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審決分類 |
審判 全部申し立て 4項(5項) 請求の範囲の記載不備 B42D 審判 全部申し立て 特36 条4項詳細な説明の記載不備 B42D |
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管理番号 | 1054925 |
異議申立番号 | 異議1999-71889 |
総通号数 | 28 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1989-03-31 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1999-05-18 |
確定日 | 2001-12-03 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2825199号「情報記録カード」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2825199号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.手続きの経緯 本件特許第2825199号発明についての出願は、昭和62年9月30日に特許出願され、平成10年9月11日にその発明について特許権の設定登録がなされ、その後、榎本光夫より特許異議の申立てがなされ、取消しの理由を通知したところ、平成11年11月15日に訂正請求(後日取下げ)がなされ、特許権者から平成13年2月13日及び平成13年2月19日にそれぞれ上申書が提出され、さらに、取消しの理由を通知したところ、平成13年6月19日に訂正請求がなされたものである。 2.訂正請求について 2-1.訂正の内容 特許権者が求めている訂正の内容は、特許明細書を訂正明細書のとおりに訂正しようとするものである。すなわち、 (a)特許請求の範囲に記載された「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2を設け」(本件特許公報1頁左欄4行)を、「赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け」と訂正する。 (b)(問題点を解決するための手段)に記載された「上記の目的を達成するために本発明の情報記録カードは、紙、プラスチックシート等からなるカード基体の上に、赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層を設け、この磁気記録層の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層を設け、この赤外線反射層の上に、赤外線を透過しかつ赤外線反射層を不可視とする隠蔽層4を設けて成る。」(同公報2頁左欄12〜18行)を、「上記の目的を達成するために本発明の情報記録カードは、紙、プラスチックシート等からなるカード基体1の上に、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け、この磁気記録層2の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設け、この赤外線反射層3の上に、赤外線を透過しかつ前記赤外線反射層3を可視光域にて不可視とする隠蔽層4を設けて成る。」と訂正する。 (c)「すなわち、磁気記録層2は上表に示したような磁性体から形成しており、特にバリウムフェライトで形成した場合にはその色がほとんど黒色となるため、磁気記録層2は赤外線吸収層としても作用することになる。」(同公報3頁右欄下から2行〜4頁左欄2行)を、「すなわち、磁気記録層2は上表に示したような磁性体から形成され、特に磁気記録層2は、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収作用があり、赤外線吸収層としても作用することになる。」と訂正する。 2-2.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 上記(a)の訂正は、特許明細書の「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2を設け」(本件特許公報2頁右欄10〜11行)及び「磁気記録層2は赤外線吸収層としても作用することになる。」(同公報4頁左欄1〜2行)の記載に基づいて、特許請求の範囲の「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層を設け」を「赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け」と明確にするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。 また、(b)及び(c)の訂正は、発明の詳細な説明の記載を訂正後の特許請求の範囲の記載と整合させるためのものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。 そして、上記(a)ないし(c)の訂正は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてするものであって新規事項を追加するものでなく、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 2-3.独立特許要件の判断 当審において、本件発明の特許は、特許法第36条第3項及び第4項の規定を満たしていない特許出願に対してされたものであるから、取り消されるべきであるとして取消しの理由を通知した。 ところで、訂正明細書の発明の要旨(以下、「訂正明細書の発明」という)は、訂正明細書の特許請求の範囲に記載されたとおりの、 「紙、プラスチックシート等からなるカード基体1の上に、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け、この磁気記録層2の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設け、この赤外線反射層3の上に、赤外線を透過しかつ前記赤外線反射層3を可視光域にて不可視とする隠蔽層4を設けて成ることを特徴とする情報記録カード。」 により特定されるものである。 そして、この訂正明細書の発明は、「3-3.当審の判断」で後述する理由により、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。 2-4.むすび 以上のとおりであるから、上記訂正は特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 3.特許異議の申立てについて 3-1.異議申立て理由の概要 特許異議申立人榎本光夫は、下記の証拠方法を提出し、本件発明の特許は、特許法第36条第3項及び第4項の規定を満たしていない特許出願に対してされたものであるから、特許法第113条第1項第4号の規定により取り消すべきものである旨主張している。 記 甲第1号証:特開昭61-297192号公報 甲第2号証:特開昭52-10629号公報 甲第3号証:特開昭59-60731号公報 3-2.当審の判断 異議申立人は、具体的には次の点で明細書の記載が不備であると主張している。 (1)特許請求の範囲には「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2」と記載されているのみであり、本特許発明に必須の要件であるはずの磁性体自体に赤外線吸収作用がある点が明記されていないので、本特許請求の範囲は特許発明を明確に記載したものではない。 (2)本件発明は「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2」の実施例としてγ-Fe2O3が挙げられているが、甲第1ないし3号証によれば、γ-Fe2O3よりなる磁気媒体は赤外線に実質的に透明であるから、本件の発明の詳細な説明には、本件発明を当業者が実施できる程度に明確且つ十分に記載されていない。 まず、上記(1)については、特許査定時の特許請求の範囲は訂正請求により訂正され、その結果、異議申立人が主張する不備は解消された。 次に、上記(2)について検討するる。 甲第1号証(特開昭61-297192号公報)には、「赤外線透過率の高い材料からなる磁気記録層2」(2頁右下欄5行〜3頁左上欄第18行)、「磁気記録層は、γ-Fe2O3、Co被着γ-Fe2O3、Fe3O4、・・・Fe、・・・Baフェライトなど既知の磁性微粒子を適当な樹脂又は」と、また、甲第2号証には、「ガンマ第2酸化鉄(γ-Fe2O3)よりなる磁気媒体は赤外線に実質的に透明であり」(6頁左上欄5〜6行)と記載されている。 さらに、甲第3号証の2頁右下欄1行〜14行には、実施例(1)として、γ-Fe2O3(磁性粉)等からなる磁性塗料組成に、赤外線吸収剤(ベンゼンジチオール系ニッケル錯体)を添加したことが記載され、また、3頁右上欄7〜13行には、「赤外線吸収剤は、磁気記録媒体1cm3当たり10-7g以上、より好ましくは2×10-6g以上保持されるように添加することが望ましい。赤外線吸収剤の添加量が磁気記録媒体1cm3当たり10-7g未満であると、赤外線を所定量遮断することができず、従って本発明の効果が得られない。」と記載されている。 しかしながら、上記特許権者の提出した上申書によると、γ-Fe2O3を含有する磁気記録層に赤外線吸収作用のあることが認められ、上記甲第1ないし3号証の記載から直ちに本件発明が実施できないと言うことはできない。 3-3.むすび 以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由によっては本件発明についての特許を取り消すことはできない。 また、他に本件発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。 したがって、本件発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。 よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 情報記録カード (57)【特許請求の範囲】 紙、プラスチックシート等からなるカード基体1の上に、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け、この磁気記録層2の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設け、この赤外線反射層3の上に、赤外線を透過しかつ前記赤外線反射層3を可視光域にて不可視とする隠蔽層4を設けて成ることを特徴とする情報記録カード。 【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気記録層を持つカードに係り、特に偽造を効果的に防止すると共に、真偽の判別を容易に行ない得るようにした情報記録カードに関するものである。 (従来の技術) 近年、磁気記録媒体に機械読取り可能な情報を記録してなるカード類の普及には著しいものがあり、IDカード、クレジットカード、キャッシュカード、ギフトカードをはじめとして、テレフォンカードに代表されるプリペイドカード、乗車券、回数券、定期券等、多くの分野で利用されてきている。 この種のカードは、例えばカード基体上に磁気記録層を設け、この磁気記録層に情報を磁気記録するものである。これによれば、磁気記録層に記録された情報は外部から目視不可能であり、また通常数十桁の情報が書込み可能であるが、記録情報が故意に消されたり、書換えられたりする恐れがある。また、バーコードMICR、OCR等の手段をもって、カード表面に情報を記録することも行われているが、情報そのものが判読できるため、改ざん等の不正行為を容易に行なえるという問題点がある。 (発明が解決しよう とする問題点) 以上のように、従来のこの種のカードにおいては、偽造あるいは改ざんして悪用される恐れが多いことから、これを防止するための技術を駆使したカードの出現が強く望まれてきている。 本発明は上述のような問題を解決するために成されたもので、その目的は記録された情報を不可視として偽造、改ざん等をより一層効果的にかつ確実に防止できると共に、真偽の判別を容易に行なうことが可能な信頼性の高い情報記録カードを提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明の情報記録カードは、紙、プラスチックシート等からなるカード基体1の上に、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け、この磁気記録層2の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設け、この赤外線反射層3の上に、赤外線を透過しかつ前記赤外線反射層3を可視光域にて不可視とする隠蔽層4を設けて成る。 (作用) 従って、本発明の情報記録カードにおいては、磁気記録層が赤外線吸収層を兼ね、この赤外線吸収層および赤外線反射層は、その存在が容易に察知されないことから、偽造、改ざんされる恐れが少ない。また、カードに赤外線を照射すると、赤外線反射層の存在部分は赤外線を反射し、一方欠如部分は赤外線をそのまま通過し、その内部に赤外線吸収層を兼ねた磁気層を設けていることから、この赤外線をほとんど吸収する。従って、赤外線反射層の存在部分と欠如部分とにおける赤外線の反射率の大きな違いから、パターンを読取ってカードの真偽の判別を行なうことが可能である。さらに、赤外線吸収層を兼ねた磁気層および赤外線反射層は、隠蔽層により不可視となっていることから、その存在の察知をより一層困難とすることが可能である。一方、磁気層が赤外線吸収層を兼ねていることから、赤外線吸収層を別個に設けることなく赤外線の吸収が行なえる。従って、その分だけ層構成を単純化してカードを薄くすることができると共に、その分だけコストダウンおよび製造工程数の低減化を図ることが可能となる。 (実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。 第1図乃至第3図は、本発明をプリペイドカードに適用した場合の一実施例を示すもので、第1図はカード裏側の平面図、第2図は第1図のX-X’断面図、第3図は第1図のY-Y’断面図を夫々示すものである。 第1図乃至第3図において、プリペイドカードの一部を構成するカード基体1の表面に、赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2を設け、またこの磁気記録層2上には、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設けている。このパターンは、例えばバーコードパターンの如く情報を記録するもの、あるいはパターンの存在の有無を確認できるものであってもよい。さらに、この赤外線反射層3上には、赤外線を透過しかつ赤外線反射層3を不可視とする隠蔽層4を設けている。さらにまた、この隠蔽層4の上には透明な保護層5を設けている。 ここで、カード基体1は紙あるいはプラスチックシート等からなるものである。また磁気記録層2は、例えば下表に示すような磁性体からなるものであり、所望の情報を磁気記録している。一方、赤外線反射層3は、例えばアルミニウム(Al)、クロム(Cr)等の金属蒸着層、あるいは炭酸カルシウムまたは酸化チタンを主成分とする白インキ等からなるものである。また隠蔽層4は、赤外線は透過させるが可視光は透過させない、例えば第4図に示すようなプロセスインキ(黄、マゼンタ、シアン、これらを一般にY、M、Cと称している)を適当に混色したグレー系等のインキからなるものである。さらに保護層5は、例えばカード基体1が紙である場合には、OPニスをコートするかあるいは塩ビ等の透明プラスチックフィルムを貼り合わせることで形成し、またカード基体1がプラスチックシートである場合には、塩ビ等の透明プラスチックシートである場合には、塩ビ等の透明プラスチックシートをラミネートすることで形成するものである。 以上のように構成したプリペイドカードにおいては、磁気記録層2が赤外線吸収層を兼ね、この赤外線吸収層および赤外線反射層3は、その存在が容易に察知されないことから、偽造、改ざんされる恐れが少ない。また、カードに赤外線を照射すると、赤外線反射層3の存在部分は赤外線を反射し、一方欠如部分は赤外線をそのまま通過し、その内部に赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2を設けていることから、この赤外線をほとんど吸収する。すなわち、磁気記録層2は上表に示したような磁性体から形成され、特に磁気記録層2は、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収作用があり、赤外線吸収層としても作用することになる。従って、赤外線反射層3の存在部分と欠如部分とにおける赤外線の反射率の大きな違いから、パターンを読取ってカードの真偽の判別を行なうことが可能である。具体的方法としては、赤外線センサにてこの記録部を走査し、そのパターンに応じた出力信号を得、この出力信号が所定のものか否かを確認することで真偽を判別したり、あるいはIRスコープを用いて目視でこのパターンを見ることにより、真偽を判別することが可能である。さらに、赤外線吸収層を兼ねた磁気層2および赤外線反射層3は、隠蔽層4により不可視となっていることから、その存在の察知をより一層困難とすることが可能である。一方、磁気記録層2が赤外線吸収層を兼ねていることから、赤外線吸収層を別個に設けることなく赤外線の吸収が行なえる。従って、その分だけカードの層構成を単純化してカードを薄くすることができると共に、その分だけ材料費のコストダウン、およびカードの製造工程数の低減化を図ることが可能となる。 (発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、紙、プラスチックシート等からなるカード基体の上に、赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層を設け、この磁気記録層の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層を設け、この赤外線反射層の上に、赤外線を透過しかつ赤外線反射層を不可視とする隠蔽層を設ける構成としたので、層構成を単純化してカードを薄くし、コストダウンおよび製造工程数の低減化を図ることができ、かつ記録された情報を不可視として偽造、改ざん等をより一層効果的に確実に防止することができ、しかも真偽の判別を容易に行なうことが可能な信頼性の高い情報記録カードが提供できる。 【図面の簡単な説明】 第1図乃至第3図は本発明をプリペイドカードに適用した場合の一実施例を示す図であり、第1図は同カード裏面の平面図、第2図は第1図のX-X’断面図、第3図は第1図のY-Y’断面図、第4図は隠蔽層の形成に用いるプロセスインキの分光反射率特性を示す曲線図である。 1…カード基体 2…磁気記録層 3…赤外線反射層 4…隠蔽層 5…保護層 【図面】 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 特許第2825199号発明の明細書を本件訂正請求書に添付した訂正明細書のとおりに、すなわち、明りょうでない記載の釈明を目的として下記(a)ないし(c)のとおりに訂正する。 (a)特許請求の範囲に記載された「赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層2を設け」(本件特許公報1頁第1欄4行)を、「赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け」と訂正する。 (b)(問題点を解決するための手段)に記載された「上記の目的を達成するために本発明の情報記録カードは、紙、プラスチックシート等からなるカード基体の上に、赤外線吸収層を兼ねた磁気記録層を設け、この磁気記録層の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層を設け、この赤外線反射層の上に、赤外線を透過しかつ赤外線反射層を不可視とする隠蔽層4を設けて成る。」(同公報2頁第3欄12〜18行)を、「上記の目的を達成するために本発明の情報記録カードは、紙、プラスチックシート等からなるカード基体1の上に、パターン検出用赤外線照射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収層を兼ねた赤外線吸収作用のある磁気記録層2を設け、この磁気記録層2の上に、一部分がパターン状に欠如している赤外線反射層3を設け、この赤外線反射層3の上に、赤外線を透過しかつ前記赤外線反射層3を可視光域にて不可視とする隠蔽層4を設けて成る。」と訂正する。 (c)「すなわち、磁気記録層2は上表に示したような磁性体から形成しており、特にバリウムフェライトで形成した場合にはその色がほとんど黒色となるため、磁気記録層2は赤外線吸収層としても作用することになる。」(同公報3頁第6欄下から2行〜4頁第7欄2行)を、「すなわち、磁気記録層2は上表に示したような磁性体から形成され、特に磁気記録層2は、パターン検出用赤外線昭射光をほとんど透過せずに吸収する赤外線吸収作用があり、赤外線吸収層としても作用することになる。」と訂正する。 |
異議決定日 | 2001-11-08 |
出願番号 | 特願昭62-246068 |
審決分類 |
P
1
651・
532-
YA
(B42D)
P 1 651・ 531- YA (B42D) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 藤井 靖子 |
特許庁審判長 |
藤井 俊二 |
特許庁審判官 |
鈴木 寛治 平瀬 博通 |
登録日 | 1998-09-11 |
登録番号 | 特許第2825199号(P2825199) |
権利者 | 凸版印刷株式会社 |
発明の名称 | 情報記録カード |