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審決分類 |
審判 全部無効 2項進歩性 F16K |
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管理番号 | 1121873 |
審判番号 | 無効2004-80132 |
総通号数 | 70 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1999-11-05 |
種別 | 無効の審決 |
審判請求日 | 2004-08-26 |
確定日 | 2005-06-10 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第3480808号発明「エアバルブ」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第3480808号の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 |
理由 |
【1】手続の経緯 1.本件特許第3480808号の請求項1に係る発明(以下、「本件特許発明」という。)についての出願は、平成10年4月24日に出願され、平成15年10月10日にその発明について特許の設定登録がされたものである。 2.これに対して、請求人は、本件特許発明は、甲第1号証ないし甲第2号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、したがって、本件特許発明は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたと主張し、証拠方法として甲第1号証ないし甲第2号証を提出している。 3.被請求人は、平成16年11月12日に訂正請求書を提出して訂正を求めている。 4.これに対して、当審より、請求人と被請求人のそれぞれに対し、平成17年1月13日に、職権審理結果通知書と無効理由通知書をそれぞれ通知したが、請求人及び被請求人からは応答がなかったものである。 【2】訂正の可否に対する判断 1.訂正の要旨 平成16年11月12日付けの訂正請求書における訂正の要旨は、本件特許発明の明細書及び図面を訂正請求書に添付した訂正明細書及び図面のとおり、すなわち、下記(A)〜(E)のとおり訂正することを求めるものである。 (A)請求項1に「空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレーム」とあるのを、「シリンダ部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレーム」と訂正する。 (B)同「上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に移動自在に設けられた弁体」とあるのを、「上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記シリンダ部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体」と訂正する。 (C)同「弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネを備え、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、」とあるのを、「弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間を通り上記排出口から放出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、」と訂正する。 (D)同「上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になるように構成したこと」とあるのを、「上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記シリンダ部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したこと」と訂正する。 (E)発明の詳細な説明の段落【0006】に「空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレームと、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバーと、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に移動自在に設けられた弁体と、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネとを備え、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になるように構成したものである。」とあるのを、「シリンダ部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレームと、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバーと、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記シリンダ部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体と、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネとを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間を通り上記排出口から放出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記シリンダ部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したものである。」と訂正し、同段落【0015】に「加圧空気の放出時に流路が弁体の片側に偏って流れるために弁体に振動が発生することなく」とあるのを、「加圧空気の放出時に流路が弁体の片側に偏って流れるために、弁体がシリンダ部に押し付けられるので、弁体に振動が発生することなく」と訂正する。 2.当審の判断 そこで、これらの訂正事項について検討すると、上記(A)の訂正は、請求項1の「フレーム」について、シリンダ部を備えることを明確にするために請求項1の記載を限定するものであり、上記(B)の訂正は、請求項1の「弁体」について、シリンダ部との間に所定の隙間を有してバルブ室内に嵌挿されたことを明確にするために請求項1の記載を限定するものであり、上記(C)の訂正は、上記(A)の「シリンダ部」について、開弁時の空気の動きを明確にするために請求項1の記載を限定するものであり、上記(D)の訂正は、請求項1の「コイルバネ」について、開弁圧力が加わったときの動作を明確にするために請求項1の記載を限定するものであり、上記訂正事項(A)、(B)については、明細書の段落【0009】に記載され、上記訂正事項(C)については、明細書の段落【0002】、【0003】、【0009】に記載され、上記訂正事項(D)については、明細書の段落【0011】に記載されているから、上記訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とし、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 また、上記(E)の訂正は、訂正事項(A)〜(D)の特許請求範囲の訂正によって生じる特許明細書の発明の詳細な説明と特許請求の範囲との齟齬を解消しようとするもので、明りょうでない記載の釈明を目的とするものといえ、上記訂正事項(A)〜(D)と同じく願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでもない。 3.訂正請求の認容について 以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法第134条の2第5項で準用する特許法第126条第3項及び第4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 【3】本件発明 特許第3480808号の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、訂正明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものと認める。 「シリンダ部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレーム、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバー、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記シリンダ部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間を通り上記排出口から放出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記シリンダ部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したことを特徴とするエアバルブ。」 【4】請求人の主張 これに対して、請求人は、本件発明の特許を無効にする、との審決を求め、その理由として、本件発明は、本件出願前に頒布された刊行物に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、その特許は無効とされるべきであると主張し、証拠方法として甲第1号証(特開平8-61554号公報)、甲第2号証(実願平2-14729号(実開平3-105777号)のマクロフィルム)を提出している。 【5】被請求人の主張 一方、被請求人は、本件発明は、当業者といえども甲第1号証及び甲第2号証に記載された発明から容易に発明をすることはできないもので、特許法第29条第2項の規定に違反するものでなく、従って、本件特許は、特許法第123条第1項第2号に該当するものではないので、本件無効審判の請求は成り立たない、旨主張している。 【6】刊行物の記載事項 当審が、平成17年1月13日に通知した無効の理由において引用した、実願平2-24967号(実開平3-117171号)のマイクロフィルム(以下、「刊行物」という。)には、「圧力調整弁」に関して、第1〜7図とともに次のような記載がある(ただし、アンダーライン付きの数字は、正しくはマル付き数字である。)。 ア)「本考案は、真空回路、空圧回路等に用いて好適な圧力調整弁に関する。 (従来の技術) 従来、真空回路、空圧回路等では、真空ポンプにて生成される吸引圧力の調整、圧縮ポンプにて生成される吐出圧力の調整等のために、それらの回路中間部に圧力調整弁を接続して用いている。 ・・・(途中省略)・・・そして、真空回路や空圧回路の圧力が圧力調整弁の上記開弁圧に達すると、該圧力調整弁の弁体を開き、回路の圧力を一定に保つ。 (考案が解決しようとする課題) 然しながら、従来の圧力調整弁にあっては、回路の圧力をある値に設定すべく、ばねのたわみ量をある値に調整する時、弁体が自励振動を引き起こすことがある。これは、正確な圧力設定ができないばかりか、異常騒音の原因となって妥当でない。 本考案は、弁体の自励振動を防止することにより、異常騒音を招くことなく、正確な圧力設定を行なうことを目的とする。」(第2頁9行〜第3頁14行) イ)「請求項1に記載の本考案は、圧力調整用流路を備える弁箱と、該圧力調整用流路に設けた弁座に接離する弁体と、該弁体を該弁座に押圧するばねと、該ばねのたわみ量の調整により該弁体の開弁圧を調整するばねたわみ調整部とを有して構成される圧力調整弁において、該弁座に対して接離する該弁体の移動をガイドする弁体ガイド部を該弁箱側に設け、かつ該ばねの弾発荷重を該弁体の軸線に対して偏心状態で付与する制振手段を備えるようにしたものである。 請求項2に記載の本考案は、前記制振手段が、該ばね端部の素線を、ある長さに渡り、該ばねの軸線に直交する平面に対し傾斜状に突出させるようにしたものである。」(第3頁17行〜第4頁10行) ウ)「請求項1に記載の本考案によれば、下記1の作用効果がある。 1弁体に作用するばねの偏心荷重Fが該弁体にモーメントMを及ぼすこととなり、弁体はこのモーメントに基づく押付け力Nにより弁体ガイド部に強く押付けられる。従って、弁体と弁体ガイド部との間には、上記押付け力Nに基づく比較的大きな摩擦抵抗力Rが発生する。そして、弁体の自励振動は、上記摩擦抵抗力Rの存在により制振せしめられる。これにより、圧力調整のためにばねのたわみ量が如何なる値に調整せしめられても、弁体の自励振動を確実に防止でき、結果として、異常騒音を招くことなく、正確な圧力設定を行なうことができる。 請求項2に記載の本考案によれば、下記2の作用効果がある。 2ばね端部の素線の形状設定を行なうだけの極めて簡素な構成の採用により、上記1の多大な作用効果を得ることができる。」(第4頁19行〜第5頁17行) エ)「圧力調整弁10は、第1図(A)に示す如く、内筒部11と、内筒部11に螺着される外筒部12により弁箱13を形成している。弁箱13は内筒部11に設けた接続口14から外筒部12に設けた大気開放口15に渡り貫通する圧力調整用流路16を備えている。・・・(途中省略)・・・ 又、圧力調整弁10は、弁箱13の内部に弁体18を有している。弁体18は圧力調整用流路16を形成している外筒部12に設けた弁座19に接離する。 又、圧力調整弁10は、弁箱13の内部にばね20を有している。ばね20は内筒部11にバックアップされ、弁体18を弁座19に押圧する。 そして、圧力調整弁10は、外筒部12に螺着されている内筒部11をばねたわみ調整部としている。即ち、内筒部11は、外筒部11〔注:12の誤り〕に対する螺着量を調整することにより、ばね20のたわみ量を調整し、ひいては弁体18の開弁圧を調整する。 即ち、圧力調整弁10にあっては、真空回路の圧力が上記開弁圧に達すると、ばね20の弾発荷重に抗して弁体18を開き、回路の圧力を一定に保つ。 然るに、圧力調整弁10にあっては、弁座19に対して接離する弁体18の移動をガイドする弁体ガイド部21を外筒部12の内面に設けている。弁体ガイド部21は弁体18の外周部18Aを摺接せしめ、該弁体18をガイドする。 更に、圧力調整弁10にあっては、ばね20の弾発荷重Fを弁体18の軸線に対して偏心状態で付与する制振手段を備えている。この制振手段は、第1図(C)の如く、ばね20の端部の素線22を、ある長さに渡り、ばね20の軸線に直交する平面に対し傾斜状に屈曲して突出させたものである。」(第7頁4行〜第9頁1行) オ)「次に、上記実施例の作用について説明する。 1弁体18に作用するばね20の偏心荷重Fが該弁体18にモーメントMを及ぼすこととなり、弁体18はこのモーメントに基づく押付け力Nにより弁体ガイド部21に強く押付けられる。従って、弁体18と弁体ガイド部21との間には、上記押付け力Nに基づく比較的大きな摩擦抵抗力Rが発生する。そして、弁体18の自励振動は、上記摩擦抵抗力Rの存在により制振せしめられる。これにより、圧力調整のためにばねのたわみ量が如何なる値に調整せしめられても、弁体18の自励振動を確実に防止でき、結果として、異常騒音を招くことなく、正確な圧力設定を行なうことができる。 2ばね20の端部の素線22の形状設定を行なうだけの極めて簡素な構成の採用により、上記1の多大な作用効果を得ることができる。」(第9頁8行〜第10頁4行) カ)「第4図において、5は圧縮ポンプ、6はタンク、7は電磁開閉弁、30は圧力調整弁である。圧力調整弁30は、圧縮ポンプ5にて生成される吐出圧力を調整し、ひいてはタンク6からの吐出圧力を調整する。 圧力調整弁30は、第3図に示す如く、内筒部31と、内筒部31に螺着される外筒部32により弁箱33を形成している。弁箱33は内筒部31に設けた接続口34から外筒部32に設けた大気開放口35に渡り貫通する圧力調整用流路36を備えている。接続口34は圧縮ポンプ5とタンク6の間の空圧回路に接続される。」(第10頁5〜16行) 上記ア)〜カ)の記載と、併せて第1図(A),(C)を参酌すれば、上記刊行物の圧力調整弁10は、弁体ガイド部21と大気開放口15とこの大気開放口15の周囲に形成された弁座19とを有する外筒部12と、この外筒部12に取り付けられ接続口14を有する内筒部11とによってバルブ室が構成され、該バルブ室内の外筒部12の内面に設けられた上記弁体ガイド部21に、所定の隙間を有して移動自在(弁体ガイド部21との間に所定の隙間を有していなければ弁体18は移動し得ない。)に弁体18が嵌挿され、上記内筒部11の内面と上記弁体18との間に弁体18を上記弁座19に押圧して弁体18に所定の開弁圧を付与するコイル状のばね20が設けられたものであって、開弁時に、上記大気開放口15から導入される空気が上記隙間の部分に形成された流路16を通って上記接続口14から流出するものと認められ、上記ばね20は両終端部に内筒部11内面と弁体18とに当接する部分を有すると共に、ばね20の端部の、内筒部11内面と当接する部分の素線22を、ある長さに渡り、ばね20の軸線に直交する平面に対し傾斜状に屈曲して突出させて、上記ばね20の押圧力が上記弁体18の中心に対して不均等に加わるようにし、これにより、上記弁体18に開弁圧力が加わったとき、流路を通過する空気圧により上記弁体18が上記弁体ガイド部21に押し付けられ上記弁体18の振動を防止するように構成しているものと認める。 また、閉弁状態において弁体18は弁座19に密着しており、弁体18は傾斜していないから、弁体18に開弁圧力が加わったときには、上記ばね20の不均等な押圧力により弁体18と弁座19との間がまず最初に片開き状態になって、流路を通過する空気圧により上記弁体18が上記弁体ガイド部21に押し付けられ、その後、上記弁体18が、流路を通過する空気の流量に応じて、弁体ガイド部21に押し付けられた状態のまま移動することにより、弁体18の振動が防止されるものと認められる。 したがって、上記刊行物には、 「弁体ガイド部21と大気開放口15とこの大気開放口15の周囲に形成された弁座19とを有する外筒部12、この外筒部12に取り付けられ接続口14を有する内筒部11、上記外筒部12と上記内筒部11とで構成されるバルブ室内に設けられ、上記弁体ガイド部21に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体18、上記内筒部11の内面と上記弁体18との間に設けられ、弁体18を上記弁座19に押圧して弁体18に所定の開弁圧を付与するばね20を備え、開弁時に、上記大気開放口15から導入される空気が上記隙間の部分に形成された流路を通り上記接続口14から流出される圧力調整弁10において、上記ばね20は両終端部に内筒部11内面と弁体18とに当接する部分を有すると共に、上記ばね20の押圧力が上記弁体18の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体18に開弁圧力が加わったとき、上記弁体18と上記弁座19との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体18が上記弁体ガイド部21に押し付けられ上記弁体18の振動を防止するように構成した圧力調整弁10。」の発明(以下、「刊行物の発明」という。)が記載されているものと認める。 【7】本件発明と上記刊行物の発明との対比 本件発明と上記刊行物の発明とを対比すれば、上記刊行物の発明の「圧力調整弁10」は、空気圧を調整するエアバルブであるから、本件発明の「エアバルブ」に相当し、以下同様に、上記刊行物の発明の「大気開放口15」は本件発明の「空気導入口」に、「フレーム」は「外筒部12」に、「内筒部11」は「カバー」に、「ばね20」は「コイルバネ」にそれぞれ相当している。また、上記刊行物の発明において、空気を「流出」させる「接続口14」は、空気を圧力調整弁10から「排出」させる限りにおいて、本件発明の「排出口」に対応しており、同じく、開弁時に大気開放口15から導入される空気が流通する「隙間の部分に形成された流路」は、「隙間の部分の流路」である限りにおいて、本件発明の「隙間」に対応している。さらに、上記刊行物の発明の「弁体ガイド部21」は、外筒部12の内面に設けられた弁体の移動を案内する「弁体案内部」である点において本件発明の「シリンダ部」と共通している。 したがって、本件発明と上記刊行物の発明は、 「弁体案内部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレーム、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバー、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記弁体案内部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間の部分の流路を通り上記排出口から排出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接する部分を有すると共に、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記弁体案内部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したエアバルブ。」 で一致し、以下の<相違点>で相違しているものと認める。 <相違点> 1)本件発明のエアバルブは、空気導入口から導入される空気を排出口から放出するものであるのに対し、上記刊行物の発明のエアバルブである圧力調整弁10は、空気導入口である大気開放口15から導入される空気を、接続口14から真空回路に流入させるものである点。 2)本件発明では、弁体案内部であるシリンダ部と弁体の間に形成された隙間そのものが流路とされ、開弁時に、空気導入口から導入される空気が、該隙間を通って排出口から放出されるのに対し、上記刊行物では、弁体案内部である弁体ガイド部21と弁体の間の隙間の部分に流路16が別に形成され、開弁時に、空気導入口である大気開放口15から導入される空気が、該流路16を通って接続口14から流出する点。 3)本件発明では、コイルバネの両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を形成すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、コイルバネの押圧力が弁体の中心に対して不均等に加わるようにしているのに対し、上記刊行物の発明では、コイルバネであるばね20の端部の、内筒部11内面と当接する部分の素線22を、ある長さに渡り、ばね20の軸線に直交する平面に対し傾斜状に屈曲して突出させることにより、ばね20の押圧力が弁体18の中心に対して不均等に加わるようにしている点。 【8】当審の判断 上記相違点について検討する。 (1)相違点1)に関して 上記刊行物の発明のエアバルブである圧力調整弁は、上記摘記事項ア)、カ)から明らかなように、真空回路だけでなく空圧回路にも適用し得るものであるから、上記刊行物の圧力調整弁10を、流入側である大気開放口15に空圧回路を接続し、流出側である接続口14から空気を放出するようにして空圧回路に適用することは、当業者が必要に応じて適宜なし得たものである(上記刊行物には、空圧回路に適用される圧力調整弁として、圧力調整弁10ではなく、圧力調整弁30のみが示されているが、該圧力調整弁30は、本質的には、上記圧力調整弁10の大気開放口15を空圧回路との接続口とし、接続口14を大気への開放口としたものにすぎないから、圧力調整弁10も、このように大気開放口15と接続口14とを逆にすれば、それが空圧回路に適用し得ることは当業者が容易に想到し得るところである。)。 (2)相違点2)に関して バルブ室内に弁体の移動を案内する内壁面(弁体案内部)を有するバルブにおいて、内壁面と弁体の間に形成された隙間そのものを流路として使用することは、例えば特開昭56-52112号公報の安全弁(2)にみられるように慣用手段である。 してみれば、上記刊行物の発明において、弁体案内部である弁体ガイド部21と弁体の間に特別な流路を形成せず、両者間の隙間の部分を流路として使用することは、上記慣用技術から当業者が容易に行い得たものである。 (なお、前述したように、上記刊行物の圧力調整弁10は、弁体18に開弁圧力が加わったとき、弁体18と弁座19との間がまず最初に片開き状態になって弁体18が弁体ガイド部21に押し付けられ、その後、弁体18が、流路を通過する空気の流量に応じて、弁体ガイド部21に押し付けられた状態のまま移動するものと認められるが、流路を通過する空気の流量が一定でないことは本件発明でも同じであるから、本件発明においても、流路を通過する空気圧により弁体8がシリンダ部に押し付けられた後、流路を通過する空気の流量がさらに増加すれば、上記弁体8は、シリンダ部に押し付けられた状態のままバルブ室内を流量に応じて移動するものと認められる。) (3)相違点3)に関して コイルバネの両終端部に弁本体の内面と弁体とに当接するフラット面を形成したものにおいて、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満としてフラット面の一部に欠落部を設けると、コイルバネの押圧力が弁体の中心に対して不均等に加わることは従来周知(例えば実願平2-14729号(実開平3-105777号)のマクロフィルムの第2頁6〜18行の記載を参照。)である。 してみれば、上記刊行物の発明において、ばね20の押圧力が弁体の中心に対して不均等に加わるようにするため、ばね20の端部の、内筒部11内面と当接する部分の素線22を、ある長さに渡り、ばね20の軸線に直交する平面に対し傾斜状に屈曲して突出させる代わりに、ばね20の両終端部にフラット面を形成し、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満としてフラット面の一部に欠落部を設けるようにすることは、上記周知技術から当業者が容易に行い得たものである。 そして、本件発明が奏する作用効果は、上記刊行物に記載された発明と上記慣用技術、周知技術に示唆された事項から予測される程度以上のものではない。 したがって、本件発明は、上記刊行物に記載された発明と上記慣用技術、周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 【9】むすび 以上のとおり、本件特許発明は、上記刊行物に記載された発明と上記慣用技術、周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。 審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、被請求人が負担すべきものとする。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 エアバルブ (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シリンダ部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレーム、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバー、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記シリンダ部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間を通り上記排出口から放出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記シリンダ部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したことを特徴とするエアバルブ。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、一定の空気圧を検知し、空気圧が所定値を越えたときリリースするエアバルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 図7及び図8は、従来のエアバルブの構成と動作説明とを示す断面図である。図において、1は図示しない圧力装置などに取り付けられ、空気導入口2と導入路3とシリンダ部4と空気導入口2の周囲に形成された弁座5とを有するフレーム、6はフレーム1に取り付けられ、空気の排出口7を有するカバー、8はフレーム1とカバー6とにより形成されるバルブ室9内に設けられ、フレーム1のシリンダ部4に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿された弁体、10はバルブ室9内において弁体8をフレーム1の弁座5に押圧して空気導入口2を閉じ、弁体8に所定の開弁圧を付与するバネ、11はバルブ室9の気密を保持するOリングである。 【0003】 このように構成されたエアバルブにおいて、図示しない圧力装置から導入路3を経て連通する空気圧がエアバルブの所定の開弁圧に達すると、弁体8に加わる空気圧がバネ10の押圧力より大となって弁体8が押し上げられ、図8に示すように、空気導入口2が開いて加圧された空気はバルブ室9内のシリンダ部4と弁体8との隙間を通り排出口7から外部に放出され、空気圧が所定値以下に低下するとバネ10の押圧力により再び弁体8が空気導入口2を閉鎖する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 以上のような従来のエアバルブにおいて、空気導入口3からシリンダ部4と弁体8との隙間を通り排出口7から排出される空気流は、その流路において流路面積の不一致などにより乱流を発生し、シリンダ部4と弁体8との間に発生する乱流は弁体8に振動を与え、弁体8が開いている間は弁体8が半径方向に振動したり、または、すりこぎ運動をして、弁体8、あるいは、シリンダ部4に損傷を与えたり、振動が空気の流路を変えることによる異音の発生が避けられないものであった。この振動は、空気流路の変化により生ずるもので、如何にエアバルブを構成する各部品が対称的にバランス良く作られたものであっても、図7の構成を持つ従来のエアバルブにおいては、一定値を越える圧力差の流体が通過するときには振動を防止することは困難であった。 【0005】 この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、簡単な構成で、開弁時の空気流による弁体の振動を防止し、異音の発生や、弁体やシリンダ部の損傷の低減が可能なエアバルブを得ることを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 この発明に係わるエアバルブは、シリンダ部と空気導入口とこの空気導入口の周囲に形成された弁座とを有するフレームと、このフレームに取り付けられ空気の排出口を有するカバーと、上記フレームと上記カバーとで構成されるバルブ室内に設けられ、上記シリンダ部に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体と、上記カバーの内面と上記弁体との間に設けられ、弁体を上記弁座に押圧して弁体に所定の開弁圧を付与するコイルバネとを備え、開弁時に、上記空気導入口から導入される空気が上記隙間を通り上記排出口から放出されるエアバルブにおいて、上記コイルバネは両終端部にカバー内面と弁体とに当接するフラット面を有すると共に、少なくとも一方のフラット面を一ターン未満とし、フラット面の一部に欠落部を設けることにより、上記コイルバネの押圧力が上記弁体の中心に対して不均等に加わるようにし、上記弁体に開弁圧力が加わったとき、上記弁体と上記弁座との間が片開き状態になり、流路を通過する空気圧により上記弁体が上記シリンダ部に押し付けられ上記弁体の振動を防止するように構成したものである。 【0007】 また、コイルバネが円錐台型に形成され、第一の終端部がほぼ一ターン分のフラット面を有し、第二の終端部が一ターン未満のフラット面となるように構成したものである。 さらに、コイルバネが円錐台型に形成され、双方の終端部に一ターン未満のフラット面を有するように構成したものである。 【0008】 さらにまた、コイルバネが円筒状に形成され、第一の終端部がほぼ一ターン分のフラット面を有し、第二の終端部が一ターン未満のフラット面となるように構成したものである。 また、コイルバネが円筒状に形成され、双方の終端部に一ターン未満のフラット面を有するように構成したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】 実施の形態1. 図1は、この発明の実施の形態1によるエアバルブの構成をその動作状態にて示した断面図、図2は、この発明のエアバルブに使用するバネの形状を示すもので、上記従来例と同一部分には同一符号を付している。図1において、1は図示しない圧力装置などに取り付けられ、空気導入口2と導入路3とシリンダ部4と空気導入口2の周囲に形成された弁座5とを有するフレーム、6はフレーム1に取り付けられ、空気の排出口7を有するカバー、8はフレーム1とカバー6とにより形成されるバルブ室9内に設けられ、フレーム1のシリンダ部4に所定の隙間を有して移動自在に嵌挿される弁体、12はバルブ室9内においてカバー6の内面と弁体8との間に設けられ、弁体8をフレーム1の弁座5に押圧して空気導入口2を閉じ、弁体8に所定の開弁圧を付与するバネ、11はバルブ室9の気密を保持するOリングである。 【0010】 バネ12は、例えば、図2に示すように円錐台状のコイルバネが使用され、カバー6の内面に接する大径側終端部にはほぼ一ターン分のフラット面12aが形成され、弁体8に接する小径側終端部は一ターン分より少ない、例えば、1/2ターン分のフラット面12bが形成され、フラット面12bには欠落部12cが形成されて弁体8を押圧する押圧力が弁体8の中心に対して不均等に加わるように構成されている。なお、本明細書において、コイルバネの一ターンとは、コイルバネを構成する部材が、コイルバネの中心軸方向から見て一つの環をなす一巻きを指す。 【0011】 このように構成されたこの発明の実施の形態1のエアバルブにおいて、導入路3と連通する図示しない圧力装置の空気圧がエアバルブの開弁圧以上になった場合、空気導入口2から導入される空気圧により弁体8がバネ12の押圧力に抗して開弁するが、バネ12の押圧力が弁体8の中心に対して不均等に加わっているため、弁体8は図1に示すように斜めに開き、片開きの状態で空気導入口2から排出口7に加圧空気を放出する。このように、弁体8が片開きとなることにより放出空気の流路は弁体8の片側に偏り、流路を通過する空気圧により弁体8は一方に押し付けられるので、弁体8は振動することがなく、振動による構成部品の破損や、空気流の振動による異音の発生の抑制が可能となるものである。 【0012】 実施の形態2 図3は、この発明の実施の形態2のエアバルブに使用される円錐型コイルバネ13の形状を示すもので、この実施の形態のバネ13は、カバー6の内面と接する大径側終端部に一ターン分より少ないフラット面13aが形成され、弁体8と接する小径側終端部にはほぼ一ターン分のフラット面13bが形成されるようにして、大径側終端部に欠落部13cを設けたものである。このようにバネ形状を選定することにより、弁体8に加わるバネ13の力量が弁体8の中心に対して不均等となり、弁体8に開弁圧力が加わったときには弁体8は片開きとなり、実施の形態1と同様の動作と効果を得ることができるものである。 【0013】 実施の形態3. 図4は、この発明の実施の形態3のエアバルブに使用される円錐型コイルバネ14の形状を示すもので、この実施の形態のバネ14は、大径側終端部と小径側終端部との何れにも一ターン分未満のフラット面14aと14bが形成され、何れの側にも欠落部14cと14dとが設けられるようにしたものである。このようなバネ14においても、弁体8には中心に対する不均等な押圧力が加わり、弁体8に開弁圧力が加わったときには弁体8は片開きとなり、弁体8の振動を抑制することができるものである。なお、大径側の欠落部14cと、小径側の欠落部14dとの方向を一致させるのがより効果的である。 【0014】 実施の形態4. 図5及び図6は、この発明の実施の形態4のエアバルブに使用される円筒状のコイルバネの形状を示すもので、図5の円筒状コイルバネ15は、一方の終端部にほぼ一ターン分のフラット面15aが形成され、他の終端部に一ターン分未満のフラット面15bと欠落部15cとが形成されたものである。また、図6の円筒状コイルバネ16は、両終端部に共に一ターン分未満のフラット面16a及び16bと欠落部16c及び16dとが形成されるようにしたものである。この実施の形態においては、上記実施の形態1、ないし、実施の形態3に対し、円錐型コイルバネと円筒状コイルバネとの違いがあるが、バネの終端部形状は同一であり、同一効果を有するものである。 【0015】 【発明の効果】 以上に説明したように、この発明のエアバルブにおいては、弁体を押圧して開弁圧を決めるバネの弁体に加える押圧力が、弁体中心に対して不均等となるように構成したので、開弁時に弁体が片開きとなり、加圧空気の放出時に流路が弁体の片側に偏って流れるために、弁体がシリンダ部に押し付けられるので、弁体に振動が発生することなく、簡単な構成で振動による異音の発生や構成部品の損傷が回避できるなど、優れたエアバルブを得ることができるものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態1のエアバルブの構成を示す断面図である。 【図2】この発明の実施の形態1のエアバルブに使用する円錐台型コイルバネの側面図である。 【図3】この発明の実施の形態2のエアバルブに使用する円錐台型コイルバネの側面図である。 【図4】この発明の実施の形態3のエアバルブに使用する円錐台型コイルバネの側面図である。 【図5】この発明の実施の形態4のエアバルブに使用する円筒状コイルバネの側面図である。 【図6】この発明の実施の形態4のエアバルブに使用する円筒状コイルバネの側面図である。 【図7】従来のエアバルブの構成を示す断面図である。 【図8】従来のエアバルブの動作説明図である。 【符号の説明】 1 フレーム、2 空気導入口、3 導入路、4 シリンダ部、5 弁座、 6 カバー、7 排出口、8 弁体、9 バルブ室、12 コイルバネ、 12a、12b フラット面、12c 欠落部。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2005-04-07 |
結審通知日 | 2005-04-14 |
審決日 | 2005-04-26 |
出願番号 | 特願平10-114573 |
審決分類 |
P
1
113・
121-
ZA
(F16K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 三澤 哲也 |
特許庁審判長 |
大野 覚美 |
特許庁審判官 |
田々井 正吾 ぬで島 慎二 |
登録日 | 2003-10-10 |
登録番号 | 特許第3480808号(P3480808) |
発明の名称 | エアバルブ |
代理人 | 村上 加奈子 |
代理人 | 小塚 善高 |
代理人 | 稲葉 忠彦 |
代理人 | 筒井 大和 |
代理人 | 高橋 省吾 |
代理人 | 中鶴 一隆 |
代理人 | 中鶴 一隆 |
代理人 | 稲葉 忠彦 |
代理人 | 村上 加奈子 |
代理人 | 高橋 省吾 |