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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1062193
審判番号 審判1999-14245  
総通号数 33 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1995-05-09 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-09-07 
確定日 2002-06-28 
事件の表示 平成 5年特許願第264524号「麻雀卓用点数棒箱及び麻雀用点数棒」拒絶査定に対する審判事件[平成 7年 5月 9日出願公開、特開平 7-116339]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 本願は、平成5年10月22日の出願であって、請求項の数5からなり、その各請求項に係る発明は、平成11年7月5日付手続補正書により適法に補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲に記載されたとおりの次のものと認める。
「【請求項1】点数棒を収納し収納された点数棒の数から自動的に点数を計数・表示する麻雀卓で用いられる点数棒箱であって、
前記点数棒箱は複数のトレイを有し、
前記複数のトレイを識別可能なように前記複数のトレイに各々異なる色が付されている、麻雀卓用点数棒箱。
【請求項2】前記トレイが4個である、請求項1の麻雀卓用点数棒箱。
【請求項3】点数棒を収納し収納された点数棒の数から点数を計測する麻雀卓で用いられる点数棒であって、
前記点数棒には種類毎に各々異なる色が付されている、麻雀用点数棒。
【請求項4】前記色が4色である、請求項3の麻雀用点数棒。
【請求項5】前記点数棒が100点棒,500点棒,1000点棒,5000点棒及び10000点棒であり、前記5000点棒及び10000点棒が同色である、請求項4の麻雀用点数棒。」
これに対し、原査定の拒絶の理由で引用された刊行物である特開昭53-25129号公報には、
「麻雀等の遊戯に使用する点棒」(第1頁左欄第14行)であって、
「4種の点棒について・・・説明すると・・・壱万点、五千点、千点、百点が区別され・・・両端の色別・・・によっても区別されている。」(第1頁右欄第5〜12行)こと、
前記「両端の色」が、「壱万点-白」「五千点-緑」「千点-赤」「百点-黒」の「4色」(第2頁左上の表)であることが、記載されている。
本願請求項4に係る発明(以下「前者」という)と、上記刊行物記載の技術(以下「後者」という。)とを対比すると、後者の「点棒」は、前者の「点数棒」に相当するから、両者は「種類毎に4色の色が付されている、麻雀用点数棒。」の点で一致し、以下の点で相違している。
「点数棒」が、前者は「収納された点数棒の数から点数を計測する麻雀卓で用いられる」ものであるのに対し、後者はそのような麻雀卓で用いられるものかどうか明らかでない点。
上記相違する点について検討する。
点数棒を収納するトレーを点数棒の種類の数だけ有し、別々に収納された点数棒の数から点数を計測する麻雀卓は、原査定の拒絶の理由で引用された特開昭55-108379号公報等にみられるとおり従来周知のものであり、上記後者の点数棒を従来周知の点数計測機能を有する麻雀卓用として、上記前者とした点に格別の技術的意義は認められず、当業者が容易に想到し得る程度のことにすぎない。
そして、本願請求項3に係る発明は、請求項4に係る発明を包含するものであるから、上記と同様である。
従って、本願請求項3,4に係る発明は上記刊行物に記載された発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2000-07-17 
結審通知日 2000-07-28 
審決日 2000-08-14 
出願番号 特願平5-264524
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 瀬津 太朗  
特許庁審判長 山田 忠夫
特許庁審判官 藤井 靖子
木原 裕
発明の名称 麻雀卓用点数棒箱及び麻雀用点数棒  
代理人 南條 眞一郎  
代理人 南條 眞一郎  
代理人 南條 眞一郎  

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