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審決分類 審判 一部無効 2項進歩性 訂正を認める。無効としない A47F
管理番号 1058819
審判番号 無効2001-35441  
総通号数 31 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-06-20 
種別 無効の審決 
審判請求日 2001-10-09 
確定日 2002-03-27 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第2978172号発明「マネキンボディおよびマネキンボディの製造方法」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 訂正を認める。 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用はこれを3分し、その2を請求人の、その余を被請求人の負担とする。 
理由 〔1〕手続の経緯
本件特許第2978172号(以下「本件特許」という。)及び本件無効審判事件に係る手続の経緯の概要は、以下のとおりである。
1)特許出願:平成10年12月8日
2)特許査定:平成11年8月11日付け
3)特許権の設定の登録:平成11年9月10日
4)本件無効審判の請求:平成13年10月9日(請求項1、2、4に係る特許に対して)
5)審判請求書副本の送達:平成13年11月13日
6)審判事件答弁書:平成14年1月11日付け
7)訂正請求書の提出:平成14年1月11日付け
8)口頭による審尋:平成14年2月6日
9)口頭審理:平成14年2月6日
10)審理終結:平成14年2月6日

〔2〕当事者の主張
1.請求人は、「特許第2978172号発明の明細書の請求項1、2、4に係る発明についての登録を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。との審決を求める。」(請求の趣旨)ものであって、請求の理由は、本件特許の請求項1及び請求項4に係る発明は本件特許の出願前に頒布された刊行物である甲第1号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、請求項2に係る発明は本件特許の出願前に頒布された刊行物である甲第1号証乃至甲第3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、それぞれ特許法第29条第2項の規定に違反し、それらの特許は無効とされるべきである、というにあるものと認められる。
そして、請求人は以下の証拠方法を提出している。
甲第1号証:特開平10-5089号公報
甲第2号証:特開昭57-37418号公報
甲第3号証:特開平5-220036号公報

2.一方、被請求人は、「本件審判の請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする。との審決を求める。」(答弁の趣旨)とともに、平成14年1月11日付けで、訂正請求を行った。

〔3〕訂正事項及び訂正の適否
まず、平成14年1月11日付けでされた訂正請求について検討する。
1.訂正請求は、特許請求の範囲の減縮を目的として、請求項1、2、4中の「切断線」を「明示された切断線」とし、切断線の設けられた位置を「胴板のほぼ中間の位置」に特定するものであると認められる。

2.そして、上記請求項1、2、4の訂正は、各発明を願書に添付した明細書の発明の詳細な説明及び図面に記載された実施例ないし実施態様に限定するものであるから、この訂正は、特許法第134条2項第1号の特許請求の範囲の減縮に該当し、また、特許法第134条第5項で準用する同法第126条第2項及び第3項に規定する訂正の要件にも適合するものであると認められる。
したがって、本件訂正はこれを認めることとする。

〔4〕本件特許に係る発明
本件特許に係る発明は、訂正された明細書及び図面からみて、特許請求の範囲の請求項1乃至請求項4に記載された以下のものにある。
「請求項1
アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイ本体において、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を、切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられることを特徴とするマネキンボディ。
請求項2
アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を、切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつ挿抜自在な肩フランジ部の形状に対応した肩フランジ部取付溝を左右肩部に形成し、および首部に吊り具係止用部材取付溝を形成したことを特徴とするマネキンボディ。
請求項3
アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつボディウェスト部分に軟質帯部材を装着可能なウェスト溝を設けたことを特徴とするマネキンボディ。
請求項4
アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなる前半部分と後半部分とを接合してマネキンボディ本体を形成した後、ボディウェスト部より下部に設けた3種スタイルを目的とする、それぞれ胴板と胴板のほぼ中間の位置に設けられる2つの明示された切断線の希望するいずれか1つの切断線の位置に沿って切断した後、または非切断後に、2つの切断線の上下に3つ設けられ、それぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板の1つがマネキンボディの下部に配設されることによりマネキンボディの3種のスタイルから目的に合致したスタイルのマネキンボディの選択製造が可能であることを特徴とするマネキンボディの製造方法。」

〔5〕請求の理由に対する判断
1.請求人の提出した甲第1号証には、服飾用ボディに関して、図1〜6とともに、以下の記載が認められる。
(ア)「ポリエチレン発泡樹脂にて身体の特定の部位の形状又は全身の形状に成型したボディ本体1と、該ボディ本体1を被覆する布体4と、を備えたことを特徴とする服飾用ボディ。」(請求項1)
(イ)「ボディ本体1が、前半体2と後半体3とからなる請求項1記載の服飾用ボディ。」(請求項2)
(ウ)「前半体2及び後半体3に、ボディ本体1の中空部Mを形成するための凹部5,5を夫々設けた請求項2記載の服飾用ボディ。」(請求項3)
(エ)「前半体2及び後半体3に、合わせ目13が連続平滑面となるように位置決めする嵌合凸部10・嵌合凹部11を設け、さらに、布体4が、前半体2と後半体3を合わせて被覆して嵌合の離脱を防止するように構成した請求項2又は3記載の服飾用ボディ。」(請求項4)
(オ)「スタンド20の先端21に固着される保持部材8が、前半体2と後半体3とによって挟持状にかつボディ本体1内に設けられると共に、ボディ本体1がスタンド挿入用の下方開口部Aを有する請求項2、3又は4記載の服飾用ボディ。」(請求項5)
(カ)「図2と図3と図5(図5は図3に示すB?B線の断面図)に示す如く、前半体2及び後半体3の凹部5下部に、細長状の(平面視略C字型の)凹溝7,7が夫々設けられており、前半体2と後半体3とを合わせることにより環状凹溝14が形成される。」(第3頁段落0015)
(キ)「保持部材8は、スタンド20の先端21を挿入する大小2本の筒体22,22を有する連結部材23と、該筒体22,22を挿入する貫孔を有すると共に連結部材23を(ビス24・・・や接着等にて)取付ける取付板材9と、を有している。・・・」(第3頁段落0017)
(キ)「しかして、ボディ本体1の形成の際、保持部材8の取付板材9を凹溝7,7に嵌め込みつつ前半体2と後半体3とを合わせ、環状凹溝14に取付板材9を嵌合する。つまり、前半体2と後半体3とによって、保持部材8が挟持状に、かつ、ボディ本体1内に設けられる。このとき、連結部材23の筒体22,22は、ボディ本体1の下方開口部A側へ突出状とされている。なお、ボディ本体1の外面側から、ステープラーにて取付板材9を打ちつければ、前半体2と後半体3の下部を強固に連結させることができる。」(第3頁段落0018)
(ク)「図例では、両腕を省略したもの(トルソー)であるが、肘や指等の関節
を設けた左右の腕部材を、取付部材を介してボディ本体1に取付けるも良い。」(第3頁段落0021)
(ケ)「また、図2にもどって、同図(イ)(ロ)に示す如く、前半体2及び後半体3の凹溝7,7の上方にも、短い凹溝7a,7aが設けられている。この凹溝7a,7aは、ボディ本体1を腰部17で切断分割した場合に、その腹部から首部にかけてのボディ本体1に取付ける保持部材8の取付部位とされる。・・・」(第3頁段落0022)
(ケ)「本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
(請求項1によれば)曲線が多く複雑な形状である身体の特定の部位や全身の形状であっても、ポリエチレン発泡樹脂にて比較的容易に製作することができる。また、成形されたボディ本体1は軽量であり、運搬や衣服18着せ替え時の取扱いが容易である。また、耐衝撃性が高く、運搬時に複数のボディ本体1相互が擦れ合ったり外部から衝撃をうけても、へこんだり壊れたりせず、また、静電気も帯ず安全である。
また、弾力性と復元性に富むため、ピンワークが自由に行え、長期使用しても型崩れ(変形)しない。例えば、発泡スチロール製に比較すれば、ピンワークが可能となる効果は大きい。また、強靱であるため、繰り返しピンワークを行ってもその部位がぼろぼろと崩れたりせず、長期使用が可能である。さらに、ボディ本体1を切断するような二次加工も容易に行うことができるので、例えば、必要のなくなったボディ本体を、上着を着せる上半身と、スカートを着せる下半身とに分割して再利用することができ、経済的である。また、倉庫へ積上げて貯蔵しても、変形しにくい。
また、布体4によって、ボディ本体1が保護されると共に、製造時にできた金型の跡や素材の模様(融着したポリエチレンビーズ)等が覆われ、展示用のボディ本体1の見栄えが良くなる。
(請求項2によれば)内部を中空とするボディ本体1の製作が容易となる。
(請求項3によれは)ボディ本体1内に中空部Mが形成され、ボディ本体1がより軽量化されると共に、製作費のコストダウンを行い得る。
(請求項4によれば)嵌合凸部10及び嵌合凹部11を設けることにより、前半体2と後半体3とを合わせる際、左右の合わせ目13,13に段差が生じず、連続平滑面となるようにボディ本体1を形成することができる。また、合わせた前後半体2,3の位置ずれを防止することができる。さらに、布体4によって、ボディ本体1が分離せず所定の形状を維持されると共に、ボディ本体1の左右外側面の合わせ目13,13が覆われ外部から見えない。
(請求項5によれば)下方開口部Aによって、スタンド20に保持部材8を容易に固着することができる。また、保持部材8の取付板材9が、ボディ本体1内に取付けられることによって、ボディ本体1のスタンド20への取付強度が増す。つまり、前半体2と後半体3とによって取付板材9が挟持されているため、スタンド20が倒れてボディ本体1に衝撃が加わったり、長期使用等によっても保持部材8がボディ本体1から外れない。また、ボディ本体1の下方開口部Aから保持部材8が見えないので、見栄えが良い。」(第3〜4頁段落0024〜0030)

2.以上の記載と図からみて、甲第1号証の服飾用ボディには、ボディ本体1の上下に凹溝7,7aを設けられており、取付板材9を凹溝7に嵌め込みつつ前半体2と後半体3とを合わせて環状凹溝14に嵌合すること、必要のなくなったボディ本体を上半身と下半身とに分割して再利用することが開示されていると認められるが、本件各発明の、(1)ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線が設けられた点、(2)パイプ連結金具を取付可能な複数の胴板が設けられた点、(3)その切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設けれた点、(4)複数の胴板のうちの少なくとも1つの胴板がマネキンボディ本体の下部に配設されている点、の記載は認められない。その他、甲第1号証の服飾用ボディマネキンはポリエチレン発泡樹脂にて製作されるものであり、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂による本件各発明とはその点においても相違する。
しかして、本件各発明は、上記の構成と、各請求項に記載されたその他の構成が相俟って、明細書に記載された、1つのマネキンボディの金型によって3種スタイルのマネキンボディを、目的に応じて容易に選択または変更して製造することが可能になる、作業時間の減少、製造費用が廉価になるなどの、甲第1号証に記載された服飾用ボディやその製造方法に比して、有利な効果を奏するものと認められる。

3.次に、甲第2号証には「可動マネキン人形」が、また甲第3号証には「展示装置」が記載されているが、もともと、抜差自在な腕部及び首部の構成に関しての記載は認められるが、上述した本件各発明の、(1)ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線が設けられた点、(2)パイプ連結金具を取付可能な複数の胴板が設けられた点、(4)その切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設けれた点、(5)少なくとも1つの胴板がマネキンボディ本体の下部に配設されている点、に関しては記載も示唆もない。

4.そうすると、その余について検討するまでもなく、本件請求項1及び請求項4に係る発明が甲第1号証に記載された発明に基づいて、また、請求項2に係る発明が甲第1号証乃至甲第3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。

〔6〕結語
以上のとおりであるから、請求人の主張する理由及び証拠方法によっては、本件請求項1、請求項2、請求項4に係る発明の特許を無効とすることはできない。
また、審判に関する費用については、特許法第169条第2項で準用する民事訴訟法第61条乃至第64条の規定を考慮し、審判費用を3分し、その2を請求人の、その余を被請求人の負担とする。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
マネキンボディおよびマネキンボディの製造方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイ本体において、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を、切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられることを特徴とするマネキンボディ。
【請求項2】 アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の明示された切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を、切断線が胴板のほぼ中間の位置となるように設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつ挿抜自在な肩フランジ部の形状に対応した肩フランジ部取付溝を左右肩部に形成し、および首部に吊り具係止用部材取付溝を形成したことを特徴とするマネキンボディ。
【請求項3】 アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつボディウェスト部分に軟質帯部材を装着可能なウェスト溝を設けたことを特徴とするマネキンボディ。
【請求項4】 アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなる前半部分と後半部分とを接合してマネキンボディ本体を形成した後、ボディウェスト部より下部に設けた3種スタイルを目的とする、それぞれ胴板と胴板のほぼ中間の位置に設けられる2つの明示された切断線の希望するいずれか1つの切断線の位置に沿って切断した後、または非切断後に、2つの切断線の上下に3つ設けられ、それぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板の1つがマネキンボディの下部に配設されることによりマネキンボディの3種のスタイルから目的に合致したスタイルのマネキンボディの選択製造が可能であることを特徴とするマネキンボディの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マネキンボディおよびマネキンボディの製造方法、詳細にはアクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂を使用してマネキンボディ本体の形成後、下部が切断可能である展示用マネキンボディおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂を素材として形成されるマネキンボディは、ボディの前半部分と後半部分A(図9参照)のそれぞれの金型によってそれぞれ形成され、形成後、前後半部分を接着剤等で固定してマネキンボディ本体が形成される。
【0003】
次に、希望する展示用マネキンボディの形態目的であるシャツ用スタイルとして利用するためにマネキンボディ本体の下部にある1本の切断線Bに沿って切断してマネキンボディの高さを短くして製造していた。またスーツパンツ用スタイルとして利用するためにはマネキンボディ本体そのままの高さ形態にした後に展示用布張りしてマネキンボディを製造していた。図9においてC1、C2は胴板である。
【0004】
また、従来のマネキンボディおよびマネキンボディの製造方法であると、前記のシャツ用スタイルとスーツパンツ用スタイルの外のスタイルとして知られる、それより背の高いワンピースドレス用スタイルについては、別種の金型を作成し、その金型によってワンピースドレス用スタイルのマネキンボディ本体を製造していた。
【0005】
さらに、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂を素材としたマネキンボディにおいては、従来腕部分を付けないスタイルが主流であった。しかし、近年腕付けスタイルの展示用マネキンボディの要望が拡大してきたため、マネキンボディ本体形成後に後加工により何もない肩部Dを削って肩フランジを取り付けて、肩フランジに腕部を取り付けていた。
【0006】
また、従来のアクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂を素材としたマネキンボディでは、展示する場合に吊り下げ式にする場合、首部に棒状の吊り部材E1を埋め込んで吊り具E2で吊していた。
【0007】
【この発明が解決しようとする課題】
従来の製造方法であると、3つのスタイルのマネキンボディを製造する場合、少なくとも2つの異なった種類の金型を使用する必要があり、金型製造のための作業や、そのための製造費用の増加など不利益があった。また、突然のスタイルの変更などに対応しきれない課題があった。
【0008】
また、肩フランジ部の取り付けのために、後加工で取り付け穴をあけるための作業に手間が掛かるとともに、出来上がりが不揃いになり奇麗な出来上がりになりにくい課題があった。さらに首部に取り付けられていた吊り部材が棒状のため抜け落ち易い課題があった。
【0009】
さらにまた、マネキンボディにパンツを履かせる場合、ボディウェスト部が固いと、パンツやスカートをマネキンボディに装着しにくい課題およびベルトの締め付けが具合が難しく、緩めるとマネキンボディからパンツが落下しやすい課題があった。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
この課題を解決する為に、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイ本体において、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられることを特徴とするマネキンボディを提案する。
【0011】
また、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつ挿抜自在な肩フランジ部の形状に対応した肩フランジ部取付溝を左右肩部に形成し、および首部に吊り具係止用部材取付溝を形成したことを特徴とするマネキンボディを提案する。
【0012】
さらに、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなり、前半部分と後半部分とを接合してなるマネキンボデイにおいて、ボディウェスト部より下部に複数のスタイルのマネキンボディの形成を目的とする複数の切断線を設け、複数の切断線の上下にそれぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板を設け、かつ1つの切断線の位置で切断または非切断により、マネキンボディ本体の下部に少なくとも1つの胴板が配設させられ、かつボディウェスト部分に軟質帯部材を装着可能なウェスト溝を設けたことを特徴とするマネキンボディを提案する。
【0013】
さらにまた、アクリル発泡樹脂またはスチロール発泡樹脂からなる前半部分と後半部分とを接合してマネキンボディ本体を形成した後、ボディウェスト部より下部に設けた3種スタイルを目的とする2つの切断線の希望するいずれか1つの切断線の位置に沿って切断した後、または非切断後に、2つの切断線の上下に3つ設けられ、それぞれパイプ連結金具を取付可能な複数の胴板の1つがマネキンボディの下部に配設されることによりマネキンボディの3種のスタイルから目的に合致したスタイルのマネキンボディの選択製造が可能であることを特徴とするマネキンボディの製造方法を提案する。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の1の実施の形態を示す図面であるマネキンボディ後半部分の正面を示す図1、マネキンボディの前半部分と後半部分の側面を示す図2、肩フランジ部の他の実施の形態を示す部分図である図3、ボディウェスト部に軟質帯部材を設けた形態のマネキンボディの後半部分の一部断面正面図である図4、同じく側面図である図5、マネキンボディをシャツ用スタイルに形成して展示する場合の一部切欠正面図である図6、同じくスーツパンツ用スタイル、スカート用スタイルに形成して展示する場合の一部切欠正面図である図7、ワンピースドレス用スタイルに形成して展示する場合の一部切欠正面図である図8に基づいて説明する。
【0015】
この発明の実施の形態を示すマネキンボディ1は、前半部分と後半部分のマネキンボデイ金型によって、アクリル発泡樹脂あるいはスチロール発泡樹脂を素材として形成されるマネキンボディ前半部分10aおよびマネキンボディ後半部分10bを接着固定させてマネキンボディ本体10を形成し、マネキンボディ本体10に展示用布張りをして製造される。
【0016】
マネキンボディ前半部分10aおよびマネキンボディ後半部分10bは、それぞれ外殻部分を有する中空体に形成し、マネキンボディ前半部分10aとマネキンボディ後半部分10bとを接合する場合の接合面となる外殻接合面100は、互いにそれぞれ平面に形成される。
【0017】
マネキンボディ前半部分10aおよびマネキンボディ後半部分10bの下部に、3つの胴板2である第1胴板2a、第2胴板2b、第3胴板2cがそれぞれ挿入される3つの胴板支持溝22である第1胴板支持溝22a、第2胴板支持溝22b、第3胴板支持溝22cを上方から順次水平方向に形成する。それぞれの胴板支持溝22間の間隔は200mm程度であり、厚さ10mm前後の胴板2が挿入される胴板支持溝22の幅は10mm前後である。
【0018】
胴板2は、木製板、硬質合成樹脂等の硬度を有する板状体からなり、長円形状で1つまたは2つのパイプ位置決め孔20を有する。この実施の形態では、第1胴板2aは、シャツ用スタイルの場合にボディ最下部の胴板2となるもので、ボディウェスト部4に水平に配設される短い長円形状の板状体であり、パイプ位置決め孔20aはほぼ中央部に1つである。第2胴板2bは、パンツスーツ用およびスカート用スタイルの場合にボディ最下部の胴板2となるもので、腰部上部に水平に配設される第1胴板2aより長い長円形状の板状体であり、パイプ位置決め孔20b、20cは、2つあり、1つはほぼ中央部20b、他の1つは長円の片側部20cに形成される。中央部に形成されるパイプ位置決め孔20bは、スカート用スタイルの場合に使用され、台の取付パイプ3がマネキンボディ1の中央に設けられる。また片側部に形成されるパイプ位置決め孔20cは、パンツスーツ用スタイルに使用され、取付パイプ3が、展示するパンツの邪魔にならないためである。第3胴板2cは、ワンピースドレス用スタイルの場合にボディ最下部の胴板2となるもので、腰部下部に水平に配設される第2胴板2bより少し短い長円形状の板状体であり、パイプ位置決め孔20dはほぼ中央部に1つである。
【0019】
それぞれの第1胴板2a、第2胴板2b、第3胴板2cには、金属製のパイプ連結金具21a、21b、21cを取り付ける。それぞれのパイプ連結金具21には、パイプ取付管210が設けられており、それぞれのパイプ取付管210は胴板2のパイプ位置決め孔20に対応する位置に一致するように形成されている、すなわち、第1胴板2aに取り付けられる第1パイプ連結金具21aには、パイプ取付管210aが中央部に第1胴板2a上方に突出するように1つ設けられている。23はシャツ受け付パイプ取付具であり、シャツ用スタイルのマネキンボディ1aの下方から挿入し第1胴板2aの下面に取り付けられる。第2胴板2bに取り付けられる第2パイプ連結金具21bには、センターパイプ取付管210bが中央部に1つとサイドパイプ取付管210cが片側部に設けられている。第3胴板2cに取り付けられる第3パイプ連結金具21cには、パイプ取付管210dが中央部に1つ設けられている。211は、パイプ固定用ネジである。
【0020】
この実施の形態では、ボディウェスト部4より下部に2本の切断線5を設ける。他の実施の形態として3本以上の切断線5の設定も可能である。第1切断線5aは、第1胴板2aと第2胴板2bのほぼ中間の位置に水平方向に設けられ、第2切断線5bは、第2胴板2bと第3胴板2cのほぼ中間の位置に水平方向に設けられる。第1切断線5a、第2切断線5bとも、この実施の形態では図1に破線で示すが、実際のマネキンボディ本体10の外形には、その位置をインク等で明示してもよく、また明示されなくてもよい。したがって3つの胴板2a、2b、2cは、切断線5a、5bの上下に位置して設けられる。
【0021】
6aは、肩フランジ部取付溝であり、マネキンボディ前半部分10aおよびマネキンボディ後半部分10bにそれぞれほぼ同様な形状に形成される。図1に示される実施の形態では、左右の肩フランジ部取付溝6a、6aを連結する肩フランジ連結溝60を水平に設けてある。7は肩フランジ部であり、硬質合成樹脂等の硬度を有するもので形成される。肩フランジ部7は、ボデイ内部に斜め下方に設けられる腕装着孔7aと、水平方向に設けられる連結杆孔7bを有する。左右の肩フランジ部7は、水平に設けられる肩フランジ連結杆7cによって連結固定されている。
【0022】
図3に示す肩フランジ部取付溝6bは、他の実施の形態であり、左右の肩フランジ部7が独立したもので、肩フランジ部連結溝を形成しない形態である。型フランジ部取付溝6bの開口部に孔を有する木製取付板を取り付け、木製取付板に肩フランジ部7をビス等で固定して取り付ける。
【0023】
肩フランジ部7の肩部左右に当たる表面に、硬質合成樹脂等の硬度のある素材からなる円環板状体の凹み防止板72を設ける。凹み防止板72により腕部70を肩フランジ部7に装着する場合に肩フランジ部7の周囲の凹みを防止する。
【0024】
70は腕部であり、装着用突起71により、肩フランジ部7の腕装着孔7aに挿抜自在である。
【0025】
8は、吊り具係止用部材取付溝である。吊り具係止用部材取付溝8は、マネキンボディ前半部分10aおよびマネキンボディ後半部分10bのそれぞれにほぼ同様な半円柱形状の溝として逆T字状に形成され、マネキンボディの首部101の中央に垂直方向に垂直溝80を形成し、垂直溝80の下端に水平方向の水平溝81を形成する。垂直溝80の上端はマネキンボディ首部101の上端に開口する。マネキンボディ首部の上端は平面状であり、上端面に硬質合成樹脂等の硬度のある素材からなる円環板状体の凹み防止板82を設ける。凹み防止板82により首部上端面の周囲の凹みを防止する。
【0026】
9は吊り具係止用部材である。吊り具係止用部材9は、吊り具係止用部材取付溝8の形状に対応する円柱形状で垂直部分90と下部の水平部分91とからなる逆T字形状に形成される。垂直部分90には、係止用雌ねじ孔92が螺設されており、吊り具(図示せず)の係止用雄ねじおよびヘッドキャップ93の係止用雄ネジ94と螺合自在である。ここに図示するヘッドキャップ93は、マネキンボディ1を取付パイプ3等により立設して展示する場合に、吊り具係止用部材9の上端に開口する係止用雌ねじ92の破損防止および意匠的な装飾のために取り付ける。
【0027】
別の実施の形態として、ボディウェスト部4に、上下幅100mm前後、深さ10mm前後のウェスト溝40を設ける。このウェスト溝40に、別部材である厚さ10mm前後の軟質帯部材41を巻いて固定する。軟質帯部材41は、軟質ウレタン発泡樹脂等の柔軟性のある素材からなり、ウェスト溝40に接着剤等で固定され設けられる。軟質帯部材41をボディウェスト部4のウェスト溝40に取り付けた状態においては、軟質帯部材41の表面はマネキンボディ本体10のボディウェスト部表面と連続する同じ表面となる。
【0028】
次に、この発明の1の実施の形態であるマネキンボディの製造方法および使用方法について説明する。マネキンボディ1は、前半部分と後半部分のマネキンボデイ金型によって、アクリル発泡樹脂あるいはスチロール発泡樹脂を素材として形成されるマネキンボディ後半部分10b(またはマネキンボディ前半部分10aのどちらか)にそれぞれの取付部材である3つの胴板2である第1胴板2a、第2胴板2b、第3胴板2cを、それぞれの第1胴板支持溝22a、第2胴板支持溝22b、第3胴板支持溝22cに装着させ、肩フランジ部7を肩フランジ取付溝6aまたは6bに装着させ、肩フランジ連結杆7cを、それぞれ肩フランジ連結溝60に装着させ、吊り具係止用部材9を吊り具係止用部材取付溝8に装着させる。
【0029】
次に、マネキンボディ前半部分10a(またはマネキンボディ後半部分10b)の夫々の第1胴板支持溝22a、第2胴板支持溝22b、第3胴板支持溝22cに、マネキンボディ後半部分10bに既に半分装着され半分外殻接合面100より突出している第1胴板2a、第2胴板2b、第3胴板2cを挿入させ、同様に肩フランジ部7と肩フランジ連結杆7cをそれぞれ肩フランジ部取付溝6aまたは6bと肩フランジ連結溝60に装着させ、吊り具係止用部材9を吊り具係止用部材取付溝8に装着させ、外殻接合面100に塗布した接着剤等により固定させマネキンボディ本体10を形成する。
【0030】
この状態で展示するマネキンボディ1の3種のスタイルの希望する1のスタイルに合わせて、ボディウェスト部より下部に設けた2つの切断線の希望するいずれか1の切断線の位置に沿って切断、または非切断の選択によって目的の1のスタイルのマネキンボディ1を形成する。すなわち、シャツ用スタイルのマネキンボディ1aの形成を目的とする場合、第1切断線5aに沿ってマネキンボディ本体10を切断して、第1胴板2aをマネキンボディ1aの下部に位置させる。スーツパンツ用スタイル、スカート用スタイルのマネキンボディ1bの形成を目的とする場合、第2切断線5bに沿ってマネキンボディ本体10を切断して、第2胴板2bをマネキンボディ1bの下部に位置させる。ワンピースドレス用スタイルのマネキンボディ1cの形成を目的とする場合は、非切断であり切断線5による切断をせず、第3胴板2cをマネキンボディ1cの下部に位置させる。
【0031】
3種のスタイルのマネキンボディ1a、1b、1cの形成後、マネキンボディ外表面に展示用布張りをしてマネキンボディ1a、1b、1cは製造される。
【0032】
3種のスタイルのマネキンボディ1a、1b、1cは、それぞれのパイプ連結金具21a、21b、21cのパイプ取付管210a、210bと210c、210dによって取付パイプ3に連結させ立設して展示される。
【0033】
スーツパンツ用スタイルとスカート用スタイルのマネキンボディ1bの第2パイプ連結金具21bは、中央部にセンターパイプ取付管210b、片側部にサイドパイプ取付管210cが設けられており、スカート用にはセンターパイプ取付管210bを使用し、スーツパンツ用には、サイドパイプ取付管210cを使用するため、パンツ用にも取付パイプ3が邪魔にならない利点がある。
【0034】
また、吊して展示する場合は、吊り具係止用部材9の係止用雌ねじ孔92に螺合しているヘッドキャップ93を取り外し、図示していない吊り具の係止用雄ネジを螺合させて、吊して展示する。
【0035】
左右の肩フランジ部7の腕装着孔7aに、左右の腕部70の肩フランジ挿入突起71を挿入させて腕部70を装着する。腕装着孔7aが斜め下方に向いているので抜けにくい。
【0036】
別の実施の形態であるボディウェスト部4にウェスト溝40を設け、このウェスト溝40にウレタン発泡樹脂等からなる軟質帯部材41を接着剤等で固定して展示する場合、ウェアのパンツやスカートの装着が、人体と同じように柔軟性があるため、装着できやすく、かつ確実に装着でき落下しにくい利点がある。
【0037】
【発明の効果】
1つのマネキンボディの金型によって3種スタイルのマネキンボディを、目的に応じて容易に選択または変更して製造することが可能になる。そのため製造後に多量の不要品や保管品がでることがなくなり、製造作業が簡易になった。また、作業時間の減少、製造費用が廉価になる利点がある。
【0038】
また、肩フランジ部の取り付けのための後加工の必要がなくなったので、そのための作業時間が不必要になり出来上がりが奇麗になった。さらに首部に取り付けられていた吊り具係止用部材を逆T字形状にしたため、展示中に抜け落ちる危険がなくなった。
【0039】
さらに、ボディウェスト部に軟質帯部材を設けることにより、マネキンボディにパンツ、スカートを履かせる場合、装着が容易になり、装着後の緩みによるずり落ち等の欠点が解消された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1の実施の形態を示すマネキンボディ後半部分の正面図
【図2】 同じくマネキンボディの前半部分と後半部分の側面図
【図3】 同じく肩フランジ部の他の実施の形態を示す一部拡大図
【図4】 この発明のボディウェスト部に軟質帯部材を設けた実施の形態のマネキンボディの後半分の一部断面正面図
【図5】 同じくボディウェスト部に軟質帯部材を設けた実施の形態のマネキンボディ前半部分と後半部分の側面図
【図6】 マネキンボディをシャツ用スタイルに形成し立設して展示する場合の一部切欠正面図
【図7】 同じくスーツパンツ用スタイル、スカート用スタイルに形成して立設して展示する場合の一部切欠正面図
【図8】 同じくワンピースドレス用スタイルに形成して立設して展示する場合の一部切欠正面図
【図9】 従来のマネキンボディの後半部分の正面図
【符号の説明】
1 マネキンボディ
1a シャツ用スタイルのマネキンボディ
1b スーツパンツ用およびスカート用スタイルのマネキンボディ
1c ワンピースドレス用スタイルのマネキンボディ
10 マネキンボディ本体
10a マネキンボディ前半部分
10b マネキンボディ後半部分
100 外殻接合面
101 マネキンボディ首部
2 胴板
2a 第1胴板
2b 第2胴板
2c 第3胴板
20 パイプ位置決め孔
20a パイプ位置決め孔(第1胴板)
20b センターパイプ位置決め孔(第2胴板)
20c サイドパイプ位置決め孔(第2胴板)
20d パイプ位置決め孔(第3胴板)
21 パイプ連結金具
21a パイプ連結金具(第1胴板)
21b パイプ連結金具(第2胴板)
21c パイプ連結金具(第3胴板)
210 パイプ取付管
210a パイプ取付管(第1胴板)
210b センターパイプ取付管(第2胴板)
210c サイドパイプ取付管(第2胴板)
210d パイプ取付管(第3胴板)
211 パイプ固定ねじ
22a 第1胴板支持溝
22b 第2胴板支持溝
22c 第3胴板支持溝
23 シャツ受け付パイプ取付具(第1胴板)
3 取付パイプ
4 ボディウェスト部
40 ウェスト溝
41 軟質帯部材
5 切断線
5a 第1切断線
5b 第2切断線
6a 肩フランジ部取付溝
6b 肩フランジ部取付溝
60 肩フランジ連結溝
7 肩フランジ部
7a 腕装着孔
7b 連結杵用孔
7c 肩フランジ連結杵
70 腕部
71 装着用突起
72 凹み防止板
8 吊り具係止用部材取付溝
80 垂直溝
81 水平溝
82 凹み防止板
9 吊り具係止用部材
90 垂直部
91 水平部
92 係止用雌ねじ
93 ヘッドキャップ
94 ヘッドキャップの雄ねじ
 
訂正の要旨 本件訂正請求は、特許請求の範囲の減縮を目的として、請求項1、2、4中の「切断線」を「明示された切断線」とし、切断線の設けられた位置を「胴板のほぼ中間の位置」に特定するものである。
審決日 2002-02-13 
出願番号 特願平10-348300
審決分類 P 1 122・ 121- YA (A47F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 平岩 正一  
特許庁審判長 青山 紘一
特許庁審判官 岩崎 晋
岡田 和加子
登録日 1999-09-10 
登録番号 特許第2978172号(P2978172)
発明の名称 マネキンボディおよびマネキンボディの製造方法  
代理人 安原 正義  
代理人 安原 正之  
代理人 安原 正義  
代理人 中谷 武嗣  
代理人 安原 正之  

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