有し、中央の普通入賞球装置5の直下に配置されている。普通図柄表示装置61には表示部62のほかに第12図に示すCPU17、LEDデコーダ回路63およびLEDドライバ回路64を備え、停止識別情報は、CPU17がPROM19の上記プログラムに基いて任意の停止識別情報を1桁のみ選択することによって決定される。LEDドライバ回路64はLEDデコーダ回路63に接続され、LEDデコーダ回路64は入出力制御装置18に接続されている。 なお入出力制御装置18には識別情報に係るデータを一時的に格納するために図示を省略した内蔵RAMが備えられている。このような構成の普通図柄表示装置61を設けた場合、普通入賞球装置5の動作が普通図柄表示装置61の動作に依存するため、可変入賞球装置4、普通入賞球装置5および普通図柄表示装置61の動作を組み合せることより、遊技変化をさらに拡大することができる。また特定入賞スイッチ46の入賞球検知に基いて特定始動領域7への始動入賞球数のデータを最高4球分までCPU17の内蔵RAM(図示省略)に記憶され、この始動入賞球数のデータは図示を省略した普通始動球数表示器に表示される。普通始動球数表示器はLEDからなり、可変表示装置3が駆動される毎に点灯表示を1球分消灯する。 つぎにこのように構成された普通図柄表示装置61を設けた場合の動作を第13図および第14図について以下に説明するが、第8図および第9図に示したステップと同一のものには同符号を付し、詳述は省略する。まずs5においてエラーが発生していない場合には、s401において特定入賞スイッチ46の発射球検知有無と、その検知に基く始動入賞記憶に係る処理を施す。こののちs402では特定入賞スイッチ46の発射球検知に基いて図柄表示に係る処理がCPU17によってなされ、表示部62には任意の識別情報が停止表示される。 つぎにs403ではs402において普通図柄表示装置61によって表示された停止識別情報が特定識別情報であるか否かを判定する。そしてこの停止識別情報が特定識別情報である場合、s404において小役モードがセットされる一方、非特定識別情報である場合、s7にジャンプして始動入賞スイッチ22の発射球検知有無と、その検知に基く始動入賞記憶に係る処理が施される。そしてs8以降が実行される。なお本実施例にあってはs45における普通図柄表示装置61に表示される識別情報の更新に係るステップの後、リセット信号が発生するまで可変表示装置3に表示される識別情報の更新に係るs46のステップをループする。なお本実施例では常態において普通入賞球装置5の回動翼片44は、発射球の入賞しないように閉鎖しているがこれに限定されるものではなく、発射球を1球入賞可能または通過可能に構成してもよい。また始動入賞スイッチ22は普通入賞球装置5にのみ設けた場合を説明したが、従来と同様に遊技盤面2に配設された通常入賞口12に適宜設け、単数または複数個所に設けてもよい。 (発明の効果) 以上述べたことから請求項1記載の発明では、遊技者にとって不利な状態と有利な状態に変化する可変入賞球装置及び普通入賞球装置を組み合わせたので、遊技に変化を持たせることができるため遊技意欲が向上する。さらに、可変入賞球装置を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置を作動するための始動領域を、一の普通入賞球装置のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 また、普通入賞球装置が有利な状態へ移行するか否かは、特定始動領域への入賞(又は通過)で決定される構成にして、可変入賞球装置、普通入賞球装置及び特定始動領域を組み合わせたので、遊技変化をさらに拡大することができるので遊技意欲が向上する。さらに、可変入賞球装置を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置を作動するための始動領域を、一の普通入賞球装置のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 さらに請求項2記載の発明では、普通入賞球装置の有利な状態への移行は、特定始動領域への入賞(又は通過)に基づいて変動表示する普通図柄表示装置によって決定される構成にして、可変入賞球装置、普通入賞球装置、普通図柄示装置及び特定始動領域の動作を組み合わせたので、大役が発生するまでの遊技態様をさらに変化に富んだものとすることができる。そして、可変入賞球装置を第2状態に移行するか否かを決定する可変表示装置を作動する始動領域を、一の普通入賞球装置のみとしたので、始動領域の入賞状態に変化があるので遊技変化をより拡大することができる。 【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の要部構成を示した正面図、第2図は第1図の装置の要部構成を示したブロック図、第3図は第1図の可変表示装置および可変入賞球装置を示した正面図、第4図は第1図の普通入賞球装置を示した正面図、第5図は第4図の普通入賞球装置を示した平面図、第6図は第5図の普通入賞球装置を示した側面図、第7図は第6図と異る状態を示した普通入賞球装置の側面図、第8図は第2図のPROMに格納された制御手順の一部を示した流れ図、第9図は第8図の他の部分を示した流れ図、第10図は第3図と異る状態を示した可変表示装置および可変入賞球装置の正面図、第11図は第1図と異る実施例を示した遊技盤の正面図、第12図は第2図と異る実施例を示したブロック図、第13図は第8図と異る実施例を示した流れ図、第14図は第13図の他部を示した流れ図である。 1……パチンコ機 2……遊技盤 3……可変表示装置 4……可変入賞球装置 5……普通入賞球装置 7……特定始動領域 9……大入賞口 61……普通図柄表示装置 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 (1)明細書第1頁特許請求の範囲の第1項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)を削除し、第2項を第1項に、第3項を第2項に繰り上げる。 (2)明細書第1頁特許請求の範囲の第2項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)の第8行(特許第2929223号公報第1頁第2欄第9行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (3)明細書第1頁特許請求の範囲の第2項(平成11年1月25目付け手続補正書別紙)第1頁)の第9行、第10行(特許第2929223号公報第1頁第2欄第11行)における「異なる一の普通入賞球装置」を、「異なる一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (4)明細書第1頁特許請求の範囲の第3項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁〜第2頁)の第11行(特許第2929223号公報第2頁第3欄第13行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (5)明細書第1頁特許請求の範囲の第3項(平成11年1月25日付け手続補正書(別紙)第1頁)の第12行〜第13行(特許第2929223号公報第2頁第3欄第15行)における「異なる一の普通入賞球装置」を、「異なる一の普通入賞2球装置のみ」と訂正する。 (6)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第2行〜第10行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第19行〜第31行)における「複数種類の識別情報を表示可能な可変表示装置3と、遊技球の入賞によって、前記可変表示装置3を変動表示させた後、停止表示させる始動領域と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記停止表示が予め定められた特定識別情報となることに基づいて、第1状態から第2状態に移行する可変入賞球装置4と、を遊技盤2面に具備するパチンコ機1において、前記始動領域は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変化可能であって、前記可変入賞球装置4とは異なる一の普通入賞球装置5である構成としている。また請求項2記載の発明は、」を削除する。 (7)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第15行〜第16行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第38行〜第39行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (8)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第17行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第41行)における「異なる一の普通入賞球装置5」を、「異なる一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (9)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書算2頁第20行、特許第2929223号公報第2頁第4欄第45行)における「さらに請求項3」を、「また.請求項2」と訂正する。 (10)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第2頁第28行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第6行〜第7行)における「前記始動領域は、遊技者にとって」を、「前記始動領域は、前記可変表示装置及び可変入賞球装置の直下に配置され、遊技者にとって」と訂正する。 (11)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第10行特許第2929223号公報第3頁第5欄第20行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (12)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第12行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第23行)における「請求項2記載の発明では」を、「また」と訂正する。 (13)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第16行、第17行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第29行〜第30行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (14)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第19行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第32行)における「請求項3」を、「請求項2」と訂正する。 (15)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第3頁第25行、特許第2929223号公報第3頁第5欄第40行)における「一の普通入賞球装置5」を、「一の普通入賞球装置5のみ」と訂正する。 (16)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第17行〜第18行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第25行〜第26行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (17)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第20行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第28行)における「請求項2記載の発明では」を、「また」と訂正する。 (18)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第25行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第35行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 (19)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第5頁第27行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第38行)における「請求項3」を、「請求項2」と訂正する。 (20)明細書(平成11年1月25日付け手続補正書第6頁第4行、特許第2929223号公報第8頁第16欄第46行)における「一の普通入賞球装置」を、「一の普通入賞球装置のみ」と訂正する。 |
審理終結日 | 2001-11-27 |
結審通知日 | 2001-11-30 |
審決日 | 2001-12-11 |
出願番号 | 特願平2-223890 |
審決分類 |
P
1
41・
841-
Y
(A63F)
P 1 41・ 854- Y (A63F) P 1 41・ 853- Y (A63F) P 1 41・ 851- Y (A63F) P 1 41・ 856- Y (A63F) P 1 41・ 855- Y (A63F) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 土屋 保光 |
特許庁審判長 |
村山 隆 |
特許庁審判官 |
藤井 靖子 二宮 千久 |
登録日 | 1999-05-21 |
登録番号 | 特許第2929223号(P2929223) |
発明の名称 | パチンコ機 |
代理人 | 萼 経夫 |
代理人 | 宮崎 嘉夫 |
代理人 | 萼 経夫 |
代理人 | 小野塚 薫 |
代理人 | 小野塚 薫 |
代理人 | 宮崎 嘉夫 |