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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  B41M
審判 全部申し立て 特36 条4項詳細な説明の記載不備  B41M
管理番号 1056522
異議申立番号 異議2001-70712  
総通号数 29 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1991-08-06 
種別 異議の決定 
異議申立日 2001-03-05 
確定日 2002-01-19 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3083304号「感熱記録紙」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3083304号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3083304号は、平成1年12月7日に出願され、平成12年6月30日にその発明について特許の設定登録がなされた。
本件特許公報は、平成12年9月4日に発行され、その特許に対して、西岡美紀代より特許異議の申立があり、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成13年9月25日に訂正請求がなされ、再度、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成13年12月13日に訂正請求がなされると共に、先の訂正請求が取り下げられた。

2.訂正の適否についての判断
2.1 訂正の内容
訂正を請求する事項は、次のとおりである。
訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1中の、「パルプ絶乾重量の20重量%以下」との記載を、「パルプ絶乾重量の10〜20重量%」と訂正する。
訂正事項b
特許請求の範囲の請求項1中の、「ふるい分け試験(JIS-P-8201)」との記載を、「ふるい分け試験(JIS-P-8207)」と訂正する。
訂正事項c
特許明細書第7頁第10〜11行及び17〜18行(特許公報第4欄第35行及び41〜42行)の、「パルプ絶乾重量の20重量%以下」との記載を、「パルプ絶乾重量の10〜20重量%」と訂正する。
訂正事項d
特許明細書第7頁第9行(特許公報第4欄第33〜34行)の、「ふるい分け試験(JIS-P-8201)」との記載を、「ふるい分け試験(JIS-P-8207)」と訂正する。
訂正事項e
特許明細書第7頁第15〜16行(特許公報第4欄第39〜42行)の、「ふるい分け試験法(JIS-P-8201)」との記載を、
「ふるい分け試験法(JIS-P-8207)」と訂正する。

2.2 訂正の目的の適否、新規事項追加の有無、及び特許請求の範囲の実質上の拡張・変更の存否
訂正事項aは、願書に添付した明細書第9頁第12〜13行(特許公報第5欄第22〜23行)の「10〜20重量%の範囲が最も好ましい。」という記載に基づいて、パルプ絶乾重量の下限値を限定するものであるから、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とした訂正に該当し、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
また、訂正事項cは、訂正事項aによる特許請求の範囲の訂正によって生じた、特許請求の範囲と発明の詳細な説明との不一致箇所を、発明の詳細な説明の項において正すものであるから、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、明りょうでない記載の釈明を目的とした訂正に該当し、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
さらに、訂正事項b、d及びeのJIS番号の訂正について検討する。
本件明細書中には、ふるい分け試験とは、具体的には絶乾重量として10gの試料を離解機で充分離解したのち、パルプふるい分け試験機で15分ふるい分けを行い、24メッシュ、42メッシュ、80メツシュ及び150メッシュの4槽における各残分をそれぞれ元の試料重量の百分率(重量%)として求めたものであること、また、本発明で規定する150メッシュ流出パルプ重量とは元の試料から上記4槽の残分を差し引いたものであることが記載されている。
一方、特許異議申立人が提出した参考資料(「JISハンドブック 紙・パルプ」1994年4月20日、日本規格協会発行)の第284〜285頁には、「製紙用パルプのふるい分け試験方法 P 8207」として、24メッシュ、42メッシュ、80メツシュ及び150メッシュの4種のふるいによりふるい分けされて、各ふるい上の残分より、各メッシュ流出パルプの量、即ち各メッシュのふるいを通過したパルプの量を計算することが記載され、更に、「製紙用パルプのふるい分け試験方法(JIS-P-8207)」に使用する試料は、「JIS-P-8201(製紙用パルプの試料採取方法)」によって採取されたものであることが記載されている。
また、「JIS-P-8201」は、製紙用パルプの試料採取方法に関する事項を記載するのみであって、ふるい分け試験方法について全く記載していない。
これらの事項より、本件明細書における「JIS-P-8201」は、「JIS-P-8207」と記載すべきところを、「JIS-P-8201」と記載した明白な誤記と認められる。
したがって、これらの訂正は、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、誤記の訂正を目的とした訂正に該当し、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。

2.3 訂正の適否の結論
以上のとおり、訂正請求は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書き及び第2項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議申立について
3.1 本件発明
本件請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という)は、訂正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。
「感熱記録紙の支持体としてふるい分け試験(JIS-P-8207)の150メッシュ流出パルプがパルプ絶乾重量の10〜20重量%の原紙を用いることを特徴とする感熱記録紙。」

3.2 特許異議申立の理由の概要
特許異議申立人は、
(1)本件発明は、本件出願前に頒布されたことが明らかな甲第1号証に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定に違反して特許されたものであること、および、
(2)本件特許明細書には、記載上の不備があるため、本件特許は、特許法第36条の規定に違反して特許されたものであることにより、
その特許を取り消すべき旨主張する。

3.3 証拠に記載された発明
甲第1号証には、「紙支持体上に感熱発色層を設けてなる感熱記録紙において該紙支持体が、節分法(JIS-P-8207)で測定した繊維長分布として24メッシュ残重量%と42メッシュ残重量%との和が60重量%以下である原紙からなることを特徴とする感熱記録紙。」(特許請求の範囲第1項)に関する発明が記載され、「本発明における篩分法での繊維長分布の測定は製紙用パルプのフルイ分け試験方法JIS-P-8207によるものであるが、具体的には絶乾量として10gの試料を標準離解機により充分離解したのち、パルプ篩分試験機(例えば(株)東洋精機製作所製)で15分間、フルイ分けを行ない、24メッシュ(呼び寸法710μ)、42メッシュ(同350μ)、80メッシュ(同177μ)、150メッシュ(同105μ)の4槽における各残分をそれぞれ元の試料重量に対する百分率(重量%)として求めたものである。従って24メッシュ残分及び42メッシュ残分の多いことは長繊維分の多いことを意味する。」(第2頁右下欄第20行〜第3頁左上欄第12行)こと、第1表には、比較例No.6として、支持体原紙の24メッシュ残重量%と42メッシュ残重量%との和が83.7重量%である感熱記録紙(第6頁第1表)が記載されている。

3.4 判断
(1)特許法第29条第1項第3号違反について
甲第1号証の第1表に記載された比較例No.6の試料においては、24メッシュと42メッシュの両ふるい上に残留したパルプ重量%の和が83.7重量%であるとされていることから、残る2つの80メッシュと150メッシュの両ふるいをパスするパルプの量は、多くとも、全量から83.7重量%を控除した16.3重量%以下であることが理解される。したがって、甲第1号証の第1表の比較例No.6の試料は、150メッシュ流出パルプがパルプ絶乾重量の20重量%以下であるものとは認められる。
しかしながら、甲第1号証には、試料No.6の原紙について、150メッシュ流出パルプがパルプ絶乾重量10重量%以上となっていることを確認しうる記載は存在しない。
そのため、甲第1号証の試料No.6とする原紙が、本件発明の原紙に該当することが明らかでないから、本件発明が、甲第1号証に記載されているものとすることはできない。

(2)特許法第36条第3項又は同条第4項第2号違反について
特許異議申立人が、本件特許明細書の記載が不備であるとする具体的な理由は、本件発明では、ふるい分け試験はJIS-P-8201によるものとしているが、JIS-P-8201は、ふるい分け試験法について規定するものではないから、本件特許明細書は、特許法第36条第3項又は同条第4項第2号に規定する要件を満たさないというものである。
しかしながら、上記の訂正請求によって、「JIS-P-8201」は、「JIS-P-8207」と訂正されたため、記載不備の点は解消した。

4.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては本件請求項1に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
したがって、本件請求項1に係る発明の特許は、拒絶の査定をしなければならない特許出願に対して付与されたものと認めないから、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
感熱記録紙
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 感熱記録紙の支持体としてふるい分け試験(JIS-P-8207)の150メッシュ流出パルプがパルプ絶乾重量の10〜20重量%の原紙を用いることを特徴とする感熱記録紙。
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は小巻ロールとしたときの巻グセカールが小さく、トレー収納性に優れ、かつ、低エネルギーで高濃度で鮮明な画像を形成することができる感熱記録紙に関する。
【従来の技術】
無色もしくは淡色のロイコ染料と顕色剤との間の熱、圧力等による発色反応を利用した記録材料は種々提案されている。
その一つの感熱記録材料は、現像、定着等の煩雑な処理を施す必要がなく、比較的簡単な装置で短時間に記録ができること、騒音の発生が少ないこと、更にコストが安いことなどの利点により、電子計算機、ファクシミリ、券売機、ラベル、レコーダー等の種々の記録材料として有用である。
近年、感熱記録方式の需要が増大するにつれて、記録の高速化に対する要求が高まっている。この為、記録装置の高速化とともに、これに対応する感熱記録紙の開発が望まれている。
高速化に対応する大きな要因は熱ヘッドと感熱記録紙との密着性であり、熱伝導性の効率を高めることである。
このため感熱層の表面平滑性を高める方法が広く研究されている。
例えば特開昭54-115255号にはベック平滑度200〜1000秒では5〜6ミリ秒程度の熱パルスにしか対応できず、1mm秒以下の高速記録には感熱発色層の表面をベック平滑度で1100秒以上に平滑化処理することが必要であると記載されている。ベック平滑度を1100秒以上にすると、圧力により発色カブリが発生するため、使用する原紙をあらかじめ、ベック平滑度500秒以上に平滑性を向上させて、発色カブリを防止している。
しかし、このように原紙にキャレンダー処理をほどこし、ベック平滑度を向上させても塗工という水に濡れる工程を経ると、繊維の膨潤が起こり、キャレンダー処理による平滑性が低下してしまい、根本的な表面平滑性の改善にはならない。
又、特公昭52-20142号に記載されているような感熱層の表面をべック平滑度で200〜1000秒に表面処理する方法では、キャレンダーによる地肌カブリがおこりやすい上、かえって坪量ムラや凹凸を強調してしまいヘッドとの密着性が下がり、記録濃度の低下を招く。
特開昭62-25084ではふるい分け試験法(JIS-P-8207)で、24メッシュ残量を支持体絶乾重量の10重量%以下、かつ24メッシュと42メッシュ残量の和が支持体絶乾重量の60重量%以下として繊維長分布を規定することにより、ヘッドの密着性をあげようとしているが、絶乾重量の重量比だけでは、パルプ種による繊維長分布の差異や繊維の長さのばらつきなどをつかむことはできず、これだけでは支持体の表面平滑性、地合の向上は望めない。
又、感熱記録紙の高感度化と併せて、小巻ロール品の印字後のトレー収納性も感熱記録紙の品質としてますます重要になってきている。
感熱記録紙は小巻ロールとしてファクシミリなどに装填され、ロールからくり出された感熱記録紙に感熱記録後、カッターでシートに切断され、トレーに収納される。この小巻ロールは通常30〜40mmφの紙管に50m〜100mの巻長で巻かれており、保管経時が長い程、巻芯に近くなるほど巻グセカールがつきやすく、大きくなり、トレーでの収納不良やジャミングによる記録部での走行不良などの不良が発生しやすくなる。
巻グセカールには塗工技術はもちろん支持体の品質も影響している。このため、特開昭62-23778では天然パルプと合成パルプの混抄で、かつ、縦方向のクラーク剛度を規定することで、巻グセカールを小さくしようとしている。しかし、合成パルプは一般的な木材パルプより高価であり、コスト的に問題がある上、液の浸透性が天然パルプと異なり、発色に良い影響をあたえない。又、クラーク剛度と巻きグセカールにはっきりした因果関係は見出せていない。
特開昭60-184875では支持体中にカチオン柔軟剤を含有させることで巻グセカールを小さくしようとしているが、本質的な改良には至っていない。
特開昭61-268482ではヤンキドライヤーで抄紙機の乾燥条件の表裏差が比較的一定となるようにし、感熱液塗布側へのCD軸カールをつけることにより、小巻ロールにしたときの巻グセカールを小さくしようとしているが、裏面の表面平滑性が低いため、塗工時の乾燥がコントロールでぎす、かえって巻グセカールのつきやすい感熱記録紙となってしまう。
又、特開昭61-14993では繊維の内部結合力、コブ吸水度を規定するとともにLBKP 60重量%以上使用することでドット再現性が向上し、高濃度な画像が得られると述べられているが、このような支持体から得られる感熱記録紙はLBKPによる短繊維化、平滑性の向上による画像の高濃度は得られるものの、紙力が弱まり、トレー収納性には効果的でない。
感熱記録用原紙の一般的なパルプ調製方法として木材パルプを主体にし、叩解度をフリーネス値(C.S.F.)で管理したパルプを使うことが行われているが、フリーネス管理だけに頼るのではパルプ樹種によるフィブリル化の差異や均一に叩解されないことにより存在する未叩解パルプや繊維フィブリル化の不均一などを検出できず、原紙品質がバラついたり、地合が悪くなったりと感熱記録用原紙として好ましくない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は感熱記録紙において小巻ロールにしたときに経時でも巻グセカールが小さく、記録後のトレー収納性が良好であると共に高濃度で鮮明な画像の感熱記録紙を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記した課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定サイズのパルプ含有量をある水準以下とした原料パルプを使用することが有効であることを知見し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、感熱記録紙の支持体としてふるい分け試験(JIS-P-8207)の150メッシュ流出パルプがパルプ絶乾重量の10〜20重量%の原紙を用いる感熱記録紙である。
本発明はこれらの欠点を改良し、小巻ロールの巻グセカールが小さく、記録後のトレー収納性に優れ、高濃度で鮮明な画像の感熱記録紙に関する。すなわち、ふるい分け試験法(JIS-P-8207)によるふるい分け結果で、150メッシュ流出分の重量%がパルプ絶乾重量の10〜20重量%であることによる。
ふるい分け試験とは具体的には絶乾重量として10gの試料を離解機で充分離解したのち、パルプふるい分け試験機で15分間ふるい分けを行い、24メッシュ(呼び寸法710μ)、42メッシュ(同350μ)、80メッシュ(同177μ)、150メッシュ(同105μ)の4槽における各残分をそれぞれ元の試料重量の百分率(重量%)として求めたものである。そして本発明で規定する150メッシュ流出パルプ重量とは元の試料から上記4槽の残分を差引いたものであり、さらに填料などのパルプ以外の添加物の絶乾重量も指し引いたものであり、この重量と元の試料との百分率(重量%)を本発明では規定している。
150メッシュ流出パルプは一般に微細繊維と呼ばれ、繊維は短くなるにつれ、繊維同士の水素結合点の面積が増える。
巻グセカール発生のメカニズムは本発明者が検討したところ、小巻ロールで長期保管中に繊維の水素結合の組みかえが起こり、巻ぐせがついてしまうということがわかってきた。従って水素結合点の面積が大きい微細繊維は巻グセカールにマイナスの効果がある。又、繊維自身のもつ復元力(まっすぐに伸びようとする力)は長繊維と短繊維では短繊維の方が弱く、紙を巻いた場合の復元力も短繊維が多いほど弱く、巻グセカールにマイナスの効果となる。
150メッシュ流出パルプが20重量%以上となった場合は、この2つの作用の為に、くせづきがよく、巻グセカールが大きくなるため、トレー収納性は非常に悪くなる。
逆に10重量%未満となった場合は表面平滑性が低く、塗工液の浸透性が悪くなる為、ドット再現性の悪い感熱記録紙となってしまうので10〜20重量%の範囲が最も好ましい。
本発明で使用するパルプは叩解の方法を変えることにより得られる。
叩解機としては種々あるが、本発明者が検討を重ねた結果、叩解フリーネス(C.S.F.)値だけで繊維長を管理するのは不可能であり、叩解前のパルプのストックヤードでの膨潤時間を長く取ること、叩解機の刃の回転速度を下げることが本発明で使用するパルプを得るために必要なことがわかった。フリーネス(C.S.F.)は400〜300mlが望ましい。
従来の方法で本発明者がフリーネス(C.S.F.)400〜300mlの叩解を行ったところ、微細繊維を25重量%も含み、しかも未叩解のパルプも見受けられた。
しかし、本発明では十分に膨潤したパルプを回転数を小さく設定した叩解機で叩解することにより、必要最低限のフィブリル化で微細繊維は少なくなる。
又、表面平滑性を低下させるような長繊維も少なく、感熱記録紙として巻グセカール、記録濃度とも十分な品質が得られた。
本発明に使用するパルプとしては木材パルプが好ましいが、本発明による叩解方法では樹種の違いに関係なく、どれも同等の品質が得られる。
又、パルプ以外の原料として下記の薬品を添加することが可能である。すなわち、サイズ剤として、ロジン、パラフィンワックス、高級脂肪酸塩、アルケニルコハク酸塩、脂肪酸無水物、スチレン、無水マレイン酸共重合物、アルキルケテンダイマー、エポキシ化脂肪酸アミド、柔軟化剤として無水マレイン酸共重合物とポリアルキレンポリアミンの反応物、高級脂肪酸の4級アンモニウム塩、紙力剤としてポリアクリルアミド、スターチ、ポリビニルアルコール、メラミンホルムアルデヒド縮合物、ゼラチン、定着剤として硫酸バンド、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、その他、顔料、染料、螢光染料、帯電防止剤等を必要に応じ添加することができる。この中で顔料は本発明の効果をより強化する為に有効であり好ましくはパルプに対し10重量%以上含有することが望ましい。
次に本発明に用いる感熱塗液は、従来公知のものを使用することができる。
すなわち、熱発色性物質(ロイコ染料)とフェノール性物質等の顕色剤と結合剤と必要あれば消泡剤、界面活性剤ワックス、粘土、無機顔料等の添加剤を加えた溶液又は分散液を塗布乾燥して感熱発色層を形成すればよい。
本発明において用いられるロイコ染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料としては、この値の記録材料に適用されているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなものが挙げられる。
3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-フタリド、
3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン)、
3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジエチルアミノフタリド、
3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-クロルフタリド、
3,3-ビス(p-ジブチルアミノフェニル)フタリド、
3-シクロヘキシルアミノ-6-クロルフルオラン、
3-ジメチルアミノ-5,7-ジメチルフルオラン、
3-(N-メチル-N-イソブチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-(N-エチル-N-イソアミルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-7-クロロフルオラン、
3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、
3-ジエチルアミノ-7,8-ベンズフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メメチチル-7-クロルフルオラン、
3-(N-p-トリル-エチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ピロリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
2-{N-(3’-トリフルオルメチルフェニル)アミノ}-6-ジエチルアミノフルオラン、
2-{3,6-ビス(ジエチルアミノ)-9-(o-クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(m-トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、
3-ジエチルアミノ-7-(o-クロルアニリノ)フルオラン、
3-ジブチルアミノ-7-(o-クロルアニリノ)フルオラン、
3-メチル-N-アミノアミル-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-N-メチル-N-シクロヘキシルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2’,4’ジメチルアニリノ)フルオラン、
3-(N,N-ジエチルアミノ)-5-メチル-7-(N,N-ジベジルアミノ)フルオラン、
ベンゾイルロイコメチレンブルー、
6’-クロロ-8’-メトキシ-ベンゾインドリノ-ピリロスピラン、
6’-ブロモ-3’-メトキシ-ベンゾインドリノ-ピリロスピラン、
3-(2’-ヒドロキシ-4’-ジメチルアミノフェニル)-3-(2’-メトキシ-5’-クロルフェニル)フタリド、
3-(2’-ヒドロキシ-4’-ジメチルアミノフェニル)-3-(2’-メトキシ-5’-ニトロフェニル)フタリド、
3-(2’-ヒドロキシ-4’-ジエチルアミノフェニル)-3-(2’-メトキシ-5’-メチルフェニル)フタリド、
3-(2’-メトキシ-4’-ジメチルアミノフェニル)-3-(2’-ヒドロキシ-4’-クロル-5’-メチルフェニル)フタリド、
3-モルホリノ-7-(N-プロピル-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、
3-ピロリジノ-7-トリフルオロメチルアニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-5-クロロ-7-(N-ベンジル-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、
3-ピロリジノ-7-(ジ-p-クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-5-クロル-7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3-(N-エチル-p-トルイジノ)-7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン
3-ジエチルアミノ-7-(o-メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、
3-ジエチルアミノ-5-メチル-7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3-ジエチルアミノ-7-ピペリジノフルオラン、
2-クロロ-3-(N-メチルトルイジノ)-7-(p-n-ブチルアニリノ)フルオラン、
3-(N-メチル-N-イソプロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3,6-ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)-6’-ジメチルアミノフタリド、
3-(N-ベンジル-N-シクロヘキシルアミノ)-5,6-ベンゾ-7-α-ナフチルアミノ-4’-プロモフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-クロル-7-アニリノフルオラン、
3-N-エチル-N-(2-エトキシプロピル)アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-N-エチル-N-テトラヒドロフルフリルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-メシチジノ-4’,5’-ベンゾフルオラン、
3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-{1,1-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)エチレン-2-イル}フタリド、
3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-{1,1-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)エチレン-2-イル}-6-ジメチルアミノフタリド、 3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(1-p-ジメチルアミノフェニル-1-フェニルエチレン-2-イル)フタリド、
3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(1-p-ジメチルアミノフェニル-1-p-クロロフェニルエチレン-2-イル)-6-ジメチルアミノフタリド、
3-(4’-ジメチルアミノ-2’-メトキシ)-3-(1”-P-ジメチルアミノフェニル-1”-p-クロロフェニル-1”,3”-ブタジエン-4”-イル)ベンゾフタリド、
3-(4’-ジメチルアミノ-2’-ベンジルオキシ)-3-(1”-p-ジメチルアミノフェニル-1”-フェニル-1”,3”-ブタジエン-4”-イル)ベンゾフタリド、
3-ジメチルアミノ-6-ジメチルアミノ-フルオレン-9-スピロ-3’-(6’-ジメチルアミノ)フタリド、
3,3-ビス{2-(p-ジメチルアミノフェニル)-2-(p-メトキシフェニル)エテニル}-4,5,6,7-テトラクロロフタリド、
3-ビス{1,1-ビス(4-ピロリジノフェニル)エチレン-2-イル}-5,6-ジクロロ-4,7-ジブロモフタリド、
ビス(P-ジメチルアミノスチリル)-1-ナフタレンスルホニルメタン等。
又本発明においては、顕色剤として電子受容性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等を併用することができ、その具体例としては以下に示すようなものが挙げられる。
4,4’-イソプロピリデンビスフェノール、
4,4’-イソプロピリデンビス(o-メチルフェノール)、
4,4’-セカンダリーブチリデンビスフェノール、
4,4’-イソプロピリデンビス(2-ターシャリ-ブチルフェノール)、
4,4’-シクロヘキシリデンジフェノール、
4,4’-イソプロピリデンビス(2-クロロフェノール)、
2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-ターシャリーブチルフェノール)、
2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-ターシャリーブチルフェノール)、
4,4’-ブチリデンビス(6-ターシャリーブチル-2-メチルフェノール)、
1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-ターシャリーブチルフェニル)ブタン、
1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-シクロヘキシルフェニル)ブタン、
4,4’-チオビス(6-ターシャリーブチル-2-メチルフェノール)、
4,4’-ジフェノールスルホン、
4-イソプロポキシ-4’-ヒドロキシジフェニルスルホン、
4-ペンジロキシ-4’-ヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4’-ジフェノールスルホキシド、
p-ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、
p-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
プロトカテキユ酸べンジル、
没食子酸ステアリル、
没食子酸ラウリル、
没食子酸オクチル、
1,3-ビス(4-ヒドロキシフェニルチオ)-プロパン、
1,3-ビス(4-ヒドロキシフェニルチオ)-2-ヒドロキシプロパン、
N,N’-ジフェニルチオ尿素、
N,N’-ジ(m-クロロフェニル)チオ尿素、
サリチルアニリド、
5-クロロ-サリチルアニリド、
ビス-(4-ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステル、
ビス-(4-ヒドロキシフェニル)酢酸べンジルエステル、
1,3-ビス(4-ヒドロキシクミル)ベンゼン、
1,4-ビス(4-ヒドロキシクミル)ベンゼン、
2,4’-ジフェノールスルホン、
2,2’-ジアリル-4,4’-ジフェノールスルホン、
3,4-ジヒドロキシ-4’-メチルジフェニルスルホン、
1-アセチルオキシ-2-ナフトエ酸亜鉛、
2-アセチルオキシ-1-ナフトエ酸亜鉛、
2-アセチルオキシ-3-ナフトエ酸亜鉛、
α,α-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-α-メチルトルエン、
チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、
テトラブロモビスフェノールA、
テトラブロモビスフェノールS等。
又結合剤としては、慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
又、本発明により感熱記録材料を得る場合は、必要に応じて、熱感度向上剤として種々の熱可融性物質を使用することができ、その具体例としては次の化合物が挙げられる。
ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p-ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p-ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β-ベンジルオキシナフタレン、β-ナフトエ酸フェニルエステル、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸フェニルエステル、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルエステル、ジフェニルカーボネート、テレフタル酸ジべンジルエステル、テレフタル酸ジメチルエステル、1,4-ジメトキシナフタレン、1,4-ジエトキシナフタレン、1,4-ジベンジルオキシナフタレン、1,2-ビス(フェノキシ)エタン、1,2-ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(4-メチルフェノキシ)エタン、1,4-ビス(フェノキシ)ブタン、1,4-ビス(フェノキシ)-2-ブテン、1,2-ビス(4-メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4-ビス(フェニルチオ)ブタン、1,4-ビス(フェニルチオ)-2-ブテン、1,2-ビス(4-メトキシフェニルチオ)エタン、1,3-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p-(2-ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p-アリールオキシビフェニル、p-プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、1,3-ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1-ジフェニルエタノール、1,1-ジフェニルプロパノール、p-(ベンジルオキシ)ベンジルアルコール、1,3-ジフェノキシ-2-プロパノール、N-オクタデシルカルバモイル-p-メトキシカルボニルベンゼン、N-オクタデシルカルバモイルベンゼン、修酸ジベンジルエステル、1,5-ビス(p-メトキシフェニルオキシ)-3-オキサペンタン等。
補助添加成分として例えば填料、界面活性剤等を併用することができる。この場合、填料としては、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素-ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。
[実施例]
次に本発明を実施例により更に詳細に説明する。なお、以下に示す部及び%は何れも重量基準である。
実施例1
パルプのストックを3時間以上行った後ダブルディスクリファイナーで回転速度20m/s以下で、C.S.F.350mlに叩解したパルプの絶乾パ ルプ重量に対してロジンサイズ1.0部、硫酸 バンド2.0部、タルク10.0部を内填して坪量50g/m2、厚み60μの原紙を長網抄紙機にて抄造した。
実施例2
パルプのストックを3時間以上行った後、ジョルダンタイプのコニカルリファイナーで回転数20m/s以下でC.S.F.350mlに叩解したパルプの絶乾パルプ重量に対してロジンサイズ1.0部、硫酸バンド2.0部、タルク11.0部を内填して坪量50g/m2厚み60μの原紙を長網抄紙機て抄造した。
比較例1
パルプをチェストに移送後、ドラム型リファイナーで回転速度40m/sでC.S.F.350mlに叩解したパルプの絶乾パルプ重量に対してロジンサイズ1.0部、硫酸バンド2.0部、タルク11.0部を内填して坪量50g/m2、厚み60μmの原紙を長網抄紙機にて抄造した。
その他に一般に市販されている上質紙坪量50gを比較例とした(比較例2)
実施例、比較例の各原紙に感熱液を塗布して感熱記録紙を得た。
以下に感熱液の製造方法、塗工方法についてのべる。
(A液)
クリスタルバイオレットラクトン 1.5部
ポリビニルアルコール(20%水溶液)
5部
水 43.5部
(B液)
ビスフェノールA 6部
ポリビニルアルコール(20%水溶液)
5部
水 39部
のA液、B液を別々のボールミルで24時間粉砕、分散したのち、このA液、B液を混合撹拌し感熱液とした。
この感熱液をワイヤーバー方式で原紙の片面に約3g/m2(固形分)となるように、塗工乾燥し、マシンカレンダー掛けを行い、感熱記録紙を得た。
この感熱記録紙を松下電子部品(株)製の感熱印字装置にて電圧13.3Vで印字し、マクベス濃度計RD-914にて濃度測定した。
又、リコーα-20機で送受信を行い、小巻ロールのトレー収納性をみた、表1中の数字は30枚あたりの収納不良枚数である。
【表1】

表1より本発明実施例が記録濃度、巻グセカールとも優れた特性を持っていることがわかる。
【発明の効果】
本発明により小巻ロールにし、長期保管しても巻グセカールがつきにくく、記録後のトレー収納性もよく、しかも高濃度で鮮明な画像の感熱記録紙が得られる。
 
訂正の要旨 訂正の要旨[特許第3083304号]
特許第3083304号発明の明細書を、下記のとおり訂正する。
訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1中の、「パルプ絶乾重量の20重量%以下」との記載を、特許請求の範囲の減縮を目的として、「パルプ絶乾重量の10〜20重量%」と訂正する。
訂正事項b
特許請求の範囲の請求項1中の、「ふるい分け試験(JIS-P-8201)」との記載を、誤記の訂正を目的として、「ふるい分け試験(JIS-P-8207)」と訂正する。
訂正事項c
特許明細書第7頁第10〜11行及び17〜18行(特許掲載公報第4欄第35行及び41〜42行)の、
「パルプ絶乾重量の20重量%以下」との記載を、明瞭でない記載の釈明を目的として、
「パルプ絶乾重量の10〜20重量%」と訂正する。
訂正事項d
特許明細書第7頁第9行(特許掲載公報第4欄第33〜34行)の、
「ふるい分け試験(JIS-P-8201)」との記載を、誤記の訂正を目的として、「ふるい分け試験(JIS-P-8207)」と訂正する。
訂正事項e
特許明細書第7頁第15〜16行(特許掲載公報第4欄第39〜42行)の、「ふるい分け試験法(JIS-P-8201)」との記載を、誤記の訂正を目的として、
「ふるい分け試験法(JIS-P-8207)」と訂正する。
異議決定日 2001-12-20 
出願番号 特願平1-316554
審決分類 P 1 651・ 113- YA (B41M)
P 1 651・ 531- YA (B41M)
最終処分 維持  
前審関与審査官 伊藤 裕美  
特許庁審判長 江藤 保子
特許庁審判官 六車 江一
阿久津 弘
登録日 2000-06-30 
登録番号 特許第3083304号(P3083304)
権利者 株式会社リコー
発明の名称 感熱記録紙  
代理人 小松 秀岳  
代理人 加々美 紀雄  
代理人 加々美 紀雄  
代理人 小松 秀岳  
代理人 旭 宏  
代理人 旭 宏  

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